JP2007185883A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置におけるせん断モード型液体吐出ヘッドにUVインクを使用した場合について、着弾位置の変化、経時変化を抑える。
【解決手段】 圧力室59内部にインクを充填し吐出するせん断モード型液体吐出ヘッドを有し、前記圧力室59内部にポリパラキシリレン、または、その誘導体を含む材料により液体親和膜54が形成され、前記インクが輻射線重合性化合物を含み、かつ、油性であることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッドを有する画像形成装置に関するものであり、特に、液体吐出ヘッドがせん断モード型ヘッドである画像形成装置に関する。
従来からある画像形成装置として、多数の液体吐出ノズルを配置させたインクジェットプリンタヘッド(液体吐出ヘッド)を有し、このインクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら、ノズルから記録媒体に向けてインク(液体)を吐出することにより記録媒体上に画像を記録するインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)が知られている。
このようなインクジェットプリンタのインクジェットヘッドは、たとえばインクタンクからインク供給路を介してインクが供給される圧力室と、画像データに応じた電気信号によって駆動される圧電素子と、圧電素子の駆動によって変形する圧力室の一部を構成する振動板と、振動板の変形によって圧力室の容積が減少することにより圧力室内のインクが液滴として吐出される圧力室に連通するノズルを含む圧力発生ユニットを有している。そして、インクジェットプリンタにおいては、圧力発生ユニットのノズルから吐出されたインクによって形成されるドットを組み合わせることによって記録媒体上に1つの画像が形成される。
このようなインクジェットヘッドとして、せん断モード型ヘッドがある。せん断モード型ヘッドは、他の圧電素子を用いたヘッドと比べ、より高密度化が可能であり、寿命も長いといった特徴を有している。このせん断モード型ヘッドはインクチャンバー内部に電極が配置された構造になっており、インクとの関係から実用性を高めるための発明が幾つか開示されている。
特許文献1に記載された発明では、せん断モード型ヘッドを用いて水性インクを吐出する構成のものであり、ヘッドのインクチャンバー内部に設けられた電極の電気的絶縁をとるため、また、電極の腐食防止のため絶縁層で覆った発明が開示されている。
また、特許文献2に記載された発明では、せん断モード型ヘッドの電極保護のための電極を覆う保護膜の材料や形成方法が開示されている。
特開2002−355966号公報 特開2003−19797号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、水性インクを用いた場合、インクが導電性を有することや、電極を構成する金属を腐食すること等、水性インクを用いた場合の弊害を回避する方法の発明であり、水性インクを用いなければ、このような弊害は発生しない。
また、特許文献2に記載された発明も同様に、電気的絶縁や防湿を目的とした保護膜を電極上に形成する方法や材料を開示しているが、そもそもこのような弊害が生じるようなインクを用いなければ、保護膜を形成する必要もない。
例えば、インクとして水分が含まれていない油性インクを用いた場合、電気的絶縁や電極の腐食防止をするために保護膜を形成する必要はないのである。
ところで、せん断モード型ヘッドに油性の輻射線重合性化合物を含むUVインクを用いた場合、インクの着弾位置が予定していた位置よりもずれること、特に長時間連続使用するとインクの着弾位置のずれは著しく、所望の着弾位置に着弾しなくなることが、後述するインクの着弾試験による評価結果により明らかとなった。このようにインクの着弾位置が所望の位置よりもずれて着弾すると、形成された画像は意図した画像と異なり、画質の悪い画像が形成される。従って、いくらせん断モード型ヘッドを高精細化しても、インクの着弾位置のズレを解消しない限り、良好な画質の画像を得ることはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、せん断モード型ヘッドに油性のUVインクを用いて、長時間使用した場合であっても、インクの着弾位置が殆ど変化することがない構造のせん断モード型の液体吐出ヘッドを有する画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、圧力室内部にインクを充填し吐出するせん断モード型液体吐出ヘッドを有し、前記圧力室内部にポリパラキシリレン、または、その誘導体を含む材料により液体親和膜が形成され、前記インクが輻射線重合性化合物を含み、かつ、油性であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記輻射線重合性化合物は、カチオン重合型であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記液体親和膜は、前記圧力室内部の全面に形成されていることを特徴とする画像形成装置である。
以上説明したように、本発明によれば、輻射線重合性化合物を含む油性のUVインクをせん断モード型の液体吐出ヘッドで長時間吐出した場合であっても、インクの着弾位置が殆ど変わらないという効果がある。このため画像形成装置を長時間使用した場合であっても、画質は劣化することはなく、長時間高精細な画像を安定的に得ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置に搭載されている液体吐出ヘッドの構造を示す。 図1(a)は、本実施の形態における液体吐出ヘッドの一つのノズルに対応する部分について、ノズル方向から見た断面図であり、図1(b)は、図1(a)の1A−1B線で切断した断面図である。本実施の形態における液体吐出ヘッドは、通常せん断モード型ヘッドと呼ばれるものである。
