JP2007187613A - 光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置 - Google Patents

光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の光ファイバセンサの侵入検知装置では、ブラッグ格子センサの波長シフト量や偏波変動を測定し、侵入者などによる外力や光ファイバの切断の検知はできるが、ブラッグ格子センサの異常や故障が発生していても、その判断を行うことが困難であるという課題があった。また、従来の光ファイバセンサの侵入検知装置では、ブラッグ格子センサや光ファイバ用の光源の検査機能がないため、システムが正常に動作しているかを判断することも困難であるという課題もあった。
【解決手段】 ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバに光を入射し、前記各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較することにより、前記ブラッグ格子センサの故障を検査する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、ファイバブラッグ格子(Fiber Bragg Grating)(以下、単に「FBG」という。)センサを有する光ファイバに光を入射し、FBGセンサによる反射光の波長ごとの波長シフトを計測して、侵入者等による外力の有無を検知する光ファイバセンサに関し、特に、光ファイバセンサの故障を検出する光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置に関するものである。
従来、光ファイバセンサの侵入検知装置としては、フェンス等のセンサ設置場所における破壊を検知する偏波変動検出器(Optical Time Domain Reflectometry;OTDR)とFBGセンサとを併用したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−32224号公報(第1図)
光ファイバセンサによる侵入検知装置として、従来、FBGセンサによる反射光の波長シフト量や偏波変動を測定し、侵入者等による外力や光ファイバの切断の検知を行うものがあった。しかし、この種の従来の装置では、FBGセンサの異常や故障が発生していても、その異常等の検出を行うことはできないという課題があった。また、従来のこの種の装置では、FBGセンサや光ファイバ用の光源の検査を行う機能がないため、この種の装置・システムが正常に動作しているか否かを判断することも困難であるという課題があった。
この発明は、前記したような課題を解決するためになされたもので、FBGセンサや光ファイバ用光源の異常や故障を検査し得る新規な光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る光ファイバセンサの検査方法は、ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバに光を入射し、前記各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較して、前記ブラッグ格子センサを検査するものである。
請求項2に係る光ファイバセンサの検査装置は、ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、この光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較して、所定範囲を超えたスペクトルの有無について判定する判定部とを備えたものである。
請求項3に係る光ファイバセンサの検査装置は、ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、前記各ブラッグ格子センサに対して共振反射が生じる波長を記憶する記憶部と、前記光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較し、所定範囲を超えた波長を検出する波長特定部と、この波長検出部により検出された波長と前記記憶部に記憶した波長とを照合して一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部とを備えたものである。
請求項4に係る光ファイバセンサの検査装置は、ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、前記各ブラッグ格子センサに対して共振反射が生じる波長を記憶する記憶部と、前記光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較し、所定範囲を超えた波長を検出する波長特定部と、この波長検出部により検出された波長と前記記憶部に記憶した波長とを照合して一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部と、前記波長検出部に制御信号を供給して前記波長検出部における前記比較を行わせ、前記センサ特定部に指令信号を供給して前記センサ特定部における前記照合を行わせる制御部とを備えたものである。
