以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図16を参照して説明する。本実施の形態では、静止画像と動画像を撮影し、画像を閲覧表示可能な、DCF規格に準拠したディレクトリ管理を行うデジタルスチルカメラに適用した例としてある。
まず、本例のデジタルカメラの内部構成例について説明する。図1は、本例のデジタルカメラ100の内部構成例を示したブロック図である。デジタルスチルカメラ100は、静止画像と動画像の撮像機能を備えたカメラ部1と、撮像画像に所定の処理を施すDSP(Digital Signal Processor)2と、書き換え可能な記録媒体であるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)3と、外部記録媒体に対して読み書きを行うインタフェース部となる媒体インタフェース(I/F)4と、各ブロックの処理を制御する制御部5と、操作キー等を設けて操作を行う操作部6と、液晶駆動処理を行うLCD(Liquid Crystal Display)コントローラ7と、撮影画像、メニュー等を表示させるLCD8と、図示しない外部装置と接続し通信可能な外部インタフェース(I/F)9を備える。ここで、外部インタフェース9は、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394方式やUSB(Universal Serial Bus)端子などの有線インタフェースとして設ける。そして、撮像表示操作に伴う画像ファイルの書き込み、読み出しは着脱可能な記録媒体10または大容量の記録媒体であるハードディスクドライブ17に対して行うことができる。本例のデジタルスチルカメラにおいては、記録媒体10として、例えば半導体メモリを用いたいわゆるメモリカードを用いる。
画像の撮影時は、レンズ、フォーカス機構、シャッタ機構、絞り(アイリス)機構などを備える光学ブロック11を駆動制御する光学ブロック用ドライバ14が、制御部5からの制御に応じて、光学ブロック11を動作させる駆動信号を形成する。そして、この駆動信号を光学ブロック11に供給して、光学ブロック11を動作させる。光学ブロック11は、光学ブロック用ドライバ14からの駆動信号に応じて、フォーカス機構、シャッタ機構、絞り機構が制御され、被写体の画像を取り込んで、撮像信号を生成するCCD(Charge Coupled Device)撮像素子12に画像を供給する。ここで、CCD撮像素子12を駆動制御するCCDドライバ15は、CCD撮像素子12とCCDドライバ15に供給するタイミング信号を生成するタイミング生成回路16から供給されたタイミング信号に基づいて、駆動信号を形成し、CCD撮像素子12を駆動させる。
光学ブロック11を介して入射した像光は、受光した撮像信号を光電変換するCCD撮像素子12の撮像面に結像される。そして、CCD撮像素子12は、撮像面に結像された被写体像に応じた撮像出力信号を、光学ブロック11からの画像を光電変換して出力する。さらに、CCD撮像素子12は、制御部5によって制御されるタイミング生成回路16から生成されるタイミング信号に基づいて、取り込んだ被写体の画像(画像情報)を電気信号として、所定の前処理を施す前処理回路13に供給する。前処理回路13は、供給された電気信号の画像情報に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好に保つとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、そして、A/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号とされた画像データを形成する。本例のデジタルスチルカメラ100では、このように撮像出力信号に対して処理を行うブロック11〜16をカメラ部1とする。
そして、デジタル信号とされた画像データは、前処理回路13からDSP2に供給される。DSP2では、供給された画像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。このようにして種々の調整が施された画像データは、所定の圧縮方式でデータ圧縮され、システムバス55、媒体インタフェース4を通じて、デジタルスチルカメラ100に装填された取り外し可能な記録媒体10又はハードディスクドライブ17に、例えばDCF規格に準じた画像ファイルとして記録される。
一方、画像の表示時は、記録媒体10に記録された画像データが、タッチパネルやコントロールキー等で構成される操作部6を通じて受け付けたユーザからの操作入力に応じて、目的とする画像データが媒体インタフェース4を通じて記録媒体10から読み出され、DSP2に供給される。または、ハードディスクドライブ17に記録されたデータが読み出され、DSP2に供給される。DSP2に供給されたデータ圧縮されている画像データについて、DSP2は、解凍処理(伸張処理)を行い、解凍後の画像データをシステムバス55を通じて、LCDコントローラ7に供給する。LCDコントローラ7は、供給された画像データから画像信号を形成し、画像を表示可能なLCD8に画像信号を供給する。これにより、記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録されている画像データに応じた画像が、LCD8の表示画面に表示される。ここで、画像の表示の形態は、フラッシュROM53に記録された表示処理プログラムに従う。この表示処理プログラムは後述するファイルシステムがどのような仕組みで記録されているのか、どのように画像を再生するかを実行制御するプログラムである。
制御部5は、処理の演算、制御を行うCPU(Central Processing Unit)51と、書き換え可能なRAM(Random Access Memory)52とフラッシュROM(Read Only Memory)53、デジタルスチルカメラ100内の時刻を提供する時計回路54を、所定の信号を相互通信可能なシステムバス55に接続して構成されたマイクロコンピュータであり、各ブロックを制御する。ここで、RAM52は、処理の途中結果を一時記憶するなど主に作業領域として用いる。時計回路54は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、タイムゾーンを提供できると共に、撮影日時等の日時情報を撮影画像ファイルに付与する機能を有する。フラッシュROM53には、CPU51において実行する種々のプログラムや、処理に必要となるデータなどを記憶させる。また、CPU51では、後述するイベントの分割、結合処理、撮像画像に対するタイムゾーンの設定、外部から取り込んだ画像に対するタイムゾーンシフト等の処理を実行する。
また、本例のデジタルスチルカメラ100には、外部インタフェース9を設けている。この外部インタフェース9を通じて、例えば図示しない外部のコンピュータ装置と接続して、コンピュータ装置から画像データの供給を受けて、これを自機に装填された記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録できる。また、自機に装填された記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録されている画像データを外部のコンピュータ装置等に供給することもできる。
このように、ユーザは、本例のデジタルスチルカメラ100を用いることで、被写体の画像を撮影して、装填された記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録することができると共に、記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録された画像データを読み出して、これを表示し、任意に閲覧、編集することが可能である。
次に、撮影順に沿った分類の概念について、図2を参照して説明する。本例のデジタルスチルカメラ100において、全ての画像はその撮影日時に基づき撮影順に時間軸に沿って配置され、日付、週、月、季節、年などの社会通念上の時間単位、またはユーザが任意に設定できる区切りをもって集合を構成する。本例では、このような集合を「イベント」と称する。また、人は少なくとも画像を撮影した行事とそれらの起こった順番は覚えている、との考えに基づき、画像を撮影順に探せることを保証すると共に、その行事の単位を検索の手がかりとする仕組みを提供する。また、本例ではイベントの基本単位を日付として説明するが、例えば、1日を午前のイベント、午後のイベント、夜のイベント等に分割することもできる。また、2泊3日の旅行の出発から帰宅までを日付を跨いだ一つのイベントとすることもでき、ユーザがイベントの単位を任意に設定可能である。