本実施の形態に係る液体吐出ヘッドは、圧電性基板52と、ガラス、セラミックス、金属或いはプラスチック等の平板からなる上部板51、ノズルプレート55、背面板57により囲まれて圧力室(インクチャネル)59が形成される。
圧電性基板52は、PZT、即ちチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)からなる材料により基板が作製されている。PZTは、圧電定数や高周波応答性などの圧電特性に優れているので好ましい。この他の材料としては、BaTiO、PbTiO等を基板として使用することも可能である。圧電性基板52は、凸形状を有したものの上に、さらに圧電性材料を接着剤で接着することにより構成されている。
図に示すように圧電性基板52の凸部には、電極53、63が形成されている。電極53、63を構成する材料としては、金、銀、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、チタン等からなる金属膜をメッキ、真空蒸着、スパッタリングにより、約1μm形成されている。
上部板51は、機械的強度が高く、耐インク性を備えたものであればよいが、特にセラミックス基板を用いるのが好ましく、変形されるPZT基板との接合した状態での使用を考慮すると、圧電性セラミックスの側壁の変位を頑強に支えることができ、かつ基板自体の変形の少ない、非圧電性セラミックス基板を用いることが好ましい。具体的には、酸化アルミニウム、酸化ジルコン、窒化シリコン、窒化アルミ二ウム、石英等を主成分とする基板が挙げられるが、この中でも酸化アルミニウムを主成分とする基板は、絶縁特性に優れ、基板が薄くても熱膨張やストレスによる破壊を防ぐことができるので特に好ましい。
ノズルプレート55は、具体的には、ポリイミド、ポリカーボネイト等のプラスチック材料からなるものであり、インク吐出するためのノズル56が圧力室59ごとに設けられている。
背面板57は、圧力室59ごとに液体供給穴58が設けられた基板である。インクがノズル56から吐出する度に、インクが液体供給穴58より供給される。
これらの部材により構成される圧力室59を形成する面、即ち、圧力室59の内部壁面6面全面について、液体親和膜54としてパリレン膜が形成されている。パリレン膜は、ポリパラキシリレン樹脂及び/又はその誘導体樹脂からなる被膜であり、固体のジパラキシリレンダイマー又はその誘導体を原料として、CVD法により形成する。具体的には、ジパラキシリレンダイマーが気化、熱分解して発生したジラジカルパラキシリレンモノマーが基板上に吸着して重合反応し液体親和膜54を形成するものである。
このように作製された液体吐出ヘッドは、電極53、63間に電界を印加することにより、圧電性基板52が変形し、圧力室59の体積が変動し、ノズル56よりインクが吐出するものである。
後述するが、用いるUVインクは水分を殆ど含まない油性のものが用いられており、前記液体親和膜54との親和性は高い。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について図2に基づき説明する。
図2は、本発明に係るインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)を備えた画像形成装置としてのインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。
図2に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液体吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排出する排紙部26、紫外線照射部42とを備えている。
図2では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図2のように、裁断用のカッター28が設けられており、前記カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、前記固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト搬送部22は、特に限定されるものではなく、ベルト面に設けられた吸引孔より空気を吸引して負圧により記録紙16をベルト33に吸着させて搬送する真空吸着搬送でもよいし、静電吸着による方法でもよい。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、上に述べた真空吸着搬送の場合には、ベルト面には図示を省略した多数の吸引孔が形成されている。図2に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図2において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図2の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
図3は、インクジェット記録装置10の印字部12周辺を示す要部平面図である。
図3に示すように、印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。
