JP2007185755A - 研磨方法と研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熟練した技能を要することなく、レンズを高い形状精度と研磨面精度で加工する。
【解決手段】レンズ3を回転傾斜自在に保持し、レンズ3の回転軸に対し研磨皿5の回転軸を傾斜した状態で、研磨皿5の傾斜自在な支持を固定して研磨皿5にレンズ3を当接配置し、レンズ3と研磨皿5の回転運動と揺動運動により研磨加工を行う第1の研磨工程と、レンズ3の傾斜自在な支持を固定すると共に、研磨皿5を回転傾斜自在に保持して引き続きレンズ3と研磨皿5の回転運動と揺動運動による研磨加工を行う第2の研磨工程とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス等の脆性材料からなるレンズやプリズム等の光学素子等の表面仕上げを行なう研磨方法と研磨装置に関する。
レンズ、プリズム、ミラー等の光学素子等の表面仕上げを行なう研磨技術として、被研磨物(例えば「レンズ」等)と研磨用の弾性工具(ピッチやポリウレタン製のパッドやポリシャを示し、以下「研磨皿」と称する)とを互いに摺動運動させ、界面に介在する研磨用砥粒でレンズ面を除去する研磨加工法が用いられている。この研磨加工法は、レンズに限らず、例えば半導体やガラスハードディスク、液晶テレビなど表示装置のガラスパネルの加工にも利用されている。
このように、加圧してすり合わせにより被研磨物を摩滅させて加工を行う研磨加工法では、研磨面の形状精度を確保することに関し、従来から作業者の技能に依存する製造形態が多く存在する。特に、均等に研磨、つまり均等に被研磨物の磨耗を進めることは困難であることから、変形を生じやすい被研磨物に対しては、例えば、特許文献1に示すような加圧方式を採用した研磨装置が提案されている。
この特許文献1では、図5に示すように、研磨機101は、平面物である被研磨物102を、表裏両面から流体圧力を利用して挟持しながら研磨加工を行う旨が開示されている。すなわち、この研磨機101は、上・下定盤104,105が対向配置され、上定盤104の中空部103の開口部に研磨パッド106を備えている。また、下定盤105の中空部107の開口部にシート状の保持材108を備え、この保持材108と研磨パッド106の間に被研磨物102を配置している。
更に、各中空部103,107内に加圧流体を供給し、研磨パッド106および被研磨物102を弾力的に張架してフローテイング支持している。そして、スラリーを供給しながら、研磨パッド106と被研磨物102を相対移動させて被研磨物102の研磨を行っている。
この研磨機101によれば、流体圧力を利用して被研磨物102を両面から挟持するため、被研磨物102に均等な研磨荷重を付加させることができ、均等磨耗による高精度な研磨面を得ることができるというものである。
次に、本発明の目的と差異はあるものの、類似の先行技術として、本件出願人は特許文献2に記載の技術を以前に提案している。
この特許文献2には、研削方法及び装置が開示されている。この研磨方法によれば、第6図(a)(b)に示すように、ガラスレンズを製造する工程において、カップ型研削工具111によってワーク112に球面形状を創成する加工工程(創成工程)と、創成した球面形状の精度を高めるために、総型研削工具113で球面を仕上げる研削加工(仕上げ工程)とを同一機械によって実施している。
具体的には、創成工程は、コレットチヤツク114によりワーク112を保持する工程と、工具軸部によりカップ型研削工具111をワーク112に対して相対的に移動して研削する工程とを有する。また、仕上げ工程は、ワーク112を加圧し、カップ型研削工具111と同心に配設された総型研削工具113を工具軸部により揺動して研削する工程とを有する。そして、創成工程と仕上げ工程を同一機械で行うために、カップ型研削工具111と総型研削工具113を配置して、それぞれの工程に切り替えて加工を行うものである。
特開2004―74399号公報(第8頁、図3) 特開平7―164297号公報(第3頁、図1)
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、被研磨物102の表裏両面が平面形状を有する板状の薄物に対して有効な研磨方法であるが、対象が平面形状の被研磨物102に限定されてしまう。従って、例えば被研磨物102が光学レンズなど球面形状を有していたり、被研磨物102の径方向あるいは縦横方向において厚さが異なる場合は不向きである。なぜなら、流体圧力を付加した研磨パッド106又は保持材108を弾力的に張架して、被研磨物102の被研磨面に均一に接触させることが困難であるからである。
