JP2007185322A - うちわ製造装置およびうちわ製造方法 - Google Patents

うちわ製造装置およびうちわ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによってうちわを自動的に製造するうちわ製造装置を提供する。
【解決手段】うちわ製造装置60を、(a)補強板およびうちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するコンベア40と、(b)うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するとともに、うちわ本体をコンベア40に、うちわ本体が補強板に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送装置48と、(c)うちわ本体が補強板に重ね合わせられた後に、その補強板を折り曲げてうちわ本体に重ね合わせる折曲げ装置50とを含むものとする。うちわ本体搬送装置48は、うちわ本体を、平面視においては、補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、コンベア40の上方から、補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、搬送する。
【選択図】図6

Description

本発明は、扇部と柄部とを有するうちわを製造する技術に関するものであり、特に、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによってうちわを製造する技術に関するものである。
一般に、うちわという道具は、揺すられて風を起こす扇部と、その扇部を揺するためにユーザによって握られる柄部とを有するように構成される。
特許文献1は、この種のうちわの一従来例の構造を開示している。具体的には、この特許文献1は、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによって製造されるうちわの構造を開示している。
従来、この種のうちわは、板状の素材からうちわ本体と補強板とを切断型を用いて打ち抜いた後、手作業により、補強板を折り曲げてうちわ本体に結合することによって製造されていた。しかし、この手作業では、うちわを短期間に大量に生産することは困難である。
特許文献2は、特許文献1が開示するうちわとは構造が異なるうちわを自動的に製造する技術を開示している。この特許文献2が開示するうちわは、うちわ骨材と、共に円形状を成す2枚の紙であって、うちわ骨材の両面にそれぞれ貼り付けられるものとを含むように構成される。そのうちわ骨材は、両面にそれぞれ紙が貼り付けられるべき骨部と、柄部とを一平面上において互いに一体的に有するように構成される。
この特許文献2が開示している従来のうちわ製造装置は、(a)うちわ骨材を搬送するコンベアと、(b)そのコンベアにうちわ骨材を1個ずつ投入するうちわ骨材投入ステーションと、(c)コンベアによって支持されているうちわ骨材の下面に紙を一枚ずつ貼り付ける第1貼着機と、(d)コンベアによって支持されているうちわ骨材の上面に紙を一枚ずつ貼り付ける第2貼着機を含むように構成されている。
具体的には、この従来のうちわ製造装置においては、コンベアが、共に水平に延びる下側直線搬送部と上側直線搬送部とを有して一方向に循環させられるエンドレスなチェーンとして構成されている。うちわ骨材投入ステーションは、コンベアのうちの下側直線搬送部のうちの上流位置に配置されている。第1および第2貼着機は、下側直線搬送部のうちの下流位置に配置されている。
さらに具体的には、この従来のうちわ製造装置においては、コンベアは、うちわ骨材のうちの柄部を、そのうちわ骨材のうちの骨部がコンベアからそれの横方向に突出する姿勢で把持しつつ、搬送するように構成されている。すなわち、このコンベアは、うちわ骨材を横向きにかつ片持ち状に把持しつつ搬送するように構成されているのである。
その結果、うちわ骨材は、それの骨部の両面において露出する姿勢でコンベアによって搬送される。このコンベアは、さらに、うちわ骨材を間欠的に停止可能に搬送する。
第1および第2貼着機は、コンベアによって支持されているうちわ骨材のうちコンベアから横方向に突出する骨部を隔てて上下方向に互いに対向するように配置されている。その結果、第1および第2貼着機はそれぞれ、うちわ骨材のうちの骨部の露出面である両面に対向させられる。
第1貼着機は、作動中、コンベアによって支持されているうちわ骨材のうちの骨部の下方において、紙を積層状態で収容する第1紙ストック棚から最上位の紙を一枚ずつ吸着し、その吸着された紙を水平軸線まわりに反転させて位置決めし、その後、その位置決めされた紙を、コンベアの停止中に、骨部の下面に接着する。
これに対し、第2貼着機は、作動中、コンベアによって支持されているうちわ骨材のうちの骨部の上方において、紙を積層状態で収容する第2紙ストック棚から最上位の紙を一枚ずつ吸着し、その吸着された紙を垂直軸線まわりに180度旋回させて位置決めし、その後、その位置決めされた紙を、コンベアの停止中に、骨部の上面に接着する。
このように、この従来のうちわ製造装置においては、うちわ骨材が予定接着位置まで搬送されると停止させられ、その停止状態において、そのうちわ骨材の各表面に各紙が、各表面に対して直角な方向に接近させられて接着される。
特開2003−70515号公報 特開2001−190316号公報
特許文献1は、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによって製造されるうちわの一従来例の構造を開示している。しかし、この特許文献1は、この種のうちわを自動的に製造する技術を開示していない。
これに対し、特許文献2は、うちわ骨材のうちの骨部の両面にそれぞれ紙を接着することによってうちわを自動的に製造する一従来例を開示している。しかし、この特許文献2は、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによって製造されるうちわの構造も、そのようなうちわを自動的に製造する技術も開示していない。
このように、特許文献1および2は、それぞれ単独でも、互いに組み合わせても、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによって製造されるうちわを自動的に製造する技術を開示しておらず、示唆すらしていない。
このような事情を背景として、本発明は、柄部を構成する補強板を折り曲げて、扇部を構成するうちわ本体に結合することによってうちわを自動的に製造する技術を提供することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1) 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造装置であって、
前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
当該うちわ製造装置は、
前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するコンベアと、
前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が、前記コンベアによって搬送されてきた前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送装置と、
前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ装置と
を含み、
前記うちわ本体搬送装置は、前記コンベアの上方において、そのコンベアとの間に、そのコンベアによる前記補強板の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置されるとともに、前記うちわ本体を、平面視においては、前記補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、前記コンベアの上方から、前記補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、搬送するうちわ製造装置。
このうちわ製造装置によれば、コンベア、うちわ本体搬送装置および折曲げ装置により、柄部を構成する補強板が折り曲げられて、扇部を構成するうちわ本体に結合されることによってうちわが自動的に製造される。
このうちわ製造装置においては、うちわ本体搬送装置により、うちわ本体がコンベアに、そのうちわ本体のうちの少なくとも中板部が、コンベアによって搬送されてきた補強板のうちの下板部に重ね合わせられるように投入される。
その重合せを実現するために、うちわ本体搬送装置により、うちわ本体が、平面視においては、補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、コンベアの上方から、補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、搬送される。
さらに、このうちわ製造装置においては、うちわ本体搬送装置が、コンベアの上方において、そのコンベアとの間に、そのコンベアによる補強板の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置される。
したがって、このうちわ製造装置においては、補強板とうちわ本体とがそれぞれ、平面視においては移動方向が同じであるが、側面視においては、前進するにつれて徐々に互いに接近するように互いに異なる2つの経路に沿って搬送され、その後、それら補強板とうちわ本体とが互いに合体させられる。
すなわち、それら補強板とうちわ本体とは、垂直面内において、鋭角を成して互いに交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させられた後に、それら経路の交点において互いに合体させられるのである。
ここで、説明の便宜上、それら補強板とうちわ本体との一方を物体A、他方を物体Bと称する。また、それら物体AおよびBが互いに合体する際に、それら物体AおよびBがいずれも運動しているものと仮定する。また、物体Bの移動方向において物体Aの運動を観察することにする。
