JP2007189103A - 発光ダイオード駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンデンサを電源と発光ダイオードに交互に切り替え接続し、コンデンサの充電電荷を発光ダイオード側に放電する形でこれを駆動するようにした発光ダイオード駆動装置において、電圧変動の激しい車載バッテリー電圧に対しても安定した輝度を得られるようにする。
【解決手段】 発光ダイオード2を目標輝度にて発光させるために、検出される車載バッテリー電圧+Vが低くなるほど、当該目標輝度に対応する駆動スイッチS1,S2の切り替え周波数が高くなるように、該駆動スイッチS1,S2を切り替え制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、発光ダイオード駆動装置に関する。
特開平9−97925号公報
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDともいう)はインジケータの他、照明などにも広範囲に用いられるようになっている。従来のLED駆動回路例を図14に示す。+Vは電源電圧、SigはLEDのON,OFF及び調光制御のための信号である。Sigに電圧が加わると抵抗R1を通じてトランジスタTrのベース電流が流れトランジスタTrがONする。LEDには電流制限抵抗R2を介して電流が流れて発光する。LEDの輝度は流れる電流iにほぼ比例するので、LEDの順方向電圧降下をV、トランジスタON時のコレクタ−エミッタ間電圧をVceとするとLEDの発光輝度Iは以下のように表すことができる。
I≒Ai=A(+V−V−Vce)/R2 ‥(1)
通常、発光輝度Iは、電源電圧+Vと電流制限抵抗R2の電気抵抗値とを設定することで決定される。このような駆動回路では必ず電流制限抵抗R2により電力が消費されるため効率は良くない。特に、多数のLEDを用いる場合は放熱量が大きくなり、回路基板や筐体の設計上問題となる。電流制限抵抗R2を小さくして該電流制限抵抗R2による電圧降下量を減少させれば、LEDの駆動効率自体は改善されるが、LEDの製造上不可避的に生ずる特性値のバラツキ、特に順方向電圧降下Vのバラツキや変動の影響を大きく受けることになるので、電流制限抵抗R2を小さくするには限界がある。
そこで、特許文献1には、発光ダイオードと駆動電源との間にスイッチ付きのコンデンサを接続し、該スイッチによりコンデンサに駆動電源を接続した状態と発光ダイオードを接続した状態とを交互に切り替えて発光駆動を行なう構成が開示されている。コンデンサは駆動電源に接続された状態では充電モードとなり、電源電圧と自身の静電容量に応じた一定の電荷を蓄積する。この状態から発光ダイオード側に接続を切り替えると、発光ダイオードが負荷となってコンデンサが放電し、蓄積された電荷量に対応した電流が発光ダイオードに流れ発光する。発光ダイオードに流れる瞬時電流値は1回に放電されるコンデンサの蓄積電荷量により決定される。従って、この瞬時電流値が発光ダイオードに通電可能な最大電流値を超えないよう、電源電圧(自動車の場合は、例えばバッテリー電圧)に応じて使用するコンデンサの静電容量を適切に選択することにより、電流制限抵抗を用いないか、用いても電気抵抗値が大幅に小さいもので済むようになり、発光駆動効率を向上することができる。
特許文献1には、電圧変動の激しい車載バッテリー電圧に対しても安定に使用できる旨を謳っているが、電圧安定化回路を設けない前提では、コンデンサを充電するバッテリー電圧が大きく変動したとき、発光ダイオードへの1パルス当たりの放電電荷量も大きく変動することになる。これは、発光輝度の変動につながるばかりでなく、例えばオルタネーター電圧の重畳などによりバッテリー電圧が高い側にシフトしたとき、過剰な電流が発光ダイオードに流れ、寿命低下につながる惧れもある。なお、特許文献1には、のこぎり波発生回路からの電圧を重畳して駆動することで、発光パルスの電流レベルを一定にできるとの記載もあるが(文献:図6)、これはあくまで1パルスの放電期間中の瞬時電流値を平坦化するためのものであって、電源電圧変動に対する発光駆動電流値の安定化を目的とするものではない(当然、スイッチ駆動と同期を取ったのこぎり波発生回路が余分に必要であり、回路構造上の複雑化とコストアップにつながることはいうまでもない)。
