JP2007195025A - 色推定方法、その色推定方法を用いた色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成システム - Google Patents

色推定方法、その色推定方法を用いた色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色の表色系の値を精度よく推定することが可能な色推定方法、その色推定方法を用いた色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成システムを提供すること。
【解決手段】網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と(S41)、取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、網点画像の色の表色系の値を求める段階(S42)とを含むことを特徴とする。
【選択図】図14

Description

本発明は、複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいて出力される網点画像の色の表色系の値を推定する色推定方法、その色推定方法を用いたカラー画像形成方法、及び、カラー画像形成装置に関する。
近年、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウエア上で画像編集、ページ面付けする作業が一般化し、フルデジタルでの編集も珍しくなくなってきている。
このような工程では、さらなる効率化を目指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには、印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
また、このような印刷工程における校正のプロセスでは、(1)作業現場内部ミスの確認、すなわち内校、(2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用の提出される外校、(3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供される印刷見本、の主として3つの用途にプルーフが作成、使用される。
このように、カラー印刷を作成する際には、原稿フィルムの段階で色校正を行うことにより、Y(イエロー)版、M(マゼンタ)版、C(シアン)版、及びBK(墨色)版に分解された各色分解網原稿フィルムを使って校正物(カラープルーフ)を作成し、本番の印刷版を作成する前に、原稿フィルムのレイアウトに間違いないか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するようにしていた。
この場合、校正確認の為だけに一旦フィルム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダや余計な作業が多くなる問題がある。
その為、特に、このようなコンピュータによるフルデジタルの画像作成、編集を行う工程では、DDCP(Direct Digital Color Proof)ないしはDCP(Digital Color Proof)と呼ばれる直接カラー画像出力を行うシステムが求められている。
このようなDDCPは、コンピュータ上で加工されたデジタル画像データからイメージセッターなどで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版を作成する最終的な印刷作業を行ったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工されたデジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルーフを作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行うものである。
また、カラープルーフを作成するものとして、各色分解網原稿の網点画像データに基づいて、銀塩カラー感光材料に、例えば、R、G、B等の波長の異なる複数の光の組み合わせからなる光点を露光して、3つの基本色Y、M、Cの各ドットを発色させることで網点画像を再現してカラープルーフを作成するカラープルーフ作成装置がある。またその中に、印刷機で複数のインキの各色版を刷り重ねて得られる網点画像を構成する網点画線部の色である1次色(インキ単色)、多次色(複数のインキを重ね合わせた色)及び印刷用紙の地色を出力色の目標とし、それぞれの色を再現するように3つの基本色の出力強度を変化させて、色調整を行うタイプのDDCPがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、上述のDDCPによるカラープルーフは、目標の印刷物に対し、ベタ領域では色調は合うものの、中間調領域では色調が若干ずれてしまうという現象を発生することがある。例えば、シアン部では、中間調領域を構成する網点の網%が小さくなると黄色がかって見えるようになることがある。
この対策として、出力される画像の色調を調整するように、DDCP及び印刷機の出力色の特性を示すそれぞれのデバイスプロファイルから求められるデバイスリンクプロファイルを用いた色調整を行う、いわゆるカラーマネージメントシステム(CMS)と呼ばれる手法を用いることが考えられる。
ここで、カラーマネージメントシステムには、一例として、校正用カラープリンタや印刷機における複数の基本色の階調値の複数の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値等の色特性の値を示すルックアップテーブル(CMYK→L*a*b* LUT)や複数の色特性の値に対する複数の基本色の階調値の組み合わせを示すルックアップテーブル(L*a*b*→CMYK LUT)の出力装置の出力色特性を表すデバイスカラープロファイルを用いて、印刷機で出力する目標とする色を校正用カラープリンタで出力するように、CMYKのパラメータの組み合わせを変換するデバイスリンクカラープロファイルCMYK→CMYK LUT作成し、CMYK→CMYK LUTを用いて画像データのC、M、Y及びKを変換して、校正用カラープリンタの色を印刷機の色に合わせ込むものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述のデバイスカラープロファイルを作成するためには、校正用カラープリンタや印刷機で複数の基本色の階調値の複数の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値等の色特性の値を求める必要がある。特に、特許文献1に記載のような3つの基本色の出力強度を変化させて色調整を行うタイプのDDCPによる校正用カラープリンタでは、3つの基本色の出力強度による色調整を行う度に、複数の基本色の階調値の複数の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値等の色特性の値を求めてデバイスカラープロファイルを作成していた。色調整は、例えば、異なる印刷機で出力する色を目標とする場合、または、経時変化などにより目標色或いはDDCPの出力色が変化した場合など行われ、その度に、複数のカラーパッチを出力し、出力されたカラーパッチのL*a*b*表色系の値を測定することが行われ、多大な時間を費やしていた。
そこで、色を推定して求めることが考えられる。その推定方法として、例えば網点画線部の各色の表色系の値とそれぞれの領域の面積比からノイゲバウア式(例えば、非特許文献1参照。)を用いて演算により求めることが考えられる。つまり、複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいて出力される網点画像の表色系の値を、その網点画像を構成する網点画線部の各色の表色系の値とそれぞれの領域の面積比から求めるのである。
特開2004−356952号公報 Dr.R.W.G.Hunt著、Reproduction of Color in Photography、Printing and Television、Fourth Edition、FOUNTAIN PRESS社、1987年出版、535頁