図2には、静止画ファイルP1〜P11と動画ファイルM1,M2が時間軸上に撮影時刻の順番で配置してある。そして、例えばイベント名称をイベントA、イベントB、イベントCとすると、各イベントに静止画ファイルまたは動画ファイルの画像群が属することが分かる。ただし、1つのイベントには1ファイルしか属していなくてもよい。本例では、イベントAに属する画像群E1には、静止画ファイルP1,P2と動画ファイルM1が配置される。同様に、イベントBに属する画像群E2には、静止画ファイルP3〜P6と動画ファイルM2が配置され、イベントCに属する画像群E3には、静止画ファイルP7〜P11が配置される。なお、以下の説明では静止画ファイル、動画ファイルを画像ファイルとも称する。
デジタルスチルカメラ100とその関連機器において、着脱可能な記録媒体10、または内蔵したハードディスクドライブ17に記録される画像ファイルに対して、例えばExif(Exchangeable Image File Format)画像ファイル規定を適用する。各画像の撮影日時の取得は、静止画ファイルであれば、Exifに格納された情報、動画ファイルであればファイル内に格納された情報を使う。それらの情報が存在しない場合、ファイルシステムに設定されたファイルの時刻を使っても良いが、より正確な撮影日時情報を使用する。
次に、撮影時の自動分類の例について、図3を参照して説明する。本例では、撮影時における画像ファイルの自動分類規則に「日付で分ける」を適用した例としてある。この場合、撮影時刻に応じて撮影したファイルが自動的に日付毎に作成されるイベントに振り分けられる。撮影時刻は、時計回路54でカウントしてあり、時刻情報を時間軸上に示す。イベントE2には、例えば2月21日0時〜24時までの時間帯で撮影された静止画ファイルP3〜P6と動画ファイルM2が格納される。同様に、イベントE3には、例えば2月22日0時〜24時までの時間帯で撮影された静止画ファイルP7が格納されることが分かる。
ここで、画像の撮影時において、イベントE2が作成されていない状態で、静止画ファイルP3を2月21日に初めて撮影したとする。この場合、2月21日のイベントE2が新規に作成され、イベントE2に静止画ファイルP3が格納される。一方、2月21日のイベントE2が既に作成されていた場合、イベントE2に画像を追加する(本例では、静止画ファイルP4〜P6,動画ファイルM2)。同様に、イベントE3が作成されていない状態で、静止画ファイルP7を2月22日に初めて撮影したとすると、2月22日のイベントE3が新規に作成され、イベントE3に静止画ファイルP7が格納される。また、2月22日のイベントE3が既に作成されていた場合、イベントE3に画像を追加する。動画を撮影した場合の撮影日時は、撮影開始時刻を示すものである。ここで、図3において、動画ファイルM2の撮影は2月21日〜22日の日付をまたいでいる。しかし、撮影開始時刻がイベントE2内であるため、イベントE2に動画ファイルM2を格納する。撮影時刻は撮影地域ごとに設定される後述するタイムゾーンで判断しており、一般にデジタルスチルカメラ100内でタイムゾーンを設定する。また、タイムゾーンを変更して新たな撮影を行った場合は、新たなイベントを作成する。
次に、イベント分割の手動設定例について、図4を参照して説明する。図4では、2月21日のイベントE2を2つのイベントに分割してファイルを格納する場合における、イベントの手動設定例を示す。図4(a)は、分割した前後のイベント間に隙間の時間帯を設けた例である。一方、図4(b)は、分割した前後のイベント間に隙間の時間帯を設けない例である。図4(a)、図4(b)共に点線で囲んだイベントE2は、2月21日0時〜24時までの時間帯で撮影した静止画ファイルP3〜P6と動画ファイルM1を格納してある。同様に、イベントE3は、2月22日0時〜24時までの時間帯で撮影した静止画ファイルP7を格納してある。
本例では、静止画ファイルP5をイベントE2を分割する区切りとして指定する。この場合、イベントE2は、イベントe1,e2に分割される。例えば静止画ファイルP5を撮影した直後にイベントE2を分割すると、静止画ファイルP5の撮影時刻以降(2月21日18時以降)の撮影画像は日付が変わるまで(2月22日の0時まで)分割されたイベントe2へ追加される。図4(a)では、イベントe1を、2月21日0時〜13時(静止画ファイルP4を撮影した時刻)とし、イベントe2を、2月21日18時(静止画ファイルP5を撮影した時刻)〜24時とした時間帯とする。このように隙間の時間帯を設けてイベントを分割することで後述する外部ファイルを取り込んだ際に、画像ファイル群ごとの分類が維持されやすくなる。
一方、イベントE2の分割に際して、イベントe1の時間帯を、静止画ファイル5を撮影した時刻の直前まで延長してイベント間に隙間の時間帯を設けないようにすることもできる。イベントE2を静止画ファイルP5を基準にして分割した場合、静止画ファイルP5は分割されたイベントe2′に含まれる。図4(b)では、イベントe1′を、2月21日0時〜18時(静止画ファイルP5を撮影した時刻の直前まで)とし、イベントe2′を、2月21日18時(静止画ファイルP5を撮影した時刻)〜24時とした時間帯とする。このように隙間の時間帯を設けないでイベントを分割することで後述する外部ファイルを取り込んだ際に、確実に既存のイベントにファイルが分類されるため分類先のイベントが予測しやすくなる。
このようにして、イベントをある時刻から任意に区切って撮影ファイルを格納することが出来る。ただし、イベントの分割はあくまでも日付区切りであり、新しい区切りからその日の24時までが新しいイベントになる。
次に、イベントの結合操作例について、図5を参照して説明する。図5では、2つのイベントを結合して1つのイベントとする結合操作の例を示す。図5(a)は、1日ごとに分割されたイベントの例としてある。一方、図5(b)は、2つのイベントを結合した例としてある。図5(a)のイベントE2は、2月21日0時〜24時までの時間帯で撮影した静止画ファイルP3〜P6と動画ファイルM1が格納してある。イベントE3は、2月22日0時〜24時までの時間帯で撮影した静止画ファイルP7が格納してある。
本例のデジタルスチルカメラ100では、隣り合ったイベントであれば、2つのイベントを結合して1つのイベントとする結合操作を行うことが可能である。本例では、図5(a)の分割されたイベントE2とE3を結合して、図5(b)のイベントE4としている。この結果、イベントE4には2月21日0時〜2月22日24時までの時間帯に撮影された静止画ファイルP3〜P7と動画ファイルM1が含まれるようになる。なお、結合したイベントは、ユーザの任意の設定で再び分割することも可能である。
次に、画像ファイルを外部から取り込む場合の自動分類例について、図6を参照して説明する。図6は、デジタルスチルカメラ100とは別のデジタルスチルカメラで撮影した画像ファイルを記録してある記録媒体10を、本例のデジタルスチルカメラ100に装填し、記録媒体10から読み出した画像ファイルをカメラに内蔵してあるハードディスクドライブ17に記録する場合に、画像ファイルの撮影時刻に応じてイベントに自動分類する処理について記してある。外部の記録媒体10から読み出した静止画ファイルP11〜P13が2月21日に撮影した画像ファイルであるため、2月21日付のイベントE2に取り込まれる。同様に、静止画ファイルP14は2月22日に撮影した画像ファイルであるため、2月22日付のイベントE3に取り込まれる。こうして、外部から取り込んだ画像ファイルは、対応するイベントに取り込まれる。なお、画像ファイル取り込み時の処理では、画像ファイルに付与された時刻情報を元にデジタルスチルカメラ100の後述するタイムゾーン設定に基づいて行われる。図6で取り込む画像ファイルはデジタルスチルカメラ100と同じタイムゾーンで撮影したものである。
次に、分割時に隙間の時間帯を設けたイベントに外部から取り込んだ画像ファイルを対応させる場合の自動分類例について、図7を参照して説明する。図7(a)は、隙間の時間帯を設けて分割されたイベントの例である。また、図7(b)は、図7(a)の分割されたイベントへの画像ファイルの取り込み例である。外部から取り込む静止画ファイルP11〜P13は2月21日に本例のデジタルスチルカメラ100とは別のカメラで撮影した画像である。図7(a)より、静止画ファイルP11は既存の画像群で構成されるイベントe1の時間帯(2月21日0時〜13時)に撮影されている。しかしながら、静止画ファイルP12,P13の撮影時刻を含むような、既存の画像群で構成されるイベントが存在しない。このため、図7(b)のように、静止画ファイルP11はイベントe1へ挿入されるが、静止画ファイルP12,P13は新たなイベントe3を作成して、そのイベントに取り込まれる処理が行われる。ここで、静止画ファイルP12の撮影時刻を2月21日14時とし、静止画ファイルP13の撮影時刻を2月21日17時とすると、作成されたイベントe3の時間帯は、(2月21日14時〜17時)となる。本例においても取り込む画像は、デジタルスチルカメラ100と同じタイムゾーンで撮影した画像とする。