この仮定のもとに、物体AおよびBを、鋭角を成して互いに交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させて互いに合体させようとすると、物体Bの移動方向において物体Aを観察した場合のその物体Aの移動速度すなわちみかけ移動速度が、それら物体AおよびBを、互いに直角に交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させて互いに合体させようとした場合より、減少する。
物体Aのみかけ移動速度が減少すると、物体Aと物体Bとの合体位置が物体Bの移動速度のばらつきや移動方向のばらつきに対して鈍感になる。このように、ばらつきに対する合体位置の感度が低下すると、ばらつきの有無やばらつきの大小にもかかわらず合体位置が安定化し、ひいては、完成品としてのうちわの組立精度が向上する。
よって、このうちわ製造装置によれば、うちわの組立精度向上のために、補強板とうちわ本体との一方を停止させた後にそれら補強板とうちわ本体とを互いに合体させることが不可欠ではなくなる。その結果、それら補強板およびうちわ本体を移動させつつ互いに合体させることが可能となり、ひいては、うちわの生産効率を向上させることが可能となる。
ただし、このうちわ製造装置は、補強板とうちわ本体との一方が停止させられた後にそれら補強板とうちわ本体とが互いに合体させられる態様で実施することは可能である。
本項および下記の各項において「中板部」は、例えば、うちわ本体が、円形部とそれから突き出た突出部とを有する場合に、その突出部を意味するように解釈することが可能である。また、「中板部」は、うちわ本体が円形部のみ有する場合に、その円形部のうち周縁部の一部であって最終的に、補強板の上板部と下板部とによって挟まれる部分を意味するように解釈することも可能である。要するに、「中板部」は、うちわ本体のうち、上板部と下板部とによって最終的に挟まれることになる部分を意味するのである。
(2) 前記コンベアは、展開状態にある前記補強板において前記上板部と前記下板部とを共に通過する一直線の方向が前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記上板部が先頭である向きに、前記補強板を搬送し、
前記うちわ本体搬送装置は、前記中板部に沿って延びるように前記うちわ本体に設定されたうちわ中心線の方向が、平面視において、前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記中板部が先頭である向きに、前記うちわ本体を搬送し、
前記折曲げ装置は、前記コンベアによって前記展開状態で前進させられる前記補強板のうちの前記上板部の前進運動に対抗する向きの力をその上板部に作用させることにより、その上板部を前記中板部の上面に接近する向きに起伏させる起伏機構を含む(1)項に記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置においては、コンベアに対する補強板およびうちわ本体のそれぞれの特定の配置方向性を前提に、折曲げ装置により、コンベアによって展開状態で前進させられる補強板のうちの上板部の前進運動に対抗する向きの力がその上板部に作用させられる。それにより、その上板部が中板部の上面に接近する向きに起伏させられる。
このうちわ製造装置は、前記起伏機構が、例えば、上板部の前進運動に対抗する向きの力を、機械的にその上板部に作用させる態様で実施したり、圧力媒体を用いて上板部に作用させる態様で実施したり、磁気的に上板部に作用させる態様で実施することが可能である。
(3) 前記起伏機構は、
前記補強板の移動方向と交差する方向に延びる回動軸線まわりに回動可能なアーム部を含み、
そのアーム部は、待機状態においては、前記上板部の前方に位置させられ、その上板部が接近して係合状態に移行すると、前記アーム部は、前記コンベアによって前進させられる前記補強板から受ける力により、前記回動軸線まわりに、前記上板部を前記下板部に対して折り曲げる向きに回動させられ、
前記折曲げ装置は、さらに、前記コンベアと対向して配置された押付け機構であって、前記補強板が、前記上板部が前記下板部に対して折り曲げられた折曲げ状態で進入した後に、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記中板部に押し付けるものを含む(2)項に記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置においては、補強板が接近するとその補強板のうちの上板部に係合するアーム部が、その補強板の前方に、かつ、その補強板の移動方向と交差する方向に延びる回動軸線まわりに回動可能な状態で配置される。
このアーム部は、上板部と係合すると、その上板部から受ける力により、回動軸線まわりに、上板部を下板部に対して折り曲げる向きに回動させられる。このアーム部は、その回動により、上板部から受ける力を、回動軸線まわりのモーメントに変換する。その変換されたモーメントにより、上板部が下板部に対して折り曲げられる。
さらに、このうちわ製造装置においては、そのアーム部によって上板部が下板部によって折り曲げられた後に上板部を下板部に押し付ける押付け機構が、コンベアと対向して配置される。
この押付け機構は、上板部が下板部に対して折り曲げられた状態で進入した後に、コンベアによる補強板の前進運動との共同作用により、上板部を中板部に押し付ける。その結果、上板部が中板部に密着させられる。
(4) 前記折曲げ装置は、さらに、前記補強板が、前記折曲げ状態で前記押付け機構に進入しようとすると、前記上板部を横方向において両側から挟むことにより、前記上板部の向きを矯正する矯正機構を含む(3)項に記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置においては、補強板が折曲げ状態で押付け機構に進入しようとすると、上板部を横方向において両側から挟む矯正機構が配置される。この矯正機構により、上板部の向きが機械的に矯正される。さらに、その矯正が、押付け機構によって上板部が中板部に押付けられる前に行われる。
したがって、このうちわ製造装置によれば、アーム部によって上板部が下板部に対して折り曲げられることに起因して補強板の向きが変化することがあっても、その補強板の向きが矯正機構によって機械的に修正される。
この矯正機構は、コンベア上において補強板より上流側に位置するうちわ本体が強固に保持されている状態で、補強板の向きを機械的に矯正する態様で実施することが望ましい。
この態様を採用すれば、アーム部によって上板部が下板部に対して折り曲げられることに起因して補強板の向きがうちわ本体に対して相対的に変化しても、その後に補強板の向きがうちわ本体に対して相対的に修正される。その結果、それら補強板とうちわ本体との相対的位置関係が正常化される。
(5) さらに、前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わされる前に、その補強板の上面に接着剤を塗布する塗布装置を含む(1)ないし(4)項のいずれかに記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置においては、うちわ本体が補強板に重ね合わされる前に、その補強板の上面に接着剤が塗布される。一方、うちわ本体が補強板に重ね合わされる前にあっては、その補強板が展開状態にある。すなわち、その補強板は、それの上方から、上板部にも下板部にもアクセスできる状態にあるのである。
補強板に接着剤が塗布された後に、その補強板のうちの下板部の上面にうちわ本体の下面が重ね合わされ、その後、補強板が折り曲げられてその補強板のうちの上板部の下面(折曲状態における下面)がうちわ本体の上面に重ね合わされる。その結果、補強板が、うちわ本体の両面にそれぞれ、接着剤を用いて接合される。
したがって、このうちわ製造装置によれば、補強板のうちの下板部をうちわ本体の下面に接合するための接着作業と、補強板のうちの上板部をうちわ本体の上面に接合するための接着作業とを、同じ位置からの接着剤の塗布によって実現することが可能となる。
よって、このうちわ製造装置によれば、結果的にうちわ本体の両面にそれぞれ接着剤が塗布されるようにすることが必要であるにもかかわらず、そのうちわ本体に関する一側のみに接着剤の塗布位置を設定すれば済む。その結果、接着剤の塗布位置をうちわ本体に関する両側にそれぞれ設定しなければならない場合より、接着作業が簡易化される。
(6) 前記塗布装置は、前記コンベアの上方に位置固定に配置されたノズルを有し、前記コンベアによる前記補強板の前進中に、前記ノズルから前記接着剤を前記補強板の上面に向けて吐出する(5)項に記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置によれば、コンベアによる補強板の前進中に、その補強板の上面に向かって接着剤が定点から吐出されることにより、補強板の上面に接着剤が塗布される。
接着剤は、同じ補強板について連続的に吐出したり、間欠的に吐出することが可能である。接着剤が連続的に吐出される場合には、補強板の上面に接着剤が、側面視において、連続線として形成され、これに対し、接着剤が間欠的に吐出される場合には、補強板の上面に接着剤が、側面視において、ドット列として形成される。いずれにしても、接着剤が定点から吐出されるにもかかわらず、接着剤が補強板の上面に広範囲に分布させられることになる。
(7) 前記コンベアは、前記補強板および前記うちわ本体のそれぞれの下面に接触してそれら補強板およびうちわ本体を下方から支持するエンドレスなベルトであって、そのベルトの長さ方向において並んだ複数の空気開口を有するものを含み、
当該うちわ製造装置は、さらに、
前記複数の空気開口に負圧を発生させて前記補強板および前記うちわ本体を前記ベルトに向かって吸引する負圧発生装置を含む(1)ないし(6)項のいずれかに記載のうちわ製造装置。
このうちわ製造装置によれば、補強板およびうちわ本体とベルトとの結合が、それら補強板およびうちわ本体とベルトとの間における摩擦のみならず、負圧による吸引によっても、達成される。
したがって、このうちわ製造装置によれば、補強板およびうちわ本体とベルトとの結合力が、それら補強板およびうちわ本体とベルトとの間における摩擦のみによって達成される場合より向上し、その結果、それら補強板およびうちわ本体がベルトに対して予定外にずれる可能性が低減する。
