JP2007188302A - 硬貨処理機構および硬貨収納投出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】硬貨処理機構は、複数の硬貨を収容することができ側面に開口21aを有する収容部21と、収容部21の底部に配設され無端状に形成されて循環移動を行うベルトコンベア22と、収容部21の開口21aを塞ぐよう設けられた逆転ローラ23とを備えている。逆転ローラ23は、ベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転する。この逆転ローラ23は、硬貨の厚さよりも幅が大きく逆転ローラ23の軸23bに対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝23aを有している。
【選択図】図1
Description
本発明の他の目的は、このような硬貨処理機構を備えた硬貨収納投出装置を提供することにある。
このような硬貨処理機構によれば、逆転ローラの溝が、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びているので、この逆転ローラが回転した場合には、溝に周縁部が挿入された硬貨は傾斜状態となって当該逆転ローラの軸方向に倒れる。このため、逆転ローラに接触した硬貨がその位置で回転してしまい収容部内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制することができ、硬貨を逆転ローラの軸方向に倒すことにより収容部内での硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができる。また、収容部内の硬貨を逆転ローラの軸方向に攪拌、循環することができるので、この収容部の高さを小さなものとすることができ、硬貨処理機構自体の小型化を図ることができる。
このような硬貨収納投出装置によれば、上述の硬貨処理機構を硬貨繰入機構として用いることにより、収容部に硬貨が充満した場合であってもこの収容部内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象が発生することが抑制されるので、多量の硬貨を一度に受け入れることができる。
収容部21はホッパ等から構成されており、例えば棒金1本に相当する50枚程度の硬貨を収容することができるようになっている。
ベルトコンベア22は例えば平ベルトからなり、受入口14から受け入れられて収容部21に収容された硬貨を硬貨収納投出装置1Aの後方に向かって搬送するようになっている。また、逆転ローラ23は、ベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転するようになっている(図3の矢印参照)。ここで、ベルトコンベア22と逆転ローラ23との離間距離が、受入口14から受け入れられるべき硬貨の厚さよりもわずかに大きくなるよう、ベルトコンベア22に対する逆転ローラ23の配設位置が定められている。
受入口14から受け入れられた硬貨は、収容部21に収容される。収容部21に収容された硬貨は、当該収容部21の底部に設けられたベルトコンベア22により、開口21aを通過して当該収容部21の外へ搬送される。この際に、ベルトコンベア22の上方において逆転ローラ23が開口21aを塞ぐように設けられており、この逆転ローラ23はベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転している。このため、硬貨が積層状態で開口21aを通過することを抑止することができ、硬貨を一層一列状態で搬送することができる。
次に本発明による硬貨繰入機構の変形例につき、図5により説明する。図5において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例に係る硬貨処理機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなく互いに逆向きに巻かれた2つの螺旋形状の溝を逆転ローラが有する点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
本変形例に係る硬貨繰入機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなくこの螺旋形状の溝の他に逆転ローラの円周方向に延びる溝を更に有する点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
本変形例に係る硬貨繰入機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなく逆転ローラの円周方向に延びる溝を傾けるようにして斜め方向に延びる溝を形成した点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
1B 紙幣収納投出装置
2 硬貨繰入機構(硬貨処理機構)
3 硬貨通路
3a 第1通路部
3b 第2通路部
4 第1搬送機構
4a 補助丸ベルト
4b 主丸ベルト
5 金種選別部
5a 5円選別部
5b 1円選別孔
5c 50円選別孔
5d 100円選別孔
5e 10円選別孔
5f 500円選別孔
6 金種別収納部
7 第2搬送機構
10 筐体
12 操作パネル
14 受入口
16 取出口
21 収容部
21a 開口
22 ベルトコンベア
23 逆転ローラ
23a 溝
23b 軸
23c 一端
23d 他端
23e 第1の溝部分
23f 第2の溝部分
23g 中央部分
23h 第1の溝部分
23i 第2の溝部分
23j 第3の溝部分
23k、23l 溝部分
32 傾斜縁
34、36 基準縁
40 逆転ローラ
40a 溝
40b 突起
Claims (5)
- 複数の硬貨を収容することができ、側面に開口を有する収容部と、
前記収容部の開口を通過するようこの収容部の底部に配設され、無端状に形成されて循環移動を行い、前記収容部に収容された硬貨を前記開口から外方へ搬送するベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアの上方において前記収容部の開口を塞ぐよう設けられ、当該ベルトコンベアによる硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転する逆転ローラであって、前記硬貨の厚さよりも幅が大きく当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝を表面に有する逆転ローラと、
を備えたことを特徴とする硬貨処理機構。 - 前記逆転ローラの溝は螺旋形状となっていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
- 前記逆転ローラの溝は、螺旋形状となっている第1の溝部分と、前記第1の溝部分における螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている第2の溝部分とを有することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
- 前記逆転ローラは、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝の他に、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に沿って延びる溝を更に有することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬貨処理機構を備え、当該硬貨処理機構から送られた硬貨を内部に収納するとともに、収納した硬貨の投出を行うよう構成されていることを特徴とする硬貨収納投出装置。
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2006
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