以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態の機能装置を用いる配線システムのシステム構成を示す。この配線システムでは、建物内の適所において1乃至複数のスイッチボックス90を埋込配設してあり、始端のスイッチボックス90に対しては、屋外より配線盤6内に引き込まれ主幹ブレーカMBおよび分岐ブレーカBBを介して屋内に引き込まれた電力線L1と、外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(ルータ、ハブ内蔵)を介して接続される情報線L2とを導入する。また各スイッチボックス90の間は壁面内に先行配線された電力線L1と情報線L2とを送り配線してある。
ここで、スイッチボックス90は、例えばJISで規格化された大角形の1個モジュール寸法の埋込型配線器具を3個取り付けることができる1連の取付枠70(図2参照)に対応して規格化されたもので、図1に示すように配線盤6又は他のスイッチボックス90から送り配線されてくる電力線L1及び情報線L2を上部から導入するとともに、他のスイッチボックス90へ送り配線するための電力線L1及び情報線L2を下部から導出している。なお、スイッチボックス90には、図1及び図16に示すように室内の天井100に設けられるものと、壁101に設けられるものと、床102に設けられるものとがある。
そして、各スイッチボックス90の内部には、図1、図2及び図9に示すゲート装置1が取付枠70を用いて埋込配設されている。取付枠70は矩形枠状であって、器具取付用の細長の取付窓71を有しており、左右の枠片72には取付窓71の長手方向において器具取付孔73を3組ずつ備えている。また取付枠70の上下の枠片74には、スイッチボックス90に取り付けるための取付ねじ用の長孔75や、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔76や、前面側に後述のプレート枠80を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔77や、石膏ボードなどにタッピングねじにより直接ねじ固定するためのねじ挿通孔78が少なくとも設けてある。また上下の枠片74の左右両側部からはL字形の引掛片79,79が一体に突出しており、左右方向の片側から突出する引掛片79は枠片74の上部から延出して先端が下向きに突出し、反対側から突出する引掛片79は枠片74の下部から延出して先端が上向きに突出している。この取付枠70をスイッチボックス90に取り付ける際には、取付枠70の上下の枠片74に設けた長孔75に挿通する取付ねじ(図示せず)をスイッチボックス90のねじ孔(図示せず)に締結することで、ゲート装置1ごとスイッチボックス90に取り付けられる。
ゲート装置1の器体(ゲート装置本体)10は、規格化された単位寸法の埋込型配線器具を短幅方向に3個並べた大きさに相当する寸法(3個モジュール寸法)に形成されており、器体10の左右両側面には取付枠70の枠片72に設けた器具取付孔73に係止離脱自在に係止する係止爪10aが2組ずつ形成されている。そして、ゲート装置1の器体10は、取付枠70の取付窓71から前面を露出させた状態で取付枠70に取り付けられている。
ゲート装置1では、図5に示すように器体10の背面に設けた速結端子構造の端子部11a,11b,12a,12bに電力線L1、情報線L2を接続するようになっている。ここで、電力線L1が接続される端子部11a,11bの内、例えば下側の端子部11bに接続される電力線L1は他のスイッチボックス90への送り配線となる。同様に情報線L2が接続される端子部12a,12bの内、例えば下側の端子部12bに接続される情報線L2も他のスイッチボックス90への送り配線となっている。
一方、器体10の前面には、端子部11a,11bに電気的に接続された導電部(図示せず)を備えて、端子部11a,11bに接続される電力線L1を外部の電力路に接続するための電力路接続口13aと、端子部12a,12bに電気的に接続された導電部(図示せず)を備えて、端子部12a,12bに接続される情報線L2を外部の情報路に接続するための情報路接続口13bとが設けられている。ここに、電力路接続口13aおよび情報路接続口13bは、それぞれ、両者間の間隔、導電部の配列および開口部の形状をシステムとして定形化(規格化)してあり、これらの接続口13a,13bから電力線L1及び情報線L2に接続されて電力の供給と情報信号の伝達とを行う接続部が構成される。尚、定形化された接続口13a,13bを1つのモジュールとしてゲート装置1の器体10とは別体に形成し、このモジュールを器体10に対して着脱自在とし、基本機能モジュール2の接続時にモジュールを器体10に取り付けて使用するようにしても良い。
次にゲート装置1に接続される基本機能モジュール2について図2及び図3を参照して説明する。基本機能モジュール2は扁平な直方体状のモジュール本体20を備えており、モジュール本体20の背面側には、電力路接続口13aおよび情報路接続口13bにそれぞれ対応した形態に規格化されたコネクタ21a,21bが形成されており、これらのコネクタ21a,21bをゲート装置1の各接続口13a,13bに接続することにより、ゲート装置1の器体10前面側にモジュール本体20を重ねた状態で取着され、ゲート装置1から基本機能モジュール2への電力供給、及び、ゲート装置1と基本機能モジュール2の間の情報信号伝達とが同時に確立されるようになっている。このように、ゲート装置1の接続口13a,13bに基本機能モジュール2のコネクタ21a,21bを接続することで、ゲート装置1から基本機能モジュール2への電力供給、及び、ゲート装置1と基本機能モジュール2の間の情報信号伝達とが同時に確立されるので、電力系の接続と情報系の接続を別々に行う場合に比べて接続作業が簡単で、使い勝手が向上し、また接続作業が1度で済むから、短時間で接続作業が行えるとともに、接続作業のし忘れがなく確実に接続することができる。またゲート装置1が設置されている場所であればどこにでも基本機能モジュール2を接続して使用することができ、またゲート装置1に接続する基本機能モジュール2を交換することで、基本機能モジュール2の機能変更にも容易に対応することができる。
次に、基本機能モジュール2aの回路構成について図9に基づいて説明する。この基本機能モジュール2aは、後述する拡張機能モジュール3を連設して使用するために以下の構成を備えている。すなわち基本機能モジュール2aは、コネクタ21aを介して供給される商用電源ACを所定電圧に降圧するとともに、周波数を高周波に変換し、この高周波に変換した定圧交流電源をコア23aに巻装したコイル23bに印加するAC/ACコンバータ22aと、低圧交流電源を整流平滑後、安定した直流電圧からなる内部回路の動作電源(+V)を得る直流電源部22bと、コネクタ21bとゲート装置1とを介して接続される情報線L2を通じて情報信号の送受信を行う送受信部24と、情報線L2を介して受信される情報信号をE/O変換し、発光素子LEDを通じて光信号で送出するE/O変換部25aと、後述する拡張機能モジュール3から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光し、O/E変換して送受信部24に出力するO/E変換部25bと、機能モジュールの種類に対応した機能部28と、機能部28から送られてくる情報信号をI/Oインターフェース27を通じて取り込み、送信先へ情報信号として送信させる処理を行う機能や、送受信部24で受信した情報信号を取り込み、I/Oインターフェース27を通じて機能部28へ送信する機能を備えた演算処理部26とで構成されている。
