JP2007191898A - バルコニー - Google Patents

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Abstract

【課題】床面を有効に利用することができ、排水性も良好であるバルコニーを提供する。
【解決手段】建物外壁の室外側に設けられた床となる部分を形成する床部10と、該床部の端部に立設された面材又は壁とを有するバルコニーにおいて、床部が、高低差を生じる傾斜を有して配置されるとともに該傾斜の最も低い部位に近接して設けられたスリット33、33、…を具備する板材である排水パン30と、排水パンの下面側でスリットの下方に配置され、排水の流路を形成する樋40と、排水パンの上面全体に配置されて床面を形成し、通水可能な部材である表装材20とを備えるものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物に備えられるバルコニーに関し、詳しくは床部を有効に利用することができるとともに排水性に優れた構造を有するバルコニーに関する。
バルコニーは、住宅や公共施設等の建物の使用者が室内で過ごすのと同様な感覚で外気や陽光に触れることができることや、建物の外観に優れる等の観点から、新築やリフォームの際に施工する例が増加している。
バルコニーは室内空間の延長である印象を与える一方、建物の窓よりも室外側に配置されるので、床面に存する雨水等を適切に排出することを要する。このためにバルコニーでは、排水のための各種部材が備えられている。
図11には、従来のバルコニーに備えられた排水のための部材の1つである排水パン130の斜視図を示した。排水パン130は、バルコニーの床部に敷設される板状の部材であり、バルコニーの床部に存する雨水等を排水管等に導くための部材である。図11では、紙面右上が建物側で紙面左下に向かって該建物から離れる向きである。(以降、バルコニーの建物側を「壁側」、バルコニーの建物から離隔した側を「桁側」と記載することがある。)排水パン130は、平坦部131と該平坦部131の桁側の端部に配置された樋部132とを備えている。平坦部131は壁側端部から図11に矢印Hで示した桁側端部に向けて傾斜を有している。この傾斜は桁側ほど、高さが低くされている。また、樋部132は排水パン130の図11に矢印Jで示した方向に傾斜を有している。そして一端には排水孔134が設けられている。樋部132の傾斜は排水孔134が設けられた端部が最も低くされている。
従来のバルコニーの床部は、該床部の構造的な基礎部分である床ユニットと、該床部の上に敷設される断熱材と、この断熱材の上に配設される上述の排水パン130と、該排水パン130の平坦部131の上に設置される表装材とを備えている。表装材はバルコニーの床部の上面を形成し、使用者はこの表装材の上を歩くように構成されている。
従って、バルコニーの床部に存する雨水等は、表装材を下まで通り抜けて排水パン130の上面に達する。排水パン130の上面に達した雨水等は、図11にHに示した方向に流れ、樋部132に集められる。さらにその集められた雨水等は樋部132を矢印Jで示した方向に流れて移動し、排水孔134より排水される。
かかる排水パン130を有するバルコニーの構成は、当業者により通常に行われるものであり、実際に施工されるバルコニーは以上のような構造を有して建物に備えられている。
しかし、従来の排水パン130を備えたバルコニーでは、該排水パン130の平坦部131と樋部132とが一体に形成され、特に樋部132において傾斜を十分にとることができず、排水性に問題があった。
また、従来のバルコニーでは、その構成上、樋部132の上には表装材を配置することができず、樋部132が露出して段差を生じていた。これにより、樋部132でバルコニーの床面を利用することができずにバルコニーの床面の利用範囲が制限されていた。
そこで、本発明は床面を有効に利用することができ、排水性も良好であるバルコニーを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物外壁の室外側に設けられた床となる部分を形成する床部(10)と、該床部の端部に立設された面材(65、65、…)又は壁とを有するバルコニー(1)であって、床部が、高低差を生じる傾斜を有して配置されるとともに該傾斜の最も低い部位に近接して設けられたスリット(33、33、…)を具備する板材である排水パン(30)と、排水パンの下面側でスリットの下方に配置され、排水の流路を形成する樋(40)と、排水パンの上面全体に配置されて床面を形成し、通水可能な部材である表装材(20)とを備えるバルコニーを提供することにより前記課題を解決する。
