JP2007188302A - 硬貨処理機構および硬貨収納投出装置 - Google Patents

硬貨処理機構および硬貨収納投出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】逆転ローラに接触した硬貨がその位置で回転してしまい硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制し、硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができ、また小型化を図ることができる硬貨処理機構、およびこのような硬貨処理機構を備えた硬貨収納投出装置を提供する。
【解決手段】硬貨処理機構は、複数の硬貨を収容することができ側面に開口21aを有する収容部21と、収容部21の底部に配設され無端状に形成されて循環移動を行うベルトコンベア22と、収容部21の開口21aを塞ぐよう設けられた逆転ローラ23とを備えている。逆転ローラ23は、ベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転する。この逆転ローラ23は、硬貨の厚さよりも幅が大きく逆転ローラ23の軸23bに対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝23aを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、硬貨処理機構およびこの硬貨処理機構を備えた硬貨収納投出装置に関し、とりわけ、受入口から受け入れられた硬貨を一層一列状態で繰り出すことができる硬貨処理機構およびこの硬貨処理機構を備えた硬貨収納投出装置に関する。
従来より、硬貨釣銭機として、顧客からの預かり硬貨の入金および釣銭硬貨の出金を行うように構成された硬貨収納投出装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。このような硬貨収納投出装置においては、入金動作を行う際に、まず硬貨が受入口に受け入れられ、この受け入れられた硬貨は硬貨繰入機構により一層一列状態で硬貨収納投出装置の内部に繰り入れられるようになっている。
硬貨繰入機構は、受入口の下方に配設されたホッパと、ホッパの底部に設けられた平ベルトと、平ベルトの上方にわずかに離間して設けられた逆転ローラとを有している。平ベルトは、受入口から受け入れられホッパに収容された硬貨を硬貨収納投出装置の内部に向かって搬送するようになっている。逆転ローラは、平ベルトの移動方向におけるホッパの下流側に設けられ、硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転するようになっている。この逆転ローラは、平ベルトに対して硬貨の厚さよりもわずかに大きな距離だけ離間している。硬貨繰入機構がこのような構成となっていることにより、受入口から受け入れられた硬貨が積層状態で硬貨収納投出装置の内部に搬送されることを抑止することができる。
特開2004−302514号公報
硬貨収納投出装置の受入口に硬貨が投入される態様としては、以下に述べる2種類のものがある。すなわち、一の態様として、顧客から預かった硬貨を受入口に投入する場合があり、この場合は受入口に投入される硬貨の枚数は数枚程度である。一方、他の態様として、硬貨収納投出装置内における特定の金種の硬貨の枚数がほぼ0となりこの金種の硬貨の補充が必要となる場合があり、この場合は例えば棒金1本に相当する50枚の硬貨が一度に受入口に投入されることとなる。
前者の場合においては、受入口に投入される硬貨の枚数が少ないので、硬貨繰入機構において問題が発生することはない。しかしながら、後者の場合においては、例えば50枚の硬貨が一度に受入口に投入されることにより、ホッパ内に硬貨が充満した状態となり、硬貨同士が干渉しあっていわゆるケイリン現象が発生してしまうという問題がある。このようなケイリン現象が発生すると、受入口から受け入れられた硬貨が硬貨収納投出装置の内部に一層一列状態で繰り入れられるまでに時間がかかるおそれがある。なお、ケイリン現象は、逆転ローラが単なる円筒形状であるときに発生しがちである。
このため、図8および図9に示すように、逆転ローラ40に対して円周方向(逆転ローラの軸に対して垂直な方向、すなわち図8における上下方向)に延びる溝40aを例えば2つ設ける方法が考えられる。図8は、従来の硬貨繰入機構における逆転ローラ40の正面図であり、図9は、図8の逆転ローラ40の側面図である。溝40aの幅は、受入口から受け入れられるべき硬貨の厚さよりも大きなものとなっている。また、各溝40a内には硬貨の攪拌用の突起40bがそれぞれ形成されている。
