JP2007185721A - 回転体の回転範囲規制機構及び産業用ロボット - Google Patents

回転体の回転範囲規制機構及び産業用ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】回転範囲を幅広い任意の範囲で規制することができ、騒音を低減することができる回転体の回転範囲規制機構及び産業用ロボットを提供することにある。
【解決手段】第1駆動モータM1の出力軸16の外周に、外歯歯車20を固着した。モータハウジング12に固着された取付基板22の取付面22bに、外歯歯車20と所定の間隔を置いて内歯歯車24を配設した。また、外歯歯車20と内歯歯車24との間に、外歯歯車20の外歯20aと内歯歯車24の内歯24aと噛合するように遊星歯車30を配置した。そして、その遊星歯車30に係合突起32を形成し、その係合突起32と係合するように取付基板22に係合ピン36を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転体の回転範囲規制機構及び産業用ロボットに関する。
産業用ロボット、特に多関節型ロボットでは複数の関節においてそれぞれの回転軸の中心軸線を回動中心に回動部材が回動することによってロボットの先端に取着されたロボットハンド等のエンドエフェクタに所望のロボット動作を行わせている。多関節型ロボットのうち、半導体ウエハや液晶用ガラス基板の搬送等によく用いられる水平多関節型ロボットは、図6に示すように、例えば固定ベース100に第1回転軸101を介して回動可能に連結された第1アーム102と、この第1アーム102の先端に第2回転軸103を介して連結された第2アーム104とで水平関節型のアームが構成される。その第2アーム104の先端には、昇降及び回転可能な作業軸105を介してエンドエフェクタ(図示しない)が装備される。このロボットRB1の場合、固定ベース100と第1アーム102及び第1アーム102と第2アーム104との結合部で相対的な回転を無限に許すと、2つの部材の間に延びる配線あるいは配管が過度に捩れて破損したり、ロボットRB1が予期せぬ動きをしたときに周囲のものにぶつかってしまったりする可能性がある。そのため、従来から、固定ベース100と第1アーム102の結合部、第1アーム102と第2アーム104の結合部においては、2つの部材間の相対回転を一定範囲に規制するためのストッパ機構が設けられている。
図7は、固定ベース100と第1アーム102とのストッパ機構110を示す。図7において、固定ベース100と第1アーム102の結合部では、第1アーム102を回動させる第1回転軸101にストッパ107を突設し、さらに固定部材となる固定ベース100の所定位置にストッパ107と係合するストッパ受け108を固着した。これによって、ストッパ107がストッパ受け108に係合することによって第1回転軸101の回転を一定範囲に規制した。しかしながら、この種のストッパ機構110では、2つの部材を360°以上相対回転させることができなかった。
そこで、2つの部材間の相対回転量が360°を超える回転範囲を設定できるストッパ機構が提案されている(特許文献1又は特許文献2参照)。詳しくは、図8に示すように、第1回転軸101には第1係合片120を固着する。一方、固定ベース100には摺動部材121を取着して、その摺動部材121に対して摺動可能に第2係合片122を設けた。そして、第1回転軸101が回転して第1係合片120が第2係合片122に係合すると、第1係合片120と第2係合片122とが一体になって摺動部材121を摺動し、その摺動部材121の左右に設けられた固定ストッパ123a,123bに第2係合片122が係合する。これによって、第1回転軸101のそれ以上の回転が規制され、固定ベース100と第1アーム102との総相対回転量が360°を超えて規制されるようになっている。
特開平7−136972号公報 特開平10−225890号公報
ところが、特許文献1及び特許文献2に記載のストッパ機構では、可動範囲内で回転している場合であっても、第1係合片120と第2係合片122が衝突するため、騒音が生じたり部品が傷んだりするという問題があった。また、ストッパ機構の部品形状によって回転体の回転範囲が決定されてしまうため、回転範囲を任意の範囲に変更するのが困難で
あった。
本発明は、前述した上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、回転範囲を幅広い任意の範囲で規制することができ、騒音を低減することができる回転体の回転範囲規制機構及び産業用ロボットを提供することにある。
