JP2007192723A - 電流センサ補正システム及び電流センサ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電装置の充放電電流を計測するための電流センサの誤差を、任意のタイミングで容易且つ確実に補正できるようにする。
【解決手段】切替スイッチ7を接点Aから接点B側に切り替えて、バッテリ1を既知の抵抗値を有する抵抗回路8に接続させた状態で、電圧センサ5によって検出される電圧値と抵抗回路8の既知の抵抗値とに基づいて電流センサ4の計測期待値IBATを算出し、この電流センサ4の計測期待値IBATと電流センサ4によって実際に計測される実測値ISENとを比較して、その比較結果に基づいて、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正する。
【選択図】図1
【解決手段】切替スイッチ7を接点Aから接点B側に切り替えて、バッテリ1を既知の抵抗値を有する抵抗回路8に接続させた状態で、電圧センサ5によって検出される電圧値と抵抗回路8の既知の抵抗値とに基づいて電流センサ4の計測期待値IBATを算出し、この電流センサ4の計測期待値IBATと電流センサ4によって実際に計測される実測値ISENとを比較して、その比較結果に基づいて、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電装置の充放電電流値を計測する電流センサの誤差を補正するための電流センサ補正システム及び電流センサ補正方法に関する。
近年、車両に搭載された各種装備の電動化が益々進められており、多数の電子機器が車両に搭載されるようになってきている。これら各種装備や電子機器などに対して、効率よく且つ確実に電力を供給するためには、電源として車載された蓄電装置の充放電状態を的確に把握して、電力をマネージメントする制御を行うことが必要となる。
蓄電装置の充放電状態を的確に把握するためには、蓄電装置の充放電電流を計測する必要があり、通常、この蓄電装置の充放電電流の計測には電流センサが用いられている。しかしながら、電流センサの計測値は実際の電流値に対して誤差が生じている場合があり、この誤差は、車両の走行条件や時間経過に伴って変化することが知られている。したがって、電流センサに誤差が生じた場合には、何らかの手法を用いてこの電流センサの誤差を補正することが必要とされている。
このような観点から、特許文献1では、予め所定の状態で計測された電流センサの計測値を基準値として記憶しておき、車両の走行中に蓄電装置の充放電状態を、この所定の状態と同じ状態としたときに計測された電流センサの計測値を基準値と比較して、誤差が生じていればその誤差を補正することが提案されている。
特開2005−160142号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された手法では、予め基準値を計測したときと同じ所定の充放電状態の下でしか電流センサの誤差を補正することができず、補正が必要な場合に迅速な対応を図ることが困難であるという問題がある。すなわち、特許文献1に記載された手法では、車両走行時に電流センサの誤差を補正するためには、基準値を計測したときと同じ所定の充放電状態とする必要があるが、このような状態とすることは非常に困難であるうえに、補正可能なタイミングが大きく制約されるといった問題がある。さらに、多くの充放電状態に対応して誤差補正のタイミングを確保するためには、大量の基準値を予め記憶しておく必要があり、基準値を記憶しておくためのメモリとして記憶容量の大きいものが必要とされ、また、事前の準備作業が極めて煩雑なものとなるといった問題も生じる。
本発明は、以上のような従来技術の有する問題点を解消すべく創案されたものであって、蓄電装置の充放電電流を計測するための電流センサの誤差を、任意のタイミングで容易且つ確実に補正することが可能な電流センサ補正システム及び電流センサ補正方法を提供することを目的としている。
本発明では、既知の抵抗値を有する抵抗回路と、蓄電装置を発電機及び電気負荷から遮断して抵抗回路に接続する切替スイッチとを設け、蓄電装置を抵抗回路に接続させた状態で、蓄電装置の電圧値と抵抗回路の抵抗値とに基づいて電流センサの計測期待値を算出するようにしている。そして、このように算出した電流センサの計測期待値と電流センサによって実際に計測された実測値とを比較して、その比較結果に基づいて、電流センサの誤差を補正するようにしている。
本発明によれば、蓄電装置の充放電状態や車両の電気負荷の作動状態などによらず、蓄電装置の接続を抵抗回路に切り替える操作のみによって、任意のタイミングで容易且つ確実に電流センサの誤差を補正することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明を適用して構成された第1の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
まず、本発明を適用して構成された第1の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムは、一般的な車両の電力供給システムに組み込まれたかたちで実現されるものであり、図1に示すように、蓄電装置としてのバッテリ1と、バッテリ1に対して並列に接続された発電機2及び電気負荷3と、バッテリ1の充放電電流値を計測する電流センサ4と、バッテリ1の電圧値を検出する電圧センサ5と、バッテリ1の温度を検出する温度センサ6と、バッテリ1に対する発電機2及び電気負荷3の接続状態を切り替える切替スイッチ7と、抵抗回路8と、各部を制御するコントローラ9とを有している。
発電機2及び電気負荷3は、それぞれ一端が切替スイッチ7を介してバッテリ1の陽極端子に接続され、他端が車両の車体アースに接続されている。また、バッテリ1の陰極端子は、電流センサ4を介して車体アースに接続されている。
切替スイッチ7は、バッテリ1の陽極端子に接続された端子を、発電機2及び電気負荷3に接続された接点Aと、抵抗回路8に接続された接点Bとの何れかに切り替えて接続可能とされており、コントローラ9によって切り替えが制御される。なお、以下の説明においては、切替スイッチ7が接点A側とされ、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された状態を第1の接続状態と称し、切替スイッチ7が接点B側とされ、バッテリ1が抵抗回路8に接続された状態を第2の接続状態と称することとする。
抵抗回路8は、既知の抵抗値を持つ抵抗素子を有しており、一端が切替スイッチ7の第2の接点Bに接続されるとともに、他端が車体アースに接続されている。
コントローラ9は、半導体チップによって構成された演算回路を備え、切替スイッチ7を制御することにより、第1の接続状態と第2の接続状態とを切り替える制御を行う。また、コントローラ9には、電流センサ4によって計測された電流値、電圧センサ5によって検出された電圧値、及び温度センサ6によって検出された温度値が入力されるようになっている。コントローラ9は、これら入力された各値に基づいて演算処理を行うことにより、電流センサ4の誤差を算出して補正する。また、コントローラ9は、補正した電流センサ4の計測値や電圧センサ5の検出値、温度センサ6の検出値に基づいて、バッテリ1の充放電状態を監視しながら、電気負荷3における電力消費量に応じて、発電機2の発電状態を制御する。
