JP2007187443A - 加熱調理器 - Google Patents

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Shinya Ueda
真也 上田
Seiji Yamaguchi
清司 山口
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Abstract

【課題】グリル網のような補助具を用いることなく、少ない手間で被加熱物の上下両側をムラ無く加熱することができる加熱調理器を提供すること。
【解決手段】加熱調理器の加熱室20の左右両側面に設けられた係止部3にトレイ4が係止すると、トレイの側壁部4bに形成された貫通孔4fが、加熱室20の左右両側に設けられた蒸気吹出口22に対向する。蒸気吹出口22は、加熱室の左右側面とも、側面の一部の領域のみから過熱蒸気を噴出するように、前後方向に細長く延びている。蒸気吹出口22から供給された過熱蒸気の一部が、トレイの貫通孔4fを介してトレイ4の下側に供給されると共に、過熱蒸気の他の部分が、トレイ4の上側に供給される。好ましくは、加熱調理器は、トレイ下側に流れた過熱蒸気をトレイ上側に流すための流路を備える。トレイ4の上下両側に供給された過熱蒸気により、トレイ4上に載置された被加熱物の上下両側を加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱室と、加熱室内に配置され、被加熱物を支持するトレイとを備えた加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器用トレイとしては、加熱室の底板の上に設けられ、被加熱物が載置されて、平面視において略中央の回転軸回りに回転するターンテーブルがある(例えば特開平2−306030号公報:特許文献1参照)。このターンテーブルを備える加熱調理器は、上記加熱室の天井に配置された上ヒータと、加熱室の底板の裏側に配置された下ヒータとを備え、上記ターンテーブルで被加熱物を回転させることにより、平面視において被加熱物の加熱ムラを防止するようにしている。
しかしながら、上記従来の加熱調理器用トレイとしてのターンテーブルは、下ヒータが底板に隔てられているので、下ヒータからの熱を被加熱物に伝え難くて、被加熱物の上側と下側との間で加熱ムラが生じるという問題がある。
このような問題を解決できる加熱調理器用トレイとしては、従来、蒸気で被加熱物を加熱する加熱調理器に用いられるものがある(例えば特開2003−302051号公報:特許文献2参照)。この加熱調理器用トレイは、加熱室の底板上に設けられたターンテーブルであり、腰高のグリル網を搭載し、このグリル網上に被加熱物が配置されるようになっている。上記腰高のグリル網によって、被加熱物を、上記加熱室の上部と下部に設けられた蒸気吹出口の間に配置する。これにより、被加熱物の上側と下側に上記蒸気吹出口からの蒸気が送られるようにして、上記被加熱物の上側と下側との間の加熱ムラを防止するようにしている。
しかしながら、上記加熱調理器用トレイは、被加熱物の調理前にグリル網を搭載する必要があるので、取り扱いが面倒であるという問題がある。また、調理後にグリル網を掃除する必要があるので、メンテナンスの手間がかかるという問題がある。また、被加熱物を上側のみから加熱して調理を行う場合は、上記ターンテーブルに被加熱物が直接配置されるので、グリル網は不用になって加熱調理器外に配置することになる。したがって、加熱調理器外にグリル網の配置スペースを確保する必要があり、また、加熱調理器外に配置されたグリル網が邪魔になって煩雑な印象を与えるという問題がある。
特開平2−306030号公報 特開2003−302051号公報
そこで、本発明の課題は、グリル網のような補助具を用いることなく、少ない手間で被加熱物の上下両側をムラ無く加熱することができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
加熱室と、
上記加熱室の右側面および左側面の各々に形成され、上記加熱室内に加熱流体を吹き出す吹出口と、
上記加熱流体で加熱される被加熱物を支持する加熱調理器用のトレイと
を備えた加熱調理器において、
上記加熱流体は過熱蒸気であり、
上記吹出口は、上記加熱室の左右側面とも、側面の一部の領域のみから過熱蒸気を噴出するように、前後方向に細長く延びており、
上記トレイは、
上記被加熱物が載置される底部と、
上記底部の外周に形成されると共に、過熱蒸気を上記底部の上側と下側とに分けて流す機能を有する側壁部とを有し、
上記加熱室は、
上記トレイを係止すると共に、上記係止されたトレイの上記側壁部を上記左右側面の上記吹出口の近傍に位置させ、かつ、上記トレイの側壁部を上記吹出口に対向させる係止部を有することを特徴としている。
本発明によれば、上記加熱調理器用のトレイは、上記係止部によって、上記側壁部が上記左右側面の上記吹出口の近傍に位置すると共に上記吹出口に対向するように加熱調理器の加熱室内に係止され、上記底部の表面に被加熱物が載置される。上記加熱室の左右側面に形成された吹出口から過熱蒸気が供給されると、この過熱蒸気の一部は、上記吹出口の近傍にあってこの吹出口に対向する上記側壁部により、上記底部の下側に流れる。上記過熱蒸気の他の部分は、上記底部の上側に流れる。上記底部の上側つまり表面側に流れた過熱蒸気によって、この底部上に載置される被加熱物の上側が加熱される。また、上記底部の下側つまり裏面側に流れた過熱蒸気によって、上記被加熱物の下側が加熱される。このように、従来の腰高のグリル網を用いることなく、被加熱物が載置される底部の表裏面の両側に過熱蒸気を供給できて、被加熱物の上下両側をムラ無く加熱できる。したがって、調理前にグリル網を配置する手間や、調理後にグリル網を掃除する手間を省くことができる。また、不使用のグリル網を配置するためのスペースを加熱調理器の周囲に確保する必要が無く、不使用のグリル網が加熱調理器の周辺を煩雑にすることが無い。なお、被加熱物を上側のみから加熱する場合は、上記トレイを加熱室の底面に配置して、このトレイ上に被加熱物を配置すればよい。