本発明の課題は、コンデンサを電源と発光ダイオードに交互に切り替え接続し、コンデンサの充電電荷を発光ダイオード側に放電する形でこれを駆動するようにした発光ダイオード駆動装置において、電圧変動の激しい車載バッテリー電圧に対しても安定した輝度を得られるようにすることにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の発光ダイオード駆動装置は、
発光ダイオードを駆動するための駆動ラインと、
各々発光ダイオードの駆動電流源を構成するコンデンサと、
充電用電源をなす車載バッテリーに接続されるとともに、コンデンサの充放電経路を構成する充放電ラインと、
充放電ラインを、駆動電源側に接続された第一状態と駆動ライン側に接続された第二状態との間で交互に切り替えることにより、第一状態では充放電ラインに接続されたコンデンサを充電する一方、第二状態では該コンデンサを駆動ライン側に放電し、該コンデンサの充電電荷に応じた放電電流にて発光ダイオードをパルス発光させる駆動スイッチと、
車載バッテリーの電圧を検出する車載バッテリー電圧検出手段と、
発光ダイオードを目標輝度にて発光させるために、検出される車載バッテリー電圧が低くなるほど、当該目標輝度に対応する駆動スイッチの切り替え周波数が高くなるように、該駆動スイッチを切り替え制御するスイッチ切り替え制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記本発明の発光ダイオード駆動装置によると、車載バッテリー電圧が高くなった場合は単位時間当たりの発光パルス数が少なくなり、逆に電圧が低くなった場合は単位時間当たりの発光パルス数が多くなるように駆動制御されるので、車載バッテリー電圧が大きく変動する場合においても、目標輝度を安定的に維持することができる。
スイッチ切り替え制御手段は、目標輝度に対応する切り替え周波数を、車載バッテリー電圧から発光ダイオードの順方向電圧降下を減じた値に逆比例するように設定するものとして構成することができる。これにより、車載バッテリー電圧が変動したときの発光輝度の安定性を一層高めることができる。
発光ダイオードの目標輝度が一定であれば、車載バッテリー電圧に応じてのみ上記切り替え周波数を変更すればよいが、発光ダイオードの発光輝度を調光したい場合は、上記の目標輝度が可変設定されることとなる。この場合、スイッチ切り替え制御手段を、目標輝度の設定値が高くなるほど切り替え周波数を高く設定するように構成することで、本発明の発光ダイオード駆動装置に、輝度の安定化機能に加え、調光機能も付与することができるようになる。例えば、標準輝度を予め定めておいて、車載バッテリー電圧値に応じた切り替え周波数の設定値を、調光を考慮した目標輝度の該標準輝度に対する設定倍率に応じて変更すれば、車載バッテリー電圧に応じた輝度安定化のための切り替え周波数調整制御と、目標輝度に応じた周波数調整制御とを容易に両立することができる。
次に、本発明の発光ダイオード駆動装置においては、複数のコンデンサを充放電ラインに対し互いに並列に配置し、充放電ラインに複数のコンデンサをそれぞれ接続/切り離しの切り替えが可能となるように接続する静電容量切り替えスイッチを設けることができる。これにより、該静電容量切り替えスイッチの切り替えに基づいて、充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が調整することができる。他方、車載バッテリー電圧の値を複数区間に分割し、検出される車載バッテリー電圧の値が属する区間が高電圧側の区間となるほど、充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が大きくなるよう、静電容量切り替えスイッチの切り替え制御を行なう静電容量切り替えスイッチ制御手段を設けることができる。この場合、スイッチ切り替え制御手段は、充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が大きくなるほど、駆動スイッチの、同じ車載バッテリー電圧値及び目標輝度に対応する切り替え周波数が低くなるように設定するものとできる。
