JP2007196034A - 遊技機用風車 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ遊技機の風車の羽根部の回転機能を維持しつつ前面装飾部を固定状態又はこの固定を解除して回転可能な解除状態に設定する。
【解決手段】前面装飾板23,42の支持軸23b,43の風車取付台21への固定を解除できる解除手段及び固定状態と固定解除状態との切り替えを制御する切り替え制御手段を設け、所定条件下で支持軸23b,43の固定を解除させ、風車本体22,41との一体回転を可能にする。
【選択図】図2
【解決手段】前面装飾板23,42の支持軸23b,43の風車取付台21への固定を解除できる解除手段及び固定状態と固定解除状態との切り替えを制御する切り替え制御手段を設け、所定条件下で支持軸23b,43の固定を解除させ、風車本体22,41との一体回転を可能にする。
【選択図】図2
Description
本発明は、パチンコ機等の遊技機の遊技盤前面に取り付けられる遊技機用風車に係り、特にその改良に関する。
従来、この種の遊技機用風車としては、背面に電飾ランプを設けたランプ風車や、電飾ランプを設けない通常の風車の何れもが、前面装飾部と羽根部とが一体になっており、遊技球の衝突による羽根部の回転と一体になって風車全体が回転する構造になっていた。これにより、風車本来の機能である上部から落下する遊技球の移動方向に変化を持たせて遊技に多様性を与える機能を発揮すると共に、風車の形や色彩に応じて回転時の色彩の変化による意匠的な効果も発揮されていた。
しかし、従来の遊技機用風車は、前面装飾部と羽根部とが一体で回転するため、例えば前面装飾部に特定のデザインや文字等を静止表示したいような場合に使用するには不適当であった。また、かかる風車の構造上の制限のために、遊技盤のデザイン面でも制約を受けることがあった。本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、羽根部の回転機能を維持しつつ前面装飾部を固定したままにできる遊技機用風車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、遊技盤前面に取り付けられる風車取付台と、前記風車取付台に穿設される貫通孔に挿通されて垂直に突出すると共に回転可能に支持される支持軸と、前記支持軸に同軸的かつ回転可能に取り付けられ、同支持軸を中心として周囲に複数の羽根を有する風車本体と、前記風車本体の前面側にて、前記支持軸の先端に同軸的に固着される前面装飾板と、前記支持軸を風車取付台へ固定した固定状態又はこの固定を解除して回転可能な解除状態に設定することが可能な解除手段と、前記解除手段を所定条件下で前記固定状態又は前記解除状態に切り替えるように制御する切り替え制御手段と、を備えたことにある。
上記のように請求項1に係る発明を構成したことにより、通常時には前面装飾板は固定させ、パチンコ遊技機がいわゆる大当り状態になったときに、前面装飾板の固定を解除して回転させるようにすることができる。これにより、風車の回転に一層変化を持たせることができ、風車の装飾効果がより高められる。ここで、支持軸の解除手段としては例えば電磁石、ソレノイド等を用いることができ、これらのオンオフを制御回路により制御することにより風車の規定位置での固定と、固定の解除を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明すると、図1は第1の実施形態を適用したパチンコ遊技機の本体10の前面側を正面図により示したものである。本体10の前面側の上部には遊技盤11が設けられ、遊技盤11の周囲には、円弧状の通過レール12aと仕切りレール12bが同心円状に設けられている。そして、通過レール12aと仕切りレール12bに仕切られて、遊技盤11の中央には遊技領域11aが設けられている。遊技領域11aの中央には、図柄表示装置13が設けられている。図柄表示装置13の上部、左右両側及び左右下側には入賞口14a〜14eが設けられている。また、図柄表示装置13の直下には中央下第1種始動口15aが、その下には大入賞口15bが、大入賞口15bの左右には一対の第1種始動口15cが設けられている。大入賞口15bの直下は、はずれ球を回収するアウト口16になっている。左入賞口14bの左側には左電飾ランプ17aが、右入賞口14cの右側には右電飾ランプ17bが設けられている。そして、上部入賞口14aの左右両側には、図2に詳細に示すように、ランプ付風車20a,20bが設けられており、また左右入賞口14b,14cの左右に各一対の平円板型風車30a,30bが設けられている。遊技盤面には、その他、多数の障害釘が設けられている。
ランプ付風車20(20a、20bは同一であり、添え字a,bを省略する)は、図2及び図3に示すように、遊技盤11の前面に取り付けられる風車取付台21を有している。風車取付台21は、縦長の略長円形状の樹脂製の薄板であり、中央に後述する支持軸23bが挿通される中心孔21aを設けており、中心孔21aを挟んだ両横に後述するランプ24cが挿通される一対のランプ孔21bを設けている。風車取付台21の背面側の中心孔21a位置には、円筒形の支持筒部21cが立設されている。また、風車取付台21の背面側のランプ孔21bとの直交位置には、後述するランプ基盤24を支持する一対の支持軸21d,21eを設けている。支持軸21dは、先端に係合突起21d1を設けており、支持軸21eは、図4(c)に示すように、軸心位置にねじ溝21e1を設けている。風車取付台21の前方には、風車本体22が設けられる。