また、本発明によれば、1つの吹出口からの過熱蒸気をトレイの上下両側に分けて流すので、上記吹出口の数を左右各側面につき1つだけにでき、加熱調理器の構造を簡易にできる。
一実施形態では、上記加熱調理器は、上記トレイの底部の下側に流れた過熱蒸気を上記底部の上側に流すための流路を備えている。
上記実施形態によれば、上記加熱調理器用のトレイの底部の下側の過熱蒸気が、上記流路を通って、上記底部の上側に流れる。したがって、上記トレイの上側と下側との間で、過熱蒸気を効率良く循環させて過熱蒸気の温度を均一にできるので、このトレイ上に配置された被加熱物について、上側と下側との間の加熱ムラを効果的に防止できる。
また、上記吹出口が形成された側に過熱蒸気の吸引口を形成した場合、上記底部の下側の過熱蒸気を、上記底部の上側に戻して、上記吸引口から排出することができる。
一実施形態では、上記加熱調理器は、上記過熱蒸気を発生する過熱蒸気発生部を有し、上記加熱室の左右各側面の上記吹出口は、上記過熱蒸気発生部から供給される過熱蒸気の流れを、上記左右各側面に対して斜め下向きに案内する傾斜面を有し、上記トレイの側壁部は、上記トレイの上側から下側に行くにしたがって末広がりとなるように傾斜している。この場合、吹出口から噴出された過熱蒸気を効率よくトレイの下側に供給することができる。
以上のように、本発明の加熱調理器は、加熱室の左右側面に形成された吹出口からの過熱蒸気を、加熱室の係止部に係止されたトレイの底部の上側と下側とに分けて流すことができるので、上記底部の上側つまり表面側の過熱蒸気によって被加熱物の上側を加熱すると共に、上記底部の下側つまり裏面側の過熱蒸気によって被加熱物の下側を加熱できる。しかも、上記トレイの底部の下側に流れた過熱蒸気を上記流路によって、加熱室内前方あるいは加熱室内後方あるいはその両方から、上記底部の上側に流すことができる。この結果、トレイ上の被加熱物に対して少なくとも三方から過熱蒸気を供給できる。したがって、従来の腰高のグリル網を用いることなく、被加熱物の上下両側をムラ無く加熱できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施形態の加熱調理器の外観斜視図である。本加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット10の正面の上部に操作パネル11を設け、キャビネット10の正面における操作パネル11の下側には、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けて概略構成されている。そして、扉12の上部にはハンドル13が設けられ、扉12には耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は、加熱調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図である。キャビネット10内に、直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12で開閉される開口20aと、この開口20aに対向する奥側面20bと、この奥側面20bの左右両側に連なって互いに対向する左側面20c及び右側面と、この左側面20cの上端縁と右側面の上端縁との間に延在する天面と、左側面20cの下端縁と右側面の下端縁との間に延在する底面20dとを有する。加熱室20の左右両側面20c、底面20d及び天面は、ステンレス鋼板で形成されている。また、開口20aを開閉する扉12は、加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。加熱室20の周囲及び扉12の内側に断熱材(図示せず)が載置されており、加熱室20内と外部とが断熱されている。
上記加熱室20の左側面と右側面との両方には、高さ方向の略中央に、略水平に延在する略長方形の蒸気吹出口22が設けられている(図2では一方のみが見えている)。また、加熱室20の左側面20cと右側面との両方には、蒸気吹出口22の下方の近傍に、この蒸気吹出口22と略平行に延在する係止部3が設けられている。この係止部3に、被加熱物を受けるトレイ4が係止するようになっている。
図3Aは、上記係止部3に係止するトレイ4を示す平面図であり、図3Bは、トレイ4の図3AのA−A線における断面図である。
このトレイ4は、平面視において、上記加熱室20の内法寸法よりも多少小さい外形寸法を有する略矩形状を有し、角部が丸みを帯びている。このトレイ4は、外周縁から内側に向かって順に、巻き込み(カール)加工された縁部4aと、図3Bにおいて内側かつ上側に向かって傾斜した側壁部4bと、この側壁部4bの上端に連なる平坦面部4cと、この平坦面部4cから図3Bにおいて内側かつ下側に向かって傾斜した内壁部4dと、表裏面方向において縁部4aと平坦面部4cとの間に延在する底部4eとを有する。このトレイ4の4辺の近傍には、各辺と平行の細長の貫通孔4fが形成されている。詳しくは、図3Bの断面図において側壁部4bの下端近傍(図3Aの平面図においては側壁部4bの外周縁近傍)に、この側壁部4bの長手方向と平行に延在する細長の貫通孔4fが形成されている。この貫通孔4fは、1辺につき4個ずつ設けられている。底部4eには、内側に向かうにつれて上側に僅かに傾斜した環状の傾斜面4gと、この傾斜面4gの内側に位置する円形の平坦面4hとが形成されている。
図4は、上記トレイ4が加熱室の係止部3に係止する部分の近傍を拡大して示した断面図である。図4に示すように、係止部3は、加熱室の左右両側面から内側に突出して設けられており、概ね水平方向に延在する上端面と、この上端面の先端から左右両側面に向かって傾斜した傾斜面とを有する。この係止部3の上端面にトレイの縁部4aが当接して、トレイ4が係止部3に係止する。図4に示すように、トレイ4が係止部3に係止すると、トレイの側壁部4bに形成された貫通孔4fが、蒸気吹出口22の下端近傍に対向するようになっている。なお、トレイ4が係止部3に係止したとき、加熱室の開口20a側と奥側面20b側とに位置する貫通孔4fは、トレイ4の底部4eの下側に流れた過熱蒸気を上記底部4eの上側に流すための流路を提供する。