しかしながら、実際に画素の色やその色の画素で形成される面積を画素単位で測定することは困難であるから、演算に用いるときには、各画素の表色系は例えば1cm×1cmのパッチの色を測定したものを、面積比は、画素数などから理論的に求められたものとなる。例えば、上述の光の組み合わせからなる光点を露光して発色させて得られるような画素は、画素の周囲がぼやけることがあり、例えば、画素の中心部と周囲との色の違いがあり、その画素の境界がはっきりとしない。そのため、上記のようにして得られた表色系の値や面積比を用いるノイゲバウア式のような単純な演算を用いた推定では、十分な精度が得られない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色の表色系の値を正確に推定することが可能な色推定方法、その色推定方法を用いたカラー画像形成方法、及び、カラー画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色を推定する色推定方法であって、前記網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記網点画像の色の表色系の値を求める段階とを含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、前記網点画像の色の表色系の値は、前記取得段階で取得した各色のベタの表色系の値を前記変換して得られる値に比例する値と、予め求められた定数とを合計した値であることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、前記関数は、対数関数であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、前記複数の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び、ブラック(K)であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、前記表色系の値は、XYZ表色系の値であることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値に基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行う色調整方法であって、前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する段階と、前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める段階と、前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを作成する段階と、前記第1及び第2のカラー画像出力装置のそれぞれについてのテーブルを用いて前記色調整を行うことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の値は、前記取得段階で取得した各色のベタの表色系の値を前記変換して得られる値に比例する値と、予め求められた定数とを合計した値であることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、前記関数は、対数関数であることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、前記複数の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び、ブラック(K)であることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、前記表色系の値は、XYZ表色系の値であることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値を含んで構成される階調画像データに基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、前記階調画像データを受け付けて該階調画像データに基づいて第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行ってカラー画像を形成するカラー画像形成方法であって、前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する段階と、前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める段階と、前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを作成する段階と、前記第1及び第2のカラー画像出力装置のそれぞれについてのテーブルを用いて、複数の基本色の階調値の組み合わせと、該組み合わせにより前記第1のカラー画像出力装置で出力する色を前記第2のカラー画像出力装置で出力する複数の基本色の階調値の組み合わせとを複数について関連づけた色変換テーブルを作成する段階と、前記作成された色変換テーブルを用いて前記受け付ける階調画像データの複数の基本色の階調値の組み合わせに対応する複数の基本色の階調値の組み合わせを求める段階と、前記求めた複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいて前記第2のカラー画像出力装置でカラー画像を形成する段階とを含むことを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値を含んで構成される階調画像データに基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、前記階調画像データを受け付けて該階調画像データに基づいて第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行ってカラー画像を形成するカラー画像形成システムであって、前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する記憶手段と、前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得し、前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める色演算手段と、前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルをそれぞれ作成し、前記記憶した第1のカラー画像出力装置についてのテーブルと前記作成した第2のカラー画像出力装置のテーブルとを用いて、複数の基本色の階調値の組み合わせと、該組み合わせにより前記第1のカラー画像出力装置で出力する色を前記第2のカラー画像出力装置で出力する複数の基本色の階調値の組み合わせとを複数について関連づけた色変換テーブルを作成するLUT作成手段と、前記作成された色変換テーブルを用いて前記受け付ける階調画像データの複数の基本色の階調値の組み合わせに対応する複数の基本色の階調値の組み合わせを求める階調値変換手段と、前記求めた複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいてカラー画像を形成するように前記第2のカラー画像出力装置を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る色推定方法、その色推定方法を用いた色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成システムによれば、網点画線部の色を網点画線部の色を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換して得られる値を用いて、複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色の表色系の値を求めるので、表色系の値を正確に求めることが可能となる。