本発明の回転体の回転範囲規制機構は、回転体とともに回転する外歯歯車と、前記外歯歯車の外周に所定の間隔を開けて配置固定された内歯歯車と、前記外歯歯車と前記内歯歯車との間に配置され、両歯車と噛合して前記外歯歯車の回転とともに自転しながら公転する遊星歯車と、前記遊星歯車の公転軌道上に配置固定され、前記遊星歯車の公転を規制する規制部材とを備えた。
本発明の回転体の回転範囲規制機構によれば、外歯歯車が回転体とともに回転し、その外歯歯車の回転に伴って、外歯歯車と内歯歯車との間に配置された遊星歯車が公転軌道上を自転しながら公転するようになっている。また、その公転軌道上に遊星歯車の公転を規制する規制部材を設けた。従って、遊星歯車の公転が規制部材によって規制されると、回転体の回転も規制される。そのため、従来のように回転範囲内で2つの部材が衝突することがないため、騒音を低減したり部材の消耗をなくすことができる。また、規制部材の位置を変更することによって、回転体の回転範囲を容易に変更することができる。さらに、外歯歯車と内歯歯車の歯数比を変更することによって、外歯歯車の回転速度と遊星歯車の公転における回転速度との比を変更することができるため、回転範囲を幅広く自由に設定することができる。
この回転体の回転範囲規制機構において、前記規制部材は、前記遊星歯車の公転軌道に沿って配置形成された取付板と、前記取付板の適宜の位置に取着した係合ピンとからなり、前記遊星歯車は、前記取付板に取着した前記係合ピンと係合する係合突起を形成してもよい。
この回転体の回転範囲規制機構によれば、取付板に係合ピンを形成し、遊星歯車に係合ピンと係合する係合突起を形成した。そのため、係合ピンと係合突起とが係合することによって、回転体の回転を規制することができる。
この回転体の回転範囲規制機構において、前記取付板は、複数の係合ピン取付部を有し、前記係合ピンを複数の前記係合ピン取付部に対して着脱可能に取着してもよい。
この回転体の回転範囲規制機構によれば、係合ピンが係合ピン取付部に対して着脱可能になっているため、係合ピンの位置を容易に変更することができる。従って、回転体の回転範囲をより容易に変更することができる。
この回転体の回転範囲規制機構において、前記係合ピンを弾性部材で形成し、前記係合突起を弾性部材で形成してもよい。
この回転体の回転範囲規制機構によれば、係合ピンと係合突起を弾性部材で形成した。そのため、係合突起が係合ピンに衝突する際に、係合突起と係合ピンにそれぞれかかる衝撃を和らげることができる。
本発明の産業用ロボットは、上記の回転体の回転範囲規制機構を備えた。
本発明の産業用ロボットによれば、回転軸部を回転させる際の騒音を低減することができる。また、回転軸部によって回転されるアーム等を幅広い回転範囲で自由に設定することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、ロボットRBを説明するための側面図、図2は、ストッパ機構STを説明するための断面図、図3は、ストッパ機構STを説明するための斜視図である。
図1において、ロボットRBは、水平多関節型の産業用ロボットであって、床面B等に固設された基台1の上面には、固定ベース3が固着されている。ロボットRBは、固定ベース3の右側下部の接続ケーブル5を介してロボットコントローラRCに接続されるとともに、そのロボットコントローラRCに基づいて駆動制御される。なお、ロボットコントローラRCには、ティーチングペンダントやパーソナルコンピュータ等の周辺装置が接続されており、その周辺装置からロボットRBの機種情報や教示データ等のロボットを駆動させるための情報信号等が入力されている。また、ロボットコントローラRCは、周辺装置から入力される情報信号に基づいてロボットRBを駆動制御するようになっている。
また、固定ベース3の上部には、第1アーム10が水平方向に360°以上回転可能に連結されている。固定ベース3には、第1駆動モータM1が配設されている。図2に示すように、第1駆動モータM1はそのモータハウジング12が固定ベース3に対して固設されている。第1駆動モータM1は減速機を備えたモータであって、その出力軸16は、第1アーム10の基端部内に突出し、第1アーム10に対して連結固定されている。従って、固定ベース3に固設された第1駆動モータM1が正逆回転すると、減速機にて減速された出力軸16の正逆回転に伴って第1アーム10は出力軸16の中心軸線C1を回動中心に水平方向に回転するようになっている。
第1アーム10よりも下側の出力軸16の外周には、ストッパ機構を構成する外歯歯車20が固着されて、出力軸16とともに一体回転をする。
