JP2007184489A - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法 Download PDF

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【課題】 周辺トランジスタのトランジスタ特性の変動が抑制された半導体集積回路装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 第1の溝及び前記第1の溝よりも開口幅が大きい第2の溝を有する半導体基板上に半導体集積回路装置を形成する方法であって、CVD法により、前記第1の溝については溝の内部に上端が開口した空隙が形成されるよう側面に第1の絶縁膜を形成すると共に、第2の溝については溝の上端より低い位置まで堆積するよう前記第1の絶縁膜を形成する工程と、スピンオングラス法により、前記空隙及び前記第2の溝を埋めるように第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の溝の前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上にCVD法により第3の絶縁膜を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【選択図】 図14

Description

本発明は、半導体集積回路装置及びその製造方法に関し、例えば、メモリセルと周辺トランジスタを有する半導体不揮発性記憶装置及びその製造方法に関するものである。
半導体記憶装置内には、記憶素子が形成されるメモリセル領域と、メモリセルに情報を記憶させるために必要な回路等である周辺トランジスタ領域とを有している。それぞれの領域では、STI(Shallow Trench Isolation)法により素子同士が分離される。これは、素子間に溝を形成した後、SOG(Spin On Glass)法により、溝に絶縁膜(SOG膜)を埋め込み、STI法による素子分離領域を形成している。
SOG法を用いて、素子分離領域に絶縁膜を埋め込む手法では、SOG膜をシリコン酸化膜に転換するために、酸化性雰囲気中による熱処理が必要であるが、酸化処理を行うことでゲート酸化膜端の酸化や浮遊ゲートポリシリコンの酸化が懸念される。
そのため、従来手法ではゲート酸化膜端や浮遊ゲートポリシリコンの酸化を抑制するために、酸化処理は400〜500℃程度の酸化性雰囲気で行い、酸化処理後に800〜900℃程度の不活性雰囲気中で熱処理を行っている。
しかしながら、不活性雰囲気中での熱処理によりゲート酸化膜端や浮遊ゲートポリシリコンの酸化は抑制できるが、この熱処理によってSOG膜中に存在する不純物(例えば、炭素原子)がシリコン界面近傍に拡散し、固定電荷を生じさせる。
特に、メモリセル領域のSTIに比べて、溝の開口幅が大きく、溝の容積の大きいSTIが存在する周辺トランジスタ領域では、SOG膜中の不純物の量が多く、固定電荷が生じやすい。そのため、周辺トランジスタ領域のトランジスタの電流OFF特性等が悪くなり、トランジスタ特性が悪化するという問題が生じていた。
特開2003−31650号公報
本発明は、周辺トランジスタのトランジスタ特性の悪化を抑制した半導体集積回路装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の半導体集積回路装置の製造方法は、第1の溝及び前記第1の溝よりも開口幅が大きい第2の溝を有する半導体基板上に半導体集積回路装置を形成する方法であって、CVD法により、前記第1の溝については溝の内部に上端が開口した空隙が形成されるよう側面に第1の絶縁膜を形成すると共に、第2の溝については溝の上端より低い位置まで堆積するよう前記第1の絶縁膜を形成する工程と、スピンオングラス法により、前記空隙及び前記第2の溝を埋めるように第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の溝の前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上にCVD法により第3の絶縁膜を形成する工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基板上に、ゲート酸化膜、多結晶シリコン膜及びトッパ膜を順次堆積する工程と、前記ストッパ膜、多結晶シリコン膜、ゲート酸化膜及び半導体基板をエッチングして、第1の溝及び前記第1の溝よりも開口幅が大きい第2の溝を形成する工程と、HDP−CVD法により、前記第1の溝については溝の内部に上端が開口した空隙が形成されるよう側面に第1の絶縁膜を形成すると共に、第2の溝については溝の上端より低い位置まで堆積するよう前記第1の絶縁膜を形成する工程と、スピンオングラス法により、前記空隙及び前記第2の溝を埋めるように第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の溝の前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上にHDP−CVD法により第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の溝、前記第2の溝及び前記膜パターン上の前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜をCMP法により除去し、前記ストッパ膜を露出させる工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様の半導体集積回路装置は、第1の溝及び記第1の溝より開口幅が大きい第2の溝を有する半導体基板と、前記第1の溝の内面に沿って形成されると共に、前記第2の溝の上端より低い位置まで堆積されたCVDタイプの第1の絶縁膜と、前記第1の溝を埋めるように、前記第1の溝内の前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の溝を埋めるように、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜と、を備えることを特徴としている。