まず、本発明について説明する前に、以下の説明で用いる色、表色系の値等について説明しておくことにする。4色の基本色とは、Cはシアン(青緑色)、Mはマゼンタ(赤紫色)、Yはイエロー(黄色)、Kはブラック(黒色)であり(以下「C、M、Y、K」、「YMCK」、「CMYK」などと表示を変えて記す場合もある。また、「C、M、Y」3色についての表示も同様である。)、L*a*b*表色系の値とは、色を表す表色系の値の1つであり、L*軸、a*軸、b*軸の3次元空間で色を表すもので、a*b*平面により色あい及び彩度が表され、L*はa*b*平面に直交し明度を表す色特性の値である。また、L*a*b*表色系の値は、人間の眼の感度に相当するものとしてCIE(Commission Internationale de l’Eclairage;国際照明委員会)で定められたx(λ),y(λ),z(λ)(CIE1931中では、このx,y,zの上にはバー(−)が付けられている。)の分光特性で光量を積算して求めたXYZ表色系の値に基づくものである。このXYZは、色の三刺激値と呼ばれるもので、X軸、Y軸、Z軸の3次元空間で色を表すもので、Xは赤い光の量、Yは緑の光の量、Zは青紫の光の量に相当する。また、XYZ表色系の値は上記のように分光特性で光量を積算して求められているので、光量に線形な値といってよい。
また、XYZ表色系の値のX値、Y値、Z値から、L*a*b*表色系の値のL*値、a*値、b*値は、以下のようにして求めることができる。まず、
Xd=X/X0、Yd=Y/Y0、Zd=Z/Z0とする。ただし、X0、Y0、Z0は、それぞれx(λ),y(λ),z(λ)を全波長(380nmから730nm)について足し合わせた値である。そして、
X2=Xd^(1/3) ;Xd>0.008856の場合
=Xd×7.787+16/116;それ以外の場合
Y2=Yd^(1/3) ;Yd>0.008856の場合
=Yd×7.787+16/116;それ以外の場合
Z2=Zd^(1/3) ;Zd>0.008856の場合
=Zd×7.787+16/116;それ以外の場合
と、X2、Y2、Z2を求め、
L*=Y2×116−16
a*=500×(X2−Y2)
b*=200×(Y2−Z2)
と、L*値、a*値、b*値で示されるL*a*b*表色系の値を求める。また、L*a*b*表色系の値から逆算することにより、XYZ表色系の値のX値、Y値、Z値を求めることができる。
以下、本発明の色推定方法、色調整方法、カラー画像形成方法を述べるにあたり、一例としてカラー画像形成システムの一例として校正用カラープリンタに適用した実施の形態を示し、図面を参照して具体的に説明する。
〔出力の概要〕
まず、本実施の形態の校正用カラープリンタの出力の概要について述べる。校正用カラープリンタは、階調画像データ(いわゆるベクタグラフィックスと呼ばれ、各オブジェクトを点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、及び、塗りつぶしの色(YMCK各色の階調値で示す。階調値とは、白を0、ベタを255として段階的に示す値である。また、色を白を0、ベタを100で段階的に示す網点面積率(網%ということがある)で表してもよい)や特殊効果、文字の形状を示す文字フォント情報やそのサイズなどの描画情報の集合で示すベクトルデータや、いわゆるビットマップグラフィックスと呼ばれ、横方向に所定の間隔(解像度)で配置された複数の画素で1ラインを構成し、さらにラインが縦方向に所定の間隔で並べられ、各画素が階調値で示される描画情報により示すラスターデータ)を、Y、M、C、Kの各色版毎に分版し網点画像データとし、その網点画像データに基づいて網点画像によりカラープルーフを作成するもので、各色版の網点画像データは、所定の領域内の画素で網点を構成し、また、各色で網点の配列方向が異なるように、換言すれば各色でいわゆるスクリーン角度を変化させて網点を配置し、各網点の大きさをその階調値に基づいて所定の領域内で変化させて濃淡を表現するように構成されている。
また、網点化する前に階調画像データ内に示されているYMCK各色の階調値の組み合わせの変換を行い、また、網点画像は、YMCKの網点により形成される網点画線部で構成され、その網点画線部の各色は、YMCKの1つの色または複数が重ねられた色(1次色、2次色、3次色、4次色で、これらについての説明は、印刷の場合を例に後述する。)からなり、各色の領域は、それぞれ例えば色合わせの目標となる印刷機(以下、単に印刷機と称することがある。)で複数のインキ(C、M、Y、及び、K)のそれぞれの版を刷り重ねして得られる目標とする出力色に合わせた色で構成するようになされていて色調整を可能としている。本発明の第1のカラー画像出力装置は上記印刷機であり、第2のカラー画像出力装置は校正用カラープリンタである。
また、各画素の色は校正用カラープリンタで画像形成に用いる3色の基本色(Y、M、C、以下「C、M、Y」、「YMC」、「CMY」と順序などを変えて記す場合もある。)の出力強度を変化させて出力するようになっている(詳細は後述)。また、本例では、目標とする色を、4色の版を用いて刷り重ねして得られる網点画像を構成する網点画線部の色として説明するが、更に特色の版を用いる場合や、4色の版の中の1つ、または、2つ等を用いる場合に適用することができる。
また、目標とする出力色とは、例えば印刷機で印刷用紙(記録媒体)にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷して得られた網点画線部の色で、1次色、2次色、3次色、4次色(以下、まとめてCMYK1/2/3/4次色と記す場合もある。また、2/3/4次色は本発明の多次色に相当する。)である。1次色とはCMYKの内の1つの色、2次色とはCMYKの内の2つを組み合わせた色、3次色とはCMYKの内の3つを組み合わせた色、4次色とはCMYKの内の4つを組み合わせた色で、1次色は、C、M、Y、K、2次色は、R(M+Y)(レッド)、G(C+Y)(グリーン)、B(C+M)(ブルー)、K+C、K+M、K+Y、3次色は、C+M+Y、KR(K+M+Y)、KG(K+C+Y)、KB(K+C+M)、4次色は、C+M+Y+Kで、計15色となる。図1にCMYK1/2/3/4次色、及び、印刷用紙の地色(以下、Wということがある)について、それぞれの場合に使用されるインキの対応関係を●印で示す。また、インキの刷り重ね順は、図1で左側のインキから順に、すなわち、K→C→M→Yの順で刷られるものとする。
ここで、図2を用いて網点画線部の色を構成する色と各画素について述べる。
まず、図2(a)の模式図を用いて網点画線部が1つの網点で構成される場合についてCを例として説明する。例えば、1つの網点が15画素×15画素の領域を用いて示される場合に、網点は、図2(a)に示すように、網点%に応じた大きさの網点が15画素×15画素の領域内に示される。網点画線部は、図2(a)に示すように、Cの領域と、Wで構成される。
次に、図2(b)を用いて網点画線部が2つの網点で構成される場合についてCとMの刷り重ねを例に説明する。各画素の枠を表示すると煩雑になるため省略した模式図で示す。CとMの各網点は、CとMはスクリーン角度が異なるので、図2(b)に示すように各網点は位置がずれて重なり、また、図示しないが網点の位置によりそのずれ方が異なる。また、網点画線部は、図2(b)に示すように、C、M、CとMの重なり部のB、及び、Wで構成される。
さらに次に、図2(c)の模式図を用いて網点画線部が3つの網点で構成される場合についてCMYの刷り重ねを例に3説明する。C、MとYの各網点は、上述の2次色の場合と同様に位置がずれて重なる。網点画線部は、図2(c)に示すように、C、M、Y、C、M及びYの重なり部のB、R、G、CMY及びWで構成される。
〔校正用カラープリンタの制御構成〕
次に、上述のように階調画像データを、Y、M、C、Kの各色版毎に分版し網点画像データとし、その網点画像データに基づいて網点画像によりカラープルーフを作成する校正用カラープリンタの制御構成について図3を用いて説明する。図3に校正用カラープリンタの機能ブロック図を示す。図3に示すように、本実施の形態の校正用カラープリンタは、制御部1、記憶部2(記憶手段)、画像記録部3、入力部4及び画像データ受付手段5で構成される。
画像記録部3は、緑色(G)光により感光材料のシアン発色層(C層)を感光させ、赤色(R)光により感光材料のマゼンタ発色層(M層)を感光させ、青色(B)光により感光材料のイエロー発色層(Y層)を感光させ、現像処理を行い、基本色であるC、M、Yを顕在化して出力させ,カラー画像を形成する。この緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光による感光は、点順次に画素毎にこれらの色の光を同時に照射して行う。また、緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度を変化させることにより、C、M、Yの出力強度を変化させることができ、各画素を後述のカラーチャンネルテーブル22に基づくC、M、Yの出力強度で出力するように、C、M、Yの出力強度と緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度とを対応させたテーブル(図示せず)を予め内蔵しておき、C、M、Yの出力強度に対応した各光の強度で感光させる。
