JP2007189118A - 外部共振器型波長可変光源 - Google Patents

外部共振器型波長可変光源 Download PDF

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Abstract

【課題】新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる外部共振器型波長可変光源を提供する。
【解決手段】外部共振器型波長可変光源10は、レーザダイオード11、レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含んでなるリットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。レンズ12は、レーザダイオード11から射出されるレーザ光を所定の発散角を有する発散光に変換する。回折格子13は、レンズ12からの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調された回折面13aを備える。具体的には、発散角が大きい程格子間隔が狭くなるように回折面13aの格子間隔が変調されている。ミラー14は、円筒形状の反射面を有しており、回折格子13で回折された光を回折格子13に向けて反射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信分野又は光計測技術分野等で用いられる外部共振器型波長可変光源に関する。
光通信又は光計測技術で使用される光源には、狭いスペクトル線幅の単一モード発振で波長安定性が良く、且つ波長可変が可能な光源が要求される。発振波長が可能な光源の1つとして外部共振器型波長可変光源が開発されている。図11は、第1従来例に係る外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。図11に示す通り、第1従来例に係る外部共振器型波長可変光源100は、レーザダイオード101、コリメートレンズ102、回折格子103、及び平面ミラー104を含んで構成される。尚、図11に示す外部共振器型波長可変光源は、リットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。
レーザダイオード101は、例えば半導体基板上に下部クラッド層、活性層、及び上部クラッド層を順に形成し、半導体基板を劈開して得られる平行な端面を共振器として用いるファブリペロー型の半導体レーザである。このレーザダイオード101には共振器をなす端面の一方に無反射膜(ARコート)105が形成されている。レーザダイオード101は無反射膜105が形成された端面をコリメートレンズ102側に向けて配置されている。
コリメートレンズ102は、レーザダイオード101の無反射膜105が形成された端面におけるレーザ光の射出位置に、一方の焦点が配置されるようレーザダイオード101に対して位置決めされている。このコリメートレンズ102は、レーザダイオード101から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子103で回折されてきたレーザ光をレーザダイオード101のレーザ光の射出位置に集光する。回折格子103は、紙面に直交する方向に格子が形成された平面状の回折面103aを有しており、コリメートレンズ102によって平行にされたレーザ光、及び平面ミラー104によって反射されたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。平面ミラー104は、回折格子103によって回折されたレーザ光を反射する。この平面ミラー104は、紙面に平行な面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。
上記構成において、レーザダイオード101から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ102によって平行光に変換された後に回折格子103の回折面103aに入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子103で回折されたレーザ光のうち、平面ミラー104が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、平面ミラー104で反射された後に再び回折格子103の回折面103aに入射する。このレーザ光は再び回折格子103で回折されて元の光路を逆向きに進み、コリメートレンズ102により集光されてレーザダイオード101に入射する。レーザダイオード101に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード101の端面101aで反射されてレーザダイオード101内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード101から射出される。
以上の通り、図11に示す第1従来例に係る外部共振器型波長可変光源は、レーザダイオード101の端面101aと、レーザダイオード101の外部に設けられた平面ミラー104とによって共振器が形成されている。ここで、共振器をなす平面ミラー104を紙面に平行な面内で移動させるとともに、回折格子103によって回折される光が垂直に入射されるよう同面内で回転させると、平面ミラー104に入射するレーザ光の波長が変わるとともに共振器の光路長が変わるため、レーザダイオード101の端面101aから外部に射出されるレーザ光の波長を可変することができる。具体的には、図11中の符号D11を付して示す方向に平面ミラー104を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D12を付して示す方向に平面ミラー104を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
