JP2006029695A - 蒸気調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 余剰蒸気の温度を低下し、無色にして排出する。
【解決手段】 キャビネットの天板10a内面には排気ダクト65の開口端が取り付けられており、この開口端内には排気ダクト65を外部に連通する排気口66が設けられている。天板10aの上面に取り付けられた混合室91では、排気口66を介して排気ダクト65から放出されてくる蒸気と、ファン95の回転によって空気取り入れ口94から吸い込まれた外気とを、混合・撹拌する。その場合、前壁92は邪魔板として作用し、蒸気と外気との撹拌作用を促進する。こうして、蒸気と外気とが撹拌・混合されると、蒸気温度が低下され、それに伴って凝縮が行われて蒸気量が低減する。そして、凝縮されない蒸気は、吹出口93から前方に吹き出される。こうして、蒸気温度が低下されると共に、蒸気密度が低減されて吹き出される蒸気が白く見えることがない。
【選択図】図5

Description

この発明は、蒸気調理器に関する。
従来、蒸気を用いて食品などの被加熱物の加熱調理を行う蒸気調理器として、オーブン庫内に過熱蒸気を送り込むものがある(特開平8‐49854号公報(特許文献1)参照)。この蒸気調理器は、ポット内に垂直平面に沿ってヒータを設けて蒸気を発生させる蒸気発生装置と、その蒸気発生装置により発生させた蒸気を加熱することにより過熱蒸気を生成する蒸気過熱器とを備え、蒸気過熱器で生成された過熱蒸気を循環風路によってオーブン庫内に送り込んで食品を調理する。
ところで、上述のようにして食品を調理している際に、余剰となった蒸気は上記循環風路およびオーブン庫の外部に放出される。その場合における余剰蒸気の排出は、例えば、図8に示すような蒸気排出装置によって行われる。
図8において、201はオーブン庫であり、202はキャビネットを構成する天板であり、203は上記キャビネットを構成する裏板である。天板202の内面には排気ダクト204の開口端が取り付けられており、排気ダクト204の底板204aに設けられた供給口204bとオーブン庫201の放出口205とが放出通路206によって連結されている。さらに、天板202における排気ダクト204の開口端内には、排気ダクト204を上記キャビネットの外部に連通するための蒸気放出口207が設けられており、天板202における蒸気放出口207の箇所には、放出される蒸気の方向を前方に変更させるための吹出方向変更部材208が取り付けられている。
上記構成において、上記過熱蒸気によってオーブン庫201内で食品を加熱調理している際に、余剰となった蒸気は、放出口205から放出通路206を通って排気ダクト204内に導かれる。そして、排気ダクト204内において減圧された後、蒸気放出口207から矢印Aで示すように前方に向かって放出されるのである。
しかしながら、上記従来の蒸気調理器における蒸気排出装置には、以下のような問題がある。すなわち、蒸気放出口207から放出されて直ぐの蒸気は温度も高く、使用者が誤って触れたり、使用者に掛かったりした場合には、火傷をする等の危険性がある。さらには、蒸気放出口207から放出されて直ぐの蒸気は、まだ密度が高いため光を反射して図9に示す如く白く見える。図9に示すように蒸気が白く見えると、使用者には如何にも危険なように思われ、安心して使用できないと言う問題がある。
特開平8‐49854号公報
そこで、この発明の課題は、余剰蒸気の温度を低下し、無色にして排出することができる蒸気調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の蒸気調理器は、
本体ケーシングと、
上記本体ケーシング内に配置され、蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記本体ケーシング内に配置され、上記蒸気発生装置から供給される蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記本体ケーシングの上面に設けられると共に、上記加熱室からの蒸気と空気とを混合し、得られた蒸気と空気との混合流を前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出す蒸気排出装置と
を備えことを特徴としている。
上記構成によれば、蒸気によって被加熱物を加熱している際に余剰蒸気が発生した場合や、蒸気による加熱調理が終了した場合に、蒸気排出装置によって、加熱室からの排気すべき蒸気が空気と混合されて前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出される。したがって、上記蒸気と空気とが混合されることによって蒸気温度が低下され、それに伴って凝縮が行われて蒸気量が低減される。そのため、吹き出される蒸気の密度が低減されて白く見えることがなくなる。さらに、排気される蒸気は、本体ケーシングの上方を前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出される。したがって、蒸気は広い範囲に拡散されて、本体ケーシングの上面で結露して水滴が付くことがない。同様に、上方に棚等があっても、上記棚等で結露して水滴が付くことがない。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記蒸気排出装置は、
上記加熱室からの蒸気を上記本体ケーシングの上面近傍に導く排気流路と、
上記本体ケーシングの上面に設けられると共に、上記排気流路に接続されて、上記排気流路からの蒸気を上記本体ケーシングの上面の上方に排気する排気口と、
上記排気口の近傍において、上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気に空気を混合させる送風機と
を含んでいる。