第1駆動モータM1のモータハウジング12の出力軸16側(第1アーム10側)の側面12aには、取付板としての円形の取付基板22が固着されている。取付基板22は、その中心部に貫通穴22aが形成され、前記出力軸16がその貫通穴22aの中心軸線と同出力軸16の中心軸線C1とが一致するように貫通穴22aを貫通される。取付基板22の第1アーム10側の側面(取付面22b)には、内歯歯車24が固着されている。図3に示すように、内歯歯車24は、その内歯24aと出力軸16に固着した外歯歯車20の外歯20aとが一定間隔を保持して相対向するように、取付基板22に対して固着されている。そして、外歯歯車20と内歯歯車24とで環状の空間が形成され、その空間を公転軌道Rとする。
外歯歯車20と内歯歯車24との間には遊星歯車30が配設され、その遊星歯車30の歯30aは外歯歯車20の外歯20a及び内歯歯車24の内歯24aと噛合するようになっている。従って、遊星歯車30は、外歯歯車20(出力軸16)が回転すると、公転軌道R内で遊星歯車30の中心軸線L1を中心に回転(自転)するとともに、出力軸16の中心軸線C1を中心に公転軌道Rを回転(公転)するようになっている。また、遊星歯車30の取付基板22側の側面には、ゴム等の弾性部材からなる円柱状の係合突起32が突設され、係合突起32は遊星歯車30とともに自転及び公転する。
なお、本実施形態では、外歯歯車20の歯数と、内歯歯車24の歯数を、出力軸16の回転速度と遊星歯車30の公転における回転速度の比が2.5:1になるように設定している。すなわち、出力軸16(外歯歯車20)が右回りに250°回転すると、遊星歯車30は中心軸線C1を中心に公転軌道Rを右回りに100°回転するようになっている。つまり、遊星歯車30が公転軌道Rを一周するには、出力軸16(外歯歯車20)が900°回転することになる。
前記取付基板22の取付面22bであって、遊星歯車30が公転する公転軌道Rと対応する位置には、係合ピン取付部としてのピン嵌合凹部34が所定の間隔をおいて複数凹設されている。ピン嵌合凹部34には、ゴム等の弾性部材からなる規制部材としての係合ピン36(36a,36b)が嵌合固定されるようになっている。ピン嵌合凹部34に係合ピン36を嵌合固定することにより、係合ピン36は遊星歯車30に設けた係合突起32と係合し、公転する遊星歯車30のそれ以上の公転を規制する。
詳述すると、図4(a)に示すように、係合ピン36aは、基準位置Aから右回りに中心軸線C1を中心に130°回転した位置に形成されているピン嵌合凹部34に嵌合固定されている。また、係合ピン36bは、基準位置Aから左回りに中心軸線C1を中心に130°回転した位置に形成されているピン嵌合凹部34に嵌合固定されている。つまり、図4(b)に示すように、出力軸16が基準位置Aから右回りに300°回転すると、遊星歯車30は、基準位置Aから右回りに120°回転して、遊星歯車30の係合突起32と係合ピン36aとが係合するようになっている。一方、図4(c)に示すように、出力軸16が基準位置Aから左回りに300°回転すると、遊星歯車30は、基準位置Aから左回りに120°回転して、遊星歯車30の係合突起32と係合ピン36bとが係合するようになっている。
従って、出力軸16の回転を、右回りに300°、左回りに300°の範囲で規制することができ、固定ベース3と第1アーム10との総相対回転量を600°(=300°+300°)の範囲で規制することができる。そのため、回転範囲を360°以上に確保することができ、作業能率を向上させることができる。
また、ピン嵌合凹部34に嵌合固定させる係合ピン36の位置を変えることによって、出力軸16の回転範囲、すなわち、固定ベース3と第1アーム10との総相対回転量の範囲を容易に変更することができる。また、外歯歯車20及び内歯歯車24の歯数を変更することによって、出力軸16に対する遊星歯車30の公転における回転速度を変えることができるため、同様に、出力軸16の回転範囲を任意に変更することができる。そして、本実施形態では、外歯歯車20、内歯歯車24、遊星歯車30、係合突起32、ピン嵌合凹部34、係合ピン36(36a,36b)とからストッパ機構STが構成されている。
また、図1に示すように、第1アーム10の先端部には、第2アーム50が水平方向に回動可能に連結されている。詳しくは、第2アーム50の基端部側内部に固定された第2駆動モータM2の出力軸52が第1アーム10の先端部に連結固定されている。これによって、第2駆動モータM2の出力軸52が回転すると、第1アーム10の上側で第2アーム50が中心軸線C2を中心に水平方向に回動するようになっている。