各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図2の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字をするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図2に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、前記イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルターが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルターが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルターが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、紫外線照射部42が設けられている。紫外線照射部42は記録媒体16に吐出されたインクに紫外線を照射してインクを定着させるための紫外線光源を有している。
なお、紫外線照射部42の紫外線光源から照射される紫外線がインク液滴(紫外線硬化型重合性化合物を含有する液体)を打滴するヘッド12C,12M,12Y,12Kのノズルに照射されると、ノズル内のインクを硬化させてしまうので、紫外線照射部42からの紫外線が、ヘッド12C,12M,12Y,12Kのノズルに照射されないように配置する必要がある。
ヘッド12C,12M,12Y,12Kが紫外線照射部42と近接配置される場合は、紫外線照射部42の紫外線光源から照射される紫外線を遮断する遮光部材をヘッド12C,12M,12Y,12Kに備えることが好ましい。
紫外線照射部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
[インクの説明]
次に、本発明に係るインクジェット記録装置に用いられるインクについて詳述する。
本実施の形態に示すインクジェット記録装置に用いられるインクは、ラジカル重合型インクとカチオン重合型インクとがある。各々のインクには、重合開始剤、重合性化合物、色材、その他化合物を含有する各色インクが用いられる。以下、インクを構成する各々の材料について説明をする。
<重合性化合物> (同義語⇒「輻射線硬化型モノマー及びオリゴマー」)
ラジカル重合型インクに用いられる重合性化合物は、分子内に、アクリロイル基、メタクリロイル基、アリル基、ビニル基、内部二重結合性基(マレイン酸など)などの重合性基を有することが好ましく、なかでも、アクリロイル基、メタクリロイル基を有する化合物が、低エネルギーで硬化反応を生起させることができるので好ましい。
カチオン重合型インクに用いられる重合性化合物としては、脂環式エポキシ化合物、脂肪族系エポキシ化合物、オキセタン誘導体、ビニルエーテル類等の化合物が挙げられる。
重合性化合物は1つの液体中において、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤を含む液体に含有させる重合性化合物の含有率としては、液体中に50〜99質量%の範囲が好ましく、70〜99質量%の範囲がより好ましく、80〜99質量%の範囲がさらに好ましい。
<重合開始剤> (同義語⇒「硬化開始剤、反応開始剤」)
ラジカル重合型インクに用いられる重合開始剤としては、アセトフェノン誘導体、ベンゾインエーテル誘導体、ベンジルジアルキルケタール誘導体、アシルフォスフィンオキサイド誘導体等の化合物が挙げられる。
カチオン重合型インクに用いられる重合開始剤としては、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨウドニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、フェナシルスルホニウム塩等のオニウム塩系の重合開始剤、または鉄アレーン錯体、スルホン酸エステル、シラノール/アルミニウム錯体等の非イオン系の重合開始剤が挙げられる。
インク内の重合開始剤の含有率は、経時安定性と硬化性、硬化速度との観点から、0.5〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜10質量%が更に好ましい。
重合開始剤は、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本発明の効果を損なわない限りにおいて、感度向上の目的で公知の増感剤と併用することもできる。
<着色剤> (同義語⇒「色材(顔料、染料)」)
本発明に用いられる着色剤には特に制限はなく、インクの使用目的に適合する色相、色濃度を達成できるものであれば、公知の水溶性染料、油溶性染料及び顔料から適宜選択して用いることができる。なかでも、本発明のインクジェット記録用インクを構成する液体は、非水溶性の液体であって水性溶媒を含有しないことがインク打滴安定性及び速乾性の観点から好ましく、そのような観点からは、非水溶性の液体に均一に分散、溶解しやすい油溶性染料や顔料を用いることが好ましい。
本発明に使用可能な油溶性染料には特に制限はなく、任意のものを使用することができる。着色剤として油溶性染料を用いる場合の染料の含有量は、固形分換算で0.05〜20質量%の範囲であることが好ましく、0.1〜15質量%が更に好ましく、0.2〜6質量%が特に好ましい。着色剤として顔料を用いる態様もまた、複数種の液体の混合時に凝集が生じやすいという観点から好ましい。
本発明において使用される顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用できるが、黒色顔料としては、カーボンブラック顔料等が好ましく挙げられる。また、一般には黒色、及び、シアン、マゼンタ、イエローの3原色の顔料が用いられるが、その他の色相、例えば、赤、緑、青、茶、白等の色相を有する顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料なども目的に応じて用いることができる。
