JP2007191660A - ポリエステルを製造する装置およびそれを用いた製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液状ポリマーの抜出し口2より下流に、少なくとも被反応物質出入口と排気口7を設けたポリエステルの製造装置。(a)被反応物質の入口4と出口5とをその両端部あるいは両端部近傍にそれぞれ有する反応槽、(b)一箇所以上の排気口を有する反応槽、(c)反応槽内の被反応物質を所定の温度に保つことのできる加熱装置8を有した反応槽、からなるポリ乳酸の製造装置。乳酸から重合したポリ乳酸を被反応物質として、(a)〜(c)のような製造装置を用いてポリ乳酸から低分子物質を除去するポリ乳酸の製造。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明を実施するための製造装置の一例である。
該図において、1はポリエステルの重合反応槽であり、縦型反応槽を例示しているが、横型でも差し支えない。また、連続運転装置であっても回分運転装置であっても半回分運転装置であってもよい。そして、内部に攪拌装置を備えていても良い。この反応槽内で、液状でポリエステルの重合反応が行われる。
該図において、1はポリエステルの重合反応槽であり、横型反応槽を例示しているが、縦型でも差し支えない。また、連続運転装置であっても回分運転装置であっても半回分運転装置であってもよい。そして、内部に攪拌装置を備えていても良い。この反応槽内で、液状でポリエステルの重合反応が行われる。
該図において、1はポリエステルの重合反応槽であり、横型反応槽を例示しているが、縦型でも差し支えない。また、連続運転装置であっても回分運転装置であっても半回分運転装置であってもよい。そして、内部に攪拌装置を備えていても良い。原料供給口111と添加口112を備えている。この反応槽内で、液状でポリエステルの重合反応が行われる。
該図において、1はポリエステルの重合反応槽であり、原料供給口111,112を備える。原料供給口は一つ以上あればよい。図では横型反応槽を例示しているが、縦型でも差し支えない。また、連続運転装置であっても回分運転装置であっても半回分運転装置であってもよい。そして、内部に攪拌装置を備えていても良い。この反応槽内で、液状でポリエステルの重合反応が行われる。より良い混合状態にするために、図4の重合反応槽1は静止型混合器11を備えるが、この静止型混合器はなくてもよい。
また、安定剤として、リン系化合物を使用することができ、中でもカルボメトキシメタンホスホン酸、カルボエトキシメタンホスホン酸、カルボプロポキシメタンホスホン酸、カルボプトキシメタンホスホン酸、カルボメトキシ−ホスホノ−フェニル酢酸、カルボエトキシ−ホスホノ−フェニル酢酸、カルボプロトキシ−ホスホノ−フェニル酢酸もしくはカルボブトキシ−ホスホノ−フェニル酢酸のジメチルエステル類、ジエチルエステル類、ジプロピルエステル類またはジブチルエステル類から選ばれることが好ましい。
ポリマーをクロロホルムに溶かして0.5W/W%の溶液を得た。この溶液を島津製作所製GPC測定装置を用いて測定した。測定装置の構成は以下のとおりである。
検出器;RID−6A
ポンプ;LC−9A
カラムオーブン;CTO−6A
カラム;Shim−pack GPC−801C,−804C,−806C,−8025Cを直列
分析条件 溶媒;クロロフォルム
流速;1ml/min
サンプル量;200μl
カラム温度;40℃
ポリマー50mgをクロロホルム5mlに溶かした。この溶液をウオーターズ社製クロマトグラフィーを用いて測定した。装置構成は以下のとおりである。
検出器;RI2414
カラムオーブン;SMH
カラム;Shodex GPC LF−804を2本直列
分析条件 溶媒;クロロホルム
流速;1ml/min
サンプル量;50μl
カラム温度;40℃
サンプル2mgをアルミ製の容器に入れて、TA Instruments社製DSC2920を用いて昇温速度10℃/minで測定した。
L−ラクチド50部を110℃で溶解した後に図1の重合反応槽1に仕込み、同時にステアリルアルコール0.04部とオクチル酸スズ0.01部を加え、系内を十分に窒素置換した後に常圧下190℃で1時間重合を行った。この重合反応槽内部には攪拌翼が設置されており、毎分15回転で攪拌した。さらにカルボエトキシメタンホスホン酸0.007部を加えて5分間よく攪拌混合した後、重合反応槽を窒素ガスで0.25MPaに加圧して液状ポリマーを抜出し口2から抜出し速度1.7部/分で抜出して、被反応物質入口4から反応装置3に供給した。抜出し口2を出た直後のポリマー9は、低分子化合物を7.5%含有する重量平均分子量17万、融点165℃だった。加熱装置8で125℃に加熱された空気を0.003部/分の速度で給気口6から反応装置3に給気して排気口7より排気した。反応装置内のポリマー9の滞留時間は10分であり、被反応物質出口の直前のポリマー9の温度は130℃であった。被反応物質出口を出たポリマー9は低分子化合物を600ppm含有する重量平均分子量17万、融点165℃だった。