また、第2アーム50の先端部には、作業軸54が昇降及び回転可能に設けられている。詳述すると、作業軸54は、第2アーム50内に設けられた第3駆動モータM3によって矢印D方向に昇降されるとともに、第2アーム50内に設けられた第4駆動モータM4によって中心軸線C3を中心に回転されるようになっている。また、作業軸54の下端部54aには、溶接ガンやハンド等のエンドエフェクタ(図示しない)が取着されるようになっている。そして、このエンドエフェクタを目標位置に移動し、対象物に対して溶接を行ったり、対象物をハンドリングしたりするようになっている。なお、第3駆動モータM3及び第4駆動モータM4は、ロボットコントローラRCによって駆動制御されている。
次に、上記のように構成したストッパ機構STの作用について説明する。
ロボットコントローラRCによってロボットRBの第1駆動モータM1が正回転されると、その第1駆動モータM1の出力軸16が中心軸線C1を中心に右回りに回転する。出力軸16が右回りに回転すると、第1アーム10よりも下側の出力軸16の外周に固着さ
れた外歯歯車20が出力軸16と連動して右回りに回転する。このとき、外歯歯車20と内歯歯車24との間に設けられた遊星歯車30は、右回りに自転しながら、出力軸16の中心軸線C1を中心に右回りに公転軌道R上を公転する。
遊星歯車30は、例えば出力軸16が基準位置Aから右回りに250°回転すると、基準位置Aから中心軸線C1を中心に右回りに100°公転する。また、図4(b)に示すように、遊星歯車30は、出力軸16が基準位置Aから右回りに300°回転すると、基準位置Aから中心軸線C1を中心に右回りに120°公転して、遊星歯車30の係合突起32が係合ピン36aに係合する。これによって、出力軸16の右回りへの回転を300°に規制している。
一方、ロボットコントローラRCによってロボットRBの第1駆動モータM1が逆回転されると、その第1駆動モータM1の出力軸16が中心軸線C1を中心に左回りに回転する。出力軸16が左回りに回転すると、出力軸16の外周に固着された外歯歯車20が出力軸16と連動して左回りに回転する。このとき、外歯歯車20と内歯歯車24との間に設けられた遊星歯車30は、左回りに自転しながら、出力軸16の中心軸線C1を中心に左回りに公転軌道R上を公転する。
遊星歯車30は、例えば出力軸16が基準位置Aから左回りに250°回転すると、基準位置Aから中心軸線C1を中心に左回りに100°公転する。また、図4(c)に示すように、遊星歯車30は、出力軸16が基準位置Aから左回りに300°回転すると、基準位置Aから中心軸線C1を中心に左回りに120°公転して、遊星歯車30の係合突起32が係合ピン36bに係合する。これによって、出力軸16の左回りへの回転を300°に規制している。
このように、本実施形態では、遊星歯車30の係合突起32及び係合ピン36a,36bによって、出力軸16の回転を右回りに300°、左回りに300°の範囲に規制することができる。これによって、固定ベース3及び第1アーム10の総相対回転量を600°に規制することができるため、回転範囲を360°以上に確保することができ、作業能率を向上させることができる。
次に、本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、遊星歯車30の係合突起32が係合ピン36a,36bに係合することによって、出力軸16の回転を規制するようにした。従って、従来のように回転範囲内で2つの部材が衝突することがないため、騒音を低減でき部材の消耗を抑制することができる。また、従来のように移動途中に2つの部材が係合して一体的に移動することがないため、移動中に出力軸16にかかる負荷の変動がない。
(2)本実施形態によれば、外歯歯車20と内歯歯車24との歯数を、出力軸16(外歯歯車20)の回転速度と遊星歯車30の公転における回転速度の比が2.5:1になるように設定した。また、係合ピン36a,36bを、遊星歯車30が基準位置Aから右回り及び左回りに公転軌道R上を120°公転した時に遊星歯車30の係合突起32と係合する位置に設けた。これによって、出力軸16の回転を、右回りに300°、左回りに300°に規制することができる。従って、固定ベース3と第1アーム10との総相対回転量を600°に規制することができるため、回転範囲を360°以上に確保することができ、作業効率を向上させることができる。また、外歯歯車20及び内歯歯車24の歯数を変更することによって、遊星歯車30の公転における回転速度を変えることができるため、出力軸16の回転範囲を任意に変更することができる。
(3)本実施形態によれば、係合ピン36a,36bが嵌合固定されるピン嵌合凹部3
4を複数設けた。従って、ピン嵌合凹部34に嵌合固定させる係合ピン36a,36bの位置を変えることによって、出力軸16の回転範囲を容易に変更することができる。