この実施の形態によれば、加熱室から排気流路を介して本体ケーシングの上面近傍に導かれた蒸気が、排気口から上記本体ケーシングの上面の上方に排気される際に、上記排気口の近傍において、送風機によって空気が混合されて前方に向けて吹き出される。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記本体ケーシングの上面に、上記排気口を覆うように設けられて、上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気と上記送風機からの空気とを撹拌および混合させる混合室を備えて、
上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気と上記送風機からの空気とのうちの何れか一方の進行方向が、上記混合室内で変更されるようになっている。
この実施の形態によれば、蒸気と空気とを混合させるための混合室を設け、上記蒸気と空気とのうちの何れか一方の進行方向を上記混合室内で変更させることによって、上記蒸気と空気とを容易に混合することができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記混合室は、少なくとも上記排気流路よりも断面積が大きい。
この実施の形態によれば、少なくとも上記排気流路よりも静圧が低い上記混合室内で蒸気と空気とが混合される。したがって、上記蒸気と空気とを効率よく混合することができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、上記混合室への上記送風機からの空気の供給方向は、上記混合室からの蒸気の排出方向とは異なる方向である。
この実施の形態によれば、上記混合室からの蒸気の排出方向とは異なる方向から上記送風機によって空気を供給することによって、上記混合室内で自動的に上記蒸気と空気とを撹拌することができる。したがって、吹き出される蒸気が白く見えることをより効果的に防止することができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記混合室は、上記本体ケーシングの上面外側に設けられており、
上記混合室の前壁に設けられて、蒸気を前方に向けて吹き出すための吹出口と、
上記混合室の後壁に設けられて、空気を取り入れるための空気取り入れ口と
を備えて、
上記送風機は、上記混合室内における上記排気口と空気取り入れ口との間に配置されている。
この実施の形態によれば、上記排気口から上記混合室に供給された蒸気が、上記送風機によって、上記混合室の後壁に設けられた空気取り入れ口からの空気と混合されて、前壁に設けられた吹出口から前方に向けて吹き出される。こうして、蒸気温度の低下と、白く見えることの防止とが行われる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記混合室の吹出口側に設けられると共に、前方に向けて吹き出される蒸気の流れを邪魔する邪魔板を備えている。
この実施の形態によれば、上記邪魔板の作用によって上記蒸気と外気との撹拌作用が促進され、吹き出される蒸気が白く見えることをより効果的に防止できる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記混合室は、上記本体ケーシングの上面内側に設けられており、
上記排気流路は、上記混合室の最下部に上記排気口に対向して接続されており、
上記混合室の側壁には開口が設けられると共に、この開口には上記送風機の吹出口が接続されており、
上記本体ケーシングの上面外側には、上記排気口からの蒸気の吹き出し方向を前方に変更する吹出方向変更手段を設けている。
この実施の形態によれば、上記排気流路から上記混合室に供給された蒸気が、上記送風機によって、上記混合室の側壁に設けられた開口から蒸気の排出方向とは交差する方向に供給される空気と、自動的に且つ効果的に混合・撹拌される。そして、上記排気口からの蒸気は、蒸気吹出方向変更手段によって吹き出し方向が変更されて、前方に向けて吹き出される。こうして、蒸気温度の低下と、白く見えることの防止とが行われる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記混合室は、上記本体ケーシング内に設けられており、
上記排気流路は、上記混合室の最下部に上記排気口に対向して接続されており、
上記混合室の側壁には開口が設けられると共に、この開口には上記送風機の吹出口が接続されており、
上記本体ケーシングの上面内側には、一端部が上記混合室の排気口に接続されて、上記排気口からの蒸気の吹き出し方向を前方に変更して、上記本体ケーシングの上面に設けられた吹出口から前方に向けて斜め上方に吹き出す吹出方向変更手段を設けている。
この実施の形態によれば、上記排気口からの蒸気の吹き出し方向を前方に変更する吹出方向変更手段を、上記本体ケーシングの内部に設けている。したがって、上記吹出方向変更手段を上記本体ケーシングの上面外側に設けた場合に比して、蒸気調理器の高さを低くすることができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記吹出方向変更手段は、
直角に湾曲した板状体でなり、湾曲部に連なる一面の一端は、上記混合室の排気口における後側に接続される一方、上記湾曲部に連なる他面は、前方に向かって上記混合室の排気口における中央部近傍まで延在して上記本体ケーシングの上面端部との間に上記吹出口を形成すると共に、上記本体ケーシングの上面と上記本体ケーシングの背面との間に配置されて上記本体ケーシングの角部を構成する湾曲板と、
上記混合室における前側の内壁に取り付けられて、上記排気口の前側を塞ぐと共に、上面には後方から前方に向かって上る傾斜が設けられた排気口規制部材と
を備えている。
この実施の形態によれば、上記混合室の後方に偏って設けられた排気口からの蒸気の吹き出し方向を上記湾曲板の上記湾曲部で前方に変更すると共に、上記排気口規制部材の上面と上記湾曲板の上記湾曲部とで上記吹出口に向かって案内し、上記吹出口から前方に向かって斜め上方に吹き出すことができる。
