JP2007193167A - 液晶パネルの検査方法、それに用いられる可撓性基板、及び液晶パネルの検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行う。
【解決手段】液晶パネル20に形成された複数の入力端子22に、導電膜12が形成されたフレキ検査プローブ10aを押し当てることにより、導電膜12を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法であって、フレキ検査プローブ10aは、表面にマトリクス状に配設された複数の凹部11aを有し、フレキ検査プローブ10aを液晶パネル20の各入力端子22に押し当てることにより、フレキ検査プローブ10aが各凹部11aを起点に屈曲して、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10aの導電膜12とを導通させる基板押し当て工程と、フレキ検査プローブ10aの導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し検査信号を入力する検査信号入力工程とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】液晶パネル20に形成された複数の入力端子22に、導電膜12が形成されたフレキ検査プローブ10aを押し当てることにより、導電膜12を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法であって、フレキ検査プローブ10aは、表面にマトリクス状に配設された複数の凹部11aを有し、フレキ検査プローブ10aを液晶パネル20の各入力端子22に押し当てることにより、フレキ検査プローブ10aが各凹部11aを起点に屈曲して、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10aの導電膜12とを導通させる基板押し当て工程と、フレキ検査プローブ10aの導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し検査信号を入力する検査信号入力工程とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶パネルの検査方法、それに用いられる可撓性基板、及び液晶パネルの検査装置に関し、特に、液晶パネルの点灯検査技術に関するものである。
液晶パネルは、例えば、複数の画素電極がマトリクス状に配設されたアクティブマトリクス基板と、そのアクティブマトリクス基板に対向して配置され共通電極を有する対向基板と、アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられた液晶層とを備えている。この液晶パネルは、上記アクティブマトリクス基板及び対向基板をそれぞれ作製した後に、両基板を貼り合わせて空のパネルを作製し、そのパネルを構成する基板の間に液晶材料を注入・封止することにより製造される。そして、こうして製造された液晶パネルに周辺部品を実装する前に、その液晶パネルに対して点灯検査が行われる。
ところで、上記アクティブマトリクス基板には、表示用配線として、上記各画素電極の間に、互いに平行に延びるように複数のゲート線と、各ゲート線に直交する方向に互いに平行に延びるように複数のソース線とがそれぞれ設けられている。
そして、上記点灯検査では、上記各ゲート線及びソース線に対応して設けられた各入力端子に検査信号を直接入力する方式や、赤色表示用のソース線(R)・緑色表示用のソース線(G)・青色表示用のソース線(B)毎に、及び奇数本目のゲート線・偶数本目のゲート線毎にまとめて検査信号が入力できるショートバーを設けて、そのショートバーを介して検査信号を入力する方式などがよく知られている。
例えば、特許文献1には、複数の液晶パネルが一列に並んだ短冊基板において、各液晶パネルに同時に検査信号が入力されるショートバーを形成して、そのショートバーを介して点灯検査を行った後に、分断によりショートバーを切り離す液晶パネルの製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、各ソース線を端部で露出させて、その露出部分をソース線(R)、ソース線(G)及びソース線(B)毎に直線状に配列させた複数の入力端子を有する液晶パネルにおいて、その入力端子に柔軟性のある導電ゴムからなる3本のショートバーを押し当てることにより、各ソース線に検査信号を入力する検査方法が記載されている。
以下に、上記導電ゴムからなるショートバーによって検査信号を入力する検査方法について、詳細に説明する。
図14は、一般的なCOG(Chip On Glass)実装に対応した液晶パネル120を示す平面模式図である。この液晶パネル120は、複数の画素電極がマトリクス状に配設された表示領域Dと、ドライバ(駆動回路)としてLSIチップを実装するためのCOGパッド部Pとを備えている。