なお付言するに、本項に記載の技術的特徴は、前記(1)ないし(6)項に記載の技術的特徴と組み合わせて実施することが不可欠ではなく、切り離して実施することが可能である。
(8) 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造方法であって、
前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
当該うちわ製造方法は、
前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのコンベアに前記補強板を一枚ずつ投入する補強板投入工程と、
その投入された補強板を前記コンベアを用いて搬送する補強板搬送工程と、
前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのうちわ本体搬送装置に前記うちわ本体を一枚ずつ投入するうちわ本体投入工程と、
その投入されたうちわ本体を前記うちわ本体搬送装置を用いて搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送工程と、
前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ工程と
を含み、
前記うちわ本体搬送装置は、前記コンベアの上方において、そのコンベアとの間に、そのコンベアによる前記補強板の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置されており、
前記うちわ本体搬送工程は、前記投入されたうちわ本体を、平面視においては、前記補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、前記コンベアの上方から、前記補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、前記うちわ本体搬送装置を用いて搬送するうちわ製造方法。
このうちわ製造方法が実施されると、柄部を構成する補強板が折り曲げられて、扇部を構成するうちわ本体に結合されることによってうちわが製造される。
このうちわ製造方法が実施されると、うちわ本体搬送装置により、うちわ本体がコンベアに投入されて、そのうちわ本体のうちの少なくとも中板部が補強板のうちの下板部に重ね合わせられる。
その重合せが実現されるために、そのうちわ本体搬送装置により、うちわ本体が、平面視においては、補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、コンベアの上方から、補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、搬送される。
したがって、このうちわ製造方法が実施されると、補強板とうちわ本体とがそれぞれ、平面視においては移動方向が同じであるが、側面視においては、前進するにつれて徐々に互いに接近するように互いに異なる2つの経路に沿って搬送され、その後、それら補強板とうちわ本体とが互いに合体させられる。
すなわち、それら補強板とうちわ本体とは、垂直面内において、鋭角を成して互いに交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させられた後に、それら経路の交点において互いに合体させられるのである。
したがって、このうちわ製造方法によれば、それら補強板とうちわ本体とが互いに合体させられるときにおける両者間の速度差が、それら補強板とうちわ本体とを、互いに直角に交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させて両者を合体させる場合より、減少する。
よって、このうちわ製造方法によれば、前記(1)項において前述した理由と同じ理由により、補強板とうちわ本体とを互いに合体させるときにそれら補強板とうちわ本体との一方を停止させることが不可欠ではなくなり、その結果、それら補強板およびうちわ本体を高速で移動させることが容易となり、ひいては、うちわの生産効率を向上させることが容易となる。
(9) 前記補強板搬送工程は、展開状態にある前記補強板において前記上板部と前記下板部とを共に通過する一直線の方向が前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記上板部が先頭である向きに、前記補強板を搬送する第1搬送工程を含み、
前記うちわ本体搬送工程は、前記中板部に沿って延びるように前記うちわ本体に設定されたうちわ中心線の方向が、平面視において、前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記中板部が先頭である向きに、前記うちわ本体を搬送する第2搬送工程を含み、
前記折曲げ工程は、前記コンベアによって前記展開状態で前進させられる前記補強板のうちの前記上板部の前進運動に対抗する向きの力をその上板部に作用させることにより、その上板部を前記中板部の上面に接近する向きに起伏させる起伏工程を含む(8)項に記載のうちわ製造方法。
このうちわ製造方法が実施されると、コンベアに対する補強板およびうちわ本体のそれぞれの特定の配置方向性を前提に、コンベアによって展開状態で前進させられる補強板のうちの上板部の前進運動に対抗する向きの力がその上板部に作用させられる。それにより、その上板部が中板部の上面に接近する向きに起伏させられる。
このうちわ製造装置は、前記起伏工程が、例えば、上板部の前進運動に対抗する向きの力を、機械的にその上板部に作用させる態様で実施したり、圧力媒体を用いて上板部に作用させる態様で実施したり、磁気的に上板部に作用させる態様で実施することが可能である。
(10) 前記起伏工程は、前記コンベアによって前進させられる前記補強板の前方において、その補強板の前進を邪魔することにより、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記下板部に対して折り曲げる工程を含み、
前記折曲げ工程は、さらに、
前記上板部が前記下板部に対して折り曲げられた後に、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記中板部に押し付ける工程を含む(9)項に記載のうちわ製造方法。
このうちわ製造方法が実施されると、コンベアによって前進させられる補強板の前方において、その補強板の前進が邪魔される。それにより、コンベアによる補強板の前進運動との共同作用により、上板部が下板部に対して折り曲げられる。
さらに、このうちわ製造方法が実施されると、コンベアによる補強板の前進運動との共同作用により、上板部が中板部に押し付けられる。それにより、上板部が中板部に密着させられる。
(11) 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造装置であって、
前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
当該うちわ製造装置は、
前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するコンベアと、
前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が、前記コンベアによって搬送されてきた前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送装置と、
前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ装置と
を含むうちわ製造装置。
このうちわ製造装置は、前記(1)ないし(7)項にそれぞれ記載された複数の技術的特徴のうちの少なくとも一つと組み合わせて実施したり、本明細書に記載された複数の技術的特徴のうちの少なくとも一つと組み合わせて実施することが可能である。
(12) 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造方法であって、
前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
当該うちわ製造方法は、
前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのコンベアに前記補強板を一枚ずつ投入する補強板投入工程と、
前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのうちわ本体搬送装置に前記うちわ本体を一枚ずつ投入するうちわ本体投入工程と、
その投入されたうちわ本体を前記うちわ本体搬送装置を用いて搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送工程と、
前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ工程と
を含むうちわ製造方法。
このうちわ製造方法は、前記(1)ないし(10)項にそれぞれ記載された複数の技術的特徴のうちの少なくとも一つと組み合わせて実施したり、本明細書に記載された複数の技術的特徴のうちの少なくとも一つと組み合わせて実施することが可能である。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態の一つを図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態に従ううちわ製造方法によって製造される完成品としてのうちわ10が斜視図で示されている。このうちわ10は、機能的には、揺すられて風を起こす扇部12と、その扇部12を揺するためにユーザによって握られる柄部14とに分割される。柄部14は、中板部20が上板部22と下板部24とによってサンドイッチされた構造を有する。
図2(a)および(b)に示すように、このうちわは、部品構成的には、扇部12を構成するうちわ本体30と、柄部14を構成する補強板32とに分割される。すなわち、このうちわは、2部品構成なのである。
うちわ本体30は、扇部12と中板部20とを一平面上において互いに一体的に有するように形成される。扇部12は概して円形を成し、一方、中板部20は、その扇部12の外周の一部から半径方向外向きに延びる細長い長方形を成している。