このようにすると、車載バッテリー電圧の値が属する区間が高電圧側の区間となるほど、充電に使用するコンデンサの静電容量が低く設定され、例えば車載バッテリー電圧が急上昇した場合でもコンデンサの静電容量が低くなることで、発光ダイオード側への放電電荷量が急増することを抑制でき、発光ダイオードに過剰な瞬時電流が流れることを防止できる。また、コンデンサの静電容量変更により通電電荷量自体を削減する形になるので、電流制限抵抗を用いた電圧降下により電流制限する構成と比較してジュール熱損失も少なく、発光駆動効率を落とす心配がない。また、車載バッテリー電圧が高い状態で目標輝度を低く設定しようとする場合、コンデンサの静電容量が大きすぎると、駆動スイッチの切り替え周波数が極度に小さくなり、発光のちらつきが目立ちやすくなる。しかし、車載バッテリー電圧に応じてコンデンサを静電容量の小さいものに切り替えることで、目標輝度を低く設定する場合においても、駆動スイッチの切り替え周波数を一定レベル以上に維持でき、ちらつきを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の発光ダイオード駆動装置の一例を概念的に示すものである。該発光ダイオード駆動装置1は、 発光ダイオード2を駆動するための駆動ライン3と、各々発光ダイオード2の駆動電流源を構成するコンデンサC1と、コンデンサC1の充放電経路を構成する充放電ライン4とが設けられている(符号「C1」等は、コンデンサの静電容量を表すものとする)。また、充放電ライン4を、駆動電源5側に接続された第一状態と駆動ライン3側に接続された第二状態との間で交互に切り替えることにより、第一状態では充放電ラインに接続されたコンデンサC1を充電する一方、第二状態では該コンデンサC1を駆動ライン3側に放電し、該コンデンサC1の充電電荷に応じた放電電流にて発光ダイオード2をパルス発光させる駆動スイッチS1,S2が設けられている。駆動ライン3は第一端が正極性の電源5に接続される形となり、第二端側は接地されている。発光ダイオード2はアノード側が接地されるように駆動ライン3上に接続されている(電源5の極性は反転することもでき、この場合は発光ダイオード2の駆動ライン3への挿入方向も逆となる)。
図2Aに示すように、スイッチS1がONした時、コンデンサC1は電源電圧+Vまで充電される。次にスイッチS2がONするとコンデンサC1に充電された電荷は発光ダイオード2を通じて放電する。発光ダイオード2の順方向電圧降下をVとすると、スイッチS2がONして放電する電荷量Qは以下のようになる。
Q=(+V−V)C1 ‥(2)
発光ダイオード2の発光強度は流れる電流によりほぼ決定される。スイッチS2が1回ONした時、発光ダイオード2の発光強度は流れる電流の積分値、つまりコンデンサC1が放電する電荷量Qに比例する。スイッチS1,S2の切り替え周波数をfとするとLEDの輝度Iは以下のようになる。
I≒AfQ=Af(+V−V)C1 :Aは定数 ‥(3)
従って、LEDの輝度は切り替え周波数f、電源電圧+V、コンデンサ容量Cで制御できることがわかる。なお、図1において電源側のラインと駆動ラインとには保護抵抗R1,R2が設けられているが、該保護抵抗R1,R2は駆動原理的には省略することも十分に可能である(特に、スイッチS1,S2のON抵抗が十分高い場合)。
駆動スイッチS1,S2による、上記第一状態と第二状態との間での切り替え周波数を変更することにより、発光ダイオード2の単位時間当たりの発光パルス数を変化させることができる。この切り替え駆動を司るのは、電圧−周波数変換部6である。本実施形態において該電圧−周波数変換部6は、車載バッテリー5の電圧を検出するとともに(車載バッテリー電圧検出手段)、発光ダイオード2を目標輝度にて発光させるために、図2Bに示すように、検出される車載バッテリー電圧+Vが低くなるほど、当該目標輝度に対応する駆動スイッチS1,S2の切り替え周波数が高くなるように、該駆動スイッチS1,S2を切り替え制御する(スイッチ切り替え制御手段)。
切り替え周波数fが一定の場合、車載バッテリー電圧+Vが変動すると輝度が変化する。電圧−周波数変換部6(車載バッテリー電圧検出手段/スイッチ切り替え制御手段)は、車載バッテリー電圧+Vの変動に合わせて切り替え周波数fを制御することにより輝度を一定に保つ働きをするものであり、本実施形態においては、図3Aに示すごとく、下記の周波数変換特性を有する。
f=K/(+V−V) :Kは定数 ‥(4)
すなわち、目標輝度に対応する切り替え周波数fは、検出される車載バッテリー電圧+Vから発光ダイオード2の順方向電圧降下Vを減じた値に逆比例するよう設定される。
