JP2007196134A - スプレー用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズルの先端部から噴出される塗料等の液体が、ワークに当たって跳ね返り、キャップの連通孔周縁部に付着してしまうといったおそれを防止することのできるスプレー用キャップを提供する。
【解決手段】塗料を噴霧化して吹付けるスプレーガンのノズル33に対応してキャップ34が取着されている。キャップ34は、ノズル33の先端部を挿通可能な連通孔42を有する底壁部41と、底壁部41の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる側壁部43とを備えている。側壁部43は、圧縮空気供給源と連通し、圧縮空気供給源からの空気を塗料の噴出流に向けて案内することでスプレーパターンを形成する空気孔45を具備している。側壁部43は、空気孔45の形成位置よりも底壁部41側において、圧縮空気供給源と連通し、圧縮空気供給源からの空気を連通孔42及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔46を具備している。
【選択図】 図2
【解決手段】塗料を噴霧化して吹付けるスプレーガンのノズル33に対応してキャップ34が取着されている。キャップ34は、ノズル33の先端部を挿通可能な連通孔42を有する底壁部41と、底壁部41の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる側壁部43とを備えている。側壁部43は、圧縮空気供給源と連通し、圧縮空気供給源からの空気を塗料の噴出流に向けて案内することでスプレーパターンを形成する空気孔45を具備している。側壁部43は、空気孔45の形成位置よりも底壁部41側において、圧縮空気供給源と連通し、圧縮空気供給源からの空気を連通孔42及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔46を具備している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ワークに対して液体を噴霧化して吹付けるスプレー装置のノズルに対応して取着されるスプレー用キャップに関するものである。
一般に、ガラスラン等に代表されるウエザストリップのリップ部等のガラス摺動面には、ウレタン塗膜等が形成される。ガラス摺動面にウレタン塗膜等が形成されることで、リップ部等の耐久性が高められ、またガラス等に対する摺動性が高められ異音等の発生が抑制される。
また、上記ウレタン塗膜等の形成に際しては、ウレタン塗料等をスプレー塗布するためのスプレーガンが用いられる。図3に示すように、スプレーガンには、ノズル51の先端部を囲むようにしてキャップ52が設けられている。キャップ52は、ノズル51の先端部の外径よりも大きな径を有する連通孔54が形成された底壁部53と、該底壁部53の周縁部から塗料の噴出方向に向けて延びる突出部55とを備えており、連通孔54にノズル51の先端部が挿通されている。また、連通孔54は、圧縮空気供給源と連通しており、ノズル51の先端部から塗料が噴出される場合には、連通孔54の内周とノズル51の外周との間に形成される隙間から圧縮空気が噴出されるようになっている。このように塗料とともに圧縮空気が噴出されることにより、塗料が噴霧化されることとなる。
また、突出部55には、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を塗料の噴出流に向けて案内する空気孔57が形成されている。当該空気孔57から噴出される空気によって、噴霧化された塗料のスプレーパターンが形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−343004号公報
しかしながら、上記のようにスプレーガンを用いてワークとしてのガラスラン59にスプレー塗装を施す場合には、図3の二点鎖線で示すように、ノズル51から噴出された塗料がガラスラン59に当たって跳ね返り、キャップ52の連通孔54周縁部に付着してしまうおそれがある。この場合、キャップ52の連通孔54周縁部に付着した塗料60が、噴霧状とならずに塊のままガラスラン59に吹付けられるおそれがあり、塗装斑の発生が懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルの先端部から噴出される塗料等の液体が、ワークに当たって跳ね返り、キャップの連通孔周縁部に付着してしまうといったおそれを防止することのできるスプレー用キャップを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.ワークに対して液体を噴霧化して吹付けるスプレー装置のノズルに対応して取着されるスプレー用キャップであって、