以上のように構成された電流センサ補正システムは、電流センサ4の補正処理を行わない通常状態のときには、切替スイッチ7が接点A側に切り替えられて、第1の接続状態とされている。このとき、発電機2の発電能力が電気負荷3の消費する電力量よりも大きい場合には、発電機2からの余剰電力がバッテリ1に供給され、バッテリ1が充電される。また、発電機2の発電能力が電気負荷3の消費する電力量よりも小さい場合には、不足する電力がバッテリ1から電気負荷3に供給される。
ただし、発電機2が電気負荷3の消費する最大電力量よりも大きな発電能力を備え、バッテリ1が十分に高性能な充放電特性と十分な電力供給能力を備えている場合には、コントローラ9が、発電機2の目標発電電圧を下げることで発電量を低く設定し、この発電量を電気負荷3が消費する電力量が超えた場合の不足分をバッテリ1から供給するといった制御を行う。これにより、発電機2による発電に要するエネルギーを削減することができるため、車両の燃費を向上させることができる。
また、コントローラ9は、電気負荷3に対して効率よく確実に電力を供給するため、電力マネージメントと呼ばれる制御を行う。この制御を行うに際しては、バッテリ1の電力供給能力を正確に把握することが重要となる。そこで、コントローラ9は、電流センサ4によって計測された電流値、電圧センサ5によって検出された電圧値、及び温度センサ6によって検出された温度値に基づいて、バッテリ1の電力供給能力を推定する処理を行う。
このとき、バッテリ1の電力供給能力の推定値と実際の電力供給能力との誤差は、各センサの検出値の精度に左右されることとなる。したがって、バッテリ1の電力供給能力を精度良く推定するためには、各センサ検出値を高い精度に維持しておく必要がある。特にこれら各センサの中で構造的に誤差が生じやすいのは電流センサ4であり、また、電流センサ4の誤差は、車両の走行条件や時間経過に応じて変化するので、高精度な電力マネージメントを行うためには、電流センサ4の誤差を適宜補正できるようにしておくことが極めて重要となる。
そこで、本実施形態の電流センサ補正システムでは、コントローラ9が、任意のタイミングで切替スイッチ7を接点B側に切り替えて、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態とした状態で、電圧センサ5によって検出される電圧値と抵抗回路8の既知の抵抗値とに基づいて電流センサ4の計測期待値を算出し、この計測期待値と電流センサ4によって実際に計測される実測値とを比較して、その比較結果に基づいて、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正するようにしている。
以下、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、電流センサ4の誤差を補正する際のコントローラ9による具体的な処理について、図2及び図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2は電流センサ4の誤差を補正する際にコントローラ9により実行される一連の処理の流れを示すフローチャートであり、図3は図2のステップS101におけるスイッチ接点変更用処理の詳細を示すフローチャートである。また、図2で示す処理フローは、その実行を開始する条件について特に限定されるものではなく、本実施形態の電流センサ補正システムが稼働中に所定の時間間隔毎に実行されるとしてもよいし、所定の開始要因に基づいて実行されるとしてもよい。
本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、図2の処理フローが開始されると、まず、ステップS101において、切替スイッチ7の接点を変更するための前処理としてのスイッチ接点変更用処理が行われる。このスイッチ接点変更用処理では、まず、図3のステップS201において、コントローラ9は、電流センサ4によって検出されたバッテリ1の充放電電流値に基づいて、バッテリ1が充電中であるか放電中であるかを判定する。この判定の結果、バッテリ1が充電中である場合にはステップS202に進み、バッテリ1が放電中である場合にはステップS204へと処理を移行する。
バッテリ1が充電中と判定されてステップS202へと進んだ場合、コントローラ9は、ステップS202において、バッテリ1の充電状態(SOC:State of Charge)が予め設定された基準値SHI以上であるか否かを判定する。ここで、バッテリ1のSOCが基準値SHI以上である場合には、発電機2からバッテリ1へと流れる充電電流は十分に小さい状態にあり、このタイミングでバッテリ1を発電機2から切り離したとしても、ダンプサージの発生等の問題は生じないものと考えられる。したがって、ステップS202の判定の結果、バッテリ1のSOCが基準値SHI以上である場合には、切替スイッチ7の接点を変更しても問題がない状態にあるとして、スイッチ接点変更用処理を終了し、図2のステップS102へと処理を移行する。一方、バッテリ1のSOCが基準値SHI未満である場合にはステップS203に進む。なお、基準値SHIは、例えば90%〜100%程度とすればよい。
バッテリ1のSOCが基準値SHI未満であると判定されてステップS203に移行した場合、コントローラ9は、ステップS203において、発電機2の目標発電電圧VTGを第1の基準電圧VLO以下となるように設定し、発電機2で発電される電力量を低減してバッテリ1への充電電流を低減させる。なお、このステップS203で設定される発電機2の目標発電電圧VTGは、発電機2からバッテリ1へと流れる充電電流に関しては切替スイッチ7の接点を切り替えることによりバッテリ1を発電機2から切り離してもダンプサージが発生しない程度に低減され、且つ、発電機2から電気負荷3への電力供給に関しては十分な電力が供給できる値であり、第1の基準電圧VLOより低い値である。通常、第1の基準電圧VLOは、12.5V〜13V程度である。コントローラ9は、このステップS203の処理の後にスイッチ接点変更用処理を終了して、図2のステップS102へと処理を移行する。
また、ステップS201の判定でバッテリ1が放電中であると判定されてステップS204に移行した場合、コントローラ9は、ステップS204において、発電機2の目標発電電圧VTGが、前記第1の基準電圧VLOよりも高い基準電圧である第2の基準電圧VHI未満となっているか否かを判定する。ここで、発電機2の目標発電電圧VTGが第2の基準電圧VHI未満である場合には、コントローラ9は、発電機2の発電量を低く設定して電気負荷3で消費される電力の不足分をバッテリ1からの供給電力により補っている状態にあると判断して、ステップS205に進む。一方、発電機2の目標発電電圧VTGが第2の基準電圧VHI以上である場合にはステップS206へと処理を移行する。