図5は、上記加熱調理器1の基本構成を示す概略構成図である。図5に示すように、本加熱調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させて蒸気を発生させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50等の動作を制御する制御装置80とを備えている。
上記加熱室20内に設置されたトレイ4の底部4e上に、被加熱物90が置かれる。
また、上記水タンク30の下側に設けられた接続部30aは、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続可能になっている。そして、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の端部にはポンプ35の吸込側が接続され、そのポンプ35の吐出側には第3給水パイプ33の一端が接続されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端には、水タンク用水位センサ36が配設されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端には、後述する排気ダクト65に接続されている。
そして、上記第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端には補助タンク39が接続されている。さらに、補助タンク39の下端には第4給水パイプ34の一端が接続され、その第4給水パイプ34の他端には蒸気発生装置40の下端が接続されている。また、蒸気発生装置40における第4給水パイプ34の接続点よりも下側には、排水バルブ70の一端が接続されている。そして、排水バルブ70の他端には排水パイプ71の一端が接続され、排水パイプ71の他端には排水タンク72が接続されている。尚、補助タンク39の上部は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通されている。
上記水タンク30が第1給水パイプ31の受入口31aに接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に上昇する。その際に、水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)で検出することによって、水タンク30内の水位が検出されるようになっている。ポンプ35が静止中である際の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接上記圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するために、開放端を有する大気開放用パイプ37を設けている。
また、上記蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、ポット41内の底面近傍に配置された蒸気発生ヒータ42と、ポット41内の蒸気発生ヒータ42の上側近傍に配置された水位センサ43と、ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。また、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側には、ファンケーシング26を配置している。そして、ファンケーシング26に設置された送風ファン28によって、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれて、第1パイプ61及び第2パイプ62を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。第1パイプ61は、一端がファンケーシング26に接続されている。また、第2パイプ62は、一端が第1パイプ61の他端に接続される一方、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
上記蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通するようになっている。そして、蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側には第3パイプ63の一端が接続され、その第3パイプ63の他端には蒸気昇温装置50が接続されている。
上記ファンケーシング26、第1パイプ61、第2パイプ62、蒸気吸引エジェクタ44、第3パイプ63及び蒸気昇温装置50で外部循環路60を形成している。また、加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27には放出通路64の一端が接続され、放出通路64の他端には排気ダクト65の一端が接続されている。さらに、排気ダクト65の他端には排気口66が設けられている。蒸気放出通路64の排気ダクト65側には、ラジエータ69が外嵌して取り付けられている。そして、外部循環路60を形成する第1パイプ61と第2パイプ62との接続部には、排気通路67を介して排気ダクト65が接続されている。さらに、排気通路67における第1及び第2パイプ61、62の接続側には、排気通路67を開閉するダンパ68が配置されている。