周辺トランジスタのトランジスタ特性の悪化を抑制した半導体集積回路装置及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置及びその製造方法を図1乃至図14を用いて説明する。本実施例1では、メモリセル及び選択トランジスタを有するメモリセル領域と周辺トランジスタを有する周辺トランジスタ領域とを有するNAND型フラッシュEPROMを用いて説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の本実施例1に係る半導体集積回路装置の構造の概略を説明する。図1は、本発明の本実施例1に係るNAND型フラッシュEPROMの平面概略図である。図1に示すように、NAND型フラッシュEPROM内には、メモリセル領域1と周辺トランジスタ領域2を有しており、メモリセル領域1は、メモリセル及び、選択トランジスタが形成される領域であり、周辺トランジスタ領域2は、ロウデコーダ、カラムデコーダ等のメモリセル領域1への情報の書き込み、読み出しに必要な周辺回路が形成される領域である。
図2は(a)、(b)は、それぞれ、メモリセルアレイの一つのNAND型メモリセル部分の平面図及び等価回路図である。以下には一つのNAND型メモリセルに着目して説明する。この実施例では、8個のメモリセルMC1 〜MC8 が直列に接続されて一つのNAND型メモリセルを構成している。各メモリセルは基板の上方に、ゲート絶縁膜を介して浮遊ゲートFG(FG1 ,FG2 ,…,FG8 )が形成されている。これらの浮遊ゲートFGの上方に、絶縁膜を介して、制御ゲートCG(CG1 ,CG2 ,…,CG8 )が形成されている。各n型拡散層は、隣接する2つのメモリセルの一方においては、ソースとして、他方においてはドレインとして共用される。これにより、各メモリセルMC1〜MC8は、図2(b)の等価回路図に示すように、直列に接続されることになる。NAND型メモリセルのドレイン側とソース側には、それぞれ、メモリセルの浮遊ゲート及び制御ゲートと同じプロセスによって形成された選択ゲートSG及びSG2が設けられている。この選択ゲートSG及びSG2により、選択トランジスタST1及びST2が形成される。
このように素子形成された基板の上方は、酸化膜により覆われている。この酸化膜の上にビット線BLが配設されている。ビット線BLは、NAND型メモリセルの一端のドレイン側拡散層にコンタクトされている。行方向に並ぶ複数のNAND型メモリセルの同一行の制御ゲートCGは、共通に接続され、行方向に走る制御ゲート線CG 、CD2 、…、CG として配設されている。これら制御ゲート線はいわゆるワード線WLとなっている。選択ゲートSG及びSG2も、それぞれ、行方向に走る選択ゲート線SG、SG2 として配設されている。
そして、上記のようなNAND型メモリセルがマトリクス状に配置され、メモリセル領域1を形成している。メモリセル領域1の外側には、ロウデコーダ、カラムデコーダ等のメモリ領域へのデータの書き込み読み出しに必要な周辺回路が配置され、周辺トランジスタ領域2を形成している。
図14は、図2(a)のA−A’線の断面図及び周辺トランジスタ領域2のゲート電極における断面図である。図14に示すように、メモリセル領域1のゲート間の間隔に比べて、周辺トランジスタ領域2のゲート間の間隔のほうが大きい。これは、メモリセル領域1は、半導体記憶装置の記憶容量を上昇させるために、集積化し、ゲート間の間隔を狭くしている。それに対し、周辺トランジスタ領域2においては、隣接するトランジスタの影響を受けないように、間隔を広くとっている。
以下、図3乃至図14を用いて、本発明の本実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を説明する。
本発明の本実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法における素子分離工程までを抜粋して、メモリセル領域1と周辺トランジスタ領域2のそれぞれの領域に、素子分離領域であるSTI(Shallow Trench Isolation)を形成する方法について説明する。
なお、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2内のソース・ドレイン等の半導体シリコン基板内に形成される不純物領域は、図を明瞭にするため、図示しない。
まず、図3に示すように、半導体シリコン基板10上に熱酸化技術を用いて、厚さ約10nmのゲート酸化膜11を形成する。次に、ゲート酸化膜11上に、減圧CVD法(Chemical Vapor Deposition)で厚さ40nmの多結晶シリコン膜12を堆積後、同じく減圧CVD法で厚さ100nmのP−doped多結晶シリコン膜13を堆積し、多結晶シリコン膜12とP−doped多結晶シリコン膜13とからなる浮遊ゲート電極(FG)を形成する。次に、P−doped多結晶シリコン膜13上に、減圧CVD法で厚さ70nmのシリコンナイトライド(SiN)膜14を堆積する。このSiN膜14は、後述するCMP時のストッパ膜として機能する。
次に、図4に示すように、リソグラフィー技術を用いて、フォトレジスト15をゲート電極を形成する部分の上部に、フォトレジストのパターンを形成する。