発電機2の目標発電電圧VTGが第2の基準電圧VHI未満であると判定されてステップS205へと進んだ場合、コントローラ9は、ステップS205において、発電機2の目標発電電圧VTGを第2の基準電圧VHI以上に設定し、発電機2で発電される電力量を高めてバッテリ1から電気負荷3への放電電流を低減させる。なお、このステップS205で設定される発電機2の目標発電電圧VTGは、バッテリ1から電気負荷3への放電電流が、切替スイッチ7の接点を切り替えることによりバッテリ1を電気負荷2から切り離してもダンプサージが発生しない程度に低減され、且つ、発電機2からバッテリ1への充電電流がほとんど流れず、且つ、発電機2から電気負荷3へと十分な電力供給が行える値であり、第2の基準電圧VHIよりも高い値である。通常、第2の基準電圧VHIは、14V〜14.5V程度である。コントローラ9は、このステップS205の処理の後にスイッチ接点変更用処理を終了して、図2のステップS102へと処理を移行する。
また、ステップS204の判定で発電機2の目標発電電圧VTGが第2の基準電圧VHI以上であると判定されてステップS206に移行した場合、コントローラ9は、ステップS206において、発電機2のみでは電気負荷3への電力供給がまかなえず、バッテリ1から電気負荷3への電力供給が必須の状態にあると判断し、切替スイッチ7の接点を切り替えて第1の接続状態から第2の接続状態に切り替えることを禁止する接点変更禁止フラグを立てる。そして、コントローラ9は、このステップS206の処理の後にスイッチ接点変更用処理を終了して、図2のステップS102へと処理を移行する。
コントローラ9は、図3の処理フローに従った以上のスイッチ接点変更用処理が終了すると、次に、図2のステップS102において、接点変更禁止フラグが立っているか否かを判定する。この判定の結果、接点変更禁止フラグが立っている場合には、バッテリ1と発電機2又は電気負荷3との間にダンプサージの発生などが懸念される所定値以上の電流が流れている状態にあり、バッテリ1を発電機2及び電気負荷3から切り離すのに適していないタイミングであると判断して、一連の処理を終了する。
一方、接点変更禁止フラグが立っていない場合には、コントローラ9は、次のステップS103において、切替スイッチ7を接点Aから接点B側へと切り替えて、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態から、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態へと切り替える。以上のように、本実施形態の電流センサ補正システムでは、切替スイッチ7の接点を変更するための前処理としてスイッチ接点変更用処理を行い、バッテリ1と発電機2又は電気負荷3との間に流れる電流値が所定値未満となっていると推定されるとき、具体的には、バッテリ1の切り離し時にダンプサージが生じない電流値となっていると推定されるときに、切替スイッチ7を第1の接続状態から第2の接続状態へと切り替えるようにしているので、切替スイッチ7の切り替えに伴ってダンプサージが発生して電気負荷3や切替スイッチ7の接点がダメージを受けるといった不都合を未然に防止することができる。
次に、コントローラ9は、ステップS104において、下記式(1)で示す演算を行うことにより、電流センサ4で計測されるべきバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の計測期待値IBATを算出する。なお、下記式(1)において、VBATは電圧センサ5によって検出されたバッテリ1の電圧値であり、RALLは抵抗回路8の既知の抵抗値と、予め計測しておいた車両の車体抵抗値及びバッテリ1に接続されたケーブルの抵抗値との合計抵抗値である。
IBAT=VBAT/RALL ・・・(1)
IBAT=VBAT/RALL ・・・(1)
次に、コントローラ9は、ステップS105において、電流センサ4によって実際に計測されたバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の実測値を読み込んで、この電流センサ4の実測値ISENと、ステップS104にて算出された電流センサ4の計測期待値IBATとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。そして、この判定の結果、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとが一致する場合には、電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS106に進み、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとが一致しない場合には、電流センサ4に誤差が生じていると判断してステップS107へと処理を移行する。
電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS106に進んだ場合、コントローラ9は、ステップS106において、切替スイッチ7を接点Bから接点A側へと切り替え、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態から、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態へと戻して、一連の処理を終了する。
一方、電流センサ4に誤差が生じていると判断してステップS107に移行した場合、コントローラ9は、ステップS107において、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差の絶対値(|ISEN−IBAT|)が、予め設定された基準誤差IF以下であるか否かを判定する。この判定の結果、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差の絶対値が基準誤差IF以下である場合にはステップS108に進み、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差の絶対値が基準誤差IFを超える場合には、ステップS109へと処理を移行する。
電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差の絶対値が基準誤差IF以下であると判定されてステップS108に進んだ場合、コントローラ9は、ステップS108において、ステップS104で算出した電流センサ4の計測期待値IBATに基づいて、電流センサ4の誤差を補正する処理を行う。そして、ステップS106に進んで切替スイッチ7を接点Bから接点A側へと切り替え、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態から、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態へと戻して、一連の処理を終了する。
なお、ステップS108で電流センサ4の誤差を補正する具体的な手法は特に限定されるものではなく、一般的に知られている各種の補正方法を適用することができる。また、このステップS108における補正処理では、温度センサ6によって検出された温度値も考慮して電流センサ4の誤差を補正するようにしてもよい。一般に、バッテリ1周辺の温度が変化するに伴って、抵抗回路8の抵抗値や車両の車体抵抗値、及びケーブルの抵抗値なども僅かに変化するため、温度変化に伴うこれらの抵抗値変化も考慮に入れた補正を行うことにより、より高精度に電流センサ4の誤差を補正することが可能となる。