なお、感光材料に記録される画像の画像記録密度は、網点画像による階調の再現性などの観点から主走査方向及び副走査方向共に600dpi以上(特に1000dpi以上、更に1200dpi以上)が好ましく、また、網点画像による階調の再現性の飽和や画像記録速度や装置コストなどの観点から主走査方向及び副走査方向共に1万dpi以下(特に5000dpi以下)が好ましい。主走査方向及び副走査方向の画像記録密度は、主走査方向又は副走査方向1インチの長さの中に、画像記録される画素が幾つ並んでいるかを示すdpiという単位で示される。
さらに、1つの網点は、100以上(特に200以上)の画素から記録されていることが、実際の印刷の網点に近い再現になり好ましい。例えば、図2(a)に示した例は、1つの網点を15画素×15画素=225画素で記録する例である。また、1つの網点は、5000以下(特に2000以下)の画素から記録されていることが画像データの取り扱いが容易で、高速に画像データを処理でき好ましい。
また、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、300万画素/秒以上(特に1000万画素/秒以上)であることが好ましい。これにより、高速画像記録と高精細な画像記録を両立させることができる。また、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、40億画素以下(特に5億画素以下)が好ましい。これにより、駆動回路が安定し、画像記録が安定し、露光出力強度や露光位置が安定し、低コストで、調整が容易にしやすい。
記憶部2は、ハードディスクドライブやイメージメモリ等の記憶装置によって構成され、画像データ記憶部21、カラーチャンネルテーブル22、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23、目標色テーブル24、及び、LUT記憶部29を備えている。
画像データ記憶部21は、後述の網点化手段11によりC,M,Y,Kの各色版毎に分版され網点化された網点画像データを記憶する。網点画像データは、所定の数の画素からなる領域(例えば15画素×15画素)ごとにその領域内の画素により網点を形成し、その網点の大小を変化させて画像の濃淡を表現するもので、例えば、網点画像がn個の画素で構成されるものであれば、YMCKの各色版ごとにn個の各画素について、出力する場合を「1」、出力しない場合を「0」で示すものである。
カラーチャンネルテーブル22は、CMYK1/2/3/4次色及びWとCMYの出力強度の組み合わせ関連付けて格納する。また、このカラーチャンネルテーブル22は、画像記録部3で出力を行う際に各画素についてのCMYの出力強度の組み合わせを決定するために用いられる。図4にカラーチャンネルテーブル22の構成の一例を示す。図4には上述のCMYK1/2/3/4次色及びW(図中では、W(白)として表示)の出力強度の組み合わせの一例をYの出力強度を最小値0から最大値140、M,Cの出力強度を最小値0から最大値180として示したものである。
CMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、画像記録部3における出力特性を示すもので、例えば、CMYの出力強度の組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値との相関関係を定義したCMY出力強度→L*a*b* LUTである。図5にCMY出力強度−L*a*b*テーブル23の一例を示す。図5は、Yを7等分して8段階で、M、Cを9等分して10段階とした8×10×10=800通りの各段階の組み合わせと、その組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値を示すものである。
また、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、詳細は後述するが、L*a*b*表色系の値から各基本色の出力強度の組み合わせを求めるために利用されるものであり、その際には、CMY出力強度→L*a*b* LUTから、L*a*b*表色系の値に対応する各基本色の出力強度の組み合わせを定義したL*a*b*→CMY出力強度 LUTを、例えば、本出願人による特開2004−274546号の明細書に記載されているように収束演算処理をして求めて用いる。従って、本発明の「第3の参照テーブル」としては、L*a*b*→CMY出力強度 LUTやCMY出力強度→L*a*b* LUTなどでもよく、すなわち複数の基本色の出力強度とL*a*b*表色系の値との間の対応関係を示すものであればよい。
目標色テーブル24は、網点画線部の色合わせの目標とする表色系の値が格納されている。具体的には、W、印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYK1/2/3/4次色のベタのL*a*b*表色系の値が予め格納されている。ここで、ベタとは、CMYK1/2/3/4次色の各色を構成する色の各網点の網点面積率(網%ということがある)が100%、階調値であれば255階調のものである。ちなみにCMYK1/2/3/4次色の各色の中間色とは、CMYK1/2/3/4次色の各色を構成する色の各網点の網%が0%を除く100%未満で等しいものをいう。図6に、目標色テーブル24の構成の一例を示す(具体的なL*a*b*表色系の値は省略した。)。図6に示すように、WのL*a*b*表色系の値と、CMYK1/2/3/4次色の各色の100%のベタのL*a*b*表色系の値で構成される。
LUT記憶部29は、図7に示すように、校正用カラープリンタのCMYK1/2/3/4次色のベタのL*a*b*表色系の値を記憶する測定テーブル290、印刷機の出力特性を示すデバイスカラープロファイルを構成する印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291(第1の参照テーブル)、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT292(第2の参照テーブル)、校正用カラープリンタの出力特性を示すデバイスカラープロファイルを構成する校正用カラープリンタ2のCMYK→L*a*b* LUT293(第1の参照テーブル)、校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294(第2の参照テーブル)、及び、上述の目標とする印刷機の出力する色で校正用カラープリンタ2が画像を出力するように画像データのCMYKの階調を変換するためのデバイスリンクカラープロファイル(色変換テーブル)としてCMYK→ CMYK LUT295が記憶されている。
CMYK→L*a*b* LUTは、例えば図8に示すように、C×M×Y×K:9×9×9×9のLUT入力点に対しL*a*b*値が出力点となる4次元入力/3次元出力の参照テーブルで、L*a*b*→CMYK LUTは、図9に示すようにL*a*b*33×33×33のLUT入力点に対しCMYKが出力点となる3次元入力/4次元出力の参照テーブルで、CMYK→ CMYK LUTは、例えば図10に示すようなC×M×Y×K:21×21×21×21LUT入力点に対してCMYK値が出力点となる4次元入力/4次元出力の参照テーブルである。また、図11に、測定テーブル290の構成の一例を示す(具体的なL*a*b*表色系の値は省略した。)。図11に示すように測定テーブル290は、CMYK1/2/3/4次色の各色の100%のベタのL*a*b*表色系の値で構成される。
入力部4は、例えば、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23、目標色テーブル24、LUT記憶部29に格納する各数値などを入力するためのものである。また、例えば、測定器と接続するためのインターフェイスや、面積比、測色結果などが入力されたFD(Floppy(登録商標) Disk)等を出し入れ可能に装着する読取装置のようなものであってもよい。
