JP2007197383A - ハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 一段反応により、連続で、ハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法を提供する。
【解決手段】 ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と芳香族化合物とを触媒存在下で混合し、Friedel−Craftsアルキル化反応させることによりハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法であって、触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とを、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物との反応領域である100μL〜2000μLの空間を有する第1微細混合空間に導入し、連続で混合してハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とするハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法に関するものである。
従来、ハロゲン原子を複数有するアダマンタン化合物と芳香族化合物とを、Friedel−Craftsアルキル化反応させることにより、ハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法では、前記ハロゲン原子を複数有するアダマンタン化合物におけるハロゲン原子のすべてが、前記芳香族化合物と反応してしまう為に、前記ハロゲン原子を残したまま、一段の反応でハロゲン化アダマンチル誘導体を製造することができない(例えば、非特許文献1参照。)。また、Friedel−Craftsアルキル化反応により、アダマンチル誘導体を得た後にハロゲン化を行う方法では、アダマンチル誘導体の芳香環部位がハロゲン化されてしまうため、アダマンチル部位のみをハロゲン化することにより、ハロゲン化アダマンチル誘導体を製造することが困難である(例えば、特許文献1参照。)。
Macromolecules、 1997、 30、 4646−4650 特開2000−143566号公報
本発明は、一段反応により、連続で、ハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法を提供するものである。
即ち、本発明は、
(1) ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と芳香族化合物とを触媒存在下で混合し、Friedel−Craftsアルキル化反応させることによりハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法であって、触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とを、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物との反応領域である100μL〜2000μLの空間を有する第1微細混合空間に導入し、連続で混合してハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とするハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(2) 前記第1工程で得られたハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液と、反応停止剤を含む第4溶液(C)とを、前記ハロゲン化アダマンチル誘導体と前記反応停止剤との反応領域である第2微細混合空間に導入し、連続で混合する第2工程を有する第(1)項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(3) 前記微細混合空間における反応温度は、−5〜25℃である第(1)項又は第(2)項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(4) 触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とは、前記第1微細混合空間に、それぞれ、0.1〜20.0ml/min.の流速により導入するものである第(1)項〜第(3)項のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(5) 前記触媒は、有機金属化合物又はルイス酸である第(1)項〜第(4)項のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(6) 前記第1微細混合空間に導入する触媒の量は、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物に対して、0.1〜120モル%である第(1)項〜第(5)項のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
(7) 前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)における芳香族化合物の量は、ハロゲン原子を二個以上有するアダマンタン化合物に対して、50〜150モル%である第(1)項〜第(6)項のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法、
である。
本発明によれば、ハロゲン化アダマンチル誘導体を、一段反応により、連続で容易に製造することができる。