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。
手段1によれば、液体の噴出時において、圧縮空気供給源からの空気をエアパージ孔から連通孔周縁部に向けて噴出させることができる。このエアパージ孔から噴出される空気により、ワークに当たって跳ね返ってきた液体を、当該液体が連通孔周縁部やノズル先端部に付着する前に吹き飛ばすことができる。従って、連通孔周縁部やノズル先端部に付着した液体が噴霧状とならずに塊のままワークに吹付けられてしまうといったおそれを回避することができる。尚、ノズルの先端部から噴出される液体としては、塗料や薬剤等が挙げられる。
手段2.ワークに対して液体を噴霧化して吹付けるスプレー装置のノズルに対応して取着され、
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を液体の噴出流に向けて案内することで液体のスプレーパターンを形成する空気孔を具備するスプレー用キャップにおいて、
前記突出部は、前記空気孔の形成位置よりも前記底壁部側において、前記圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を液体の噴出流に向けて案内することで液体のスプレーパターンを形成する空気孔を具備するスプレー用キャップにおいて、
前記突出部は、前記空気孔の形成位置よりも前記底壁部側において、前記圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。
手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。また、空気孔から噴出される空気により、噴霧化された液体が広がり過ぎないように(例えば、楕円形状に)液体のスプレーパターンを形成することができる。尚、空気孔から噴出される空気によっても、多少はワークに当たって跳ね返ってきた液体を吹き飛ばすことができるが、空気孔から噴出される空気は液体のスプレーパターンを形成するためのものであるので、連通孔周縁部への液体の付着を完全に防ぐことは困難である。また、空気孔から噴出される空気の流速を高めた場合には、より多くの液体を吹き飛ばすことができるが、所望とするスプレーパターンを形成できなくなってしまうおそれがある。これに対し、本手段のように、空気孔よりも連通孔の近くにエアパージ孔を形成することによって、空気孔から噴出される空気の流速を高めることなく、圧縮空気供給源からの空気を連通孔に対して確実にかつ強く当てることができる。結果として、スプレーパターンを所望の形状に維持しつつ、跳ね返ってきた液体の連通孔周縁部への付着を確実に防止することができる。
手段3.前記エアパージ孔を、前記連通孔を中心とする対称位置に配置したことを特徴とする手段1又は2に記載のスプレー用キャップ。
例えば、エアパージ孔が1つの場合には、液体の噴出流が壁となって、連通孔の周縁部においてエアパージ孔から噴出された空気が届かない部位ができてしまい、この部位においては、依然として跳ね返ってきた液体が付着するおそれがある。この点、本手段3のように、エアパージ孔を、連通孔を中心とする対称位置に配置することで、上記不具合を回避することができる。また、エアパージ孔から噴出される空気によって液体のスプレーパターンが偏心してしまうといったおそれを回避することができる。
手段4.噴出される空気が液体の噴出方向に逆行しない向きに噴出されるよう前記エアパージ孔が構成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のスプレー用キャップ。
例えば、エアパージ孔から噴出される空気が液体の噴出方向に逆行する向きに噴出される場合、液体を逆流させてしまったり、液体の噴出の勢いを弱めてしまったりするおそれがある。この点、本手段4によれば、液体の噴出方向に逆行しない向きにエアパージ孔から空気が噴出されるため、上記不具合を回避することができる。
尚、前記底壁部は、液体の噴出方向に向けて次第に小径となるテーパ状に構成されるとともに、その先端部に前記連通孔が形成され、前記連通孔を、前記エアパージ孔よりも液体の噴出方向側に位置させることとしてもよい。この場合、エアパージ孔から噴出される空気を、ワークに当たって跳ね返ってきた液体を押戻す方向に噴出させることができ、ワークに当たって跳ね返ってきた液体を、当該液体が連通孔周縁部に付着する前に吹き飛ばすといった上記作用効果がより確実に奏される。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はガラスランにウレタン塗膜を形成するスプレーガンの構成を示す模式図である。図2はキャップを中心とするスプレーガンの先端部の構成を示す断面図である。