図12は、第2従来例に係る外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。図12に示す通り、第2従来例に係る外部共振器型波長可変光源200は、レーザダイオード101、コリメートレンズ102、及び回折格子106を含んで構成される。尚、図12においては、図1に示す外部共振器型波長可変光源100が備える構成と同一のものについては同一の符号を付してある。図12に示す外部共振器型波長可変光源は、リトロー型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。図12に示す外部共振器型波長可変光源200が備える回折格子106は、紙面に直交する方向に格子が形成された平面状の回折面106aを有しており、コリメートレンズ102によって平行にされたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。この回折格子106は、紙面に平行な面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。
上記構成において、レーザダイオード101から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ102によって平行光に変換された後に回折格子103に入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子103で回折されたレーザ光のうち、元の光路を逆向きに進むレーザ光は、コリメートレンズ102により集光されてレーザダイオード101に入射する。レーザダイオード101に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード101の端面101aで反射されてレーザダイオード101内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード101から射出される。
以上の通り、図12に示す第2従来例に係る外部共振器型波長可変光源は、レーザダイオード101の端面101aと、レーザダイオード101の外部に設けられた回折格子1064とによって共振器が形成されている。ここで、共振器をなす回折腰106を紙面に平行な面内で回転させるとともに適宜同面内で回転させると、元の光路を逆向きに進むレーザ光の波長が変わるとともに共振器の光路長が変わるため、レーザダイオード101の端面101aから外部に射出されるレーザ光の波長を可変することができる。具体的には、図12中の符号D21を付して示す方向に回折格子106を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D22を付して示す方向に回折格子106を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
尚、従来の外部共振器型波長可変光源の詳細については、例えば以下の特許文献1,2を参照されたい。
特開平11−68248号公報 特開2000−353854号公報
ところで、図11に示す外部共振器型波長可変光源100においては、回折格子103によって回折されて反射光104によって反射されたレーザ光の全てが元の光路を逆向きに進んでレーザダイオード101に戻るのが理想である。即ち、戻りレーザ光とレーザダイオード101との結合効率が100%であることが理想である。これは、図12に示す外部共振器型波長可変光源200においても同様である。しかしながら、実際はいくつかの原因によって結合効率は低下する。結合効率が低下すると、外部共振器型波長可変光源の発振はマルチモードになると考えられる。
結合効率の低下を招く要因の1つに、コリメートレンズ102の色収差によって焦点距離が波長によって変化することが挙げられる。ここで、可視光領域では、複数種類のレンズを組み合わせることによりコリメートレンズ102の色収差を補償することは容易であるが、例えば光通信に用いられる1.55μm波長帯では複数種類のレンズを組み合わせて色収差を補償することは困難である。そこで、例えばコリメートレンズ102のレンズ面に回折格子を形成して色収差を補償する方法も考えられるが、かかる方法による色収差の補償は実用レベルには程遠い。
図13は、コリメートレンズ102の収差の一例を示す収差図であって、(a)は波長1.4μmの場合の収差を示しており、(b)は波長1.5μmの場合の収差を示しており、(c)は波長1.65μmの場合の収差を示している。尚、図13においては、レーザ光路に直交する面内に含まれ、互いに直交する2つの方向の位置(PX,PY)を横軸に取り、各位置を通るレーザ光の収差量を縦軸に取っている。コリメートレンズ102は波長1.5μmの光に対して収差が最適化されるよう設計されているものとすると、図13(b)に示す通り、波長1.5μmの光に対しては収差は比較的小さいと考えられる。これに対し、図13(a),図13(c)に示す通り、設計波長からずれると収差が大きくなることが分かる。
結合効率の低下を招く要因のもう1つに、レーザダイオード101とコリメートレンズ102との位置合わせ精度が挙げられる。コリメートレンズ102の焦点距離は数ミリメートル程度であるため、レーザダイオード101の無反射膜105が形成された端面におけるレーザ光の射出位置に、コリメートレンズ102の一方の焦点を精確に配置するのは困難である。
以上挙げた要因等によって、コリメートレンズ102は非球面を有する単レンズとされており、色収差を補償するための対策が施されていないのが実情である。近年においては、外部共振器型波長可変光源の性能が向上しており、波長可変範囲が200nm程度であるものも開発されている。今後、波長可変範囲を更に拡大するためには、コリメートレンズ102の色収差を補償し得る根本的な対策を施す必要がある。