また、特許文献1に記載の技術では、研磨パッド106と保持材108により被研磨物102を挟持した状態で、さらにスラリーを供給しながら研磨パッド106と被研磨物102を相対移動させて研磨加工を行う必要がある。このため、流体圧力で膨らんだパッド面が、相対移動に追従して球面形状を保つことは困難であり、高い研磨面精度を得ることができない。
また、特許文献1に記載の技術では、研磨加工で付加する圧力によって薄板状の被研磨物102が変形するのを防止しながら、被研磨物102を均等に加圧して高精度な研磨加工を実施している。このため、球面形状を有する被研磨物等への対応が困難であり、研磨プロセスで生じる研磨パッド106と被研磨物102の相対速度分布に伴う偏磨耗までは解決されていない。
更に、特許文献2に記載された技術は、元々光学レンズを製造する際の創成工程と仕上げ工程を同一機械で実現するために、創成工程で用いるカップ型研削工具111と仕上げ工程で用いる総型研削工具113を同一機械に配置し、夫々の工程に切り替えて加工を行っている。すなわち、この従来技術は、研磨加工の高精度化や作業者の技能依存の軽減を図るための手段ではない。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、熟練した技能を要することなく、被研磨物(ワーク)を高い形状精度と研磨面精度で加工することのできる研磨方法と研磨装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
ワークの回転軸に対し研磨皿の回転軸を傾斜させて前記ワークを前記研磨皿に当接して加圧し、前記ワークと前記研磨皿を相対運動させて前記ワークを研磨加工する研磨方法において、
前記ワークを回転傾斜自在に保持し、前記研磨皿の傾斜自在な支持を固定して前記研磨皿に前記ワークを当接し、前記ワークと前記研磨皿の相対的な回転運動及び揺動運動により研磨加工を行う第1の研磨工程と、
前記研磨皿を回転傾斜自在に保持し、前記ワークの傾斜自在な支持を固定して引き続き前記ワークと研磨皿の相対的な回転運動及び揺動運動により研磨加工を行う第2の研磨工程と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の研磨方法において、
前記第2の研磨工程に移行する際に、前記第1の研磨工程で前記研磨皿を傾けた角度よりもその傾きを小さくして研磨を行うことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の研磨方法において、
前記第2の研磨工程に移行する際に、前記第1の研磨工程で前記研磨皿を傾けた角度よりもその傾きを小さくして配置すると共に、前記研磨皿に回転動力を伝達しながら研磨を行うことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、
ワークの回転軸に対し研磨皿の回転軸を傾斜配置し、前記ワークを前記研磨皿に当接して加圧し、前記ワークと前記研磨皿に相対運動を付与して前記ワークを研磨加工する研磨装置において、
前記ワークを回転傾斜自在に保持し、該ワークの傾斜自在な支持を固定可能な第1のチャック手段と、
前記研磨皿を回転傾斜自在に保持し、該研磨皿の傾斜自在な支持を固定可能な第2のチャック手段と、を備え、
前記第2のチャック手段は、前記ワークが回転傾斜自在に支持された状態では前記研磨皿の傾斜自在な支持を固定し、
前記第1のチャック手段は、前記研磨皿が回転傾斜自在に支持された状態では前記ワークの傾斜自在な支持を固定することを特徴とする。
本発明によれば、高精度な研磨を達成するため、高技能者が行なうワークと研磨皿の上下反転作業を、機械上で連続的・自動的に行うことで、ワークを、研磨速度を低下させず、かつ作業者に依存せずに高い形状精度と研磨面精度で加工することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は、研磨装置Mによる第1の研磨工程の状態を示している。また、図1(a)の下方には、被研磨物であるレンズ3に作用する研磨荷重の荷重分布断面22と、これによって得られるレンズ3の形状断面23の模式図を示している。
