JP2007192136A - エンジン制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スモークとNOxとを同時に低減することができるエンジン制御システムをを提供する。
【解決手段】燃料を噴射するための燃料噴射手段2と、新気量を算出するための新気量算出手段3、7と、排気中の酸素濃度を算出するための排気酸素濃度算出手段4、7と、排気環流手段6と、その排気環流手段6を制御する排気環流制御手段7とを備え、上記排気環流制御手段7は、予め上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射回数に応じた切替噴射量閾値を各々設定すると共に、上記エンジン10の排気環流を行うに際して、1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値を超える場合に、上記排気酸素濃度算出手段4、7で算出された排気酸素濃度を基に上記排気環流手段6を制御し、1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値未満の場合に、上記新気量算出手段3、7で算出された新気量を基に上記排気環流手段6を制御するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気環流制御を行うエンジン制御システムに関するものである。
従来、ディーゼルエンジンでは、NOxを低減するために、排気環流制御(以下、EGR制御という)を行っている。
例えば、特許文献1には、EGR制御時に、エンジンの運転状況に応じてエアフローセンサーとリニアO2センサーとによる検出値を切り替えることが提案されている。その他にも、燃焼効率および排気ガスの清浄化などの関係で1サイクル中に燃料噴射を複数回行う燃料噴射形態を制御するエンジン制御システムが知られている。
ところで、一般に、EGR制御を行う場合、EGR制御の目標値に、吸気通路のMAFセンサーで検出される新気量を使う方法と、排気通路のO2センサーで検出される排気中の酸素濃度(以下、排気酸素濃度という)を使う方法とがある。排気酸素濃度はスモークとの相関が強いので、スモークが発生しないぎりぎりのところまでNOxの低減を図るには、目標値に排気酸素濃度を使うことが好ましい。
特開平11−36970号公報
しかしながら、排気酸素濃度を使う場合、燃料噴射量が少ないときに、燃料噴射量のバラツキによりスモークが発生してしまうという懸念があった。
この点を、図5に基づき説明する。図5中のラインL1は、NOxおよびスモーク(smoke)が最適となる燃料噴射量および排気酸素濃度の関係を示したものであり、このラインL1上の排気酸素濃度(目標排気酸素濃度)を目標としてEGR制御が行われる。
図5に示すように、ラインL1は、燃料噴射量が少ない領域では、多い領域に比べて、傾きが急になっている。このことから、インジェクターなどの燃料噴射量にバラツキがある場合に、そのバラツキの大きさ(図5においてdQで示す)が同じであっても、燃料噴射量が少ない領域では、多い領域に比べて、目標排気酸素濃度のバラツキ(差)が大きくなる(図5においてD1>D2)。
ここで、NOxとスモークとは、目標排気酸素濃度を低く設定するほどNOxの低減を図ることができるが、低くしすぎるとスモークが発生してしまうという関係にある。したがって、スモークが出ないギリギリの所までNOx低減を図ってキャリブレーションした場合、燃料噴射量が少ない領域では、燃料噴射量が少しばらついただけで、スモークが発生してしまうおそれがある。
ところで、図6に示すように、NOxおよびスモークが最適となる燃料噴射量および新気量の関係を示すラインL2は、燃料噴射量が少ない領域では、多い領域に比べて、傾きが緩くなっている。
このように、エアフローセンサーなどによる新気量を用いた場合と、O2センサーなどによる排気酸素濃度を用いた場合とでは、燃料噴射量の少ないエンジンの運転状態において、排気酸素濃度を用いたほうが燃料噴射量のバラツキに対してNOx、スモークの発生の関係がシビアになっているため、インジェクターなどの燃料噴射手段の設計誤差などによって燃料噴射量がばらつくとスモークが発生してしまうことになる。さらに、1サイクル当たり複数回の燃料噴射を行う場合には、各噴射毎に誤差が生じ、それらの誤差が累積されるため、スモークの発生の可能性が高まることになる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、スモークとNOxとを同時に低減することができるエンジン制御システムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、エンジンの気筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段と、上記気筒内に導入される新気量を算出するための新気量算出手段と、上記気筒から排出される排気中の酸素濃度を