JP2007193009A - 光スイッチ - Google Patents

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Keiji Isamoto
圭史 諫本
Jun Yokoyama
純 横山
Taizo Nosaka
泰三 野阪
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Abstract

【課題】光スイッチにおいて、切換えるポートごとに光路長に差が生じ、挿入損失が一定にならないという問題があった。またポート数を増やすと、切換えるポートごとの光路長の差が大きくなって挿入損失の差も大きくなり、さらに光スイッチが大型化するという問題があった。
【解決手段】光ファイバ3a〜3lとコリメータ4a〜4lとで第2ポートを形成し、それら第2ポートは仮想円5の円周上に並べて、第2ポート群6を構成する。第1ポートのコリメータ2は、その光軸を仮想円5の中心軸と一致させて、第2ポート群6に対向するように所定の間隔を隔てて配置される。第1ポートと第2ポートとの間に、コリメータ2と各コリメータ4a〜4lとの間で光路を結ぶプリズム7が配置される。モータ9はこのプリズム7を回動させて、コリメータ2といずれかのコリメータ4a〜4lの間で光路が結ばれる。
【選択図】図1

Description

本発明は光通信機器における光スイッチに関する。
従来より、光通信の1つのポートから他の複数ポートへの光信号の切換えは行なわれており、この振り分けに様々なスイッチが用いられている。また、このスイッチを応用して光通信を安全にかつ安定的に行なうために、故障回線を予備回線に切換える技術も公開されている。この技術は、一つの回線の入力または出力ポートが故障したときは、直ちに別のポートに切換えて通信を継続させるものである。
このようなポートの切換えに、光スイッチが用いられる。図11は従来の光スイッチの一例を示す構成図である。光ファイバ60,62a〜62eに接続されたコリメータ61,63a〜63eは、その光軸をたがいに平行にして同一平面上に入出力ポートとして配置されている。コリメータ63a〜63eは並列に並んでおり、コリメータ61は、その光軸がコリメータ63a〜63eの配列の範囲外になるように、コリメータ63a〜63eに対向するように配置されている。固定ミラー64はコリメータ61の光軸に45°で交わるように配置されている。可動ミラー65はコリメータ63a〜63eの各光軸と45°で交わりながら、固定ミラー64と重なる位置からコリメータ63eの光軸と交わる位置までリニアスライダなどで直線移動をするように構成される。
図11において、入力ポートであるコリメータ61を発したコリメートビームは固定ミラー64と可動ミラー65で反射して、コリメータ63cの光軸に沿って入射する。これによってコリメータ61とコリメータ63cとの間で光路が結ばれている。この状態から、ポート切換の指示によって、可動ミラー65がコリメータ63dの光軸と交わる破線部の位置まで移動すると、コリメータ61とコリメータ63dとの間で光路が結ばれポートの切換が完了する。
図12は従来の光スイッチの他の例を示す構成図である。光ファイバ60,62a〜62e、コリメータ61,63a〜63e、固定ミラー64と可動ミラー65は、図11の光スイッチと同様の構成である。本光スイッチではさらに、光ファイバ70a〜70eとコリメータ71a〜71eを備えている。コリメータ71a〜71eはそれぞれ光ファイバ70a〜70eに接続して入出力ポートを形成しており、夫々コリメータ63a〜63eと1対1で光軸を一致するように配置されている。通常、可動ミラー65はコリメータ63a〜63eの配列の範囲外でコリメータ63a〜63eの光軸と交わらない破線部の位置にあり、ポート切換時に移動するものである。
各ポートに故障などのない平時は、入力ポートであるコリメータ71a〜71eと出力ポートである63a〜63eとの間で、コリメートビームによる光信号の送受信が行なわれている。このとき可動ミラー65は各ポートの光軸を遮らない破線部の位置にある。いずれかのポートで、例えばコリメータ71c側のポートで故障が生じた場合は、ポート切換の指示によって可動ミラー65がコリメータ63cの光軸と交わる位置に移動する。続いて代替用ポートとしてコリメータ61側のポートが、コリメータ71c側のポートに代わってコリメートビームを発する。このコリメートビームは固定ミラー64と可動ミラー65で反射し、コリメータ63cの光軸に沿って入射する。これによってコリメータ61とコリメータ63cとの間で光路が結ばれ、ポートの切換が完了する。
