JP2006177290A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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【課題】 内燃機関の始動性および始動直後の燃焼安定性を確保しながら排ガス性能を向上させるようにする。
【解決手段】 内燃機関2に燃料を供給する燃料噴射装置18と、内燃機関2の温度を検出する温度検出手段12と、基本始動噴射量を内燃機関2の温度に応じて設定する基本始動噴射量設定手段51と、内燃機関2の温度に応じて所定期間中における燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧を設定する目標ピーク筒内圧設定手段52と、内燃機関2の筒内圧を検出する筒内圧検出手段17と、燃焼行程中における筒内圧のうちの最大圧である実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧との差を燃焼行程毎に算出し、算出された燃焼行程毎の差の平均が所定値以上である場合に、次回以降の始動に用いられる基本始動噴射量を差が減少する特性となるように補正する補正手段53ととから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に用いて好適な、内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
従来より、エンジンの暖機運転中に筒内圧とクランク角とに基づいて図示平均有効圧を求め、ここで求められた図示平均有効圧が基準圧力値と等しくなるようにエンジンの空燃比を補正することにより、暖機運転中におけるエンジンの燃費および排ガス性能の向上を図ることを目的とした技術が存在する(例えば、以下の特許文献1参照)。
特開昭64−73147号公報
しかしながら、この特許文献1の技術によれば、図示平均有効圧を求めるための演算が必要となるため、制御が複雑にならざるを得ないという課題がある。
さらに、この特許文献1の技術によれば、エンジンの筒内圧とエンジンのクランク角とに基づいて得られた図示平均有効圧が予め設定された基準圧力よりも高か又は低いかという判定に基づいて1サイクルごとに空燃比を制御するため、例えば、図示平均有効圧と基準圧力との差が微小であるような場合でも空燃比の補正が行なわれることになり、制御安定性やエンジンの燃焼安定性が不十分となるという課題もある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、内燃機関の始動性および始動直後の燃焼安定性を確保しながら排ガス性能を向上させることのできる、内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置(請求項1)は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置と、該内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、該内燃機関が始動してから所定期間が経過する間の各サイクル毎に噴射される燃料量である基本始動噴射量を該温度検出手段によって検出された該内燃機関温度に応じて設定する基本始動噴射量設定手段と、該内燃機関温度に応じて該所定期間中における燃焼行程毎の筒内圧の目標ピーク筒内圧を設定する目標ピーク筒内圧設定手段と、該内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、該筒内圧検出手段により検出された燃焼行程中における筒内圧のうちの最大圧である実ピーク筒内圧と、該目標ピーク出力設定手段によって設定された所定の該目標ピーク筒内圧との差を燃焼行程毎に算出し、算出された燃焼行程毎の該差の平均が所定値以上である場合に、該基本始動噴射量を該差が減少する特性となるように補正する補正手段とをそなえることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置は、請求項1記載の内容において、該噴射量補正手段は、燃焼行程毎の該差が全て正または負であり且つ燃焼行程毎の該差の平均が所定値以上である場合に、該基本始動噴射量を該差が減少する特性となるように補正することを特徴としている。
本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、内燃機関の始動後の所定期間中において燃焼行程毎に算出された筒内圧の実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧との差の平均が所定値以上である場合に、基本始動噴射量を補正するので、内燃機関の始動性および始動直後の燃焼安定性を確保しながら排ガス性能を向上させることができる。(請求項1)