ここで、上述したコイル23bとコア23aとは、基本機能モジュール2aから拡張機能モジュール3に電力を非接触で供給するためのトランスの一次側となる電磁結合部を構成するもので、拡張機能モジュール3側に同様に設けた電磁結合部のコアにコア23aが磁気結合し、トランス作用によって拡張機能モジュール3に設けた電磁結合部のコイルに定圧交流電源を誘起させて電源供給を行うようになっている。なおAC/ACコンバータ22aでは、電力線L1を通じて供給される商用電源を、商用電源周波数に比べて高周波の交流電源に変換することで、電磁結合部によるトランス構成の小型化を図っている。図9ではコア23aとコイル23bとからなる電磁結合部が1組しか示されていないが、拡張機能モジュール3は基本機能モジュール2aの左右何れかの側、或いは、基本機能モジュール2aの左右両側に並べて配置されるので、実際には電気的に並列な2組の電磁結合部が設けられ、モジュール本体20の左右両側において側壁に近接する内部位置に電磁結合部が1組ずつ配置してある。ここに、各電磁結合部のコア23aの先端が近接配置されるモジュール本体20の側面位置が、拡張機能モジュール3に対する磁気結合部Xとなっている。
一方、E/O変換部25aの発光素子LEDは、拡張機能モジュール3に対して情報信号を光信号により非接触で伝送するためのもので、連設する拡張機能モジュール3側のO/E変換部(図示せず)に設けた受光素子に対置される。また、O/E変換部25bの受光素子PDは連設する拡張機能モジュール3から光信号により伝達されてくる情報信号を受光するためのもので、連設する拡張機能モジュール3側のE/O変換部(図示せず)に設けた発光素子に対置される。なお、E/O変換部25aの発光素子LED、および、O/E変換部25bの受光素子PDも図9では1個ずつしか示されていないが、各変換部25a,25bには発光素子LEDおよび受光素子PDを2組ずつ接続してあり、モジュール本体20の左右両側において側壁に近接する内部位置に発光素子LEDおよび受光素子PDの組を1組ずつ配置している。ここで、発光素子LEDの発光部及び受光素子PDの受光部が対向するモジュール本体20の側壁部位は光信号が透過可能なように透明部Yとしてある。また、モジュール本体20の両側では、受光素子PDと発光素子LEDの位置が上、下で逆になるように配置され、例えば右側では受光素子PDを上、発光素子LEDを下とし、左側では受光素子PDを下、発光素子LEDを上としてある。そして、電磁結合部のコア23aの先端部の配置位置と、受光素子PD及び発光素子LEDの配置位置の上下間隔は定形としている。
ここで、本実施形態では基本機能モジュール2aの機能部28を、図11に示すように、照明器具などの負荷をそれぞれオン/オフするために設けた操作スイッチSW1,SW2と、各操作スイッチSW1,SW2の操作入力を監視し、操作スイッチSW1,SW2が押されると操作スイッチSW1,SW2からの操作信号をI/Oインタフェース27を介して演算処理部26に出力させるCPU部28bとを備えている。
尚、本実施形態では基本機能モジュール2aを、照明器具などをオン/オフ操作するスイッチを備えた操作器型の機能モジュールで構成しているが、基本機能モジュールの機能部28に操作器以外の機能を持たせても良く、機能部28として火災感知器や人体感知器の機能を備えるものや、コンセントの機能を備えるものを用いても良い。例えば図1および図16に示すように、天井100に設けたゲート装置1に接続する基本機能モジュールとしては、熱又は煙を検出することによって火災の発生を感知する火災感知器型の機能モジュール2bや、PIRセンサを用いて人体を検知する人体感知器型の機能モジュール2cや、照明器具の引掛プラグに対応した引掛栓刃接続部91を持つ引掛シーリングローゼット型の機能モジュール2dや、監視カメラを備えたカメラ型の機能モジュール(図示せず)や、BGM等のスピーカを持つ機能モジュール(図示せず)等がある。また壁101に設けたゲート装置1に接続する基本機能モジュールとしては、呼出釦や来訪者を撮影するためのカメラを備えたドアホン子器型の機能モジュール(図示せず)や、ドアホン子器のカメラで撮影された画像データを表示するモニタMや通話釦B5を備えた住宅用玄関番型機能モジュール2eや、空調機器のコントローラ等の操作器型機能モジュール(図示せず)などがある。さらに床102に設けたゲート装置1に接続する基本機能モジュールとしては、電源プラグ用のコンセント部92を備えた機能モジュール2fや、スピーカSPを備えた機能モジュール2g等がある。また更に基本機能モジュール2が機能部28を備えておらず、連設された拡張機能モジュール3に対して電力および情報信号を伝達する機能のみを備えているものでも良い。
基本機能モジュール2a…は以上のような構成を有しており、スイッチボックス90に取付枠70を用いて埋込配設されたゲート装置1の各接続口13a,13bに適応するコネクタ21a,21bを結合することで、基本機能モジュール2a…の電力確保と情報路の確保が同時に行え、且つ、スイッチボックス90内への配設が行える。なおゲート装置1の各接続口13a,13bとコネクタ21a,21bの形態とを定形化(規格化)しているので、各基本機能モジュール2a…を何れのゲート装置1にも接続することができ、そのためレイアウトフリーに各基本機能モジュール2a…を施工でき、また基本機能モジュール2a…の機能によって多様な配線システムを展開することができる。従って、ユーザは、好みの利用形態に応じて基本機能モジュール2a…を自由に施工することができ、将来的に建物内部のレイアウトを変更したり、新しい基本機能モジュールを追加したい場合にも、基本機能モジュール2a…の着脱のみで簡単に対応できるから、基本機能モジュール2a…の取替性が向上する。
次に、基本機能モジュール2aに連設され、基本機能モジュール2aから電力供給を受けて動作する拡張機能モジュール3a…について説明する。拡張機能モジュール3a…としては、様々な機能を有するものが用意されているが、基本的には図7及び図8に示すように、モジュール本体30,30’の高さ寸法を埋込型配線器具の3個モジュール寸法に規格化するとともに、横幅寸法を1個モジュール寸法の整数倍に規格化し、またモジュール本体30,30’の両側面の形状は基本機能モジュール2aの側面と同一形状とし、さらに背面を図5及び図6に示すように平坦な面に形成し、造営面に沿って配設できるようにしてある。モジュール本体30,30’の上下位置には、取付枠70の枠片74と同様の枠片31,31’を一体に形成してあり、各枠片31,31’の挿通孔32に通したタッピングねじにより壁を構成する石膏ボードなどにモジュール本体30,30’を直接ねじ固定することができる。なお各枠片31,31’には、前面側に後述のプレート枠80を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔33が設けてある。また各枠片31,31’の左右両側部からはL字形の引掛片34,34が一体に突出しており、左右方向の片側から突出する引掛片34は枠片31,31’の上部から延出して先端が下向きに突出し、反対側から突出する引掛片34は枠片31,31’の下部から延出して先端が上向きに突出している。而して、機能モジュール2a,3a…を連設すると、拡張機能モジュール3の引掛片34が、基本機能モジュール2aを取着した取付枠70の引掛片79、又は、連設された他の拡張機能モジュール3a…の引掛片34と係合することによって、各機能モジュール2a,3a…のモジュール本体20,30,30’が、がたつき無く取り付けられるようになっている。尚、各機能モジュール2a,3a〜3cの前面側にはプレートねじを用いて矩形枠状のプレート枠80が螺着され、さらにプレート枠80の前面側に化粧プレート82を取着してあり、化粧プレート82の窓孔83から各機能モジュール2a,3a〜3cの前面の機能面が露出するようになっている。