請求項5に係る光ファイバセンサの検査装置は、前記ブラッグ格子センサは、面振動センサ、張力センサ及び荷重センサのうち一種類以上である請求項2〜4のいずれかに記載のものである。
請求項6に係る光ファイバセンサの検査装置は、前記光源は、広帯域ASE光源である請求項2〜4のいずれかに記載のものである。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、ブラッグ格子センサの検査を、各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較して行うという光ファイバセンサの検査方法を提供できるという効果を奏する。
請求項2に係る発明によれば、各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較して、所定範囲を超えたスペクトルの有無を判定するため、ノイズの影響をあまり受けないでブラッグ格子センサを検査できる光ファイバセンサの検査装置を提供できるという効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信した各波長の反射光のスペクトルを検出し、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較し、所定範囲を超えた波長を波長特定部により検出された波長と記憶部に記憶した波長とを照合して一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部を設けたので、ブラッグ格子センサを交換する場合には、そのブラッグ格子センサを容易に特定することができるという効果を奏する。
請求項4に係る発明によれば、各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルと制御部からの制御信号により比較し、所定範囲を超えた波長を検出して、その波長と各ブラッグ格子センサに対して共振反射が生じる波長を記憶した波長とを前記制御部からの指令信号により照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するため、そのブラッグ格子センサを確実に検査することができるという効果を奏する。
請求項5に係る発明によれば、面振動センサ、張力センサ及び荷重センサのうち一種類以上であるため、センサに加わる張力や荷重等の種々の外圧に対応することができるという効果を奏する。
請求項6に係る発明によれば、広帯域ASE光源を用いるため、波長範囲が広い場合であっても、各ブラッグ格子センサを検査することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る光ファイバセンサの検査装置について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る光ファイバセンサの検査装置のシステム構成図である。図2は、ブラッグ格子センサの基本動作図で、図2(a)は、光ファイバセンサの透視図、図2(b)は、ブラッグ格子の拡大図である。図3は、ブラッグ格子の外力による反射光の波長シフト図である。図1〜図3において、1は光ファイバ、2は光ファイバ1に設けられたブラッグ格子間隔の異なる複数のブラッグ格子センサで、後述のように、面振動センサ、張力センサ及び荷重センサが含まれる。そして、このブラッグ格子センサ2は、それらのセンサの一種類を複数用いる場合やそれらのセンサの複数種類をそれぞれ一つだけ用いる場合も含まれ、用途に応じて適宜使用される。3は、光ファイバ1に光(送信光)を入射するレーザ光源を含む光源で、この光源により発した光は光ファイバ1に供給され、光源3と光ファイバ1とは光学的にカップリングさせている。4は、各ブラッグ格子センサ2により反射された各波長の反射光を受信する光受信部である。5は、光源3からの光(送信光)を光ファイバ1に入射し、光ファイバ1に設けた各ブラッグ格子センサ2からの反射光を光受信部4に送るためのサーキュレータである。6は、光受信部4により受信した反射光の波長ごとのスペクトルを検出するスペクトル検出部、7は、スペクトル検出部6により検出されたスペクトルと基準レベルとを波長ごとに比較して、スペクトルの有無を判定する判定部である。また、8は、面振動センサのブラッグ格子センサ2が設置されたフェンス、また、9は、張力センサが設置されたフェンス、さらに10は、荷重センサが上部に設置された壁面である。11は、フェンス9に設けられた光ファイバ1のブラッグ格子センサ2付近に接続され、フェンス9の上部に張られた検知線である。12は、壁面10の上部に設けられた天板、13は、天板12の下部に位置し、光ファイバ1のブラッグ格子センサ2を跨ぎ設けられた屈曲弾性体、14は、光ファイバ1のクラッド、15は、光ファイバのコアである。また、19は、判定部7を含めて装置全体に制御信号や指令信号などを送り制御する制御部である。20は、制御部19を操作する操作部、21は、判定部7からの出力を表す情報を表示器に表示又は音声出力装置から音声によって出力する出力部である。なお、22は、ブラッグ格子センサ2を設けた光ファイバ1を含む光接続器で、図1に示すように、例えば、荷重センサ、張力センサ及び面振動センサを互いに接続するものである。ここで、図中及び明細書中のiは、i=1,2,…,6で、一般的には、i=N(整数)である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