ここでコリメートレンズ102の色収差そのものを補償することが困難であることは上述した通りである。このため、コリメートレンズ102をアクチュエータ等を用いて移動可能にし、レーザーダイオード101に対するコリメートレンズ102の位置を、発振波長毎に最適化することにより、コリメートレンズ102の色収差を補償する方法が考えられる。しかしながら、上述の通りコリメートレンズ102の焦点距離が短いために高い精度で位置決めするのが困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる外部共振器型波長可変光源を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1発明に係る外部共振器型波長可変光源は、一方の端面に無反射膜(15)が形成された光源(11)と、当該光源の前記無反射膜が形成された端面側に配置されたレンズ(12)と、当該レンズを介した前記光源からの光を波長に応じた角度で回折する回折格子(13、23)と、当該回折格子で回折された光のうちの一部を前記回折格子に向けて反射する反射鏡(14、24)とを備え、前記反射鏡により前記回折格子に向けて反射された光を前記レンズを介して前記光源に入射させる外部共振器型波長可変光源(10、20)において、前記レンズは、前記光源から射出された光が所定の発散角を有する発散光となるよう前記光源に対して位置決めされており、前記回折格子は、前記レンズで変換された前記発散光の発散角に応じて格子間隔が変調された回折面(13a、23a)を備えることを特徴としている。
この発明によると、光源からの光はレンズによって所定の発散角を有する発散光に変換された後に回折格子の回折面に入射する。回折格子の回折面は、レンズからの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調されているため、回折面に入射した発散光はその変調に応じた方向へ回折される。回折格子に回折された光のうち、ミラーが配置された方向へ回折された光は、ミラーで反射されて回折格子に再び入射し、再度回折格子によって回折されてレンズを介して光源に入射する。
また、本発明の第1発明に係る外部共振器型波長可変光源は、前記回折格子の回折面が、格子の配列方向に沿う第1方向に平行な面内を通る同一波長の回折された光が平行光となるように前記格子間隔が変調されていることを特徴としている。
更に、本発明の第1発明に係る外部共振器型波長可変光源は、前記回折格子及び前記反射鏡の少なくとも一方が、前記第1方向に垂直な第2方向の形状が曲面形状であることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の第2発明に係る外部共振器型波長可変光源は、一方の端面に無反射膜(15)が形成された光源(11)と、当該光源の前記無反射膜が形成された端面側に配置されたレンズ(12)と、当該レンズを介した前記光源からの光を波長に応じた角度で回折させる回折格子(33)とを備え、前記回折格子で回折された所定の波長の光を前記レンズを介して前記光源に入射させる外部共振器型波長可変光源(30)において、前記レンズは、前記光源から射出された光が所定の発散角を有する発散光となるよう前記光源に対して位置決めされており、前記回折格子は、前記レンズで変換された前記発散光の発散角に応じて格子間隔が変調された回折面(33a)を備えることを特徴としている。
この発明によると、光源からの光はレンズによって所定の発散角を有する発散光に変換された後に回折格子の回折面に入射する。回折格子の回折面は、レンズからの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調されているため、回折面に入射した発散光はその変調に応じた方向へ回折される。回折格子に回折された光のうちレンズ側へ回折された光は、光源に入射する。
また、本発明の本発明の第2発明に係る外部共振器型波長可変光源は、前記回折格子の回折面が、同一波長の回折された光が集束しながら前記発散光の光路を逆向きに進むように前記格子間隔が変調されていることを特徴としている。
更に、本発明の第2発明に係る外部共振器型波長可変光源は、前記回折格子が、格子の配列方向に沿う第1方向に垂直な第2方向の形状が曲面形状であることを特徴としている。
本発明によれば、回折格子及びミラーによってレンズの収差を補正しているため、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による外部共振器型波長可変光源について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図であり、図2は同外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。図1,図2に示す通り、本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源10は、レーザダイオード11、レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含んで構成される。尚、図1,図2に示す外部共振器型波長可変光源は、リットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。
レーザダイオード11は、例えば半導体基板上に下部クラッド層、活性層、及び上部クラッド層を順に形成し、半導体基板を劈開して得られる平行な端面を共振器として用いるファブリペロー型の半導体レーザである。このレーザダイオード11には共振器をなす端面の一方に無反射膜(ARコート)15が形成されている。レーザダイオード11は無反射膜15が形成された端面をレンズ12側に向けて配置されている。
レンズ12は、レーザダイオード11の無反射膜15が形成された端面におけるレーザ光の射出位置よりもレーダーダイオード11の内部側に一方の焦点が配置されるようレーザダイオード11に対して位置決めされている。これにより、レンズ12は、レーザダイオード11から射出されるレーザ光を所定の発散角を有する発散光にする。また、レンズ12は、回折格子13で回折されてきたレーザ光を集光してレーザダイオード11に入射させる。