モジュール本体30,30’の内部には、図10に示すようにコア23aおよびコイル23bからなる電磁結合部を2組備えて、モジュール本体30,30’の左右両側部において側壁に近接する内部位置に配置するとともに、夫々のコイル23bを電気的に接続し、片側の電磁結合部が隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3の電磁結合部と電磁結合して電力を受け取る側(二次側)となると、他方の電磁結合部が電力供給側(一次側)となるようになっている。これらの電磁結合部を構成するコア23aの先端が近接配置されるモジュール本体30,30’の側面位置が磁気結合部Xとなる。また両電磁結合部のコイル23b,23b間を接続する線路には直流電源部23を接続し、内部回路の動作電源+Vを得るようになっている。
更に情報信号を授受するために、モジュール本体30,30’内には連設する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDにて受光し電気的な信号に変換するO/E変換部25bと、電気信号からなる情報信号を隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3へ光信号からなる情報信号として発光素子LEDにより送り出すためのE/O変換部25aと、O/E変換部25bからの電気信号からなる情報信号を受け取るとともに、電気信号からなる情報信号をE/O変換部25aへ送り出す情報信号送受信部25とからなる情報信号送受信手段を二組設け、一方の組の発光素子LED及び受光素子PDをモジュール本体30,30’の左側側壁近傍の内部に、また他方の組の発光素子LED及び受光素子PDをモジュール本体30,30’の右側側壁近傍の内部に配置してある。ここで、左側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの下側に、また右側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの上側に夫々を配置してある。而して、左側に連接される基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3の右側側壁に近接配置された発光素子LED、受光素子PDに、当該モジュールの左側に配置した受光素子PD、発光素子LEDが夫々対向し、また右側に連接される基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3の左側側壁に近接配置された発光素子LED、受光素子PDに、当該モジュールの右側に配置した受光素子PD、発光素子LEDが夫々対向するようになっている。なお発光素子LED、受光素子PDが対向しているモジュール本体30,30’の側壁は、基本機能モジュール2aと同様、光信号が透過できるように透明部Yとなっている。
そして、両側の情報信号送受信部25,25間をモジュール本体30,30’内において、双方向の信号ライン29で接続して、両側に隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール3に対して情報信号を中継できるようになっている。ここで、モジュール本体30,30’の側面に磁気結合部X及び透明部Yが形成される位置は、図3で示す基本機能モジュール2aの側面の磁気結合部X及び透明部Yの位置と合うように規格化され、拡張機能モジュール3同士を連結させたとき、或いは、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール3とを連結させたときに面接する側面側の磁気結合部X、X同士、及び、透明部Y,Y同士が夫々対向するようになっている。つまり、夫々の給電手段の接続口同士、情報信号の伝達手段の接続口同士が接続された状態となる。
またモジュール本体30,30’内には、信号ライン29上の情報信号を受信するとともに、信号ライン29上に情報信号を送出する送受信部24と、この送受信部24で受信される情報信号からデータを取り込んで処理を行うとともに、当該拡張機能モジュール3から他の拡張機能モジュール3宛にデータを送る場合のデータ生成処理を行う演算処理部26と、I/Oインターフェース27を介して演算処理部26との間でデータの授受を行って動作する機能部28とを設けてあり、この機能部28の構成が拡張機能モジュール3の種類によって異なるのである。
ここで、本実施形態では基本機能モジュール2aに対して、映像表示機能を有する拡張機能モジュール3aと、音声の入出力機能を有する拡張機能モジュール3bと、操作機能を有する拡張機能モジュール3cとを連設してあり、これらの拡張機能モジュール3a〜3cは後述の制御コントローラCTによって動作が制御され、機能モジュール3a〜3cが全体として内線通話装置として動作するのである。
映像表示機能を有する映像パネル型の拡張機能モジュール3aの機能部28は、図12に示すように、コントロール装置CTより情報路(情報線L2、ゲート装置1および基本機能モジュール2a)を通じて送信される情報信号(制御信号)により動作が制御されるとともに、上記情報路を通じて送られてくる画像データを伸長復号して液晶表示部LCDに表示させるCPU部28cと、画面の切替などの操作を行う操作スイッチSWaとを備えている。この拡張機能モジュール3aのモジュール本体30は、3個モジュール寸法の器体を幅方向に2個並べた大きさに形成されており、前面の略中央に液晶表示部LCDを配置するとともに、液晶表示部LCDの下側に操作スイッチSWaの操作釦B1を配置してある。
また、音声の入出力機能を有する音声パネル型の拡張機能モジュール3bの機能部28は、図13に示すように、コントロール装置CTより情報路を通じて送信される情報信号(制御信号)により動作が制御されるとともに、マイクMCにより電気信号に変換された音声信号を変調し、I/Oインターフェース27を介して情報路へ出力するとともに、情報路を通じて送られてくる音声信号を復調し、スピーカSPから出力させるCPU部28dを備えている。また拡張機能モジュール3bは、モジュール本体30の内部にスピーカSPおよびマイクMCを収納してあり、モジュール本体30の前面には複数個の音声入出力用孔30aを貫設してある。
さらに、操作機能を有する操作パネル型の拡張機能モジュール3cの機能部28は、図14に示すように、コントロール装置CTより情報路を通じて送信される情報信号(制御信号)により動作が制御され、通話釦スイッチSWb、呼出音量スイッチSWcおよび室内呼スイッチSWdからの操作入力を監視し、操作入力をI/0インターフェース27を介して情報路へ出力するCPU部28eを備えている。そして、この拡張機能モジュール3cは、モジュール本体30の前面に通話スイッチSWb、呼出音量スイッチSWcおよび室内呼スイッチSWdの各操作釦B2〜B4を配置している。