また、内燃機関の始動後の所定期間中において燃焼行程毎に算出された筒内圧の実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧との差が、全て正または負であり、且つ、前記の差の平均が所定値以上である場合に、基本始動噴射量を補正するので、過剰に補正が行なわれる事態を避けながら、制御の安定性を高めるとともに排ガス性能を向上させることができる。(請求項2)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式図、図2および図3は筒内圧の実ピーク値を得るための制御を示すフローチャート、図4は基本始動噴射量の補正制御を示すフローチャート、図5及び図6はともに実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧と燃焼行程との関係を示す模式的なグラフである。
図1に示すように、車両1には、ガソリンエンジン(内燃機関;以下、単に「エンジン」という)2が搭載され、このエンジン2の吸気側には吸気系3が備えられるとともに、エンジン2の排気側には排気系4が備えられている。
この吸気系3には、エアクリーナ(A/C)5、エアフローセンサ(AFS;新気量検出手段)6およびスロットルバルブ7が備えられている。
また、このエンジン2には、水温センサ12、エンジン回転数センサ13、排気側カム角センサ15、クランク角センサ16、筒内圧センサ17およびインジェクタ(燃料噴射装置)18が備えられている。
エアクリーナ5は、吸気通路14の吸気口に設けられ、吸気系3に取り入れられる新気をろ過するものである。
エアフローセンサ6は、吸気通路14内でスロットルバルブ7の上流側に配設され、吸気通路14内に流れ込む新気の流量QFRを検出するものである。なお、このエアフローセンサ5による検出結果は、後述するECU20により適時読み込まれるようになっている。
スロットルバルブ7は、吸気通路14内に設けられ、その開度θTHを調節することによってエンジン2へ供給される新気流量QFRを調節するものである。
水温センサ12は、エンジン2の冷却水温TWを検出するセンサであって、検出結果は、後述するECU20により適時読み込まれるようになっている。
エンジン回転数センサ13は、エンジン2の回転数Neを検出するものであって、この検出結果は、後述するECU20により適時読み込まれるようになっている。
インジェクタ18は、ECU20からの燃料噴射信号INJに基づいて、エンジン2の吸気ポート(図示略)内に燃料を噴射するものである。なお、この燃料噴射信号INJは、後述するECU20の基本始動噴射量設定部51によって設定された基本始動噴射量QIJもしくは、補正部53によって補正された基本始動噴射量QIJ-Cに応じて設定されるようになっている。
排気側カム角センサ15は、排気側のカム角θCAMを検出するものであって、ここで検出された排気側のカム角θCAMは適時ECU20によって読み込まれるようになっている。
クランク角センサ16は、クランクシャフトの角度(クランク角)θCNKを検出するものであって、ここで検出されたクランク角θCNKはECU20によって適時読み込まれるようになっている。
筒内圧センサ17は、気筒内の圧力(即ち、筒内圧)Peを検出するものであって、この筒内圧センサ17によって実際に検出された筒内圧である実筒内圧Pe-Aは、ECU20によって読み込まれるようになっている。また、本実施形態においては、ECU20が、1回の燃焼行程中に複数回筒内圧センサ17によって検出された実筒内圧Pe-Aを読み込むようになっている。また、詳しくは後述するが、1回の燃焼行程において得られた複数の実筒内圧Pe-Aのうちの最大圧を「実ピーク筒内圧Pemax-A」という。そして、この筒内圧センサ17によって検出され、ECU20によって読み込まれた実筒内圧Pe-Aは、その後、ECU20内のメモリ55における実筒内圧記憶領域M1(後述する)に逐次、個別に格納されるようになっている。
なお、エンジン2は4気筒エンジンであって、この筒内圧センサ17も4つの各気筒にそれぞれ設けられているが、本実施形態においては、4つの気筒のうちの1つに着目して説明する。
そして、この車両1には、インターフェースユニット、CPU、タイマ(いずれも図示略)およびメモリ55などを備えた電子制御ユニット(ECU;制御手段)20が設けられている。また、このECU20には、ソフトウェアとして、基本始動噴射量設定部(基本始動噴射量設定手段)51と、目標ピーク筒内圧設定部(目標ピーク筒内圧設定手段)52と、補正部(補正手段)53と、行程数カウンタ54とが備えられている。