図1(b)は、第2の研磨工程の状態を示している。また、図1(b)の下方には、レンズ3に作用する研磨荷重の荷重分布断面24と、これによって得られるレンズ3の形状断面25の模式図を示している。
図1(a)において、レンズ3を上軸ユニツト1に装着し、研磨皿5を下軸ユニツト2に装着して、これらを互いに当接状態ですり合わせる相対運動を行わせる。具体的には、レンズ3と研磨皿5の夫々の軸回転運動18,19と、研磨皿5の揺動運動20とによってレンズ3を研磨する。
なお、本実施形態の研磨装置Mにおいては、既存の研磨装置が有する機構部分は図示を省略している。また、本実施形態では、レンズ3と、該レンズ3を研磨する研磨皿5を除く上軸ユニツト1と下軸ユニツト2が、基本的に同一の構成を有している。
まず、第1の研磨工程では、被研磨物であるレンズ3は、ホルダー4に嵌合もしくは接着保持されている。このホルダー4は、レンズ3面側にその径寸法に近似した嵌合部を有し、また、反レンズ3面側に、上軸カンザシ6の先端の球面部に嵌合する凹球面部を有している。そして、ホルダー4には、上軸カンザシ6を介して押圧力が付与されている。
これにより、レンズ3は研磨皿5に所定圧で当接される。このとき、上軸カンザシ6とホルダー4は球面で互いに接するため、ホルダー4(すなわちレンズ3)は、上軸カンザシ6に対して傾斜、回転自在に支承される。
上軸カンザシ6は、その球面部と反対側に上軸シリンダ7が接続されていて、この上軸シリンダ7には不図示の空気圧供給装置等から空気が供給されている。そして、この空気圧により、研磨荷重が上軸カンザシ6及びホルダー4を介してレンズ3に付加される。
また、上軸カンザシ6は、開閉自在でホルダー4を挟持可能な第1のチャック手段としての上軸チヤツク10に装着されている。この上軸チヤツク10は、上軸シリンダ7とともに軸受等を介して、回転する上軸スピンドル12に取り付けられている。この上軸チヤツク10を閉じると、ホルダー4を挟持することができる。
上軸スピンドル12には、駆動手段としての上軸モーター14が接続されていて、これにより上軸スピンドル12は回転自在に支持されている。
また、研磨皿5が装着された下軸ユニツト2は、前述した上軸ユニツト1と同様な構造を有している。すなわち、下軸ユニツト2は、研磨皿5を傾斜、回転自在に支承する下軸カンザシ8、この下軸カンザシ8を研磨皿5側に押圧する下軸シリンダ9、研磨皿5を開閉自在に挟持する第2のチャック手段としての下軸チヤツク11を有している。
更に、この下軸チヤツク11には、該下軸チヤツク11等を回転支持する下軸スピンドル13と、この下軸スピンドル13を回転駆動する駆動手段としての下軸モーター15が接続されている。
また、制御装置16が、上軸ユニツト1と下軸ユニツト2の動作を同期させて制御を行なうべく、上軸シリンダ7、上軸チヤツク10、上軸モーター14、及び下軸シリンダ9、下軸チヤツク11、下軸モーター15と電気的に接続されている。
本実施形態の研磨方法は、図1(a)に示すように、予め研磨皿5をレンズ3に適した位置に傾けて装着し、レンズ3をホルダー4に嵌合もしくは接着保持する。また、ホルダー4を、上軸カンザシ6にあてつけた状態で上軸チヤツク10を閉じてホルダー4を挟持する。更に、上軸ユニツト1を下降させながら研磨皿5にレンズ3を当接させる。このとき、レンズ3が研磨皿5に当接したと略同時に上軸チヤツク10を開き、ホルダー4のチャックを開放する。これにより、レンズ3は上軸カンザシ6の球面部を中心として傾斜自在となる。
ホルダ4は、上軸シリンダ7からの空気圧力によって、上軸カンザシ6を介して研磨皿5を押し付けた状態で支持される。このとき、下軸チヤツク11は閉じた状態であり、研磨皿5が下軸ピンドル13と一体となって傾動しないように該研磨皿5を挟持している。この状態で、レンズ3及び研磨皿5を、所定の上軸回転運動18と下軸回転運動19、及び揺動運動20を行なわせてレンズ3を研磨加工する。このとき、上軸回転運動18を行わなくても、レンズ3は研磨皿5の下軸回転運動19に連れまわって動作する。このため、必ずしも上軸モーター14にて駆動力を与えなくても良い。なお、回転運動に関する詳細は、後述する。
以上説明した工程、状態は、既存のレンズ研磨機がレンズ3を研磨皿5に当接させて研磨加工する状態と略同様である。そして、この状態で研磨加工が進展した後、第2の研磨工程である図1(b)の工程に移行する。