また上述した配線盤6の内部には、複数の機能モジュール2a…,3a…を連携して動作させるための制御コントローラCTが収納されている。図15は制御コントローラCTのブロック構成図であり、この制御コントローラCTは、情報線L2を通じて各機能モジュール2a…,3a…との間で情報信号を授受する信号伝送部41と、複数箇所にそれぞれ設置された各機能モジュール2a…,3a…を連携動作させるための制御プログラムを格納したROMなどのメモリ(記憶手段)42と、メモリ42に格納された制御プログラムを実行し、信号伝送部41が各機能モジュール2a…,3a…から受信した情報信号に基づいて対応する機能モジュール2a…,3a…を連携動作させる制御信号を作成するとともに、この制御信号を信号伝送部41から対応する機能モジュール2a…,3a…へ送信させる制御部40と、電力線L1を介して供給される商用電源を整流、平滑することで内部回路の動作用の直流電圧を生成する電源部43とを備えている。
以上のような配線システムを使用するに当たっては、予め建物の適所(天井100、壁101又は床102)に埋設してあるスイッチボックス90に取付枠70を介してゲート装置1を取り付けた後、造営材の裏側に先行配線されてスイッチボックス90内に導入されている電力線L1、情報線L2をゲート装置1の端子部11a,11b,12a,12bにそれぞれ接続する。次に、ゲート装置1の前面部にそれぞれ設けられた電力路接続口13a及び情報路接続口13bに対して、基本機能モジュール2aの対応するコネクタ21a,21bを接続することにより、ゲート装置1の前面部を覆うようにして基本機能モジュール2aを取り付ける。拡張機能モジュール3a…は基本機能モジュール2aの露出した両側側面の一方に片側の側面を面接させ、この状態で引掛片34,79を互いに係合させるとともに、挿通孔32,78に通したタッピングねじにより石膏ボードのような造営材に直接ねじ止めする。そして、各機能モジュール2a,3a…の前面側にプレートねじを用いてプレート枠80をねじ止めした後、プレート枠80の前面側に化粧プレート82を取着して、化粧プレート82の窓孔83から各機能モジュール2a,3a…の前面部の機能面を露出させるのである。この取付状態において、各機能モジュール2a,3a…の前面部は化粧プレート82の前面部と略同じ高さとなる。更に先に連結した拡張機能モジュール3に別の拡張機能モジュール3を連結する場合には、対向側面を面接させ、引掛片34同士を係合させた状態で、挿通孔32に通したタッピングねじにより拡張機能モジュール3を造営材に固定すれば良く、機能モジュール2,3の個数に合わせてプレート枠80および化粧プレート82を交換すれば良い。尚、図4に示す使用例では基本機能モジュール2aの片側のみに拡張機能モジュール3a…を連結しているが、基本機能モジュール2aの両側に拡張機能モジュール3a…を連結しても良い。但し、基本機能モジュール2aに連結できる拡張機能モジュール3a…の数はAC/ACコンバータ22aの電力供給能力などによって制限される。
以上のようにして配設施工が終了し、本システムの施工が完了した後は、ゲート装置1を介して各機能モジュール2a,3a〜3cに電力路および情報路を接続することができ、配線盤6内に配置された制御コントローラCTが、情報線L2を通じて各機能モジュール2a…,3a…に制御信号を送出することによって、複数箇所に設置された各機能モジュール2a…,3a…を1箇所から連系制御することができるのである。本実施形態では制御コントローラCTのメモリ42に、玄関番型の機能モジュール2eとドアホン子器型の機能モジュールと拡張機能モジュール3a〜3cとを連携動作させることで内線通話を可能にする内線通話設備用の制御プログラムや、火災感知機能を有する機能モジュール2bからの発報信号を受けて警報動作を行う防災設備用の制御プログラムや、人体検知機能を有する機能モジュール2cからの発報信号を受けて警報動作を行う防犯設備用の制御プログラムが組み込まれており、これらの制御プログラムを実行することによって、各機能モジュール2a…,3a…を内線通話設備、防災設備、或いは防犯設備として連携動作させるのである。なお各機能モジュール2a…,3a…には固有のアドレスが設定され、制御コントローラCTと各機能モジュール2a…,3a…との間ではアドレスを付加した情報信号が送受信されており、各機能モジュール2a…,3a…から制御コントローラCTに情報信号が入力されると、制御コントローラCTは、情報信号に付加されたアドレスをもとに送信元の機能モジュール2a…,3a…を特定する。また制御コントローラCTのメモリ42には、連携動作させる機能モジュール2a…,3a…の対応関係を示した制御テーブルが予め登録されており、制御部40では、信号伝送部41が何れかの機能モジュール2a…,3a…からの情報信号を受信すると、送信元の機能モジュール2a…,3a…のアドレスをもとに制御テーブルから連携動作させる機能モジュール2a…,3a…のアドレスを抽出し、抽出された機能モジュール2a…,3a…を連携動作させる制御信号を作成して、この制御信号を信号伝送部41から出力させており、この制御信号を受信した機能モジュール2a…,3a…が所定の動作を行うことで、複数の機能モジュール2a…,3a…を連携動作させることができる。
ここで、制御コントローラCTによる制御動作について以下に説明を行う。先ず制御コントローラCTが所定の機能モジュールを内線通話設備として動作させる場合の制御動作について説明を行う。内線通話設備として連携動作させる機能モジュールとしては、ドアホン子器型の機能モジュール(図示せず)と、玄関番型の機能モジュール2eと、互いに連設された映像パネル型機能モジュール3a、音声パネル型機能モジュール3bおよび操作パネル型機能モジュール3cとがあり、制御コントローラCTのメモリ42に格納された制御テーブルにはこれらの連動関係が設定されている。
来訪者がドアホン子器型機能モジュール(図示せず)の呼出釦を押操作すると、ドアホン子器型機能モジュールから情報線L2を通じて制御コントローラCTへ、呼出信号と、カメラの画像データを圧縮して得た映像信号とが情報信号として送出される。この時、制御コントーラCTの制御部40は、信号伝送部41が受信したドアホン子器型機能モジュールからの情報信号をもとに上記制御テーブルから連動動作させる機能モジュール、すなわち玄関番型の機能モジュール2eと、通話パネル型の機能モジュール3bと、映像パネル型の機能モジュール3aのアドレスを抽出し、機能モジュール2e,3bに呼出音を鳴動させる制御信号を出力するとともに、機能モジュール2e,3aに対してドアホン子器のカメラ画像を表示させる制御信号と上記映像信号とを送出する。このとき機能モジュール2e,3bでは、制御コントローラCTからの制御信号に基づいて呼出音を鳴動させると共に、機能モジュール2e,3aが制御コントローラCTからの制御信号に基づいて映像信号を伸長させて得た画像データをモニタMおよび液晶表示部LCDに表示させる。