また、メモリ55内には、実筒内圧記憶領域M1と、実ピーク筒内圧記憶領域M2と、目標ピーク筒内圧記憶領域M3と、基本始動噴射量記憶領域M4とがそれぞれ設定されている。
これらのうち、基本始動噴射量設定部51は、インジェクタ18から噴射される所定の1サイクルあたりの燃料量である基本始動噴射量QIJを、水温センサ12によって検出されたエンジン2の冷却水温TWに応じて設定するものである。
また、この基本始動噴射量設定部51は、図示しないイグニッションスイッチがオンになったこと(即ち、セルモータ(図示略)へ電力供給が行なわれたこと)に基づき、エンジン2の始動が開始されたことを判定し、ECU20に内蔵されたタイマ(図示略)を作動させてエンジン2の始動からの時間tを計測するようになっている。
さらに、この基本始動噴射量設定部51は、後述するECU20の行程数カウンタ54によって燃焼行程が開始されたことが判定されると、筒内圧センサ17によって検出された実筒内圧Pe-Aを読み込んでメモリ55内の実筒内圧記憶領域M1に記憶するようになっている。なお、この基本始動噴射量設定部51による、実筒内圧Pe-Aの読み込みと、読み込まれた実筒内圧Pe-Aの実筒内圧記憶領域M1への格納は、クランク角センサ16によって検出されたクランク角θCNKが540度に達して燃焼行程が終了したと判定されるまで、非常に短いサイクルで繰り返し実行されるようになっている。
また、目標ピーク筒内圧設定部52は、水温センサ12によって検出されたエンジン2の冷却水温TW(即ち、エンジン2の温度)に応じて、メモリ55の目標ピーク筒内圧記憶領域M3に記憶されている目標ピーク筒内圧マップ(図示略)から燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧Pemax-Tを取得するものである。
なお、この目標ピーク筒内圧Pemax-Tは、エンジン2から排出される排ガスに含まれるHC(炭化水素),NOx(窒素酸化物),CO(一酸化炭素)などの有害成分の量を減ずるのに適した筒内圧であって、本実施形態においては、特にHC量を減ずることを目的として、この目標ピーク筒内圧Pemax-Tが設定されている。
なお、排ガスに含まれるHC量を減ずるべく目標ピーク筒内圧Pemax-Tを設定するには、シリンダライナ(図示略)やピストン(図示略)などに付着した燃料や、燃焼室のクレビス(図示略)内に残留した燃料が、排ガスと一緒にエンジン2から排出される点も考慮する必要がある。このため、例えば、燃焼空燃比を理論空燃比とし、エンジン2の燃焼を安定させたとしても、一概に排ガス中のHC量を減ずることができるわけではない。したがって、本実施形態においては、予め目標ピーク筒内圧マップを作成しておき、この目標ピーク筒内圧マップから燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧Pemax-Tを取得するようになっている。
また、補正部53は、筒内圧センサ17により検出され、メモリ55の実筒内圧記憶領域M1に格納された、一燃焼行程中において検出された実筒内圧Pe-Aの中から一番大きい圧力を選択することで実ピーク筒内圧Pemax-Aを得るようになっている。
そして、この補正部53は、この実ピーク筒内圧Pemax-Aと、目標ピーク出力設定部52によって設定された燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧Pemax-Tとの差(筒内圧誤差)DPeをそれぞれ算出するようになっている。
さらに、この補正部53は、算出された燃焼行程毎の筒内圧誤差DPeの平均値DPe-AVEを算出し、この平均値DPe-AVEが所定値DPe0以上である場合には、この筒内圧誤差DPeが減少する特性となるように、次回以降のエンジン2の始動に用いられる基本始動噴射量QIJを補正するようになっている。なお、補正された基本始動噴射量QIJCは、ステップS11において取得された冷却水温TWと関連付けられて基本始動噴射量記憶領域M4へ格納されるようになっている。
なお、基本始動噴射量QIJの補正を行なう条件となる所定値DPe0は、メモリ55内に予め記憶されている。
行程数カウンタ54は、エンジン2の所定気筒における燃焼行程の回数を検出するものであって、クランク角センサ16によって検出されたクランク角θCNKが540度となる毎にカウントアップするようになっている。また、このカウントアップは、ECU20に内蔵されたタイマ(図示略)により計測されたエンジン始動後からの時間tが所定時間t0に達するまで行なわれるようになっている。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の空燃比制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図2に示すように、ステップS11において、ECU20の基本始動噴射量設定部51が、水温センサ12によって検出されたエンジン2の冷却水温TWを読みこみ、その後、ステップS12において、図示しないイグニッションスイッチがオンとなって、エンジン回転数Neが始動判定回転数Ne0を超えたことが検出されると、エンジン2の始動が開始されたと判定する(ステップS12のYesルート)。