次に、図5に示すように、フォトレジスト15をマスクとして、RIE (Reactive Ion Etching) 法を用いて、シリコンナイトライド膜14、P−doped多結晶シリコン膜13、多結晶シリコン膜12、ゲート酸化膜11、半導体シリコン基板10をエッチングする。このとき、半導体シリコン基板10の溝の深さが250nm程度になるまでエッチングを行う。この後、アッシング技術を用いてフォトレジスト15を除去する。
これにより、メモリセル領域1には、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部とその隣接する突起部との間に第1の溝31が形成され、周辺トランジスタ領域2には、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部とその隣接する突起部との間に第2の溝32が形成される。
ここで、メモリセル領域1と、周辺トランジスタ領域2とでは、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部の間隔、つまり第1の溝31と第2の溝32の開口幅が異なり、周辺トランジスタ領域2内に形成される第2の溝32のほうが、メモリセル領域1内に形成される第1の溝31に比べて、開口幅が大きい。
このメモリセル領域1の第1の溝31と、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32では、間隔が異なり、メモリセル領域1の第1の溝31のほうが、周辺トランジスタ領域の第2の溝32に比べて幅が狭く、開口幅も小さい。なお、第1の溝31及び第2の溝32には、素子分離領域 (STI) が形成される。
次に、図6に示すように、HDP-CVD (High Density Plasma-Chemical Vapor Deposition)法で、第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜16 (以降、HDP膜16と呼ぶ。) を周辺トランジスタ領域2及びメモリセル領域1の全面に170nm堆積する。このとき、メモリセル領域1の第1の溝31には、ボイド40が生じ、ボイド40の上端が、開口するようにHDP膜16を堆積させる。
このとき、周辺トランジスタ領域の第2の溝32は、アスペクト比が小さいため、ボイドを内部に含まないようなHDP膜16を形成することが可能であるが、メモリセル領域1の第1の溝31は、アスペクト比が大きく、また、第1の溝31の開口幅が小さいため、ボイド40が生じる。
これは、HDP−CVD法により成膜を行うと、第1の溝31の表面のうち側面における成膜速度より、第1の溝31の底面及びシリコンナイトライド膜14の上面における成膜速度のほうが速く、また、第1の溝31内に形成されるHDP膜16はオーバーハングするため、メモリセル領域1の第1の溝31のHDP膜16の内部にはボイド40が生じる。
ここで、HDP-CVD法で堆積したHDP膜16の膜厚の一例として、170nmとしたが、この170nmとは、半導体シリコン基板10の露出している上面からの高さであり、全面に堆積したHDP膜16は、少なくとも、メモリセル領域1においては、HDP膜16が、メモリセル領域1の第1の溝31の表面を覆い、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32の途中まで(本実施例では、半導体基板10底面から170nmの位置まで)埋め込まれている。
このとき、第2の溝32の上面であるシリコンナイトライド膜14の上面より低い位置までHDP膜16が埋め込まれている。
なお、図6に示すように、本実施例においては、ボイド40の上端が開口するようにHDP膜16を堆積した。そのため、ボイド40が露出している。
また、図6では、ボイド40の底部が、ゲート酸化膜11よりも下方に位置しているが、ボイド40の底部が、例えば、多結晶シリコン膜12と同程度の高さに位置していてもかまわない。
また、HDP膜16を形成する際に、シリコン酸化膜がオーバーハングするため、ボイド40の上端は、シリコンナイトライド膜14よりも、通常上部に位置するようにHDP膜16は形成される。
上記のような形状のボイド40を有する絶縁膜は、当業者ならば製造条件等を変えることにより容易に形成することが可能であるが、アスペクト比が高く、且つ、開口幅の狭い、メモリセル領域の第1の溝31に、ボイド40を発生させずにHDP膜16を形成するのは困難である。
さらにまた、上述のHDP―CVD法により成膜したHDP膜16は、絶縁膜内に炭素原子等の不純物濃度が低いため、固定電荷を生じさせにくい膜である。
次に、図7に示すように、SOG(Spin On Glass)法で、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2の全面にポリシラザン(polysilazane)を堆積し、第2の絶縁膜であるSOG膜18 (以降、SOG膜と呼ぶ。) を500nm形成する。ここで、SOG膜18は、SOG法により形成するので、メモリセル領域1内のボイド40内に埋め込まれ充填される。これは、SOG法が、溶媒にシリコン酸化膜の原料を溶融し、この溶液を塗布するものであるため、開口部が小さくまた、アスペクト比が高いボイド40内の底部にも埋め込むことが可能である。
これにより、メモリセル領域1においては、メモリセル領域1の第1の溝31の表面がHDP膜16に覆われ、HDP膜16内のボイド40内にSOG膜18が埋め込まれている形状となる。
また、周辺トランジスタ領域2においては、第2の溝32の途中までSOG膜18が埋め込まれ、第2の溝32内に、HDP膜16上にSOG膜18が形成される形状となる。