また、シリカ、アルミナ、樹脂などの粒子を芯材とし、表面に染料又は顔料を固着させた粒子、染料の不溶レーキ化物、着色エマルション、着色ラテックス等も顔料として使用することができる。
さらに、樹脂被覆された顔料を使用することもできる。これは、マイクロカプセル顔料と呼ばれ、大日本インキ化学工業社製、東洋インキ社製などから市販品としても入手可能である。
本発明における液体中に含まれる顔料粒子の体積平均粒子径は、光学濃度と保存安定性とのバランスといった観点からは、30〜250nmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは50〜200nmである。ここで、顔料粒子の体積平均粒子径は、例えば、LB−500(HORIBA(株)製)などの測定装置により測定することができる。
着色剤として顔料を用いる場合の含有量は、光学濃度と噴射安定性の観点から、インク中において、固形分換算で0.1質量%〜20質量%の範囲であることが好ましく、1質量%〜10質量%の範囲であることがより好ましい。
着色剤は1種のみならず、2種以上を混合して使用してもよい。また、液体毎に異なった着色剤を用いても、同じであってもよい。
ラジカル重合型インク、カチオン重合型インクともに、着色剤に用いられる材料には特に制限はなく、インクの使用目的に適合する色相、色濃度を達成できるものであれば、上記記載の油溶性染料及び顔料から適宜選択して用いることができる。
<その他の添加剤>
ラジカル重合型インク、カチオン重合型インクともに、その他の添加剤としては、分散剤、溶剤やポリマー、表面張力調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、pH調整剤等の公知の添加剤を併用することができる。
<エネルギー付与工程>
本発明において重合性化合物の重合を進行させるための露光光源としては、紫外線、可視光線などを使用することができる。また、光以外の放射線、例えば、α線、γ線、X線、電子線などでエネルギー付与を行うこともできるが、これらのうち、紫外線、可視光線を用いることがコスト及び安全性の点から好ましく、紫外線を用いることが更に好ましい。硬化反応に必要なエネルギー量は、重合開始剤の種類や含有量などによって異なるが、一般的には、1〜500mJ/cm程度である。
ラジカル重合型インクは、光(UV)照射により重合開始剤がラジカルを発生することで重合を開始するものであり、安価であり、現在インクジェットのインクとして一般に用いられている。
カチオン重合型インクは、光(UV)照射により重合開始剤が酸を発生することで重合を開始するものであり、硬化時の体積収縮が少なく、臭気や皮膚刺激性が少ないが、高価であるといった特徴を有している。
次に、本実施の形態における液体吐出ヘッドを有する画像形成装置の着弾試験の評価結果について表1に基づき説明する。
本試験の評価に使用したインクは、以下の成分組成を有するものである。
[ラジカル重合型インク]
(1)顔料分散物: HDDA(1,6-ヘキサンジオールジアクリレート)(ダイセル・サイテック社製)に高分子分散剤を用いて顔料(PB15:3(IRGALITE BULE GLO)( チバスペシャリティーケミカルズ社製))を分散させたもの。顔料濃度:15wt%
(2)重合性化合物:HDDA(1,6-ヘキサンジオールジアクリレート)(ダイセル・サイテック社製)
(3)重合性化合物:DPCA60(日本化薬社製)
(4)重合開始剤:Irg907(チバスペシャリティーケミカルズ社製)
上記材料の組成が(1)10wt% (2)82wt% (3)3wt% (4)5wt% である。
[カチオン重合型インク]
(1)顔料分散物:アロンオキセタンOXT-221(東亜合成化学社製)に高分子分散剤を用いて顔料(PB15:3(IRGALITE BULE GLO) (チバスペシャリティーケミカルズ社製))を分散させたもの。顔料濃度:15wt%
(2)重合性化合物:アロンオキセタンOXT-221(東亜合成化学社製)
(3)重合性化合物:セロキサイド2021P(ダイセル・サイテック社製)
(4)重合開始剤:SP-152(旭電化社製)
上記材料の組成が(1)10wt% (2)60wt% (3)25wt% (4)5wt%である。
比較例1は図1に示す液体吐出ヘッドと類似の構造のもので、液体親和膜13を全く形成していない液体吐出ヘッドに、インクを充填した直後にインクを吐出したものである。比較例2は、図1に示す液体吐出ヘッドにおいて、液体親和膜13にポリイミド膜を用い圧力室の電極部分のみ被覆(全体の70%)したものであって、インクを充填直後にインクを吐出したもの、比較例3は、これを100時間連続使用した後にインクを吐出したものである。
また、実施例1は、図1に示す液体吐出ヘッドにおいて、液体親和膜13にパリレン膜を用い、圧力室の電極部分のみ被覆(全体の70%)したものであってインクを充填直後にインクを吐出したもの、実施例2は、これを100時間連続使用した後にインクを吐出したものである。実施例3は、液体親和膜13にパリレン膜を用い、圧力室全体を被覆したものであってインクを充填直後にインクを吐出したもの、実施例4は、これを100時間連続使用した後にインクを吐出したものである。
評価は、これらの液体吐出ヘッドを用いて、予定される着弾位置から実際のインクの着弾位置のズレ量σに基づき評価を行った。
◎:σ<3.0μm
○:3.0μm≦σ<5.0μm
△:5.0μm≦σ<10.0μm
×:10.0μm≦σ