COGパッド部Pには、図15に示すように、複数の入力端子(122R、122G及び122B)が配列されている。ここで、入力端子122Rは、赤色表示用のソース線(R)の端部の露出部分であり、入力端子122Gは、緑色表示用のソース線(G)の端部の露出部分であり、入力端子122Bは、青色表示用のソース線(B)の端部の露出部分である。
そして、点灯検査する際には、各入力端子122R、122G及び122Bに対して、導電ゴムからなるショートバー101を押し当て、信号発生器140からの検査信号をショートバー101を介して各ソース線に入力することになる。
しかしながら、このショートバー101による検査信号の入力方法では、ショートバー101の幅W1が導電ゴムの加工上、1mm程度になってしまうので、各入力端子122Rと122Gとの間、及び122Gと122Bとの間の距離が1mm以上必要になる。そのため、COGパッド部Pがソース線に延びる方向に大きくなる虞れがある。
そこで、上記導電ゴムからなるショートバー101の代わりとして、可撓性基板により形成された導電膜を用いたフレキ検査プローブが提案されている。図16は、従来のフレキ検査プローブ110及び液晶パネル120を示す断面図である。ここで、フレキ検査プローブ110は、樹脂などの可撓性基板111と、可撓性基板111上に線状に形成され検査信号が入力される導電膜112とを備えている。また、液晶パネル120は、その表面にゲート線又はソース線に接続された入力端子122を備えている。
このフレキ検査プローブ110では、導電膜112をフォトリソグラフィー技術により形成されるので、図17に示すように、導電膜112の幅W2を0.1mm程度にすることができる。そのため、各入力端子(122R・122G・122B)の長さ、各入力端子122Rと122Gとの間、及び122Gと122Bとの間の距離をそれぞれ短くすることができるので、COGパッド部Pのサイズを小さく抑えることができる。
また、特許文献3〜5には、液晶パネルの端部に設けられた入力端子に、検査信号が入力される導電膜を備えた可撓性基板を押し当てる際に、基板背面から弾性体によって押圧して、入力端子と導電膜とを導通させることにより、液晶パネルの入力端子に検査信号を入力する検査方法が開示されている。
特開平11−84353号公報
特開平7−5481号公報
特開昭62−59871号公報
特開平7−270817号公報
特開2003−166901号公報
しかしながら、可撓性基板により形成された従来のフレキ検査プローブでは、フレキ検査プローブの導電膜と液晶パネルの入力端子との間のコンタクトが不良になって、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力されない虞れがある。
具体的には、図18に示すように、液晶パネル120を構成するパネル本体部121とフレキ検査プローブ110を構成する導電膜112との間に異物125が挟まり込んだ場合に、フレキ検査プローブ110が液晶パネル120から浮き上がってしまうことにより、液晶パネル120の入力端子122とフレキ検査プローブ110の導電膜112との間における領域X1及び領域X2のコンタクトが不良になってしまう。
また、図19に示すように、液晶パネル120aの各入力端子122の周端を覆うように絶縁膜123が設けられている場合には、入力端子122の表面とフレキ検査プローブ110を構成する導電膜112との間に空間Y1及び空間Y2が形成されることにより、液晶パネル120の入力端子122とフレキ検査プローブ110の導電膜112との間のコンタクトが不良になってしまう。
さらに、近年、COG実装の液晶パネルでは、入力端子間のピッチが30μm程度になっており、特許文献3〜5に記載された弾性体を用いた押圧の方法では、液晶パネルの入力端子とフレキ検査プローブの弾性体などとを高い精度でアライメントする必要があるので、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力されない虞れもある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことにある。
上記目的を達成するために、本発明は、表面に複数の凹部を有し導電膜が形成された可撓性基板を用いて液晶パネルの点灯検査を行うようにしたものである。
具体的に本発明に係る液晶パネルの検査方法は、液晶パネルに形成された入力端子に、導電膜が形成された可撓性基板を押し当てることにより、該導電膜を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法であって、上記可撓性基板は、表面に複数の凹部を有し、上記可撓性基板を上記液晶パネルの入力端子に押し当てることにより、上記可撓性基板が上記各凹部を起点に屈曲して、上記液晶パネルの入力端子と上記可撓性基板の導電膜とを導通させる基板押し当て工程と、上記可撓性基板の導電膜を介して上記液晶パネルの入力端子に対し検査信号を入力する検査信号入力工程とを備えることを特徴とする。