ここでバルコニーは、その形式は限定されるものではない。これには例えば、建物外壁から直接持ち出される形式のバルコニー、柱建て式バルコニー及び造り付け式バルコニー等を挙げることができる。
また、排水パンの「最も低い部位」とは、バルコニーの床部のいずれかの位置に限定されるものではない。これには例えば、バルコニーの桁側や、バルコニーの中央部分、又は壁側等であっても良い。いずれの位置に最も低い部分があっても本発明のバルコニーとすることが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバルコニーの樋(40)が、水平に配置され、流路の側面を形成する一対の側板(42、43)と、該一対の側板の間に配置され流路の底面を形成する底板(41)とを有し、底板のみを上下方向に傾斜させて配置することにより流路に傾斜を生じることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、樋による段差がバルコニーの床表面に現れないので平滑な床面とすることができ、バルコニーの床面を有効に利用することができる。また、平滑であることによりすっきりとした印象を与え、意匠性にも優れるバルコニーを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、さらに樋の底部に大きな傾斜を与えることができるので、排水性の高い床部を有するバルコニーとすることができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、1つの実施形態にかかる本発明のバルコニー1が建物5に取り付けられたときにおける該バルコニー1の外観斜視図である。図1は室外側からバルコニー1を見た図である。バルコニー1は、建物5に備えられた窓2の室外側に配置され、外壁3から持ち出される形式のバルコニーである。バルコニー1はその外観視で、床部10と該床部10の上面端部から所定の間隔を有して立設された柱60、60、…とを有している。そして、該柱60、60、…の間には面材65、65、…が配置され、さらに柱60、60、…の上端部には、該柱60、60、…を渡して取り付けられた手摺部70、70、70が取り付けられている。床部10は、バルコニー1の床を形成し、建物5の外壁3から略水平に突出して配置される。また、柱60、60、…と面材65、65、…とでバルコニー1の立設された壁面を形成している。
面材65、65、…には多種多様なデザインの面材を適用することができ、これにより意匠性の優れたバルコニーを提供することができる。また、面材の代わりに壁を配置し、該壁面にサイディングを取り付けても良い。
本発明のバルコニーの形式は特に限定されるものではない。本実施形態では多くの住宅等に適用されているとの観点から、最も好ましい形態として建物外壁から直接持ち出される形式のバルコニー等を挙げたものである。
図2は、バルコニー1のみに注目して該バルコニー1を室内側から見た斜視図である。この図からわかるようにバルコニー1により、床部10と面材65、65、…とによって区切られた室内側から延在する空間を形成することができる。
床部10は、その上面に表装材20を備えている。当該表装材20は、壁(建物)側である紙面手前から桁側である紙面奥まで、床面全体に亘って略平坦に敷設されており、従来のバルコニーのような樋部が現れていない。このように本発明のバルコニー1ではバルコニー1の床部10上面に敷設される表装材20を床部10上面の全面に亘って平坦に構成することができ、快適性に優れたバルコニーとすることができる。これにより使用者はバルコニー1の床面に段差がないので、該バルコニー1の床面全体を有効に利用することが可能となる。
次に本発明のバルコニー1の床部10について説明する。図3はバルコニー1の床部10の分解斜視図である。図3では紙面右が壁(建物)側、紙面左が桁側を示している。床部10は上側から表装材20と、排水パン30と、樋40と、断熱材48と、床ユニット50と、排水管80とをこの順に備えている。図3及び適宜示す図を参照しつつ、各構成部材について説明する。
表装材20は、第一表装材21と、該第一表装材21の桁側端部に設けられた第二表装材22とを有している。図4に表装材20の平面図を示した。図4では、紙面上が桁側、紙面下が壁側である。第一表装材21は、矩形の小片21a、21a、…が平面状に並べられたように形成された表装材である。第二表装材22は、バルコニー1の壁−桁方向と水平面上で直交する方向である左右方向(以下、単に「左右方向」と記載することがある。)を長手方向とする長い棒材22a、22a、…が所定の間隔で壁−桁方向に並べられたように形成された表装材である。