また、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側であって且つ略中央に、開口を下側にして配置された皿型ケース51と、この皿型ケース51内に配置された第1蒸気加熱ヒータ52と、皿型ケース51内に配置された第2蒸気加熱ヒータ53とを有している。皿型ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55が形成されている。ここで、天井パネル54は、上下両面が塗装等によって暗色に仕上げられている。尚、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって、天井パネル54を形成してもよい。
さらに、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の上部に、左右両側に向かって延在する蒸気供給通路23(図5においては一方のみが見えている)の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23は加熱室20の左右両側面に沿って下方に向かって延在しており、その他端には、上記加熱室20の左右両側面の高さ方向の略中央に設けられた蒸気吹出口22に接続されている。
次に、本加熱調理器1の制御系について説明する。
制御装置80は、マイクロコンピュータ及び入出力回路等から構成され、図6に示すように、送風ファン28と、第1蒸気加熱ヒータ52と、第2蒸気加熱ヒータ53と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20内の温度を検出する温度センサ81と、加熱室20内の湿度を検出する湿度センサ82と、ポンプ35とが接続されている。そして、水タンク用水位センサ36、水位センサ43、温度センサ81及び湿度センサ82からの検出信号に基づいて、送風ファン28、第1蒸気加熱ヒータ52、第2蒸気加熱ヒータ53、ダンパ68、排水バルブ70、蒸気発生ヒータ42、操作パネル11及びポンプ35を所定のプログラムに従って制御する。
以下、上記構成を有する加熱調理器1の動作を説明する。操作パネル11の電源スイッチ(図示せず)が押圧されると電源がオンし、操作パネル11の操作によって加熱調理の運転が開始される。そうすると、先ず、制御装置80は、排水バルブ70を閉鎖し、ダンパ68によって排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。そして、ポンプ35によって、水タンク30から蒸気発生装置40のポット41内に第1〜第4給水パイプ31〜34を介して給水される。その後、ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、上記蒸気発生ヒータ42に通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。
そして、上記蒸気発生ヒータ42の通電と同時に、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の第1及び第2蒸気加熱ヒータ52,53に通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、外部循環路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。その際に、送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンを用いる場合に比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44の箇所で外部循環路60を通る循環気流に合流する。そして、蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第3パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、上記蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、第1及び第2蒸気加熱ヒータ52,53によって加熱されて、略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。また、過熱蒸気の他の部分は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の蒸気吹出口22から噴出される。
上記加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、図4の矢印で示ように、一部がトレイ4の蒸気吹出口22に対向する貫通孔4fからトレイ4の下側に流れると共に、他の部分がトレイ4の上側に流れる。こうして、加熱室20の両側面の蒸気吹出口22から噴出された過熱蒸気は、トレイ4の上側と下側とに供給される。トレイ4の下側に十分な蒸気が供給されると、加熱室の開口20a側から見てトレイ4の手前側と奥側の縁部に設けられた貫通孔4fを介して、このトレイ4の下側から上側に向かう流れが生じる。
このように、加熱室20内のトレイ4の上側において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇する蒸気の流れが生じる。さらに、加熱室20内のトレイ4の下側において、左右から前後に向かう蒸気の流れが生じる。そして、トレイ4の上側の蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、外部循環路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして、上記加熱室20内のトレイ4の上側と下側の両方に、過熱蒸気の流れを形成することにより、加熱室20内の温度・湿度分布を均一に維持して、トレイ4上の被加熱物90を上下両側から加熱することができる。その結果、被加熱物90の上下両側をムラ無く加熱することができる。
また、上記トレイ4の下側の過熱蒸気を、加熱室の開口20a側及び奥側面側20bの貫通孔4fを介して、トレイ4の上側に戻すことにより、このトレイ4の下側に新たな過熱蒸気を効率良く供給できる。したがって、トレイ4の下側からも、効率良く被加熱物90の加熱を行うことができる。