本発明は、ハロゲン原子を二個以上有するアダマンタン化合物と芳香族化合物とを触媒存在下で混合し、Friedel−Craftsアルキル化反応させることによりハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法であって、触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン原子を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とを、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物との反応領域である100μL〜2000μLの空間を有する第1微細混合空間に導入し、連続で混合してハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とするハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法である。これにより、第1微細混合空間において、溶液が滞留中に、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物とを、一段反応により、連続で製造することができる。
また、前記第1工程で得られたハロゲン化アダマンチル誘導体を第3溶液と、反応停止剤を含む第4溶液(C)とを、前記ハロゲン化アダマンチル誘導体と前記反応停止剤との反応領域である第2微細混合空間に導入し連続で混合する第2工程を設けることにより、反応時間を正確に制御でき、過剰に反応が進行することを抑制して、ハロゲン化アダマンチル誘導体を製造することができる。
本発明における製造工程に用いる反応装置、反応装置を構成する微細混合空間について、図面を用いて、その例を説明する。
図1は、本発明の実施の一形態の反応装置全体を簡略化して示す図である。図示したような構成は、例えば、いわゆるマイクロリアクターに適用することができる。
本発明のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造工程としては、第1工程として、前記第1溶液および前記第2溶液を、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物との反応領域である第1微細混合空間に連続的に供給し、前記第1溶液と前記第2溶液とが連続的に混合されてハロゲン化アダマンチル誘導体を生成した第3溶液が得られる。
前記第1溶液および前記第2溶液を、第1微細混合空間に連続的に供給する方法としては、シリンジポンプやプランジャーポンプなどの送液装置11,12により、それぞれ、チューブなどの中空の流路からなる、第1中空流路部01および第2中空流路部02を経由させて、第1微細混合空間04に連続的に供給することができる。
さらに、第2工程を設ける場合において、上記で得た第3溶液と、第4溶液とを、上記で得たハロゲン化アダマンチル誘導体と前記反応停止剤との反応領域である第2微細混合空間に連続的に供給し、前記第3溶液と前記第4溶液とが連続的に混合されて、過剰に反応することを抑制したハロゲン化アダマンチル誘導体を生成した溶液が得られる。
前記第3溶液及び前記第4溶液を、第2微細混合空間に連続的に供給する方法としては、上記同様にして、送液装置11〜13により、それぞれ、チューブなどの中空の流路からなる、第3中空流路部05及び第4中空流路部06を経由させて、第2微細混合空間08に連続的に供給することができる。
ここで、第1微細混合空間は、前記第1溶液と前記第2溶液との混合効率を向上させるために、第1微細混合空間04の入口供給部分に前記第1溶液と前記第2溶液を交互に隣接させる構造を有する入口供給部03を有していることが好ましい。また、第2微細混合空間は、前記第3溶液と前記第4溶液との混合効率を向上させるために、前記第1微細混合空間と同様の構造にして、第2微細混合空間08の入口供給部分に前記第3溶液と前記第4溶液を交互に隣接させる構造を有する入口供給部07を有して混合することが好ましい。
本発明においては、上記第1工程に用いる第1微細混合空間における反応材料の混合効率を向上させるため、それぞれの微細混合空間の容積を100μL〜2000μLとすることが好ましい。また、微細混合空間の断面積を10〜10μmとすることが好ましい。
本発明において、反応領域である微細混合空間としては、各反応材料を微細混合空間の入口供給部より供給した流れを、それぞれの流れが接触する合流領域と、混合及び反応が進む合流後の領域を含む、混合および反応を行うための空間である。
また、本発明において「微細混合空間の断面積」とは、流路の軸方向(供給流の進行方向)の対して垂直な断面積を意味する。
図2は、反応装置内の第一工程部分を構成する第1微細混合空間04の入口供給部03の例を示す断面図である。なお、入口供給部の形状や構造等については、これらに限定されない。
前記入口供給部03について、さらに、具体的に述べると、例えば、上記の第1中空流路01および第2中空流路02は、各入口供給部03において、空間部の間にわたってジグザグ状に形成されていることが混合において好ましい。また、入口供給部03における第1中空流路01と第2中空流路02は、複数、例えば、10〜20の流路が、隣接して交互に設けられることが好ましい。第1中空流路01と第2中空流路02より入口供給部03に導入された流れとしては、第1中空流路01と第2中空流路02の流れに対し垂直方向、即ちT字型とすることが挙げられる。
また、入口供給部における第1中空流路及び第2中空流路の幅D1,D2は、1〜1000μmが好ましく、10〜500μmであることがより好ましく、25〜50μmであることがさらに好ましい。入口供給部の高さとしては、効率よく混合できる高さを有するものであれば良い。
生産性を向上させるため、第1工程においては、前記微細混合空間からなる混合領域を並列に複数設けると好ましい。
また、反応温度を制御するための方法としては、混合空間近傍に温度制御部を設けて制御する方法、あるいは、中空混合機を温度制御された水浴内に浸す方法が挙げられる。
反応装置内の第ニ工程部分を構成する第2微細混合空間08の入口供給部07の例については、図示しないが、前記第1微細混合空間の入口供給部の例と同様のものを挙げることができる。
第2微細混合空間においては、その入口供給部07において、第3溶液は粘度が高くなっていることがあり、前記第1微細混合空間の入口供給部における第1中空流路及び第2中空流路の幅D1,D2に相当する第2微細混合空間08の入口供給部07における第3中空流路05及び第4中空流路06の幅D1,D2に差を設けることで、混合効率を向上することができることから、例えば、第2微細混合空間08の入口供給部07における、第4中空流路06の幅D2を第3中空流路05の幅D1の1/5以下にすることがより好ましい。