以上が従来の光スイッチの例であるが、同様に特許文献1にも光スイッチが開示されている。
特開2005−234225号公報
このような従来の光スイッチでは、入力ポートと出力ポートを結ぶ光路長が可動ミラーの位置によって変化し、光路長の差から挿入損失の差が生じる。さらに、並列に並ぶポートが増えれば、可動ミラーの移動距離が長くなり、光路長の差がより大きなものとなるとともに、スイッチ本体が大きくなるため、ポート数を容易には増やすことができない。また、可動ミラーの移動過程において、可動ミラーが途中のポートの光軸を遮るので、故障とは無関係な回線の瞬断が起こるという問題点もあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、光スイッチにおいてポート切換えによる光路長の変化を少なくすると共に、ポートの増設に対する高い拡張性を確保することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光スイッチは、コリメートビームの入出力ポートである第1ポートと、コリメートビームの入出力ポートである複数の第2ポートからなる第2ポート群と、前記第2ポート群のうちの1つの前記第2ポートと前記第1ポートとの間で光路を結ぶ光路変更素子と、前記第1ポートの光軸と一致する回転軸を持ち、前記光路変更素子を前記回転軸に沿って回転させる光路変更素子回転部と、を具備し、前記複数の第2ポートは、前記第1ポートの光軸に対して空間的に対称に配置されるものである。
ここで前記第1ポートの入出力の端面は、前記第2ポート群の入出力の端面と所定の間隔をあけて前記第1ポートの光軸と前記第2ポート群の光軸とが互いに平行となるように対向して配置されており、前記光路変更素子回転部は、前記光路変更素子を前記所定の間隔内に保持するようにしてもよい。
ここで前記光路変更素子回転部に固定され、前記光路変更素子を保持し、前記第2ポート群のいずれの光軸とも交わらない第1の位置と、前記第2ポートの光軸と交わる第2の位置との間で前記光路変更素子を移動させる位置調整部をさらに備えるようにしてもよい。
ここで前記光路変更素子は、前記第1ポートの光軸に向かう第1の反射面と、前記第2ポートの光軸に向かう第2の反射面とを有する素子としてもよい。
ここで前記光スイッチは、前記複数の第2のポートと光軸を結ぶように配置される、コリメートビームの入出力ポートである複数の第3ポートからなる第3ポート群を更に有するようにしてもよい。
このような特徴を有する本発明によれば、光スイッチの小型化が実現できるとともに、ポートの増減に対する高い自由度が得られる。又ポート切換えによる光路長の変化が無いので挿入損失を不変に保つことができる。これに加えて、請求項3及びこれに従属する請求項の光スイッチによれば、無関係な回線を瞬断することなく切換を行うことができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の光スイッチについてその構成図である図1と、入出力ポートと光路変更素子の構成図である図2とを用いて説明する。光ファイバ1は第1のコリメータ2に接続されており、入出力ポートである第1ポートを形成している。
光ファイバ3a〜3lは夫々第2のコリメータ4a〜4lに接続されており、入出力ポートである第2ポートを形成している。尚、図1は光ファイバ3d,3j、コリメータ4d,4jを図示していない。コリメータ4a〜4lの各端面は1つの平面上にあり、各コリメータ4a〜4lの光軸が平行かつ等間隔になるように仮想円5の円周上に並んで第2ポート群6を構成している。このとき、各コリメータ4a〜4lの光軸は図2に示すように仮想円5の中心から見て中心角が30°となっている。また、仮想円5の中心軸はコリメータ2の光軸と一致しており、コリメータ2,4a〜4lの光軸が平行となっている。