一方、ステップS107で電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差の絶対値が基準誤差IFを超えると判定されてステップS109に移行した場合、コントローラ9は、ステップS109において、電流センサ4に故障が生じて大きな誤差が発生しているものと判断し、これを報知するための故障フラグを立てる。この故障フラグが立っている場合に、コントローラ9は、例えばブザー音を発したり、図示を省略する表示装置に故障が生じた旨を示すメッセージを表示するなどして、電流センサ4の故障を車両の運転者に対して報知する。そして、ステップS106に進んで切替スイッチ7を接点Bから接点A側へと切り替え、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態から、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態に戻して、一連の処理を終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の電流センサ補正システムは、コントローラ9が、切替スイッチ7を接点Aから接点B側に切り替えて、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態とした状態で、電圧センサ5によって検出される電圧値と抵抗回路8の既知の抵抗値とに基づいて電流センサ4の計測期待値IBATを算出し、この電流センサ4の計測期待値IBATと電流センサ4によって実際に計測される実測値ISENとを比較して、その比較結果に基づいて、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正するようにしている。したがって、この電流センサ補正システムによれば、バッテリ1の充放電状態や車両の電気負荷3の作動状態などによらず、任意のタイミングで電流センサ4の誤差を補正することができる。
また、本実施形態の電流センサ補正システムは、一般的な車両の電力供給システムに切替スイッチ7と抵抗回路8とを付加しただけの極めて簡便なシステム構成で実現することができ、また、切替スイッチ7の接点を切り替えるという簡便な操作により、電流センサ4の誤差を補正する処理を確実に且つ効率的に行うことができる。
また、本実施形態の電流センサ補正システムでは、実際にバッテリ1に充放電電流が流れている状態で電流センサ4の誤差を補正するようにしているので、例えば、バッテリ1を切り離して電流が流れていない状態を作り出し、そのときの電流センサ4の計測値に基づいて電流センサ4の誤差を補正する場合に比べて、電流センサ4の誤差を精度良く補正することができる。
以上のように、本実施形態の電流センサ補正システムでは、電流センサ4によって計測されるバッテリ1の電流値を高精度に補正できるので、このような電流センサ補正システムを車両の電力供給システムに組み込むことで、システム全体の電力マネージメントを高度に且つ高精度に行うことができる。したがって、発電機2の発電効率を向上させるとともに、バッテリ1の蓄電能力を最大限に引き出しつつ、電気負荷3に対して効率よく確実に電力を供給することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明を適用して構成された第2の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
次に、本発明を適用して構成された第2の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムは、上述した第1の実施形態の電流センサ補正システムと同一の構成を有し、電流センサ4の誤差を補正する際のコントローラ9による処理が、上述した第1の実施形態と若干異なるものである。すなわち、上述した第1の実施形態の電流センサ補正システムにおいては、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態のときに、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を1回行って、両者が一致しない場合に、そのときの計測期待値IBATに基づいて電流センサ4の誤差を補正するようにしているが、本実施形態の電流センサ補正システムにおいては、電圧センサ5によって検出されるバッテリ1の電圧値が異なる複数のタイミング毎に電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を行って、それぞれのタイミングで電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差分を求め、その差分の変化量から、電流センサ4の誤差に含まれるオフセット誤差とゲイン誤差とを算出し、電流センサ4の誤差をより高精度に補正できるようにしている。
具体的には、本実施形態の電流センサ補正システムでは、図2に示したステップS104及びステップS105の処理を、電圧センサ5によって検出されるバッテリ1の電圧値が異なる複数のタイミング、すなわち、電流センサ4の実測値ISENや計測期待値IBATが変化する複数のタイミングで行い、それぞれのタイミングで算出された電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差分(電流センサ4の誤差の値)を用いて、電流センサ4の誤差のうちのオフセット誤差とゲイン誤差とを算出できるようにしている。
なお、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を複数のタイミングで行うに際しては、切替スイッチ7における接点の切り替え処理を複数回繰り返して、その都度、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を行うようにしてもよいし、1回の接点切り替え処理を行う間に電圧センサ5によって検出された電圧値が十分に変化する場合には、1回の接点切り替え処理を行う間に、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を複数回行うようにしてもよい。
電流センサ4に生じる誤差には、図4に示すように、バッテリ1の充放電電流値の変化にかかわらず一定の値となる誤差成分であるオフセット誤差と、バッテリ1の充放電電流値が大きくなるに従い増加する誤差成分であるゲイン誤差とが含まれる。このうち、ゲイン誤差については、実際のバッテリ1の充放電電流値に応じてある一定の傾きで増加する誤差成分であるので、この傾きが分かれば、電流センサ4の計測値からゲイン誤差成分を除去することが可能となる。ただし、第1の実施形態の電流センサ補正システムのように、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を1回行っただけでは、オフセット誤差とゲイン誤差とを含めた電流センサ4の誤差の検出は可能であるが、電流センサ4の誤差のうちのオフセット誤差とゲイン誤差とを切り分けて検出することができず、バッテリ1の充放電電流値に応じて増加するゲイン誤差の傾きを求めることはできない。