ここで、イベントの分割時に隙間の時間帯を設けないようにしたイベントに画像ファイルを外部から取り込む場合には、隙間の時間帯が存在しない。このため、外部画像ファイルを格納するために新たにイベントが作成されることはない。ただし、外部画像ファイルの撮影時刻に対応するイベントがデジタルスチルカメラ100にない場合は、新たにイベントを作成して外部画像ファイルを取り込むようにする。
次に、本例のデジタルスチルカメラ100における画像ファイルの索引管理機能について、図8を参照して説明する。デジタルスチルカメラ100では、記録媒体10とハードディスクドライブ17の特定領域に記録してあり、索引機能を有するインデックスシステムを用いて画像ファイル、イベント等の管理を行う。図8は、デジタルスチルカメラ100内で画像を一元的に管理、参照するために作成されるインデックスシステムのフォルダ構造とエントリの例を示す。
デジタルスチルカメラ100は、静止画ファイル、動画ファイル等の管理対象ファイルに対して速やかに目的の情報を得るために、各種ファイルのエントリやサムネイル画像、メタデータを管理するデータベース機能を有するインデックスシステム200により検索、参照時における処理性能を高めている。また、インデックスシステム200は、記録媒体10とハードディスクドライブ17上の実データを有する実ファイル、実フォルダだけでなく、記録媒体10とハードディスクドライブ17のファイル管理システムによる仮想ファイル、仮想フォルダについても、エントリ情報を登録できる。このように、インデックスシステム200を用いて、階層構造としたフォルダ構成でファイルを管理している。
また、インデックスシステム200は、記録媒体ごと(本例では、記録媒体10とハードディスクドライブ17)に構成される。そして、記録媒体10をデジタルスチルカメラ100に装填することで、記録媒体10で作成してあるインデックスシステム200を読み出して、デジタルスチルカメラ100内のインデックスシステム200に、読み出したインデックスシステム200の情報を取り込むことができる。インデックスシステム200は、記録した画像ファイルのエントリ、ファイル名、ファイル長等の情報を管理する。画像閲覧時等においては、インデックスシステム200のエントリを参照することで、速やかに記録媒体10またはハードディスクドライブ17に格納したデータに対してアクセスすることができる。
図8(a)は、インデックスシステム200のフォルダの構成例を示す。最上位フォルダであるインデックスルートフォルダa1の直下には、画像ファイルへのエントリ情報を記録してあるオリジナルルートフォルダa2と、好みのファイルへのエントリ情報を記録してあるお気に入りフォルダa3がツリー型フォルダ構造で格納してある。ここで、説明のため、全てのフォルダ、ファイルには、インデックスシステム200でアクセスする際に参照するエントリインデックスを「#数字」の形式で付与してある。
オリジナルルートフォルダa2の直下には、例えば2005年4月1日付のオリジナルフォルダa20,2005年4月5日付のオリジナルフォルダa23,…のように複数のオリジナルフォルダに対して、フォルダの作成日付を付与して格納してある。本例では、生成したイベントごとにオリジナルフォルダを作成し、そのイベントに属する画像ファイル群に対する画像ファイル、イベントを代表するサムネイル画像(例えば、イベント内で一番最初に撮影された画像ファイル)、メタデータを格納する。オリジナルフォルダに格納してある画像ファイル、サムネイル画像、メタデータは一意であり、複数のオリジナルフォルダに同一の画像ファイル、サムネイル画像、メタデータが格納されることはない。
同様に、お気に入りルートフォルダa3の直下には、お気に入りフォルダa4,a5,…が格納してある。お気に入りフォルダは、任意のファイルに対するリンク情報が記録してあるリンク群を表す。本例では、お気に入りフォルダa4に、ファイルa24へのリンク情報が記録してあることを矢印で表す。なお、お気に入りフォルダには実際のサムネイル画像等の情報は格納していないため、複数のお気に入りフォルダにオリジナルフォルダに格納された同一のファイルへのリンク情報が記録される場合がある。
図8(b)は、インデックスシステム200のファイル構成例を示す。インデックスシステム200では、管理対象ファイルが映像コンテンツに関するファイルの場合、各管理対象ファイルの属性からエントリインデックスを含むプロパティデータが作成され、プロパティデータの連続によりプロパティファイルF1が構成される。プロパティファイルF1のヘッダ部にはプロパティファイルF1自身の情報であるプロパティファイルヘッダが作成される。そして、フォルダとファイルのエントリインデックスを付与したプロパティデータが、インデックスルートフォルダa1のエントリインデックス#1から順に格納される。また、各管理対象ファイルから、それぞれのサムネイル画像が作成され、サムネイル画像によるエントリの連続により、サムネイル画像ファイルF2が作成される。また、ファイルにファイル名称等のメタ情報が付与されている場合は、メタ情報によるエントリの連続により、メタデータファイルF3が作成される。
本例のプロパティファイルF1に格納されたプロパティデータには、ファイルの画像情報、ファイル名、撮影日時、編集日時、閲覧日時、連写有無、タイムゾーン等の基本的な各種情報を記録している。ここで、デジタルスチルカメラ100のタイムゾーンをJST(Japan standard time:日本標準時間)に設定している場合、プロパティデータに格納されたタイムゾーン情報は、UTC(Coordinated Universal Time:協定世界標準時)からの差分である“+9時間”が格納される。タイムゾーンがJSTからPST(Pacific Standard Time:太平洋側標準時間)に変更された場合は、タイムゾーン情報は“−8時間”に変更される。
画像ファイルに関連するプロパティデータには、対応するサムネイル画像のエントリを指し示すアクセス情報が記録されており、本例ではサムネイル画像ファイルF2、メタデータファイルF3への点線矢印でアクセス情報を表している。本例では、ファイルa21,a22,a24のエントリインデックス#21,#22,#24の画像ファイルに対応して、それぞれサムネイル画像a21′,a22′,a24′(画像A,B,C)をサムネイル画像ファイルF2に予め作成してある。また、ファイルa21,a22のエントリインデックス#21,#22には、画像タイトルやコメント等の付加的な情報を格納したメタデータファイルF3へのエントリ情報が格納してある。画像閲覧時等において、サムネイル画像ファイルF2に記録されたサムネイル画像を読み出すことで、記録媒体10に記録された多数の画像ファイルを速やかにサムネイル表示させることができる。またプロパティファイルF1の記録に基づいて、ユーザの選択したサムネイル画像からオリジナルの画像ファイルにアクセスして画像を表示させることもできる。
このようにエントリインデックスを付与したプロパティデータをプロパティファイルF1に格納してあるため、記録媒体10又はハードディスクドライブ17に多くの画像ファイルが格納してあっても、デジタルスチルカメラ100で画像閲覧を行う場合にオリジナルファイルまでアクセスすることなく、素早く検索し、画像の表示等の処理性能を向上させることができる。また、画像をサムネイル画像として予め作成してあるため、サムネイル表示を行う場合に速やかに表示可能である。また、本例のイベント分割、結合操作においても、インデックスシステム200を用いることで処理の負担を軽減することができる。
次に、本例で用いるタイムゾーンによる画像ファイルのイベント管理について、図9を参照して説明する。タイムゾーンとは、ある国または地域が共通で用いる時間帯を表し、UTCからの増減値により地域ごとの標準時を算出することができる。本例のデジタルスチルカメラ100では、ユーザが地域に応じたタイムゾーンを予め設定することで、その撮影地域に適した標準時を得ることができ、撮影時には地域の標準時による日時情報を画像ファイルに付与するとともに、イベントの振り分け日時を決定する。ここで、図9の説明では、デジタルスチルカメラ100に記録してあるイベントを構成する画像ファイルの記載は省略する。
本例のデジタルスチルカメラ100は、タイムゾーンをJST(UTC+9時間)で初期設定してある。このときのイベント構成例について、図9(a)を参照して説明する。図9(a)では、撮影された画像ファイルに対してJSTの日時情報が付与される。本例では、イベントe0は、2月21日の6時〜22時までの時間帯を占めており、画像ファイルP1〜P4が格納してある。同様に、2月22日のイベントe3は、12時〜22時までの時間帯を占めており、画像ファイルP5,P6が格納してある。
次に、2月21日の18時に撮影した画像P3を選択してイベント分割した例について、図9(b)を参照して説明する。このとき、イベントe0は、イベントe1,e2に分割され、分割されたイベントe1は6時〜13時までの時間帯を占め、イベントe2は18時〜22時までの時間帯を占める。