自動車用ドアにはドアガラス開口部の外周に対応してガラスラン11が取付けられるようになっている。図1に示すように、ガラスラン11は、基部12及び該基部12から延びる車外側側壁部13、車内側側壁部14を具備している。また、各側壁部13,14の略先端からそれぞれ内側に延びるようにして、車外側シールリップ15及び車内側シールリップ16が一体形成されている。これら両シールリップ15,16によりドアガラスの周縁部の車内側及び車外側がシールされる。
本実施形態では、車外側シールリップ15表面、車内側シールリップ16表面及び基部12底面のガラス摺動面に対し、それぞれウレタン塗膜が形成される。このようにガラス摺動面にウレタン塗膜が形成されることにより、被塗膜部位の耐久性が高められるとともに、ドアガラス等に対する摺動性が高められ異音等の発生が抑制されるようになっている。
ガラスラン11に形成されるウレタン塗膜は、遠隔操作に基づいて制御されるスプレーガン31によって行われる。図1、図2に示すように、スプレーガン31は、スプレーガン本体32と、スプレーガン本体32の先端部に設けられたノズル33(図2参照)と、ノズル33の先端部を囲むようにして設けられたスプレー用キャップとしてのキャップ34とを備えている。尚、スプレーガン31は、水平方向に移送されるガラスラン11に対して直交する方向、つまり、鉛直方向に延びている。ノズル33は、スプレーガン本体32を介して塗料供給源(図示略)と連通しており、ノズル33の先端部からは、ガラスラン11に対し、直交する方向へウレタン塗料がスプレー塗布されるようになっている。また、スプレーガン31(スプレーガン本体32)は、ガラスラン11から所定の高さ位置に設置されており、前記鉛直状態を維持しつつ、幾分傾動調整可能に設けられている。
キャップ34は、ノズル33の先端部を挿通する連通孔42が形成された底壁部41と、底壁部41の全周縁部から塗料の噴出方向に向けて延びる突出部としての側壁部43とを備えている。
底壁部41は、塗料の噴出方向側に向けて次第に小径となるテーパ状に構成されており、その先端部たる中心部に連通孔42が形成されている。本実施形態では、塗料の噴出方向に対して、底壁部41のテーパ面が100度〜110度程度傾いている。
連通孔42は、スプレーガン本体32を介して圧縮空気供給源(図示略)と連通している。以下、圧縮空気供給源から連通孔42に至るまでの霧化エアの流路を流路Zと称することとする。連通孔42の内周とノズル33の先端部の外周との間には隙間がリング状に形成されている。ノズル33の先端部から塗料が噴出される場合には、連通孔42の内周とノズル33の外周との間に形成された隙間から圧縮空気が噴出されるようになっている。また、連通孔42の周囲の2ヶ所にも、上記霧化エアの流路Zに連通している孔47が形成されている。このように塗料の噴出とともに、圧縮空気が流路Zを介して噴出されることにより、塗料が噴霧化されることとなる。
側壁部43は、その内面が、塗料の噴出方向に向けて次第に広がるテーパ状となっている。側壁部43の内面には、連通孔42を中心として相対する一対の空気孔45が設けられている。空気孔45は、スプレーガン本体32を介して圧縮空気供給源と連通しており、当該圧縮空気供給源からの空気を塗料の噴出流に向けて案内する。以下、圧縮空気供給源から空気孔45に至るまでのパターンエアの流路を流路Yと称することとする。当該一対の空気孔45から噴出される空気によって、噴霧化された塗料のスプレーパターンが楕円形に形成される。また、空気孔45の直径は2mmとなっており、該空気孔45から噴出される空気の噴出方向は、塗料の噴出方向に対して60度〜70度傾いている。
さて、本実施形態では、側壁部43の内面には、空気孔45の形成部位よりも底壁部41側において、連通孔42を中心として相対する一対のエアパージ孔46が形成されている。エアパージ孔46は、上記流路Yを介して圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を連通孔42の周縁部に向けて案内する。本実施形態では、エアパージ孔46は、側壁部43と底壁部41との境界部近傍に設けられており、連通孔42の先端部よりもスプレーガン本体32側に位置している。エアパージ孔46から噴出される空気の噴出方向は、塗料の噴出方向に対して60度〜70度傾いており、本実施形態では、エアパージ孔46から噴出される空気が底壁部41の表面に沿うようにして流れるようになっている。また、エアパージ孔46の直径が1.2mmとなっており、空気孔45から噴出される空気の流速とエアパージ孔46から噴出される空気の流速とがほぼ同じとなるように設定されている。