以上より明らかなように、この発明の蒸気調理器は、蒸気によって被加熱物を加熱している際に余剰蒸気が発生した場合や、蒸気による加熱調理が終了した場合に、蒸気排出装置によって、加熱室からの排気すべき蒸気を空気と混合して前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出すので、上記蒸気と空気とが混合されることによって蒸気温度を低下させ、それに伴う凝縮によって蒸気量を低減できる。こうして、吹き出される蒸気の密度を低減させることによって、白く見えることを防止できる。したがって、使用者は安心して使用することができる。
さらに、排気される蒸気は、本体ケーシングの上方を前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出されるので、蒸気は広い範囲に拡散されて、本体ケーシングの上面で結露して水滴が付くことを防止できる。同様に、上方に棚等があっても、上記棚等で結露して水滴が付くことを防止できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の蒸気調理器における外観斜視図である。本蒸気調理器1は、直方体形状の上記本体ケーシングとしてのキャビネット10の正面の上部に操作パネル11を設け、キャビネット10の正面における操作パネル11の下側には、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けて概略構成されている。そして、扉12の上部にはハンドル13が設けられ、扉12には耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は、上記蒸気調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図である。キャビネット10内に、直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面がステンレス鋼板で形成されている。また、扉12は、加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)が載置されており、加熱室20内と外部とが断熱されている。
また、上記加熱室20の底面には、ステンレス製の受皿21が設置され、受皿21上には、被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック24(図3参照)が設置される。さらに、加熱室20の両側面下部には、略水平に延在する略長方形の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみが見えている)が設けられている。
図3は、上記蒸気調理器1の基本構成を示す概略構成図である。図3に示すように、本蒸気調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させて蒸気を発生させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50等の動作を制御する制御装置80とを備えている。
上記加熱室20内に設置された受皿21上には格子状のラック24が載置され、そのラック24の略中央に被加熱物90が置かれる。
また、上記水タンク30の下側に設けられた接続部30aは、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続可能になっている。そして、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の端部にはポンプ35の吸込側が接続され、そのポンプ35の吐出側には第3給水パイプ33の一端が接続されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端には、水タンク用水位センサ36が配設されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端には、後述する排気ダクト65に接続されている。
そして、上記第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端には補助タンク39が接続されている。さらに、補助タンク39の下端には第4給水パイプ34の一端が接続され、その第4給水パイプ34の他端には蒸気発生装置40の下端が接続されている。また、蒸気発生装置40における第4給水パイプ34の接続点よりも下側には、排水バルブ70の一端が接続されている。そして、排水バルブ70の他端には排水パイプ71の一端が接続され、排水パイプ71の他端には排水タンク72が接続されている。尚、補助タンク39の上部は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通されている。
上記水タンク30が第1給水パイプ31の受入口31aに接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に上昇する。その際に、水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)で検出することによって、水タンク30内の水位が検出されるようになっている。ポンプ35が静止中である際の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接上記圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するために、開放端を有する大気開放用パイプ37を設けている。