上記の方法によれば、可撓性基板は、その表面に複数の凹部を有しているので、凹部を有さない場合よりも柔軟性が向上している。そのため、基板押し当て工程において可撓性基板を液晶パネルの入力端子に押し当てることによって、可撓性基板が各凹部を起点に屈曲して液晶パネルの入力端子と可撓性基板の導電膜とが確実に導通することになる。そして、検査信号入力工程において可撓性基板の導電膜を介して液晶パネルの入力端子に対し検査信号が確実に入力されることによって、例えば、液晶パネルに配設されたゲート線やソース線などの表示用配線に入力端子を介して検査信号が入力されて、液晶パネルの点灯検査が行われることになる。したがって、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことが可能になる。
上記複数の凹部は、上記可撓性基板の表面にマトリクス状に配設されていてもよい。
上記の方法によれば、可撓性基板の表面に複数の凹部がマトリクス状に設けられているので、本発明の具体的な作用効果が奏される。
上記複数の凹部は、上記入力端子の幅に対し3個以上配置するように配設されていてもよい。
上記の方法によれば、複数の凹部がマトリクス状に、且つ、入力端子の幅に対し3個以上配置するように配設されているので、可撓性基板の各凹部が液晶パネルの入力端子のどこに位置しても、入力端子上に側面からみて少なくとも2個の凹部が位置することになる。そのため、入力端子の表面と導電膜とが平面的に接触するので、液晶パネルの入力端子と可撓性基板の導電膜とがより確実に導通することになる。
上記入力端子は、上記液晶パネルに複数形成され、上記複数の凹部は、上記複数の入力端子のうち最小の入力端子の幅に3個以上配置するように配設されていてもよい。
上記の方法によれば、複数の凹部がマトリクス状に、且つ、最小の入力端子の幅に対し3個以上配置するように配設されているので、入力端子の大きさが数種類あって、且つ、可撓性基板の各凹部が液晶パネルの入力端子のどこに位置しても、入力端子上に側面からみて少なくとも2個の凹部が位置することになる。そのため、入力端子の表面と導電膜とが平面的に接触するので、液晶パネルの入力端子と可撓性基板の導電膜とがより確実に導通することになる。
上記各凹部は、上記可撓性基板の表面に半球状に設けられていてもよい。
上記の方法によれば、各凹部が半球状に設けられているので、応力集中による可撓性基板の裂けが抑制される。
また、本発明に係る可撓性基板は、液晶パネルに形成された入力端子に、導電膜が形成された可撓性基板を押し当てることにより、該導電膜を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法に用いられる可撓性基板であって、上記液晶パネルの入力端子に押し当てられたときに、それぞれが屈曲の起点となる複数の凹部を表面に有していることを特徴とする。
上記の構成によれば、表面に複数の凹部を有しているので、凹部を有さない場合よりも柔軟性が向上している。そのため、可撓性基板を液晶パネルの入力端子に押し当てることによって、可撓性基板が各凹部を起点に屈曲して液晶パネルの入力端子と可撓性基板の導電膜とが確実に導通することになる。そして、可撓性基板の導電膜を介して液晶パネルの入力端子に対し検査信号が確実に入力されるので、例えば、液晶パネルに配設されたゲート線やソース線などの表示用配線に入力端子を介して検査信号が入力されて、液晶パネルの点灯検査が行われることになる。したがって、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことが可能になる。
また、本発明に係る液晶パネルの検査装置は、液晶パネルに形成された入力端子に検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査装置であって、表面に複数の凹部を有し、検査信号を入力するための導電膜が形成された可撓性基板と、上記可撓性基板が上記各凹部を起点に屈曲して、上記液晶パネルの入力端子と上記可撓性基板の導電膜とを導通させるように、上記可撓性基板を上記液晶パネルの入力端子に押し当てる基板押し当て部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、可撓性基板は、その表面に複数の凹部を有しているので、凹部を有さない場合よりも柔軟性が向上している。そのため、基板押し当て部によって、可撓性基板を液晶パネルの入力端子に押し当てることによって、可撓性基板が各凹部を起点に屈曲して液晶パネルの入力端子と可撓性基板の導電膜とが確実に導通することになる。そして、可撓性基板の導電膜を介して液晶パネルの入力端子に対し検査信号が確実に入力されるので、例えば、液晶パネルに配設されたゲート線やソース線などの表示用配線に入力端子を介して検査信号が入力されて、液晶パネルの点灯検査が行われることになる。したがって、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことが可能になる。
本発明によれば、表面に複数の凹部を有し導電膜が形成された可撓性基板を用いて液晶パネルの点灯検査を行うため、液晶パネルの入力端子に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図6は、本発明に係る液晶パネルの検査方法、及びそれに用いられる可撓性基板の実施形態1を示している。