補強板32は、上板部22と下板部24とを一平面上において互いに一体的に有するように形成される。この補強板32は、それの長さ方向に延びる前後中心線に関して対称的であるとともに、その前後中心線の中点においてその前後中心線と直角に交差する左右中心線に関しても対称的である平面形状を有している。
この補強板32は、それの両端部においてそれの中央部より外側に張り出している。各張出し部は、概して扇形を成すとともに、補強板32が正確にうちわ本体30に重ね合わせられた状態で、そのうちわ本体30の外周とちょうど一致する外周を有する形状を有する。
本実施形態においては、うちわ本体30も補強板32も紙製であるが、それらうちわ本体30および補強板32を構成する材料は、紙以外の薄い材料、例えば、プラスチックシートに置換することが可能である。
図3には、本実施形態に従ううちわ製造方法が工程図で示されている。
このうちわ製造方法は、補強板32を一枚ずつ、展開状態で、コンベア40(図5および図6参照)に、補強板投入装置42(図5および図6参照)を用いて投入する補強板投入工程S1と、その投入された補強板32の上面に接着剤を接着剤塗布装置44(図5および図6参照)を用いて塗布する接着剤塗布工程S2とを含んでいる。
コンベア40は、補強板32およびうちわ本体30をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するために用いられる。コンベア40、補強板投入装置42および接着剤塗布装置44のそれぞれの構成および作動については、後に詳述する。
このうちわ製造方法は、さらに、コンベア40に投入された補強板32をコンベア40を用いて搬送する補強板搬送工程S3を含んでいる。
このうちわ製造方法は、さらに、うちわ本体30を一枚ずつ、うちわ本体投入装置46(図5および図6参照)を用いて、うちわ本体搬送装置48に投入するうちわ本体投入工程S4を含んでいる。このうちわ本体投入工程S4は、補強板投入工程S1と並行して実行される。うちわ本体投入装置46の構成および作動については、後に詳述する。
うちわ本体搬送装置48は、うちわ本体30をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向(図5および図6参照)に搬送するように構成されている。このうちわ本体搬送装置48は、コンベア40の上方において、そのコンベア40との間に、そのコンベア40による補強板32の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置される。このうちわ本体搬送装置48の構成および作動については、後に詳述する。
このうちわ製造方法は、さらに、そのうちわ本体投入工程S4の実行によって投入されたうちわ本体30を、うちわ本体搬送装置48を用いて搬送するうちわ本体搬送工程S5を含んでいる。このうちわ本体搬送工程S5は、補強板搬送工程S3と並行して実行される。
このうちわ本体搬送工程S5が実施されると、うちわ本体30が、平面視においては、補強板32と同じ方向に移動する一方、側面視においては、コンベア40の上方から、補強板32の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、うちわ本体搬送装置48を用いて搬送される。さらに、このうちわ本体搬送工程S5が実行されると、うちわ本体30がコンベア40に、うちわ本体30のうちの少なくとも中板部20が補強板32のうちの下板部24に重ね合わせられるように投入される。
このうちわ本体搬送工程工程S5が実行されると、図4(a)に示すように、うちわ本体30のうちの少なくとも中板部20が補強板32のうちの下板部24に重ね合わせられて成る合体品が製作される。
図3に示すように、このうちわ製造方法は、さらに、うちわ本体30が補強板32に重ね合わせられた後に、折曲げ装置50(図5および図6参照)を用いて、その補強板32のうちの上板部22を折り曲げて中板部20に重ね合わせる折曲げ工程S6を含んでいる。その折曲げ装置50の構成および作動については、後に詳述する。この折曲げ工程S6が実行されると、うちわが完成する。図4(b)には、完成されたうちわが平面図で示されている。
図5には、本実施形態に従ううちわ製造装置60が平面図で示され、図6には、側面図で示されている。図5および図6においては、いずれも、右側が製造工程における上流側であり、左側が下流側であり、補強板32およびうちわ本体30が右側から左側に移動するにつれて製造工程が進行する。
図5および図6に示すように、このうちわ製造装置60は、コンベア40と、補強板投入装置42と、接着剤塗布装置44と、うちわ本体投入装置46と、うちわ本体搬送装置48と、折曲げ装置50と、姿勢安定化装置52とを含むように構成されている。
コンベア40は、後に詳述するが、図5および図6に示すように、概して矩形断面で真っ直ぐにかつ水平に延びる中空のフレーム90を備えている。そのフレーム90には、図5に示すように、複数本のベルト96が、そのフレーム90の長さ方向に延びるように配置されている。
折曲げ装置50は、後に詳述するが、回動爪294(図20参照)で引っ掛けて補強板32のリーディングエンドである上板部22をトレーリングエンドである下板部24に対してに折り曲げる折曲げ機能と、その折り曲げられた上板部22をうちわ本体30に押し付けて中板部20に密着させる押付け機能とを有するように設計されている。
姿勢安定化装置52は、後に詳述するが、コンベア40のベルト96上においてうちわ本体30および補強板32のそれぞれの姿勢を安定化させる機能と、うちわ本体搬送装置48においてうちわ本体30の姿勢を安定化させる機能とを有する。それら機能を果たすために、この姿勢安定化装置52は、うちわ本体30および補強板32をベルト96に押し付けて両者間の摩擦力を増加させるとともに、うちわ本体30をうちわ本体搬送装置48のベルト164に押し付けて両者間の摩擦力を増加させるように設計されている。
図5および図6に示すように、補強板投入装置42と、接着剤塗布装置44と、うちわ本体投入装置46と、うちわ本体搬送装置48と、折曲げ装置50と、姿勢安定化装置52とは、いずれも、フレーム90に取り付けられている。
このうちわ製造装置60は、さらに、図7にブロック図で示すように、オペレータによって操作される操作盤70と、複数個のリミットスイッチ(図7においては「LS」と略称する。)72と、複数個のモータ74と、負圧発生装置76と、オーバラン防止装置78と、制御装置80とを含むように構成されている。
複数個のモータ74、負圧発生装置76およびオーバラン防止装置78はいずれも、電源82に電気的に接続されている。また、負圧発生装置76、オーバラン防止装置78および制御装置80はいずれも、フレーム90に取り付けられている。
操作盤70は、オペレータによって操作される複数個のスイッチを有している。それらスイッチは、例えば、電源82の投入のために操作される電源スイッチ84と、うちわ製造装置60を起動させるために操作される起動スイッチ86と、うちわ製造装置60を停止させるために操作される停止スイッチ88とを有している。
複数個のリミットスイッチ72は、コンベア40におけるうちわ本体30および補強板32がそれぞれ、特定の位置に到達したことを検出するセンサとして設けられている。複数個のモータ74は、コンベア40、補強板投入装置42、うちわ本体投入装置46、うちわ本体搬送装置48、折曲げ装置50および姿勢安定化装置52を駆動するために設けられている。
負圧発生装置76は、補強板32およびうちわ10をコンベア40のベルト96に吸着するための負圧と、うちわ本体30をうちわ本体搬送装置48のベルト164に吸着するための負圧とのうち少なくとも前者を、コンベア40内の閉塞空間とうちわ本体搬送装置48内の閉塞空間とのうち対応するものの内部に発生させるために設けられている。
この負圧発生装置76は、図示しないが、コンベア40内の閉塞空間とうちわ本体搬送装置48内の閉塞空間とのうち少なくとも前者から空気を吸い出すポンプと、そのポンプを駆動するモータとを含むように構成されている。
本実施形態においては、この負圧発生装置76が、図示しないが、2個のポンプ(例えば、リングブロア)と、それらポンプをそれぞれ駆動する2個のモータとを含むように構成されている。それら2個のポンプの一方は、うちわ本体30を吸着するために、ダクトおよびフレキシブルなホースを介してうちわ本体搬送装置48内の閉塞空間に接続され、他方は、補強板32およびうちわ10を吸着するために、ダクトおよびフレキシブルなホースを介してコンベア40内の閉塞空間に接続されている。
ベルト96には、図5に部分的に示すように、そのベルト96の長さ方向に複数個の空気開口97が一列に等間隔で並んで形成されている。補強板32およびうちわ10が、ベルト96に、対応する空気開口97を塞ぐように載置されると、その空気開口97を介して負圧が補強板32およびうちわ10に作用させられる。その結果、それら補強板32およびうちわ本体30がベルト96に吸着される。
うちわ本体30をうちわ本体搬送装置48のベルト164に吸着することが必要である場合には、そのベルト164にも、ベルト96と同様に、複数個の空気開口97が形成される。
オーバラン防止装置78は、うちわ本体30の動作と補強板32の動作とを互いに同期させる同期装置の一例である。
このオーバラン防止装置78は、具体的には、うちわ本体30の前進運動を選択的に規制することにより、うちわ本体搬送装置48がうちわ本体30をコンベア40に投入するタイミングを制御する。その結果、うちわ本体搬送装置48からコンベア40にうちわ本体30が正規のタイミングで投入されることがより確実化される。
制御装置80は、操作盤70の操作状態およびリミットスイッチ72の出力信号に基づき、複数個のモータ74の起動・停止および回転速度、接着剤塗布装置44が液状の接着剤を吐出するタイミング、負圧発生装置76の起動・停止およびオーバラン防止装置78の起動・停止を制御するために設けられている。この制御装置80は、所定の動作をシーケンサまたはコンピュータを用いて実行するように設計されている。
図6に示すように、コンベア40のフレーム90には、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された駆動プーリ92および従動プーリ94が回転可能に取り付けられている。
図6に示すように、それら駆動プーリ92および従動プーリ94に、前後方向に延びるエンドレスなベルト96が3本、互いに並列に巻き掛けられている。その結果、フレーム90において各ベルト96が、対応するモータ74の駆動により、一方向に循環させられる。