(4)本実施形態によれば、遊星歯車30の係合突起32及び係合ピン36a,36bをゴム等の弾性部材で構成するようにした。これによって、遊星歯車30の係合突起32と係合ピン36a,36bとが係合する際に、係合突起32及び係合ピン36a,36bにそれぞれにかかる回転力の衝撃を和らげることができる。そのため、係合突起32及び係合ピン36a,36bの劣化を好適に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、遊星歯車30の係合突起32と係合させて出力軸16の回転を規制する規制部材として2つの係合ピン36a,36bを設けた。これに限らず、例えば係合ピンを1つのみ設けるようにしてもよい。この場合、その1つの係合ピンによって、右回り及び左回りの回転が規制される。あるいは、係合ピン36a,36bに密接するようにさらに係合ピンを設けるようにしてもよい。これによって、遊星歯車30の係合突起32と係合ピン36a,36bが係合した際に、係合突起32及び係合ピン36a,36bにそれぞれかかる回転力を、新たに設けた係合ピンに分散させることができる。
・上記実施形態では、外歯歯車20と内歯歯車24との歯数を、出力軸16(外歯歯車20)の回転速度と遊星歯車30の公転における回転速度の比が2.5:1になるように設定した。また、係合ピン36a,36bを、遊星歯車30が基準位置Aから右回り及び左回りに公転軌道R上を120°公転した時に遊星歯車30の係合突起32と係合する位置に設けた。これによって、出力軸16の回転範囲は600°に規制されているが、この回転範囲に特に制限されない。例えば、出力軸16の回転範囲を600°よりも大きく又は600°よりも小さく規制するように設定してもよい。また、出力軸16の回転範囲を360°以下に規制するようにしてもよい。これらの場合、係合ピン36a,36bの位置を変更して出力軸16の回転範囲を変更するようにしてもよい。また、外歯歯車20と内歯歯車24との歯数を変更し、出力軸16(外歯歯車20)の回転速度と遊星歯車30の公転における回転速度の比を変更して、出力軸16の回転範囲を変更するようにしてもよい。
・上記実施形態では、公転軌道R上に遊星歯車30を1つ設けるようにしたが、これに限らず、遊星歯車を2つ以上設けるようにしてもよい。この場合、2つ以上の遊星歯車が同時に係合ピン36a(36b)に衝突するようにすれば、衝突の衝撃を分散させることができる。
・上記実施形態では、係合突起32と係合ピン36a,36bとが係合することによって、出力軸16の回転を規制した。これに限らず、例えば取付基板22の取付面22bに公転軌道Rに沿った円弧状の嵌合溝を形成して、その嵌合溝内を係合突起32が移動して、円弧状の嵌合溝の両端部に係合突起32が係合されて回転が規制されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、遊星歯車30の係合突起32を円柱状に形成したが、この形状に特に制限はない。例えば、係合突起32を直方体状に形成してもよい。また、係合突起32の係合ピン36a,36bに係合する側に図5に示す円弧状の係合部60をそれぞれ凹設するようにしてもよい。この場合、遊星歯車30の係合突起32が係合ピン36a,36bに係合する際に、係合ピン36a,36bがこの係合部60に嵌合される。これによって、係合突起32(係合部60)と係合ピン36a,36bとの接触面積が上記実施形態に比べて大きくなるため、係合突起32及び係合ピン36a,36bにかかる回転力を分散させることができる。
・上記実施形態では、係合ピン36a,36bを円柱状に形成したが、この形状に特に制限はない。例えば、係合ピン36a,36bを直方体状に形成してもよい。また、係合ピン36a,36bの係合突起32と係合する側に図5に示す円弧状の係合部60をそれぞれ形成するようにしてもよい。この場合、係合突起32が係合ピン36a,36bに係合される際に、係合突起32がこの係合部60に嵌合される。これによって、係合突起32と係合ピン36a,36b(係合部60)との接触面積が上記実施形態に比べて大きくなるため、係合突起32及び係合ピン36a,36bにかかる回転力を分散させることができる。
・上記実施形態では、係合ピン36a,36bをピン嵌合凹部34に嵌合固定するようにしたが、係合ピン36a,36bをねじにして、ピン嵌合凹部に螺着するようにしてもよい。
・上記実施形態では、遊星歯車30の係合突起32をゴム等の弾性部材で形成するようにしたが、弾性部材に制限されない。例えば、係合突起32を鉄、ステンレス等、金属で形成してもよい。この場合、金属の表面を弾性部材で被覆するようにしてもよい。また、係合突起32を遊星歯車30と一体に成型してもよい。