まず、図1〜図3とを用いて、実施の形態1に係る光ファイバセンサの検査装置の基本動作について説明する。まず、光ファイバセンサとして使用するブラッグ格子センサ2は、図2に示すように、クラッド14に包まれたコア15内に設けられたブラッグ格子は、波長λΒ,格子間隔(周期長)Λ,コア15の屈折率nとすると、λΒ=2nΛという関係が成り立ち、光ファイバに入射した光はブラッグ格子において、波長λΒの光を反射するという特性がある。一方、この光ファイバに外力が加わり、ブラッグ格子にたわみや歪みが生じると、そのブラッグ格子間隔が変わり、反射光の波長がシフトするという特性を有している。したがって、その波長シフトを計測(観測)することにより、光ファイバセンサを設置した位置に侵入者などが侵入すると、その外力がブラッグ格子センサに加わるため、侵入検知に利用することができる。図3に示すように、波長シフトは反射光のスペクトルを波長λ(i)とした場合、ブラッグ格子がたわみや歪みにより、波長λ(i)の前後にシフトすることを示している。±Δλは、波長シフトを検知する閾値である。
図1において、光源3は、広帯域Amplified Spontaneous Emission(ASE)光源を使用する。広帯域ASE光源は、例えば波長範囲が1530nm〜1570nm,1520〜1620nmなど種々のものがあるが、ブラッグ格子センサの数やその共振反射波長から適切なのものを選択すればよい。光源3から送られてくる光(送信光)を共振反射波長が広帯域ASE光源の波長範囲に含まれる波長λ(1)〜λ(6)のブラッグ格子センサ2が設けられた光ファイバに送信する。なお、λ(1)〜λ(6)は、波長の短い順に並んでおり、λ(1),λ(2)のブラッグ格子センサ2を面振動センサ、λ(3)〜λ(5)のブラッグ格子センサ2を張力センサ(テンションセンサ)、λ(6)のブラッグ格子センサ2を荷重センサとして設置している。ここで、共振反射波長λ(1)〜λ(6)は、波長シフトの検出する閾値±Δλを、1nmとしたとき、ブラッグ格子センサ2の帯域間隔は5nm程度でよい。
次に、光ファイバセンサの侵入検知装置について、その具体的動作を説明する。光源3からの送信光は、サーキュレータ5から光ファイバ1に送られ、各ブラッグ格子センサ2から反射光がサーキュレータ5に戻ってくる。反射光は、サーキュレータ5により光受信部4に送られる。光受信部4は、反射光を受信して反射光の受信ビデオ信号を生成して、スペクトル検出部6に送る。スペクトル検出部6で受信ビデオ信号のスペクトルの強度を検出して、判定部7によりスペクトルの強度が波長シフトし、波長シフト量が閾値Δλを超えたか否かで、ブラッグ格子センサに外力が加わっているかどうかを判定する(図3)。閾値は、ブラッグ格子センサごとに値を変更して、センサの感度を設置場所の環境に応じて変更することが可能である。そして、出力部21は、表示装置や音声出力装置から構成されており、判定部7から送られてくる判定結果に従って、外力を検知したことを表す情報を表示器に表示し、また、音声出力装置から音声(警報音)によって出力する。なお、図1において、外力が加わっている状態とは、
「フェンス8に侵入者などにより振動が与えられると、フェンス8の網に編み込まれた面振動センサのブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
「フェンス9の上部に張られた検知線11に侵入者などが接触して振動が与えられると、張力センサのブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
「壁面10の上部に設けられた天板12に侵入者などが上ると、天板12の下部に位置し、荷重センサのブラッグ格子センサ2を跨ぎ設けられた屈曲弾性体13が曲り、ブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
である。