その後鳴動音を聞き、モニタM或いは液晶表示部LCDに表示されたカメラ画像を見たユーザが、玄関番型機能モジュール2e或いは操作パネル型機能モジュール3cの通話釦B5,B2を押操作すると、機能モジュール2e又は3cから制御コントローラへ操作信号が情報信号として送信される。制御コントローラCTでは、信号伝送部41が機能モジュール2e又は3cから通話釦B5,B2の操作入力を情報信号として受け取ると、制御部40が、操作入力を送信した機能モジュール2e又は3cとドアホン子器型機能モジュールとに通話路を形成させる制御信号を送信し、この制御信号を受け取った機能モジュール2e又は3cとドアホン子器型機能モジュールとが情報線L2を介して相互に音声信号および映像信号を送受信することによって、両者の間で通話路が形成されて内線通話が行える。また制御コントローラCTは、機能モジュール2e又は3cから通話釦B5,B2の操作入力を受け取った時点より所定の通話可能時間が経過すると、ドアホン子器型機能モジュールおよび機能モジュール2e又は3cに対して内線通話を終了させる制御信号を送出し、この制御信号を受信した機能モジュール2e,3cではモニタM、液晶表示部LCDの表示を停止させると共に、通話を終了させるようになっている。
次に制御コントローラCTが所定の機能モジュールを防災設備として動作させる場合の制御動作について説明する。防災設備として連携動作させる機能モジュールとしては、火災感知器型の機能モジュール2bと、スピーカ機能を有する機能モジュール2gと、映像パネル型の機能モジュール3aと、音声パネル型の機能モジュール3bなどがあり、制御コントローラCTのメモリ42に格納された制御テーブルにはこれらの連動関係が設定されている。
火災感知器型の機能モジュール2bが火災を検知すると、機能モジュール2bは情報線L2を通じて制御コントローラCTへ発報信号を情報信号として出力する。この時、制御コントーラCTの制御部40は、信号伝送部41が受信した機能モジュール2bからの情報信号(発報信号)をもとに上記制御テーブルから連動動作させる機能モジュール、すなわちスピーカ型機能モジュール2g、映像パネル型機能モジュール3a、及び音声パネル型機能モジュール3bのアドレスを抽出し、機能モジュール2g,3bに警報音を鳴動させる制御信号を出力するとともに、機能モジュール3aに対して警報メッセージを表示させる制御信号を出力する。このとき、機能モジュール2g,3bが、制御コントローラCTからの制御信号に基づいてスピーカを駆動して警報音を鳴動させるとともに、機能モジュール3aが液晶表示部LCDに警報メッセージを表示させており、各機能モジュールを連携動作させることで防災設備として動作させることができる。
さらに制御コントローラCTが所定の機能モジュールを防犯設備として動作させる場合の制御動作について説明する。図1のシステムでは防犯設備として連携動作させる機能モジュールとしては、人体検知機能を有する機能モジュール2c、スピーカ機能を有する機能モジュール2g、映像パネル型の機能モジュール3a、音声パネル型の機能モジュール3b、操作パネル型の機能モジュール3cなどがあり、制御コントローラCTのメモリ42に格納された制御テーブルにはこれらの連動関係が設定されている。
機能モジュール3cには警戒モードの設定又は解除を行う操作釦(図示せず)を設けてあり、ユーザが操作釦を操作して警戒モードに設定すると、機能モジュール3cから情報線L2を通じて制御コントローラCTへ警戒モードに切り替える設定信号が情報信号として送信される。制御コントローラCTでは、信号伝送部41が機能モジュール3cからの情報信号を受信すると、制御部40が、機能モジュール3cからの情報信号に基づいて、警戒モードで動作を開始する。その後、ユーザが機能モジュール3cの操作釦を用いて警戒モードを解除する操作を行うと、上述と同様の信号伝送を経て、制御コントローラCTの制御部40が警戒モードを解除する。
そして、制御コントローラCTの制御部40が警戒モードで動作中に、人感センサ型の機能モジュール2cが人の存在を検知すると、機能モジュール2cは情報線L2を通じて制御コントローラCTへ人体検知信号を情報信号として出力する。この時、制御コントーラCTの制御部40は、信号伝送部41が受信した機能モジュール2cからの情報信号(人体検知信号)をもとに上記制御テーブルから連動動作させる機能モジュール、すなわちスピーカ型機能モジュール2g、映像パネル型機能モジュール3a、及び音声パネル型機能モジュール3bのアドレスを抽出し、機能モジュール2g,3bに警報音を鳴動させる制御信号を出力するとともに、機能モジュール3aに対して警報メッセージを表示させる制御信号を出力する。このとき、機能モジュール2g,3bが、制御コントローラCTからの制御信号に基づいてスピーカを駆動して警報音を鳴動させるとともに、機能モジュール3aが液晶表示部LCDに警報メッセージを表示させており、各機能モジュールを連携動作させることで防犯設備として動作させることができる。なお監視カメラを具備したカメラ型の機能モジュール(図示せず)を設けて、このカメラ型機能モジュールを防犯設備の機能モジュールとして連携動作させ、カメラ型機能モジュールのカメラで撮影した映像を映像パネル型機能モジュール3aの液晶表示部LCDに表示させても良い。すなわち警戒モードで動作中に人感センサ型の機能モジュール2cが人体を検知した場合に、制御コントローラCTの制御部40が、カメラ型機能モジュールに対してカメラを起動する制御信号を送出して、カメラ機能モジュールの備えるカメラを起動させるとともに、映像パネル型機能モジュール3aとカメラ型機能モジュールとに制御信号を送出し、カメラ型機能モジュールからカメラの映像信号を映像パネル型機能モジュール3aに送信させて、映像パネル型機能モジュール3aの液晶表示部LCDにカメラの映像を表示させるようにしても良く、液晶表示部LCDに表示された映像を見て周囲の監視などを行うことも可能になる。
以上のように本実施形態では、配線盤6内に収納した制御コントローラCTの制御部40が、メモリ42に格納された制御プログラムを実行し、信号伝送部41が受信した各機能モジュール2a…,3a…からの情報信号に基づいて制御信号を作成し、この制御信号を対応する機能モジュール2a…,3a…へ送信することにより、複数の機能モジュール2a…,3a…を内線通話設備、防災設備、又は防犯設備などの宅内設備として連携して動作させているので、メモリ42に格納された制御プログラムを変更することによって、連携動作させる機能モジュール2a…,3a…を容易に変更することができる。したがって、個々の機能モジュール2a…,3a…毎に動作の設定や、連携動作させる対象の機能モジュールを設定する必要が無く、制御コントローラCTだけで連携動作の設定作業が行えるから、連携動作の設定を容易に行うことができる。また更に制御コントローラCTは配線盤6の内部に配置されているので、配線盤6に制御機能を集約して配置することができ、制御機能の設置作業やメンテナンス作業が1箇所で行えるから、作業効率が向上するという利点もある。
ところで、本制御システムにおいてゲート装置1に接続される情報線L2は、複数種類のモジュール2,3,4に対応した情報信号の信号伝送を行うものであり、例えば電話、LANなどのネットワーク機器、TV、インターホン、各種センサなどに用いられる情報信号や、照明器具などの機器を制御するための制御信号の信号伝送に用いられる。したがって、ゲート装置1を介して各機能モジュール2a…,3a…へ複数種類の情報信号を伝達することができるから、各機能モジュール2a…,3a…に多種多様な機能を持つ機能モジュールを使用でき、多種多様な機能を持つ機能モジュールを使用することで、多様な機能を有する制御システムを実現することができる。