具体的には、制御装置16からの信号(命令)により、上軸チヤツク10を閉じるとともに下軸チヤツク11を開放し、この上下チャックの開閉に連動して、上軸シリンダ7からの加圧力である上軸荷重(矢印方向)Pを減少させる。同時に、下軸シリンダ9の加圧力Qを増加させて、加圧軸を上軸ユニット1から下軸ユニット2に切り替えていく。
これにより、図1(a)で示すように、研磨皿5を挟持し、この研磨皿5にレンズ3から加圧していた状態から、図1(b)で示すように、レンズ3を挟持し、このレンズ3に研磨皿5から加圧する状態へと移行する。
次に、第1の研磨工程から第2の研磨工程に移行したときの作用について説明する。
第1の研磨工程では、レンズ3を上軸カンザシ4で傾動回転自在に加圧保持したまま、研磨皿5との相対運動で研磨が行われる。この構成では、レンズ3側から研磨皿5に向けて荷重Pが付加されるため、荷重Pの方向は常に上軸カンザシ6(すなわちレンズ3)の中心軸の方向にのみ付加されてしまう。これは、レンズ3と研磨皿5との相対運動、すなわち研磨皿5の揺動運動20によって研磨皿5がいかなる場所に移動しても、常に荷重Pはレンズ3の中心軸上に加圧されることになる。
よって、第1の研磨工程では、研磨加工中のいかなる相対位置においても、レンズ3に対して付加される荷重Pが常に同じ方向である。このため、レンズ3には常に同じ荷重分布22が付加され、この荷重分布22に応じた偏磨耗を発生させることになる。これでは、レンズ3と研磨皿5の相対的な位置を変化させても、両者の接触面積の変化に伴う圧力の大きさは変化するが、荷重分布22のパターンは変化しない。
このため、この荷重分布22のパターンに応じた偏磨耗が、レンズ3と研磨皿5とのいかなる相対位置においても発生する。これにより、図1(a)に示したレンズ断面形状23が生じ、高い球面精度を確保することが難しくなる。
具体的には、荷重Pが、上軸カンザシ6を介して、傾斜可能に支承されているレンズ3の中心軸から常に付加されている。このため、レンズ3が研磨皿5との相対移動に伴って該研磨皿5と接触しなくなる境界点21を支点として、レンズ3には、研磨皿5と接触していない面側にひっくり返ろうとするモーメントが発生する。そして、この境界点21に応力集中した荷重分布断面22が常に発生する。このため、この部分での磨耗量が最大となってしまう(図1(a)の下方図参照)。
また、境界点21は、レンズ3が研磨皿5と接触しなくなる境界であることから、研磨皿5においてはその最外周部分となり、ここは研磨皿5の下軸回転19に伴う回転の周速度が最も高くなるため、荷重とあわせて相対速度も最も高くなり、レンズ3の磨耗が特に進行する。
このため、従来の研磨機に見られる図1(a)の状態で研磨を行うと、常にレンズ3と研磨皿5との境界点21の近傍が偏磨耗を起こす。そして、レンズ3の断面形状としては、図1(a)の下方のレンズ断面形状23に示すように、レンズ3の中心軸とその外周との中間部分が多く磨耗した形状となってしまう。
このため、レンズ研磨でのいわゆる中高(レンズ中心部が他の部分に比べて磨耗量が少ない状態)、又はフチダレ(レンズ外周部(=フチ)が他の部分に比べて磨耗量が多い状態)等の球面精度の低いレンズ3となる。
しかしながら、第1の研磨工程では、研磨面内において偏磨耗による球面形状精度の低下が生じる反面、荷重の高い領域と相対速度の高い領域がほぼ一致するため、高い研磨速度を確保することができ、コストメリツトが高い研磨手法となっている。このため、高い球面精度を要求されない量産レンズなどでは、この研磨手法が多く利用されている。
次に、第1の研磨工程に対して第2の研磨工程では、レンズ3と研磨皿5の配置は同じであるが、両者の支持状態と研磨荷重の付加方向を変化させたものである。
この第2の研磨工程では、基本的な構成は第1の研磨工程と同じである。しかし、第1の研磨工程で傾斜・回動自在に上軸カンザシ6で支承されていたホルダー4が、第2の研磨工程では、上軸チャツク10で挟持される。これと同時に、第1の研磨工程で挟持されていた研磨皿5が開放され、下軸カンザシ8で傾針回動自在に支承される。また、研磨荷重Pも、第2の研磨工程では、下軸カンザシ8の方向から研磨皿5に伝達されており、第1の研磨工程と上下の状態が反転している。
すなわち、第1の研磨工程では、レンズ3が傾斜回動自在に支承され、かつレンズ3を有する上軸ユニツト1側から研磨荷重Pが付加されていた。しかし、第2の研磨工程では、レンズ3が挟持保持され、その自由度を失った状態で研磨皿5を有する下軸ユニツト2から下軸荷重Qが付加される。このため、レンズ3に生じる荷重分布断面24が変化し、レンズ3の磨耗を変化させて高精度に仕上げられる。