図6に示すように、フレーム90は、複数個のキャスタ98により、うちわ製造装置60が設置されるべきフロア上において任意の方向に移動可能に支持されている。
図6に示すように、いずれのベルト96も、フレーム90の上流端位置(図において右端位置)から下流端位置(図において左端位置)まで直線的に延びており、その結果、いずれのベルト96も、共にほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。
各ベルト96は、それぞれの上側直線部の上面において、うちわ本体30および補強板32のそれぞれの下面を、水平な姿勢となるように支持しつつ、それらうちわ本体30および補強板32を一方向に搬送する。
図6に示すように、補強板投入装置42は、各々水平な姿勢にある複数枚の補強板32を積層状に収容するスタッカ100と、そのスタッカ100において最下位の補強板32をそれより上位の補強板32から、摩擦を利用して分離するセパレータ102とを備えている。そのセパレータ102は、スタッカ100から取り出した補強板32を一枚ずつ、ベルト96の上流端位置に投入する。
図8には、スタッカ100が平面図で示されている。このスタッカ100は、水平な姿勢にある補強板32を、横方向において互いに隔たった複数個の横側部をそれぞれ支持する複数個の横側ガイド104と、その補強板32を前後方向において挟んで支持する前側ガイド106および後側ガイド108とを有している。互いに対向する横側ガイド104同士の間隔も、前側ガイド106および後側ガイド108間の間隔も、ピンと長穴とのスライド嵌合構造により、一定範囲内で調節可能である。
図9には、それら前側ガイド106と後側ガイド108とが、側面図で示されている。後側ガイド108の下端部には、下方に向かうにつれて前側ガイド106との距離が減少するように斜面110が形成されている。この斜面110は、スタッカ100から補強板32が一枚ずつ、取り出される動作の確実化に寄与する。
図10には、セパレータ102が平面図で示されている。このセパレータ102は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された駆動プーリ120および従動プーリ122を有している。駆動プーリ120はモータ74によって駆動される。それら駆動プーリ120と従動プーリ122とに、前後方向に延びるエンドレスなベルト124が3本、互いに並列に巻き掛けられている。
その結果、いずれのベルト124も、共にほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。各ベルト124は、それぞれの上側直線部の上面において、補強板32の下面を、水平な姿勢となるように支持しつつ、その補強板32を一方向に搬送する。
図5および図6には、接着剤塗布装置44が平面図および側面図でそれぞれ示されている。この接着剤塗布装置44は、よく知られたソレノイド駆動式吐出ガンに分類される。簡単に説明すると、この接着剤塗布装置44は、ソレノイドと、そのソレノイドの電磁力によって制御されるバルブと、そのバルブの吐出側に接続され、接着剤が吐出もしくは噴射されまたは滴下させられるノズルとを含むように構成される。
図5および図6に示すように、この接着剤塗布装置44は、コンベア40上において、補強板投入装置42とうちわ本体投入装置46との間の位置に配置されている。図11に平面図で示すように、この接着剤塗布装置44は、各々位置固定にして横方向に並んだ3個のノズルからそれぞれ、液滴状の接着剤を、補強板32の移動に同期させて、間欠的に吐出する。
その結果、この接着剤塗布装置44は、コンベア40による補強板32の前進運動との共同作用により、展開状態にある補強板32の上面に、互いに並列な3本の直線に沿って液滴状の接着剤を離散的に塗布することが可能となる。
図6に示すように、うちわ本体投入装置46は、各々水平な姿勢にある複数枚のうちわ本体30を積層状に収容するスタッカ130と、そのスタッカ130において最下位のうちわ本体30をそれより上位のうちわ本体30から、摩擦を利用して分離するセパレータ132とを備えている。そのセパレータ132は、スタッカ130から取り出したうちわ本体30を一枚ずつ、うちわ本体搬送装置48の上流端位置に投入する。
図12には、スタッカ130が平面図で示されている。このスタッカ130は、水平な姿勢にあるうちわ本体30を、横方向において互いに隔たった複数個の横側部をそれぞれ支持する複数個の横側ガイド134と、そのうちわ本体30を前後方向において挟んで支持する前側ガイド136および後側ガイド138とを有している。互いに対向する横側ガイド134同士の間隔も、前側ガイド136および後側ガイド138間の間隔も、ピンと長穴とのスライド嵌合構造により、一定範囲内で調節可能である。
図12に示すように、前側ガイド136は、平面視において、うちわ本体30のうちの中板部20が完全に進入することを可能にする大きさの溝140を有している。この前側ガイド136は、それの後面142においてうちわ本体30のうちの前部に接触してそれを支持するように設計されている。
図13には、それら前側ガイド136と後側ガイド138とが、側面図で示されている。後側ガイド138の下端部には、下方に向かうにつれて前側ガイド136との距離が減少するように斜面144が形成されている。この斜面144は、スタッカ130からうちわ本体30が一枚ずつ、取り出される動作の確実化に寄与する。
図12に示すように、複数個の横側ガイド134は、うちわ本体30を隔てて互いに対向する2対の横側ガイド134を有している。図14には、それら2対の横側ガイド134の一方のみが代表的に、側面図で示されている。
図15には、セパレータ132が平面図で示されている。このセパレータ132は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された駆動プーリ150および従動プーリ152を有している。駆動プーリ150はモータ74によって駆動される。それら駆動プーリ150と従動プーリ152とに、前後方向に延びるエンドレスなベルト154が7本、互いに並列に巻き掛けられている。
その結果、いずれのベルト154も、共にほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。各ベルト154は、それぞれの上側直線部の上面において、うちわ本体30の下面を、水平な姿勢となるように支持しつつ、そのうちわ本体30を一方向に搬送する。
図5および図6に示すように、うちわ本体投入装置46の直ぐ下流に、うちわ本体搬送装置48が設置されている。図16には、このうちわ本体搬送装置48が平面図で示される一方、図17には、側面図で示されている。
図17に示すように、このうちわ本体搬送装置48は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された駆動プーリ160および従動プーリ162を有している。駆動プーリ160はモータ74によって駆動される。図16に示すように、それら駆動プーリ160と従動プーリ162とに、前後方向に延びるエンドレスなベルト164が3本、互いに並列に巻き掛けられている。
その結果、いずれのベルト164も、上側直線部と下側直線部とを有している。各ベルト164は、それぞれの上側直線部の上面において、うちわ本体30の下面を、水平な姿勢となるように支持しつつ、そのうちわ本体30を一方向に搬送する。このうちわ本体搬送装置48は、うちわ本体投入装置46から投入されたうちわ本体30を一枚ずつ、コンベア40のほぼ中央位置に投入する。
図17に示すように、このうちわ本体搬送装置48は、このうちわ本体搬送装置48のうちコンベア40の上面に対向する部分、すなわち、各ベルト164の下側直線部の下面と、コンベア40の上面との間に、そのコンベア40による補強板32の前進を阻害しない高さのクリアランスCLが形成されるように、フレーム90に取り付けられている。そのクリアランスCLの高さは、補強板32の上面に付着している接着剤が3本のベルト164のうち中央のものに付着しないで済むように設定されている。
図17には、さらに、オーバラン防止装置78が側面図で示されている。このオーバラン防止装置78は、プランジャ170を進入・退出させる電磁アクチュエータ172と、そのプランジャ170に装着されたストッパ174とを備えている。
プランジャ170は常には、図17に示す退避位置に位置させられている。このとき、ストッパ174は、非作用位置に位置させられていて、うちわ本体30がベルト164により、ストッパ174を超えて前進させられることを許可する。
これに対し、電磁アクチュエータ172が励磁されると、プランジャ170が電磁アクチュエータ172から退出させられ、それに伴ってストッパ174が非作用位置から作用位置に変位させられる。
ストッパ174は、その作用位置において、うちわ本体30に当接し、それにより、そのうちわ本体30がベルト164により、ストッパ174を超えて前進させられることが阻止される。その結果、うちわ本体30がうちわ本体搬送装置48からコンベア40に投入されるタイミングが制御される。
このうちわ製造装置60においては、うちわ本体搬送装置48によってこれからコンベア40に投入されるべきうちわ本体30と合体させられるべき補強板32がコンベア40によって所定の位置に到達したことがリミットスイッチ72によって検出されると、制御装置80がうちわ本体搬送装置48のモータ74を一定時間駆動する。
その結果、補強板32が所定の位置に到達するごとに、うちわ本体搬送装置48のベルト164が間欠的に駆動され、そのうちわ本体搬送装置48からうちわ本体30が一枚ずつ、それと合体させられるべき補強板32と同期しつつ、コンベア40に投入される。
うちわ本体30がうちわ本体搬送装置48からコンベア40に投入されると、そのうちわ本体30は、コンベア40のベルト96によって搬送されてきた補強板32と合体させられる。
具体的には、図4に示すように、うちわ本体30のうちの中板部20は補強板32のうちの下板部24のうちの直線部に重なり合う一方、うちわ本体30のうち中板部20に隣接する扇形の領域は、下板部24のうちの端部である張出し部に重なり合うように、それらうちわ本体30と補強板32とが互いに合体させられる。