尚、連通孔42、空気孔45、及びエアパージ孔46は共通の圧縮空気供給源と連通している。すなわち、スプレーガン本体32の内部において、圧縮空気供給源から供給される空気が、キャップ34の連通孔42に向かう流路Zと、側壁部43に向かう流路Yとに分岐される。さらに、流路Yの空気は、キャップ34の側壁部43内部において、空気孔45に向かう空気と、エアパージ孔46に向かう空気とに分岐される。また、スプレーガン本体32の内部において、側壁部43に向う空気量を調節可能に構成されており、スプレーパターンの開き量が調節可能となっている。
ここで、塗料の噴出時における本実施形態の作用効果について説明する。図2に示すように、塗料の噴出時においては、連通孔42及び孔47からも空気が噴出される。この連通孔42及び孔47から噴出される空気によって、塗料が拡散し噴霧化される。また、塗料の噴出時においては、空気孔45から塗料の噴出流に向けて空気が噴出される。尚、空気孔45から噴出された空気は、キャップ34の先端部付近で塗料の噴出流にぶつかることとなる。この空気孔45から噴出される空気によって噴霧化された塗料の拡散が抑制され、所望のスプレーパターンが形成される。
さらに、塗料の噴出時においては、エアパージ孔46から連通孔42周縁部に向けて空気が噴出される。このエアパージ孔46から噴出される空気により、ガラスラン11に当たって跳ね返ってきた塗料を、当該塗料が連通孔42周縁部やノズル33先端部に付着する前に吹き飛ばすことができる。従って、連通孔42周縁部やノズル33先端部に付着した塗料が噴霧状とならずに塊のままガラスラン11に吹付けられてしまうといったおそれを回避することができる。結果として、塗装斑の発生を防止することができる。
例えば、空気孔45から噴出される空気によって、ガラスラン11に当たって跳ね返ってきた塗料を吹き飛ばそうとした場合、空気孔45から噴出される空気の流速を高めなければ、十分に連通孔42周縁部への液体の付着を完全に防ぐことは困難である。また、空気孔45から噴出される空気の流速を高めた場合には、より多くの塗料を吹き飛ばすことができるが、所望とするスプレーパターンを形成できなくなってしまうおそれがある。これに対し、本実施形態のように、空気孔45よりも連通孔42の近くにエアパージ孔46を形成することによって、空気孔45から噴出される空気の流速を高めることなく、圧縮空気供給源からの空気を連通孔42に対して確実にかつ強く当てることができる。結果として、スプレーパターンを所望の形状に維持しつつ、跳ね返り塗料の連通孔42周縁部への付着を防止することができる。
また、例えば、エアパージ孔46が1つの場合には、塗料の噴出流が壁となって、連通孔42の周縁部においてエアパージ孔46から噴出された空気が届かない部位ができてしまい、この部位においては、依然として跳ね返り塗料が付着するおそれがある。この点、本実施形態では、エアパージ孔46が、連通孔42を中心として相対する位置に一対で設けているため、上記不具合を回避することができる。また、エアパージ孔46から噴出される空気によってスプレーパターンが偏心してしまうといったおそれを回避することができる。
また、本実施形態では、エアパージ孔46が連通孔42よりもスプレーガン本体32側に位置しているため、エアパージ孔46から噴出される空気は、塗料の噴出方向と逆行しない向きに噴出されることとなる。従って、例えば、エアパージ孔46から噴出される空気によって塗料を逆流させてしまったり、塗料の噴出の勢いを弱めてしまったりするといったおそれを回避することができる。結果として、ガラスラン11に当たって跳ね返ってきた塗料を、当該塗料が連通孔42周縁部に付着する前に吹き飛ばすといった上記作用効果がより確実に奏される。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、キャップ34が取着される対象として遠隔操作に基づいて制御されるスプレーガン31を例示しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、トリガを有する手吹き式のスプレーガンのノズルに対応してキャップ34を取着してもよいし、着色塗料や殺虫剤等の薬剤をスプレーするスプレー缶のノズルに対応してキャップ34を取着してもよい。もちろん、ワークとしては、ガラスランに限られるものではなく、スプレーする液体によって様々なものが対象とされる。