次に、図1を用いて、本発明である光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置について説明する。制御部19は、事前に設定されたタイミングでの内部処理や操作部20から送られてくる操作コマンドに応答して、光ファイバセンサ1の検査を実行するのための種々の制御信号や指令信号を生成して、光ファイバセンサの検査装置の全体と各部の動作タイミングを制御する。なお、事前に設定されたタイミングとは、光ファイバセンサ1の侵入検知の合間や定期検査時などを想定している。また、間欠的に検査を実行することも想定される。検査が実行されると、制御部19から光源3へ送信光発光の指令信号が送られ、光源3がサーキュレータ5に送信光を送られる。サーキュレータ5は、光源3から送られてくる送信光を光ファイバ1に送り、光ファイバ1に設けられた各ブラッグ格子センサ2からの反射光を光受信部4に送る。光受信部4は、サーキュレータ5から送られてくる反射光を取り込み、反射光のアナログ信号をA/Dしてデジタル信号に変換し、反射光の受信ビデオ信号としてスペクトル検出部6に送る。スペクトル検出部6は、制御部19の指令信号により、光受信部4から送られてくるデジタル信号の受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)して、反射光のスペクトルを求めて判定部7に送る。制御部19の制御・指令信号により、判定部7は、スペクトル検出部6から送られてきたスペクトルと正常時のブラッグ格子センサの基準レベルである強度Pとの差を求め、その差の絶対値が所定範囲TdBを超えた場合は、ブラッグ格子センサに異常や故障があると判定する。判定部7の判定結果を出力部21に送るようにとの指令信号が制御部19から判定部7に送られ、検査の結果を表すメッセージが出力部21に送られ、ブラッグ格子センサ2の異常や故障を表す情報が表示や音声によって出力する。なお、ブラッグ格子センサ2や光源3の種類にも拠るが、本実施の形態では、基準レベルと所定範囲とは、それぞれ、−25dBmと6dBとしている。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2に係る光ファイバセンサの検査装置について、図1,図2,図4〜図7を用いて説明する。図4は、実施の形態2に係る光ファイバセンサの検査装置の判定部詳細図である。図5は実施の形態2に係る光ファイバセンサの検査装置の反射レベル図である。図6は実施の形態2に係るよる光ファイバセンサの検査装置の判定部詳細図である。図7は実施の形態2に係る光ファイバセンサの検査装置のフローチャート図である。図4〜図7において、16は、スペクトル検出部6により検出されたスペクトルと基準レベルとを波長ごとに比較して、所定範囲を超えるスペクトルの波長を検出する波長検出部、17は、各ブラッグ格子センサ2に対する共振反射が起こる波長を記憶する記憶部、18は、波長検出部16により検出されたスペクトルの波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定するセンサ特定部、21は、判定部7(センサ特定部18)の検査結果などを表示する出力部であり、波長検出部16及び記憶部17並びにセンサ特定部18は、判定部7の外部に設けてもよい。23は、波長検出部16により検出されたスペクトルの波長と記憶部17に記憶した波長とを照合し、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2が記憶部17に記憶された波長の全てであるときには、光源3が故障であると判定する光源故障判定部である。図中及び明細書中において、iは、i=1,2,…,6で、一般的には、i=N(整数)である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態1では、光ファイバ1に設けられたいずれかのブラッグ格子センサ2に生じた異常・故障を判定することができる。実施の形態2では、どのブラッグ格子センサ2に異常や故障が生じているかを特定できる光ファイバセンサの検査装置について説明する。スペクトル検出部6が、制御部4から送られてくる指令により、光受信部4から送られてくるデジタル信号の受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)して、反射光のスペクトルを求めて判定部7に送るまでの動作については、実施の形態1の場合と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図4において、実施の形態1において説明したように、単に、故障等を判定するのであれば、制御部19が判定部7にルート1の処理を指示し、所定範囲を超えたスペクトルを判定すればよいが、どのブラッグ格子センサ2が故障等をしているかを特定する必要がある場合には、制御部19が判定部7にルート2を選択するように指示を出すことになる。一方、波長検出部16に対して制御部19が制御信号を供給し、スペクトル検出部16により検出された各波長の反射レベルであるスペクトルの強度と基準レベルとの差分の絶対値が、所定範囲を超えた波長を検出させるようにする。図5において、強度Pが基準レベル、所定範囲がTdBに相当することとすると、強度P−tから強度P+tの範囲を外れている波長λ(4)が所定範囲のTdBを超えた波長となる。続いて、制御部19から供給された指令信号により、センサ特定部18が波長検出部16により検出された波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定する。