いずれの表装材21、22も上面から下面へ水が抜けることができる通水可能な部材である。表装材としては、通水可能な部材であればいかなる部材も使用することができる。これには、例えば上下に貫通した孔を有する板状の部材や、いわゆるスノコ、又は上下に貫通する多くの小径の孔を有する部材等であっても良い。本実施形態ではこれらの中でもバリエーションの豊富なことやデザイン性、強度等の観点から、タイル(磁器、石器)、木粉配合樹脂、天然木及び樹脂等の材料に上下に貫通した孔を設けたものを使用している。
また、表装材21、22は、該表装材21、22の下面が後述する排水パン30との間に所定の間隙を有して配置されるようにスペーサー部を有している。これにより、第一表装材21及び第二表装材22の上面に存する雨水等の水は、第一及び第二表装材21、22の下面側へ移動し、さらに、該第一及び第二表装材21、22の下方を壁−桁、及び左右方向に移動することができる。
また、図4にA及びBで示した表装材20の大きさはバルコニー1の床面と略同一である。そして第一表装材21及び第二表装材22の上面は略面一であり、段差なく構成されている。これにより、表装材20は、バルコニー1の床面全体に亘るとともに全面で平滑とすることができる。
排水パン30は全体として板状の部材である。図5に排水パン30及び該排水パン30の壁側端部に取り付けられた壁際水切り35の平面図を示した。図5では、紙面上が桁側、紙面下が壁側である。排水パン30は平滑部31と、該平滑部31の桁側に設けられたスリット部32とを備えている。また、平滑部31の壁側端部には、該端部に沿って配置された壁際水切り35を有している。平滑部31は平板状の部位である。スリット部32は平滑部31の桁側に設けられた部位で、該スリット部32には、壁−桁方向を長手方向とするスリット33、33、…が左右方向に所定の間隔を有して並べられている。また、スリット部32の左右方向の一端には貫通孔34が設けられている。
一方、壁際水切り35は、平滑部31の壁側端部に設けられた部材である。図6に図3にCで示した部位を拡大した図を示した。この図からわかるように、壁際水切り35は、略矩形断面を有する筒状部材で、その長手方向が平滑部31の壁側端部に沿って、該平滑部31の上側に凸となるように配置されている。また、壁際水切り35の上面は桁方向が低くなるように傾斜が設けられている。これにより、バルコニー1の壁際端部に存する雨水等も滞ることなく確実に平滑部31に流れ込むことができる。
また、図5にD及びEで示した排水パン30の大きさについてもバルコニー1の床面部分と略同一である。そして平滑部31とスリット部32とは面一であり、段差なく構成されている。
次に樋40について説明する。図7(a)に樋40の左側面図、図7(b)に断面図、及び図7(c)に樋40の右側面図をそれぞれ示した。図7(b)の断面図は、図7(a)にI−Iで示した線に沿った面における長手方向垂直断面である。図3及び図7を参照しつつ樋40について説明する。樋40は、底板41と、一対の側板42、43とを備えている。側板42、43はL字型断面を有する長尺部材であり、該L字型の断面における一辺を垂直に、他辺を上側に水平に配置された部材である。一対の側板42、43は図7(a)に示したように対向して平行に配置され、長手方向がバルコニー1の左右方向に向けられる。底板41は、略コの字断面を有する長尺部材である。底板41のコの字断面の対向する辺を垂直とし、該対向する辺の間の水平となる辺が下側となるように配置される。また、その長手方向の一端には貫通孔45が設けられている。
底板41の側板42、43への取り付けは、底板41を側板42と側板43との間に配置し、底板41の垂直部と側板42、43の垂直部とをリベット44、44、44、44等の固定部材によって接合することにより行う。このとき、図7(a)及び図7(c)からわかるように、長手方向で底板41の高さ位置を変えて該底板41を側板42、43に取り付けることによって、底板41が傾斜を有して配置される。これにより、十分に大きな傾斜を形成することができ、排水性の高い樋40を有するバルコニー1とすることができる。底板41の低く取り付けられる端部に貫通孔45が設けられている。