画像データ受付手段5は、送受信インターフェイス回路などから構成され、図示しない外部端末から送信された上述の階調画像データを受信する。また、階調画像データなどが入力されたCD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)等を出し入れ可能に装着する読取装置のようなものであってもよい。
制御部1は、CPU等の演算制御装置によって構成され、ROMやハードディスクドライブ等のプログラム格納部(図示省略)に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより装置各部の制御を行う。また、制御部1は、当該コンピュータプログラムにしたがって、階調値変換手段16、網点化手段11、画像記録制御手段13、カラーチャンネル演算手段14、色演算手段15、及び、LUT作成手段19として動作する。
階調値変換手段16は、LUT記憶部29に記憶されるCMYK→ CMYK LUT295に基づいて画像データ受付手段30が受け付ける画像データに示されるCMYKの階調値の組み合わせを変換して、網点化手段11に送る。
例えば、入力されるCMYKの階調値の組み合わせの出力されるCMYKの階調値の組み合わせへの変換は、例えば、特開2004−356952号公報に記載のように行われる。つまり、CMYK→CMYK LUT295に入力されるCMYKの階調値から、階調値が含まれる前後の2点をCMYKそれぞれについて求めて全16個の組み合わせの格子点についてのLUT出力値を求め、CMYKそれぞれの階調値から前後2点までの距離を求めて、補間計算によって、入力されるCMYKの組み合わせに対応するCMYKの組み合わせを求める。
網点化手段11は、階調画像データをC,M,Y,Kの各色版毎に分版し、それぞれを網点基準データを用いたAMスクリーニング(Amplitude Modulation Screening)により網点化を行うもので、所定の数の画素からなる領域(例えば15画素×15画素)ごとにその領域内の画素を出力する場合を「1」、出力しない場合を「0」で示して網点を形成し、その網点の大小を変化させて画像の濃淡を表現する各色版の網点画像データに変換する。また、変換した網点画像データを画像データ記憶部21に記憶する。
画像記録制御手段13は、本発明の制御手段であり、C,M,Y,Kの各色版毎に分版された網点画像データから、n個の各画素についてカラーチャンネルテーブル22を参照して、CMYの出力強度の組み合わせを求め、その出力強度の組み合わせで出力するように画像記録部3を制御する。これを受けて画像記録部3では、各画素をそのCMYの出力強度の組み合わせに対応する緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度で露光する。
CMYの出力強度の組み合わせは、具体的には網点画像データから、出力するべき色がWまたはCMYK1/2/3/4次色のうちのいずれであるかを判定し、該当のCMYの出力強度の組み合わせをカラーチャンネルテーブル22から以下のようにして求める。
図12は、画素1から画素nのn個の各画素について、YMCKの各色版の出力する「1」、出力しない「0」の組み合わせを示すものである。画素1は、KCMYが「0」であるからWで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のW(白)に対応する値とし、画素2は、KCMYが「0」であるからWで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のW(白)に対応する値とし、画素3は、Kが「1」CMYが「0」であるからKで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のKに対応する値とし、・・・・、画素kは、CMが「1」KYが「0」であるからBで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のB(CM)に対応する値とし、画素k+1は、Mが「1」KCYが「0」であるからMで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のMに対応する値とし、・・・・、画素nは、KCMYが「0」であるからWで、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22のW(白)に対応する値とする。
カラーチャンネル演算手段14は、目標色テーブル24に格納されているW、CMYK1/2/3/4次色についてのL*a*b*表色系の値に対応するCMY出力強度の組み合わせをCMY出力強度−L*a*b*テーブル23に基づいて求め、各色についてのCMY出力強度の組み合わせを示すカラーチャンネルを生成する。したがって、本発明の生成手段としての機能を有する。
例えば、本出願人による特開2004−274546号の明細書に記載されているように、CMY出力強度→L*a*b* LUTからL*a*b*→CMY出力強度 LUTを求める。そして、CMY出力強度の組み合わせを求めるL*a*b*表色系の値について、L*a*b*→CMY出力強度 LUTの入力点からそのL*a*b*表色系の値の近傍のL*2点(L1、L2)、a*2点(a1、a2)、b*2点(b1、b2)を組み合わせた8点についてのC,M,Yの出力強度と、L*a*b*表色系の値のL*a*b*各値の各入力点との距離とから、格納されているL*a*b*表色系の値に対するC,M,Yの出力強度の組み合わせを求めることができる。
色演算手段15は、測定テーブル290に記憶されているCMYK1/2/3/4次色のL*a*b*表色系の値から、C、M、Y及びKそれぞれの最小値0から100の間の0、25、50、75、100の5段階によるC×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについての表色系の値を求める機能を有する。つまり、色演算手段15は、CMYK1/2/3/4次色のL*a*b*表色系の値から、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについての表色系の値の推定を行う。
色演算手段15は、まずCMYK1/2/3/4次色の各L*a*b*表色系の値をそれぞれXYZ表色系の値に変換する。そして、CMYK1/2/3/4次色のXYZ表色系の値を用いて、下記演算式を用いて各組み合わせについてのそれぞれの表色系の値を演算する。
ここで、CMYK1/2/3/4次色の各色、つまり、C、M、Y、K、R、G、B、CMY(以下3Cということがある)、KC、KM、KY、KR、KG、KB、及び、CMYK(以下4Cということがある)のX値/Y値/Z値をそれぞれ、Xc/Yc/Zc、Xm/Ym/Zm、Xy/Yy/Zy、Xr/Yr/Zr、Xg/Yg/Zg、Xb/Yb/Zb、X3c/Y3c/Z3c、Xk/Yk/Zk、Xkc/Ykc/Zkc、Xkm/Ykm/Zkm、Xky/Yky/Zky、Xkr/Ykr/Zkr、Xkg/Ykg/Zkg、Xkb/Ykb/Zkb、X4c/Y4c/Z4cとし、求める表色系の値のX値、Y値及びZ値をそれぞれXf、Yf及びZfとすると、Xf、Yf及びZfはそれぞれ、
Xfの演算式
Xf = a000 × loge(Xc) + a001 × loge(Xm) + a002 × loge(Xy) + a003 × loge(Xr) + a004 × loge(Xg) + a005 × loge(Xb) + a006 × loge(X3c) + a007 × loge(Xk) + a008 × loge(Xkc) + a009 × loge(Xkm) + a010 × loge(Xky) + a011 × loge(Xkr) + a012 × loge(Xkg) + a013 × loge(Xkb) + a015 × loge(X4c) + b0
Yfの演算式
Yf = a100 × loge(Yc) + a101 × loge(Ym) + a102 × loge(Yy) + a103 × loge(Yr) + a104 × loge(Yg) + a105 × loge(Yb) + a106 × loge(Y3c) + a107 × loge(Yk) + a108 × loge(Ykc) + a109 × loge(Ykm) + a110 × loge(Yky) + a111 × loge(Ykr) + a112 × loge(Ykg) + a113 × loge(Ykb) + a115 × loge(Y4c) + b1