このとき、ECU20に内蔵されたタイマ(図示略)がエンジン2の始動からの時間tを計測し始め(ステップS13)、その後、ステップS14において、ECU20の行程数カウンタ54が、クランク角センサ16によって検出されたクランク角θCNKを読み込み、クランク角θCNKが360度に達すると燃焼行程が開始されたと判定する(ステップS14のYesルート)。
そして、基本始動噴射量設定部51が、筒内圧センサ17によって検出された実筒内圧Pe-Aを読み込んでメモリ55内の実筒内圧記憶領域M1に記憶する(ステップS15,S16)。
その後、クランク角センサ16によって検出されたクランク角θCNKが540度に達して燃焼行程が終了したと判定されるまで、実筒内圧Pe-Aの読み込み(ステップS15)と、読み込まれた実筒内圧Pe-Aの実筒内圧記憶領域M1への格納(ステップS16)が非常に短いサイクルで繰り返し実行される(ステップS18のNoルート)。
その後、このクランク角θCNKが540度に達して燃焼行程が終了したと判定されると(ステップS17のYesルート)、図3に示す、ステップS18において、行程数カウンタ54がエンジン2の所定気筒における燃焼行程の回数を積算する。
そして、ステップS19において、補正部53が、メモリ55における実筒内圧記憶領域M1において記憶されている個々の実筒内圧Pe-Aの中で最も高い実筒内圧である実ピーク筒内圧Pemax-Aを選定し(ステップS19)、ここで選定された実ピーク筒内圧Pemax-Aを燃焼行程毎にメモリ55の実ピーク筒内圧記憶領域M2内に記憶する(ステップS20)。
なお、上述したステップS13〜S20は、エンジン始動時間tが所定時間t0に達するまで繰り返し実行される(ステップS21のNoルート)。
そして、タイマによって計測されているエンジン始動時間tが所定時間t0に達すると(ステップS21のYesルート)、その後、メモリ55における実筒内圧記憶領域M1カ゛クリアされ、また、行程数カウンタ45がリセットされるとともにタイマがリセットされて(ステップS22〜S24)、制御は終了する。
次に、エンジン2が次回以降始動する際に用いられる燃料量(補正後の基本指導噴射量QIJC)を得るための手法について説明すると、図4のステップS31において、エンジン始動時間tが所定時間t0に達したことにより、エンジン2の始動が完了したことが判定されると(Yesルート)、目標ピーク筒内圧設定部52が、メモリ55の目標ピーク筒内圧記憶領域M3に記憶されている目標ピーク筒内圧マップ(図示略)から燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧Pemax-Tを取得する(ステップS32)。なお、この目標ピーク筒内圧Pemax-Tは、水温センサ12によって検出された冷却水温TWに基づいて、目標ピーク筒内圧マップから選択される。
このステップS32において得られた燃焼行程毎の目標ピーク筒内圧Pemax-Tから、実ピーク筒内圧記憶領域M2に格納された燃焼行程毎の実ピーク筒内圧Pemax-A(図3のステップS21参照)が減算され、筒内圧誤差DPeが得られる。即ち、下式(1)が演算される。
筒内圧誤差DPe=Pemax-T − Pemax-A ・・・(1)
そして、ステップS34において、補正部54が、燃焼行程毎の筒内圧誤差DPeの平均値DPe-AVEを算出し、この平均筒内圧誤差DPe-AVEが所定値DPe0以上であるか否かを判定する。この判定において、平均筒内圧誤差DPe-AVEが所定値DPe0以上であると判定され(ステップS34のYesルート)、且つ、ステップS35において、燃焼行程毎の筒内圧誤差DPeが全てマイナス(負)であることが判定されると(「−」ルート)、基本始動噴射量QIJに対して基本補正量QCを加算する補正し、補正後の基本始動噴射量QIJCとする(ステップS36)。
他方、ステップS35において、燃焼行程毎の筒内圧誤差DPeが全てプラス(正)であることが判定されると(「+」ルート)、基本始動噴射量QIJに対して基本補正量QCを減算する補正し、補正後の基本始動噴射量QIJCとする(ステップS37)。
なお、このステップS35において、燃焼行程毎の筒内圧誤差DPeが全てプラス(正)ではない、もしくは全てマイナス(負)ではない場合には、基本始動噴射量QIJに対する補正は実行されない(「±混在」ルート)。