算出するための排気酸素濃度算出手段と、上記気筒の排気の一部を上記気筒に環流するための排気環流手段と、上記新気量算出手段および上記排気酸素濃度算出手段の算出値に基づいて上記排気環流手段を制御可能な排気環流制御手段とを備え、上記排気環流制御手段は、予め上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射回数に応じた切替噴射量閾値を各々設定すると共に、上記エンジンの排気環流を行うに際して、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値を超える場合に、上記排気酸素濃度算出手段で算出された排気酸素濃度を基に上記排気環流手段を制御し、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値未満の場合に、上記新気量算出手段で算出された新気量を基に上記排気環流手段を制御するものである。
好ましくは、上記エンジンの排気環流を行うに際して、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値と同一だった場合には、上記排気酸素濃度、あるいは新気量を基に上記排気環流手段を制御するものである。
好ましくは、上記切替噴射量閾値は、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射回数が多いほど、大きく設定されるものである。
好ましくは、上記排気環流手段は、上記排気通路と上記吸気通路とを連通するための排気環流通路と、その排気環流通路に配置され該排気環流通路の流量を調整するための排気環流弁とを備え、その排気環流弁が上記排気環流制御手段により開閉制御されるものである。
本発明によれば、スモークとNOxとを同時に低減することができるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態のエンジン制御システムは、例えば、車両のディーゼルエンジンなどに適用される。
図1に基づき本実施形態のエンジン制御システムを説明する。
図1に示すように、エンジン10は、気筒(図示せず)が形成されたエンジン本体11と、エンジン10の気筒内に燃料を噴射、供給するための燃料噴射手段をなすインジェクター2と、気筒に吸気を供給する吸気通路13と、気筒の排気を排出する排気通路14と、エンジン10を制御するためのエンジン制御装置(以下、ECMという)7と、上記気筒の排気の一部を上記気筒に環流するための排気環流手段(以下、EGR手段という)6とを備え、そのエンジン10のEGR制御がエンジン制御システム1により行われる。
エンジン10の吸気通路13には、吸気通路13中の新気量を検出するための新気量センサー3が配置される。エンジン10の排気通路14には、排気通路14中の排気中の酸素濃度(排気酸素濃度)を検出するための排気酸素濃度センサー4が配置される。
本実施形態のエンジン制御システム1は、上記インジェクター2と、上記気筒内に導入される新気量を算出するための新気量算出手段と、上記気筒から排出される排気中の酸素濃度を算出するための排気酸素濃度算出手段と、上記EGR手段6と、上記新気量算出手段および上記排気酸素濃度算出手段の算出値に基づいてEGR手段6を制御可能な排気環流制御手段(以下、EGR制御手段)とを備える。
本実施形態では、ECM7が上記EGR制御手段をなす。上記排気酸素濃度算出手段は、排気酸素濃度センサー4とECM7とで構成され、ECM7は、排気酸素濃度センサー4の検出値を基に気筒内に導入される新気量を算出する。上記新気量算出手段は、新気量センサー3とECM7とで構成され、ECM7は、新気量センサー3の検出値を基に気筒から排出される排気中の酸素濃度を算出する。
詳しくは後述するが、そのECM7は、予め上記インジェクター2の1サイクル当たりの燃料噴射回数に応じた切替噴射量閾値を各々設定すると共に、上記エンジン10の排気環流(EGR)を行うに際して、上記インジェクター2の1サイクル当たりの燃料噴射量(総燃料噴射量)が上記切替噴射量閾値を超える場合に、上記排気酸素濃度センサー4で検出された排気酸素濃度を基に上記EGR手段6を制御し、上記インジェクター2の1サイクル当たりの燃料噴射量(総燃料噴射量)が上記切替噴射量閾値以下の場合に、上記新気量センサー3で検出された新気量を基に上記EGR手段6を制御する。
なお、ここでいう1サイクルとは、吸気、圧縮、膨張、排気の4行程を1サイクルとしている。
本実施形態のEGR手段6は、上記排気通路14と上記吸気通路13とを連通するための排気環流通路(以下、EGR通路という)61と、そのEGR通路61に配置され該EGR通路61の流量を調整するための排気環流弁(以下、EGR弁という)62とを備え、そのEGR弁62がEGR制御手段をなすECM7により開閉制御される。EGR弁62が開放されると、排気通路14から排気の一部がEGR通路61を通じて吸気通路13に環流され、その環流された排気は、新気と共に気筒内に導入される。