しかしながら、図8および図9に示すような、円周方向に延びる溝40aを有する逆転ローラ40を用いた場合であっても、硬貨がほぼ立位状態でこの溝40aに挿入されることとなるため、逆転ローラ40が回転すると溝40aに挿入された硬貨は突起40bに引っ掛かることにより上方向に循環することとなる。このため、ホッパの高さを十分に大きなものとする必要がある。また、溝40aに挿入された硬貨はほぼ立位状態となりながらその位置で回転してしまい、逆転ローラ40の軸方向(図8の左右方向)には循環しなくなるので、ケイリン現象の発生を十分に抑制することはできなかった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、逆転ローラに接触した硬貨がその位置で回転してしまい硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制することができ、硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができ、またこのことにより小型化を図ることができる硬貨処理機構を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、このような硬貨処理機構を備えた硬貨収納投出装置を提供することにある。
本発明は、複数の硬貨を収容することができ、側面に開口を有する収容部と、前記収容部の開口を通過するようこの収容部の底部に配設され、無端状に形成されて循環移動を行い、前記収容部に収容された硬貨を前記開口から外方へ搬送するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアの上方において前記収容部の開口を塞ぐよう設けられ、当該ベルトコンベアによる硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転する逆転ローラであって、前記硬貨の厚さよりも幅が大きく当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝を表面に有する逆転ローラと、を備えたことを特徴とする硬貨処理機構である。
このような硬貨処理機構によれば、逆転ローラの溝が、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びているので、この逆転ローラが回転した場合には、溝に周縁部が挿入された硬貨は傾斜状態となって当該逆転ローラの軸方向に倒れる。このため、逆転ローラに接触した硬貨がその位置で回転してしまい収容部内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制することができ、硬貨を逆転ローラの軸方向に倒すことにより収容部内での硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができる。また、収容部内の硬貨を逆転ローラの軸方向に攪拌、循環することができるので、この収容部の高さを小さなものとすることができ、硬貨処理機構自体の小型化を図ることができる。
本発明の硬貨処理機構においては、前記逆転ローラの溝は螺旋形状となっていることが好ましい。
本発明の硬貨処理機構においては、前記逆転ローラの溝は、螺旋形状となっている第1の溝部分と、前記第1の溝部分における螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている第2の溝部分とを有することが好ましい。
本発明の硬貨処理機構においては、前記逆転ローラは、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝の他に、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に沿って延びる溝を更に有することが好ましい。
本発明は、上述の硬貨処理機構を備え、当該硬貨処理機構から送られた硬貨を内部に収納するとともに、収納した硬貨の投出を行うよう構成されていることを特徴とする硬貨収納投出装置である。
このような硬貨収納投出装置によれば、上述の硬貨処理機構を硬貨繰入機構として用いることにより、収容部に硬貨が充満した場合であってもこの収容部内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象が発生することが抑制されるので、多量の硬貨を一度に受け入れることができる。
本発明の硬貨処理機構によれば、逆転ローラに接触した硬貨がその位置で回転してしまい収容部内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制することができ、収容部内での硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができる。また、収容部内の硬貨を逆転ローラの軸方向に攪拌、循環することができるので、この収容部の高さを小さなものとすることができ、硬貨処理機構自体の小型化を図ることができる。