そこで、本実施形態の電流センサ補正システムでは、電圧センサ5によって検出されるバッテリ1の電圧値が異なる複数のタイミング毎に、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの比較を行い、各タイミング毎に電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差分を算出して、その差分がどのように変化しているかを求めることで、電流センサ4のオフセット誤差とゲイン誤差とを算出し、バッテリ1の充放電電流値に応じて増加するゲイン誤差の傾きを求められるようにしている。これにより、本実施形態の電流センサ補正システムでは、ゲイン誤差成分を除去するための演算式などを求めて記憶させておくことが可能となり、この演算式を用いて電流センサ4の計測値を補正することで、電流センサ4の計測値から常にゲイン誤差成分を除去することが可能となる。
[第3の実施形態]
次に、本発明を適用して構成された第3の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
次に、本発明を適用して構成された第3の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムは、図5に示すように、抵抗回路として、互いに異なる抵抗値を有する複数の抵抗回路11,12,13を備えている。また、本実施形態の電流センサ補正システムは、切替スイッチとして、接点A,Bの他に接点C,Dが設けられた切替スイッチ14を備え、コントローラ10により切替スイッチ14の接点が切り替えられる構成とされている。なお、本実施形態の電流センサ補正システムにおけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、以下では、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、切替スイッチ14は、バッテリ1の陽極端子に接続された端子を、発電機2及び電気負荷3に接続された接点Aと、抵抗回路11に接続された接点Bと、抵抗回路12に接続された接点Cと、抵抗回路13に接続された接点Dとのうちのいずれかに切り替えて接続可能とされており、コントローラ10によって切り替えが制御される。
また、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、抵抗回路11,12,13は、それぞれ異なる既知の抵抗値を有しており、切替スイッチ14が各接点B,C,Dにそれぞれ切り替えられたときのバッテリ1の端子間抵抗RALLB,RALLC,RALLDは、それぞれ例えば12Ω,2.4Ω,1.2Ωとなるよう設定されている。したがって、例えばバッテリ1の電圧値が12Vである場合には、切替スイッチ14が各接点B,C,Dに切り替えられたときのバッテリ1の実際の電流値(すなわち、電流センサ4の計測期待値IBATB,IBATC,IBATD)は、それぞれ、1A,5A,10Aとなる。本実施形態の電流センサ補正システムでは、これら3つの電流値をリファレンスとして、電流センサ4の実測値と比較して差分をそれぞれ算出することで、第2の実施形態と同様に、電流センサ4のオフセット誤差とゲイン誤差とを算出できるようにしている。
以下、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、電流センサ4の誤差を補正する際のコントローラ10による具体的な処理について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、図6の処理フローが開始されると、まず、ステップS301において、上述した第1の実施形態と同様に、切替スイッチ14の接点を変更するための前処理としてのスイッチ接点変更用処理(図3の処理フロー参照。)が行われる。そして、このスイッチ接点変更処理が終了すると、コントローラ10は、次に、ステップS302において、接点変更禁止フラグが立っているか否かを判定する。
このステップS302での判定の結果、接点変更禁止フラグが立っている場合には、バッテリ1と発電機2又は電気負荷3との間にダンプサージの発生などが懸念される所定値以上の電流が流れている状態にあり、バッテリ1を発電機2及び電気負荷3から切り離すのに適していないタイミングであると判断して、一連の処理を終了する。
一方、接点変更禁止フラグが立っていない場合には、コントローラ10は、次のステップS303において、切替スイッチ14を接点Aから接点Bへと切り替えて、バッテリ1が抵抗回路11に接続された状態とする。
次に、コントローラ10は、ステップS304において、下記式(2)で示す演算を行うことにより、バッテリ1が抵抗回路11に接続された状態で電流センサ4で計測されるべきバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の計測期待値IBATBを算出する。なお、下記式(2)において、VBATは電圧センサ5によって検出されたバッテリ1の電圧値であり、RALLBはバッテリ1の端子間抵抗(抵抗回路11の既知の抵抗値と、予め計測しておいた車両の車体抵抗値及びバッテリ1に接続されたケーブルの抵抗値との合計抵抗値)である。
IBATB=VBAT/RALLB ・・・(2)
IBATB=VBAT/RALLB ・・・(2)
次に、コントローラ10は、ステップS305において、電流センサ4によって実際に計測されたバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の実測値を読み込んで、この電流センサ4の実測値ISENと、ステップS304にて算出された電流センサ4の計測期待値IBATBとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。そして、この判定の結果、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATBとが一致する場合には、電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS306に進み、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATBとが一致しない場合には、電流センサ4に誤差が生じていると判断して、これら電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATBとの差分を記憶してステップS307へと処理を移行する。なお、本実施形態の電流センサ補正システムにおいても、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATBとの差が所定の閾値(基準誤差IF)を超える場合には、第1の実施形態と同様に、ブザー音の発生やメッセージ表示などにより、電流センサ4に故障が生じている旨を車両の運転者に報知するようにしてもよい。
電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS306に進んだ場合、コントローラ10は、ステップS306において、切替スイッチ14を接点Bから接点Aへと切り替え、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された状態に戻して、一連の処理を終了する。