図1〜図6は、本発明に係る液晶パネルの検査方法、及びそれに用いられる可撓性基板の実施形態1を示している。
図1は、本実施形態の液晶パネルの検査方法を示す斜視図であり、検査に用いられる可撓性基板としてのフレキ検査プローブ10a、及び検査対象の液晶パネル20を示している。なお、図2は、本実施形態のフレキ検査プローブ10a及び液晶パネル20の断面図である。
液晶パネル20は、図2に示すように、パネル本体部21と、パネル本体部21の表面に設けられた複数の入力端子22とを備えている。ここで、入力端子22のピッチは、例えば、35μm程度である。
フレキ検査プローブ10aは、図2に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどにより形成された可撓性を有する樹脂基板11と、樹脂基板11の表面(図2中下面)に銅などの金属膜により形成された導電膜12とを備えている。例えば、樹脂基板11の厚さは、7μm程度であり、導線膜の厚さは、2μm程度である。
導電膜12は、樹脂基板11の長さ方向に互いに平行に延びるように複数本設けられている。
樹脂基板11は、その表面(図2中上面)に複数の凹部11aがマトリクス状に設けられている。各凹部11aは、応力集中による裂けを抑制するために、半球状に形成されている。また、各凹部11aは、35μm程度のピッチで形成された液晶パネル20の各入力端子22に対応して、例えば、半径及び深さが4.5μm程度、ピッチが10μm程度に形成されている。なお、凹部11aは、レーザー加工やフォトリソグラフィー技術(エッチング)などを利用して形成される。
さらに、各凹部11aは、液晶パネル20の最小の入力端子22の幅Wに3個以上配置するように配設されている。ここで、図3及び図4は、フレキ検査プローブ10aのコンタクト状態を模式的に示す断面模式図である。図3及び図4において、太実線5は、樹脂基板11の骨格線を示し、各点6は、樹脂基板11の屈曲点を示すと共に各凹部11aの位置とほぼ一致している。そして、凹部11aは、上記のように、入力端子の幅Wに対し3個以上配置するように配設されているので、例えば、図3に示すように、入力端子22の幅Wに屈曲点6がちょうど3個配置した場合には、当然、入力端子22上に側面からみて3個の屈曲点6(凹部11a)が位置することになり、また、図4に示すように、入力端子22に対してフレキ検査プローブ10aの位置がずれたとしても、入力端子22上に側面からみて(少なくとも)2個の屈曲点6(凹部11a)が位置することになる。そのため、液晶パネル20の各入力端子22の表面とフレキ検査プローブ10aの各導電膜12とを平面的に接触させることができるので、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10aの各導電膜12とをより確実に導通させることができる。
次に、上記構成のフレキ検査プローブ10aを用いた液晶パネル20の検査方法について説明する。なお、本実施形態の液晶パネル20の検査方法は、基板押し当て工程と検査信号入力工程とを備えている。
<基板押し当て工程>
まず、図1及び図2に示すように、液晶パネル20の各入力端子22が配設された領域の上方に、フレキ検査プローブ10aをその導電膜12が下側を向くように配置する。
まず、図1及び図2に示すように、液晶パネル20の各入力端子22が配設された領域の上方に、フレキ検査プローブ10aをその導電膜12が下側を向くように配置する。
続いて、フレキ検査プローブ10aを下降させて、フレキ検査プローブ10aを液晶パネル20の入力端子22に押し当てる。このとき、フレキ検査プローブ10aが各凹部11aを起点に屈曲するので、例えば、図5に示すように、液晶パネル20のパネル本体部21とフレキ検査プローブ10aの導電膜12との間に異物25が挟まり込んだ場合であっても、また、図6に示すように、液晶パネル20の各入力端子22の周端を覆うように絶縁膜23が設けられている場合であっても、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10aの各導電膜12とを確実に導通させることができる。
<検査信号入力工程>
さらに、フレキ検査プローブ10aの各導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し所定の検査信号を入力して点灯検査を行う。
さらに、フレキ検査プローブ10aの各導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し所定の検査信号を入力して点灯検査を行う。