六面体のプリズム7は、コリメータ2とコリメータ4a〜4lとを結ぶ光路を変更する光路変更素子である。プリズム7は、互いに平行な第1の反射面8aと第2の反射面8bを備えており、側面は2つの平行四辺形となっている。更にプリズム7はコリメータ2とコリメータ4a〜4lの光軸と垂直に交わる2つの側面8c,8dを持つ。プリズム7はコリメータ2と第2ポート群6との間に配置され、連結部10を介してモータ9に連結されている。プリズム7はモータ9の回転によって第1ポートの光軸を中心として回転運動をすることにより光路を変更するものであり、第2ポート群6の仮想円5との距離と角度は一定に保たれる。さらに、反射面8aはコリメータ2に向かっており、コリメータ2の光軸と反射面8aは45°で交わっている。反射面8bは第2ポート群6のいずれかのコリメータ、例えば図1ではコリメータ4gに向かっており、コリメータ4gの光軸と反射面8bは45°で交わっている。コリメータ2の光軸と反射面8aとの交点と、コリメータ4gの光軸と反射面8bとの交点との間隔は仮想円5の半径と等しい。
モータ9は、連結部10を介してプリズム7を回転運動させる光路変更素子回転部である。連結部10は、プリズム7とモータ9を連絡するクランク状の部材である。モータ9は仮想円5の中心付近に配置されている。
図1と図2を用いて、実施の形態1の光スイッチの動作について説明する。図1では、コリメータ2とコリメータ4gとの間で光信号が送受信されている状態を表している。光ファイバ1を通り、コリメータ2から出射したコリメートビームは、直進してプリズム7の側面8cに垂直に入射し、反射面8aに45°の入射角で入射する。反射面8aで反射したコリメートビームはプリズム7内を透過し、反射面8bに45°の入射角で入射する。反射面8bで反射したコリメートビームはプリズム7の側面8dから出射し、コリメータ4gの光軸に沿って入射する。以上の経路によって、コリメータ2とコリメータ4gとの間で光路が結ばれている。
コリメータ2からのコリメートビームをいずれかのポート、例えばコリメータ4i側のポートに入射するように切換える必要がある場合は、切換えの指示がなされ、モータ9によってプリズム7が回転する。図2に示すようにプリズム7がちょうど60°回転すると、それに合わせてプリズム7が破線部から60°回転して実線部に移動し、コリメータ4iの光軸と反射面8bが45°で交わる。コリメータ2を出射したコリメートビームは前述の経路と同じ経路を辿って反射面8bで反射されるが、反射によって変更された光路はコリメータ4iの光軸と一致しているので、この光軸に沿って第2コリメータ4iに入射する。このようにコリメータ2とコリメータ4iとの間で光路が結ばれて切換えが終了する。
本実施の形態の光スイッチでは、プリズム7を回転させてもコリメータ2と反射面8aとの距離、反射面8aと反射面8bとの距離、反射面8bと各コリメータ4a〜4lとの距離は変化しない。よってコリメータ4a〜4lのうち、どのコリメータがコリメータ2との間で光路を結んでも光路長は同一であり、挿入損失も一定となる。さらに第2ポート群6を円周上に並べるので光スイッチの小型化が実現するとともに、仮想円5の半径を変化させて第2ポート群6の第2コリメータ数を増減することができ、高い拡張性が得られる。
尚本実施の形態では、第2ポート群6のコリメータの数は12個に限るものではなく、また等間隔に並べる必要も無い。プリズム7等の光路変更素子が各コリメータ4a〜4lの位置にあわせて移動できるように、モータなどの光路変更素子回転部で連結部10の回転を制御できればよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、本実施の形態の光スイッチの構成図である図3と、入出力ポートと光路変更素子の構成図である図4とを用いて説明する。光ファイバ1、コリメータ2、第2ポート群6、プリズム7、モータ9、連結部10は実施の形態1と同じである。本実施の形態では新たに第3ポート群20が加わる。
第3ポート群20は光ファイバ21a〜21lが夫々接続された12個のコリメータ22a〜22lを備えて、第2ポート群6と面対称であり、各コリメータ22a〜22lの端面は同一平面上にあって、仮想円23の円周上に配置されている。さらに図3に示すように、第2ポート群6と第3ポート群20の各コリメータは、コリメータ4aと22a、コリメータ4bと22b…というような組み合わせで光軸を1対1で一致させている。尚、図3は光ファイバ3d,3j,21d,21j、コリメータ4d,4j,22d,22jを図示していない。
続いて本実施の形態の光スイッチの動作について説明する。図3は、第2ポート群6と第3ポート群20の各ポートの間で光路が結ばれている状態を表している。具体的には第3ポート群20から第2ポート群6に向けて光信号であるコリメートビームが送られている。このときプリズム7は、いずれのコリメートビームにも干渉しない位置にあり、例えば図4の破線部のようなコリメータ4fと4gとの間にある。