回折格子13は、上下方向(図2において紙面に直交する方向)に延びる格子が形成された平面状の回折面13aを有しており、レンズ12からの発散光、及びミラー14によって反射されたレーザ光を回折する。回折格子13の回折面13aに形成された格子は、レンズ12からの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調されている。具体的には、回折面13aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内を通る同一波長の回折光が平行光となるように格子間隔が変調されている。
ここで、レンズ12を介して回折格子13に入射する光は発散光であるため、入射位置に応じて回折格子13に対する発散光の入射角が異なる。図3は、回折格子13に入射する発散光の入射角の相違を説明するための図である。例えば、図3に示す通り、光軸AXよりも図中上方に入射する発散光L1は入射角α1をもって回折格子13に入射する。これに対し、光軸AXよりも図中下方に入射する発散光L2は入射角α1よりも大きな入射角α2をもって回折格子13に入射する。
仮に、回折格子13の回折面13aに一定間隔で格子が形成されているとすると、入射角α1をもって回折格子13に入射する光と入射角α2をもって回折格子13に入射する光との波長が同一であっても、異なる入射角で入射した光は異なる角度で回折されることになる。本実施形態では、回折面13aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面(例えば、図2,図3における紙面)を通る同一波長の回折光が平行光となるように、回折面13aの格子間隔が変調されている。
具体的には、回折格子13に対する入射角が大きくなるほど格子間隔が狭くなるよう変調されている。例えば、回折格子13に入射する光の入射角をαとすると、入射角αに比例して格子間隔が狭くなるよう変調され、或いは入射角αの2次関数に比例して格子間隔が狭くなるよう変調されている。詳細は後述するが、回折格子13の格子間隔を変調することで、レンズ12の色収差が補正される。入射角αに比例して格子間隔が狭くなるよう変調した場合(入射角αの一次式で補正した場合)にはレンズ12の色収差が1次補正され、入射角αの2次関数に比例して格子間隔が狭くなるよう変調した場合(入射角αの二次式で補正した場合)にはレンズ12の色収差が2次補正される。
ミラー14は、上下方向(図2,図3における紙面に直交する方向)が曲面とされた円筒面の反射面を有し、回折格子13によって回折されたレーザ光を反射する。上述の通り、回折格子13に入射した発散光は、回折面13aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面(例えば、図2,図3における紙面)を通る同一波長の回折光が平行光となるように回折される。これに対し、上下方向(図2,図3における紙面に直交する方向)については、かかる回折がなされないため、回折格子13によって回折された光は、上下方向に発散する光となる。この発散する光を集光するためミラー14の反射面は上下方向が曲面とされている。尚、ミラー14は、回折格子13で回折された光が反射後に元の光路を逆向きに進むように入射した光を集光する。また、ミラー14は、図2又は図3の紙面に平行な面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。
上記構成において、レーザダイオード11から射出されたレーザ光は、レンズ12によって所定の発散角を有する発散光に変換された後に回折格子13の回折面13aに入射して回折される。このとき、回折面13aに形成された格子の格子間隔が変調されているため、回折格子13の回折面13aに入射した発散光は、同一波長の光が回折面13aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内において平行光となるように回折される。
回折格子13で回折された光のうち、ミラー14が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、ミラー14で反射された後に再び回折格子13の回折面13aに入射する。このレーザ光は再び回折格子13で回折されて元の光路を逆向きに進み、レンズ12により集光されてレーザダイオード11に入射する。レーザダイオード11に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード11の端面11aで反射されてレーザダイオード11内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード11から射出される。
以上の通り、本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源10は、レーザダイオード11の端面11aと、レーザダイオード11の外部に設けられたミラー14とによって共振器が形成されている。ここで、共振器をなすミラー14を図2、図3の紙面に平行な面内で移動させるとともに、回折格子13によって回折される光が垂直に入射されるよう同面内で回転させると、ミラー14に入射するレーザ光の波長が変わるとともに共振器の光路長が変わるため、レーザダイオード11の端面11aから外部に射出されるレーザ光の波長を可変することができる。具体的には、図1中の符号D1を付して示す方向にミラー14を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D2を付して示す方向にミラー14を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
図4は、レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含めた光学系の収差の一例を示す収差図であって、(a)は波長1.4μmの場合の収差を示しており、(b)は波長1.5μmの場合の収差を示しており、(c)は波長1.65μmの場合の収差を示している。この図4に示す収差図は、回折格子13の回折面13aに形成された格子を入射角αに比例して格子間隔が狭くなるよう変調してレンズ12の色収差を1次補正した場合の収差図である。尚、図4においては、レーザ光路に直交する面内に含まれ、互いに直交する2つの方向の位置(PX,PY)を横軸に取り、各位置を通るレーザ光の収差量を縦軸に取っている。