以上説明したように、本実施形態のフレキ検査プローブ10a及びそれを用いた液晶パネル20の検査方法によれば、フレキ検査プローブ10aがその表面にマトリクス状に配設された複数の凹部11aを有しているので、従来のフラットなフレキ検査プローブ110(図16参照)よりも柔軟性が向上している。そのため、基板押し当て工程においてフレキ検査プローブ10aを液晶パネル20の各入力端子22に押し当てることによって、フレキ検査プローブ10aが各凹部11aを起点に屈曲して液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10aの各導電膜12とを確実に導通させることができる。そして、検査信号入力工程においてフレキ検査プローブ10aの各導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し検査信号が確実に入力されることによって、例えば、液晶パネル20に配設されたゲート線やソース線などの表示用配線に各入力端子22を介して検査信号が入力されて、液晶パネル20の点灯検査が行われることになる。したがって、液晶パネル20の各入力端子22に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことができる。
また、本実施形態のフレキ検査プローブ10a及びそれを用いた液晶パネル20の検査方法によれば、液晶パネルの内部に予めショートバーがパターン形成された内部接続による点灯検査と同様の点灯検査ができるので、液晶パネルの表示領域の外側にある周辺部のサイズを小さくすることができる。
さらに、本実施形態のフレキ検査プローブ10a及びそれを用いた液晶パネル20の検査方法によれば、従来のフラットなフレキ検査プローブ110(図16参照)よりもフレキ検査プローブ本体の柔軟性が向上しているので、液晶パネル20の入力端子22に押し当てる力を小さくできるので、フレキ検査プローブの長寿命化を実現することができる。
《発明の実施形態2》
図7は、本発明に係る可撓性基板の実施形態2を示している。なお、以下の各実施形態において、図1〜図6と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図7は、本発明に係る可撓性基板の実施形態2を示している。なお、以下の各実施形態において、図1〜図6と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態1では、図2に示すように、各凹部11aが樹脂基板11(フレキ検査プローブ10a)の上面に配設されていたが、本発明はこれに限らず、図7に示すように、各凹部11bが樹脂基板11(フレキ検査プローブ10b)の下面に配設されていてもよい。具体的に、フレキ検査プローブ10bでは、各凹部11bに重なるように導電膜12が設けられている。そして、その導電膜12には、各凹部11bに対応して複数の導電膜凹部12aが形成されている。
本実施形態のフレキ検査プローブ10bによれば、複数の凹部11bに対応して複数の導電膜凹部12aを表面に有しているので、従来のフラットなフレキ検査プローブ110(図16参照)よりも柔軟性が向上している。そのため、フレキ検査プローブ10bを液晶パネル20の各入力端子22に押し当てることによって、フレキ検査プローブ10bが各導電膜凹部12aを起点に屈曲して液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10bの各導電膜12とを確実に導通させることができる。
《発明の実施形態3》
図8〜図11は、本発明に係る液晶パネルの検査方法、それに用いられる可撓性基板、及び液晶パネルの検査装置の実施形態3を示している。
図8〜図11は、本発明に係る液晶パネルの検査方法、それに用いられる可撓性基板、及び液晶パネルの検査装置の実施形態3を示している。
図8は、本実施形態のフレキ検査プローブ10の平面図である。なお、図8において、破線部は液晶パネル20を示している。
液晶パネル20は、互いに対向して配置されるアクティブマトリクス基板20a及び対向基板20bと、それら両基板20a及び20bの間に設けられた液晶層(不図示)とを備えている。なお、液晶層の周囲には、枠形状のシール部Sが設けられている。
アクティブマトリクス基板20aの表示領域Dには、それぞれが画素を構成する複数の画素電極(不図示)がマトリクス状に配設されている。そして、対向基板20bの表示領域Dには、上記マトリクス状の画素電極の群に対向して配置される共通電極(不図示)が設けられている。また、アクティブマトリクス基板20aには、表示用配線として、上記各画素電極の間に、互いに平行に延びるように複数のゲート線と、各ゲート線に直交する方向に互いに平行に延びるように複数のソース線とがそれぞれ設けられている。さらに、アクティブマトリクス基板5aは、対向基板5bと重ならない領域を有し、その重ならない領域には、図8に示すように、ドライバ(駆動回路)としてLSIチップを実装するためのCOGパッド部Pが配置されている。なお、上記ゲート線及びソース線は、COGパッド部Pまで延設されている。