つまり、反射光の反射レベルであるスペクトル強度と基準レベルである強度Pとの差分の絶対値が所定範囲TdBを超えている波長が、記憶部17に記憶された各ブラッグ格子センサ2のλ(1)からλ(6)のうち、一致する波長のλ(4)の反射光に対応するブラッグ格子センサであることを特定する。センサ特定部17の判定結果を出力部21に送るように指令が制御部19から判定部7に送られ、検査の結果を表すメッセージを出力部21において、ブラッグ格子センサ2の異常や故障を表す情報を表示や音声によって出力する。ここで、図1のように、記憶部17に記憶されている波長のブラッグ格子センサ2の設置位置が既知であれば、特定したブラッグ格子センサ2の設置位置も分かる。この場合には、フェンス9に張力センサとして設けられたブラッグ格子センサλ(4)に異常や故障が生じていることが特定できるので、センサ特定部17の判定結果に合わせて、設置位置などの情報も出力部21において、ブラッグ格子センサ2の異常や故障を表す情報が表示や音声によって出力してもよい。
次に、実施の形態2の変形例について、図6を用いて説明する。光源3が故障しているかを特定する必要がある場合には、制御部19が判定部7にルート2を選択するように指示を出す。判定部7に設けた波長検出部16に対して、制御部19が制御信号を供給し、スペクトル検出部16により検出された各波長のスペクトルの強度と基準レベルとの差分の絶対値が所定範囲を超えた波長を検出させる。続いて、制御部19から供給された指令信号により、光源故障判定部23が波長検出部16により検出された波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2が記憶部17に記憶された波長の全てであるときに光源3が故障であると判定する。つまり、反射光の反射レベルであるスペクトル強度と基準レベルである強度Pとの差分の絶対値が所定範囲TdBを超えている波長が、記憶部17に記憶された各ブラッグ格子センサ2のλ(1)からλ(6)のうち、一致する波長がλ(1)〜λ(6)の全てかどうかを判定する。光源故障判定部23の判定結果を出力部21に送るようにとの指令が制御部19から判定部7に送られ、検査の結果を表すメッセージを出力部21において、光源3の異常や故障を表す情報を表示や音声によって出力する。光源3が故障している場合は、光源3の交換後、改めて、ブラッグ格子センサ2の検査を行えばよい。
次に、実施の形態2に係る検査装置の統合的な運用について、図7を用いて説明する。ここに、統合的な運用については、ブラッグ格子センサ2と光源3の異常や故障を統合的に検査するものである。スペクトル検出部6は、制御部4から送られてくる指令に基づいて、光受信部4からのデジタル信号の受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)し、反射光のスペクトルを求めて判定部7に送るまでの動作については、実施の形態1の場合と同様である。さて、制御部1の制御信号により、波長検出部16は、スペクトル検出部16により検出された各波長のスペクトルに対して、STEP1〜STEP7の処理を行う。まず、各種初期設定をSTEP1〜STEP3で行う。
STEP1:ブラッグ格子センサの番号であるカウンタ(i)の初期値を1と設定する。
STEP2:異常や故障があるブラッグ格子センサの数であるエラーカウンタ(count)の初期値をcount=0と設定する。
STEP3:波長の1番短いブラッグ格子センサλ(1)の初期ステータスを正常(OK)と設定する。
次に、STEP4において、スペクトル検出部16により検出された各波長のスペクトルの強度と基準レベル(強度P)との差分の絶対値が所定範囲TdBを超えた波長を検出した場合にはSTEP5に進み、一方、検出しない場合には、ブラッグ格子センサは、正常であると判断してSTEP6に進む。STEP5において、λ(i)ブラッグ格子センサ2のステータスを異常(NG)に変更し、さらに、エラーカウンタ(count)に1を加え、count=count+1としてSTEP6に進む。STEP6では、カウンタ(i)に1を加え、i=i+1とし、STEP7においてカウンタ(i)がi>Nの条件を満たす場合には、後段のセンサ特定部18(光源故障判定部23)に進む。一方、この条件を満たさない場合にはSTEP4に戻り、この条件を満たすまで、STEP4〜STEP8の処理を繰り返す。つまり、図1や図5に示す場合には、N=6で、ブラッグ格子センサ2をλ(1)からλ(6)まで全てのブラッグ格子センサについて検査することとする。