また、上記蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、ポット41内の底面近傍に配置された蒸気発生ヒータ42と、ポット41内の蒸気発生ヒータ42の上側近傍に配置された水位センサ43と、ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。また、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側には、ファンケーシング26を配置している。そして、ファンケーシング26に設置された送風ファン28によって、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれて、第1パイプ61および第2パイプ62を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。第1パイプ61は、略水平に配置されており、一端がファンケーシング26に接続されている。また、第2パイプ62は、略垂直に配置されており、一端が第1パイプ61の他端に接続される一方、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
上記蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通するようになっている。そして、蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側には第3パイプ63の一端が接続され、その第3パイプ63の他端には蒸気昇温装置50が接続されている。
上記ファンケーシング26,第1パイプ61,第2パイプ62,蒸気吸引エジェクタ44,第3パイプ63および蒸気昇温装置50で外部循環路60を形成している。また、加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27には放出通路64の一端が接続され、放出通路64の他端には排気ダクト65の一端が接続されている。さらに、排気ダクト65の他端には排気口66が設けられている。蒸気放出通路64の排気ダクト65側には、ラジエータ69が外嵌して取り付けられている。そして、外部循環路60を形成する第1パイプ61,第2パイプ62との接続部には、排気通路67を介して排気ダクト65が接続されている。さらに、排気通路67における第1,第2パイプ61,62の接続側には、排気通路67を開閉するダンパ68が配置されている。
また、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側であって且つ略中央に、開口を下側にして配置された皿型ケース51と、この皿型ケース51内に配置された第1蒸気加熱ヒータ52と、皿型ケース51内に配置された第2蒸気加熱ヒータ53とを有している。皿型ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55が形成されている。ここで、天井パネル54は、上下両面が塗装等によって暗色に仕上げられている。尚、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって、天井パネル54を形成してもよい。
さらに、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の上部に、左右両側に向かって延在する上記過熱蒸気供給路としての蒸気供給通路23(図3においては一方のみが見えている)の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23は加熱室20の両側面に沿って下方向かって延在しており、その他端には、上記加熱室20の両側面下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
次に、本蒸気調理器1の制御系について説明する。
制御装置80は、マイクロコンピュータおよび入出力回路等から構成され、図4に示すように、送風ファン28と、第1蒸気加熱ヒータ52と、第2蒸気加熱ヒータ53と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20(図3に示す)内の温度を検出する温度センサ81と、加熱室20内の湿度を検出する湿度センサ82と、ポンプ35とが、接続されている。そして、水タンク用水位センサ36,水位センサ43,温度センサ81および湿度センサ82からの検出信号に基づいて、送風ファン28, 第1蒸気加熱ヒータ52,第2蒸気加熱ヒータ53,ダンパ68,排水バルブ70,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11およびポンプ35を所定のプログラムに従って制御する。
以下、上記構成を有する蒸気調理器1の動作について、図3および図4に従って説明する。操作パネル11の電源スイッチ(図示せず)が押圧されると電源がオンし、操作パネル11の操作によって加熱調理の運転が開始される。そうすると、先ず、制御装置80は、排水バルブ70を閉鎖し、ダンパ68によって排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。そして、ポンプ35によって、水タンク30から蒸気発生装置40のポット41内に第1〜第4給水パイプ31〜34を介して給水される。その後、ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、上記蒸気発生ヒータ42に通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。