また、このSOG法により成膜したSOG膜は、埋め込み性が高いものの、炭素原子等の不純物濃度がHDP膜等に比べて高い。なお、SOG膜と、HDP膜とでは、HF系のエッチング液に対するエッチングレートが異なり、SOG膜のほうが、HDP膜に比べてエッチングスピードが速くエッチングされやすい。
次に、400〜500℃程度の酸化性雰囲気中で熱処理を行い、SOG膜18のシリコン酸化膜への転換を行った後、800〜900℃程度の不活性雰囲気で熱処理を行う。
次に、図8に示すように、リソグラフィー技術で、メモリセル領域1をフォトレジスト17で覆う。
次に、図9に示すように、フォトレジスト17をマスクとして、RIE法により、周辺トランジスタ領域2のSOG膜18をエッチングにより除去する。これにより、第2の溝32からSOG膜18が除去され、第2の溝32からHDP膜16が露出する。この後、アッシングなどにより、フォトレジスト17を除去する。
次に、図10に示すように、HDP法により、第3の絶縁膜であるHDP膜19をメモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2上に500nm形成する。このとき、少なくとも、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32をHDP膜19で埋め込むように形成する。なお、メモリセル領域1には、SOG膜18上にHDP膜19が形成される。
次に、図11に示すように、CMP法で、HDP膜19、SOG膜18及びHDP膜16をシリコンナイトライド膜14が露出するまで削り、平坦化する。このとき、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32内には、HDP膜16及びHDP膜19が形成され、メモリセル領域1の第1の溝31の絶縁膜は、HDP膜16が第1の溝31の表面を覆うように形成され、その覆われた内部にSOG膜18が形成されている形状となる。
次に、図12に示すように、RIE法によって、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2をエッチングし、メモリセル領域1のHDP膜16及びSOG膜18、周辺トランジスタ領域2のHDP膜19をそれぞれ50nmエッチングする。このとき、周辺トランジスタ領域2においては、HDP膜19の上面が、P−doped多結晶シリコン膜13の上面と一致するようにエッチングを行う。
次に、図13に示すように、リソグラフィー技術により、周辺トランジスタ領域2上にレジスト(図示しない)を形成し、このレジストをマスクとして、RIE法により、メモリセル領域1のHDP膜16及びSOG膜18を120nmエッチングする。このとき、メモリセル領域1において、HDP膜16及びSOG膜18の上面が、多結晶シリコン膜12の上面と一致するように、エッチングすることが望ましい。また、このRIE法によりエッチングする工程では、HDP膜16及びSOG膜18の上面が、ゲート酸化膜11の上面よりも下部に位置しないことが望ましい。
ここで、図13に示すように、周辺トランジスタ領域2のHDP膜16の上面のほうが、メモリセル領域1のHDP膜16の上面に比べて、上方に設けられている。これは、メモリセル領域1のHDP膜16が第1の溝31の高い位置にまで形成されていると、後述する制御ゲート電極形成時に、制御ゲート電極の加工が困難となり、ゲート電極材を除去しきれなくなり、隣接するゲート電極同士を短絡させてしまう。このため、図12及び図13に示した工程において、メモリセル領域1のHDP膜16のほうが、周辺トランジスタ領域2のHDP膜19に比べて、多めに除去する。この後、アッシング技術を用いて、フォトレジストを除去する。
次に、図14に示すように、以後、シリコンナイトライド膜14を除去した後、SiO/SiN/SiOの積層構造のゲート間絶縁膜であるInterpoly絶縁膜(ONO膜)20、WSiからなる制御ゲート電極21、SiNからなるゲートマスク22を積層し、リソグラフィー技術及びRIE技術等によりゲート構造を得る。なお、図示しないが、メモリセル領域1の選択トランジスタ(ST)、及び周辺トランジスタ領域2の周辺トランジスタは、多結晶シリコン膜12とP−doped多結晶シリコン膜13とからなる浮遊ゲート電極(FG)と、制御ゲート電極(CG)21が電気的に接続されており、周辺トランジスタのゲート電極25となっている。その後、BPSG膜等の層間絶縁膜23を全面に形成する。これにより、メモリセル領域1にメモリセル(MC)及び選択トランジスタ(ST)を形成し、周辺トランジスタ領域に周辺トランジスタを形成する。
本実施例では、SOG膜18としてポリシラザン膜を用いたが、その他同じ特性が得られるような絶縁膜であればよい。埋め込み性がよくボイド40に絶縁膜を埋め込めるものであれば、ポリシラザンに限られるものではない。例えば、HSQ(Hydrogen SilsesquiOxane)膜などでも良い。
また、本実施例では、SOG法を用いて、メモリセル領域1のボイド40に絶縁膜を埋め込んだが、本発明はこれに限定されるものではなく、開口部が小さくまた、アスペクト比が高いボイドに絶縁膜を埋め込めることができるような方法により、ボイドに絶縁膜を埋め込んでもよい。
以下、本発明の本実施例に係る半導体集積回路装置の構造について説明する。
本実施例では、周辺トランジスタ領域の第2の溝32には、固定電荷を生じさせにくい等、トランジスタ特性を悪化させにくい材質の膜である第1の絶縁膜であるHDP膜16及び第3の絶縁膜であるHDP膜19が埋め込まれている。
メモリセル領域の第1の溝31には、周辺トランジスタ領域の第2の溝32の途中まで埋め込まれた膜と同じ第1の絶縁膜であるHDP膜16が、第1の溝31の表面を覆うように形成され、そのHDP膜16上に、埋め込み性が良好な第2の絶縁膜であるSOG膜18が形成され、2層からなる絶縁膜が第1の溝31に充填されている。