COGパッド部Pには、図9及び図10に示すように、複数の入力端子(22R、22G、22B、22GO及び22GE)が配列されている。ここで、入力端子22Rは、赤色表示用のソース線(R)の端部の露出部分であり、入力端子22Gは、緑色表示用のソース線(G)の端部の露出部分であり、入力端子22Bは、青色表示用のソース線(B)の端部の露出部分である。また、入力端子22GOは、例えば、液晶パネル20の表示領域Dの上端から奇数番目のゲート線の端部の露出部分であり、入力端子22GEは、同じく偶数番目のゲート線の端部の露出部分である。さらに、各入力端子(22R、22G、22B、22GO及び22GE)は、後述する線状の導電膜12によって一度にコンタクトできるようにそれぞれ一列に並んで配置されている。なお、図8において一番左側のCOGパッド部Pには、図10に示すように、ゲート線の入力端子GO及びGEが配設され、残りの3つのCOGパッド部Pには、図9に示すように、ソース線の入力端子22R、22G及び22Bがそれぞれ配設されている。
フレキ検査プローブ10は、図8に示すように、液晶パネル20の図中下辺に沿うように矩形状に形成され、その表面には実施形態1のフレキ検査プローブ10aと同様に、複数の凹部11aがマトリクス状に配設されている。
また、フレキ検査プローブ10には、液晶パネル20のCOGパッド部Pの各入力端子(22R、22G、22B、22GO及び22GE)に対応して、図8における上辺において横方向に互いに平行に延びるように複数の導電膜12が設けられ、その下辺において横方向に一列に配列するように複数の検査信号入力端子14が設けられ、各導電膜12と各検査信号入力端子14とを接続するように引出配線13が設けられている。なお、各検査信号入力端子14には、図9及び図10に示すように、検査信号発生回路40が接続されている。
次に、本実施形態に係る液晶パネルの検査装置について説明する。図11は、本実施形態の検査装置50を示す上面図であり、図12は、図11の検査装置50bを図中下側からみた側面図であり、図13は、図中右側からみた側面図である。
検査装置50は、ベースプレート31と、ベースプレート31上に設けられたパネルステージ34、プローブステージ35及び一対のエアシリンダー32と、フレキ検査プローブ10と、フレキ検査プローブ10(可撓性基板)を液晶パネル20の各入力端子22に押し当てるプローブ押さえ部32(基板押し当て部)を備えている。
パネルステージ34は、その上面に位置決めピン(不図示)を有し、その位置決めピンに液晶パネル20の端縁を当接させた状態で液晶パネル20を上面に固定するようになっている。また、パネルステージ34は、その上面に矩形状の開口部を有し、その開口部を介して、上面に固定された液晶パネル20の表示領域Dに対し、パネルステージ34の下方に位置するバックライト(不図示)からの光が供給されるように構成されている。
プローブステージ35は、その上面にフレキ検査プローブ10を固定するプローブホルダー36が取り付けられ、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10の各導電膜12とを位置合わせするために、X方向、Y方向に移動、及びθ方向に回動できると共に、CCDカメラ及びモニター(不図示)を介して、ステージの位置が確認できるように構成されている。
一対のエアシリンダー32の各ロッド32aの上端には、フレキ検査プローブ10を上方から押さえるプローブ押さえ部33が取り付けられている。
なお、ベースプレート31、パネルステージ34及びプローブステージ35は、例えば、黒アルマイト処理が施されたアルミニウム合金材により構成されている。
次に、上記構成の検査装置50を用いた液晶パネル20の点灯検査について、図11〜図13を用いて説明する。
まず、パネルステージ34に被検査パネルである液晶パネル20をセットする。
続いて、プローブステージ35の位置をモニターで確認しながら、プローブステージ34のプローブホルダー36に固定されたフレキ検査プローブ10とパネルステージ34上の液晶パネル20との位置合わせを行う。
さらに、エアシリンダー32を作動させることにより、プローブ押さえ部32を下降させて、フレキ検査プローブ10をパネルステージ34上の液晶パネル20の各入力端子22に押し当てる(基板押し当て工程)。これにより、フレキ検査プローブ10が各凹部11aを起点に屈曲するので、液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10の各導電膜12とを確実に導通させることができる。
次いで、検査信号発生回路40を作動させることにより、フレキ検査プローブ10の検査信号入力端子に検査信号を入力して、液晶パネル20の表示領域Dの全ての画素を点灯状態にする(検査信号入力工程)。
最後に、バックライトを点灯させて液晶パネル20の表面を観察することにより、輝点などを検出する。