十分に窒素置換をして残存酸素を除去したL−ラクチドを単位時間あたり48.75部と同様に窒素置換したD−ラクチドを単位時間あたり1.25部と、さらに単位時間あたり0.05部のラウリルアルコールと0.004部のオクチル酸スズを図2の重合反応槽1に加え、185℃で2時間重合反応させた。得られたポリマーの重量平均分子量は15万であり、融点は155℃、低分子化合物を4.8%含有していた。このポリマーを重合反応槽1の底部に付けたポリマーポンプにより液状ポリマーの抜出し口2から連続して抜出して、被反応物質入口4から反応装置3に供給した。反応装置3内のポリマー9の滞留時間を15分に設定した。給気口6から30℃の窒素ガスを単位時間あたり0.001部を供給して排気口7から連続して排気した。加熱装置8により、反応装置3内のポリマー9が145℃になるように加熱した。被反応物質出口を出たポリマーの重量平均分子量は15万、融点は155℃、低分子化合物の含量は500ppmであった。
L−ラクチド50部を縦型反応器に仕込み系内を窒素置換した後、ステアリルアルコール0.04部とオクチル酸スズ0.01部を加え、200℃で2時間重合を行い、冷却・固化して粒状のポリL−乳酸を得た。このポリ乳酸の重量平均分子量は18万であった。融点は158℃であり、3.1重量%の低分子物質を含有していた。
単位時間あたり濃度90%のL−乳酸の水溶液100部とオクチル酸スズ0.0054部を図5の重合反応槽11に加えて、激しく攪拌しながら発生する水を連続して系外に除去して、液状ポリマーの抜出し口から重量平均分子量11万、融点152℃、低分子化合物の含有量6.8%のポリ乳酸を得た。単位時間あたり45部のポリ乳酸をポリマーポンプ20により連続して後続の重合反応槽12に送り、残りのポリマー全量を連続して液状ポリマーの抜出し口2から抜出して反応装置3に送った。反応装置3の給気口から室温で単位時間あたり0.005部の窒素ガスを連続して供給して排気口7から連続して排気した。反応装置3は、220℃に加熱した液状の熱媒体が外套に循環しており、さらに内部の加熱装置8によりポリマー9の被反応物質出口近傍での温度を105℃にコントロールした。反応装置3内のポリマーの滞留時間は20分であった。
L−ラクチド50部を縦型反応器に仕込み系内を窒素置換した後、ステアリルアルコール0.04部とオクチル酸スズ0.01部を加え、200℃で2時間重合を行い、冷却・固化して粒状のポリL−乳酸を得た。このポリ乳酸の重量平均分子量は10万であった。融点は157℃であり、6.1%の低分子化合物を含有していた。
2 液状ポリマーの抜出し口
3 反応装置
4 被反応物質入口
5 被反応物質出口
6 給気口
7 排気口
8 加熱装置
9 ポリマー
10 ポリマーポンプ
11 ポリマー移送装置
31 反応装置
32 反応装置
41 被反応物質入口
42 被反応物質入口
51 被反応物質出口
52 被反応物質出口
61 給気口
62 給気口
71 排気口
72 排気口
81 加熱装置
82 加熱装置
111 原料供給口
112 添加口
113 1に付属の静止型混合器
Claims (6)
- 液状ポリマーの抜出し口より下流に、少なくとも被反応物質出入口と排気口を設けたポリエステルの製造装置。
- ポリ乳酸から低分子化合物を除去することを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸の製造装置。
- 加熱手段を備えることを特徴とする請求項1および2に記載のポリ乳酸の製造装置。
- 乳酸を直接重合あるいはラクチドを開環重合して製造した液状のポリ乳酸を、反応槽から抜出した後に被反応物質出入口および排気口を設けた装置を用いて、被反応物質入口よりポリ乳酸を投入し、排気口から低分子物質を除去することを特徴とするポリ乳酸の製造方法。
- 反応槽内で加熱することを特徴とする請求項4記載のポリ乳酸の製造方法。
- 排気口から低分子物質を除去するために、減圧下あるいは気流下で行うことを特徴とする請求項4および5に記載のポリ乳酸の製造方法。
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JP2006013510A JP2007191660A (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | ポリエステルを製造する装置およびそれを用いた製造方法 |
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-
2006
- 2006-01-23 JP JP2006013510A patent/JP2007191660A/ja active Pending
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