新気量センサー3は、EGR通路61の接続部よりも上流側の吸気通路13に配置される。新気量センサー3は、例えば、MAFセンサーなどで構成される。排気酸素濃度センサー4は、EGR通路61の接続部よりも下流側の排気通路14に配置される。排気酸素濃度センサー4は、例えば、O2センサーで構成される。
ECM7には、新気量センサー3、排気酸素濃度センサー4、および図示しないエンジン回転センサーなどの各種センサー類が接続され、それらの検出値(信号)が入力される。また、ECM7は、1サイクル当たりの燃料(総燃料噴射量)を複数回に分けて噴射するマルチ噴射制御を行う。具体的には、ECM7は、インジェクター2に制御信号を出力すべく接続され、そのインジェクター2の1サイクル当たりの総燃料噴射量および燃料噴射回数を、エンジン回転センサーなどから読み取ったエンジン10の運転状態(負荷)に基づいて決定する。
本実施形態のECM7は、EGR手段6のEGR弁62に制御信号を出力すべく接続され、そのEGR弁62の開度を、新気量センサー3または排気酸素濃度センサー4の検出値と、総燃料噴射量(エンジン10の運転状態)とを基に制御する。
より具体的には、ECM7は、総燃料噴射量が所定の切替噴射量閾値を超える場合には、排気酸素濃度センサー4の検出値を基にEGR弁62の制御を行い、切替噴射量閾値以下の場合には、新気量センサー3の検出値を基にEGR弁62の制御を行う。
例えば、予めECM7内に、総燃料噴射量と目標排気酸素濃度との関係を示した目標排気酸素濃度マップ(図5参照)と、総燃料噴射量と目標新気量との関係を示した目標新気量マップ(図6参照)とが各々格納される。総燃料噴射量が切替噴射量閾値(図5および図6においてT0で示す)を超える場合には、ECM7は、目標排気酸素濃度マップ(図5)から総燃料噴射量に対応する目標排気酸素濃度を求め、自身が算出した排気酸素濃度がその求められた目標排気酸素濃度になるように、EGR弁62をフィードバック制御する。他方、総燃料噴射量が切替噴射量閾値以下の場合には、ECM7は、目標新気量マップ(図6)から総燃料噴射量に対応する目標新気量を求め、自身が算出した新気量がその求められた目標新気量になるように、EGR弁62をフィードバック制御する。なお、目標排気酸素濃度マップおよび目標新気量マップは、実験などで予め求められ、本実施形態では、スモークが排出されないギリギリの範囲でNOxを最大限低減できるように設定される。
このように、ECM7は、総燃料噴射量が少ないとき(例えば、アイドリングなど)には目標値に新気量を使い、総燃料噴射量が多いときには目標値に排気酸素濃度を使い、排気の環流量を求めて、EGR制御を行う。
ところで、インジェクター2の燃料噴射量にバラツキがある場合、そのバラツキを考慮して切替噴射量閾値を設定する必要がある。特に、ECM7がマルチ噴射制御を行うときには、バラツキによる誤差がマルチ噴射回数(燃料噴射回数)により変わってくるので、マルチ噴射回数を考慮して切替噴射量閾値を設定する必要がある。
そこで、本実施形態では、マルチ噴射回数ごとに異なる切替噴射量閾値が設定される。具体的には、切替噴射量閾値は、インジェクター2の1サイクル当たりのマルチ噴射回数が多いほど、大きく設定される。これは、各噴射毎の誤差が累積されるのでスモークを防ぐための安全を見込むためであり、一般に、インジェクター2が実際に噴射する燃料噴射量が、ECM7に指示された燃料噴射量よりも多くなる傾向があるからである。例えば、図5および図6において、マルチ噴射回数が1回から2回になると、切替噴射量閾値がT0からT1に移行することになる。
インジェクター2の燃料噴射量の1回噴射当たりのバラツキを±1mm3とすると、噴射バラツキは、マルチ噴射回数が2回の場合は±2mm3、マルチ噴射回数が3回の場合は±3mm3となるので、例えば、図3に示すように、マルチ噴射回数が2回の場合は、切替噴射量閾値を16mm3、マルチ噴射回数が3回の場合は、切替噴射量閾値を17mm3というように、噴射バラツキ(噴射回数)に応じて切替噴射量閾値を設定する。
図3は、本実施形態のマルチ噴射回数に対する切替噴射量閾値のマップ(テーブル)の一例を示したものである。図3に示すように、マルチ噴射回数が複数の場合には、インジェクター2の1回の噴射による誤差が、マルチ噴射回数分だけ累積される。マルチ噴射回数が多くなれば誤差は大きくなるので、マルチ噴射回数が多いときには切替噴射量閾値が大きく設定される。他方、誤差量の割合が総燃料噴射量に対して小さければ許容範囲とみなされ、切替噴射量閾値が小さく設定される。
つまり、マルチ噴射回数が多い、すなわち誤差が大きいときは切替噴射量閾値が大きく設定されているため比較的新気量を使った制御が多用され、マルチ噴射回数が少ないときは酸素濃度を使った制御が多用される。
切替噴射量閾値は、インジェクター2の特性、並びにエンジン10の特性などによるNOx、スモークの発生量を考慮して適切に設定される。それら切替噴射量閾値を、ECM7は、図3に示すような切替噴射量閾値のマップとして記憶手段(図示せず)に格納して、設定する。