本発明の硬貨収納投出装置によれば、上述の硬貨処理機構を硬貨繰入機構として用いているので、多量の硬貨を一度に受け入れることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明による硬貨処理機構および硬貨収納投出装置の一実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による硬貨繰入機構(硬貨処理機構)の逆転ローラの正面図であり、図2は、図1に示す逆転ローラを備えた硬貨収納投出装置を一部水平断面で示す平面図であり、図3は、図2に示す硬貨収納投出装置の一部を側面図として、他の部分を図2のI−Iライン矢視断面図として示す図であり、図4は、図2に示す硬貨収納投出装置と紙幣収納投出装置とを組み合わせた状態の外観を示す斜視図である。
まず、図2乃至図4により、本実施の形態における硬貨収納投出装置の全体構成について説明する。
図2および図3に示す硬貨収納投出装置1Aは、例えば、図4に示すように紙幣収納投出装置1Bと組み合わされた状態で貨幣入出金システムに用いられる。この貨幣入出金システムとしては、他に図示しないPOSレジスター(販売時点管理機構を有する金銭登録機)等が組み合わされ、硬貨収納投出装置1Aおよび紙幣収納投出装置1Bがそれぞれ硬貨釣銭機および紙幣釣銭機として利用される。釣銭機は、必要に応じて、顧客からの預かり貨幣の入金と釣銭貨幣の出金とを行うためのものである。すなわち、硬貨釣銭機としての硬貨収納投出装置1Aは、POSレジスター等の連携において、必要に応じて、顧客からの預かり硬貨の入金と釣銭硬貨の出金とを行うように構成されている。
図2乃至図4に示すように、硬貨収納投出装置1Aは、全体として略直方体形状をなす筐体10を備えている。この筐体10の長手方向が硬貨収納投出装置1Aの前後方向となり、筐体10上面に操作パネル12の設けられている側が硬貨収納投出装置1Aの前側となっている。筐体10上面の操作パネル12に隣接した部位に、入金硬貨を受け入れる硬貨受入口14が設けられている。また、操作パネル12の下方には、出金硬貨等を投出して取り出しに供するための受け皿状の硬貨取出口16が、前方に突出するようにして設けられている。
図2および図3に示すように、受入口14から受け入れられた硬貨を一層一列状態で繰り入れるための硬貨繰入機構(硬貨処理機構)2が備えられている。この硬貨繰入機構2は、受入口14から受け入れられた硬貨を複数収容することができるとともに側面に開口21aを有する収容部21と、収容部21の開口21aを通過するようこの収容部21の底部に配設されたベルトコンベア22と、ベルトコンベア22の上方において収容部21の開口21aを塞ぐよう設けられた逆転ローラ23とを有している。
収容部21はホッパ等から構成されており、例えば棒金1本に相当する50枚程度の硬貨を収容することができるようになっている。
ベルトコンベア22は例えば平ベルトからなり、受入口14から受け入れられて収容部21に収容された硬貨を硬貨収納投出装置1Aの後方に向かって搬送するようになっている。また、逆転ローラ23は、ベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転するようになっている(図3の矢印参照)。ここで、ベルトコンベア22と逆転ローラ23との離間距離が、受入口14から受け入れられるべき硬貨の厚さよりもわずかに大きくなるよう、ベルトコンベア22に対する逆転ローラ23の配設位置が定められている。
硬貨繰入機構2の後方には、この硬貨繰入機構2によって繰り入れられた硬貨を略水平に案内するための硬貨通路3が延びている。図2に示すように、硬貨通路3は、装置右側に沿って硬貨繰入機構2から装置後部まで延びる第1通路部3aと、第1通路部3aの後端から装置左側まで、ほぼ装置横方向に延びる第2通路部3bとからなっている。第1通路部3aおよび第2通路部3bの進行方向右側には、それぞれ硬貨の外周縁と当接させるための基準縁34および36が設けられている。また、第1通路部3aにおける基準縁34の上流側には、硬貨繰入機構2によって繰り入れられた硬貨の外周縁を基準縁34に当接させるための傾斜縁32が設けられている。
また、図2および図3に示すように、硬貨通路3に沿って硬貨を搬送するための搬送手段として第1搬送機構4が備えられている。この第1搬送機構4は、硬貨繰入機構2から第1通路部3aの傾斜縁32の領域までに対応した補助丸ベルト4aと、この補助丸ベルト4aの後部から第2通路部3bの終端部までに対応した主丸ベルト4bとを有している。