但し、レンズ12は、図11,12に示したコリメートレンズ102と同様に、波長1.5μmの光に対して収差が最適化されるよう設計されているものとする。波長1.5μmの場合における本実施形態に係る光学系の収差を示す図4(b)と従来のコリメートレンズ102の収差を示す図13(b)とを比較すると、PY方向の像高が高い位置においては、本実施形態に係る光学系の収差の方が大きくなっている部分と小さくなっている部分との両方が存在するものの、全体としては収差量がさほど変わらない。
これに対し、波長1.4μmの場合の収差を示す図4(a)と図13(a)とを比較すると、本実施形態に係る光学系の収差が従来のものに比べて大幅に収差が小さくなっていることが分かる。また、波長1.65μmの場合の収差を示す図4(c)と図13(c)とを比較すると、本実施形態に係る光学系の収差が従来のものに比べて大幅に収差が小さくなっていることが分かる。このように、レンズ12の色収差を1次補正することにより、色収差が大幅に改善されていることが分かる。
図5は、レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含めた光学系の収差の他の例を示す収差図であって、(a)は波長1.4μmの場合の収差を示しており、(b)は波長1.5μmの場合の収差を示しており、(c)は波長1.65μmの場合の収差を示している。この図5に示す収差図は、回折格子13の回折面13aに形成された格子を入射角αの2次関数に比例して格子間隔が狭くなるよう変調してレンズ12の色収差を2次補正した場合の収差図である。尚、図5においては、図4と同様に、レーザ光路に直交する面内に含まれ、互いに直交する2つの方向の位置(PX,PY)を横軸に取り、各位置を通るレーザ光の収差量を縦軸に取っている。
波長1.5μmの場合における本実施形態に係る光学系の収差を示す図5(b)と従来のコリメートレンズ102の収差を示す図13(b)とを比較すると、本実施形態に係る光学系の収差の方が若干大きいことが分かる。しかしながら、波長1.4μmの場合の収差を示す図5(a)と図13(a)とを比較すると、本実施形態に係る光学系の収差が従来のものに比べて大幅に収差が小さくなっていることが分かる。また、波長1.65μmの場合の収差を示す図5(c)と図13(c)とを比較すると、本実施形態に係る光学系の収差が従来のものに比べて大幅に収差が小さくなっていることが分かる。また、2次補正を行った場合の収差を示す図5と1次補正を行った場合の収差を示す図4とを比較すると、2次補正を行った場合の方が何れの波長においても収差が小さくなっていることが分かる。このように、レンズ12の色収差を2次補正した場合にも、色収差が大幅に改善されていることが分かる。
図6は、レーザダイオード11に対する戻り光の結合効率の一例を示す図である。尚、図6においては、横軸に波長を取り、縦軸に結合効率を取っている。図6を参照すると、図11に示す従来の外部共振器型波長可変光源100における結合効率は、波長が1.5μmから離れるに従って結合効率が大幅に低下していることが分かる。これに対し、本実施形態の外部共振器型波長可変光源10では、1次補正を行った場合及び2次補正を行った場合の何れの場合においても、波長が1.5μmの場合の結合効率は従来例に比べて若干低下しているものの、波長が1.5μmから離れても従来例のように結合効率が大幅に低下することはない。このため、本実施形態による外部共振器型波長可変光源10によれば、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。尚、図7においては、図1に示す本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図7に示す通り、本発明の第2実施形態による外部共振器型波長可変光源20は、レーザダイオード11、レンズ12、回折格子23、及びミラー24を含んで構成される。尚、図7に示す外部共振器型波長可変光源20も、リットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源20は、第1実施形態と同様のレーザダイオード11及びレンズ12を備えているため、回折格子23には所定の発散角を有する発散光が入射される。図1に示す外部共振器型波長可変光源10が備える回折格子13は平面状の回折面13aを有し、ミラー14は上下方向(図2における紙面に直交する方向)が曲面とされた円筒面の反射面を有していた。これに対し、本実施形態の外部共振器型波長可変光源20は、回折格子23が円筒形状の回折面23aを有しており、ミラー24は平面状の反射面を有している。以下、回折格子23及びミラー24について詳細に説明する。
回折格子23は、レンズ12からの発散光、及びミラー24によって反射されたレーザ光を回折する。回折格子23の回折面23aに形成された格子は、回折格子13の回折面13aに形成された格子と同様に、レンズ12からの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調されている。具体的には、回折面23aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内を通る同一波長の回折光が平行光となるように格子間隔が変調されている。具体的には、回折格子23に対する入射角が大きくなるほど格子間隔が狭くなるよう変調されている。
ここで、図1に示す外部共振器型波長可変光源10においては、回折格子13の回折面13aが平面状であったため、回折格子13に入射した発散光は上下方向(図2における紙面に直交する方向)については発散するように回折される。これに対し、図7に示す外部共振器型波長可変光源20においては、回折格子23の回折面23aが円筒形状とされている。このため、回折格子23によって回折された光は、上下方向(図2における紙面に直交する方向に対応する方向)には発散せずに平行光として回折される。