本実施形態においては、それら補強板32およびうちわ本体30が、側面視において、鋭角を成して互いに交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させられて互いに合体させられる。したがって、うちわ本体30の移動方向において補強板32を観察した場合のその補強板32の移動速度すなわちみかけ移動速度が、それら補強板32およびうちわ本体30を、互いに直角に交差する2本の経路に沿ってそれぞれ前進させて互いに合体させようとした場合より、減少する。
補強板32のみかけ移動速度が減少すると、補強板32とうちわ本体30との合体位置が補強板32の移動速度のばらつきや移動方向のばらつきに対して鈍感になる。このように、ばらつきに対する合体位置の感度が低下すると、ばらつきの有無やばらつきの大小にもかかわらず合体位置が安定化し、ひいては、完成品としてのうちわ10の組立精度が向上する。
よって、このうちわ製造装置60においては、それら補強板32およびうちわ本体30がいずれも移動させられつつ互いに合体させられる。
図5および図6に示すように、姿勢安定化装置52は、コンベア40の3本のベルト96のうち左右方向における中央に位置する1本のベルト96(以下、「中央ベルト96」という。)に沿って延びる1個のベルト駆動装置180と、3本のベルト96のうち左右方向における両側にそれぞれ位置する2本のベルト96,96に沿って延びる2個のベルト駆動装置184とを備えている。
図18(a)には、ベルト駆動装置180が拡大されて側面図で示されている。このベルト駆動装置180は、うちわ本体搬送装置48のベルト164によって支持されているうちわ本体30をそのベルト164に押し付けつつ、そのベルト164と同期してうちわ本体30を送るために設けられている。
図18(a)に示すように、このベルト駆動装置180は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された1個の駆動プーリ190および2個の従動プーリ192,194を有している。それら駆動プーリ190および従動プーリ192,194に、前後方向に延びるエンドレスなベルト196が1本、巻き掛けられている。駆動プーリ190は、複数個のモータ74のうち対応するものによって駆動される。
その結果、ベルト196は、ほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部200と下側直線部202とを有している。その下側直線部202は、それの長さ方向におけるほぼ中央位置において折れ曲げられており、その結果、前側直線部204と後側直線部206とが形成されている。
ベルト196は、それの後側直線部206の下面において、うちわ本体30の上面を押し付けつつ、そのうちわ本体30を一方向に搬送する。このベルト駆動装置180は、うちわ本体搬送装置48と共同することにより、うちわ本体30を一枚ずつ、コンベア40に投入する。
図18(a)に示すように、ベルト駆動装置180は、ベルト196の長さ方向に延びるサポート210を備えている。そのサポート210は、駆動プーリ190と同軸かつ一体的に回転可能なシャフト212と、従動プーリ192と同軸かつ相対回転可能なシャフト214とにより、図示しないベアリングを介して支持されている。それらシャフト212,214は、フレーム90に、図示しないベアリングを介して、定位置において回転可能に取り付けられている。
サポート210には、少なくとも1個のフリーローラ220が、駆動プーリ190および従動プーリ192に平行な回転軸線まわりに回転可能、かつ、その回転軸線に対して偏心した揺動軸線まわりに弾性的に揺動可能に支持されている。
その弾性支持を実現するために、フリーローラ220と、サポート210またはそれに代わる静止部材との間に、揺動アーム222が配置され、さらに、フリーローラ220またはそれと一体的に揺動する部材(揺動アーム222を含む。)と、サポート210またはそれに代わる静止部材との間に、図示しないスプリング(コイルスプリング、ねじりスプリング、リーフスプリング等)が配置されている。
フリーローラ220は、ベルト196に接触しつつそのベルト196の長さ方向における運動に追従するように回転させられる。さらに、このフリーローラ220は、ベルト196の厚さ方向における変位に追従するように揺動させられる。
図18(a)に示すように、このベルト駆動装置180は、それの前側直線部204の下面とコンベア40の上面との間に、そのコンベア40による補強板32の前進を阻害しない高さのクリアランスCLが形成されるように、フレーム90に取り付けられている。そのクリアランスCLの高さは、補強板32の上面に付着している接着剤がベルト駆動装置180のベルト96に付着しないで済むように設定されている。
図18(b)には、ベルト駆動装置184が拡大されて側面図で示されている。このベルト駆動装置184は、コンベア40のベルト96によって支持されているうちわ本体30および補強板32をそのベルト96に押し付けつつ、そのベルト96と同期してうちわ本体30および補強板32を送るために設けられている。このベルト駆動装置184の構造は、ベルト駆動装置180と基本的に共通するため、簡単に説明する。
図18(b)に示すように、このベルト駆動装置184は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された1個の駆動プーリ230および2個の従動プーリ232,234を有している。従動プーリ232は、シャフト212に相対回転可能に支持されている。従動プーリ234は、ベルト駆動装置180の従動プーリ192と同様に、シャフト214に相対回転可能に支持されている。
図18(b)に示すように、駆動プーリ230および従動プーリ232,234に、前後方向に延びるエンドレスなベルト236が1本、巻き掛けられている。駆動プーリ230は、複数個のモータ74のうち対応するものによって駆動される。
その結果、このベルト236は、ほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。このベルト236は、それの下側直線部の下面において、うちわ本体30および補強板32の上面を押し付けつつ、それらうちわ本体30および補強板32を一方向に搬送する。
図18(b)に示すように、ベルト駆動装置184は、ベルト236の長さ方向に延びるサポート240を備えている。そのサポート240は、シャフト212,214と、駆動プーリ230と同軸かつ一体的に回転可能なシャフト242とにより、図示しないベアリングを介して支持されている。シャフト242は、フレーム90に、図示しないベアリングを介して、定位置において回転可能に取り付けられている。
サポート240には、少なくとも1個のフリーローラ250が、駆動プーリ230および従動プーリ232,234に平行な回転軸線まわりに回転可能、かつ、その回転軸線に対して偏心した揺動軸線まわりに弾性的に揺動可能に支持されている。その弾性支持は、ベルト駆動装置180と同様に、揺動アーム252と、図示しないスプリングとによって実現される。
フリーローラ250は、ベルト236に接触しつつそのベルト236の長さ方向における運動に追従するように回転させられる。さらに、このフリーローラ250は、ベルト236の厚さ方向における変位に追従するように揺動させられる。その結果、駆動プーリ230および従動プーリ232,234とコンベア40のベルト96との間の相対位置が不変であるにもかかわらず、ベルト236がうちわ本体30および補強板32をコンベア40のベルト96に押し付けることが確実化される。
図19には、折曲げ装置50のうち前述の折曲げ機能を果たす折曲げ機構260が平面図で示され、図20には、側面図で示されている。図21(a)には、折曲げ装置50のうち前述の押付け機能を果たす押付け機構262が側面図で示され、図21(b)には、折曲げ装置50において補強板32の向きを矯正する矯正機構264が平面図で示されている。
図5に示すように、押付け機構262は、うちわ製造装置60において下流端位置に配置されている。図20に示すように、折曲げ機構260は、姿勢安定化装置52と押付け機構262との間に配置されている。
図19および図20に示すように、折曲げ機構260は、姿勢安定化装置52のうちのベルト駆動装置180から排出された補強板32を、コンベア40の中央ベルト96に押し付けつつ、押付け機構262に向かって送ることにより、補強板32の前端部の折曲げ時にそれの後端部を押さえる端部押さえ機構270を備えている。
この端部押さえ機構270は、フレーム90に、図示しない部材を介して、固定的に取り付けられた一対のサポート272,272を有している。それら一対のサポート272,272は、水平方向において互いに対向しつつ、それぞれ垂直面に沿って延びている。さらに、それらサポート272,272は、平面視において、それぞれ中央ベルト96に平行に延びるとともに、その中央べルト96を隔てて互いに対向するように配置されている。
図19および図20に示すように、各サポート272には、それの前端部において、従動プーリ276が回転可能に取り付けられている。その従動プーリ276と、ローラ駆動装置180のうちの駆動プーリ190と同軸かつ一体的に回転可能なシャフト212に同軸かつ一体的に回転可能に装着された駆動プーリ278とにベルト280が巻き掛けられている。駆動プーリ278は、複数個のモータ74のうち対応するものによって駆動される。
その結果、各ベルト280は、ほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。各ベルト280は、それの下側直線部の下面において、補強板32の上面を押し付けつつ、その補強板32を一方向に搬送するように設計されている。
ただし、一対のベルト280,280は、平面視において、中央ベルト96を隔てて互いに対向させられている。一方、補強板32は、前端部および後端部において中央部におけるより広い幅を有するようにされている。一対のベルト280,280は、補強板32のうち中央部には接触しないように配置されており、これにより、折曲げ機構260による折曲げ機能が阻害されないようになっている。
さらに、各ベルト280は、中央ベルト96より狭い幅を有するようにされており、それにより、各ベルト280は、補強板32のうちの前端部および後端部のうち、図11に示す接着剤塗布領域から横方向に外れた領域に接触するようになっている。