Zfの演算式
Zf = a200 × loge(Zc) + a201 × loge(Zm) + a202 × loge(Zy) + a203 × loge(Zr) + a204 × loge(Zg) + a205 × loge(Zb) + a206 × loge(Z3c) + a207 × loge(Zk) + a208 × loge(Zkc) + a209 × loge(Zkm) + a210 × loge(Zky) + a211 × loge(Zkr) + a212 × loge(Zkg) + a213 × loge(Zkb) + a215 × loge(Z4c) + b2
により求める。
上記の式のa001〜a015、a101〜a115及びa201〜a215は係数で、b0、b1及びb2は定数であり、これらの係数と定数をC×M×Y×K:5×5×5×5=625の組合せのそれぞれについて求めて、予め上記のような式をC×M×Y×K:5×5×5×5=625の組合せのそれぞれにいて用意しておくことで、各組み合わせについてのXf、Yf及びZfを求めるのである。そして、XYZ表色系の値からL*a*b*表色系の値を求める。また、各係数及び定数の求め方については後述する。
また、上記の各式で、X、Y、Z値の自然対数値(loge)を用いているが、X、Y、Z値の各値をそのまま変数として用いるよりも、X、Y、Z値の自然対数値を用いる関数により変換した方が、表色系の値を正確に求めることができたからである。この対数の曲線やべき乗による曲線のような単純増加の関数であり上に凸つまり変数の増加に伴い傾きが減少するような曲線で示される関数、言い換えれば、変数の増加に伴い微分値が減少するような関数によりX、Y、Z値の各値を変数として変換したほうが良く、また、べき乗による曲線よりも対数の曲線の関数を用いた方がより良い結果が得られた。
LUT作成手段19は、色演算手段15による演算により得られたC×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについてのL*a*b*表色系の値に基づいて、デバイスカラープロファイルである校正用カラープリンタ2のCMYK→L*a*b* LUT293、校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294、及び、デバイスリンクカラープロファイルとしてCMYK→ CMYK LUT295を作成する。印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT292については、LUT記憶部29に予め記憶したものを用いることにする。例えば、別途作成した。印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT292を入力手段4で受け付けてLUT記憶部29に記憶しておく。
例えば、本出願人による特開2004−356952に記載のようにして作成することができる。つまり、上記CMYKの5×5×5×5=625点の組み合わせと、各L*a*b*表色系の値とを基に、補間によりCMYKの9×9×9×9の各組み合わせについてのL*a*b*表色系の値を求めることによりCMYK→L*a*b* LUTを作成する。そして、L*a*b*33×33×33のLUT入力点に対するCMYKの組み合わせを、CMYK→L*a*b* LUTを用いて各L*a*b*入力点に対し収束演算を行うことにより求め、L*a*b*→CMYK LUTを求める。
そして、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291と校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294とを用いて、入力側の4色の基本色の組み合わせについて、入力側の4色の基本色の組み合わせを印刷機で印刷したときの色を印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291から求め、その色を校正用カラープリンタ2で出力するための4色の基本色の組み合わせを校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294から求めることにより、入力側の4色の基本色の組み合わせを印刷機で印刷したときの色を校正用カラープリンタ2で出力するための4色の基本色の組み合わせを求めることができる。この4色の基本色の組み合わせが出力側に関連づけられたCMYK→CMYK LUT295を作成する。
尚、印刷機でC×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについてのカラーパッチを印刷し、そのカラーパッチのL*a*b*表色系の値を測定して、例えば測定テーブル290に記憶しておき、そのL*a*b*表色系の値を用いて、校正用カラープリンタ2のCMYK→L*a*b* LUT293及び校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294の場合と同様にLUT作成手段19で作成してもよい。
ここで、各係数及び定数の求め方の一例を説明する。まず、本校正用カラープリンタで、目標色テーブル24に格納されているW、CMYK1/2/3/4次色についてのL*a*b*表色系の値に対応するカラーチャンネル演算手段14により求められカラーチャンネルテーブル22に格納されたCMY出力強度の組み合わせ(標準条件と呼ぶことがある)で、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについてのカラーパッチを出力する。次に、カラーチャンネルテーブル22に格納されたCMY出力強度の組み合わせの中のCについてのCMY出力強度の組み合わせを変化させてカラーパッチを出力する。以下、同様にM、Y、K、R、G、B、3C、KC、KM、KY、KR、KG、KB、及び、4CについてそれぞれのCMY出力強度の組み合わせだけを順に変化させてそれぞれカラーパッチを出力する(全16枚)。そして、出力した全てのカラーパッチについてXYZ表色系の値を求めておく。
例えば、ここで、Xc、Yc及びZcについての係数a000、a100及びa200について求める。625点の組合せの中の1つ(組み合わせE1と呼ぶ)の場合を例に説明する。
まず、標準条件における組み合わせE1のパッチのXYZ表色系の値をXf1、Yf1、Zf1、標準条件におけるCベタのパッチのXYZ表色系の値をXc1、Yc1、Zc1、CについてのCMY出力強度の組み合わせを変化させたときの組み合わせE1のパッチのXYZ表色系の値をXf2、Yf2、Zf2、CについてのCMY出力強度の組み合わせを変化させたときのCベタのパッチのXYZ表色系の値をXc2、Yc2、Zc2とする。
そして、Xf1、Yf1、Zf1及びXf2、Yf2、Zf2を、上記演算式を用いて
Xf1 = a000 × loge(Xc1) + b
Xf2 = a000 × loge(Xc2) + b
Yf1 = a100 × loge(Yc1) + b
Yf2 = a100 × loge(Yc2) + b
Zf1 = a100 × loge(Zc1) + b
Zf2 = a100 × loge(Zc2) + b
と表すことができる。ここで、bは、Xc、Yc、Zc以外は、全て標準条件のときとCについてのCMY出力強度の組み合わせを変化させたときとで等しいため、それらのすべてを合計し定数bとした。
そして、X、Y、Zそれぞれについて上記の式を連立方程式として解いて、a000、a100、a200を求めることができる。同様にして、他の624点の組合せのそれぞれについてのa000、a100及びa200を求める。
以下、標準条件のカラーパッチの測色結果と、M、Y、K、R、G、B、3C、KC、KM、KY、KR、KG、KB、及び、4CについてそれぞれのCMY出力強度の組み合わせだけを順に変化させたそれぞれカラーパッチの測色結果とを用いて、各色について同様に連立方程式を作成して解くことにより、a001〜a015、a101〜a115、a201〜a215を625点の組合せのそれぞれについて求める。
そして、例えば、625点の組合せの中の1つ組み合わせについて、標準条件におけるその組み合わせのパッチのXYZ表色系の値と、標準条件における各色のベタのXYZ表色系の値と、a000〜a015、a100〜a115、a200〜a215とを用いて、b0、b1、b2を求める。