ミラー24は、回折格子23で回折されたレーザ光を反射する。上述の通り、回折格子23で回折された光は平行光であるため、ミラー24が配置された方向へ回折された光はミラー24の反射面に垂直に入射する。また、ミラー24は、ミラー14と同様に、図2の紙面に平行な面に相当する面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。
上記構成において、レーザダイオード11から射出されたレーザ光は、レンズ12によって所定の発散角を有する発散光に変換された後に回折格子23の回折面23aに入射して回折される。このとき、回折面23aに形成された格子の格子間隔が変調されているため、回折格子23の回折面23aに入射した発散光は、同一波長の光が回折面23aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内において平行光となるように回折される。また、回折格子23の回折面23aは円筒形状であるため、上下方向(図2における紙面に直交する方向に対応する方向)についても平行光となるように回折される。
回折格子23で回折された光のうち、ミラー24が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、ミラー24で反射された後に再び回折格子23の回折面23aに入射する。このレーザ光は再び回折格子23で回折されて元の光路を逆向きに進み、レンズ12により集光されてレーザダイオード11に入射する。レーザダイオード11に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード11の端面11aで反射されてレーザダイオード11内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード11から射出される。
以上の通り、本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源20は、レーザダイオード11の端面11aと、レーザダイオード11の外部に設けられたミラー24とによって共振器が形成されている。ここで、図7中の符号D1を付して示す方向にミラー24を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D2を付して示す方向にミラー24を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源20と第1実施形態の外部共振器型波長可変光源10とは、回折格子及びミラーの一方が円筒面の形状であって他方が平面状の形状である点において共通しており、回折格子23の回折面23aを円筒形状とするのか、或いはミラー14の反射面を円筒形状とするのかが相違しているだけである。つまり、外部共振器型波長可変光源20が備える回折格子23の回折面23aも、第1実施形態の外部共振器型波長可変光源10が備える回折格子13と同様に、格子の格子間隔が変調されている。このため、本実施形態による外部共振器型波長可変光源20においても、第1実施形態と同様に、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図であり、図9は同外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。尚、図8,図9においては、図1に示す本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図8,図9に示す通り、本発明の第3実施形態による外部共振器型波長可変光源30は、レーザダイオード11、レンズ12、及び回折格子33を含んで構成される。尚、図8,図9に示す外部共振器型波長可変光源30は、リトロー型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源30は、第1実施形態と同様のレーザダイオード11及びレンズ12を備えているため、回折格子33には所定の発散角を有する発散光が入射される。また、回折格子33に入射される発散光を集束させるために、回折格子33は上下方向(図9における紙面に直交する方向)が曲面とされた円筒面の回折面33aを有する。
回折格子33は、レンズ12からの発散光を回折する。回折格子33の回折面33aに形成された格子は、図1に示す回折格子13の回折面13aに形成された格子と同様に、レンズ12からの発散光の発散角に応じて格子間隔が変調されている。但し、回折面33aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内を通る同一波長の回折光が集光されるように格子間隔が変調されている。即ち、格子間隔の変調の仕方が図1に示す回折格子13とは異なる。具体的には、回折格子33によって回折された回折光が、レンズ12からの発散光の光路を逆向きに進んで集光されるように格子間隔が変調されている。また、回折格子33の上下方向の曲率は、回折格子33によって回折された回折光がレンズ12からの発散光の光路を逆向きに進んで集光されるよう設定されている。
上記構成において、レーザダイオード11から射出されたレーザ光は、レンズ12によって所定の発散角を有する発散光に変換された後に回折格子33の回折面33aに入射して回折される。このとき、回折面33aに形成された格子の格子間隔が変調されているとともに、回折面33aは上下方向に曲率を有しているため、回折格子33の回折面33aに入射した発散光は、元の光路を逆向きに進むよう回折される。回折格子33で回折された光は元の光路を逆向きに進み、レンズ12により集光されてレーザダイオード11に入射する。レーザダイオード11に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード11の端面11aで反射されてレーザダイオード11内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード11から射出される。