風車本体22は、樹脂製の略円筒形状であり、一端面がすり鉢状にへこんだ凹部22aになっており、他端側が開放されている。凹部22aの軸心位置には、図4(c)に示すように、筒状で支持軸23bが挿通される貫通孔22b1を有する中心筒部22bが設けられている。中心筒部22bは、風車本体22の他端側から少し突出しており、先端22b2が円錐形状に切り欠かれている。風車本体22の周壁には、図3及び図4(a)に示すように、断面円弧状に膨出した3個の羽根部22cが等間隔で形成されている。風車本体22の前方には、前面装飾板23が配設される。
前面装飾板23は、図3に示すように、樹脂製の円板23aを設けており、円板23aの前面23a1には数字、文字、図形等の表示情報Gが印刷等により形成されている。円板23aの外径は、風車本体22の外径よりやや小さくなっており、遊技盤面を落下する遊技球が、円板23aに当たることなく風車本体22にのみ当たることにより、円板23aに損傷を与えることなく風車本体22を円滑に回転させることができるようになっている。円板23aの背面側の軸心位置には、筒状の支持凸部23a2が立設されており、支持凸部23a2の径は、風車本体22の中心筒部22bと略同一になっている。支持凸部23a2には支持軸23bが挿入固定されている。支持軸23bは、先端側から長手方向にかけての一部が軸方向に切り欠かれた係合部23b1を設けている。
風車取付台21後方には、ランプ基盤24が設けられる。ランプ基盤24は、図3に示すように、プリント基板である円板24aを設けており、中央に上記支持軸23bの径より大きな径の中心孔24a1を設けており、中心孔24a1 を挟んだ両横に一対のランプソケット24bが立設されている。ランプソケット24bにはランプ24cが装着されている。円板24aのランプソケット24bとの直交位置には、図4(c)に示すように、一対の取付孔24d,24eが貫通して設けられている。
つぎに、ランプ付風車20の組立について説明する。まず、前面装飾板23の支持軸23bを風車本体22の貫通孔22b1の挿嵌し、さらに風車取付台21の中心孔21aの挿嵌する。つぎに、風車取付台21の背面側から突出した支持軸23bをランプ基盤24の中心孔24a1に挿入し、風車取付台21のランプ孔21bにランプ24cを挿入する。同時に、風車取付台21の支持軸21d,21eをランプ基盤24の取付孔24d,24eに位置合わせし、取付孔24dに支持軸21dの係合突起21d1を嵌め合わせ、取付孔24eにてねじ24e1により支持軸21eを止めることにより、風車取付台21をランプ基盤24に固定する。また、支持軸23bの先端を止め具24fで固定することにより、支持軸23bが風車取付台21に固定される。このように組み立てられたランプ付風車20は、遊技盤11に設けた取付孔(図示しない)に風車取付台21を位置合わせし、風車取付台21の左右両端に設けた一対の取付孔21fを用いてボルト(図示しない)止めすることにより、遊技盤11面に取り付けられる。
以上のように構成したランプ付風車20においては、遊技盤面を落下する遊技球が風車に当たると、風車本体22が支持軸23bを中心にして回転し、遊技球の運動に変化を与える。そのとき、前面装飾板23は、支持軸23bにより風車取付台21に固定されており回転しないので、前面に表示した特定のデザインや文字等の表示情報Gを明確な状態で表示し続けることができる。そのため、風車の機能を維持しつつ、常時、風車により特定の表示を行うことができる。また、ランプ付風車20のデザインを遊技盤全体のデザインに調和させるようにすることもできる。また、従来のランプ付風車20は、風車本体22の貫通孔22b1に支持軸23bを挿入した際、支持軸23bの頭部にシールを貼るが、本実施形態では前面装飾板23で支持軸23bを押さえるようになっているので、シールを貼る手間が省け、風車の取り付けが簡便になる。なお、前面装飾板23は、支持軸23bの頭部にシールを貼っている風車に取り付けることも可能である。
つぎに、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、ランプなしの平円板型風車に対しても本発明を適用したものである。平円板型風車40は、図5に示すように、風車本体41と前面装飾板42を設けている。風車本体41は、貫通孔41bを有する中心軸41aとその外周面に周方向に等間隔で径方向に突出した複数枚(本例では4枚)の平板形状の羽根41cとを設けている。ただし、羽根41cの形状については平板形に限るものではない。前面装飾板42は、円形で外径が羽根41cの先端より小さくされており、裏面中心に垂直に支持軸43が取り付けられている。平円板型風車40は、支持軸43を風車本体41の貫通孔41bに挿入し、先端部を遊技盤11に打ち付けて固定することにより遊技盤面に取り付けられる。