従来技術では、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32にもSOG膜18を堆積するため、その後の熱処理によってSOG膜18内の不純物、例えば炭素がシリコン界面近傍に拡散することによって固定電荷が生じ、周辺トランジスタの特性の悪化を招いていたが、本実施例に係る半導体集積回路装置及びその製造方法を用いることにより、幅の広い第2の溝32の埋め込み材としてHDP膜16及びHDP膜19からなる積層状の絶縁膜、あるいは、トランジスタ特性を悪化させてしまうSOG膜18を含まないシリコン酸化膜の堆積層のみを堆積することが可能となる。これによって、周辺トランジスタ領域2において、周辺トランジスタの特性の悪化を抑制することできる。
また、メモリセル領域1の第1の溝31には、HDP膜16という固定電荷を生じさせにくい膜により、第1の溝31の表面が覆われ、この表面がHDP膜16で覆われた第1の溝31の内部に、埋め込み性の高いSOG膜18が形成されている。よって、アスペクト比が高く開口幅の小さく埋め込み性の厳しいメモリセル領域1の第1の溝31を、絶縁膜により完全に充填することが可能となる。
本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置及びその製造方法を図15乃至図26を用いて説明する。実施例1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施例2では、メモリセル及び選択トランジスタを有するメモリセル領域と周辺トランジスタを有する周辺トランジスタ領域とを有するNAND型フラッシュEPROMを用いて説明する。
実施例2に係る半導体集積回路装置は、図1に示すような概略及び図2(a)、(b)に示すようなNAND型メモリセル部分の平面図及び等価回路図を有しているので、実施例1と説明が重複するため、詳細な説明を省略する。
図26は、図2(a)のA−A’線の断面図及び周辺トランジスタ領域2のゲート電極における断面図である。図26に示すように、メモリセル領域1のゲート間の間隔に比べて、周辺トランジスタ領域2のゲート間の間隔のほうが大きいこれは、メモリセル領域1は、半導体記憶装置の記憶容量を上昇させるために、集積化し、ゲート間の間隔を狭くしている。それに対し、周辺トランジスタ領域2においては、隣接するトランジスタの影響を受けないように、間隔を広くとっている。
以下、図15乃至図26を用いて、本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を説明する。
本発明の本実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法における素子分離工程までを抜粋して、メモリセル領域1と周辺トランジスタ領域2のそれぞれの領域に、素子分離領域であるSTI(Shallow Trench Isolation)を形成する方法について説明する。
なお、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2内のソース・ドレイン等の半導体シリコン基板内に形成される不純物領域は、図を明瞭にするため、図示しない。
まず、図15に示すように、半導体シリコン基板10上に熱酸化技術を用いて、厚さ約10nmのゲート酸化膜11を形成する。次に、ゲート酸化膜11上に、減圧CVD法(Chemical Vapor Deposition)で厚さ40nmの多結晶シリコン膜12を堆積後、同じく減圧CVD法で厚さ100nmのP−doped多結晶シリコン膜13を堆積し、多結晶シリコン膜12とP−doped多結晶シリコン膜13とからなる浮遊ゲート電極(FG)を形成する。次に、P−doped多結晶シリコン膜13上に、減圧CVD法で厚さ70nmのシリコンナイトライド(SiN)膜14を堆積する。このSiN膜14は、後述するCMP時のストッパ膜として機能する。
次に、図16に示すように、リソグラフィー技術を用いて、フォトレジスト15をゲート電極を形成する部分の上部に、フォトレジストのパターンを形成する。
次に、図17に示すように、フォトレジスト15をマスクとして、RIE (Reactive Ion Etching) 法を用いて、シリコンナイトライド膜14、P−doped多結晶シリコン膜13、多結晶シリコン膜12、ゲート酸化膜11、半導体シリコン基板10をエッチングする。このとき、半導体シリコン基板10の溝の深さが250nm程度になるまでエッチングを行う。この後、アッシング技術を用いてフォトレジスト15を除去する。
これにより、メモリセル領域1には、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部とその隣接する突起部との間に第1の溝31が形成され、周辺トランジスタ領域2には、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部とその隣接する突起部との間に第2の溝32が形成される。
ここで、メモリセル領域1と、周辺トランジスタ領域2とでは、半導体シリコン基板10、ゲート酸化膜11、多結晶シリコン膜12、P−doped多結晶シリコン膜13及びシリコンナイトライド膜14からなる突起部の間隔、つまり第1の溝31と第2の溝32の開口幅が異なり、周辺トランジスタ領域2内に形成される第2の溝32のほうが、メモリセル領域1内に形成される第1の溝31に比べて、開口幅が大きい。
このメモリセル領域1の第1の溝31と、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32では、間隔が異なり、メモリセル領域1の第1の溝31のほうが、周辺トランジスタ領域の第2の溝32に比べて幅が狭く、開口幅も小さい。なお、第1の溝31及び第2の溝32には、素子分離領域 (STI) が形成される。