そして、上記蒸気発生ヒータ42の通電と同時に、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の第1,第2蒸気加熱ヒータ52,53に通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、外部循環路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。その際に、送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンを用いる場合に比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44の箇所で外部循環路60を通る循環気流に合流する。そして、蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第3パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、上記蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、第1,第2蒸気加熱ヒータ52,53によって加熱されて、略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出される。
こうして、上記加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物90側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、受皿21に衝突した後、被加熱物90の下方から被加熱物90を包むように上昇しながら供給される。その結果、加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。そして、対流する蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、外部循環路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして、上記加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することにより、加熱室20内の温度・湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面吹出口22とから噴出して、ラック24上に載置された被加熱物90に効率よく衝突させることが可能になる。こうして、過熱蒸気の衝突によって被加熱物90を加熱する。その場合、被加熱物90の表面に接触した過熱蒸気は、被加熱物90の表面で結露する際に潜熱を放出することによっても被加熱物90を加熱する。これにより、過熱蒸気の大量の熱を確実に且つ速やかに被加熱物90全面に均等に与えることができる。したがって、斑がなくて仕上がりのよい加熱調理を実現することができるのである。
また、上記加熱調理運転時において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64および排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。その際に、放出通路64に設けたラジエータ69によって放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることにより、外部に蒸気がそのまま放出されるのを防止している。尚、ラジエータ69によって放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
調理終了後、上記制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。これらのメッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、センサ(図示せず)によって扉12が開いたことを検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。そうすると、外部循環路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28によって、吸込口25,第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様に機能する。したがって、使用者は、蒸気にさらされることなく、安全に被加熱物90を加熱室20内から取り出すことができるのである。
以下、上記放出口27,放出通路64,排気ダクト65および排気口66を含む蒸気排出装置の具体的構成および動作について詳細に説明する。図5は、本蒸気調理器1における上記蒸気排出装置の箇所を示す部分断面図である。
図5において、10aは上記キャビネット10を構成する天板であり、10bはキャビネット10を構成する裏板である。天板10aの内面には排気ダクト65の開口端が取り付けられており、排気ダクト65の底板65aに設けられた供給口65bと加熱室20の放出口27とが放出通路64によって連通されている。さらに、天板10aにおける排気ダクト65の開口端内には、排気ダクト65をキャビネット10の外部に連通するための排気口66が設けられている。尚、上述したように、放出通路64にはラジエータ69が設けられているが、図5においては省略している。また、排気ダクト65には、外部循環路60の第1パイプ61に連通する排気通路67が接続されているが、図5においては省略している。
上記天板10aの上面には、上記排気口66を覆う底のない箱形の混合室91を取り付けている。この混合室91は、排気口66を介して排気ダクト65から放出されてくる蒸気と外気とを混合・撹拌する室であり、蒸気温度の低下とそれに伴う凝縮とを図るためのものである。この混合室91における扉12側(前側)の前壁92には、上記凝縮が行われない蒸気を吹き出すための吹出口93が設けられている。また、混合室91における反扉12側(後側)には、空気取り入れ口94が設けられている。さらに、混合室91におけるこの空気取り入れ口94と排気口66との間にはファン95が取り付けられている。
上記構成において、上記加熱調理運転時に余剰となった蒸気は、加熱室20の放出口27から放出通路64を通って排気ダクト65内に導かれる。そして、排気ダクト65内において減圧された後、混合室91内において、ファン95の回転によって空気取り入れ口94から吸い込まれた外気と撹拌・混合される。その場合に、混合室91における吹出口93は前壁92の上下方向中間部から上方に設けられている。したがって、残った前壁92は、吹出口93から吹き出される蒸気に対して邪魔板として作用し、上記蒸気と外気との撹拌作用が促進される。