一方、電流センサ4に誤差が生じていると判断してステップS307に移行した場合、コントローラ10は、ステップS307において、切替スイッチ14を接点Bから接点Cへと切り替えて、バッテリ1が抵抗回路12に接続された状態とする。そして、コントローラ10は、ステップS308において、下記式(3)で示す演算を行うことにより、バッテリ1が抵抗回路12に接続された状態で電流センサ4で計測されるべきバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の計測期待値IBATCを算出する。なお、下記式(3)において、VBATは電圧センサ5によって検出されたバッテリ1の電圧値であり、RALLCはバッテリ1の端子間抵抗(抵抗回路12の既知の抵抗値と、予め計測しておいた車両の車体抵抗値及びバッテリ1に接続されたケーブルの抵抗値との合計抵抗値)である。
IBATC=VBAT/RALLC ・・・(3)
IBATC=VBAT/RALLC ・・・(3)
次に、コントローラ10は、ステップS309において、電流センサ4によって実際に計測されたバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の実測値を読み込んで、この電流センサ4の実測値ISENと、ステップS308にて算出された電流センサ4の計測期待値IBATCとの差分を算出して記憶する。
次に、コントローラ10は、ステップS310において、切替スイッチ14を接点Cから接点Dへと切り替えて、バッテリ1が抵抗回路13に接続された状態とする。そして、コントローラ10は、ステップS311において、下記式(4)で示す演算を行うことにより、バッテリ1が抵抗回路13に接続された状態で電流センサ4で計測されるべきバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の計測期待値IBATDを算出する。なお、下記式(4)において、VBATは電圧センサ5によって検出されたバッテリ1の電圧値であり、RALLDはバッテリ1の端子間抵抗(抵抗回路13の既知の抵抗値と、予め計測しておいた車両の車体抵抗値及びバッテリ1に接続されたケーブルの抵抗値との合計抵抗値)である。
IBATD=VBAT/RALLD ・・・(4)
IBATD=VBAT/RALLD ・・・(4)
次に、コントローラ10は、ステップS312において、電流センサ4によって実際に計測されたバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の実測値を読み込んで、この電流センサ4の実測値ISENと、ステップS311にて算出された電流センサ4の計測期待値IBATDとの差分を算出して記憶する。
次に、コントローラ10は、ステップS313において、ステップS311で算出した電流センサ4の計測期待値IBATDに基づいて、電流センサ4の誤差を補正する処理を行う。なお、この電流センサ4の誤差を補正する具体的な手法は特に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様に、一般的に知られている各種の補正方法を適用することができる。また、この補正処理では、温度センサ6によって検出された温度値も考慮して電流センサ4の誤差を補正するようにしてもよい。
次に、コントローラ10は、ステップS314において、バッテリ1が抵抗回路11に接続された状態での電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATBとの差分と、バッテリ1が抵抗回路12に接続された状態での電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATCとの差分と、バッテリ1が抵抗回路13に接続された状態での電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATDとの差分とに基づいて、電流センサ4の実測値ISENに含まれるオフセット誤差とゲイン誤差とを算出する。そして、コントローラ10は、ステップS315において、バッテリ1が抵抗回路11,12,13にそれぞれ接続されたときのゲイン誤差の値から、バッテリ1の充放電電流値に応じた電流センサ4のゲイン誤差成分を算出するための演算式を求め、この演算式を記憶する。そして、ステップS306に進んで切替スイッチ14を接点Dから接点Aへと切り替え、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された状態に戻して、一連の処理を終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の電流センサ補正システムによれば、コントローラ10が、切替スイッチ14を接点Aから、接点B、接点C、接点Dへと順次切り替えて、バッテリ1を抵抗回路11,12,13に順次接続させながら電流センサ4の計測期待値と実測値とを比較して、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正するようにしているので、第1の実施形態と同様に、バッテリ1の充放電状態や車両の電気負荷3の作動状態などによらず、任意のタイミングで電流センサ4の誤差を補正することができる。
また、本実施形態の電流センサ補正システムによれば、コントローラ10が切替スイッチ14を接点Aから、接点B、接点C、接点Dへと順次切り替えることで、バッテリ1が互いに異なる抵抗値を持つ抵抗回路11,12,13に順次接続されるようにし、バッテリ1が抵抗回路11,12,13にそれぞれ接続されたときの電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATCとの差分から、バッテリ1の充放電電流値に応じた電流センサ4のゲイン誤差成分を算出するための演算式を求めるようにしているので、補正処理が終了した後は、この演算式を用いて電流センサ4の計測値を補正することで、第2の実施形態と同様に、電流センサ4によって計測される電流値から常にゲイン誤差成分を除去することが可能となる。
[第4の実施形態]
次に、本発明を適用して構成された第4の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
次に、本発明を適用して構成された第4の実施形態の電流センサ補正システムについて説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムは、図7に示すように、切替スイッチとして、接点A,Bが設けられた切替スイッチ(以下、第1の切替スイッチ7aと称する。)の他に、この第1の切替スイッチ7aの接点Bと抵抗回路8との間の接続/遮断を切り替える第2の切替スイッチ7bを備え、コントローラ15によりこれら第1の切替スイッチ7aや第2の切替スイッチ7bの切り替えが制御される構成とされている。すなわち、本実施形態の電流センサ補正システムでは、第1の切替スイッチ7aにより、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態と、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態とが切り替えられるだけでなく、第2の切替スイッチ7bにより、バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された第3の状態へと切り替えることも可能とされている。なお、本実施形態の電流センサ補正システムにおけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、以下では、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、第1の切替スイッチ7aは、上述した第1の実施形態における切替スイッチ7と同様に、バッテリ1の陽極端子に接続された端子を、発電機2及び電気負荷3に接続された接点Aと、抵抗回路8に接続された接点Bとの何れかに切り替えて接続可能とされており、コントローラ15によって制御されることで、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された第1の接続状態と、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態とを切り替える。