以上の通り、本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源20は、レーザダイオード11の端面11aと、レーザダイオード11の外部に設けられた回折格子33とによって共振器が形成されている。ここで、図7中の符号D3を付して示す方向に回折格子33を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D4を付して示す方向に回折格子33を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源30は、第1実施形態の外部共振器型波長可変光源10及び外部共振器型波長可変光源20とは、回折格子33の回折面33aに形成された格子の格子間隔の変調の仕方が異なるが、本実施形態においてもレンズ12の色収差を補正することができる。このため、本実施形態による外部共振器型波長可変光源30によれば、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる。
〔第4実施形態〕
図10は、本発明の第4実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。尚、図10においては、図1に示す本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図10に示す通り、本発明の第4実施形態による外部共振器型波長可変光源40は、レーザダイオード11、コリメートレンズ42、回折格子43、及びミラー44を含んで構成される。尚、図10に示す外部共振器型波長可変光源40は、リットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源である。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源40は、図1,図2に示すレンズ12に代えてコリメートレンズ42を備えている。コリメートレンズ42とレンズ12とは、単体の光学素子としては同一の素子である。但し、図1,図2に示すレンズ12は、レーザダイオード11の無反射膜15が形成された端面におけるレーザ光の射出位置よりもレーダーダイオード11の内部側に一方の焦点が配置されている。これに対し、コリメートレンズ42は、レーザダイオード11の無反射膜15が形成された端面におけるレーザ光の射出位置に、一方の焦点が配置されている。つまり、コリメートレンズ42とレンズ12とは、レーザダイオード11に対して位置決めされている位置が異なる。このコリメートレンズ42は、レーザダイオード11から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子43で回折されてきたレーザ光をレーザダイオード11のレーザ光の射出位置に集光する。
回折格子43は、レンズ42からの平行光、及びミラー44によって反射されたレーザ光を回折する。この回折格子43の回折面43aに形成された格子も格子間隔が変調されているが、回折面43aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内を通る同一波長の回折光が集束されるように格子間隔が変調されている。また、回折格子43の回折面43aは上下方向(図2における紙面に直交する方向に対応する方向)について円筒形状とされており、図10に示す通り、コリメートレンズ42側に向けて凸となるように配置されている。このため、回折格子43に入射したレンズ43からの平行光は、上下方向については発散するように回折される。
ミラー44は、回折格子43で回折されたレーザ光を反射する。上述の通り、回折格子43に入射する平行光は、格子の配列方向に沿う方向に平行な面内を通る同一波長の回折光が集束されるように回折される。また、回折格子43は上下方向について円筒形状とされているため、回折格子43に入射したレンズ43からの平行光は、上下方向については発散するように回折される。このため、ミラー44の反射面はトロイダル面にされている。つまり、ミラー44の反射面は、直交する2方向の曲率が異なる曲率にされている。
具体的には、ミラー44の反射面は、回折格子43の回折面43aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内においては、集束する回折光を発散させるために回折格子43に向けて凸となる曲率を有している。これに対し、上下方向については発散する回折光を集束させるために、回折格子43が配置された側とは反対側に凸となる曲率を有している。尚、ミラー44は、図1に示すミラー14と同様に、図2の紙面に平行な面に相当する面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。
上記構成において、レーザダイオード11から射出されたレーザ光は、レンズ42によって平行光に変換された後に回折格子43の回折面43aに入射して回折される。このとき、回折面43aに形成された格子の格子間隔が変調されているため、回折格子43の回折面43aに入射した発散光は、同一波長の光が回折面43aに形成された格子の配列方向に沿う方向に平行な面内において集束するように回折される。これに対し、上下方向については発散するように回折される。
回折格子43で回折された光のうち、ミラー44が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、ミラー44で反射された後に再び回折格子43の回折面43aに入射する。このレーザ光は再び回折格子43で回折されて平行光となり、元の光路を逆向きに進み、コリメートレンズ42により集光されてレーザダイオード11に入射する。レーザダイオード11に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード11の端面11aで反射されてレーザダイオード11内部を逆向きに進み、その一部がレーザダイオード11から射出される。
