JP2007196338A - 中物製品のショットブラスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミッションケースのような中物製品をショットブラストするに当たり、設備全体が小規模で廉価なうえに設置スペースも比較的小さいショットブラスト装置を提供する。
【解決手段】中物製品を包囲して中物製品にショットを投射可能な研掃装置１と、研掃装置１に対して入出可能であり、投射されたショットが中物製品に衝突可能な状態に中物製品を収納可能であり、かつ垂直面内で回転可能な支持手段２と、支持手段２をこの基部にて固着して研掃装置１に対して入出させかつ垂直面内で回転させる駆動手段３と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図１
Description
本発明は、ミッションケースやシリンダブロックのような製品であって人が手作業で搬送できる程度の重量を有する中物製品をショットブラストするのに好適な装置に関する。
従来、ミッションケースのような中物製品をショットブラストする設備の一つとして、ケージを研掃装置内に搬入するケージ搬入装置と、製品判別手段を備えかつ製品を前記ケージ搬入装置上のケージに搬入する製品搬入装置と、前記研掃装置内においてケージを回転しながら移送するケージ回転機構と、このケージ回転機構からケージを搬出するケージ搬出装置と、第１ケージ判別手段を備えかつ前記ケージ搬出装置上のケージから製品を取り出す製品搬出装置と、前記第１ケージ判別手段の判別結果に基づいて前記ケージ搬出装置からケージを所定位置に一時プールしかつ前記製品判別手段のする判別結果に基づいてケージ割り出し手段により製品に対応するケージを割り出し前記ケージ搬入装置に送り出すケージプール装置と、を具備して、製品をケージに装入した状態で前記研掃装置内を通過させて製品をショットブラストするようにしたものがある。
しかし、このように構成された従来のショットブラスト設備では、設備全体が大規模で複雑な高価なものになるうえに、設置するのに広いスペースが必要であるなどの問題があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ミッションケースのような中物製品をショットブラストするに当たり、装置全体が小規模で廉価なうえに設置スペースも比較的小さいショットブラスト装置を提供することにある。
上記の問題を解消するために本発明における中物製品のショットブラスト装置は、中物製品をショットブラストする装置であって、中物製品を包囲して中物製品にショットを投射可能な研掃装置と、この研掃装置に対して入出可能であり、投射されたショットが中物製品に衝突可能な状態に中物製品を収納可能であり、かつ垂直面内で回転可能な支持手段と、この支持手段をこれの基部にて固着して前記研掃装置に対して入出させかつ垂直面内で回転させる駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
このように構成されたものは、支持手段内に中物製品を収納したのち、中物製品を収納した支持手段を駆動手段によって研掃装置内に移動させ、続いて、支持手段および駆動手段によって中物製品を回転させながら中物製品にショットを投射する。中物製品のショットブラスト処理の完了後、支持手段および駆動手段によって中物製品を研掃装置内から外に移動させる。
上記の説明から明らかなように本発明は、中物製品をショットブラストする装置であって、中物製品を包囲して中物製品にショットを投射可能な研掃装置と、この研掃装置に対して入出可能であり、投射されたショットが中物製品に衝突可能な状態に中物製品を収納可能であり、かつ垂直面内で回転可能な支持手段と、この支持手段をこれの基部にて固着して前記研掃装置に対して入出させかつ垂直面内で回転させる駆動手段と、を備えたから、装置全体が小規模で廉価なうえに設置スペースが比較的小さくなるなどの優れた実用的効果を奏する。
本発明を適用したショットブラスト装置の一実施例について図１および図２に基づき詳細に説明する。本ショットブラスト装置は、中物製品を包囲するキャビネット４を有して中物製品にショットを投射可能な研掃装置１と、この研掃装置１に対して入出可能であり、投射されたショットが中物製品に衝突可能な状態に中物製品を収納可能であり、かつ垂直面内で回転可能な支持手段２と、この支持手段２をこの基部にて固着して前記研掃装置１に対して入出させかつ垂直面内で回転させる駆動手段３と、で構成してある。
そして、前記研掃装置１における研掃室を構成するキャビネット４の左側壁には、図示しない扉よって開閉する支持手段入出口（図示せず）が設けてある。
また、前記支持手段２は、複数本の棒材により左端を開口した有底筒状に構成され、かつ開口部から中物製品が出ないように所要角度で左上向きに傾斜している。
また、前記支持手段２は、複数本の棒材により左端を開口した有底筒状に構成され、かつ開口部から中物製品が出ないように所要角度で左上向きに傾斜している。