硬貨通路3の下流側には、硬貨を金種によって選別する金種選別部(選別手段)5が設けられている。この金種選別部5は、第1通路部3aの下流側に設けられた5円選別部5aと、第2通路部3bに設けられた1円選別孔5b、50円選別孔5c、100円選別孔5d、10円選別孔5eおよび500円選別孔5fとを有している。
図3に示すように、金種選別部5によって選別された硬貨を金種別に収納する金種別収納部6が設けられている。この金種別収納部6は、5円収納部、1円収納部、50円収納部、100円収納部、10円収納部および500円収納部を有している。また、図3に示すように、金種別収納部6に硬貨を収納するための第2搬送機構7が設けられており、さらに金種別収納部6から硬貨を選択的に繰り出す硬貨繰出機構(図示せず)が設けられている。硬貨繰出機構によって繰り出された硬貨は、硬貨取出口16に放出されるようになっている。
次に、本実施の形態による硬貨繰入機構2の各構成要素の詳細について、図1を用いて以下に説明する。図1は、硬貨繰入機構2の逆転ローラ23を図2および図3の矢印Aの方向から見た正面図である。
図1に示すように、ベルトコンベア22の上方において収容部21の開口21aを塞ぐよう配設された逆転ローラ23には、硬貨の厚さよりも幅が大きな溝23aが形成されている。ここで、溝23aは、逆転ローラ23の軸23bに対する垂直面(図1の紙面に対して垂直な面であって、この図1の上下方向に延びる面)に対して斜め方向に延びている。さらに具体的に説明すると、溝23aは、逆転ローラ23の一端23cから他端23dまで当該逆転ローラ23に例えば3回巻かれるような螺旋形状となっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の硬貨収納投出装置1Aの全体動作について説明する。
まず、硬貨収納投出装置1Aへ硬貨を収納する入金動作について説明する。図2において、受入口14に投入された入金硬貨(釣銭機にあっては預かり硬貨)は、硬貨繰入機構2によって一層一列状態で繰り入れられ、第1搬送機構4によって硬貨通路3に沿って搬送されていく。
ここで、硬貨通路3の第1通路部3aの上流側に設けられた識別センサ(図示せず)によって5円硬貨であると識別された硬貨は、5円識別部5aで選別されて金種別収納部6の5円収納部に送り込まれる。他の硬貨は、それぞれ対応する金種の識別孔5b〜5fで選別され、金種別収納部6における対応する金種の収納部に送り込まれる。
次に、硬貨収納投出装置1Aから硬貨を投出する場合には、金種別収納部6における投出すべき金種の収納部から硬貨繰出機構によって出金硬貨(釣銭機にあっては釣銭硬貨)が排出される。この硬貨繰出機構により繰り出された硬貨は、投出硬貨検知手段(図示せず)によって計数され、補助搬送機構(図示せず)によって取出口16へ投出される。
次に、硬貨繰入機構2の動作についてより詳細に説明する。
受入口14から受け入れられた硬貨は、収容部21に収容される。収容部21に収容された硬貨は、当該収容部21の底部に設けられたベルトコンベア22により、開口21aを通過して当該収容部21の外へ搬送される。この際に、ベルトコンベア22の上方において逆転ローラ23が開口21aを塞ぐように設けられており、この逆転ローラ23はベルトコンベア22による硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転している。このため、硬貨が積層状態で開口21aを通過することを抑止することができ、硬貨を一層一列状態で搬送することができる。
ここで、受入口14に例えば棒金1本に相当する50枚程度の硬貨が一度に投入された場合には、収容部21に硬貨が充満した状態となる。この際に、収容部21内に充満した硬貨のうち逆転ローラ23に接触する硬貨は、その周縁部が逆転ローラ23の溝23aに挿入される。そして、この逆転ローラ23が図1の手前側において下方から上方に向かって回転すると、溝23aは螺旋形状に形成されているので、この溝23aに挿入された硬貨は溝23aの進行方向に沿って直立状態から傾くこととなり、傾斜状態となった硬貨は逆転ローラ23の軸方向(図1の左右方向)に倒れるようになる。収容部21に充満された硬貨が逆転ローラ23の回転により傾斜状態となって当該逆転ローラ23の軸方向に倒れることにより、収容部21内で硬貨の攪拌、循環が行われる。
以上のように本実施の形態の硬貨繰入機構(硬貨処理機構)2によれば、逆転ローラ23の溝23aが、当該逆転ローラ23の軸23bに対する垂直面に対して斜め方向に延びているので、この逆転ローラ23が回転した場合には、溝23aに周縁部が挿入された硬貨は傾斜状態となって当該逆転ローラ23の軸方向に倒れる。このため、逆転ローラ23に接触した硬貨がその位置で回転してしまい収容部21内を硬貨が循環しなくなるといういわゆるケイリン現象の発生を抑制することができ、硬貨を逆転ローラ23の軸方向に倒すことにより収容部21内での硬貨の十分な攪拌、循環を行うことができる。また、収容部21内の硬貨を逆転ローラ23の軸方向に攪拌、循環することができるので、この収容部21の高さを小さなものとすることができ、硬貨繰入機構2自体の小型化を図ることができる。