ズレ量σが、3.0μm以下では、画質上全く問題はないが、10.0μm以上では、著しく画質が劣化しており、画質不良の印象を与える。
この結果、比較例1の液体親和膜が全く形成されていない場合は、ラジカル重合型インク、カチオン重合型インクともに、最初から画質が著しく劣化していることがわかる。また、比較例2,3において、液体親和膜54としてポリイミド膜を形成したものについては、インク充填直後は、ズレ量はそれ程大きくはないが、100時間連続使用後は、ズレ量が大きくなり、ラジカル重合型インクの場合は、実際の画像は画質が著しく劣化している。
これに対し、液体親和膜54としてパリレン膜を用いたものは、ラジカル重合型インク、カチオン重合型インクともにインク充填直後と100時間使用後の着弾位置のズレ量σの変化量は少ないことがわかる。特に、液体親和膜54としてパリレン膜を用い、カチオン重合型インクの場合が最もズレ量σが小さく、100時間使用後であっても画質に殆ど変化のない最も良好な画像が得られる。
これより、液体親和膜54がパリレン膜を圧力室内部の全面に形成した場合は、ラジカル重合型インク、カチオン重合型インクともに、100時間使用後であっても画質上全く問題はない。また、カチオン重合型インクの場合は、パリレン膜の被覆率が70%であっても、100時間使用後でのズレの変化は少なく、画質上全く問題のないことが解る。
以上、本発明は、このインク着弾試験の評価結果に基づくものである。
Figure 2007185883
図4はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、光源ドライバ85等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送り出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。
画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
画像メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、画像メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがってヒータ89を駆動するドライバである。このヒータ89には、図2に示す加熱ドラム30や加熱ファン40のヒータがある。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド12C,12M,12Y,12Kのアクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
即ち、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データが画像メモリ74に記憶される。
画像メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、プリント制御部80においてインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータに基づき、ヘッド50の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号がヘッド50に加えられることによって、ヘッド50からインクが吐出される。記録媒体16の搬送速度に同期してヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録媒体16上に画像が形成される。
プログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよく、これらのものを複数備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
プリント制御部80は、光源ドライバ85を介して紫外線光源(UV光源)18を制御する。即ち、プリント制御部80から光源ドライバ85へ送り出される制御信号に基づいて、光源ドライバ85は記録媒体16の搬送制御と連動して紫外線光源18のオンオフや照射量、照射時間等の制御を実行する。
以上、本発明の画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行うことが可能である。
本発明に係る画像形成装置を構成する液体吐出ヘッドの断面図 本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示すインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図
符号の説明
51…上部板、52…圧電性基板、53…電極、54…液体親和膜、55…ノズルプレート、56…ノズル、57…背面板、58…液体供給穴、59…圧力室、63…電極

Claims (3)

  1. 圧力室内部にインクを充填し吐出するせん断モード型液体吐出ヘッドを有し、
    前記圧力室内部にポリパラキシリレン、または、その誘導体を含む材料により液体親和膜が形成され、
    前記インクが輻射線重合性化合物を含み、かつ、油性であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記輻射線重合性化合物は、カチオン重合型であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記液体親和膜は、前記圧力室内部の全面に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
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