〔カラー画像形成方法〕
次に、本発明のカラー画像形成方法を適用した本実施の形態の校正用カラープリンタにおける各処理の手順についてフローチャートを用いて説明する。
図13は、色合わせの目標となる印刷機の出力色に合わせるように色調整を行いカラー画像を形成する手順の一例を示すフローチャートである。以下、各ステップを、例えば図13ステップS11であれば省略してS11と表示すことにする。他のステップも同様である。
図13に示すように、まず、図5に示すCMY出力強度−L*a*b*テーブル23を予め格納する(S11)。図5に示すCMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、Yを8段階で、M、Cを10段階として、各段階の組み合わせで構成される8×10×10=800通りの各パッチを画像記録部3で出力し測定して得られた各組み合わせとその組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値から構成されるものである。
次に、印刷機の出力特性を示すデバイスカラープロファイルを構成する印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT292を取得し格納する(S12)。これらのLUTは、印刷機で出力したCMYKの5×5×5×5=625点の組み合わせについての各L*a*b*表色系の値から作成されたものである。
さらに、次に、入力部4からの網点画線部の各色の色合わせの目標となる印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYK1/2/3/4次色のベタのL*a*b*表色系の値、及び、印刷用紙の色のL*a*b*表色系の値の入力を受け付けて、制御部1が記憶部2の目標色テーブル24(図6参照)に書き込む(S13)。
そして、カラーチャンネル演算手段14は、目標色テーブル24に格納されたWのL*a*b*表色系の値、及び、CMYK1/2/3/4次色の画素aの色のL*a*b*表色系の値からCMY出力強度−L*a*b*テーブル23に基づいてCMY出力強度の組み合わせを求め、カラーチャンネルテーブル22を生成する(S14)。
さらに、LUT作成手段13は、校正用カラープリンタ2のCMYK→L*a*b* LUT293、校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294、及び、デバイスリンクカラープロファイルのCMYK→ CMYK LUT295を作成し記憶する(S15)。
これらの各LUTの作成について、図14を用いて説明する。図14は、デバイスカラープロファイルの校正用カラープリンタ2のCMYK→L*a*b* LUT293、校正用カラープリンタ2のL*a*b*→CMYK LUT294、及び、デバイスリンクカラープロファイルのCMYK→ CMYK LUT295の作成手順を示すフローチャートである。
まず、S14で求めたカラーチャンネルテーブル22のCMY出力強度の組み合わせを用いて、校正用カラープリンタ2でCMYK1/2/3/4次色の各色の100%のベタのカラーパッチを出力し、各カラーパッチを測色して得られたL*a*b*表色系の値を入力部4を介して測定テーブル290に記憶する(S41)。
次に、色演算手段15は、測定テーブル290に記憶したCMYK1/2/3/4次色のL*a*b*表色系の値から、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについてのL*a*b*表色系の値を求める(S42)。まず、CMYK1/2/3/4次色のL*a*b*表色系の値からXYZ表色系の値を求めて、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについて上述した演算式によりXYZ表色系の値を求めて、そのXYZ表色系の値からL*a*b*表色系の値を求める。
そして、この測色結果を用いて、まず、LUT作成手段19は、CMYK→L*a*b* LUT293を作成し(S43)、さらに、CMYK→L*a*b* LUT293から、L*a*b*→CMYK LUT294を作成する(S44)。
さらに、LUT作成手段13は、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT291、及び校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUTを用いて、デバイスリンクカラープロファイルのCMYK→ CMYK LUTを作成し記憶する(S45)。
そして、画像データ受付手段30で階調画像データを受け付けると(S16)、階調値変換手段11は、階調画像データに示される各YMCKの階調値の組み合わせをCMYK→ CMYK LUT295を用いて変換する(S17)。さらに、網点化手段11は、階調値が変換された階調画像データの網点化を行い、各色版の網点画像データを作成する(S18)。
画像記録制御手段14は、網点画像データに基づいて画像を出力するように校正用カラープリンタ2を制御する(S19)。
上述したようなカラー画像形成方法によれば、目標とする印刷機が出力する網点画線部の色に基づいてカラーチャンネルテーブルを作成した後に、校正用カラープリンタでCMYK1/2/3/4次色のベタを出力しL*a*b*表色系の値を測定することにより、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについてのL*a*b*表色系の値を推定できるので容易にカラーデバイスプロファイルであるCMYK→L*a*b* LUTを作成することができる。したがって、カラーデバイスプロファイル作成の際には、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組合せについて表色系の値を測定せずに、CMYK1/2/3/4次色の15色について測定するだけでよい。
また、上記の演算による色推定は、X、Y、Zの各値を対数関数により変換することにより、正確に色推定を行うことができ、その色推定結果に基づいてデバイスリンクカラープロファイルを作成して色調整に用いるので、正確に色調整を行うことができる。
また、上述の色演算、カラーチャンネルテーブル生成、もしくは、デバイスリンクカラープロファイル作成をPC(Personal Computer)等の情報処理装置を用いて行い、その色演算結果、カラーチャンネルテーブル、もしくは、デバイスリンクカラープロファイルをフロッピー(登録商標)ディスク等の媒体を介して校正用カラープリンタが取得し、カラー画像の形成に用いるようにすることも可能である。
また、PC等の情報処理装置と校正用カラープリンタとからなる画像出力システムにおいて、上述の色演算機能、カラーチャンネルテーブル生成機能、もしくは、LUT作成機能をPC等の情報処理装置に備え、その色演算結果もしくはカラーチャンネルテーブルをインターフェイスを介して校正用カラープリンタが取得し、カラー画像の形成に用いるようにすることも可能である。
印刷される各色とインキの対応関係を示す図である。 網点画線部の色について説明するための模式図である。 本発明に係る校正用カラープリンタの構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態のカラーチャンネルテーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態のCMY出力強度−L*a*b*テーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の目標色テーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態のLUT記憶部の構成を示す図である。 本実施の形態においてCMYKの階調値の組み合わせに対する表色系の値L*a*b*を示すLUTの説明図である。 本実施の形態において複数の表色系の値L*a*b*に対するCMYKの階調値の組み合わせを示すLUTの説明図である。 本実施の形態において印刷機のCMYKの組み合わせを校正用カラープリンタのCMYKの組み合わせに変換するLUTの説明図である。 本実施の形態の測定テーブルの構成の一例を示す図である。 網点画像データを構成する各画素についてYMCKの出力の有無を示す説明図である。 色合わせの目標となる印刷機の出力色に合わせるように色調整を行いカラー画像を形成する手順の一例を示すフローチャートである。 デバイスカラープロファイル、及び、デバイスリンクカラープロファイルの作成手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部