次に、本実施形態のエンジン制御システム1によるEGR制御の一例を、図2のフローチャートに基づき説明する。本フローチャートで表されているEGR制御は、ECM7(エンジン制御CPU)が行う複数のタスクのうちのひとつであり、本フローチャートは、その他、適宜エンジン制御に必要なタスク(例えば、上述した燃料噴射量(総目標燃料噴射量)やマルチ噴射回数などを求めるタスク)に並行して実行される。
ステップS1では、ECM7は、イグニッションキーがONか否かを判断し、ONでない場合には、この判断(ステップS1)を繰り返す。
ステップS1でイグニッションキーがONであると判断された場合、ECM7は、ステップS2で、図3に示される切替噴射量閾値テーブルを参照して、マルチ噴射回数に対する切替噴射量閾値を求める。
ステップS3では、ECM7は、今回の総目標燃料噴射量が前回よりも増えているか否かを判断する。具体的には、今回の総目標燃料噴射量が、後述するステップS8で記憶した前回の総目標燃料噴射量を超えるか否かを判断し、超えると判断された場合、ECM7は、ステップS4で、総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値+ヒステリシス値」を超えるか否かを判断する。ここで、ヒステリシス値は、例えば、1mm3である。
ステップS3で今回の総目標燃料噴射量が前回の総目標燃料噴射量以下である(増えていないもしくは減っている)と判断された場合、ECM7は、ステップS5で、総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値」を超えるか否かを判断する。
以上のように、本実施形態では、ステップS3で今回の総目標燃料噴射量が前回よりも増えていると判断された場合に、切替噴射量閾値にヒステリシス値を加算した値で総目標燃料噴射量の多少を判断する(ステップS4)ようにしている。これにより、総目標燃料噴射量の制御サイクル毎の変化によって、後述するステップS6およびステップS7の切替が、繁雑に実行されてしまうことを抑えることが可能となる。
図4に、マルチ噴射回数が2回の場合における切替噴射量閾値およびヒステリシス値の関係の一例を示す。図4に実線で示すように、ステップS3で今回の総目標燃料噴射量が前回の総目標燃料噴射量を超えると判断される場合は、ステップS4で「切替噴射量閾値+ヒステリシス値」(17mm3)が用いられる。また図4に一点鎖線で示すように、ステップS3で超えないと判断される場合は、ステップS5で「切替噴射量閾値」(16mm3)が用いられる。
図2に戻り、ステップS4で総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値+ヒステリシス値」を超えない、またはステップS5で総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値」を超えないと判断された場合、ECM7は、ステップS6で、新気量センサー3の検出値を基にEGR制御を行う。すなわち、ECM7は、燃料噴射量が比較的少ない場合に、目標値に新気量を使ったEGR制御を行う。
他方、ステップS4で総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値+ヒステリシス値」を超える、またはステップS5で総目標燃料噴射量が「切替噴射量閾値」を超えると判断された場合、ECM7は、ステップS7で、排気酸素濃度センサー4の検出値を基にEGR制御を行う。すなわち、ECM7は、燃料噴射量が比較的多い場合に、目標値に排気酸素濃度(量)を使ったEGR制御を行う。
ステップS8では、ECM7は、今回の総目標燃料噴射量を、ステップS3で使用する前回の総目標燃料噴射量の変数にコピーして、記憶する。
ステップS9では、ECM7は、イグニッションキーがOFFか否かを判断し、OFFであれば本処理を抜け、終了する。他方、OFFでなければステップS2に戻りステップS2〜ステップS9の処理を繰り返す。
このように、本実施形態では、燃料噴射量が切替噴射量閾値を超えるか否かを判断して、排気酸素濃度、新気量のいずれか適したほうを用いてEGR制御を行うため、スモークの発生を抑えつつ、NOxの低減を図ることが可能となり、かつマルチ噴射回数に応じて切替噴射量閾値を補正することで、排気酸素濃度、新気量のいずれかを適切に選択することができる。これにより、インジェクター2の噴射バラツキに関係なく、スモークが出ないぎりぎりの所までNOx低減を図ってキャリブレーションすることができ、スモークを確実に防止することができる。その結果、スモークとNOxとを両方同時に低減することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、EGR手段は、上述の実施形態に限定されず、吸気弁または排気弁の開閉時期を制御して排気の一部を燃焼室に戻すまたは残留させる所謂内部EGR装置でもよい。その場合、EGR制御手段をなすECM7が、吸気弁または排気弁の動弁機構を制御する。