本発明による硬貨繰入機構は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本発明による硬貨繰入機構の変形例につき、図5により説明する。図5において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例に係る硬貨処理機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなく互いに逆向きに巻かれた2つの螺旋形状の溝を逆転ローラが有する点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図5に示すように、逆転ローラ23には2つの螺旋形状の溝部分23e、23fが設けられている。第1の溝部分23eは、逆転ローラ23の一端23cから中央部分23gまで当該逆転ローラ23に巻かれるような螺旋形状となっている。一方、第2の溝部分23fは、逆転ローラ23の中央部分23gから他端23dまで当該逆転ローラ23に巻かれるような螺旋形状となっている。ここで、図5に示すように第2の溝部分23fは第1の溝部分23eにおける螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている。また、第1の溝部分23eおよび第2の溝部分23fは、逆転ローラ23の回転方向に沿って互いに離間するよう形成されており、この逆転ローラ23が回転したときに溝部分23e、23fに挿入された硬貨は逆転ローラ23の軸方向外方に倒れるようになる。
このような逆転ローラ23を有する硬貨繰入機構2によれば、逆転ローラ23の溝は、螺旋形状となっている第1の溝部分23eと、第1の溝部分23eにおける螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている第2の溝部分23fとを有しているので、逆転ローラ23が回転した場合には、溝23e、23fに周縁部が挿入された硬貨は当該逆転ローラ23の軸方向両外方に倒れるようになるので、収容部21内での硬貨の更に十分な攪拌、循環を行うことができる。
本発明による硬貨繰入機構の更なる変形例につき、図6により説明する。図6において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例に係る硬貨繰入機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなくこの螺旋形状の溝の他に逆転ローラの円周方向に延びる溝を更に有する点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図6に示すように、逆転ローラ23には3つの螺旋形状の溝部分23h、23i、23jが設けられている。第1の溝部分23hは、逆転ローラ23の一端23c近傍において当該逆転ローラ23に巻かれるような螺旋形状となっている。一方、第2の溝部分23iは、逆転ローラ23の中央部分23g近傍において、軸23bに対する垂直面に沿って延びるよう当該逆転ローラ23を一周している。また、第3の溝部分23jは、逆転ローラ23の他端23d近傍に設けられ、第1の溝部分23hにおける螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている。ここで、第1の溝部分23hおよび第3の溝部分23jは、逆転ローラ23の回転方向に沿って互いに接近するよう形成されており、この逆転ローラ23が回転したときに溝部分23h、23iに挿入された硬貨は逆転ローラ23の軸方向内方に倒れるようになる。
図6に示すような逆転ローラ23を有する硬貨繰入機構2であっても、図1に示す逆転ローラ23を有する硬貨繰入機構2と同様の作用効果を得ることができる。
本発明による硬貨繰入機構の更なる変形例につき、図7により説明する。図7において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例に係る硬貨繰入機構は、逆転ローラの溝が一方向のみに巻かれた螺旋形状となっているのではなく逆転ローラの円周方向に延びる溝を傾けるようにして斜め方向に延びる溝を形成した点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至4に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図7に示すように、逆転ローラ23の一端23cおよび他端23dの近傍に、それぞれ溝部分23k、23lが設けられている。ここで、溝部分23kは、逆転ローラ23の一端23cの近傍において、軸23bに対する垂直面に沿って延びる溝、すなわち逆転ローラ23の円周方向(図7の上下方向)に延びる溝を傾けるようにして形成している。同様に、溝部分23lは、逆転ローラ23の他端23dの近傍において、円周方向に延びる溝を傾けるようにして形成している。本変形例に係る逆転ローラ23においては、中央部分23gには溝が設けられていない。