次に、タイムゾーンをPSTに設定した他のデジタルスチルカメラによって撮影した画像ファイルの撮影日時を、図9(c)を参照して説明する。このとき、画像ファイルのタイムゾーンは、PST(UTC−8時間)となり、2月20日の14時に撮影した静止画ファイルP11、21時に撮影した静止画ファイルP12、23時に撮影した静止画ファイルP13と、2月21日の13時に撮影した静止画ファイルP14、21時に撮影した静止画ファイルP15が存在することが分かる。このようにExifや画像ファイルの更新時刻として、PSTにおける時刻(ローカル時刻)が設定される。
タイムゾーンの情報は、デジタルスチルカメラ100ごとに設定可能である。このため、2つのデジタルスチルカメラを用いて、日本とアメリカで同じ瞬間に撮影した場合、画像ファイルに付与される日時情報は同一の値とはならない。つまり、日本で2月22日の0時に撮影したとしても、アメリカでは時差のため2月21日の7時に撮影した撮影日時情報が画像ファイルに付与される。本例では、他のタイムゾーンを設定した他のカメラで撮影した画像ファイルをデジタルスチルカメラ100に取り込む場合、取り込まれた画像ファイルに付加されている時刻情報は、そのまま残した上で、日本のタイムゾーンに適した形で画像ファイルをイベントに振り分けるようにする。
次に、タイムゾーンをJSTからPSTにシフトした場合のイベント構成例について、図9(d)を参照して説明する。ここでは、図9(b)で説明したイベントについて、デジタルスチルカメラ100のタイムゾーンをJSTからPSTにシフトする。タイムゾーンシフトにより、イベントe1の時間帯は、2月21日の6時〜13時(JST)から2月20日の13時〜20時(PST)に変更される。同様に、イベントe2の時間帯は、2月21日の18時〜22時(JST)から2月21日の1時〜5時(PST)に変更される。そして、イベントe3の時間帯は、2月22日の12時〜22時(JST)から日付をまたぐ形で2月21日の19時〜22日の5時(PST)に変更される。なお、一度作成されたイベントは、タイムゾーンシフトによって日付をまたいだとしても自動的に分割されることはない。また、便宜上イベントの開始・終了時刻をPSTで表記するが、デジタルスチルカメラ100上で表示する場合はこの限りではない。基本的には画像ファイルが有するタイムゾーンに沿った表記を行うことになる。
次に、PSTのタイムゾーン情報を持つ外部ファイル取り込み後のイベント構成例について、図9(e)を参照して説明する。図9(c)で示したタイムゾーンをPSTとして撮影された画像ファイルを、本例のデジタルスチルカメラ100に取り込む場合、画像ファイルP11は、イベントe1に格納される。また、画像ファイルP15は、イベントe4に格納される。ここで、画像ファイルP12,P13を格納するためのイベントがデジタルスチルカメラ100には作成されていない。このため、取り込んだ画像ファイルに対応するイベントが新たに作成される。本例では、イベントe4が作成され、イベントe4は2月20日の21時〜23時の時間帯を占めており、画像ファイルP12、P13を格納する。また、画像ファイルP14についても格納するためのイベントがデジタルスチルカメラ100には作成されていない。このため、取り込んだ画像ファイルに対応するイベントe5が新たに作成される。なお、イベントe5には、画像ファイルP14しか格納されない。
ここで、外部の画像ファイルP11〜P15自体にタイムゾーン情報が付与されていた場合、
1)デジタルスチルカメラ100のタイムゾーン設定に関わらず、画像ファイルは時間軸上の正しい位置に挿入される。また、イベントも所定の規則に沿って構成される。
一方、外部の画像ファイルP11〜P15自体にタイムゾーン情報が付与されていなかった場合、
2)デジタルスチルカメラ100のタイムゾーン設定をPSTとしてから画像を取り込むことで、画像ファイルは時間軸上の正しい位置に挿入される。
次に、タイムゾーン情報を持たない外部ファイルを誤ったタイムゾーン設定で取り込んだ場合のイベント構成例について、図9(f)を参照して説明する。ここでは、タイムゾーンをPSTとして撮影した画像ファイルは、インデックスシステムによる画像管理が行われていないため、タイムゾーン情報を持っていないとする。このため、2)のデジタルスチルカメラ100のタイムゾーン設定をJSTのまま画像ファイルを取り込んでしまうような誤操作を行った場合(通常は、取り込む外部ファイルのタイムゾーンに合わせてデジタルスチルカメラ100のタイムゾーンをPSTに設定して取り込まなければならない)、PSTで撮影された画像ファイルP11〜P15の撮影日時はJSTに基づいて解釈される。つまり、デジタルスチルカメラ100は、自身のタイムゾーン設定に基づいて、外部ファイルに付与してある撮影日時をそのまま取り込んでイベント登録してしまう。このため、図9(c)に示したPSTで撮影した画像ファイルの日付情報がデジタルスチルカメラ100に取り込まれ、元々2月20日に画像ファイル(イベント)がない場合は、画像ファイルP11〜P13を格納するイベントe6が2月20日の14時〜23時の時間帯で作成される。画像ファイルP14は、既存のイベントe1に格納される。同様に、画像ファイルP15は、既存のイベントe2に格納される。格納された外部の画像ファイルP11〜P15は、デジタルスチルカメラ100のインデックスシステム200で管理されるようになる。
次に、図9(e)のタイムゾーンをPSTからJSTにシフトした場合のイベント構成例について、図9(g)を参照して説明する。この場合、タイムゾーンをシフトしただけであるため、イベントの構成に変化は生じない。イベントe4は2月21日の14時〜16時の時間帯となり、イベントe5は2月22日の6時の時間となる。
次に、JSTのタイムゾーンで撮影された外部ファイル取り込み後のイベント構成例について、図9(h)を参照して説明する。画像ファイルP16は、タイムゾーンをJSTに設定して他のデジタルスチルカメラによって2月22日の8時に撮影されたとする。画像ファイルP16をデジタルスチルカメラ100に取り込む場合、画像ファイルP16の撮影時間を含むイベントが存在しない。2月22日にイベントe3のみが存在するため、イベントe3で2月22日の12時〜22時であった時間帯が、8時〜22時に延長されたイベントe3′となり、このイベントe3′に画像ファイルP16が格納される。
このようにして、設定されたタイムゾーンのシフトに応じて、適切な時間軸に沿って外部の画像ファイルを取り込むことが可能となった。
ここで、撮影時と外部画像ファイルの取り込み時に画像ファイルをイベントに登録する処理の例について、図10と図11のフローチャートを参照して説明する。図10は、画像ファイルをイベントに登録する処理の例であり、タイムゾーンの設定を考慮に入れてイベント登録を行う。画像ファイルの撮影日にイベント存在がするかどうかの判定は、タイムゾーンに従う。また、図10と図11は、インデックスシステムを用いて画像ファイルのエントリ情報をイベントに登録する処理について説明を行うこととし、画像ファイルを実際にDCFディレクトリに複写し、格納する処理については説明を行わない。
まず、外部の記録媒体10から静止画ファイル又は動画像ファイルを入力し(ステップS1)、入力した画像ファイルの撮影日時を包含するイベント(A)がデジタルスチルカメラ100に存在するかどうか判断する(ステップS2)。イベント(A)が存在する場合、イベント(A)に入力した画像ファイルを登録する(ステップS3)。このとき、デジタルスチルカメラ100のインデックスシステム200に対して入力した画像ファイルのパスとサムネイル画像等を作成する。一方、登録できるイベントがない場合、入力した画像ファイルに必要なパス情報をRAM52あるいはハードディスクドライブ17に一時記憶させる(ステップS4)。
そして、ステップS3又はステップS4の経過後、処理されていない入力画像ファイルが記録媒体10又はハードディスクドライブ17に残っているかどうか判断する(ステップS5)。未処理の入力画像ファイルが残っている場合、ステップS1に戻り、入力画像ファイルが全て処理されるまでステップS1〜S5間の処理を繰返す。一方、入力画像ファイルが全て処理された場合、登録できるイベント(本例では、イベント(A))がなかった入力画像ファイルを一時記憶させたRAM52あるいはハードディスクドライブ17から読み出し、撮影日時順に入力する(ステップS6)。ステップS4で一時記憶させた入力画像ファイルの処理はステップS6以降で行う。
撮影日時順に入力した入力画像ファイルの内、入力画像ファイルの撮影日時を包含するイベント(B)だけが、入力画像ファイルの撮影日に存在するかどうか判断する(ステップS7)。入力画像ファイルの撮影日にイベント(B)だけが存在する場合、イベント(B)のタイムゾーンは入力画像ファイル撮影時のタイムゾーンと同じであるかどうか判断する(ステップS8)。イベント(B)のタイムゾーンは入力画像ファイルと同じである場合、イベント(B)は日を跨いでいないかどうか判断する(ステップS9)。イベント(B)は日を跨いでいない場合、イベント(B)に入力画像ファイルを登録する(ステップS10)。