(b)上記実施形態では、エアパージ孔46が連通孔42よりもスプレーガン本体32側に位置するよう構成されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、エアパージ孔46から噴出される空気が、連通孔42又はその周縁部に向けて吹出されるようになっていればよい。但し、エアパージ孔46から吹出される空気によって、塗料の噴出が阻害されないように、エアパージ孔46から吹出される空気の噴出方向が、塗料の噴出方向に対して逆行しない向きとなっていることが望ましい。例えば、塗料の噴出方向において、エアパージ孔46と連通孔42とを同じ高さ位置とし、エアパージ孔46から塗料の噴出方向と直交する方向に空気を噴出する構成としてもよい。
(c)エアパージ孔46の数や形状等は特に限定されるものではなく、例えば、連通孔42を中心として3つのエアパージ孔46を均等位置に設けてもよい。また、例えば、エアパージ孔を、底壁部41を囲むようにしてリング状に形成してもよい。
(d)上記実施形態では、突出部としての側壁部43が底壁部41の全周縁部から延出しているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、底壁部41の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる棒状の突出部を、連通孔42を中心として相対向する位置に複数設けてもよい。
(e)上記実施形態では、ノズル33の先端部が連通孔42に挿通されているが、ノズル33の先端部が連通孔42よりもスプレーガン本体32側に位置するよう構成してもよい。
11…ガラスラン、12…基部、15,16…シールリップ、31…スプレーガン、33…ノズル、34…キャップ、41…底壁部、42…連通孔、43…側壁部、45空気孔、46…エアパージ孔。
Claims (4)
- ワークに対して液体を噴霧化して吹付けるスプレー装置のノズルに対応して取着されるスプレー用キャップであって、
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。 - ワークに対して液体を噴霧化して吹付けるスプレー装置のノズルに対応して取着され、
ノズルの先端部を挿通可能な連通孔を有する底壁部と、
前記底壁部の周縁部から液体の噴出方向に向けて延びる突出部とを備え、
前記突出部は、圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を液体の噴出流に向けて案内することで液体のスプレーパターンを形成する空気孔を具備するスプレー用キャップにおいて、
前記突出部は、前記空気孔の形成位置よりも前記底壁部側において、前記圧縮空気供給源と連通し、当該圧縮空気供給源からの空気を前記連通孔及びその周縁部のうち少なくとも一方に向けて案内するエアパージ孔を具備することを特徴とするスプレー用キャップ。 - 前記エアパージ孔を、前記連通孔を中心とする対称位置に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスプレー用キャップ。
- 噴出される空気が液体の噴出方向に逆行しない向きに噴出されるよう前記エアパージ孔が構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスプレー用キャップ。
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Cited By (2)
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JP2009273721A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ミスト吐出装置 |
CN108450446A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-28 | 朱子中 | 电动自动喷雾器 |
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- 2006-01-26 JP JP2006017644A patent/JP2007196134A/ja active Pending
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CN108450446A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-28 | 朱子中 | 电动自动喷雾器 |
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