また、上記加熱調理運転時において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64及び排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。その際に、放出通路64に設けたラジエータ69によって放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることにより、外部に蒸気がそのまま放出されるのを防止している。
調理終了後、上記制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。これらのメッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、センサ(図示せず)によって扉12が開いたことを検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。そうすると、外部循環路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28によって、吸込口25、第1パイプ61、排気通路67及び排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様に機能する。したがって、使用者は、蒸気にさらされることなく、安全に被加熱物90を加熱室20内から取り出すことができる。
このように、本実施形態によれば、加熱室20の左右両側面の係止部3にトレイ4を係止して、このトレイの貫通孔4fを蒸気吹出口22に対向させるという簡易な構成により、従来のような腰高のグリル網を用いないで、被加熱物90をムラ無く加熱することができる。したがって、調理前にグリル網を加熱室内に設置する手間を省くことができ、また、調理後にはトレイ4のみを掃除すればよいのでメンテナンスを容易にできる。
上記実施形態において、トレイ4を係止部3に係止してトレイ4の上下両側から加熱を行ったが、トレイ4の上側のみから加熱を行う場合は、トレイ4を加熱室20の底面20dに配置すればよい。この場合、従来のように不使用のグリル網を配置する場所を確保する必要がなく、また、不使用のグリル網が邪魔になって煩雑な印象を与えることも無い。
また、上記実施形態において、蒸気吹出口22の下側に係止部3を設けたが、蒸気吹出口22の上側に係止部3を設けてもよい。この場合、本実施形態のトレイ4を表裏逆向きに係止部3に係止することにより、トレイの貫通孔4fを蒸気吹出口22に対向させて、この蒸気吹出口22からの蒸気の一部をトレイの貫通孔4fを介してトレイ4の上側に供給すると共に、蒸気の他の部分をトレイ4の下側に供給することができる。
また、上記実施形態において、トレイ4の4つの辺の近傍に貫通孔4fを設けたが、加熱室20内に配置されたときに加熱室の開口20a側に位置する貫通孔4fと、奥側面20b側に位置する貫通孔4fとのいずれか一方を削除してもよい。また、各辺の近傍に形成する貫通孔4fの個数は4個に限られず、いくつでもよい。また、貫通孔4fの形状は長方形に限られず、正方形、円形あるいは楕円形等のあらゆる形状にできる。
また、天井蒸気吹出口55を設けないで、左右両側面の蒸気吹出口22のみによって加熱室20内に蒸気を供給してもよい。
本発明の一実施形態の加熱調理器の外観斜視図である。 加熱調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図1の加熱調理器に使用される加熱調理器用トレイを示す平面図である。 図3AのA−A線断面における加熱調理器用トレイの断面図である。 加熱調理器用トレイが加熱室の係止部に係止する部分の近傍を拡大して示した断面図である。 加熱調理器の基本構成を示す概略構成図である。 加熱調理器の制御系を示す模式図である。
符号の説明
1 加熱調理器
3 係止部
4 トレイ
4a トレイの縁部
4b トレイの側壁部
4c トレイの平坦面部
4d トレイの内壁部
4f トレイの貫通孔
20 加熱室
22 蒸気吹出口
23 蒸気供給通路

Claims (3)

  1. 加熱室と、
    上記加熱室の右側面および左側面の各々に形成され、上記加熱室内に過熱蒸気を吹き出す吹出口と、
    上記過熱蒸気で加熱される被加熱物を支持する加熱調理器用のトレイと
    を備えた加熱調理器において、
    上記加熱流体は過熱蒸気であり、
    上記吹出口は、上記加熱室の左右側面とも、側面の一部の領域のみから過熱蒸気を噴出するように、前後方向に細長く延びており、
    上記トレイは、
    上記被加熱物が載置される底部と、
    上記底部の外周に形成されると共に、過熱蒸気を上記底部の上側と下側とに分けて流す機能を有する側壁部とを有し、
    上記加熱室は、
    上記トレイを係止すると共に、上記係止されたトレイの上記側壁部を上記左右側面の上記吹出口の近傍に位置させ、かつ、上記トレイの側壁部を上記吹出口に対向させる係止部を有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記トレイの底部の下側に流れた過熱蒸気を上記底部の上側に流すための流路を備えることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記過熱蒸気を発生する過熱蒸気発生部を有し、
    上記加熱室の左右各側面の上記吹出口は、上記過熱蒸気発生部から供給される過熱蒸気の流れを、上記左右各側面に対して斜め下向きに案内する傾斜面を有し、
    上記トレイの側壁部は、上記トレイの上側から下側に行くにしたがって末広がりとなるように傾斜していることを特徴とする加熱調理器。
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