次に、図18に示すように、減圧CVD(LP−CVD)法により、保護絶縁膜であるTEOS膜(Tetraethoxysilane)50をメモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2の全面に10nm堆積させる。これにより、第1の溝31及び第2の溝32の表面が、TEOS膜50により覆われている。このTEOS膜50は、第1の溝31の表面及び第2の溝32の表面を覆うことにより、メモリセル及び周辺トランジスタに固定電荷を生じさせなくするための保護絶縁膜である。
続いて、TEOS膜50上に、HDP-CVD (High Density Plasma-Chemical Vapor Deposition)法で、第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜16 (以降、HDP膜16と呼ぶ。) を周辺トランジスタ領域2及びメモリセル領域1の全面に170nm堆積する。このとき、メモリセル領域1の第1の溝31には、ボイド40が生じる。
これは、HDP−CVD法により成膜を行うと、第1の溝31の表面のうち側面における成膜速度より、第1の溝31の底面及びシリコンナイトライド膜14の上面における成膜速度のほうが速く、また、第1の溝31内に形成されるHDP膜16はオーバーハングするため、メモリセル領域1の第1の溝31のHDP膜16の内部にはボイド40が生じる。
ここで、HDP-CVD法で堆積したHDP膜16の膜厚の一例として、170nmとしたが、この170nmとは、半導体シリコン基板10の露出している上面からの高さであり、全面に堆積したHDP膜16は、少なくとも、メモリセル領域1においては、HDP膜16が、メモリセル領域1の第1の溝31内のTEOS膜50の表面を覆い、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32の途中まで(本実施例では、半導体基板10底面から180nmの位置まで)埋め込まれている。
なお、図18に示すように、本実施例においては、ボイド40の上部が開口しているが、ボイド40の上部が開口していない場合には、次の工程に移る前に、エッチングやCMPなどにより、ボイド40の上部周辺のHDP膜16を除去し、ボイド40の上面を開口する。
また、図18では、ボイド40の底部が、ゲート酸化膜11よりも下方に位置しているが、ボイド40の底部が、例えば、多結晶シリコン膜12と同程度の高さに位置していてもかまわない。
また、HDP膜16を形成する際に、シリコン酸化膜がオーバーハングするため、ボイド40の上端は、シリコンナイトライド膜14よりも、通常上部に位置するようにHDP膜16は形成される。
上記のような形状のボイド40を有する絶縁膜は、当業者ならば製造条件等を変えることにより容易に形成することが可能であるが、アスペクト比が高く、且つ、開口幅の狭い、メモリセル領域の第1の溝31に、ボイド40を発生させずにHDP膜16を形成するのは困難である。
さらにまた、上述のHDP―CVD法により成膜したHDP膜16は、絶縁膜内に炭素原子等の不純物濃度が低いため、固定電荷を生じさせにくい膜である。
次に、図19に示すように、SOG(Spin On Glass)法で、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2の全面にポリシラザン(polysilazane)を堆積し、第2の絶縁膜であるSOG膜18 (以降、SOG膜と呼ぶ。) を500nm形成する。ここで、SOG膜18は、SOG法により形成するので、メモリセル領域1内のボイド40内に埋め込まれ充填される。これは、SOG法が、溶媒にシリコン酸化膜の原料を溶融し、この溶液を塗布するものであるため、開口部が小さくまた、アスペクト比が高いボイド40内の底部にも埋め込むことが可能である。
これにより、メモリセル領域1においては、メモリセル領域1の第1の溝31の表面がTEOS膜50で覆われ、そのTEOS膜50表面がHDP膜16に覆われ、HDP膜16内のボイド40内にSOG膜18が埋め込まれている形状となる。
また、周辺トランジスタ領域2においては、ボイド40が形成されていないので、表面がTEOS膜50に覆われた周辺トランジスタ領域2の第2の溝32に、SOG膜18が埋め込まれ、第2の溝32内に、HDP膜16上にSOG膜18が形成される形状となる。
また、このSOG法により成膜したSOG膜18は、埋め込み性が高いものの、炭素原子等の不純物濃度がHDP16膜等に比べて高い。なお、SOG膜18と、HDP膜16とでは、HF系のエッチング液に対するエッチングレートが異なり、SOG膜18のほうが、HDP膜16に比べてエッチングスピードが速くエッチングされやすい。
次に、400〜500℃程度の酸化性雰囲気中で熱処理を行いSOG膜18のシリコン酸化膜への転換を行った後、800〜900℃程度の不活性雰囲気で熱処理を行う。
次に、図20に示すように、リソグラフィー技術により、メモリセル領域1をフォトレジスト17で覆い、フォトレジスト17をマスクとして、RIE法により、周辺トランジスタ領域2のSOG膜18をエッチングにより除去し、SOG膜18が、第2の溝32のHDP膜10上に20nm残存するまでエッチングにより除去する。
次に、図21に示すように、希釈化されたHF溶液により、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32のHDP膜10上に残存しているSOG膜18を除去する。このとき、エッチング液であるHFが希釈化されているため、第2の溝32の側面のTEOS膜50はほとんど除去されない。この後、フォトレジスト17をアッシングにより除去する。