また、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、第2の切替スイッチ7bは、第1の切替スイッチ7aの接点Bと抵抗回路8との間に設けられ、第1の切替スイッチ7aが接点B側に切り替えられた状態でコントローラ15によってオン/オフが制御されることで、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態と、バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された第3の状態とを切り替える。
バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された第3の状態のときは、バッテリ1に充放電電流は流れておらず、電流センサ4の計測値は0となるはず(計測期待値が0)であるので、この第3の状態のときに電流センサ4で電流値が計測されれば、それは電流センサ4の計測値のオフセット誤差成分を示すこととなる。そこで、本実施形態の電流センサ補正システムにおいては、第2の接続状態のときと第3の状態のときとで、それぞれ電流センサ4の計測期待値と実測値とを比較することで、第2の実施形態と同様に、電流センサ4のオフセット誤差とゲイン誤差とを算出できるようにしている。
以下、本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、電流センサ4の誤差を補正する際のコントローラ15による具体的な処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態の電流センサ補正システムにおいて、図8の処理フローが開始されると、まず、ステップS401において、上述した第1の実施形態と同様に、第1の切替スイッチ7aの接点を変更するための前処理としてのスイッチ接点変更用処理(図3の処理フロー参照。)が行われる。そして、このスイッチ接点変更処理が終了すると、コントローラ15は、次に、ステップS402において、接点変更禁止フラグが立っているか否かを判定する。
このステップS402での判定の結果、接点変更禁止フラグが立っている場合には、バッテリ1と発電機2又は電気負荷3との間にダンプサージの発生などが懸念される所定値以上の電流が流れている状態にあり、バッテリ1を発電機2及び電気負荷3から切り離すのに適していないタイミングであると判断して、一連の処理を終了する。
一方、接点変更禁止フラグが立っていない場合には、コントローラ15は、次のステップS403において、第2の切替スイッチ7bをオンにした状態で、第1の切替スイッチ7aを接点Aから接点B側へと切り替えて、バッテリ1が抵抗回路11に接続された状態とする。
次に、コントローラ15は、ステップS404において、第1の実施形態で説明した式(1)で示す演算を行うことにより、バッテリ1が抵抗回路8に接続された状態で電流センサ4で計測されるべきバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の計測期待値IBATを算出する。
次に、コントローラ15は、ステップS405において、電流センサ4によって実際に計測されたバッテリ1の充放電電流値、すなわち電流センサ4の実測値を読み込んで、この電流センサ4の実測値ISENと、ステップS404にて算出された電流センサ4の計測期待値IBATとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。そして、この判定の結果、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとが一致する場合には、電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS406に進み、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとが一致しない場合には、電流センサ4に誤差が生じていると判断して、これら電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差分を記憶してステップS307へと処理を移行する。なお、本実施形態の電流センサ補正システムにおいても、電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差が所定の閾値(基準誤差IF)を超える場合には、第1の実施形態と同様に、ブザー音の発生やメッセージ表示などにより、電流センサ4に故障が生じている旨を車両の運転者に報知するようにしてもよい。
電流センサ4に誤差が生じていないと判断してステップS406に進んだ場合、コントローラ15は、ステップS406において、第1の切替スイッチ7aを接点Bから接点Aへと切り替え、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された状態に戻して、一連の処理を終了する。
一方、電流センサ4に誤差が生じていると判断してステップS407に移行した場合、コントローラ15は、ステップS407において、第1の切替スイッチ7aを接点B側にした状態で、第2の切替スイッチ7bをオンからオフへと切り替えて、バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された状態とする。そして、コントローラ15は、ステップS408において、バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された状態での電流センサ4の実測値を読み込んで、電流センサ4のオフセット誤差を検出する。
次に、コントローラ15は、ステップS409において、第2の切替スイッチ7bをオフからオンへと切り替えて、バッテリ1が抵抗回路8に接続された状態に戻す。そして、コントローラ15は、ステップS410において、ステップS405で記憶した電流センサ4の実測値ISENと計測期待値IBATとの差分と、ステップS408で検出したオフセット誤差の値とから、電流センサ4のゲイン誤差を算出するとともに、ステップS411において、ステップS404で算出した電流センサ4の計測期待値IBATに基づいて、電流センサ4の誤差を補正する処理を行う。なお、この電流センサ4の誤差を補正する具体的な手法は特に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様に、一般的に知られている各種の補正方法を適用することができる。また、この補正処理では、温度センサ6によって検出された温度値も考慮して電流センサ4の誤差を補正するようにしてもよい。