こうして、上記蒸気と外気とを撹拌・混合することによって、上記蒸気の温度が低下されると共に、それに伴って凝縮が行われて、蒸気量が低減される。そして、凝縮されずに残った蒸気は、ファン95の回転によって吹出口93から前方に向かって勢いよく吹き出されるのである。その際に、天板10aの上面には前壁92が設けられているため、蒸気はやや上向きに吹き出される。したがって、吹き出された蒸気は、広い範囲に拡散することになり、天板10aの上面で結露して水滴が付くことがない。また、蒸気温度が低下されると共に、蒸気密度が低減されて吹き出される蒸気が白く見えることがない。したがって、使用者は安心して使用することができるのである。
また、上記混合室91内において蒸気が凝縮されて出来た水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21(図3参照)に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
尚、上記実施の形態においては、上記加熱調理運転時において、余剰となった蒸気が放出される場合を例に説明している。しかしながら、使用者が扉12を開いて排気通路67のダンパ68が開いた場合も同様にして、吸込口25,第1パイプ61および排気通路67を介して排気ダクト65に供給された蒸気は、混合室91内において外気と撹拌・混合される。こうして、蒸気温度の低下とそれに伴う凝縮とが図られるのである。
また、上記実施の形態においては、上記吹出口93から吹き出される蒸気の流れを邪魔する邪魔板として、混合室91における前壁92を利用している。しかしながら、この発明は、これに限定されるものではなく前壁92とは独立した専用の邪魔板を用いても一向に構わない。
また、上記実施の形態においては、混合室91における前側に、吹出口93から吹き出される蒸気に対して邪魔板として作用する前壁92を設けている。しかしながら、この前壁92が無い場合でも、ある程度は蒸気温度の低下とそれに伴う凝縮とを図ることができる。ところが、ファン95の回転によって空気取り入れ口94から吸い込まれた外気はそのまま真っ直ぐ吹出口93から吹き出されるため、排気ダクト65内の蒸気の圧力に対して混合室91内の圧力は負圧になる。そのために、排気ダクト65内の蒸気が混合室91内によく吸い込まれることになり、結果的に蒸気密度の低下が抑制されることになり、使用者には白く見えることになる。
但し、蒸気が白く見えても差し支えないのであれば、上述ような上記邪魔板として作用する前壁92がない構成であっても、蒸気温度の低下を図ることは可能であるため蒸気排出装置として使用することは可能である。
・第2実施の形態
ところで、上記加熱室20からの蒸気に対して外気を混合する場所としては、排気経路中の断面積が一番大きい箇所、つまり静圧が一番低い箇所で混合することが、混合を効率よく行うためには有利である。また、蒸気の排出方向とは異なる方向から外気を供給してやれば、蒸気と外気とは自動的に撹拌されることになる。そこで、本実施の形態においては、上記第1実施の形態のような邪魔板を必要としない蒸気排出装置について説明する。
図6は、本実施の形態における蒸気排出装置を示す部分断面図である。但し、図6(a)は前方から見た断面図であり、図6(b)は側方から見た断面図である。尚、図6(a)は、図6(b)におけるB‐B'矢視断面図に相当する。図6において、第1実施の形態における図5と同じ部材には同じ番号を付して説明は省略する。
本実施の形態においては、上記排気ダクト65の側壁65cに開口101を設け、この開口101にシロッコファン102の吹出口103を取り付けている。また、キャビネット10の天板10aにおける排気口66の箇所には、放出される蒸気の方向を前方に変更させるための吹出方向変更部材104を取り付けている。
上記構成において、上記加熱調理運転時に余剰となった蒸気は、加熱室20の放出口27から放出通路64を通って排気ダクト65内に導かれる。そして、排気ダクト65内においてシロッコファン102の吹出口103から吹き出される空気と撹拌・混合される。その場合に、シロッコファン102から吹き出される空気の方向は、排気口66からの蒸気の排出方向に対して直交する方向となっている。したがって、上記第1実施の形態のような邪魔板を用いることなく、自動的に蒸気と空気とを撹拌・混合することができる。また、排気ダクト65の断面積は大きいため静圧が低くなっている。したがって、上記蒸気と空気との混合を効率よく行うことができるのである。
すなわち、本実施の形態においても、上記蒸気と空気とがよく撹拌・混合されて、上記蒸気の温度が低下されると共に、それに伴って凝縮が行われて、蒸気量が低減される。そして、凝縮されずに残った蒸気は、吹出方向変更部材104によって放出方向が変更されて前方に向かって勢いよく吹き出されるのである。その際に、吹き出された蒸気は、広い範囲に拡散することになり、天板10aの上面で結露して水滴が付くことがない。また、蒸気温度が低下されると共に、蒸気密度が低減されて吹き出される蒸気が白く見えることがない。したがって、使用者は安心して使用することができるのである。
また、上記排気ダクト65内において蒸気が凝縮されて出来た水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21(図3参照)に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
また、上記説明は、上記加熱調理運転時において、余剰となった蒸気が放出される場合を例に説明している。しかしながら、使用者が扉12を開いて排気通路67のダンパ68が開いた場合も同様にして、吸込口25,第1パイプ61および排気通路67を介して排気ダクト65に供給されて蒸気は、排気ダクト65内において空気と撹拌される。こうして、蒸気温度の低下とそれに伴う凝縮とが図られるのである。