ここで重要なことは、第1の研磨工程の状態、すなわちレンズ3を傾斜・回動自在に、かつ研磨皿5を挟持したまま荷重を下軸荷重28に切り替えても、それは作用反作用の法則に従い、第1の研磨状態と全く変化がないことである。
そのため、荷重方向を切り替えるために、上下の自由度を入れ替えて行なうことが重要となる。これにより、下軸荷重Qをレンズ3に付加させると、第1の研磨工程とは異なり、下軸荷重Qは研磨皿5の中心軸方向からレンズ3に付加される。このため、レンズ3と研磨皿5の相対的な運動である揺動運動20に応じて、その下軸荷重Qがレンズ3に付加する方向が常に変化する。
こうして、第1の研磨工程で生じたような単一の荷重分布22となりにくく、特に第1の研磨工程で生じた形状精度の低下を修正することが可能となる。同時に、第2の研磨工程では、レンズ3が挟持され傾斜できないため、境界点21におけるレンズ3に対する応力集中に伴う高い荷重付加がなくなり、下軸荷重Qの方向に応じた荷重分布断面24を得ることができる。
しかし、第2の研磨工程では、下軸荷重Qが研磨皿5の中心軸方向からレンズ3に付加されるため、第1の研磨工程と異なり、レンズ3に対する荷重は、研磨皿5の最も回転速度の小さい中心部に最大荷重を有して分布する。このため、荷重の大きな位置と速度の大きな位置が一致せずに、研磨速度が遅くなる。
このため、量産レンズなどのように、研磨時間を短くすることがコストに大きく影響するようなレンズ3に対しては不利な部分がある。
よって、本実施形態では、研磨速度に対して有効な第1の研磨工程と、研磨精度に対して有効な第2の研磨工程と、を統合させて実施することで、両者の長所を組み合わせた研磨方法としたものである。
具体的には、レンズ3に対し、研磨加工で求められる鏡面(表面粗さ)を得るまでは、研磨速度の高い第1の研磨工程を実施し、鏡面が得られた時点で研磨面に残る偏磨耗を解消するために、第2の研磨工程で微小な誤差を除くことで、高精度な研磨面を短時間で得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、熟練した研磨作業者が、研磨面の精度を高めるために経験的に行なっている作業の中で、レンズ3と研磨皿5をプロセスの状態に応じて上下反転させて研磨を行う作業を自動化して、高精度な研磨加工を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図2及び図3は、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
この図2では研磨手順を、また、図3ではその原理説明を行なう。
本実施形態では、レンズ3の球面精度と形状精度を高める第2の研磨工程での研磨を実施しても、球面形状である曲率半径の変化を抑えて行なうものである。なお、前述した図1(a) (b)と同一又は相当する部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)は、第1の研磨工程を示しており、構成は図1(a)と同じである。この図2(a)では、説明の便宜上、研磨皿5とレンズ3を相対的な運動で研磨するために、研唐皿5を傾斜させる角度を第1の相対角度θ1とする。また、レンズ3を研磨するために、レンズ3及び研磨皿5がそれぞれ回転運動するが、第1の相対角度θ1はこのレンズ回転軸30と研磨皿回転軸31との成す角度である。
次に、図2(b)では、第2の研磨工程を示しており、構成は図1(b)と同じである。
また、図2(a)と同様に、レンズ回転軸30と研磨皿回転軸31とのなす角で、研磨皿5を傾斜させる角度を第2の相対角度θ2とする。
本実施形態では、第1の研磨工程で設定した第1の相対角度θ1に対し、第2の研磨工程での第2の相対角度θ2を、第1の相対角度θ1よりも小さく設定して研磨する。
まず、図2(a)の第1の研磨工程では、上軸チヤツク10は開放され、レンズ3はカンザシ6により傾斜回動自在に支承されている。また、研磨皿5は、下軸チヤツク11により挟持されて固定保持されている。
このとき、レンズ3を高精度に研磨するために、予め算出された第1の相対角度θ1で研磨皿5を傾斜させ、該研磨皿5にレンズ3を押圧する。これにより、研磨皿5の相対的な揺動運動20、下軸モーター15による下軸回転19、この下軸回転19による研磨皿5の回転につれ回る上軸回転18の相対的な運動、によってレンズ3が研磨される。