図20に示すように、各サポート272には、さらに、テンションプーリ284も回転可能に取り付けられており、対応するベルト280に適度なテンションが付与される。
図20に示すように、各サポート272には、さらに、対応するベルト280の下側直線部に沿って少なくとも1個のフリーローラ286が配置されている。各フリーローラ286は、対応するサポート272に、回転可能かつ弾性的に上下動可能に取り付けられている。その結果、各ベルト280がコンベア40上におけるうちわ本体30および補強板32の位置変化に追従する能力が向上させられている。
図19および図20に示すように、折曲げ機構260は、さらに、アーム部290を供えている。そのアーム部290は、図20に側面図で示すように、補強板32の移動方向と直角に交差する方向に延びる回動軸線APまわりに回動可能であるように、フレーム90に取り付けられている。
図20に示すように、アーム部290は、それの基端部292において、回動軸線APと同軸に延びるシャフトに同軸にかつ回転可能に取り付けられており、一方、それの自由端部において、補強板32の前端部を引っ掛けるための回動爪294を有している。
アーム部290は、補強板32と係合しない待機状態においては、そのアーム部290の自重により、図20において二点鎖線で示す最下端位置LMに位置する。そのアーム部290に補強板32の前端部が係合すると、コンベア40の駆動力が補強板32を介してアーム部290に伝達される。
その結果、アーム部290に、補強板32から遠ざかろうとする向きのモーメントが回動軸線APまわりに発生する。補強板32からアーム部290に作用する軸力が、そのアーム部290により、回動軸線APまわりのモーメントに変換されるのである。
アーム部290が図20において時計方向に回動させられ、やがて補強板32の前端部が回動爪294に到達して引っ掛かると、その後は、アーム部290の初期位置からの回動角が増加するにつれて、補強板32の前端部が回動爪294によって持ち上げられて起伏させられる。
一方、補強板32は、ブランク素材から型抜きされる際に、最終的に上板部22となる部分と最終的に下板部24となる部分との境界線が、型押しにより、補強板32に形成されされる。その結果、補強板32の応力集中度が、型押しによって形成された境界線において局部的に増加させられる。
よって、補強板32の後端部が端部押さえ機構270によって中央ベルト96に押し付けられている状態で、その補強板32の前端部が持ち上げられると、自然に、型押しによって形成された境界線を折曲げ線として、補強板32が折り曲がる。その結果、補強板32において、上板部22が下板部24に対して折り曲げられることになる。
上板部22が下板部24に対して一定角度以上折り曲げられると、補強板32の前進にもかかわらず、アーム部290が下降し始める。図20には、最上端位置UMにあるアーム部290が二点鎖線で示されている。
図21(a)には、押付け機構262が側面図で示されている。この押付け機構262は、図18(b)に示すベルト駆動装置184に対し、基本的な構造に関しては共通するが、その配置位置に関しては異なる。具体的には、この押付け機構262は、図5に示すように、中央ベルト96に対向しつつ延びるように配置されている。
折曲げ機構290によって上板部22が下板部24に対してに折り曲げられた後に、その折曲げ部を先頭にして補強板32が押付け機構262とコンベア40との間に進入させられる。この進入により、上板部22が下板部24に対して鋭角的に折り曲げられ、やがて上板部22が中板部20に密着させられる。
押付け機構262の構造は、ベルト駆動装置184と基本的に共通するため、簡単に説明する。
図21(a)に示すように、この押付け機構262は、側面視において互いに軸心位置が異なるように配置された駆動プーリ300および従動プーリ302を有している。従動プーリ302は、ベルト駆動装置184の駆動プーリ190と同軸のシャフト242に相対回転可能に支持されている。
駆動プーリ300は、シャフト242に平行なシャフト304に同軸かつ一体的に回転可能に支持されている。シャフト304は、フレーム90に、図示しないベアリングを介して、定位置において回転可能に取り付けられている。駆動プーリ300は、複数個のモータ74のうち対応するものによって駆動される。
図21(a)に示すように、駆動プーリ300および従動プーリ302に、前後方向に延びるエンドレスなベルト306が1本、巻き掛けられている。
その結果、このベルト306は、ほぼ水平でかつ互いに平行な上側直線部と下側直線部とを有している。このベルト306は、それの下側直線部の下面において、うちわ本体30および補強板32の上面を押し付けつつ、それらうちわ本体30および補強板32を一方向に搬送するように設計されている。
図21(a)に示すように、押付け機構262は、ベルト306の長さ方向に延びるサポート310を備えている。そのサポート310は、シャフト242,304により、図示しないベアリングを介して支持されている。
サポート310には、少なくとも1個のフリーローラ312が、駆動プーリ300および従動プーリ302に平行な回転軸線まわりに回転可能、かつ、その回転軸線に対して偏心した揺動軸線まわりに弾性的に揺動可能に支持されている。その弾性支持は、ベルト駆動装置184と同様に、揺動アーム314と、図示しないスプリングとによって実現される。
フリーローラ312は、ベルト306に接触しつつそのベルト306の長さ方向における運動に追従するように回転させられる。さらに、このフリーローラ312は、ベルト306の厚さ方向における変位に追従するように揺動させられる。その結果、駆動プーリ300および従動プーリ302とコンベア40のベルト96との間の相対位置が不変であるにもかかわらず、ベルト306がうちわ本体30および補強板32をコンベア40のベルト96に押し付けることが確実化される。
図20には、矯正機構264が側面図で示され、図21(b)には、平面図で示されている。この矯正機構264は、サポート310に固定された一対のエッジガイド320,320を有している。それらエッジガイド320,320は、上板部22が、アーム部290によって折り曲げられた後に、ベルト306のうち従動プーリ302の後部に接触する部分に接触することを許容する。
それらエッジガイド320,320は、横方向において互いに平行に対向する一対の規制面322,322を有する。それら規制面322,322間の距離は、上板部22のうちの中央部の幅寸法よりわずかに大きい寸法を有している。いずれの規制面322,322も、垂直に延びている。
それらエッジガイド320,320は、さらに、従動プーリ302から遠ざかるにつれて間隔が、規制面322,322間の距離より広がるように、横方向において互いに対向する一対の導入面324,324を有している。それら導入面324,324は、アーム部290によって折り曲げられる間に補強板32の向きが多少ずれても、上板部22が、その折曲げ後に、従動プーリ302に接近してベルト306に接触することを確実化するように機能する。
したがって、補強板32が、アーム部290によって折り曲げられた後、押付け機構262とコンベア40のベルト96との間の部分に進入しようとすると、エッジガイド320,320により、補強板32の上板部22が、コンベア40の前後方向において見た場合に、直立するように、補強板32の向きが矯正される。
図21(b)に示すように、本実施形態においては、各導入面324が、隣接する規制面322に対して不連続的に変化する面(C面)として形成されているが、そのようにすることは本発明を実施するために不可欠なことではない。各導入面324は、例えば、対応する規制面322に対して連続的に変化する面(例えば、上板部22に向かって凸となるR面)として形成することが可能である。
図22および図23には、アーム部290により、上板部22が下板部24に対して折り曲げられる様子が段階的に示されるとともに、その折曲げ後に、押付け機構262により、上板部22が下板部24に対してさらに鋭角的に折り曲げられる様子が段階的に示されている。
図23(c)に示すように、上板部22と下板部24との成す角度が一定角度より小さくなると、上板部22を折り曲げるためにアーム部290の助けを借りずに済む。
そこで、本実施形態においては、上板部22と下板部24との成す角度が一定角度より小さくなると、上板部22がアーム部290から退避するように、そのアーム部290の、自重による下降の速度が、図示しないウエイトとダンパとによって適度に制限されている。
そのダンパは、アーム部290の回転運動に基づいて発生する流体の流れを利用して減衰力を発生させるように設計される。
アーム部290の下降速度は、アーム部290と次の補強板32との係合に備えて、その係合に先立ち、アーム部290が最下端位置LMに復元するように予め調整されている。
図5および図6に示すように、押付け機構262の下流に、一対の上側フィードベルト330,330が、押付け機構262の前端部を両側から部分的に挟む姿勢で、コンベア40と同一方向に延びている。それら一対の上側フィードベルト330,330は、それらの下方において、一対の下側フィードベルト332,332に対向させられている。それら上側フィードベルト330,330および下側フィードベルト332,332は、複数個のモータ74のうち対応するものによって駆動される。
完成品としてのうちわ10は、押付け機構262とコンベア40とに挟まれて押付け機構262から退出する。そのうちわ10は、引き続き、上側フィードベルト330,330と下側フィードベルト332,332とに挟まれてさらに下流に送られる。その結果、うちわ10が一枚ずつ、うちわ製造装置60から排出され、図示しない適切な場所に収容される。