前記同様にして、生産性を向上させるため、第2微細混合空間においては、前記微細空間からなる混合領域を並列に複数設けることが好ましい。
また、反応温度を制御する場合の方法としては、混合空間近傍に温度制御部を設けて制御する方法、中空混合機を温度制御された水浴内に浸す方法が挙げられる。
本発明で用いるハロゲン原子を二個以上有するアダマンタン化合物におけるハロゲン基としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素などからなる基が挙げられる。
本発明で用いる二個以上のハロゲン基を有するアダマンタン化合物としては、例えば、1,3−ジフルオロアダマンタン、3,3’−ジフルオロ−1,1’−ビアダマンタン、1,3,5−トリフルオロアダマンタン、1,3,5,7−テトラフルオロアダマンタン等の二個以上のフッ素原子を有する化合物、1,3−ジクロロアダマンタン、3,3’−ジクロロ−1,1’−ビアダマンタン、1,3,5−トリクロロアダマンタン、1,3,5,7−テトラクロロアダマンタン等の二個以上の塩素原子を有する化合物、1,3−ジブロモアダマンタン、3,3’−ジブロモ−1,1’−ビアダマンタン、1,3,5−トリブロモアダマンタン、1,3,5,7−テトラブロモアダマンタン等の二個以上の臭素原子を有する化合物、1,3−ジイオドアダマンタン、3,3’−ジイオド−1,1’−ビアダマンタン、1,3,5−トリイオドアダマンタン、1,3,5,7−テトライオドアダマンタン等の二個以上のヨウ素原子を有する化合物等が挙げられる。
本発明で用いる触媒としては、例えば、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化亜鉛、塩化ニッケル及び塩化チタンなどの有機金属化合物、三フッ化ホウ素、硫酸、リン酸及びフッ化水素などのルイス酸等が挙げられる。
本発明で用いる芳香族化合物としては、例えば、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、アニソール、フェノール、ナフタレン、または置換基として、アルキル基、アルキルエーテル基、ヒドロキシル基、ハロゲン基等を持つこれらの誘導体等が挙げられる。
本発明に用いる反応停止剤としては、例えば、水及びメタノール等のアルコール、ピリジン等の塩基性化合物等が挙げられる。
本発明のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法としては、まず、前記触媒と、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物および前記芳香族化合物とを、それぞれ、ジクロロメタン等の有機溶媒と混合して、第1溶液、第2溶液を調整する。必要に応じて、前記反応停止剤をジクロロメタン等の有機溶媒又は水と混合して第3溶液を調整する。
これら第1溶液と第2溶液とを、シリンジポンプまたはプランジャーポンプにより、前記反応装置に連続的に液送し、第1微細混合空間に導入し、第3溶液を得て、必要に応じて、前記第3溶液と第4溶液とを第2微細混合空間に導入し、特定の温度領域で反応させることにより、ハロゲン化アダマンチル誘導体を得ることができる。
さらに、前記微細混合空間における反応温度としては、−5〜25℃に制御して行うこうとが好ましく、0〜10℃に制御することがより好ましい。前記範囲以外でも反応させることができるが、前記上限値を超えると、全てのハロゲン基が反応しやすくなることがあり、この場合ハロゲン化アダマンチル誘導体が得られず、前記下限値未満であると、反応が進行しないことがある。また、前記反応温度は、第1微細混合空間と第2微細混合空間において、同じであっても異なっていても良い。
反応領域である前記微細混合空間への供給は、前記触媒を含む第1溶液と、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物および前記芳香族化合物を含む第2溶液とを、それぞれ0.1〜20.0ml/min.の流量で送液を行うことにより、反応時間を制御することで、ハロゲン化アダマンチル誘導体を効率的に製造することができ収率を向上することができる。
本発明のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法において、使用する触媒の量は使用するハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物の0.1〜120モル%が好ましく1〜50モル%がより好ましい。前記範囲以外でも使用することができるが、前記上限値を超えると、反応の制御が困難であったり、前記下限値未満であると反応が十分に進行しないことがある。
また、使用する芳香族化合物の量は、使用するハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物の50〜200モル%が好ましく、80〜100モル%がさらに好ましい。前記範囲以外でも使用することができるが、前記上限値を超えて全てのハロゲン基が反応してしまう場合ハロゲン化アダマンチル誘導体が得られないことがあり、前記下限値未満であると未反応成分が多くなることがある。
本発明のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法において、反応停止剤は触媒に対して100モル%以上を用いることが好ましい。反応停止剤はジクロロメタン等に溶解して調整する。反応停止剤が液状化合物である場合においては、ジクロロメタン等と混合せずに単独で用いてもよい。
この製造方法により得られたハロゲン化アダマンチル誘導体は、さらに別の化合物と反応させることで、非対称な構造をもつアダマンタン誘導体を容易に合成することができる。
本発明について、実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれに限定されない。
(実施例1)