コリメータ22i側のポートが故障すると、切換えの指示によりモータ9が連結部10を介してプリズム7を回転させて、図4に示すようにプリズム7を破線部からコリメータ4iの位置まで移動させる。この移動の要領は実施の形態1と同様であり、コリメータ4iの光軸と反射面8bは45°で交わる。後は、実施の形態1と同じ経路でコリメータ2とコリメータ4iとの間で光路が結ばれて切換えが終了する。
尚、実施の形態1,2の連結部10の形状は、光路変更素子回転部や光路変更素子の形状や配置に合わせて適宜変更することができ、必ずしもクランク状になっている必要は無い。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3による光スイッチについて、図5〜7を用いて説明する。図5の本実施の形態の光スイッチにおいて、光ファイバ1、コリメータ2、第2ポート群6、プリズム7、モータ9、第3ポート群20は実施の形態2と同様である。本実施の形態では新たに位置調整部である跳ね上げ機構30が加わる。尚、図5では光ファイバ3d,3j,21d,21j、コリメータ4d,4j,22d,22jを図示していない。
図6は跳ね上げ機構30の構成図である。跳ね上げ機構30は、プリズム7と跳ね上げ機構30を連結するアーム部31と、ガイドレール32とスライダ部33を備えるリニアスライダ34と、アーム部31とリニアスライダ34をつなぐ連結部36とを備えている。跳ね上げ機構30は、プリズム7の回動が可能な状態で、アーム部31を固定点35で固定している。これによりアーム部31は、固定点35を中心にアーム部31自身を半径として回動することができる。リニアスライダ34のスライダ部33は連結部36によってアーム部31に連結される。ガイドレール32はその両端が跳ね上げ機構30に固定され、スライダ部33の直線運動の方向とアーム部31の回転面とが平行になっている。これにより、スライダ部33の直線運動にあわせて、アーム部31は固定点35を中心として回動を行う。このように構成された跳ね上げ機構30は、プリズム7が第2ポート群6の光軸と交わらない破線で示す第1の位置と、第2ポート群6の光軸と交わる実線で示す第2の位置との間で、プリズム7を回動させることができる。また第2の位置においては、プリズム7の側面8c,8dと第2ポート群6の仮想円5とが平行となる。さらに連結部38の回転軸は、モータ9の回転軸と同じであり、第2ポート群6の仮想円5の中心軸に一致している。
このような跳ね上げ機構30を用いた光スイッチの動作について説明する。実施の形態2と同様に、光信号が第3ポート群20から第2ポート群6に向けて送られているとき、第2,3ポート群6,20の全てのポート間で光信号による回線が結ばれているおり、プリズム7は図5の破線部に示すような、いずれの光信号にも干渉しない第1の位置にある。
次に、いずれかのポート、例えばコリメータ22i側のポートが故障すると、ポート切換えの指示により、実施の形態2と同様にモータ9が回転する。モータ9は、プリズム7を、跳ね上げ機構30を介して第2ポート群6のコリメータ4iに対応する位置まで回転させる。このときプリズム7は図7の破線で示す第1の位置にある。この状態から跳ね上げ機構30が、プリズム7を実線で示す第2の位置に回動させる。こうすることで、実施の形態2と同様にプリズム7の反射面8a,8bはそれぞれコリメータ2,4iの光軸と45°で交わるので、コリメータ2とコリメータ4iとの間で光路が結ばれて切換えが終了する。
尚、跳ね上げ機構30は、プリズム7を第1の位置と第2の位置との間で移動させることができればよいので、跳ね上げ機構30の配置や形状は、必ずしも図面で示したとおりになっている必要は無い。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4による光スイッチについて、図8〜10を用いて説明する。図8の光スイッチにおいて光ファイバ1、コリメータ2、第2ポート群6、プリズム7、モータ9、第3ポート群20、連結部38は実施の形態3と同じである。本実施の形態では新たに位置調整部であるスライディング機構40が加わる。