断熱材48は、断熱性を有する板材である。断熱材48の厚みは床部10に配置されたときに、壁(建物)側が厚く、桁側が薄くなるように形成されている。これにより、後述のように、雨水等を樋40に集めることが可能となる。断熱材48には断熱性を有するあらゆるものを適用することができる。これには例えばスチレンフォームやウレタンフォームを挙げることができる。この中でもコストや取り扱いの容易等の観点からスチレンフォームが好ましく使用される。
床ユニット50は、バルコニー1の床部10における構造的な基体となる部位である。図8に床ユニット50の壁−桁方向の垂直断面図を示した。図3及び図8を参照しつつ、床ユニット50の説明をする。床ユニット50は、腕木51、51、51と、床フレーム52、52、52と、床下地材53と、水切り54、54、54と、軒天55と、壁側軒天受け56と、桁側軒天受け57と化粧材58、58、58とを備えている。腕木51、51、51は、壁−桁方向に水平に配置され、建物側の一端を該建物の柱等に固定して取り付けられた棒状の部材である。本実施形態では3本の腕木51、51、51が配設されている。腕木51、51、51は所定の間隔を有して配置され、両端に設けられた2本の腕木51、51はバルコニー1の左右方向端部に配設されている。
床フレーム52、52、52は、3つの筒状の長尺部材が組み合わされてフレームを形成しているものである。このうち2つの床フレーム52、52は3本の腕木51、51、51のうちの両端に配置された2本の腕木51、51に沿ってそれぞれ取り付けられる。もう1つの床フレーム52は、腕木51、51に取り付けられた床フレーム52、52の桁側端部を渡すように該床フレーム52、52にその両端部を固定される。このようにして床フレーム52、52、52によりバルコニー1の床部10の外枠形状が形成される。
床下地材53は、波状の断面を有する板状の部材で腕木51、51に取り付けられた床フレーム52、52の間に、該床フレーム52、52にその両端を固定されて取り付けられる。図8からわかるように床下地材53の桁側端部は桁側に配置された床フレーム52とは間隙を有して配置されている。床下地材53によりバルコニー1の床面の基礎となる部分が構成される。
水切り54、54、54は、床フレーム52、52、52の上面に、該床フレーム52、52、52に沿って取り付けられる長尺の部材である。水切り54、54、54のバルコニー1の内側の上面は、該バルコニー1の内側が低くなるように傾斜が設けられている。これにより水切り54、54、54に存する雨水等は、バルコニー1の床面側に落ちて適切に排水される。
軒天55は板状の部材で、該軒天55によって、バルコニー1の下面を保護するとともに、バルコニー1の下面を意匠性に優れたものとしている。
壁側軒天受け56及び桁側軒天受け57はコの字の断面を有する棒状の部材である。壁側軒天受け56は、床下地材53の建物側端部の下面側に、バルコニー1の左右方向に平行に取り付けられている。一方、桁側軒天受け57は、桁側に配置された床フレーム52に沿って取り付けられている。壁側軒天受け56及び桁側軒天受け57はコの字である断面の開口部が対向するように配置され、該コの字の内側に軒天55の壁側及び桁側端部が差し込まれる。これによって、軒天55がバルコニー1の床部10の下面に安定して取り付けられる。
化粧材58、58、58は、板状の部材で床ユニット50の側面に沿って該側面を囲むように配置されている。化粧材58、58、58は上端側を水切り54、54、54で、下端を桁側軒天受け57に挟まれるように取り付けられている。化粧材58、58、58により床部10の側面が保護されるとともにその該床部10の意匠性が向上されている。
本発明のバルコニー1は以上のような構成を備えた床ユニット50を備えている。
排水管80は、樋40の貫通孔45に接続された管であり、排水された雨水等を適切な場所に誘導するためのものである。
次に、以上のような各部材を有するバルコニー1の床部10の各部材の配置について説明する。図9は組み立てられた床部10の壁−桁方向の垂直断面図である。図9では紙面右が壁(建物)側、紙面左が桁側である。上述したように組み立てられた床ユニット50の床下地材53の上に断熱材48が載置される。断熱材48は上述のように壁(建物)側で厚く、桁側で薄く形成されているので、壁側から桁側に向けて低くなるような傾斜を有して取り付けられる。一方、床下地材53の桁側端部と床フレーム52との間に樋40が配置され、該樋40は床下地材53及び床フレーム52に固定される。このとき断熱材48の上面と樋40の上面とは略面一になるように配置される。