また、上記各実施の形態においては、最終的な蒸気の吹き出し方向を天板10aに対して垂直方向ではなく前方に傾けている。こうすることによって、本蒸気調理器1の上方に棚等がある場合でも、その棚によって結露が生ずるのを防止できるのである。
尚、本実施の形態においては、上記排気口66からの蒸気の排出方向に対して直交する方向となっているが、この発明は上記直交する方向に限定されるものではない。
・第3実施の形態
ところで、上記第2実施の形態における蒸気排出装置では、排気経路中の断面積が一番大きい排気ダクト65において、蒸気の排出方向とは異なる方向から蒸気に対して外気を混合することによって、蒸気と外気とは自動的に撹拌される。そして、蒸気は、吹出方向変更部材104の機能によって前方に向かって吹き出される。ところが、吹出方向変更部材104は、天板10aの上面側に取り付けられているため、本蒸気調理器の設置高さが高くなり、その分だけ不利になる。そこで、本実施の形態においては、排気経路中の断面積が一番大きい排気ダクトにおいて、蒸気の排出方向とは異なる方向から蒸気に対して外気を混合すると共に、吹出方向変更部材をキャビネット内に設けた蒸気排出装置について説明する。
図7は、本実施の形態における蒸気排出装置を示す部分断面図である。但し、図7(a)は前方から見た断面図であり、図7(b)は側方から見た断面図である。図7において、第1実施の形態および第2実施の形態における図5および図6と同じ部材には同じ番号を付して説明は省略する。
本実施の形態においては、側壁65cに設けた開口101にシロッコファン102の吹出口103を取り付けた排気ダクト65の排気口66に、吹出方向変更部材106を直接接続している。
本実施の形態における吹出方向変更部材106は、湾曲板107と排気口規制部材108とで構成されている。湾曲板107は、板を直角に折り曲げると共に、上記折り曲げ部は、図中円Cで示すように、排気口66からの蒸気の流れを垂直方向から前方向に変更させるために湾曲させている。そして、湾曲板107における上記折り曲げ部に平行な一端を、排気ダクト65の側壁のうちの後側に位置している側壁65dの上端に取り付けている。さらに、湾曲板107における上記一端部には、キャビネット10の裏板10bの上端が取り付けられている。こうして、湾曲板107は、キャビネット10の天板10aと裏板10bとに続くキャビネット10のコーナー部を構成している。つまり、吹出方向変更部材106は、キャビネット10内に設けられているのである。
また、上記排気口規制部材108は、排気ダクト65の側壁のうちの前側に位置している側壁65eの上端部の内壁に取り付けられており、排気ダクト65の排気口66における前側を塞いで、蒸気の流れを規制するようにしている。ここで、排気口規制部材108の上面108aには、後方から前方に向かって上るような傾斜が設けられており、この上面108aと湾曲板107の上記湾曲部とで排気口66からの蒸気を前方に向かって斜め上方に案内するようになっている。
上記構成において、上記加熱調理運転時に余剰となった蒸気は、加熱室20の放出口27から放出通路64を通って排気ダクト65内に導かれる。そして、排気ダクト65内においてシロッコファン102の吹出口103から吹き出される空気と撹拌・混合される。この場合も、上記第2実施の形態の場合と同様に、自動的に蒸気と空気とを撹拌・混合される。そして、凝縮されない蒸気は、吹出方向変更部材106における排気口規制部材108の上面108aと湾曲板107の上記湾曲部とに案内されて、前方に向かって斜め上方に勢いよく吹き出されるのである。
ここで、上記吹出方向変更部材106に排気口規制部材108が無い場合には、排気ダクト65内で空気と撹拌・混合された蒸気は、広い排気口66から吹出口109に向かってそのまま上昇するため、湾曲板107の上記湾曲部の作用によって方向が幾分前方に変更されるとはいえ、殆どの蒸気は垂直方向に吹き出されることになる。そこで、排気ダクト65の側壁のうちの前側に位置している側壁65eの上端部の内壁に、排気口66の前側を塞ぐ排気口規制部材108を設け、その上面108aに後方から前方に向かって上る傾斜を設けることによって、排気ダクト65の後方に偏って設けられた排気口66からの蒸気を、排気口規制部材108の上面108aと湾曲板107の上記湾曲部とによって案内して、前方に向かって斜め上方に吹き出すことができるのである。
この場合、図7(b)に示すように、上記湾曲板107における上記折り曲げ部に平行な他端(前端)の位置と、排気口規制部材108の先端(後端)の位置とは、放出通路64の前端部と同じ位置Dに一致するように設定している。こうすることによって、排気ダクト65からの蒸気を効率よく前方に向かって斜め上方に吹き出すことができるのである。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記吹出方向変更部材106をキャビネット10内に設けている。したがって、蒸気調理器の設置高さが高くなることを防止することができる。また、その場合であっても、排気経路中の断面積が一番大きい排気ダクト65において、蒸気の排出方向とは異なる方向から蒸気に対して外気を混合することができ、蒸気と外気とを自動的に且つ効率よく撹拌することができる。さらに、蒸気を前方に向かって吹き出すことができる。
この発明の蒸気調理器における外観斜視図である。 図1に示す蒸気調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図1に示す蒸気調理器の概略構成図である。 図1に示す蒸気調理器の制御ブロック図である。 蒸気排出装置の断面図である。 図5とは異なる蒸気排出装置の断面図である。 図5および図6とは異なる蒸気排出装置の断面図である。 従来の蒸気排出装置の断面図である。 図8に示す蒸気排出装置によって蒸気が排出される様子を示す図である。