以上のようにして、液晶パネル20の点灯検査を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のフレキ検査プローブ10、それを用いた液晶パネル20の検査方法及び検査装置50によれば、フレキ検査プローブ10がその表面にマトリクス状に配設された複数の凹部11aを有しているので、従来のフラットなフレキ検査プローブ110(図16参照)よりもフレキ検査プローブ10の柔軟性が向上している。そのため、基板押し当て工程においてプローブ押さえ部32を用いて、フレキ検査プローブ10を液晶パネル20の各入力端子22に押し当てることによって、フレキ検査プローブ10が各凹部11aを起点に屈曲して液晶パネル20の各入力端子22とフレキ検査プローブ10の各導電膜12とを確実に導通させることができる。そして、検査信号入力工程においてフレキ検査プローブ10の各導電膜12を介して液晶パネル20の各入力端子22に対し検査信号が確実に入力されることによって、液晶パネル20に配設されたゲート線やソース線などの表示用配線に各入力端子22を介して検査信号が入力されて、液晶パネル20の点灯検査が行われることになる。したがって、液晶パネル20の各入力端子22に検査信号を確実に入力して、点灯検査を行うことができる。
なお、上記各実施形態では、液晶パネルの点灯検査について説明したが、本発明は、種々の回路基板の検査にも適用することができる。
以上説明したように、本発明は、押し当てる力が小さくても液晶パネルの入力端子との良好なコンタクトを得ることができるので、可撓性基板により構成された検査プローブについて有用である。
10,10a,10b フレキ検査プローブ(可撓性基板)
11a,11b 凹部
12 導電膜
12a 導電膜凹部
20 液晶パネル
22 入力端子
50 検査装置
11a,11b 凹部
12 導電膜
12a 導電膜凹部
20 液晶パネル
22 入力端子
50 検査装置
Claims (7)
- 液晶パネルに形成された入力端子に、導電膜が形成された可撓性基板を押し当てることにより、該導電膜を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法であって、
上記可撓性基板は、表面に複数の凹部を有し、
上記可撓性基板を上記液晶パネルの入力端子に押し当てることにより、上記可撓性基板が上記各凹部を起点に屈曲して、上記液晶パネルの入力端子と上記可撓性基板の導電膜とを導通させる基板押し当て工程と、
上記可撓性基板の導電膜を介して上記液晶パネルの入力端子に対し検査信号を入力する検査信号入力工程とを備えることを特徴とする液晶パネルの検査方法。 - 請求項1に記載された液晶パネルの検査方法において、
上記複数の凹部は、上記可撓性基板の表面にマトリクス状に配設されていることを特徴とする液晶パネルの検査方法。 - 請求項2に記載された液晶パネルの検査方法において、
上記複数の凹部は、上記入力端子の幅に対し3個以上配置するように配設されていることを特徴とする液晶パネルの検査方法。 - 請求項2に記載された液晶パネルの検査方法において、
上記入力端子は、上記液晶パネルに複数形成され、
上記複数の凹部は、上記複数の入力端子のうち最小の入力端子の幅に3個以上配置するように配設されていることを特徴とする液晶パネルの検査方法。 - 請求項1に記載された液晶パネルの検査方法において、
上記各凹部は、上記可撓性基板の表面に半球状に設けられていることを特徴とする液晶パネルの検査方法。 - 液晶パネルに形成された入力端子に、導電膜が形成された可撓性基板を押し当てることにより、該導電膜を介して検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査方法に用いられる可撓性基板であって、
上記液晶パネルの入力端子に押し当てられたときに、それぞれが屈曲の起点となる複数の凹部を表面に有していることを特徴とする可撓性基板。 - 液晶パネルに形成された入力端子に検査信号を入力して点灯検査を行う液晶パネルの検査装置であって、
表面に複数の凹部を有し、検査信号を入力するための導電膜が形成された可撓性基板と、
上記可撓性基板が上記各凹部を起点に屈曲して、上記液晶パネルの入力端子と上記可撓性基板の導電膜とを導通させるように、上記可撓性基板を上記液晶パネルの入力端子に押し当てる基板押し当て部とを備えていることを特徴とする液晶パネルの検査装置。
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JP2006012163A JP2007193167A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 液晶パネルの検査方法、それに用いられる可撓性基板、及び液晶パネルの検査装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5275517B2 (ja) * | 2010-07-21 | 2013-08-28 | シャープ株式会社 | 基板及びその製造方法、表示装置 |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006012163A patent/JP2007193167A/ja not_active Withdrawn
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