次に、第1の研磨工程によりレンズ3の研磨面である鏡面が得られた時点で、図2(b)に示す第2の研磨工程に移行する。第2の研磨工程では、図1で説明したと同様に第1の研磨工程と逆の構成となる。まず、傾斜・回動自在に支承されていたレンズ3が、上軸チヤツク10により挟持され、その動きが固定保持される。
次に、下軸チヤツク11に挟持されていた研磨皿5が、下軸チヤツク11の開放と共に下軸カンザシ8により傾斜回動自在に支承される。このとき、レンズ3と研磨皿5は、第1の研磨工程のときと同様に、互いに当接したままの状態で実施される。
上下の各チヤツクの開閉の動作と共に、上軸荷重Pが下軸荷重Qに切り替えられる。この荷重の切り替えと共に、第2の研磨工程を実施するため、予め算出された第2の相対角度θ2となるように下軸ユニツト2が旋回を行なう。そして、研磨皿5が第2の相対角度θ2に移動した後に、上軸モーター14の駆動力によってレンズ3の回転運動18と、これにつれ回る研磨皿5の回転運動19、及び研磨皿5の揺動運動20が行われる。そして、第1の研磨工程で生じた研磨誤差を除去するため、第2の研磨工程が実施される。
次に、上述した本実施形態の作用と原理を説明する。
まず、第1の研磨工程において、レンズ3を研磨皿5によって高精度に研磨するために、研磨皿5を第1の相対角度θ1に傾斜させて配置する。この第1の相対角度θ1は、図3(a)(b)に夫々示す研磨皿5とレンズ3の形状によって算出される。
この場合、研磨皿5とレンズ3の互いの相対運動によって、共擦りによる磨耗加工を行なう研磨では、その磨耗パターン、すなわち図1(a)で示したレンズ断面23の形状が安定して得られる位置として、第1の相対角度θ1を設定する。
具体的には、図3(b)に示すレンズ3の有する形状である曲率半径Rと、レンズ径D2の両者から定まるレンズ半角βを基準として、その大きさが決定されていく。ここで、曲率半径Rはレンズ3に創成すべき球面半径であり、レンズ径D2はレンズ3の研磨される径を意味する。
また、レンズ半角βとは、レンズ3の中心軸とレンズ径D2の外周端と曲率半径Rの中心を結ぶ線の成す角度であり、レンズ3の『深さ』ともいわれる。このレンズ半角βに対して、使用する研磨皿5の研磨皿半角αを係数比によって定めることになる。このとき、通常、レンズ3の研磨加工では、研磨皿5の研磨皿半角αはレンズ半角βよりも大きな半角を設定して製作する。
これは、研磨加工がレンズ3と研磨皿5との共擦り加工であるため、研磨皿5も磨耗を生じてしまうからである。
これに対して、少しでも研磨皿5の磨耗を抑えることが、研磨品質の安定化や製造作業の効率化に影響するため、レンズ3よりも大きな研磨皿5を使うことが一般的である。また、可能な限り研磨皿径D1が大きな研磨皿5を使用した方が、研磨皿5の磨耗を抑え、安定した品質が得られると共に、高い研磨速度を得ることができる。
そして、レンズ半角βよりも大きな研磨皿半角αを有する研磨皿5を利用しながら、レンズ断面23の形状が安定して得られる第1の相対角度θ1を設定することは、研磨皿5が有する研磨皿半角αによって定まる。このとき、研磨皿半角αが大きいほど、第1の相対角度θ1は大きくなり、その研磨皿半角αの大きさに比例して、第1の相対角度θ1の設定が成される。
これは、上軸カンザシ6によって傾斜・回動自在に支承されているレンズ3が、その自由度を利用して研磨皿5に倣って運動を行なうことに対して、下軸チヤツク11によって固定されている研磨皿5の大きさが、その磨耗パターンとなるレンズ断面23を支配することに起因している。
次に、図2(b)で示す第2の研磨工程に移行した場合、前述した原理は同様に作用する。このため、第2の研磨工程では、上軸チヤツク10で固定されているレンズ3の形状であるレンズ半角βの大きさが、研磨皿5を傾斜させる第2の相対角度θ2を決定付ける。
すなわち、第2の研磨工程では、第1の研磨工程とレンズ3および研磨血5の配置は同じであるが、加圧状態と拘束状態が反転しているため、あたかもレンズ3がそれまでの研磨皿5の役目を果すかのように作用する。
つまり、小さな研磨皿5で大きなレンズ3を研磨しているような状態と類似した構成となる。このため、第1の研磨工程では、研磨皿半角αが、安定した研磨加工を行うための第1の相対角度θ1を決定付けていたのに対し、第2の研磨工程では、レンズ半角βがこれを決定付けることになる。