ここで、第2の溝32に形成されたSOG膜18をRIEした後に、希釈化されたHFで除去することにより、第2の溝32の側面に形成されたTEOS膜50をほとんど除去することなく、SOG膜18を除去することが可能となる。
次に、図22に示すように、HDP法により、第3の絶縁膜であるHDP膜19をメモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2上に形成する。このとき、少なくとも、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32をHDP膜19で埋め込むように形成する。これにより、第2の溝は、その表面がTEOS膜50で覆われ、第2の溝32の途中まで(本実施例では、半導体基板10底面から180nmの位置まで)埋め込まれ、その上にHDP膜19が埋め込まれる形状となる。
次に、図23に示すように、CMP法で、HDP膜19、SOG膜18、HDP膜16及びTEOS膜50をシリコンナイトライド膜14が露出するまで削り、平坦化する。このとき、周辺トランジスタ領域2の第2の溝32の絶縁膜は、TEOS膜50が第2の溝32の表面を覆うように形成され、その覆われた内部にHDP膜16及びHDP膜19で形成されている。メモリセル領域1の第1の溝31の絶縁膜は、TEOS膜50が第1の溝31の表面を覆うように形成され、HDP膜16が第1の溝31の表面を覆うように形成され、その覆われた内部にSOG膜18が形成されている形状となる。
次に、図24に示すように、RIE法によって、メモリセル領域1及び周辺トランジスタ領域2をエッチングし、メモリセル領域1のHDP膜16、SOG膜18及びTEOS膜50、周辺トランジスタ領域2のHDP膜19及びTEOS膜50をそれぞれ50nmエッチングする。このとき、周辺トランジスタ領域2においては、HDP膜19の上面が、P−doped多結晶シリコン膜13の上面と一致するようにエッチングを行う。
次に、図25に示すように、リソグラフィー技術により、周辺トランジスタ領域2上にレジスト(図示しない)を形成し、このレジストをマスクとして、RIE法により、メモリセル領域1のHDP膜16、SOG膜18及びTEOS膜50を120nmエッチングする。このとき、メモリセル領域1において、HDP膜16、SOG膜18及びTEOS膜50の上面が、多結晶シリコン膜12の上面と一致するように、エッチングすることが望ましい。また、このRIE法によりエッチングする工程では、HDP膜16、SOG膜18及びTEOS膜50の上面が、ゲート酸化膜11の上面よりも下部に位置しないことが望ましい。
ここで、図25に示すように、周辺トランジスタ領域2のHDP膜16の上面のほうが、メモリセル領域1のHDP膜16の上面に比べて、上方に設けられている。これは、メモリセル領域1のHDP膜16が第1の溝31の高い位置にまで形成されていると、後述する制御ゲート形成時に、制御ゲート電極の加工が困難となり、ゲート電極材を除去しきれなくなり、隣接するゲート電極同士を短絡させてしまう。このため、図23及び図25に示した工程において、メモリセル領域1のHDP膜16のほうが、周辺トランジスタ領域2のHDP膜19に比べて、多めに除去する。この後、アッシング技術を用いて、フォトレジストを除去する。
次に、図26に示すように、以後、シリコンナイトライド膜14を除去した後、SiO/SiN/SiOの積層構造のゲート間絶縁膜であるInterpoly絶縁膜(ONO膜)20、WSiからなる制御ゲート電極21、SiNからなるゲートマスク22を積層し、リソグラフィー技術及びRIE技術等によりゲート構造を得る。なお、図示しないが、メモリセル領域1の選択トランジスタ(ST)、及び周辺トランジスタ領域2の周辺トランジスタは、多結晶シリコン膜12とP−doped多結晶シリコン膜13とからなる浮遊ゲート電極(FG)と、制御ゲート電極(CG)21が電気的に接続されており、周辺トランジスタのゲート電極25となっている。その後、BPSG膜等の層間絶縁膜23を全面に形成する。これにより、メモリセル領域1にメモリセル(MC)及び選択トランジスタ(ST)を形成し、周辺トランジスタ領域2に周辺トランジスタを形成する。
本実施例では、SOG膜18としてポリシラザン膜を用いたが、その他同じ特性が得られるような絶縁膜であればよい。埋め込み性がよくボイド40に絶縁膜を埋め込めるものであれば、ポリシラザンに限られるものではない。例えば、HSQ(Hydrogen SilsesquiOxane)膜などでも良い。
また、本実施例では、第1の溝31及び第2の溝32の表面を覆うものとしてTEOS膜50を用いたが、トランジスタ特性を悪化させないような膜であれば、例えばHTO(high temperature oxicide)膜でも良い。
本実施例では、第1の溝31及び第2の溝32の表面に薄い保護絶縁膜であるTEOS膜50をLP−CVDにより形成したが、固定電荷を生じさせにくい等、トランジスタ特性を悪化させにくい材質の膜を、第1の溝31及び第2の溝32の表面を覆うように形成することができる方法であれば良い。
本実施例では、第1の溝31において、TEOS膜50を設けた後に、ボイド40が生じるようにHDP膜16を形成した後に、SOG膜18を形成している。そのため、ゲート絶縁膜11と、SOG膜18の距離を、TEOS膜50の膜厚程度離すことが可能となる。これにより、ゲート絶縁膜11に固定電荷を生じさせにくくすることが可能となる。
また、本実施例では、SOG法を用いて、メモリセル領域1のボイド40に絶縁膜を埋め込んだが、本発明はこれに限定されるものではなく、開口部が小さくまた、アスペクト比が高いボイドに絶縁膜を埋め込めることができるような方法により、ボイドに絶縁膜を埋め込んでもよい。