その後、上記のステップS36またはS37において補正された基本始動噴射量QIJCが、図2のステップS11において取得された冷却水温TWと関連付けられた状態で、メモリ55の基本始動噴射量記憶領域M4に格納される(ステップS38)。
そして、次回以降エンジン2が始動する際に、水温センサ12によって検出された冷却水温TWが、メモリ55の基本始動噴射量記憶領域M4に記憶された補正後の基本始動噴射量QIJCに関連付けられた冷却水温TWと、合致あるいは近似する場合に、当該補正後の基本始動噴射量QIJの燃料を噴射するようにインジェクタ18が制御される。
ここで、メモリ55の実ピーク筒内圧記憶領域M2内に記憶された燃焼行程毎の実ピーク筒内圧Pemax-Aと目標ピーク筒内圧Pemax-Tと燃焼行程との関係を図5に示す。
この図5に星印で示す目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4は、燃焼行程毎に設定された目標となる最大筒内圧であって、上述の図4のステップS32によって得られる値である。
また、図5に丸印で示す実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4は、燃焼行程毎に実際に検出された最大筒内圧であって、上述した図2のステップS15,S16および図3のステップS19,S20によって得られる値である。
つまり、この図5に示す場合においては、エンジン2が始動してから1〜4回目の燃焼行程において、常に、目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4よりも実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4が高くなっている。したがって、1〜4回目の燃焼行程における筒内圧誤差DPe1〜DPe4が全てプラスであることが判定される。この判定が図4のステップS35に示す「+」ルートの判定である。
そして、この図5に示す場合においては、インジェクタ18から噴射される燃料、即ち、基本始動噴射量QIJを減ずれば、各燃焼行程において実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4を目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4に近づけることができる。これが、図4に示すステップS37における基本始動噴射量QIJの補正である。
なお、筒内圧誤差DPe1〜DPe4の平均値であるDPe-AVEが、予めメモリ55内に記憶されているDPe0未満である場合には、基本始動噴射量QIJを実質的に補正する必要はないと判断され、基本始動噴射量QIJは補正されない。この制御が図4のステップS34のNoルートに示す制御である。
他方、図6には、エンジン2の始動後、1〜4回目の燃焼行程において、常に、目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4よりも実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4が低くなっている場合における、実ピーク筒内圧Pemax-Aと目標ピーク筒内圧Pemax-Tと燃焼行程との関係を示す。
この図6に示す場合には、1〜4回目の燃焼行程における筒内圧誤差DPe1〜DPe4が全てマイナスであることが判定されるため(図4のステップS35の「−」ルート参照)、基本始動噴射量QIJを増やすことでリッチ化を促進すれば、各燃焼行程における実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4を目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4に近づけることができる。これが、図4に示すステップS36における、基本始動噴射量QIJの補正である。
このようにして、次回以降、エンジン2が始動する際には、実ピーク筒内圧Pemax-A1〜Pemax-A4が目標ピーク筒内圧Pemax-T1〜Pemax-T4により近づくこととなり、排ガス性能が向上するのである。
このように、本発明の一実施形態に係る内燃機関の空燃比制御装置によれば、実ピーク筒内圧Pemax-Aと目標ピーク筒内圧Pemax-Tとの差DPeのDPe-AVEが所定値DPe0以上である場合に、エンジン2の次回以降の始動に用いられる基本始動噴射量QIJを補正するので、エンジン2の始動性および始動直後の燃焼安定性を確保しながら排ガス性能を向上させることができる。