図4は、より具体化した回路を示すものであり、駆動スイッチS1,S2はいずれもECUからの制御信号SCによりオン/オフされるアナログ半導体スイッチにて構成されている。制御信号SCはECUのポートから出力されるデジタル方形波信号であり、その周波数fは周知の信号生成プログラムにより任意に変更可能とされている。この制御信号SCは、スイッチS1には直接入力される一方、スイッチS2にはインバータ10を介して反転入力されている。これにより、方形波の一周期毎に、駆動スイッチS1,S2の排他的なオン/オフ動作が繰り返される。また、電圧−周波数変換部6はマイコンを主体としたECUにて構成されている(以下、ECU6ともいう)。
具体的には、車載バッテリー電圧+Vが分圧抵抗7を介してECU6のA/D変換ポートにモニタ電圧+V’として入力される。ECU6は図5に示すソフトウェア処理により、該制御信号SCを出力する。すなわち、T1でモニタ電圧V’をリードし、T2では該モニタ電圧+V’から車載バッテリー電圧+Vを把握し(車載バッテリー電圧+Vは、分圧抵抗7の分圧比に応じて電圧降下しつつモニタ電圧+V’として出力される)、設定周波数fを前述の式(4)に従って演算する。T10で、上記の制御信号SCを該周波数fにて出力する。なお、図3Bに示すように、車載バッテリー電圧+Vと周波数fとの対応関係を予めテーブルとして記憶しておき、このテーブルを参照して周波数fを設定するようにしてもよい。
また、電圧−周波数変換部6は、図6に示すように、ECU6に代えてアナログハードウェアで構成することも可能である。車載バッテリー電圧(モニタ電圧)+V’の入力段には、発光ダイオード2の順方向電圧降下V’の差分を演算する差動アンプ13が設けられている(分圧抵抗7の分圧比を考慮した縮小値には、「’」を付与して区別する)。V’は、信号用安定化電源回路の出力電圧Vccを分圧抵抗11にて分圧することにより発生させており、発光ダイオード2の種別(あるいは個体ばらつき)に応じてV’の値を可変できるよう、分圧抵抗11を構成する抵抗器を可変抵抗(あるいはトリマー)にて構成してある。
差動アンプ13の出力(+V’−V’)は除算回路14に入力され、K’/(+V’−V’)(=K/(+V−V))の値が演算される。そして、その出力電圧が、周波数fの指令値Vfとして電圧制御発振器(VCO)15に入力される。電圧制御発振器15はVfに周波数が比例した正弦波信号を出力するので、これをシュミットトリガ16にて方形波化し制御信号SCとして出力する。差動アンプ13、除算回路14及びVCO15の構成はいずれも周知であるので、詳細な説明は省略する。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。図7は、調光機能を付与した回路構成を示すものであり、ECU6(スイッチ切り替え制御手段)は、発光輝度指令値(目標輝度の設定値)Iが高くなるほど切り替え周波数fを高く設定するように構成されている。輝度指令値IはECU6に入力されるとともに、図8に示すように、種々の輝度指令値Iに対応する周波数変換係数αの値をROM等に記憶しておく。図9はこの場合の処理の流れを示すものである。T1及びT2で図5と同様の流れによりK/(+V−V)の値を演算し、これを、標準輝度Iに対応した標準周波数fとする。次いで、T4では輝度指令値Iをリードし、T5で、図8のテーブルを参照して輝度指令値Iに対応する周波数変換係数αを取得する。αは、輝度指令値Iの標準輝度Iに対する倍率に対応した値に設定されている(例えば、αn=I/I)。T6では、上記の標準周波数fに取得した周波数変換係数αを乗じ、最終的な設定周波数fとする。なお、図10に示すように、輝度指令値Iと車載バッテリー電圧+Vとの値の組み合わせに応じて、設定周波数fを二次元テーブルとして記憶しておき、取得した輝度指令値I’とモニタ電圧+V’とに対応する設定周波数fを該テーブルから取得するようにしてもよい。