以上、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の一実施形態に従ううちわ製造装置によって製造されるうちわを示す斜視図である。 図1に示すうちわを構成する2個の部品を示す平面図である。 上記うちわ製造装置を用いて実施されるうちわ製造方法を示す工程図である。 図2に示す2個の部品を用いて図1に示すうちわが製造される様子を段階的に説明するための平面図である。 上記うちわ製造装置を示す平面図である。 図5に示すうちわ製造装置を示す側面図である。 図5に示すうちわ製造装置の電気系統を説明するためのブロック図である。 図5における補強板投入装置のうちのスタッカを拡大して示す平面図である。 図8に示すスタッカにおいて複数枚の補強板が収容される様子を説明するための側面図である。 図5における補強板投入装置のうちのセパレータを拡大して示す平面図である。 図5における接着剤塗布装置によって補強板に接着剤が塗布される様子を説明するための平面図である。 図5におけるうちわ本体投入装置のうちのスタッカを拡大して示す平面図である。 図12に示すスタッカにおいて複数枚のうちわ本体を収容するための複数個のガイドを示す側面図である。 図12に示すスタッカにおいて複数枚のうちわ本体を収容するための複数個の別のガイドを示す側面図である。 図5におけるうちわ本体投入装置のうちのセパレータを拡大して示す平面図である。 図5におけるうちわ本体搬送装置を拡大して示す平面図である。 図16に示すうちわ本体搬送装置を示す側面図である。 図5における姿勢安定化装置を拡大して示す平面図である。 図5における折曲げ装置のうちの折曲げ機構を拡大して示す平面図である。 図19に示す折曲げ機構を押付け機構の一部と共に示す側面図である。 図20に示す押付け機構の全体を示す側面図および図20に示す矯正機構を示す平面図である。 図19におけるアーム部および押付け機構によって上板部が下板部に対して折り曲げられる過程のうちの前半を段階的に示す側面図である。 図19におけるアーム部および押付け機構によって上板部が下板部に対して折り曲げられる過程のうちの後半を段階的に示す側面図である。
符号の説明
10 うちわ
12 扇部
14 柄部
20 中板部
22 上板部
24 下板部
30 うちわ本体
32 補強板
40 コンベア
42 補強板投入装置
44 接着剤塗布装置
46 うちわ本体投入装置
48 うちわ本体搬送装置
50 折曲げ装置
60 うちわ製造装置
76 負圧発生装置
96 ベルト
97 空気開口
260 折曲げ機構
262 押付け機構
264 矯正機構
290 アーム部

Claims (10)

  1. 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造装置であって、
    前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
    前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
    当該うちわ製造装置は、
    前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するコンベアと、
    前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が、前記コンベアによって搬送されてきた前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送装置と、
    前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ装置と
    を含み、
    前記うちわ本体搬送装置は、前記コンベアの上方において、そのコンベアとの間に、そのコンベアによる前記補強板の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置されるとともに、前記うちわ本体を、平面視においては、前記補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、前記コンベアの上方から、前記補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、搬送するうちわ製造装置。
  2. 前記コンベアは、展開状態にある前記補強板において前記上板部と前記下板部とを共に通過する一直線の方向が前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記上板部が先頭である向きに、前記補強板を搬送し、
    前記うちわ本体搬送装置は、前記中板部に沿って延びるように前記うちわ本体に設定されたうちわ中心線の方向が、平面視において、前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記中板部が先頭である向きに、前記うちわ本体を搬送し、
    前記折曲げ装置は、前記コンベアによって前記展開状態で前進させられる前記補強板のうちの前記上板部の前進運動に対抗する向きの力をその上板部に作用させることにより、その上板部を前記中板部の上面に接近する向きに起伏させる起伏機構を含む請求項1に記載のうちわ製造装置。
  3. 前記起伏機構は、
    前記補強板の移動方向と交差する方向に延びる回動軸線まわりに回動可能なアーム部を含み、
    そのアーム部は、待機状態においては、前記上板部の前方に位置させられ、その上板部が接近して係合状態に移行すると、前記アーム部は、前記コンベアによって前進させられる前記補強板から受ける力により、前記回動軸線まわりに、前記上板部を前記下板部に対して折り曲げる向きに回動させられ、
    前記折曲げ装置は、さらに、前記コンベアと対向して配置された押付け機構であって、前記補強板が、前記上板部が前記下板部に対して折り曲げられた折曲げ状態で進入した後に、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記中板部に押し付けるものを含む請求項2に記載のうちわ製造装置。
  4. 前記折曲げ装置は、さらに、前記補強板が、前記折曲げ状態で前記押付け機構に進入しようとすると、前記上板部を横方向において両側から挟むことにより、前記上板部の向きを矯正する矯正機構を含む請求項3に記載のうちわ製造装置。
  5. さらに、前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられる前に、その補強板の上面に接着剤を塗布する塗布装置を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のうちわ製造装置。
  6. 前記塗布装置は、前記コンベアの上方に位置固定に配置されたノズルを有し、前記コンベアによる前記補強板の前進中に、前記ノズルから前記接着剤を前記補強板の上面に向けて吐出する請求項5に記載のうちわ製造装置。
  7. 前記コンベアは、前記補強板および前記うちわ本体のそれぞれの下面に接触してそれら補強板およびうちわ本体を下方から支持するエンドレスなベルトであって、そのベルトの長さ方向において並んだ複数の空気開口を有するものを含み、
    当該うちわ製造装置は、さらに、
    前記複数の空気開口に負圧を発生させて前記補強板および前記うちわ本体を前記ベルトに向かって吸引する負圧発生装置を含む請求項1ないし6のいずれかに記載のうちわ製造装置。
  8. 扇部と柄部とを有するうちわを製造するうちわ製造方法であって、
    前記柄部は、中板部が上板部と下板部とによってサンドイッチされた構造を有しており、
    前記うちわは、前記上板部と前記下板部とを一平面上において互いに一体的に有する補強板が折り曲げられて、前記扇部と前記中板部とを一平面上において互いに一体的に有するうちわ本体に結合されることによって製造され、
    当該うちわ製造方法は、
    前記補強板および前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのコンベアに前記補強板を一枚ずつ投入する補強板投入工程と、
    その投入された補強板を前記コンベアを用いて搬送する補強板搬送工程と、
    前記うちわ本体をほぼ水平な姿勢で支持しつつ一方向に搬送するためのうちわ本体搬送装置に前記うちわ本体を一枚ずつ投入するうちわ本体投入工程と、
    その投入されたうちわ本体を前記うちわ本体搬送装置を用いて搬送するとともに、前記うちわ本体を前記コンベアに、前記うちわ本体のうちの少なくとも前記中板部が前記補強板のうちの前記下板部に重ね合わせられるように投入するうちわ本体搬送工程と、
    前記うちわ本体が前記補強板に重ね合わせられた後に、その補強板のうちの前記上板部を折り曲げて前記中板部に重ね合わせる折曲げ工程と
    を含み、
    前記うちわ本体搬送装置は、前記コンベアの上方において、そのコンベアとの間に、そのコンベアによる前記補強板の前進を許容する高さのクリアランスを有するように配置されており、
    前記うちわ本体搬送工程は、前記投入されたうちわ本体を、平面視においては、前記補強板と同じ方向に移動する一方、側面視においては、前記コンベアの上方から、前記補強板の移動経路に対して鋭角的に交差する経路に沿って移動するように、前記うちわ本体搬送装置を用いて搬送するうちわ製造方法。
  9. 前記補強板搬送工程は、展開状態にある前記補強板において前記上板部と前記下板部とを共に通過する一直線の方向が前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記上板部が先頭である向きに、前記補強板を搬送する第1搬送工程を含み、
    前記うちわ本体搬送工程は、前記中板部に沿って延びるように前記うちわ本体に設定されたうちわ中心線の方向が、平面視において、前記補強板の移動方向と一致する向きであって前記中板部が先頭である向きに、前記うちわ本体を搬送する第2搬送工程を含み、
    前記折曲げ工程は、前記コンベアによって前記展開状態で前進させられる前記補強板のうちの前記上板部の前進運動に対抗する向きの力をその上板部に作用させることにより、その上板部を前記中板部の上面に接近する向きに起伏させる起伏工程を含む請求項8に記載のうちわ製造方法。
  10. 前記起伏工程は、前記コンベアによって前進させられる前記補強板の前方において、その補強板の前進を邪魔することにより、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記下板部に対して折り曲げる工程を含み、
    前記折曲げ工程は、さらに、
    前記上板部が前記下板部に対して折り曲げられた後に、前記コンベアによる前記補強板の前進運動との共同作用により、前記上板部を前記中板部に押し付ける工程を含む請求項9に記載のうちわ製造方法。
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