以上の通り、本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源40は、レーザダイオード11の端面11aと、レーザダイオード11の外部に設けられたミラー44とによって共振器が形成されている。ここで、共振器をなすミラー44を図2の紙面に平行な面に相当する面内で移動させるとともに、回折格子43によって回折される光が垂直に入射されるよう同面内で回転させると、ミラー44に入射するレーザ光の波長が変わるとともに共振器の光路長が変わるため、レーザダイオード11の端面11aから外部に射出されるレーザ光の波長を可変することができる。具体的には、図10中の符号D5を付して示す方向にミラー44を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D6を付して示す方向にミラー44を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
本実施形態の外部共振器型波長可変光源40は、前述した第1実施形態〜第3実施形態の外部共振器型波長可変光源10,20,30とは、回折格子43の回折面43aに形成された格子の格子間隔の変調の仕方が異なるが、本実施形態においてもコリメートレンズ42の色収差を補正することができる。このため、本実施形態による外部共振器型波長可変光源40によれば、新たな可動部を追加することなく色収差による性能劣化を改善することができる。
以上、本発明の実施形態による分光装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限される訳ではなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、図10に示す外部共振器型波長可変光源40においては、回折格子43がコリメートレンズ42側に向けて凸となるように配置されている場合を例に挙げて説明したが、コリメートレンズ42側に向く面を凹面としてもよい。但し、かかる場合にはミラー44の上下方向の曲率を、回折格子43が配置された側に凸となる曲率にする必要がある。また、上述した実施形態では、回折格子の格子間隔が一次式、又は二次式で変調されている場合を例に挙げて説明したが、変調方法は任意の方法を用いることができる。例えば、一次式、多項式のみならず、一次関数、高次関数を用いて変調することも可能である。
本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。 回折格子13に入射する発散光の入射角の相違を説明するための図である。 レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含めた光学系の収差の一例を示す収差図である。 レンズ12、回折格子13、及びミラー14を含めた光学系の収差の他の例を示す収差図である。 レーザダイオード11に対する戻り光の結合効率の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す斜視図である。 第1従来例に係る外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。 第2従来例に係る外部共振器型波長可変光源の構成を示す平面図である。 コリメートレンズ102の収差の一例を示す収差図である。
符号の説明
10 外部共振器型波長可変光源
11 レーザダイオード
12 レンズ
13 回折格子
13a 回折面
14 反射鏡
15 無反射膜
20 外部共振器型波長可変光源
23 回折格子
23a 回折面
24 反射鏡
30 外部共振器型波長可変光源
33 回折格子
33a 回折面

Claims (6)

  1. 一方の端面に無反射膜が形成された光源と、当該光源の前記無反射膜が形成された端面側に配置されたレンズと、当該レンズを介した前記光源からの光を波長に応じた角度で回折する回折格子と、当該回折格子で回折された光のうちの一部を前記回折格子に向けて反射する反射鏡とを備え、前記反射鏡により前記回折格子に向けて反射された光を前記レンズを介して前記光源に入射させる外部共振器型波長可変光源において、
    前記レンズは、前記光源から射出された光が所定の発散角を有する発散光となるよう前記光源に対して位置決めされており、
    前記回折格子は、前記レンズで変換された前記発散光の発散角に応じて格子間隔が変調された回折面を備える
    ことを特徴とする外部共振器型波長可変光源。
  2. 前記回折格子の回折面は、格子の配列方向に沿う第1方向に平行な面内を通る同一波長の回折された光が平行光となるように前記格子間隔が変調されていることを特徴とする請求項1記載の外部共振器型波長可変光源。
  3. 前記回折格子及び前記反射鏡の少なくとも一方は、前記第1方向に垂直な第2方向の形状が曲面形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の外部共振器型波長可変光源。
  4. 一方の端面に無反射膜が形成された光源と、当該光源の前記無反射膜が形成された端面側に配置されたレンズと、当該レンズを介した前記光源からの光を波長に応じた角度で回折させる回折格子とを備え、前記回折格子で回折された所定の波長の光を前記レンズを介して前記光源に入射させる外部共振器型波長可変光源において、
    前記レンズは、前記光源から射出された光が所定の発散角を有する発散光となるよう前記光源に対して位置決めされており、
    前記回折格子は、前記レンズで変換された前記発散光の発散角に応じて格子間隔が変調された回折面を備える
    ことを特徴とする外部共振器型波長可変光源。
  5. 前記回折格子の回折面は、同一波長の回折された光が集束しながら前記発散光の光路を逆向きに進むように前記格子間隔が変調されていることを特徴とする請求項4記載の外部共振器型波長可変光源。
  6. 前記回折格子は、格子の配列方向に沿う第1方向に垂直な第2方向の形状が曲面形状であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の外部共振器型波長可変光源。
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