次に、図11に示す構成例では、複数のコンデンサC1,C2,C3が充放電ラインに対し互いに並列に配置され、それら複数のコンデンサC1,C2,C3を充放電ライン4に対し、それぞれ接続/切り離しの切り替えが可能となるように接続する静電容量切り替えスイッチP1,P2,P3が設けられている。また、図12に示すように、車載バッテリー電圧+Vの値は複数区間に分割されている。図11のECU6は、検出される車載バッテリー電圧+Vの値が属する区間が高電圧側の区間となるほど、充放電ライン4に接続されるコンデンサの合計静電容量が大きくなるよう、静電容量切り替えスイッチP1,P2,P3の切り替え制御を行なう(静電容量切り替えスイッチ制御手段)。そして、同じ車載バッテリー電圧値及び目標輝度に対応する駆動スイッチS1,S2の切り替え周波数は、充放電ライン4に接続されるコンデンサC1,C2,C3の合計静電容量が大きくなるほど低くなるように設定される。
静電容量Cのコンデンサからの1パルス当たりの放電電荷Qは、(2)式より、(+V−V)Cであるから、もし静電容量Cが一定であると、駆動電源5の電圧、すなわちバッテリー電圧+Vが非常に高くなった場合、発光ダイオード2の瞬時電流値は相当大きくなる。例えば、軽負荷状態にて高速走行している場合、オルタネーター電圧が重畳した消耗していないバッテリーの出力電圧は+18V前後まで上昇することがあり、Vが2V前後であれば、バッテリー電圧+Vが標準電圧+12V付近になっている場合と比較して、発光ダイオード2の瞬時電流値は60%近くも増大することになる。
この場合、バッテリー電圧+Vの最大値を基準に発光ダイオード2の瞬時電流値を、例えば図1のごとく保護抵抗R2によって規制しようとすると、バッテリー電圧+Vが標準電圧(+12V)あるいはそれ未満になっている場合は、発光ダイオード2の輝度が著しく低下することにつながるし、発光駆動効率の低下も免れ得ない。そこで、図11の構成では、図12に示すように、バッテリー電圧+Vの想定変動レンジを複数の区間(図12では、V1〜V2、V2〜V3、V3〜V4(V1>V2>V3>V4)の3つだが、2つでもよいし、4つ以上であってもよい)に分割し、それぞれの区間に対応する静電容量値を有したコンデンサC1〜C3を、スイッチP1〜P3(制御信号はPC1〜PC3)により択一的に切り替えて充放電ライン4に接続するようにしている。ECU6は、モニタ電圧+V’が上記各区間のいずれに属しているかを比較判定し、対応するコンデンサのスイッチをオンにして充放電ライン4にこれを接続する処理を行なう。
コンデンサの静電容量はC1>C2>C3であり、バッテリー電圧+Vが区間V3〜V4の値を取る場合にはC1が、区間V2〜V3の値を取る場合にはC2が、区間V1〜V2の値を取る場合にはC3が使用される(図13は、その処理の一例を示すものである)。C1、C2、C3の値は、例えばバッテリー電圧+Vが各区間の代表値(例えば中央値Vn1、Vn2、Vn3であるが、区間のいずれかの境界値を採用してもよい)に等しくなっているときに、前記(2)式による放電電荷量が互いにほぼ等しくなるように定めておくことができる。各区間内における車載バッテリー電圧+Vの変動に対しては、図5あるいは図9に示したのと同様の流れにより周波数fを随時変更設定して、輝度の安定化を図ることができる。ただし、(4)式の比例定数Kは、(3)式と対比しても明らかな通り、充放電ライン4に接続する合計静電容量の値に応じて変化するので、周波数fの設定に際しては、静電容量の個々の設定値に応じて比例定数Kも変更して用いる必要がある。また、図3Bあるいは図10に示すテーブルを用いる場合は、例えば、静電容量の個々の設定値毎に異なるテーブルを用意しておくか、あるいは標準的な静電容量値に対応する周波数値を用いて、その都度、演算により、現在設定されている静電容量に対応する周波数値に変換して使用する方法が採用可能である。
なお、図11では、図1等で用いられていた保護抵抗を省略してある。また、静電容量切り替えスイッチP1〜P3の切り替えに基づいて、並列配置された複数のコンデンサC1〜C3の2以上のものを充放電ライン4に対し組み合わせて接続することも可能であり、組み合わせに応じて種々の合成静電容量を得ることが可能となる。