一方、ステップS7で入力画像ファイルの撮影日にイベント(B)以外のイベントが存在する場合、撮影日時の前方に同日のイベント(D)が存在するかどうか判断する(ステップS11)。入力画像ファイルの撮影日時の前方に同日のイベント(D)が存在する場合、イベント(D)のタイムゾーンは入力画像ファイル撮影時のタイムゾーンと同じであるかどうか判断する(ステップS12)。イベント(D)のタイムゾーンは入力画像ファイルと同じである場合、イベント(D)はこの一連の処理(ステップS6以降の処理)で新たに作成されたイベントであるかどうか判断する(ステップS13)。イベント(D)はこの一連の処理で新たに作成されたイベントである場合、イベント(D)に入力画像ファイルを登録する(ステップS14)。
ここで、ステップS8のイベント(B)のタイムゾーンが入力画像ファイル撮影時のタイムゾーンと異なる場合、またはステップS9のイベント(B)が日を跨いでいる場合、またはステップS11の撮影日時の後方に同日のイベントが存在する場合、またはステップS12のイベント(D)のタイムゾーンが入力画像ファイル撮影時のタイムゾーンと異なる場合、またはイベント(D)はこの一連の処理で新たに作成されたイベントではない場合のいずれかであるならば、イベント(C)を新たに生成し(ステップS15)、イベント(C)に入力画像ファイルを登録する(ステップS16)。
そして、イベントに登録されていない入力画像ファイルがRAM52あるいはハードディスクドライブ17の一時記憶に残っているかどうか判断する(ステップS17)。イベント未登録の入力画像ファイルが残っている場合は、ステップS6の処理に戻り、イベントの登録処理を繰返す。一方、入力画像ファイルを全てイベントに登録してある場合、処理を終了する。
次に、画像をイベントに登録する処理(簡易版)の例について、図11のフローチャートを参照して説明する。本例の処理は、例えばプログラムROMやワークエリア等に制約があり、図10で説明した処理を行うことが困難である場合に、簡易にイベント登録が行えるようにした処理である。
まず、外部より取り込む入力画像ファイルのインデックスシステムからタイムゾーン設定を取得する(ステップS21)。次に、入力画像ファイルを撮影日時順に入力する(ステップS22)。そして、入力画像ファイルの撮影日にイベントが存在するかどうか判断する。(ステップS23)。イベントが存在しない場合、撮影日に相当するイベント(A)を生成し(ステップS24)、イベント(A)に入力画像ファイルを登録する(ステップS25)。
一方、ステップS23で、入力画像ファイルの撮影日にイベントが存在する場合、撮影日に存在するイベントはイベント(B)のみであるかどうか判断する(ステップS26)。イベント(B)のみ存在する場合、イベント(B)に入力画像ファイルを登録する(ステップS27)。
一方、ステップS26で、撮影日にはイベント(B)以外にイベントが存在する場合、入力画像ファイルの撮影時刻を内包するイベント(C)が存在するかどうか判断する(ステップS28)。イベント(C)が存在する場合、イベント(C)に入力画像ファイルを登録する(ステップS29)。
一方、ステップS28で、入力画像ファイルの撮影時刻を内包するイベント(C)が存在しない場合、撮影時刻の前方と後方のイベントの隙間の時間帯に相当する仮イベント(X)を生成する(ステップS30)。そして、生成した仮イベント(X)に入力画像ファイルを登録する(ステップS31)。ここで、仮イベント(X)は、処理途中ではイベントの時間帯が定まっていないために仮に作成するイベントであり、入力画像ファイルの取り込み処理が全て終了したら、イベントの時間帯を確定し、実イベントとして登録される。
最後に処理されていない入力画像ファイルが残っているかどうか判断する(ステップS32)。イベント未登録の入力画像ファイルが残っている場合、ステップS22の処理に戻り、イベントの登録処理を繰返す。一方、入力画像ファイルが全てイベントに登録してある場合は、処理を終了する。
次に、イベント一覧画面形式の表示例について、図12を参照して説明する。図12は、デジタルスチルカメラ100に備えてある操作部6と表示部8のレイアウト例を示す。
ユーザは、各種メニューを選択決定可能な決定キー63の操作により、選択中のイベントに属する画像の最初の一枚または画像群を表示する。上下左右に移動可能な4方向キー62の操作、又は操作量に応じてカーソルの移動速度が変わるシャトルデバイス(双方向跳ね返り式多段階操作デバイス)61の操作により、カーソルは前後のイベントを辿り、カーソル位置に応じてカーソル位置のイベントを特定する情報として、例えばイベントに属する先頭画像の撮影日時やイベントに属する画像の数などを表示する。また、選択されていないイベントに関してもそれらの情報を、例えばそれぞれの先頭画像の上部に撮影日時等の情報として表示しても良い。なお、本例では、イベントに格納される画像のうち、最初に撮影した先頭画像を代表画像として後述する画像84a〜84gをそれぞれのイベントごとに表示するようにしているが、任意に設定した画像を代表画像としてもよい。
表示部8は、LCDパネルで構成してあり、各種のメニュー、画像等を表示可能である。本例では、イベントごとの代表画像としてイベント内で最初に撮影された画像ファイルのサムネイル画像を表示する。今、2004年に作成されたイベントを真ん中に配置し、2004年に作成した他のイベントについてそれぞれ代表画像を左右に並べる。イベントの代表画像84dは、表示部8の中央部に他のイベントの先頭画像84a〜84c,84e〜84gより若干拡大表示され、イベントが選択されたことを強調してある。ただし、カーソル枠84は表示部8の中央部に固定されており、操作部6の操作により周辺のサムネイル画像を横方向にスライド移動させ、カーソル枠84内にセットすることでイベントを選択する。本例では、選択したイベントの代表画像の撮影(開始)日時83として、「2004 10 23 SAT 10:00 AM」とメッセージ表示してあり、この代表画像が2004年10月23日(土)午前10時に撮影されたことが分かる。ここで、表示部8で表示される日時情報は、各イベント(画像)に設定されたタイムゾーンに基づく。なお、デジタルスチルカメラ100に設定してあるタイムゾーンに換算した日時情報を表示するようにしてもよい。また、このイベントが、この時間帯から始まることも分かる。代表画像が、動画像である場合は先頭の静止画像や、所定の頭出し点を振っていればその画像を表示することもできる。
そして、同一月のイベント群は、月ごとにイベントの範囲を示す強調線85により認識できる。本例では選択中のイベントと同じ月に属するイベントは、強調線8eより2004年10月に撮影された画像ファイルを含む画像84c〜84fの4イベントあることが分かる。そして、カーソル枠84にセットされたイベントに対して、作成日時が新しいイベントは右方向に、作成日時が古いイベントは左方向に配置している。本例で選択するイベントの情報として、静止画枚数、動画カット数、動画の総時間(秒または分)が内部情報86として、それぞれの情報を特徴付けるアイコンと共に表示される。本例で選択しているイベントは、静止画32枚、動画12カット、動画の総時間12分であることが分かる。なお、タイトルとしてイベント名称をインデックスシステム200に持たせることでイベント名称を表示させることも出来る。
そして、表示部8の上部に選択中のイベントの前年81を表示させ、表示部8の下部に選択中のイベントの次年82を表示する。本例では、「2004」年に対して、前年81に「2003」年、次年82に「2005」年を表示する。なお、前年81は、前年に画像がない場合、遡って画像がある年を表示する。同様に次年82は、次年に画像がない場合、下って画像がある年を表示する。ユーザは、4方向キー62の上キー操作により、選択中のイベントに最も近い前年の同じ日時のイベントを選択する。逆に4方向キーの下キー操作により、選択中のイベントに最も近い翌年の同じ日時のイベントを選択する。また、4方向キー62の左キー操作により、選択中のイベントに最も近い過去のイベントを選択する。逆に4方向キーの右キー操作により、選択中のイベントに最も近い未来のイベントを選択する。この前年、次年のイベント選択操作については後述する選択基準に沿って行われる。
このようなイベントごとの画像表示を行うことで、ある年を基準として、例えば去年の正月、一昨年の正月のイベント等を簡単に辿ることができる。あるいは、ある日を基準として、同様の操作を行いイベントを辿ることもできる。
次に、イベント分割を行う処理での画面遷移例(インデックス画面)について、図13を参照して説明する。図13は、あるイベントに属する複数枚のサムネイル画像を「インデックス画面」として表示部8に一覧表示させた状態で、任意のサムネイル画像を選択し、イベント分割を行う場合における画面遷移例を示す。本例において、分割後の後方イベントの開始時刻は、分割点として指定した画像の撮影日時となる。