また、吸気通路13にインテークスロットルを設けて、そのインテークスロットルとEGR弁62とをECM7により各々開閉制御してEGR制御を行うようにしてもよい。
また、新気量、酸素濃度を推定し、算出する方法でもよい。
また、予め設定された切替噴射量閾値を、エンジンの噴射量学習で得られる学習値で補正するようにしてもよい。例えば、ECMは、噴射量学習の際に、指令した燃料噴射量と実際に噴射される燃料噴射量との差を学習値として求めておき、その学習値により切替噴射量閾値マップの各切替噴射量閾値を補正するようにしてもよい。これにより、インジェクターの経年劣化などによる噴射量バラツキに対応することが可能となる。
また、本実施形態においては、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値を超える場合に、上記排気酸素濃度算出手段で算出された排気酸素濃度を基に上記排気環流手段を制御し、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値以下の場合に、上記新気量算出手段で算出された新気量を基に上記排気環流手段を制御するようにしたが、これに限定されない。
すなわち、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が切替噴射量閾値以上の場合に、上記排気酸素濃度算出手段で算出された排気酸素濃度を基に上記排気環流手段を制御し、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が切替噴射量閾値未満の場合に、上記新気量算出手段で算出された新気量を基に上記排気環流手段を制御するようにしてもよい。この場合、切替噴射量閾値は、上述した実施形態の切替噴射量閾値に対して、設定可能な最小値分だけ小さく予め設定されることになる。
本発明の一実施形態に係るエンジン制御システムのシステム構成図を示す。 本実施形態のエンジン制御システムが実行するEGR制御フローの一例を示す。 本実施形態の切替噴射量閾値マップを示す。 本実施形態の切替噴射量閾値とヒステリシス値との関係を示すイメージ図である。 燃料噴射量と目標排気酸素濃度との関係を説明する図である。 燃料噴射量と目標新気量との関係を説明する図である。
符号の説明
1 エンジン制御システム
2 インジェクター(燃料噴射手段)
3 新気量センサー
4 排気酸素濃度センサー
6 EGR手段(排気環流手段)
7 ECM(排気環流制御手段)
10 エンジン
13 吸気通路
14 排気通路

Claims (4)

  1. エンジンの気筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段と、上記気筒内に導入される新気量を算出するための新気量算出手段と、上記気筒から排出される排気中の酸素濃度を算出するための排気酸素濃度算出手段と、上記気筒の排気の一部を上記気筒に環流するための排気環流手段と、上記新気量算出手段および上記排気酸素濃度算出手段の算出値に基づいて上記排気環流手段を制御可能な排気環流制御手段とを備え、
    上記排気環流制御手段は、
    予め上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射回数に応じた切替噴射量閾値を各々設定すると共に、
    上記エンジンの排気環流を行うに際して、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値を超える場合に、上記排気酸素濃度算出手段で算出された排気酸素濃度を基に上記排気環流手段を制御し、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値未満の場合に、上記新気量算出手段で算出された新気量を基に上記排気環流手段を制御することを特徴とするエンジン制御システム。
  2. 上記エンジンの排気環流を行うに際して、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射量が上記切替噴射量閾値と同一だった場合には、上記排気酸素濃度、あるいは新気量を基に上記排気環流手段を制御する請求項1記載のエンジン制御システム。
  3. 上記切替噴射量閾値は、上記燃料噴射手段の1サイクル当たりの燃料噴射回数が多いほど、大きく設定される請求項1または2記載のエンジン制御システム。
  4. 上記排気環流手段は、上記排気通路と上記吸気通路とを連通するための排気環流通路と、その排気環流通路に配置され該排気環流通路の流量を調整するための排気環流弁とを備え、その排気環流弁が上記排気環流制御手段により開閉制御される請求項1から3いずれかに記載のエンジン制御システム。
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