制御部19から供給された指令信号により、センサ特定部18(光源故障判定部23)は、波長検出部16により検出された波長に対して、STEP8〜STEP12の処理を行う。まず、STEP8では、エラーカウンタがcount=0の場合は、STEP12に進み、それ以外は、STEP9に進む。STEP9では、エラーカウンタがcount≠Nの場合は、STEP10に進み、count=Nの場合は、STEP11に進む。STEP10では、波長検出部16により検出された波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定し、STEP12に送る。STEP11では、count=Nということは、波長検出部16により検出された波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2が記憶部17に記憶された波長の全てであるので、光源3が故障であると判定し、STEP12に送る。STEP12は、制御部19からの指令により、STEP10又はSTEP11の判定結果(検査の結果)を表すメッセージを出力部21に送る。出力部21は、ブラッグ格子センサ2や光源3の異常や故障を表す情報を表示や音声によって出力する。
以上のように、この実施の形態2によれば、光ファイバセンサの侵入検知装置の異常や故障を検査するために、装置の運用を停止する必要が無く、侵入検知の合間や事前に設定されたタイミングで、反射光の反射レベルであるスペクトルの強度を利用するので、特別なハードを装置に追加する必要がなく、ブラッグ格子センサ2や光源3の保守管理ができ、図1のように、各ブラッグ格子センサ2間に光接続器22を配置した光ファイバ1が設置されているので、ブラッグ格子センサ2の交換が容易となっている。
この発明の実施の形態による光ファイバセンサの検査装置のシステム構成図である。 ブラッグ格子センサの基本動作図である。 ブラッグ格子の外力による反射光の波長シフト図である。 この発明の実施の形態による光ファイバセンサの検査装置の判定部詳細図である。 この発明の実施の形態による光ファイバセンサの検査装置の反射レベル図である。 この発明の実施の形態による光ファイバセンサの検査装置の判定部詳細図である。 この発明の実施の形態による光ファイバセンサの検査装置の検査フローチャートである。
符号の説明
1…光ファイバ、2…ブラッグ格子センサ、3…光源、4…光受信部、5…サーキュレータ、6…スペクトル検出部、7…判定部、8…フェンス、9…フェンス、10…壁面、11…検知線、12…天板、13…屈曲弾性体、14…クラッド、15…コア、16…波長検出部、17…記憶部、18…センサ特定部、19…制御部、20…操作部、21…出力部、22…光接続器、23…光源故障判定部

Claims (6)

  1. ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバに光を入射し、前記各ブラッグ格子センサにより反射された反射光の波長ごとのスペクトルを検出し、この検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較することにより、前記ブラッグ格子センサの故障を検査する光ファイバの検査方法。
  2. ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、この光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較して、所定範囲を超えたスペクトルの有無について判定する判定部とを備えた光ファイバセンサの検査装置。
  3. ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、前記各ブラッグ格子センサに対して共振反射が生じる波長を記憶する記憶部と、前記光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較し、所定範囲を超えた波長を検出する波長特定部と、この波長検出部により検出された波長と前記記憶部に記憶した波長とを照合して一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部とを備えた光ファイバセンサの検査装置。
  4. ブラッグ格子間隔が異なる複数のブラッグ格子センサを有する光ファイバと、前記各ブラッグ格子センサに対して共振反射が生じる波長を記憶する記憶部と、前記光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した各波長の反射光のスペクトルを検出するスペクトル検出部と、その検出された各波長のスペクトルと基準レベルとを比較し、所定範囲を超えた波長を検出する波長特定部と、この波長検出部により検出された波長と前記記憶部に記憶した波長とを照合して一致する波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部と、前記波長検出部に制御信号を供給して前記波長検出部における前記比較を行わせ、前記センサ特定部に指令信号を供給して前記センサ特定部における前記照合を行わせる制御部とを備えた光ファイバセンサの検査装置。
  5. 前記ブラッグ格子センサは、面振動センサ、張力センサ及び荷重センサのうち一種類以上である請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバセンサの検査装置。
  6. 前記光源は、広帯域ASE光源である請求項2〜4のいずれかに記載の光ファイバセンサの検査装置。


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