また、前記駆動手段３においては、前記研掃装置１のキャビネット４の右外面に左端を固定して左上り勾配状に傾斜した支持台５の上面に、支持台５に沿って左右方向へ延びる２本のタイバー６・６が前後方向へ所要の間隔をおいて装着してあり、これら２本のタイバー６・６間には移動部材７が摺動自在に架装してある。移動部材７における２本の前記タイバー６・６間位置には、タイバー６に沿って左方向へ延びて前記キャビネット４の右側壁を貫通しかつ前記支持手段２の右端部を先端に固着した回転軸８が回転自在にして貫装してあり、回転軸８の右端には前記移動部材７に装着した減速機付きモータ９の出力軸が連結してあって、前記支持手段２は前記減速機付きモータ９の駆動により回転軸８を介して回転するようになっている。また、前記支持台５の前面には前記タイバー６に沿って延びるラック１０が装着してあり、前記移動部材７の前方側には減速機付きモータ１１が装着してあり、さらに減速機付きモータ１１の出力軸には前記ラック１０と噛み合うピニオン（図示せず）が嵌着してあって、前記移動部材７は、前記減速機付きモータ１１の駆動により、前記ラック１０・ピニオンを介し前記タイバー６・６に沿って移動するようになっている。
また、前記研掃装置１のキャビネット４の右外面における２本の前記タイバー６・６間位置には、前記駆動手段３の前記回転軸８を左端近傍で支持する支持機構１２が装着してあり、支持機構１２は、前記回転軸８を垂直面内で回転可能に支持する２個のキャスタ１３・１３と、２個のキャスタ１３・１３を昇降させる上向きのシリンダ１４とで構成してある。
なお、図中符号１５は、中物製品移送用のローラコンベアであって、このローラコンベア１５には中物製品を昇降可能な昇降手段１６が付設してある。
なお、図中符号１５は、中物製品移送用のローラコンベアであって、このローラコンベア１５には中物製品を昇降可能な昇降手段１６が付設してある。
次に、このように構成したものを用いて中物製品をショットブラストする手順について説明する。まず、図３−アに示すように、ローラコンベア１５上の中物製品を昇降手段１６によって若干押し上げたのち、駆動手段３の減速機付きモータ１１を正転駆動して、駆動手段３の移動部材７および回転軸８を介して支持手段２を左方へ移動させるとともに支持手段２内に中物製品を挿入し、続いて、昇降手段１６を下降させて中物製品を支持手段２内にセットする。次いで、減速機付きモータ１１を逆転駆動して中物製品をセットした支持手段２を移動部材７および回転軸８を介して研掃装置１のキャビネット４内に移動させ、続いて、支持機構１２のシリンダ１４を伸長作動して２個のキャスタ１３・１３を回転軸８に当接させ（図３−イ参照）かつキャビネット４の支持手段入出口を閉じる。
次いで、図３−イに示すように、駆動手段３の減速機付きモータ９を駆動して回転軸８を介して支持手段２および中物製品を回転させるとともに、減速機付きモータ１１を正・逆転駆動して中物製品等を左右に往復動させながら研掃装置１のショット投射装置から中物製品にショットを投射して中物製品をショットブラスト処理する。中物製品のショットブラスト処理の完了後、キャビネット４の支持手段入出口を開きかつシリンダ１４を収縮作動して２個のキャスタ１３・１３を回転軸８から離し、続いて、減速機付きモータ１１を正転駆動して支持手段２および中物製品をキャビネット４内から左方の外へ移動させるとともにローラコンベア１５上に臨ませる。その後、図３−ウに示すように、昇降手段１６を再び上昇させて支持手段２内の中物製品を昇降手段１６によって若干押し上げ、続いて、駆動手段３により支持手段２をローラコンベア１５の上方から図３−アに示す位置まで後退させて、一サイクルを完了する。
なお、前記駆動手段３の回転軸８に割出し装置を付設することにより、前記支持手段２を任意の位置で停止し、あるいは減速回転または高速回転させて中物製品の必要な部位にショットを狙い撃ちすることが可能になる。
またなお、前記研掃装置１においては、ショットの投射は、インペラによる遠心投射装置の代わりに、いわゆるエアノズルによってもよい。このエアノズルではピンポイントでのショットブラスト処理が可能になる。
またなお、前記研掃装置１においては、ショットの投射は、インペラによる遠心投射装置の代わりに、いわゆるエアノズルによってもよい。このエアノズルではピンポイントでのショットブラスト処理が可能になる。
１ 研掃装置
２ 支持手段
３ 駆動手段
２ 支持手段
３ 駆動手段
Claims (2)
- 中物製品をショットブラストする装置であって、
中物製品を包囲して中物製品にショットを投射可能な研掃装置と、
この研掃装置に対して入出可能であり、投射されたショットが中物製品に衝突可能な状態に中物製品を収納可能であり、かつ垂直面内で回転可能な支持手段と、
この支持手段をこれの基部にて固着して前記研掃装置に対して入出させかつ垂直面内で回転させる駆動手段と、
を備えたことを特徴とする中物製品のショットブラスト装置。 - 請求項１に記載のショットブラスト装置において、
前記支持手段は、複数本の棒材により一端を開口した有底筒状に構成され、かつ開口部から中物製品が出ないように所要角度で上向きに傾斜していることを特徴とする中物製品のショットブラスト装置。
Priority Applications (1)
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Citations (6)
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