次に、コントローラ15は、ステップS412において、ステップS404で算出した電流センサ4の計測期待値IBATと、ステップS410で算出したゲイン誤差の値と、ステップS408で検出したオフセット誤差の値とに基づいて、バッテリ1の充放電電流値に応じた電流センサ4のゲイン誤差成分を算出するための演算式を求め、この演算式を記憶する。そして、ステップS406に進んで第1の切替スイッチ7aを接点Bから接点A側へと切り替えて、バッテリ1が発電機2及び電気負荷3に接続された状態に戻して、一連の処理を終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の電流センサ補正システムによれば、コントローラ15が、第1の切替スイッチ7aを接点Aから接点B側へと切り替えて、バッテリ1を抵抗回路8に接続させながら電流センサ4の計測期待値と実測値とを比較して、電流センサ4に誤差が生じていればその誤差を補正するようにしているので、第1の実施形態と同様に、バッテリ1の充放電状態や車両の電気負荷3の作動状態などによらず、任意のタイミングで電流センサ4の誤差を補正することができる。
また、本実施形態の電流センサ補正システムによれば、コントローラ15が第1の切替スイッチ7aを接点Bに切り替えた状態で、第2の切替スイッチ7bのオン/オフを切り替えることで、バッテリ1が抵抗回路8に接続された第2の接続状態と、バッテリ1が発電機2、電気負荷3、抵抗回路8のいずれからも遮断された第3の状態との切り替えを行えるようにし、これら第2の接続状態と第3の状態とでそれぞれ電流センサ4の計測期待値と実測値とを比較することで、バッテリ1の充放電電流値に応じた電流センサ4のゲイン誤差成分を算出するための演算式を求めるようにしているので、補正処理が終了した後は、この演算式を用いて電流センサ4の計測値を補正することで、第2の実施形態と同様に、電流センサ4によって計測される電流値から常にゲイン誤差成分を除去することが可能となる。
なお、以上説明した第1乃至第4の実施形態は、本発明の一適用例を例示したものであり、本発明の技術的範囲は、以上の各実施形態の説明で開示した内容に限定されるものではなく、これらの開示から容易に導き得る様々な代替技術も含まれることは勿論である。
1 バッテリ
2 発電機
3 電気負荷
4 電流センサ
5 電圧センサ
6 温度センサ
7 切替スイッチ
7a 第1の切替スイッチ
7b 第2の切替スイッチ
8 抵抗回路
9 コントローラ
10 コントローラ
11,12,13 抵抗回路
14 切替スイッチ
15 コントローラ
2 発電機
3 電気負荷
4 電流センサ
5 電圧センサ
6 温度センサ
7 切替スイッチ
7a 第1の切替スイッチ
7b 第2の切替スイッチ
8 抵抗回路
9 コントローラ
10 コントローラ
11,12,13 抵抗回路
14 切替スイッチ
15 コントローラ
Claims (8)
- 車両に搭載された発電機及び電気負荷に接続される蓄電装置と、
前記蓄電装置の充放電電流値を計測する電流センサと、
前記蓄電装置の電圧値を検出する電圧センサと、
既知の抵抗値を有する抵抗回路と、
前記蓄電装置が前記発電機及び電気負荷に接続された第1の接続状態と、前記蓄電装置が前記抵抗回路に接続された第2の接続状態とを切り替える切替スイッチと、
前記切替スイッチを前記第2の接続状態に切り替えた状態で、前記電圧センサによって検出される電圧値と前記抵抗回路の抵抗値とに基づいて前記電流センサの計測期待値を算出し、当該計測期待値と前記電流センサによって実際に計測された実測値との比較結果に基づいて、前記電流センサの誤差を補正する制御装置とを備えることを特徴とする電流センサ補正システム。 - 前記制御装置は、前記電圧センサによって検出される電圧値が異なる複数のタイミング毎に前記電流センサの計測期待値と実測値との差分を求め、各タイミングで求めた前記電流センサの計測期待値と実測値との差分に基づいて、前記電流センサのオフセット誤差とゲイン誤差とを算出することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ補正システム。
- 前記抵抗回路として、互いに異なる抵抗値を有する複数の抵抗回路を備え、
前記切替スイッチは、前記第2の接続状態に切り替えられた際に、前記複数の抵抗回路のうちの何れかに対して前記蓄電装置を選択的に接続自在とされており、
前記制御装置は、前記切替スイッチを制御することにより前記蓄電装置を前記複数の抵抗回路に対して順次接続しながら、それぞれの抵抗回路で前記電流センサの計測期待値と実測値との差分をそれぞれ求め、各抵抗回路で求めた前記電流センサの計測期待値と実測値との差分に基づいて、前記電流センサのオフセット誤差とゲイン誤差とを算出することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ補正システム。 - 前記切替スイッチは、前記蓄電装置が前記発電機と前記電気負荷と前記抵抗回路との何れからも遮断された第3の状態にも切り替え可能とされ、
前記制御装置は、前記切替スイッチを前記第2の接続状態に切り替えたときと前記第3の状態に切り替えたときとのそれぞれの接続状態で前記電流センサの計測期待値と実測値との差分をそれぞれ求め、各接続状態で求めた前記電流センサの計測期待値と実測値との差分に基づいて、前記電流センサのオフセット誤差とゲイン誤差とを算出することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ補正システム。 - 前記蓄電装置の温度を検出する温度センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記電流センサの計測期待値と実測値との比較結果に加え、前記温度センサによって検出された温度を考慮して、前記電流センサの誤差を補正することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電流センサ補正システム。 - 前記電流センサの計測期待値と実測値との差が所定の閾値を超えた場合に、前記電流センサの故障を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電流センサ補正システム。
- 前記制御装置は、前記蓄電装置と前記発電機又は前記電気負荷との間に流れる電流値が所定値未満となっていると推定されるときに、前記切替スイッチを前記第1の接続状態から前記第2の接続状態へと切り替えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電流センサ補正システム。
- 車両に搭載された発電機及び電気負荷に接続される蓄電装置の充放電電流値を計測する電流センサの誤差を補正する電流センサ補正方法であって、
既知の抵抗値を有する抵抗回路と、前記蓄電装置を前記発電機及び電気負荷から遮断して前記抵抗回路に接続する切替スイッチとを設け、前記蓄電装置を前記抵抗回路に接続させた状態で、前記蓄電装置の電圧値と前記抵抗回路の抵抗値とに基づいて、前記電流センサの計測期待値を算出し、当該計測期待値と前記電流センサによって実際に計測された実測値との比較結果に基づいて、前記電流センサの誤差を補正することを特徴とする電流センサ補正方法。
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