図9は、スライディング機構40の構成図である。スライディング機構40はリニアスライダ41を含んでおり、リニアスライダ41はスライダ部42とガイドレール43とを備えている。ガイドレール43は両端がスライディング機構40内に固定され、スライダ部42はガイドレール43に沿って直線運動を行なう。プリズム7とスライダ部42はアーム部44を介して固定されている。プリズム7は、側面8c,8dがスライダ部42の運動方向と平行になるように固定されており、スライダ部42とともに直線運動をする。このように構成されたスライディング機構40は、リニアスライダ41の運動方向と仮想円5との平行を保持するように連結部38を介してモータ9に取り付けられる。このスライディング機構40は、プリズム7の側面8dと第2ポート群6の仮想円5との平行を保ちながら、破線で示す第2ポート群6の光軸と交わらない第1の位置と、実線で示す光軸と交わる第2の位置との間でプリズム7を移動させるものである。
このようなスライディング機構40を用いた光スイッチの動作について説明する。光信号が第3ポート群20の各ポートから第2ポート群6の夫々のポートに向けて送られているとき、全てのポート間で光信号による回線が結ばれている。このときプリズム7は図8の破線に示すように、いずれの光信号にも干渉しない第1の位置にある。尚、図8ではコリメータ4d,4j,22d,22j、光ファイバ3d,3j,21d,21jを図示していない。
次に、いずれかのポート、例えばコリメータ22i側のポートが故障すると、ポート切換の指示により、実施の形態3と同様にモータ9が回転する。モータ9は、プリズム7を、スライディング機構40を介して第2ポート群6のコリメータ4iに対応する位置まで回転させる。このとき、プリズム7は図10の破線で示す第1の位置にある。この状態からスライディング機構40が、リニアスライダ42の直線運動によってプリズム7を実線で示す第2の位置にアーム部41を介して移動させる。こうすることで、実施の形態2と同様に反射面8a,8bはそれぞれコリメータ2,4iの光軸と45°で交わるので、コリメータ2とコリメータ4iとの間で光路が結ばれて切換えが終了する。
尚、スライディング機構40は、プリズム7を第1の位置と第2の位置との間で移動させることができればよいので、スライディング機構40の配置や形状は、必ずしも図面で示したとおりになっている必要はない。
実施の形態3,4の光スイッチによれば、第2,第3ポート群6,20の光路外にプリズム7を保持してプリズム7を回転させるため、故障とは無関係な回線の光路に干渉することなく、プリズム7を目的の位置まで移動させることができる。このことは故障とは無関係な回線を瞬断させることなく回線を切換えることができるという効果をもたらす。
尚、実施の形態2〜4では、第2,3ポート群6,20のコリメータの数は12個に限るものではなく、また等間隔に並べる必要も無い。プリズム7等の光路変更素子が第2ポート群6の各コリメータの位置にあわせて移動できるように、モータ9などの光路変更素子回転部で制御できればよい。
実施の形態1〜4はともに、プリズム7の反射面8aと反射面8bとは平行でなくてもよい。反射面8a,8bでの入反射の光路がコリメータ2の光軸と第2ポート群6のコリメータの光軸とに一致していればよい。反射面8aと反射面8bとのなす角が変わっても、コリメータ2の配置や各コリメータ4a〜4lの配置を変えて光路が結ばれれば、本実施の形態と同様の光スイッチを構成することができる。また、プリズム7に代えて、反射面8a、8bに相当する2つのミラーを用いて同様の構成にすることもできる。
尚、実施の形態3〜4の光スイッチから第3ポート群20を除いて回線の切換えができる光スイッチを実現することができる。
実施の形態2〜4の光スイッチによれば、第3ポート群20のあるポートが故障しても、第1ポートと第2ポート群6の対応するポートとの間で新たに光路が結ばれる。その光路は対応する第2ポート群6のどのポートに対しても一定であるので、挿入損失も常に一定となる。さらに第2,第3ポート群6,20はコリメータを円周上に並べているので光スイッチの小型化が実現するとともに、仮想円5,23の半径を変化させて第2,第3ポート群6,20が含むコリメータの数を増減することができ、ポート数を任意に選択できる。