図13(a)は、あるイベントに登録してある10枚のサムネイル画像を並べてインデックス画面形式で表示部8に表示している例である。本例のインデックス画面は、イベントごとにサムネイル画像を表示可能である。今、サムネイル画像を選択するカーソル枠8aは、最後尾の画像を選択し強調表示している。図示しないシャトルデバイス61、4方向キー62等の操作部6の操作により、インデックス画面でのカーソル枠8aはサムネイル画像のある上下左右方向への移動が可能である。サムネイル画像と同じイベントに属する図示しない他の画像は、カーソル枠8aを上方向に移動させることで表示可能となる。そして、イベント全体に含まれる画像は、スクロールバー8bを上下にスクロールさせることで確認できる。そして、イベント分割を行うために、図13(b)に画面遷移する。
図13(b)は、イベント分割メニューを行う際の画面例である。表示部8のメニュー項目としてメニュー8cに「イベント分割」と表示される。ユーザが、「イベント分割」メニューを選択すると図13(c)に画面遷移する。図13(c)は、イベント分割メニューで、インデックス画面よりイベント分割後の新しい先頭画像を指定する際の画面例を示す。ユーザは、カーソル枠8aを移動させてイベント分割後の新しい先頭画像として画像8dを選択している。この場合、新しいイベントは、画像8d以降で構成することになる。そして、操作ガイド8eには、「センタク」、「ケッテイ」と表示され、「センタク」操作ガイドにはカーソル移動を促すアイコン、「ケッテイ」操作ガイドには決定キー63を押下して決定操作を促すアイコンが表示してある。決定操作を行うと、図13(d)に画面遷移する。
図13(d)は、イベント分割メニューで、ユーザがインデックス画面よりイベント分割後の新しい先頭画像を指定し、イベント分割の実行確認を行う際の画面例である。ユーザが新しいイベントの先頭画像を画像8dに決定すると、メッセージ8fが画面中央部に表示される。本例では、メッセージ8fに「この画像から新しいイベントにします」と表示される。また、イベント分割処理の実行を促すメニュー8gが画面下部に表示される。メニュー8gには、「イベント分割」と表示され、「終了」、または「実行」を選択可能である。ユーザが「終了」を選択すると、図13(b)のインデックス画面に戻り、イベント分割を行うための画像を確定する処理をやり直す。ユーザが「実行」を選択すると図13(e)に画面遷移する。
図13(e)は、イベント分割の実行中であることを表示する画面例である。イベント分割の実行中は画面中央部に処理状態を表すメッセージ8hが表示される。本例では、メッセージ8hに「アクセス中」と表示してある。イベント分割処理の実行完了後、図13(f)に画面遷移する。図13(f)は、イベント分割の実行完了後のインデックス画面例である。イベント分割が行われた結果、インデックス画面には、画像8d以降の画像が新しく分割されたイベントに含まれる画像群として表示される。
次に、イベント分割を行う処理での画面遷移例(シングル画面形式)について、図14を参照して説明する。図14は、表示部8に画像を「シングル画面」形式として全画面表示させた状態でイベント分割を行う場合の画面遷移例である。本例において、分割後の後方イベントの開始時刻は、分割点として指定した画像の撮影日時となる。
図14(a)は、再生シングル画面の表示例である。ユーザはイベント分割を行う際に、新しいイベントの先頭画像としたい画像を選択し、表示させる。そして、イベント分割を行うために、図14(b)に画面遷移させる。図14(b)は、再生シングル画面にイベント分割メニューを表示させた例である。本例では、表示部8の下部にメニュー8jを表示させており、メニュー8jに、「イベント分割」と表示される。ユーザが「イベント分割」メニューを選択すると図14(c)に画面遷移する。
図14(c)は、イベント分割メニューにおいて、ユーザがシングル画面よりイベント分割の実行確認を行う際の画面例である。ユーザが新しく分割したイベントの先頭画像を決定すると、メッセージ8kが画面中央部に表示される。本例では、メッセージ8kに「この画像から新しいイベントにします」と表示される。また、イベント分割処理の実行を促すメニュー8lが画面下部に表示される。メニュー8lには、「キャンセル」または「実行」を選択可能である。ユーザが「キャンセル」を選択すると、図14(b)のシングル画面に戻り、イベント分割を行うための画像を確定する処理をやり直す。ユーザが「実行」を選択すると図14(d)に画面遷移する。
図14(d)は、イベント分割の実行中であることを表示する画面例である。イベント分割の実行中は画面中央部にメッセージ8mが表示される。メッセージ8mには、「アクセス中」と表示してある。イベント分割処理の終了後、図14(e)に画面遷移する。図14(e)は、イベント分割の実行完了後のシングル画面例である。イベント分割が行われた結果、シングル画面には、分割後のイベントの先頭画像が表示される。
次に、イベント結合を行う処理での画面遷移例(イベント一覧画面)について、図15を参照して説明する。図15は、表示部8にイベント一覧画面を表示させた状態でイベント結合を行う場合の画面遷移例である。ただし、イベントの結合は隣り合うイベント同士のみで可能である。ここで、図15のイベント一覧画面例は、図12で説明したイベント一覧画面例と同一のものであるため、詳細な説明を省略する。
図15(a)は、表示部8にイベント一覧画面を表示させている。そして、イベント結合を行うために、図15(b)に画面遷移する。図15(b)は、イベント一覧画面にメニューを表示させた例である。イベント一覧画面上にメニュー8oを表示させる。本例では、メニュー8oに、「イベント結合」と表示される。「イベント結合」メニューを選択すると図15(c)に画面遷移する。
図15(c)は、イベント結合メニューで、ユーザがイベント一覧画面よりイベント結合の実行確認を行う際の画面例である。ユーザが結合するイベントを決定すると、メッセージ8pが画面中央部に表示される。本例では、メッセージ8pに「前のイベントと結合します」と表示してある。また、イベント結合処理の実行を促すメニュー8qが画面下部に表示される。メニュー8qには、「キャンセル」または「実行」を選択可能である。ユーザが「キャンセル」を選択すると、図15(b)のイベント一覧画面に戻り、イベント結合を行うための画像を確定する処理をやり直す。ユーザが「実行」を選択すると図15(d)に画面遷移する。
図15(d)は、イベント結合の実行中であることを表示する画面例である。イベント結合の実行中は画面中央部にメッセージ8rが表示される。メッセージ8rには、「アクセス中」と表示してある。イベント結合処理の終了後、図15(e)に画面遷移する。図15(e)は、イベント結合の実行完了後のイベント一覧画面例である。イベント結合が行われた結果、画面中央には、結合後のイベントの先頭画像84cが表示される。また、本例では、選択したイベントの代表画像の撮影(開始)日時83として、「2004 10 22 FRI 9:00 AM」とメッセージ表示してあり、この代表画像が2004年10月22日(金)午前9時に撮影されたことが分かる。また、このイベントが、この時間帯から始まることも分かる。また、結合したイベントの内部情報86は、静止画40枚、動画14枚、動画の総時間16分と変化する。
次に、図12で説明したイベント一覧画面におけるイベントの年送りの処理例について、図16を参照して説明する。本例では、表示部8に表示されたイベントを見ながら、そのイベントの前年または次年の画像を選択する際に一定の規則に基づいて画像を移動させる。図16では、1998年から2005年までのタイムチャート上にそれぞれイベントを設定した例としてある。
イベントの年送りの処理例において、最も近い前後年のイベントの選択は、例えば以下の規則で行う。このとき年送りの処理は、仮想的な基準線に対して行う。この基準線情報は、RAM52に保持しておく。ここで、年送りの操作により該当するイベントが前後にある場合、基本的には後のイベントを優先して選択する。
(規則1)同日同開始時刻の属するイベントを選択する。
(規則2)該当するイベントが存在しない場合、同日の直後のイベントを選択する。
(規則3)該当するイベントが存在しない場合、同日の直前のイベントを選択する。
(規則4)同日イベントが存在しない場合、年内の直後のイベントを選択する。
(規則5)年内の直後のイベントも存在しない場合、年内の直前のイベントを選択する。
(規則6)年内にイベントがない(つまり、画像がない)場合、その年をスキップする。
(規則7)続けて年送り/戻し操作をする限り、最初に選択したイベントを基準として規則1〜7の動作をする。
(規則8)前後のイベントへ移動、シングル画面やインデックス画面へ遷移、その他削除などの機能を実行した場合は、そのイベントを新たな年送り/戻しの基準として動作する。