また、エンジン2の始動後、燃焼行程毎に算出された筒内圧の実ピーク筒内圧Pemax-Aと目標ピーク筒内圧Pemax-Tとの差が、所定期間中t0において全て正または負であり、且つ、前記の差DPeの平均DPe-AVEが所定値DPe0以上である場合に、エンジン2の次回以降の始動に用いられる基本始動噴射量噴射量QIJを補正するので、過剰に補正が行なわれる事態を避けながら、制御の安定性を高めるとともに排ガス性能を向上させることができる。(請求項2)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、筒内圧センサ17がエンジン2の各気筒にそれぞれ設けられた場合を例にとって説明したが、このような構成に限定するものではない。例えば、4つの気筒のうちの1気筒のみに筒内圧センサ17を設け、他の3気筒は筒内圧センサ17が設けられた気筒と同様に筒内圧が変化するとみなして制御するようにしてもよい。これにより、筒内圧センサ17の数を減らすことができ、コストの削減に寄与することができる。
また、上述の実施形態においては、行程数カウンタ54が、クランク角センサ16によって検出されたクランク角θCNKが540度となる毎に燃焼行程の数をカウントアップする構成を例にとって説明したが、このような構成に限定するものではない。例えば、図示しない点火プラグへの点火信号SPが送信される毎に燃焼行程が実行されたとみなして、燃焼行程の数をカウントアップするようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置において、燃焼行程毎の実ピーク筒内圧を得る手法を模式的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置において、燃焼行程毎の実ピーク筒内圧を得る手法を模式的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置において、内燃機関の基本始動噴射量の補正制御を模式的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置において、内燃機関の燃焼行程毎の実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧との関係を模式的に示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置において、内燃機関の燃焼行程毎の実ピーク筒内圧と目標ピーク筒内圧との関係を模式的に示すグラフである。
符号の説明
2 エンジン(内燃機関)
12 水温センサ(温度検出手段)
14 インジェクタ(燃料噴射装置)
17 筒内圧検出部(筒内圧検出手段)
51 始動時噴射量設定部(基本始動噴射量設定手段)
52 目標ピーク筒内圧設定部(目標ピーク筒内圧設定手段)
53 補正部(補正手段)
Pe 筒内圧誤差(差)
Pe-AVE 平均筒内圧誤差(差の平均)
Pe0 所定値
Pemax-T 目標ピーク筒内圧
IJ 基本始動噴射量
0 所定期間
W 冷却水温度

Claims (2)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置と、
    該内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、
    該内燃機関が始動してから所定期間が経過する間の各サイクル毎に噴射される燃料量である基本始動噴射量を該温度検出手段によって検出された該内燃機関温度に応じて設定する基本始動噴射量設定手段と、
    該内燃機関温度に応じて該所定期間中における燃焼行程毎の筒内圧の目標ピーク筒内圧を設定する目標ピーク筒内圧設定手段と、
    該内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、
    該筒内圧検出手段により検出された燃焼行程中における該筒内圧のうちの最大圧である実ピーク筒内圧と、該目標ピーク出力設定手段によって設定された該目標ピーク筒内圧との差を燃焼行程毎に算出し、算出された燃焼行程毎の該差の平均が所定値以上である場合に、該基本始動噴射量を該差が減少する特性となるように補正する補正手段とをそなえる
    ことを特徴とする、内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 該噴射量補正手段は、
    燃焼行程毎の該差が全て正または負であり且つ燃焼行程毎の該差の平均が所定値以上である場合に、該基本始動噴射量を該差が減少する特性となるように補正する
    ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。


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