このように設置された断熱材48及び樋40の上面に排水パン30が取り付けられる。このとき排水パン30のスリット33、33、…は樋40の開口部分の上方に配置されるように取り付けられる。そして該排水パン30の上にさらに表装材20が載置される。このように、排水パン30が平滑に樋40の上に配置されるので、その上に配置される表装材20も平滑に載置することができる。よって、樋40があるにもかかわらず床面全体が平滑であるバルコニー1を提供することができる。
これにより使用者は、バルコニーの限られたスペースを有効に、快適に利用することが可能となる。また、フラットですっきりとした印象を与えることができ、意匠性にも優れたバルコニー1とすることができる。
また、バルコニー1が組み立てられた際に、図5に示した排水パン30の貫通孔34は、樋40の貫通孔45の真上に配置される。これにより例えば排水管80の入り口である貫通孔45の部位がゴミ等により詰まった場合にも、排水パン30を移動することなく貫通孔34からゴミ等を取り去ることができる。
次に、バルコニー1の床部10に存する雨水等が排水されるときの水の流れの概略を説明する。図10に模式図を示した。図10では理解し易さのためバルコニーの床部10のみを示し、さらに表装材20も省略している。床部10に降り注いだ雨水等は、表装材20の下面まで通過し、排水パン30の上面に達する。排水パン30に達した水は、排水パン30の傾斜により図10にF、F、F、Fで示した矢印の方向に移動し、スリット33を通過して、樋40に落下する。このようにして樋40に集められた水は、樋40の底板41の傾斜によって図10に矢印Gで示した方向に移動し、貫通孔45を通過して排水管80により排水される。
このように、雨水等の排水が円滑に行われる。このとき上述したように樋40の底板41は十分な傾斜を有しているので、本発明は排水性の高いバルコニー1を提供することが可能となる。
本実施形態において樋40はバルコニー1の桁側に配置されたが、樋40が壁側に配置されても本発明のバルコニーとすることができる。この場合には、断熱材の傾斜が壁(建物)側で最も低くされていれば良い。このように、樋の位置は特に限定されるものではなく、排水パンが樋の上に配置されて床部の表面に段差が現れず、床面が平滑であれば本発明のバルコニーとすることが可能である。本実施形態では、最も好ましい形態として住宅等によく採用される桁側に樋が配置されたものとした。
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うバルコニーも本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の1つの実施形態にかかるバルコニーが建物に取り付けられた姿勢における該バルコニーの室外側斜視図である。 バルコニーの室内側斜視図である。 バルコニーの床部の分解斜視図である。 表装材の平面図である。 排水パンの平面図である。 壁側水切りの設置された部分の端部を拡大して示した斜視図である。 樋の右側面図、長手方向垂直断面図、及び左側面図である。 床ユニットの壁−桁方向垂直断面図である。 床部の壁−桁方向垂直断面図である。 排水の順を模式的に示した斜視図である。 従来のバルコニーに備えられる排水パンを説明するための斜視図である。
符号の説明
1 バルコニー
2 開口部装置
3 壁
5 建物
10 床部
20 表装材
30 排水パン
40 樋
48 断熱材
50 床ユニット
60 柱
65 面材
70 手摺部
80 排水管

Claims (2)

  1. 建物外壁の室外側に設けられた床となる部分を形成する床部と、該床部の端部に立設された面材又は壁とを有するバルコニーであって、
    前記床部が、
    高低差を生じる傾斜を有して配置されるとともに該傾斜の最も低い部位に近接して設けられたスリットを具備する板材である排水パンと、
    前記排水パンの下面側で前記スリットの下方に配置され、排水の流路を形成する樋と、
    前記排水パンの上面全体に配置されて床面を形成し、通水可能な部材である表装材と、を備えるバルコニー。
  2. 前記樋が、水平に配置され、
    前記流路の側面を形成する一対の側板と、該一対の側板の間に配置され、前記流路の底面を形成する底板とを有し、
    前記底板のみが高低差を生じる傾斜を有して配置されることにより前記流路が傾斜を有することを特徴とする請求項1に記載のバルコニー。
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