実施の形態1〜4の第2ポート群6は、仮想円上で複数の第2ポートの光軸が並列に且つ等間隔に並ぶように構成されているが、第2ポート群の構成はこれに限るものではない。実施の形態1〜4の複数の第2ポートの光軸は全て、第1ポートの光軸に対して同じ距離にあり平行であるが、これは複数の第2ポートが第1ポートの光軸に対して空間的に対称な位置にあることの一例に過ぎない。複数の第2ポートが第1ポートの光軸に対して空間的に対称な位置であれば、それらは並列や等間隔に並んでいなくてもよい。例えば複数の第2ポートが、円錐形の側面で入出力端面が円錐形の頂点に向けて並び、円錐形の頂点と底面の中心を第1ポートの光軸が通っていれば、第2ポート群を形成して実施の形態1〜5と同様の光スイッチを実現することができる。更に、第1ポートの光軸上の一点に向けて第2ポートの光軸が集中するような位置であってもよい。この場合光路変更素子は第1の反射面を持つだけでよい。
さらに実施の形態1〜4は、各ポートそれぞれの入力と出力を逆転させても、光スイッチとして用いることができる。
本発明の実施の形態1における光スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態1における光スイッチの第2ポート群及びプリズムの構成図である。 本発明の実施の形態2における光スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態2における光スイッチの第2ポート群及びプリズムの構成図である。 本発明の実施の形態3における光スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態3における跳ね上げ機構の構成図である。 本発明の実施の形態3における光スイッチの第2ポート群及びプリズムの構成図である。 本発明の実施の形態4における光スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態4におけるスライディング機構の構成図である。 本発明の実施の形態4における光スイッチの第2ポート群及びプリズムの構成図である。 従来の光スイッチの構成図である。 従来の光スイッチの他の例を示す構成図である。
符号の説明
1 光ファイバ
2 コリメータ
3a〜3l 光ファイバ
4a〜4l コリメータ
5 仮想円
6 第2ポート群
7 プリズム
8a 第1の反射面
8b 第2の反射面
8c,8d 側面
9 モータ
10 連結部
20 第3ポート群
21a〜21l 光ファイバ
22a〜22l コリメータ
23 仮想円
30 跳ね上げ機構
31 アーム部
32 ガイドレール
33 スライダ部
34 リニアスライダ
35 固定点
36 連結部
37 連結部
40 スライディング機構
41 リニアスライダ
42 スライダ部
43 ガイドレール
44 アーム部

Claims (5)

  1. コリメートビームの入出力ポートである第1ポートと、
    コリメートビームの入出力ポートである複数の第2ポートからなる第2ポート群と、
    前記第2ポート群のうちの1つの前記第2ポートと前記第1ポートとの間で光路を結ぶ光路変更素子と、
    前記第1ポートの光軸と一致する回転軸を持ち、前記光路変更素子を前記回転軸に沿って回転させる光路変更素子回転部と、を具備し、
    前記複数の第2ポートは、前記第1ポートの光軸に対して空間的に対称に配置される光スイッチ。
  2. 前記第1ポートの入出力の端面は、前記第2ポート群の入出力の端面と所定の間隔をあけて前記第1ポートの光軸と前記第2ポート群の光軸とが互いに平行となるように対向して配置されており、
    前記光路変更素子回転部は、前記光路変更素子を前記所定の間隔内に保持する請求項1記載の光スイッチ。
  3. 前記光路変更素子回転部に固定され、前記光路変更素子を保持し、前記第2ポート群のいずれの光軸とも交わらない第1の位置と、前記第2ポートの光軸と交わる第2の位置との間で前記光路変更素子を移動させる位置調整部をさらに備える請求項1又は2記載の光スイッチ。
  4. 前記光路変更素子は、前記第1ポートの光軸に向かう第1の反射面と、前記第2ポートの光軸に向かう第2の反射面とを有する素子である請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  5. 前記光スイッチは、
    前記複数の第2のポートと光軸を結ぶように配置される、コリメートビームの入出力ポートである複数の第3ポートからなる第3ポート群を更に有する請求項1〜4のいずれか1項記載の光スイッチ。
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