ここで、本実施形態では、第1の研磨工程から第2の研磨工程へは、レンズ3および研磨皿5の配置は同じまま、連続的に工程切替を行って研磨を実施する。このため、第2の研磨工程では、あたかも小さな研磨皿5で磨くかのような相対角度θ2の設定を行う必要がある。このため、第2の研磨工程では、第1の相対角度θ1よりも小さな相対角度θ2となる。
従って、第1の研磨工程から第2の研磨工程を通じてレンズ3の曲率半径Rを安定して得るためには、研磨皿半角αによって決定していた第1の相対角度θ1を、レンズ半角βで決定付ける第2の相対角度θ2に切り替える必要がある。そして、レンズ半角βより大きな研磨皿半角αを有する限り、第2の相対角度θ2は第1の相対角度θ1よりも小さく設定する必要がある。
ここで、第1と第2の相対角度θ1、θ2を各研磨工程で切り替える主旨は、レンズ3に創成すべき曲率半径Rを安定して得るためである。但し、この寸法を変化させたり、第1の研磨工程で得たレンズ断面23を大きく修正する必要があるとき等はこの限りでない。また、上述した主旨は、あくまでも安定した研磨加工を、第1の研磨工程と第2の研磨工程の両工程を通じて継続的に実施するためである。
また、第2の研磨工程では、レンズ半角βが安定した研磨加工を行う上で支配的になるとの説明をしたが、これは、あくまでレンズ3のレンズ断面23及び曲率半径Rの変化を小さくして、安定して研磨を行うためである。このため、レンズ3が研磨皿5の役割を担うものではなく、研磨作用そのものは研磨皿5の材質などによって発現することは明らかであり、物理的な両者の位置開係の決定を担うとしたものである。
本実施形態によれば、第1の研磨工程から第2の研磨工程に移行する際に、レンズ3の曲率半径の変化を抑えて連続的に研磨を行うことができる。
(第3の実施の形態)
図4は、第3の実施の形態における第2の研磨工程を示している。同図において、前述した実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第2の研磨工程でより高い研磨精度を達成するために、下軸チヤツク11による挟持が開放されて傾斜・回動自在となった研磨皿5に、回転動力を伝達するようにしたものである。これにより、研磨皿5は一層安定した磨耗状態となる。
本実施形態では、上軸カンザシ6及び下軸カンザシ8の各々に、上軸ピン38及び下軸ピン39が各カンザシ6,8の軸方向と略直交する方向に埋め込まれている。また、レンズ3を保持するホルダー4及び研磨皿5には、これらのピン38,39を支持する切欠き40,41が設けられている。また、ホルダー4は、上軸ピン38を介して、上軸カンザシ6を含む上軸ユニツト1の回転18を常に伝達できるように構成されている。更に、研磨皿5は、下軸ピン39を介して、下軸カンザシ8を含む下軸ユニツト2の回転19を常に伝達できるように構成されている。
前述したように、第2の研磨工程では、第1の研磨工程までは傾斜・回動自在に支承されていたレンズ3が、第2の研磨工程では、上軸チヤツク10の挟持に伴って拘束され、逆に研磨皿5は第2の研磨工程では、傾斜・回動自在に支承される。
このため、上述した第2の実施の形態では、研磨によるレンズ3の曲率半径Rを安定的に得るためには、レンズ半角βが物理的な研磨位置である第2の相対角度θ2を決定付けると説明した。本実施形態においても、その状況は同じであり、図4で示す第2の研磨工程では、この状態となっている。
第2の相対角度θ2は、レンズ半角βで決定付けられ、その位置に研磨皿5を傾斜移動すればよい。しかし、第1の研磨工程と異なり、レンズ半角βより大きな研磨皿半角αを有する研磨皿5、すなわちレンズ3より大きい研磨皿5が、下軸カンザシ8を介して傾斜・回動自在に支承されている。
このため、第1の実施の形態で示した構成では、下軸モーター15によって下軸スピンドル13を介して下軸回転19を伝達しても、第2の研磨工程では、研磨皿5は挟持されていないため、その回転力は伝達されない。つまり、下軸カンザシ8の先端部にある球面の部分で滑ってしまい、下軸モーター15の回転力は研磨皿5を回転させるには至らない。
しかし、実際には、第1の研磨工程とは逆に、上軸ユニツト1に配置されたレンズ3が上軸チヤツク10により挟持されているため、上軸モーター14の回転動力はレンズ3に伝達され、該回転力が押圧されている研磨皿5に伝わって共回りをする。
このため、第1実施形態においても、研磨加工を行うことに問題はないが、より高い研磨面の精度を得るためには、回転運動を含む両者の相対的な運動で進行する研磨加工にとって両軸の回転を制御することが好ましい。