まず、図16では、ユーザが2005年4月19日18時〜20時のイベントを選択しており、前年として2004年にイベントを戻す。この場合、規則1が適用され、同日同開始時刻が属するイベントとして2004年4月19日のイベントが選択される。次に、前年として2003年にイベントを戻す。2003年には、4月19日に2つのイベント(8時〜14時、21時〜24時のイベント)があるが、規則2が適用され、同日(4月19日)の直後のイベントとして2003年4月19日21時〜24時のイベントが選択される。
次に、前年として2002年にイベントを戻す。2002年には、4月19日に1つのイベント(8時〜12時のイベント)があり、規則3が適用され、同日(4月19日)の直前のイベントとして2002年4月19日8時〜12時のイベントが選択される。次に、前年として2001年にイベントを戻す。2001年には、4月19日のイベントが存在しないが、4月18日、21日、22日の3つのイベントが存在する。この場合、規則4が適用され、年内(2001年)の直後のイベントとして2001年4月21日のイベントが選択される。
次に、前年として2000年にイベントを戻す。2000年も、4月19日のイベントが存在しないが、4月14日、15日の2つのイベントが存在する。この場合、規則5が適用され、年内(2000年)の直前のイベントとして2000年4月15日のイベントが選択される。
次に、前年として1999年にイベントを戻す。しかし、1999年には、画像ファイルがないため、イベントもない。この場合、規則6が適用され、さらに前年として1998年までスキップする。1998年には、4月17日のイベントが存在するため、このイベントが選択される。続けて年送り、年戻し操作をする場合のみ、最初に選択したイベント(例えば、2005年4月19日18時開始のイベント)を基準として規則1〜7の動作をする。
そして、2005年4月19日18時〜20時のイベントから2005年4月19日10時〜14時のイベントを選択する。この場合、規則8が適用され、そのイベントを新たな年送り/戻しの基準として動作する。規則8は、前後のイベントへ移動、シングル画面やインデックス画面へ遷移、その他削除などの機能を実行した場合に適用される。本例では、年戻し操作を行った場合、2004年では、同日のイベントとして2004年4月19日の8時〜24時のイベントが選択されるが、さらに年戻し操作を行うと、2003年の4月19日8時〜14時のイベントが選択されるようになる。
このようにして、撮影した順番に画像を表示し、さらに連続して撮影された画像を所定の単位としてのイベントごとに分類することで、ユーザ自身が体験した時間感覚に基づいて効率よく画像を検索することが可能となった。
本発明の実施の形態によれば、イベントに複数の画像を格納してあるため、ユーザにとってはイベントの代表画像を見ればどのようなイベントであり、どのような画像が格納されているかをある程度知ることが出来るため、素早く画像を検索することが可能となるという効果がある。
また、一度設定したイベントであっても、ユーザの任意のタイミングで手軽にイベントを分割することが可能である。この分割時において、分割したイベント間で隙間の時間帯を設けるようにすると、イベントに格納してある画像群毎の分類が維持されやすいという効果がある。この場合、例えば、1日のイベントを朝と夕方に分割し、外部ファイルとして昼に撮影した画像を取得する場合には、昼のイベントを新たに作成し、朝、昼、夕方と異なるイベントにそれぞれの画像を格納することができる。また、分割したイベント間で隙間の時間帯を設けないようにした場合、新しく取り込んだ画像が確実に既存のイベントに分類することができる。このため、取り込んだ画像の分類先のイベントが予測可能であり、ユーザにとって取り込んだ画像の検索が行いやすくなるという効果がある。
また、複数のイベントを結合することで大きな画像群であっても一つのイベントに格納することができる。例えば、月、季節、年単位等の比較的大きな単位で画像を分類することができるため、ある程度イベントを大きくして、イベントに格納する画像群を大きくしたい場合に効果がある。
また、イベントの分割、結合操作は表示部8に表示させたイベント一覧画面、インデックス画面、シングル画面で操作可能であるため、ユーザにとっては必要な画像を把握することが容易であり、操作ミスを低減させるという効果がある。
また、デジタルスチルカメラ100に設定してあるタイムゾーンは、任意に設定可能である。このため、タイムゾーンを取り扱えない撮像機器で撮影された画像であっても、画像の取り込み時にそのタイムゾーンに設定することで、適切な時系列で画像を取り込むことが可能となる。ただし、画像にタイムゾーン情報が付加されていれば、カメラ100のタイムゾーン設定に関わらず画像自身の情報を優先することとなる。
また、撮像した画像とイベントをインデックスシステム200で管理することにより、サムネイル画像表示を行う場合などにおいて、予め作成したサムネイル画像を読み出せばよいため、速やかに表示を行うことが出来るという効果がある。また、イベントの分割、結合においてもインデックスシステム200での経路情報を変えるだけでよいため、処理の負担が軽減されるという効果がある。さらに、管理する画像数が多くなればなるほど検索性能の向上が期待でき、また素早く画像を検索、表示させることが可能であり、ユーザに操作のストレスを感じさせないという効果がある。
また、外部から画像を取り込む場合に、登録できるイベントがない場合は、画像に付与されている撮影日時、タイムゾーン等を考慮して新たにイベントを自動作成し、そのイベントに画像を格納していくため、ユーザがイベントを都度設定し、格納する操作を行わなくてもよくなるという効果がある。
また、イベントを一覧表示させる場合の画像検索時において、一定時間の間隔を直接移動できるため、定期的な行事を探しやすい。図16に示したように、年送り操作を行うことで、正月や夏休みといった毎年の行事や、同じ季節、時期、日の画像を年毎に辿って検索、表示することが容易になるという効果がある。
なお、上述した実施の形態では、イベントの分割、結合操作について、操作例を画面遷移例と共に説明したが、他にも様々な操作処理が想定される。ここでは、図17〜20を参照して、イベントの分割、結合操作の他の操作処理例について説明する。
まず、インデックス画面において分割する隙間を指定してイベント分割を行う場合の画面遷移例について、図17を参照して説明する。ここで、図17において、既に説明した図13に対応する部分には同一符号を付す。図17(a)は、インデックス画面の例であり、あるイベントに格納される画像ファイルのサムネイル画像を複数枚表示させている。そして、メニュー操作を行うことで図17(b)に画面遷移する。図17(b)は、インデックス画面メニューの例を示しており、「イベント分割」メニュー8cが表示される。イベント分割を選択すると、図17(c)に画面遷移する。図17(c)は、分割する隙間を指定する画面表示例である。イベントの分割時刻を図示しない操作部6で指定することで、分割位置を確認するための位置確認バー8sを分割の隙間として設定できる。そして、設定した隙間を境にしてイベントが2つに分割される。そして、決定キー63により決定すると、図17(d)に画面遷移する。図17(d)では、実行を確認するメニュー8gを表示している。メニュー8gよりイベント分割を実行すると、図17(e)に画面遷移する。図17(e)は、イベント分割実行完了後のインデックス画面の例である。図17(e)では、分割されたイベントの画像を表示する。このとき、カーソル枠8aは、先頭画像に移動する。このようにイベント分割時に位置確認バー8sを用いて分割後の先頭画像を指定すると、イベント区切り位置を手軽に指定できるという効果がある。
また、インデックス画面において分割する時刻を指定してイベント分割を行う場合の画面遷移例について、図18を参照して説明する。ここで、図18において、既に説明した図13に対応する部分には同一符号を付す。図18(a)は、インデックス画面の例であり、あるイベントに格納される画像ファイルのサムネイル画像を複数枚表示させている。そして、メニュー操作を行うことで図18(b)に画面遷移する。図18(b)は、インデックス画面メニューの例を示しており、「イベント分割」メニュー8cが表示される。イベント分割を選択すると、図18(c)に画面遷移する。図18(c)は、分割時刻指定メッセージの画面表示例である。イベントの分割時刻を図示しない操作部6で指定することで、その分割時刻以降を境にしてイベントが2つに分割される。本例のメッセージ8tには、イベント分割時刻が「2004/11/24 10:15:36」と指定してある。そして、「実行」を選択すると、図18(d)に画面遷移する。図18(d)では、分割位置を確認するための位置確認バー8sが表示され、バー8sを境にしてイベントを分割する。イベント分割を実行すると、図18(e)に画面遷移する。図18(e)は、イベント分割実行完了後のインデックス画面の例である。図18(e)では、分割されたイベントの画像を表示する。このとき、カーソル枠8aは、先頭画像に移動する。このようにイベント分割時に分割する時刻を指定すると、イベント区切り位置の正確な指定が可能となるという効果がある。また、図12のイベント一覧画面や、図14のシングル画面においても時刻指定によるイベント分割が実行できる。