本発明の発光ダイオード駆動装置の第一実施形態を示す概念図。 図1の発光ダイオード駆動装置の動作概念を示すタイミング図。 車載バッテリー電圧変動に応じた駆動スイッチの切り替え周波数の変動状況を例示する模式図。 車載バッテリー電圧と切り替え周波数との対応関係の一例を示すグラフ。 車載バッテリー電圧に対応する切り替え周波数の設定値を記憶したテーブルの例を示す概念図。 図1の発光ダイオード駆動装置をより詳細に示す回路図。 図4の発光ダイオード駆動装置の制御フローの一例を示す図。 図4の発光ダイオード駆動装置の変形例を示す回路図。 本発明の発光ダイオード駆動装置の第二実施形態を示す概念図。 図7の発光ダイオード駆動装置に使用する周波数変換用のテーブルの概念図。 図7の発光ダイオード駆動装置の制御フローの一例を示す図。 車載バッテリー電圧と輝度指令値に対応する切り替え周波数の設定値を記憶した二次元テーブルの例を示す概念図。 本発明の発光ダイオード駆動装置の第三実施形態を示す概念図。 図11の回路における電圧変動に応じたコンデンサ切り替えの概念を示す図。 図11の発光ダイオード駆動装置におけるコンデンサ切り替え制御のフローの一例を示す図。 従来の発光ダイオード駆動装置の回路図。
符号の説明
1 発光ダイオード駆動装置
2 発光ダイオード
3 駆動ライン
4 充放電ライン
6 電圧−周波数変換部(車載バッテリー電圧検出手段、スイッチ切り替え制御手段)
C1,C2,C3 コンデンサ
S1,S2 駆動スイッチ
P1,P2,P3 静電容量切り替えスイッチ

Claims (5)

  1. 発光ダイオードを駆動するための駆動ラインと、
    各々前記発光ダイオードの駆動電流源を構成するコンデンサと、
    充電用電源をなす車載バッテリーに接続されるとともに、前記コンデンサの充放電経路を構成する充放電ラインと、
    前記充放電ラインを、駆動電源側に接続された第一状態と前記駆動ライン側に接続された第二状態との間で交互に切り替えることにより、前記第一状態では前記充放電ラインに接続された前記コンデンサを充電する一方、前記第二状態では該コンデンサを前記駆動ライン側に放電し、該コンデンサの充電電荷に応じた放電電流にて前記発光ダイオードをパルス発光させる駆動スイッチと、
    前記車載バッテリーの電圧を検出する車載バッテリー電圧検出手段と、
    前記発光ダイオードを目標輝度にて発光させるために、検出される車載バッテリー電圧が低くなるほど、当該目標輝度に対応する前記駆動スイッチの切り替え周波数が高くなるように、該駆動スイッチを切り替え制御するスイッチ切り替え制御手段と、
    を備えたことを特徴とする発光ダイオード駆動装置。
  2. 前記スイッチ切り替え制御手段は、前記目標輝度に対応する前記切り替え周波数を、前記車載バッテリー電圧から前記発光ダイオードの順方向電圧降下を減じた値に逆比例するように設定する請求項1記載の発光ダイオード駆動装置。
  3. 前記発光ダイオードの発光輝度を調光するために前記目標輝度が可変設定されるようになっており、前記スイッチ切り替え制御手段は、前記目標輝度の設定値が高くなるほど前記切り替え周波数を高く設定する請求項1又は請求項2に記載の発光ダイオード駆動装置。
  4. 標準輝度を得るための前記車載バッテリー電圧値に応じた前記切り替え周波数の設定値を、調光を考慮した前記目標輝度の該標準輝度に対する設定倍率に応じて変更する請求項3に記載の発光ダイオード駆動装置。
  5. 複数のコンデンサが前記充放電ラインに対し互いに並列に配置されるとともに、前記充放電ラインに前記複数のコンデンサをそれぞれ接続/切り離しの切り替えが可能となるように接続する静電容量切り替えスイッチが設けられ、該静電容量切り替えスイッチの切り替えに基づいて、前記充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が調整されるようになっており、
    前記車載バッテリー電圧の値が複数区間に分割され、検出される前記車載バッテリー電圧の値が属する区間が高電圧側の区間となるほど、前記充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が大きくなるよう、前記静電容量切り替えスイッチの切り替え制御を行なう静電容量切り替えスイッチ制御手段が設けられ、
    前記スイッチ切り替え制御手段は、前記充放電ラインに接続されるコンデンサの合計静電容量が大きくなるほど、前記駆動スイッチの、同じ前記車載バッテリー電圧値及び前記目標輝度に対応する前記切り替え周波数が低くなるように設定する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
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