JP2007191998A - 木造建物の耐震補強工法 - Google Patents

木造建物の耐震補強工法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設の木造建物の地震対策で、従来の土壁をそのままの状態で保存しながら建物の耐震補強のできる工法を提供する。
【解決手段】木造既存建物の柱(3)と柱(3′)の間に渡って天井の高さまで土壁(7)の面上に厚板(8)を貼り、釘或いはビス(9)を斜めに打って厚板(8)を取り付けるようにした耐震補強工法である。柱(3)と柱(3′)の間に間柱(6)がある場合には、柱(3,3′)と同様間柱(6)にも釘或いはビス(9)を打って厚板(8)を固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、既設の木造で建てられた建物の地震対策のための補強工法に関するものである。
一般に木造建物の地震に対して転倒を防ぐには柱、梁、土台、基礎などの工事がしっかりしていることは当然であり、それに加えて重要なことは柱と柱の間に斜めに取り付けた筋違いと云われる木材で傾きを防ぎ、次に梁と梁或は土台と土台の角の部分を斜めに取り付けた火打梁と云われる木材で建物の回転による転倒を防いでいる。
古い既設の建物の地震に対する補強の工法であるが、従来は地震に対して強度が不足していることが発見された場合には、その箇所の柱の下部より他方の柱の上部に向かって筋違いを取り付けている。これによって一方向の傾きを防ぎ、同様に逆方向に筋違いを取り付けて他方向の傾きを防止し、これで左右両方向の横ゆれによる転倒を防止している。
そして筋違いを隠すようにベニア板などを壁の前面に張ってから壁紙貼りして仕上げている。
従来の補強工法では、筋違いと云う斜の木材を柱と柱の間に取り付けるために、その部分の土壁を削り取らなくてはならなかった。同一の個所に両方向の筋違いを取り付けるときは2つの筋違いが重なるために、土壁の凡てを取り壊すか或は部屋側にはみ出すこととなる。この場合は部屋が狭くなるので畳まで縮めなくてはならなかった。
このように土壁を取り除くのは、手間が掛かるだけでなく、埃と塵で部屋が汚れて掃除が大変であり、場合によっては部屋が狭くなるなどの問題点がある。
上記の目的を達成するために、本発明は柱と柱の間に渡って厚板例えば厚さ15mmの合板を壁面の上に全面に取り付ける。これにより柱と柱は固定されて左右両方向の横ゆれを防止できる。この合板の上に壁紙を貼れば仕上がりとなる。
合板の取り付け方は柱面と壁面には段差が一般に15mmあるので、この段差を利用して厚さ15mmの合板を柱と柱の間に渡って壁面に接するようにおき、合板の両端より柱に向かって斜めに釘を打って取り付けます。更に柱と柱の間に間柱と云う細い柱があるから、その間柱に向かって同様に釘を打って固定します。
柱面と合板面は段差のない同一面となるから壁紙を一枚の壁として全面に均一に貼ることができる。
このように数枚の厚い合板を壁の前面に取り付ける。この厚い合板は土台、2本の柱、梁で囲まれた4角形を左右両方向の横ゆれをしないように強固に固定するものであり、厚板による筋違いに変る耐震補強の工法である。
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果がある。
本発明は既設の壁を部分的に削り取ることもなく、場合によっては壁全体をとり壊すこともなく、そのままの状態で作業を行うことができるので、土壁を壊すことによる埃や塵で部屋が汚れて掃除することはない。
作業工程も従来は壁の壊し、筋違いの取り付け、板張り、壁紙貼りの4工程であるが、本発明は厚板張り、壁紙貼りの2工程であるので作業手間が少なくなる。両方向の横ゆれに対して2方向の筋違いが必要としたが本発明は一枚の厚板を張ることで両方向の横ゆれを防止できる。既設の土壁も地震に対して僅かながら力がある。その点土壁を壊さない本発明の方が有効である。このように作業が簡単であり、土壁の壊しによる汚れもなく、更に土壁もそのままで少しでも耐震強度を保持しつつ耐震補強が出来るものである。
発明の実施の形態を実施例にもとづいて説明する。
図1と図2に示すように一般の木造の建物は基礎(1)の上に土台(2)をのせて、その上に柱(3)及び柱(3′)を建て更にその上に梁(4)が取り付けられる。そして柱(3)の下部より柱(3′)の上部に向かって筋違い(5)と云われる斜めの木材が取り付けられている。場合により逆方向の傾きを防ぐために筋違い(5′)が取り付けられている。
柱(3)と柱(3′)の間隔は約1,800mm或は900mmであり、その中間に約450mmの間隔で間柱(6)と言う細い柱がある。柱(3)と柱(3′)の間には全面に渡って割り竹となわで格子状に組んだものに、練った土を塗り更に仕上げ塗りして土壁(7)が出来ている。
本発明の耐震補強工法は図2、図3に示すように柱(3)と柱(3′)の間に渡って厚板、例えば厚さ15mmのベニア板(8)を土壁(7)の面に接するようにおき、ベニア板(8)の両端を柱(3)、柱(3′)に向かって釘或はビス(9)を斜めに打って取り付ける。更に間柱(6)にも同様に釘或はビス(9)を打って固定する。そして天井の高さまで土壁(7)の全面にベニア板(8)を取り付ける。
柱(3)柱(3′)の部屋側の面と土壁(7)の面との段差は一般に15mmであるので、厚さ15mmのベニア板(8)を取り付けた場合は、柱(3)柱(3′)の面とベニア板(8)の面は段差のない同一の面となる。この面上に壁紙(10)を貼れば一枚の壁として仕上げることが出来る。或は12mmのベニア板(8)を使用すれば柱(3)柱(3′)の面とベニア板(8)の面に3mmの段差が出来るのでベニア板(8)の上に壁紙(10)を貼り柱(3)(3′)はそのままの仕上がりとすることもできる。
ベニア板(8)は土台(2)、柱(3)柱(3′)梁(4)の4角に囲まれた間に固定されるもので振動で釘(9)が抜ける心配はないが、ビス(9)でねじ込んで固定すれば更に確実である。
従来の木造建物の耐震工法を示す立面図である。 本発明の木造建物の耐震補強工法を示す平面図である。 本発明の木造建物の耐震補強工法を示す立面図である。
符号の説明
1 基礎
2 土台
3、3′ 柱
4 梁
5、5′ 筋違い
6 間柱
7 土壁
8 厚板
9 釘或はビス
10 壁紙

Claims (1)

  1. 既設の木造建物の柱と柱の間に渡って壁面上に厚板を設置するようにした木造建物耐震補強工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264051A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Asahi Bondo Kogyo Kk 既設木造建物における外壁の補強装置
JP2013139698A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Lixil Corp 耐震改修壁、及び耐震改修壁の施工方法

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