なお本実施形態において、情報信号を伝送する方式としては、ベースバンド伝送又はブロードバンド伝送の何れを採用しても良く、またプロトコルも何れでも良いが、音声、映像などを用いる機能モジュールの間ではJT−H232パケットに基づいて音声・映像を相互に伝送することとし、また制御系にあっては操作側からの操作データにより1乃至複数の負荷を操作できるような1対1又は1対Nの対応が可能なユニキャスト或いはブロードキャストに対応する経路制御プロトコルを採用すれば良く、特に限定されるものではないので、説明は省略する。また、ゲート装置1間の使用プロトコルと、ゲート装置1に連なる機能モジュール2,3での使用プロトコルを異ならせ、例えばゲート装置1においてプロトコル変換を行うようにしても良い。
(実施形態2)
上述の実施形態1では情報路と、電力路を別にしているためゲート装置1には電力線L1と情報線L2とを夫々接続しているが、本実施形態では電力線搬送によって情報信号の伝送を行っており、電力路を情報路として用いることで、配線を電力線L1のみとしている。尚、電力線搬送により情報信号を伝送する点以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態では各スイッチボックス90での先行配線は電力線L1のみとし、これに対応してゲート装置1の端子部12a,12bおよび情報路接続口13bを無くし、電力線用の端子部11a,11bおよび電力路接続口13aのみとしている。而して、基本機能モジュール2において、図17に示すようにコネクタ21aおよびゲート装置1を介して電力線L1に接続され、電力線搬送通信により情報信号を授受するPLCモデム部24aを設けており、送受信部24では、PLCモデム部24aを介して受信された情報信号をE/O変換部25aにより光信号で送信させるとともに、O/E変換部25bが受光した光信号よりなる情報信号を、PLCモデム部24aから電力線搬送によって送信させている。また送受信部24は、PLCモデム部24aを介して受信された情報信号を演算処理部26に出力して、演算処理部26によりデータ処理を行わせるとともに、演算処理部26から入力された情報信号をPLCモデム部24aからゲート装置1を介して電力線L1へ電力線搬送によって送信させている。また制御コントローラCTにも同様にPLCモデム部を設けてあり、制御コントローラCTと各機能モジュールとの間で電力線搬送通信により情報信号を送受信しているので、情報信号を伝送するための専用線(情報線L2)が不要になり、電力線L1だけを先行配線しておけば良いので、配線施工を簡略化することが出来る。
尚、PLCモデム部24aで採用する電力線搬送の変調方式としては広帯域スペクトラム拡散方式、マルチキャリア方式、OFDM方式等各種方式の何れでも良いので、ここでは特に説明はしない。また図17に示す例では、基本機能モジュール2のPLCモデム部24aにより電力線搬送通信で伝送された情報信号を分離し、基本機能モジュール2と、基本機能モジュール2に連設された拡張機能モジュール3との間ではE/O変換部25aおよびO/E変換部25bを用いて情報信号の授受を行っているが、各拡張機能モジュール3を直接電力線に接続するとともに、各拡張機能モジュール3にPLCモデム部を設け、各機能モジュール2,3において電力線搬送通信により情報信号の授受を行うようにしても良い。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について図18及び図19に基づいて説明する。上述の実施形態1、2では基本機能モジュール2が取着されてスイッチボックス90に固定された取付枠70と拡張機能モジュール3a〜3cのモジュール本体30,30’とを並置した後、取付枠70およびモジュール本体30,30’にプレート枠80をねじ固定することで、各機能モジュール2,3を配設しているため、基本機能モジュール2に連設する拡張機能モジュール3の数が変更されると、モジュールの数に合わせた大きさのプレート枠80に付け替える必要があった。
そこで、本実施形態では図19に示すように各機能モジュール2a,3a〜3cのモジュール本体20,30,30’の一側面(例えば右側面)に、矩形状に凹没した嵌合凹部50を形成するとともに、各モジュール本体20,30,30’の内側であって嵌合凹部50の底壁に近接する位置に電磁結合部を1組配置し、さらにモジュール本体20,30,30’の他側面(例えば左側面)に、他のモジュールの嵌合凹部50に凹凸嵌合する嵌合凸部51を設け、この嵌合凸部51の内部位置に電磁結合部を1組配置してある。ここに、各電磁結合部のコア23aの先端が近接配置される嵌合凹部50の底壁および嵌合凸部51の先端面が、他のモジュールに対する磁気結合部Xとなっている。なお嵌合凹部50と嵌合凸部51とは略同じ高さ位置に形成されており、嵌合凹部50および嵌合凸部51の形状はシステムとして定形化(規格化)してある。
而して各機能モジュール2a,3a…を接続するに当たっては、造営面に埋込配設されたゲート装置1に対して基本機能モジュール2aを取着した後、モジュール本体20,30,30’に設けた嵌合凸部51に、それぞれ、モジュール本体30,30’に設けた嵌合凹部50を凹凸嵌合させることによって、各モジュール本体20,30,30’を互いに連結することができる。そして、連結方向の一端側に位置するモジュール本体20の非連結側の側面に設けた嵌合凹部50に、サイドカバー52の嵌合凸部52aを凹凸嵌合させるとともに、連結方向の他端側に位置するモジュール本体30’の非連結側の側面に設けた嵌合凸部51を、サイドカバー53の嵌合凹部53aに凹凸嵌合させることで、両端に位置するモジュール本体20,30’の非連結側の側面にサイドカバー52,53が取着されるから、嵌合凹部50および嵌合凸部51を隠して外観の見栄えを良くすることができる。
このように本実施形態では各機能モジュール2a,3a〜3cのモジュール本体20,30,30’に設けた嵌合凹部50に、他のモジュール本体に設けた嵌合凸部51を嵌合させることで、各モジュール本体20,30,30’が互いに連結されるから、各機能モジュール2a,3a〜3cの取り付け、取り外しを容易に行うことができ、また各機能モジュール2a,3a〜3cを連設するための部材が不要なので、使用する機能モジュールの数の増減にも容易に対応することができる。
(実施形態4)
図20は本実施形態の概略システム図を示しており、図示するように本実施形態では、分電盤6の本体6a内に、リミッター61、主幹ブレーカ62、分岐ブレーカ63などの商用交流電力系の内器と、電力変換部64、後述する各種の通信機器(7a、7b…)、およびバックアップ電源用のバッテリユニット65を配設している。
尚、分電盤6の本体6a内に引き込まれた、例えば単相3線の商用交流電源の電力線は、リミッター61を介して主幹ブレーカ62に接続され、主幹ブレーカ62の負荷側のL1、L2、Nの各極に対応した端子にはそれぞれ導電バー66aの一端が接続され、N極の導電バー66aと、L1又はL2の極の導電バー66aに各分岐ブレーカ63のプラグイン式の電源側端子部(図示せず)が接続されて各分岐ブレーカ63によって屋内電力線が分岐配線されるようになっている。尚分岐ブレーカ63のプラグイン式の電源接続部は従来周囲の構成を用いれば良いので、この構成の図示及び説明は省略する。また各導電バー66aは本体6aの正面方向から見て重なるように配設されているため、図20では一条に見えている。