図7に示すような逆転ローラ23を有する硬貨繰入機構2であっても、図1に示す逆転ローラ23を有する硬貨繰入機構2と同様の作用効果を得ることができる。
以上においては逆転ローラ23の様々な態様について説明したが、本発明の硬貨処理機構は上記の態様に限定されることはなく、逆転ローラの溝がこの逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びるようにする限りにおいて他の様々な逆転ローラを用いることができる。
本発明による硬貨処理機構の逆転ローラの正面図である。 図1に示す逆転ローラを備えた硬貨収納投出装置を一部水平断面で示す平面図である。 図2に示す硬貨収納投出装置の一部を側面図として、他の部分を図2のI−Iライン矢視断面図として示す図である。 図2に示す硬貨収納投出装置と紙幣収納投出装置とを組み合わせた状態の外観を示す斜視図である。 本発明による硬貨処理機構の他の逆転ローラの正面図である。 本発明による硬貨処理機構の更に他の逆転ローラの正面図である。 本発明による硬貨処理機構の更に他の逆転ローラの正面図である。 従来の硬貨処理機構における逆転ローラの正面図である。 図8の逆転ローラの側面図である。
符号の説明
1A 硬貨収納投出装置
1B 紙幣収納投出装置
2 硬貨繰入機構(硬貨処理機構)
3 硬貨通路
3a 第1通路部
3b 第2通路部
4 第1搬送機構
4a 補助丸ベルト
4b 主丸ベルト
5 金種選別部
5a 5円選別部
5b 1円選別孔
5c 50円選別孔
5d 100円選別孔
5e 10円選別孔
5f 500円選別孔
6 金種別収納部
7 第2搬送機構
10 筐体
12 操作パネル
14 受入口
16 取出口
21 収容部
21a 開口
22 ベルトコンベア
23 逆転ローラ
23a 溝
23b 軸
23c 一端
23d 他端
23e 第1の溝部分
23f 第2の溝部分
23g 中央部分
23h 第1の溝部分
23i 第2の溝部分
23j 第3の溝部分
23k、23l 溝部分
32 傾斜縁
34、36 基準縁
40 逆転ローラ
40a 溝
40b 突起

Claims (5)

  1. 複数の硬貨を収容することができ、側面に開口を有する収容部と、
    前記収容部の開口を通過するようこの収容部の底部に配設され、無端状に形成されて循環移動を行い、前記収容部に収容された硬貨を前記開口から外方へ搬送するベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベアの上方において前記収容部の開口を塞ぐよう設けられ、当該ベルトコンベアによる硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転する逆転ローラであって、前記硬貨の厚さよりも幅が大きく当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝を表面に有する逆転ローラと、
    を備えたことを特徴とする硬貨処理機構。
  2. 前記逆転ローラの溝は螺旋形状となっていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
  3. 前記逆転ローラの溝は、螺旋形状となっている第1の溝部分と、前記第1の溝部分における螺旋形状に対して逆向きに巻くような螺旋形状となっている第2の溝部分とを有することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
  4. 前記逆転ローラは、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に対して斜め方向に延びる溝の他に、当該逆転ローラの軸に対する垂直面に沿って延びる溝を更に有することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬貨処理機構を備え、当該硬貨処理機構から送られた硬貨を内部に収納するとともに、収納した硬貨の投出を行うよう構成されていることを特徴とする硬貨収納投出装置。
JP2006006010A 2006-01-13 2006-01-13 硬貨処理機構および硬貨収納投出装置 Expired - Fee Related JP4832901B2 (ja)

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