また、インデックス画面におけるイベント分割位置の指定には様々な表示を行ってイベント分割の境界を示すことが可能である。ここで、図19において、既に説明した図13に対応する部分には同一符号を付す。図19は、インデックス画面において分割するイベントを指定するバリエーションの例である。図19(a)は、サムネイル画像のイベント区切りの表示例である。あるイベントに属するサムネイル画像を分割する場合、本例のようにサムネイル画像を区切るイベント区切りバー8uを用いることで、分割前後のイベントに含まれる画像を確実に認識することができる。また、図19(b)も、図19(a)と同様にサムネイル画像のイベント区切りの表示例であるが、図19(b)では、表示されたサムネイル画像の上端にイベント区切りバー8uが位置する。図19(c)は、前のイベントの最終画像を先頭に表示する例である。本例では、インデックス画面の先頭画像に前のイベントの最終画像を表示させており、イベント区切りバー8uで先頭画像を区切っている。一方、図19(d)は、次のイベントの先頭画像を末尾に表示する例である。本例では、インデックス画面の末尾画像に次のイベントの先頭画像を表示させており、イベント区切りバー8uで末尾画像を区切っている。図19(e)は、新しいイベントに含まれる範囲の背景を塗りつぶす例である。本例では、新しいイベントを表す塗りつぶし領域8vによって、イベントの分割範囲を示すことができる。このようにすることで、ユーザは手軽に前後のイベント区切り位置やイベントの分割位置を把握することができ、イベント分割の際に必要ない画像であるにもかかわらずイベント分割の画像にしてしまうといった誤操作を軽減させる効果がある。
また、イベントの結合操作において、上述した実施の形態では前のイベントと結合させるようにしたが、後のイベントと結合させるようにしてもよい。ここで、図20の画面例において、既に説明した図12に対応する部分には同一符号を付す。図20は、イベント一覧画面でイベントを結合する画面遷移例である。図20(a)は、表示部8にイベント一覧画面を表示させている。今、2001年11月15日のイベントを他のイベント(例えば、2001年11月30日のイベント)と結合させる操作を行う。そして、イベント結合を行うために、図20(b)に画面遷移する。図20(b)では、メニュー8oに、「イベント結合」と表示される。「イベント結合」メニューを選択すると図20(c)に画面遷移する。図20(c)は、イベント結合メニューで、ユーザがイベント一覧画面よりイベント結合の実行確認を行う際の画面例である。隣り合ったイベント同士をカーソル枠84を拡大してイベント結合を確認する。そして、イベント結合処理の実行を促すメニュー8qが画面下部に表示される。ユーザが「実行」を選択すると図20(d)に画面遷移する。図20(d)は、イベント結合の実行完了後のイベント一覧画面例である。イベント結合が行われた結果、結合後のイベントの先頭画像(2001年11月15日のイベント)が表示される。そして、結合したイベントの次には、2001年11月30日のイベントの次にある2001年12月10日のイベントの先頭画像が表示されるようになる。
また、上述した実施の形態ではイベントの分類を「日付で分ける」を適用した例としてある。この他にも「季節で分ける」、「月で分ける」、「旅行ごとに分ける」等と様々なバリエーションでイベント分類を適用することでより自由にイベントを管理することが可能となる。こうすることによって、画像検索時等においてユーザが目的の画像を探しやすくなるという効果がある。
また、上述した実施の形態では、画像のタイムゾーンに基づいてイベントを形成したが、デジタルスチルカメラ100に設定されたタイムゾーンに応じてイベントのタイムゾーンを設定してもよいし、別途イベント自体にタイムゾーン情報を持たせてもよい。また、先頭画像や一覧表示用に選択した代表画像のタイムゾーンで代用してもよい。外部から取り込む画像にタイムゾーン情報がない場合は、ユーザが個別に選択できるようにしてもよいし、装置に設定したタイムゾーンを一律取り込む画像のタイムゾーンとみなしてもよい。
また、インデックスシステムでイベントごとにイベント名称を付与するようにしてもよい。イベント名称をイベント一覧画面、シングル画面、インデックス画面で表示させることによって確実にイベントが格納している画像群の種類を把握することができるという効果がある。また、外部から画像と共に外部の画像で設定してあるインデックスシステムを取り込む場合に、イベント名称についても取り込むことでデジタルスチルカメラ100に設定してあるイベントとの混同を防ぐことができるという効果もある。
また、上述した実施の形態ではイベントの結合時において、隣り合ったイベントを結合するようにしたが、連続する3つ以上のイベントを同時に結合するようにしてもよい。こうすることで、例えば月、年、季節、行事単位でのイベント作成を容易に行うことができるという効果がある。
また、上述した実施の形態ではイベント一覧画面にイベントの内部情報86として、静止画、動画、動画の総時間を表示させるようにしたが、さらにそのイベントのタイムゾーン情報、イベント名称等も表示させるようにしてもよい。また、選択していないイベントであっても表示させている代表画像の撮影日付を表示させるようにしてもよい。このようなタイムゾーン情報、イベント名称等はインデックスシステム200で管理することが出来る。また、デジタルスチルカメラ100で設定してある現在のタイムゾーンや電池残量等についても表示部8に表示させるようにしてもよい。こうすることでユーザにシステムの設定を認識させることが容易となるという効果がある。
また、上述した実施の形態ではイベント一覧画面における画像検索時の前後年の年送りの処理例として、日付内を探してから年内を探す方法を示したが、週内、月内、季節で代用あるいは併用してもよい。また、同日内の前方を優先的に探しても良い。あるいは、時間の前後関係ではなく、基準線に近いイベントを優先的に探索、表示するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では記録媒体10にメモリカードを用いて、大容量記録媒体としてハードディスクドライブ17を用いるようにしたが、記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の光記録ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなど種々の記録媒体を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態の外部インタフェース9は、有線インタフェースとして設けるようにしたが、光や電波等による無線インタフェースとして設けるようにしてもよい。すなわち、外部インタフェース9は、有線、無線のいずれのインタフェースであってもよい。
また、上述した実施の形態の外部インタフェース9に図示しない通信モジュールを接続することができる。こうすることで、インターネットなどのネットワークに接続して、ネットワークを通じて種々の画像データやその他の情報を取得し、デジタルスチルカメラ100に装填された記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録することが可能である。また、装填された記録媒体10又はハードディスクドライブ17に記録されているデータを、ネットワークを通じて相手先に送信することも可能である。
また、上述した実施の形態では、デジタルスチルカメラ100に適用した例として説明したが、デジタルスチルカメラに限らず、静止画像又は動画像を撮像可能であれば、デジタルビデオカメラ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、携帯電話端末等の電子機器を用いるようにしても上述した実施の形態と同様の効果が得られる。また、コンピュータ装置等を用いてイベントの分類管理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、被写体の画像を撮影して、デジタルスチルカメラに装填された記録媒体10に記録することができるとともに、記録媒体10に記録された画像データを読み出して、これを再生し、利用することができる。また、外部のパーソナルコンピュータや、インターネット等の通信回線を通じて、画像データの提供を受けて、これを自機に装填された記録媒体に記録したり、また、読み出して再生したりすることもできる。
1…カメラ部、2…DSP、3…SDRAM、4…媒体インタフェース、5…制御部、6…操作部、7…LCDコントローラ、8…LCD、9…外部インタフェース、10…記録媒体、11…光学ブロック、12…CCD、13…前処理回路、14…光学ドライバ、15…CCDドライバ、16…タイミング生成回路、17…ハードディスクドライブ、51…CPU、52…RAM、53…フラッシュROM、54…時計回路、55…システムバス、100…デジタルスチルカメラ、200…インデックスシステム