11 網点化手段
13 画像記録制御手段
14 カラーチャンネル演算手段
15 色演算手段
16 階調値変換手段
19 LUT作成手段
2 記憶部
21 画像データ記憶部
22 カラーチャンネルテーブル
23 CMY出力強度−L*a*b*テーブル
24 目標色テーブル
29 LUT記憶部
3 画像記録部
4 入力部
5 画像データ受付手段

Claims (12)

  1. 複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色を推定する色推定方法であって、
    前記網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、
    前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記網点画像の色の表色系の値を求める段階とを含むことを特徴とする色推定方法。
  2. 前記網点画像の色の表色系の値は、前記取得段階で取得した各色のベタの表色系の値を前記変換して得られる値に比例する値と、予め求められた定数とを合計した値である請求項1に記載の色推定方法。
  3. 前記関数は、対数関数である請求項1または請求項2に記載の色推定方法。
  4. 前記複数の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び、ブラック(K)である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の色推定方法。
  5. 前記表色系の値は、XYZ表色系の値である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の色推定方法。
  6. 複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値に基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行う色調整方法であって、
    前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する段階と、
    前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、
    前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める段階と、
    前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを作成する段階と、
    前記第1及び第2のカラー画像出力装置のそれぞれについてのテーブルを用いて前記色調整を行うことを特徴とする色調整方法。
  7. 前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の値は、前記取得段階で取得した各色のベタの表色系の値を前記変換して得られる値に比例する値と、予め求められた定数とを合計した値である請求項6に記載の色調整方法。
  8. 前記関数は、対数関数である請求項6または請求項7に記載の色調整方法。
  9. 前記複数の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び、ブラック(K)である請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の色調整方法。
  10. 前記表色系の値は、XYZ表色系の値である請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の色調整方法。
  11. 複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値を含んで構成される階調画像データに基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、前記階調画像データを受け付けて該階調画像データに基づいて第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行ってカラー画像を形成するカラー画像形成方法であって、
    前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する段階と、
    前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得する段階と、
    前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める段階と、
    前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを作成する段階と、
    前記第1及び第2のカラー画像出力装置のそれぞれについてのテーブルを用いて、複数の基本色の階調値の組み合わせと、該組み合わせにより前記第1のカラー画像出力装置で出力する色を前記第2のカラー画像出力装置で出力する複数の基本色の階調値の組み合わせとを複数について関連づけた色変換テーブルを作成する段階と、
    前記作成された色変換テーブルを用いて前記受け付ける階調画像データの複数の基本色の階調値の組み合わせに対応する複数の基本色の階調値の組み合わせを求める段階と、
    前記求めた複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいて前記第2のカラー画像出力装置でカラー画像を形成する段階とを含むことを特徴とするカラー画像形成方法。
  12. 複数の基本色のそれぞれの色の濃度の段階を示す階調値を含んで構成される階調画像データに基づいて第1のカラー画像出力装置で網点を有する複数の色版を用いて記録媒体に印刷して得られ、前記網点による網点画線部で構成される網点画像の色調を色あわせの目標とし、前記階調画像データを受け付けて該階調画像データに基づいて第2のカラー画像出力装置で出力される複数の基本色の網点により形成される網点画線部により構成される網点画像の色調を前記目標とする色調に合わせるように色調整を行ってカラー画像を形成するカラー画像形成システムであって、
    前記第1のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、各色の表色系の値とを関連付けたテーブルを予め記憶する記憶手段と、
    前記第2の画像出力装置で出力される網点画線部の各色のベタの表色系の値を取得し、前記取得した各色のベタの表色系の値を単調増加関数であり変数の増加に伴い傾きが減少する関数を用いて変換することにより得られる値を用いて、前記第2のカラー画像出力装置における前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせによる網点画像の色の表色系の値を求める色演算手段と、
    前記第2のカラー画像出力装置について、前記複数の基本色の階調値の複数の組み合わせと、前記求めた各色の表色系の値とを関連付けたテーブルをそれぞれ作成し、前記記憶した第1のカラー画像出力装置についてのテーブルと前記作成した第2のカラー画像出力装置のテーブルとを用いて、複数の基本色の階調値の組み合わせと、該組み合わせにより前記第1のカラー画像出力装置で出力する色を前記第2のカラー画像出力装置で出力する複数の基本色の階調値の組み合わせとを複数について関連づけた色変換テーブルを作成するLUT作成手段と、
    前記作成された色変換テーブルを用いて前記受け付ける階調画像データの複数の基本色の階調値の組み合わせに対応する複数の基本色の階調値の組み合わせを求める階調値変換手段と、
    前記求めた複数の基本色の階調値の組み合わせに基づいてカラー画像を形成するように前記第2のカラー画像出力装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とするカラー画像形成システム。
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