符号の説明
1…蒸気調理器、
11…操作パネル、
20…加熱室、
23…蒸気供給通路、
27…放出口、
30…水タンク、
35…ポンプ、
40…蒸気発生装置、
44…蒸気吸引エジェクタ、
50…蒸気昇温装置、
64…放出通路、
65…排気ダクト、
65c〜65e…排気ダクトの側壁、
66…排気口、
80…制御装置、
91…混合室、
92…混合室の前壁、
93,109…吹出口、
94…空気取り入れ口、
95…ファン、
101…開口、
102…シロッコファン、
103…シロッコファンの吹出口、
104,106…吹出方向変更部材、
107…湾曲板、
108…排気口規制部材、
108a…排気口規制部材の上面。

Claims (10)

  1. 本体ケーシングと、
    上記本体ケーシング内に配置され、蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記本体ケーシング内に配置され、上記蒸気発生装置から供給される蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記本体ケーシングの上面に設けられると共に、上記加熱室からの蒸気と空気とを混合し、得られた蒸気と空気との混合流を前方に向けて斜め上方あるいは水平方向に吹き出す蒸気排出装置と
    を備えたことを特徴とする蒸気調理器。
  2. 請求項1に記載の蒸気調理器において、
    上記蒸気排出装置は、
    上記加熱室からの蒸気を上記本体ケーシングの上面近傍に導く排気流路と、
    上記本体ケーシングの上面に設けられると共に、上記排気流路に接続されて、上記排気流路からの蒸気を上記本体ケーシングの上面の上方に排気する排気口と、
    上記排気口の近傍において、上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気に空気を混合させる送風機と
    を含むことを特徴とする蒸気調理器。
  3. 請求項2に記載の蒸気調理器において、
    上記本体ケーシングの上面に、上記排気口を覆うように設けられて、上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気と上記送風機からの空気とを撹拌および混合させる混合室を備えて、
    上記排気流路あるいは上記排気口からの蒸気と上記送風機からの空気とのうちの何れか一方の進行方向が、上記混合室内で変更されるようになっていることを特徴とする蒸気調理器。
  4. 請求項3に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室は、少なくとも上記排気流路よりも断面積が大きいことを特徴とする蒸気調理器。
  5. 請求項3に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室への上記送風機からの空気の供給方向は、上記混合室からの蒸気の排出方向とは異なる方向であることを特徴とする蒸気調理器。
  6. 請求項3に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室は、上記本体ケーシングの上面外側に設けられており、
    上記混合室の前壁に設けられて、蒸気を前方に向けて吹き出すための吹出口と、
    上記混合室の後壁に設けられて、空気を取り入れるための空気取り入れ口と
    を備えて、
    上記送風機は、上記混合室内における上記排気口と空気取り入れ口との間に配置されていることを特徴とする蒸気調理器。
  7. 請求項6に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室の吹出口側に設けられると共に、前方に向けて吹き出される蒸気の流れを邪魔する邪魔板を備えたことを特徴とする蒸気調理器。
  8. 請求項5に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室は、上記本体ケーシングの上面内側に設けられており、
    上記排気流路は、上記混合室の最下部に上記排気口に対向して接続されており、
    上記混合室の側壁には開口が設けられると共に、この開口には上記送風機の吹出口が接続されており、
    上記本体ケーシングの上面外側には、上記排気口からの蒸気の吹き出し方向を前方に変更する吹出方向変更手段を設けた
    ことを特徴とする蒸気調理器。
  9. 請求項5に記載の蒸気調理器において、
    上記混合室は、上記本体ケーシング内に設けられており、
    上記排気流路は、上記混合室の最下部に上記排気口に対向して接続されており、
    上記混合室の側壁には開口が設けられると共に、この開口には上記送風機の吹出口が接続されており、
    上記本体ケーシングの上面内側には、一端部が上記混合室の排気口に接続されて、上記排気口からの蒸気の吹き出し方向を前方に変更して、上記本体ケーシングの上面に設けられた吹出口から前方に向けて斜め上方に吹き出す吹出方向変更手段を設けた
    ことを特徴とする蒸気調理器。
  10. 請求項9に記載の蒸気調理器において、
    上記吹出方向変更手段は、
    直角に湾曲した板状体でなり、湾曲部に連なる一面の一端は、上記混合室の排気口における後側に接続される一方、上記湾曲部に連なる他面は、前方に向かって上記混合室の排気口における中央部近傍まで延在して上記本体ケーシングの上面端部との間に上記吹出口を形成すると共に、上記本体ケーシングの上面と上記本体ケーシングの背面との間に配置されて上記本体ケーシングの角部を構成する湾曲板と、
    上記混合室における前側の内壁に取り付けられて、上記排気口の前側を塞ぐと共に、上面には後方から前方に向かって上る傾斜が設けられた排気口規制部材と
    を備えたことを特徴とする蒸気調理器。
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