臭化アルミニウム0.1115gをジクロロメタン6.2mlに溶解し第1溶液を調整し、1,3-ジブロモアダマンタン1.2290gとトルエン0.381gとをジクロロメタン5.0mlに溶解して第2溶液を調整した。反応停止剤として水13.0mlを第3溶液とした。これらの溶液の内、第1溶液と第2溶液とを、それぞれ、ガスタイトシリンジに吸い取り、シリンジポンプにより、容積が2000μlである第1微細混合空間へ、1.0ml/min.の流量で送液を行い、第1溶液と第2溶液とを混合して第3溶液を得た。更に連続して、上記で得た第3溶液と水(第4溶液)とを、同様にして第2微細混合空間へ、2.0ml/min.の流量で連続して送液を行い、混合・反応を行った。流量から算出される第1工程の反応時間は60秒であった。得られた溶液の有機相を濃縮することで、生成物を回収した。
ガスタイトシリンジと微細混合空間とはテフゼルチューブ(内径800μmφ,外径1/16インチ)で接続した。反応温度を一定に保つために、循環槽により温度調節した5℃の水浴中に、前記微細空間を浸した。また、反応温度は(株)ティアンドディ社製広範囲温度データロガーTR−81を用いて測定した。
得られた生成物の低分子量成分を(株)島津製作所製ガスクロマトグラフィー(以下GCと略記)により、(株)東ソー製ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(以下GPCと略記)を用いてポリスチレン換算で高分子量成分の生成量の測定を行った。
(実施例2)
実施例1のハロゲン化アダマンタン誘導体の合成において、トルエンの量を0.1915gに変更した以外はすべて実施例1と同様にして、ハロゲン化アダマンタン誘導体を合成した。流量から算出される第1工程の反応時間は60秒であった。
(実施例3)
実施例1のハロゲン化アダマンタン誘導体の合成において、制御温度を20℃に変更した以外はすべて実施例1と同様にして、ハロゲン化アダマンタン誘導体を合成した。流量から算出される第1工程の反応時間は60秒であった。
(比較例)
フラスコ中、臭化アルミニウム0.0885g、1,3-ジブロモアダマンタン0.9750gを秤量し、トルエン0.3113g、ジクロロメタン10mlを添加し、2分間撹拌を行った。2分間撹拌を行った後に、水を10ml添加し、有機相を濃縮して生成物を回収した。反応温度を一定に保つために、循環槽により温度調節した5℃の水浴中にフラスコを浸した。また、反応温度は(株)ティアンドディ社製広範囲温度データロガーTR−81を用いて測定した。
表1に、実施例及び比較例で得られた生成物について、その反応率、低分子量成分であるハロゲン化アダマンタン誘導体(BrAdm−tol)及びアダマンタン誘導体(Adm−tol)の生成率、並びに高分子量成分量(GPC面積比)をまとめた。
Figure 2007197383
本発明の実施の一形態を説明するための反応装置全体の簡略図である。 微細混合空間の入口供給部の例を説明するための断面図である。
符号の説明
11,12,13 送液装置
01 第1中空流路部
02 第2中空流路部
03,07 入口供給部
04 第1微細混合空間
05 第3中空流路部
06 第4中空流路部
08 第2微細混合空間
09 第5中空流路部
10 回収容器

Claims (7)

  1. ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と芳香族化合物とを触媒存在下で混合し、Friedel−Craftsアルキル化反応させることによりハロゲン化アダマンチル誘導体を製造する方法であって、触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とを、前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物と前記芳香族化合物との反応領域である100μL〜2000μLの空間を有する第1微細混合空間に導入し、連続で混合してハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とするハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  2. 前記第1工程で得られたハロゲン化アダマンチル誘導体を含む第3溶液と、反応停止剤を含む第4溶液(C)とを、前記ハロゲン化アダマンチル誘導体と前記反応停止剤との反応領域である第2微細混合空間に導入し、連続で混合する第2工程を有する請求項1に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  3. 前記微細混合空間における反応温度は、−5〜25℃である請求項1又は2に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  4. 触媒を含む第1溶液(A)と、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)とは、前記第1微細混合空間に、それぞれ、0.1〜20.0ml/min.の流速により導入するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  5. 前記触媒は、有機金属化合物又はルイス酸である請求項1〜4のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  6. 前記第1微細混合空間に導入する触媒の量は、ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物に対して、0.1〜120モル%である請求項1〜5のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
  7. 前記ハロゲン基を二個以上有するアダマンタン化合物及び芳香族化合物を含む第2溶液(B)における芳香族化合物の量は、ハロゲン原子を二個以上有するアダマンタン化合物に対して、50〜150モル%である請求項1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化アダマンチル誘導体の製造方法。
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