特に、第2の研磨工程では、第1の研磨工程の場合とは逆に、レンズ3と研磨皿5の保持状態が反転しているため、小さいレンズ3で大きな研磨皿5を共擦り回転させなくてはならない。このため、研磨皿5の揺動20の位置変化に伴う研磨皿5の回転誤差が大きくなる。
そして、本実施形態では、レンズ3を研磨皿5に押圧する際に、上軸カンザシ6に取り付けられた上軸ピン38が、ホルダー4に設けた切欠き40と嵌合するように装着されている。同様に、研磨皿5も下軸カンザシ8に装着された下軸ピン39が、研磨皿5の切欠き41に嵌合するように設置されている。このため、上下チヤツク10,11の開放状態であっても、夫々のモーター14,15による研磨皿5への回転動力の伝達が行なえる。
また、各ピン38.39は、切欠き40,41の溝に引っかかるように挿入されている。このため、回転動力を伝えながら、カンザシ6,8による傾斜運動を妨げないため、上下チヤツク10,11の開放時でも安定した研磨を行うことができる。
本実施形態では、第2の研磨工程においても、レンズ3及び研磨皿5に回転運動を安定して伝達することができ、より高い研磨面精度のレンズ3を得ることができる。
(a)は、第1の実施の形態における第1の研磨工程を示す図、(b)は、その第2の研磨工程を示す図である。 (a)は、第2の実施の形態における第1の研磨工程を示す図、(b)は、その第2の研磨工程を示す図である。 (a)は、研磨皿の寸法関係を示す図、(b)は、レンズの寸法関係を示す図である。 第3の実施の形態における第2の研磨工程を示す図である。 従来の研磨機の断面図である。 (a)は、従来の研磨装置における第1の研磨工程を示す図、(b)は、その第2の研磨工程を示す図である。
符号の説明
1 上軸ユニット
2 下軸ユニット
3 レンズ
4 ホルダー
5 研磨皿
6 上軸カンザシ
7 上軸シリンダ
8 下軸カンザシ
9 下軸シリンダ
10 上軸チャック
11 下軸チャック
12 上軸スピンドル
13 下軸スピンドル
14 上軸モータ
15 下軸モータ
16 制御装置
M 研磨装置
P 上軸荷重
Q 下軸荷重
R 曲率半径
α 研磨皿半角
β レンズ半角
θ1 第1の相対角度
θ2 第2の相対角度
1 研磨皿径
2 レンズ径

Claims (4)

  1. ワークの回転軸に対し研磨皿の回転軸を傾斜させて前記ワークを前記研磨皿に当接して加圧し、前記ワークと前記研磨皿を相対運動させて前記ワークを研磨加工する研磨方法において、
    前記ワークを回転傾斜自在に保持し、前記研磨皿の傾斜自在な支持を固定して前記研磨皿に前記ワークを当接し、前記ワークと前記研磨皿の相対的な回転運動及び揺動運動により研磨加工を行う第1の研磨工程と、
    前記研磨皿を回転傾斜自在に保持し、前記ワークの傾斜自在な支持を固定して引き続き前記ワークと研磨皿の相対的な回転運動及び揺動運動により研磨加工を行う第2の研磨工程と、を備えている、
    ことを特徴とする研磨方法。
  2. 前記第2の研磨工程に移行する際に、前記第1の研磨工程で前記研磨皿を傾けた角度よりもその傾きを小さくして研磨を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  3. 前記第2の研磨工程に移行する際に、前記第1の研磨工程で前記研磨皿を傾けた角度よりもその傾きを小さくして配置すると共に、前記研磨皿に回転動力を伝達しながら研磨を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  4. ワークの回転軸に対し研磨皿の回転軸を傾斜配置し、前記ワークを前記研磨皿に当接して加圧し、前記ワークと前記研磨皿に相対運動を付与して前記ワークを研磨加工する研磨装置において、
    前記ワークを回転傾斜自在に保持し、該ワークの傾斜自在な支持を固定可能な第1のチャック手段と、
    前記研磨皿を回転傾斜自在に保持し、該研磨皿の傾斜自在な支持を固定可能な第2のチャック手段と、を備え、
    前記第2のチャック手段は、前記ワークが回転傾斜自在に支持された状態では前記研磨皿の傾斜自在な支持を固定し、
    前記第1のチャック手段は、前記研磨皿が回転傾斜自在に支持された状態では前記ワークの傾斜自在な支持を固定する、
    ことを特徴とする研磨装置。
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