平円板型風車40についても、上記第1の実施形態に示したランプ風車と同様に、前面装飾板42に表示した特定のデザインや文字等の表示情報Gを明確な状態で表示し続けることができ、風車の機能を維持しつつ、常時、風車により特定の表示を行うことができる。また、風車のデザインを遊技盤全体のデザインに調和させるようにすることもできる。なお、風車本体と前面板とが一体になった従来の平円板型風車の支持軸先端に別途用意した前面装飾板を固定させるようにすることもできる。
なお、上記各実施形態においては、前面装飾板23,42は、常に固定されるようになっているが、例えば支持軸23b,43の風車取付台または遊技盤への固定を解除できる解除手段及び固定状態と固定解除状態との切り替えを制御する切り替え制御手段を設け、所定条件下で支持軸23b,43の固定を解除させ、風車本体22,41との一体回転を可能にすることもできる。例えば、通常時には前面装飾板23,42は固定させ、パチンコ遊技機がいわゆる大当り状態になったときに、前面装飾板23,42の固定を解除して回転させるようにすることができる。これにより、風車の回転に一層変化を持たせることができ、風車の装飾効果がより高められる。ここで、支持軸23b,43の解除手段としては例えば電磁石、ソレノイド等を用いることができ、これらのオンオフを制御回路により制御することにより風車の規定位置での固定と、固定の解除を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、本発明の風車をいわゆる第1種パチンコ遊技機に適用した場合について説明しているが、他のパチンコ遊技機やアレンジ遊技機に用いる風車に対しても同様に適用することができる。
10…本体、11…遊技盤、11a…遊技領域、20a,20b…ランプ付風車、21…風車取付台、21a…中心孔、21b…ランプ孔、21c…支持筒部、21d,21e…支持軸、21d1…係合突起、21e1 …ねじ溝、22…風車本体、22a…凹部、22b…中心筒部、22b1…貫通孔、22b2 …先端、22c…羽根部、23…前面装飾板、23a…円板、23a1…前面、23a2…支持凸部、23b…支持軸、23b1 …係合部、24…ランプ基盤、24a…円板、24a1…中心孔、24b…ランプソケット、24c…ランプ、24d,24e…取付孔、24e1…ねじ、24f…止め具、30a,30b,40…平円板型風車、41…風車本体、42…前面装飾板、43…支持軸、G…表示情報。
Claims (1)
- 遊技盤前面に取り付けられる風車取付台と、
前記風車取付台に穿設される貫通孔に挿通されて垂直に突出すると共に回転可能に支持される支持軸と、
前記支持軸に同軸的かつ回転可能に取り付けられ、同支持軸を中心として周囲に複数の羽根を有する風車本体と、
前記風車本体の前面側にて、前記支持軸の先端に同軸的に固着される前面装飾板と、
前記支持軸を風車取付台へ固定した固定状態又はこの固定を解除して回転可能な解除状態に設定することが可能な解除手段と、
前記解除手段を所定条件下で前記固定状態又は前記解除状態に切り替えるように制御する切り替え制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機用風車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007123537A JP2007196034A (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | 遊技機用風車 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007123537A Pending JP2007196034A (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | 遊技機用風車 |
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Cited By (2)
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JP2011250853A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機の風車 |
JP2011250854A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
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2007
- 2007-05-08 JP JP2007123537A patent/JP2007196034A/ja active Pending
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JP2011250853A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機の風車 |
JP2011250854A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
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