・上記実施形態では、係合ピン36a,36bをゴム等の弾性部材で形成するようにしたが、弾性部材に制限されない。例えば、係合突起32を鉄、ステンレス等、金属で形成してもよい。この場合、金属の表面を弾性部材で被覆するようにしてもよい。
・上記実施形態における遊星歯車30の係合突起32を省略してもよい。この場合、遊星歯車30と係合ピン36a,36bとが係合するように、係合ピン36a,36bの高さを変更する。また、係合ピン36a,36bに歯車をつけるようにしてもよい。これによって、遊星歯車30と係合ピン36a,36bの衝突の衝撃を減らすことができ、さらに遊星歯車の刃こぼれを好適に抑制することができる。
・上記実施形態におけるピン嵌合凹部34を全て省略してもよい。この場合、係合ピン36a,36bを取付基板22に固着することが好ましい。
・上記実施形態における取付基板22を省略してもよい。この場合、モータハウジング12に係合ピン36a,36bを固着するようにする。また、モータハウジング12にピン嵌合凹部34を形成して、そのピン嵌合凹部34に係合ピン36a,36bを嵌合固定させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、固定ベース3と第1アーム10との相対回転を駆動する第1駆動モータM1の出力軸16に、ストッパ機構STを設けるようにした。これに限らず、例えば第1アーム10と第2アーム50との相対回転を駆動する第2駆動モータM2の出力軸52にストッパ機構STを設けるようにしてもよい。また、第4駆動モータM4によって回転駆動される作業軸54にストッパ機構STを設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ロボットRBを水平多関節型ロボットに具体化したが、これに限らず、例えば垂直多関節型ロボットにしてもよい。
・上記実施形態では、産業用ロボットにおける出力軸16にストッパ機構STを設けるようにしたが、産業用ロボットに限らず、ストッパ機構を必要とする回転体であれば、例えば工作機械等の回転軸部にもストッパ機構STを利用することができる。
本実施形態におけるロボットを説明するための側面図。 同じく、ストッパ機構を説明するための断面図。 同じく、ストッパ機構を説明するための斜視図。 (a)、(b)、(c)はそれぞれストッパ機構の動作を説明するための平面図。 別例における係合突起及び係合ピンを説明するための斜視図。 従来例におけるロボットを説明するための斜視図。 従来例におけるストッパ機構を説明するための平面図。 従来例におけるストッパ機構を説明するための平面図。
符号の説明
C1〜C3…中心軸線、M1〜M4…第1〜第4駆動モータ、R…公転軌道、RB…ロボット、ST…ストッパ機構、3…固定ベース、10…第1アーム、12…モータハウジング、16…回転体としての出力軸、20…外歯歯車、20a…外歯、22…取付基板、22b…取付面、24…内歯歯車、24a…内歯、30…遊星歯車、30a…歯、32…係合突起、34…ピン嵌合凹部、36a,36b…規制部材としての係合ピン。

Claims (5)

  1. 回転体とともに回転する外歯歯車と、
    前記外歯歯車の外周に所定の間隔を開けて配置固定された内歯歯車と、
    前記外歯歯車と前記内歯歯車との間に配置され、両歯車と噛合して前記外歯歯車の回転とともに自転しながら公転する遊星歯車と、
    前記遊星歯車の公転軌道上に配置固定され、前記遊星歯車の公転を規制する規制部材とを備えたことを特徴とする回転体の回転範囲規制機構。
  2. 請求項1に記載の回転体の回転範囲規制機構において、
    前記規制部材は、前記遊星歯車の公転軌道に沿って配置形成された取付板と、前記取付板の適宜の位置に取着した係合ピンとからなり、
    前記遊星歯車は、前記取付板に取着した前記係合ピンと係合する係合突起を形成したことを特徴とする回転体の回転範囲規制機構。
  3. 請求項2に記載の回転体の回転範囲規制機構において、
    前記取付板は、複数の係合ピン取付部を有し、前記係合ピンを複数の前記係合ピン取付部に対して着脱可能に取着したことを特徴とする回転体の回転範囲規制機構。
  4. 請求項2又は3に記載の回転体の回転範囲規制機構において、
    前記係合ピンを弾性部材で形成し、前記係合突起を弾性部材で形成したことを特徴とする回転体の回転範囲規制機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転体の回転範囲規制機構を備えたことを特徴とする産業用ロボット。
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