電力変換部64の電源入力端には導電バー66aが接続されて、商用交流電力が供給されるようになっており、電力変換部64により商用交流電源を整流平滑して、所定電圧値の直流電圧に変換し、通信機器7a,7b…などに直流電力を供給するようになっている。
電力変換部64は、図において、右側部に設けた正、負の各極に対応した直流電力出力端子部(図示せず)に直流給電路用の導電バー66bの一端を接続してある。ここで正、負の各極の直流給電路用導電バー66bは正面方向から見て重なるように配設されているため、図20では一条に見えている。
さて、この導電バー66bの上下両側には各種の通信機器(7a、7b…)を配設してある。各種の通信機器7(7a、7b…)は導電バー66b側の端部に設けた電源入力用のプラグイン接続部に導電バー66bを挿入して、導電バー66bに接離自在に接続するようになっている。尚、各通信機器7のプラグイン接続部は、プラグイン式の分岐ブレーカ63の電源接続部と同様の構成を有しているので、この構成の図示及び説明は省略する。
ここで、通信機器7aはインターネットNTに通信網を介して接続するモデム、ルータ、更にローカルネットワークLANに接続するためのハブ等のネットワーク通信機能部を備えたWAN用の通信ユニットである。また通信機器7bは、汎用通信或いはLAN等のネットワークに対応した通信ユニットである。
一方、通信機器7cは、分電盤6外に設けた基本機能モジュールを構成するLED照明端末67を、給電線54を介して接続している通信制御ユニットであって、導電バー66bを通じて直流電力を取り込んで動作電源とするとともに、取り込んだ直流電力をLED照明端末67に給電線54を介して給電する機能を備えている。
この通信機器(以下通信制御ユニットという)7cの内部回路は、図21(a)に示すように導電バー66bを介して入力した直流電圧を所定電圧に変換して内部回路の動作電圧を得るDC/DCコンバータ55aと、LED照明端末67に給電する直流電圧を図21(b)に示すようにオン/オフ(デューティ比)制御してLED照明端末67に供給する直流電力量、つまり点灯電力量を制御して調光するためのスイッチ回路55bと、図示しない記憶手段に格納された制御プログラムを実行することによって、インターフェース55cを介して調光や点灯操作のための操作部55dからの操作信号を取り込み、操作信号により指示される調光量となるようにスイッチ回路55bを制御するとともに、導電バー66b上の直流電圧に重畳されて送られてくる搬送信号に含まれる連携関係情報に基づいて所定の調光量となるように上述と同様にスイッチ回路55bを制御する機能を備えた制御部55eと、導電バー66b上の直流電圧に重畳されて送られてくる搬送信号を受信して搬送信号に含まれる連携関係情報を制御部55eに出力するとともにLED照明端末67の状態情報を必要に応じて搬送信号により導電バー66b上に送信する搬送通信部55fとから構成される。
また、通信機器7dは、信号線56を介して分電盤6外に設けた基本機能モジュールである防災センサ68を接続し、防災センサ68の検出情報処理を行う通信制御ユニットであって、導電バー66bを通じて直流電力を取り込んで動作電源とするとともに、取り込んだ直流電力を防災センサ68に信号線56を介して給電し、また防災センサ68からの検出情報を受信して、検出情報処理を行う機能を備えている。
この通信機器(以下通信制御ユニットという)7dの内部回路は、図22に示すように導電バー66bを介して入力した直流電圧を所定電圧に変換して内部回路の動作電圧を得るDC/DCコンバータ57aと、信号線56及び導電バー66bの直流電圧に重畳されて送られてくる搬送信号を受信するとともに、直流電圧に重畳させて搬送信号を送信する搬送通信部57bと、図示しない記憶手段に格納された制御プログラムを実行することによって、搬送信号によって送られてくる情報の処理と、搬送信号によって送信する情報の生成処理とを行う制御部57cとから構成される。
ここで防災センサ68側には検出対象となる火災(制御要因)等を検出したときにその検出情報を搬送信号により対応する通信制御ユニット7dに送信する機能を備えており、通信制御ユニット7dの制御部57cは、搬送通信部57bを介して該検出情報を受け取ると、予め対応付けられている通信制御ユニット7c、或いは通信ユニット7a、7bに連携関係情報を生成して搬送通信部57bから搬送信号により送信させる検出情報処理を行うようになっている。
更に通信機器7eは、信号線58を介して分電盤6外に設けた基本機能モジュールである防犯センサ69を接続し、防犯センサ69の検出情報処理を行う通信制御ユニットであって、導電バー66bを通じて直流電力を取り込んで動作電源とするとともに、取り込んだ直流電力を防犯センサ69に信号線58を介して給電し、また防災センサ68と同様に防犯センサ69から搬送信号で送信される検出情報を受信して、処理を行う機能を備えている。尚通信機器(以下通信制御ユニットという)7eの内部回路は通信制御ユニット7dと基本的に同じであり、また検出情報の処理も同様に行うので、内部回路の図示は省略する。ここに、通信制御ユニット7c,7d,7eにより複数の基本機能モジュールを連系動作させる制御コントローラが構成される。
次に本システムの動作について説明する。図20において、商用交流電力が電力変換部64によって直流電力に変換され、導電バー66bを通じて通信制御ユニット7cに供給されている通常時にあっては、通信制御ユニット7cは操作部55dを用いた操作指示に応じてLED照明端末67の点灯を制御する動作を行うことができるのである。
つまり消灯中或いは調光点灯中において、操作部55dの操作によって全点灯の指示があると、通信制御ユニット7cはスイッチ回路55bを連続的にオンさせて、最大の点灯電力量をLED照明端末67に供給し、LEDを全点灯させる。逆に点灯中に消灯の指示があると、スイッチ回路55bをオフさせてLED照明端末67への電力供給を止めて、LEDを消灯させる。
一方点灯中において、操作部55dからアップ若しくはダウンの調光指示があると、その調光指示操作期間に応じてスイッチ回路55bのオンデューティを徐々に小さく或いは大きくしてLED照明端末67に供給する点灯電力量を変化させ、LEDの点灯を調光制御するのである。
次に、例えば防災センサ68が火災発生等を検出し、その検出情報が搬送信号により信号線56を通じて通信制御ユニット7cに送られてくると、通信制御ユニット7cでは搬送通信部57bにより受信して検出情報を制御部57cに渡す。制御部57cは検出情報を受け取ると、予め連携動作対象としたLED照明端末67を接続している通信制御ユニット7c宛に連携関係情報を搬送通信部57bから搬送信号として送信する。
ここで通信制御ユニット7c、7d、7e(及び通信ユニット7a、7b)は搬送通信での固有識別のアドレスが設定されているものとし、搬送信号で連携関係情報を送信する際に宛先アドレス及び送信元アドレスの情報もヘッダに付けて送信するものとする。
さて、通信制御ユニット7cの制御部55eは搬送通信部55fを介して自己宛の連携関係情報を受け取ると、予め連携動作に対応した動作モードに対応してスイッチ回路55bのオン/オフ動作を制御する。つまり、LED照明端末67の発光を調光制御するためにデューティ比の制御を行ったり、或いは所定周期で点滅させるために所定周期で電力供給をオン/オフさせる制御を行い、これによりLED照明端末67の点灯状態から火災発生等をユーザーが知ることになるのである。
また、通信制御ユニット7eに信号線58で接続されている防犯センサ69が不法侵入(制御要因)を検出した場合も、防災センサ68の場合と同様に一連の連携動作処理を行えば、ユーザーに不法者侵入を知らせることができる。この場合火災検出時と不法侵入検出時とでLED照明端末67の点灯状態を異ならせるように制御すれば、LED照明端末67の点灯状態から火災発生なのか、不法侵入なのかを区別することができ、それに対応した処置を迅速に行えることになる。
ところで、上述した通信制御ユニット7cはLED照明端末67に直流電力を供給するための直流電圧をスイッチ回路55bでオン/オフ制御することで、LED照明端末67の点灯電力量を制御して調光を行うようにしたものであるが、スイッチ回路55bをオン/オフ制御する代わりにLED照明端末67へ調光制御情報を搬送通信部55fから給電線54上の直流電圧に重畳させる搬送信号により送るようにしても良い。
この場合、図23に示すようにLED照明端末67には、LED群からなる発光部67aと、上述のスイッチ回路55bと同様に直流電圧をオン/オフして発光部67aの点灯電力量を制御するスイッチ回路67bと、直流電圧に重畳して送られてくる搬送信号から調光制御情報を抽出してその制御内容を取得し、制御内容に応じてスイッチ回路67bの動作を制御する制御部67cとを備えている。尚、制御部67cの動作電源は給電される直流電圧から得ている。
而して図23の回路構成によれば、複数のLED照明端末67を一つの通信制御ユニット7cで制御する際に個々のLED照明端末67に固有アドレスを付与し、この固有アドレス情報とともに調光制御情報を搬送信号で送れば、個々のLED照明端末67を制御することができる。従って、上述の防災センサ68或いは防犯センサ69の検出情報に基づいた連携動作時において点灯制御させるLED照明端末67を指定することが可能となって、一つの通信制御ユニット7cの配下に複数のLED照明端末67があっても所定のLED照明端末67の点灯制御ができ、ユーザーに火災発生や不法侵入を知らせる際の識別性を高めることができる。
尚上述の電力変換部64から停電検出信号をLEDコントローラである通信制御ユニット7cに送り、通信制御ユニット7cでLED照明端末67を所定のレベルで調光制御することで消費電力を低減し、バックアップ用のバッテリユニット65の消耗を抑制するようにしてもよい。
上述の連携関係情報の通信機器(通信制御ユニット7c、7d、7e)間の授受は、導電バー66b上の直流電圧に重畳させる搬送信号を用いて行っているが、直流電圧を高い周波数で断続させて得られるパルス信号を用いて伝送するようにしても良い。また、通信機器(通信制御ユニット7c、7d、7e)間を専用の通信線を介して接続し、通信線を介して夫々に設けた通信部(図示せず)により連携関係情報の授受を行うようにしても良い。
更に本実施形態の制御システムではセンサ側の通信制御ユニット7d又は7eから連携関係情報を連携動作対象の設備機器側となる通信制御ユニット7cのアドレス宛に送るようにしているが、例えばセンサ側からセンサの検出情報を特に宛先を指定せずに連携関係情報として送信し、設備機器側の通信制御ユニット(本実施形態では7c)では、導電バー66b上に連携関係情報が送信された場合、この連携関係情報を受信してその連携関係情報である検出情報が、当該通信制御ユニット(実施形態では7c)において予め連携動作に対応させて登録している検出情報内容と合致すれば、該検出情報に対応付けた内容で端末機(実施形態ではLED照明端末67)を制御するようにしても良い。
(実施形態5)
実施形態4は連携動作の対応関係と、連携動作に必要な連携動作対象の組み合わせや連携動作内容等の連携対応情報は予め夫々に対応する通信制御ユニット7c、7d、7eにおいて設定登録しているものとしているが、システムの拡張や縮小など、更に対応関係の変更等に対しては自在に対処できない。そこで、本実施形態では、図24に示すように連携動作のための制御コントローラとして動作する連携制御ユニット7fを通信機器として備えている。
つまり、この連携制御ユニット7fも導電バー66bにプラグイン接続により接続されて直流電力の給電を受けて動作するものであり、内部には図25(a)に示すように導電バー66bから入力する直流電圧から動作電圧を得るためのDC/DCコンバータ59aと、導電バー66b上に重畳伝送される搬送信号の受信と搬送信号の重畳送信を行う制御部59bと、連携対応情報を登録するフラッシュメモリ等からなる着脱自在なメモリ部59cとから構成されている。
このメモリ部59cに登録する連携対応情報は、センサ側通信制御ユニット7d、7eに対して連携動作対象となる設備機器側通信制御ユニット7cの組み合わせ情報や、連携動作時の制御内容等の情報からなり、この連携対応情報をメモリ部59cに新規登録したり、登録済みの連携対応情報の修正を行う場合には、連携制御ユニット7fからメモリ部59cを取り外してエディタ等のアプリケーションソフトを搭載しているパソコン等に装着し、該パソコンによって作成した連携対応情報を登録したり、或いは登録済みの連携対応情報の修正を行うようになっている。
而して、本実施形態における連携動作制御は次のように行われる。まず図25(b)で示すように防災センサ68で火災検出があったとすると、該防災センサ68に対応する通信制御ユニット7dは、検出情報を含む連携関係情報を連携制御ユニット7fのアドレス宛に搬送信号で送る(I)。連携制御ユニット7fでは受信した連携関係情報と、メモリ部59cに登録されている連携対応情報とに基づいて、対応する通信制御ユニット(実施形態ではLEDコントローラである通信制御ユニット7c)を検索し、該通信制御ユニット7c宛に上述の検出情報に対応した制御情報を連携関係情報として搬送信号により送る(II)。
通信制御ユニット7cは自己宛に送られてきた連携動作内容の情報に基づいてLED照明端末67の動作を制御する処理を行う。
このようにして本実施形態の連携動作制御は、上述の連携対応情報を連携制御ユニット7fで登録することで、連携動作対象の組み合わせ関係の変更や、制御内容の変更を通信制御ユニット7c、7d、7e側を変更することなく行え、そのためシステムの拡張や縮小の変更に自在に対処することができ、また上述の通信制御ユニット以外の通信制御ユニットを用いた連携動作制御のシステムを構築することも簡単に行える。
また、メモリ部59cに制御プログラムや連携対応情報等のデータの登録を、例えばインターネットNT側に設けたサーバー(図示せず)から通信ユニット7a宛に送り、通信ユニット7aでは、このデータを一旦バッファなどにダウンロードした上で、該データを連携制御ユニット7fに搬送信号を用いて転送し、連携制御ユニット7fでこの転送されてきたデータをメモリ部59cに格納して登録処理を行うようにしても良い。
この場合、連携対応情報の変更や新規設定、更にはメンテナンス等を施工業者(メーカー)などにおいて遠隔操作できるため、ユーザーに負担をかけることがない。尚ダウンロードの手順や登録処理などの動作プログラムは通信ユニット7aの制御部(図示せず)や、連携制御ユニット7fの制御部59bに予め搭載されているものとする。また使用するメモリ部59cは連携制御ユニット7fに内蔵固定したメモリ部であっても、上述のように着脱自在なメモリ部であっても良い。