以下、本発明の本実施例に係る不揮発性記憶装置の構造について説明する。
本実施例では、表面が、固定電荷を生じさせにくい等、トランジスタ特性を悪化させにくい材質の膜であるTEOS膜50で覆われた第2の溝32の内部に、第1の絶縁膜であるHDP膜16及び第3の絶縁膜であるHDP膜19が埋め込まれている。
メモリセル領域の第1の溝31の表面が、固定電荷を生じさせにくい等、トランジスタ特性を悪化させにくい材質の膜であるTEOS膜50で覆われている。その第1の溝31のTEOS膜50上に、周辺トランジスタ領域の第2の溝32の途中まで埋め込まれた膜と同じ第1の絶縁膜であるHDP膜16が、第1の溝31の表面上のTEOS膜50を覆うように形成され、そのHDP膜16上に、埋め込み性が良好な第2の絶縁膜であるSOG膜18が形成され、2層からなる絶縁膜が第1の溝31に充填されている。
これにより、第1の溝31の表面がTEOS膜50で覆われた上に、HDP膜16で覆われているので、実施例1に示したようなHDP膜16のみで表面が覆われているものに比べて、シリコン界面近傍で固定電荷が生じにくくなる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等がもちろん可能である。
本発明の実施例1及び2に係るNAND型フラッシュEPROMの平面概略図。 本発明の実施例1及び2に係るメモリセルアレイの一つのNAND型メモリセル部分の平面図及び等価回路図。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図1。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図2。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図3。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図4。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図5。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図6。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図7。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図8。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図9。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図10。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図11。 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図12。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図1。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図2。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図3。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図4。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図5。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図6。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図7。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図8。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図9。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図10。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図11。 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図12。
符号の説明
1 メモリセル領域
2 周辺トランジスタ領域
3 メモリセル
4 選択トランジスタ
10 半導体シリコン基板
11 ゲート酸化膜
12 多結晶シリコン膜
13 P−Doped多結晶シリコン膜
14 シリコンナイトライド(ストッパ膜)膜
15、17 フォトレジスト
16 HDP膜(第1の絶縁膜)
18 SOG膜(第2の絶縁膜)
19 HDP膜(第3の絶縁膜)
20 Interpoly絶縁膜(ONO膜)
21 制御ゲート電極
22 ゲートマスク
23 層間絶縁膜
25 周辺トランジスタゲート電極
31 第1の溝(メモリセル領域のSTI部)
32 第2の溝(周辺トランジスタ領域のSTI部)
40 ボイド
50 TEOS膜(保護絶縁膜)

Claims (6)

  1. 第1の溝及び前記第1の溝よりも開口幅が大きい第2の溝を有する半導体基板上に半導体集積回路装置を形成する方法であって、
    CVD法により、前記第1の溝については溝の内部に上端が開口した空隙が形成されるよう側面に第1の絶縁膜を形成すると共に、第2の溝については溝の上端より低い位置まで堆積するよう前記第1の絶縁膜を形成する工程と、
    スピンオングラス法により、前記空隙及び前記第2の溝を埋めるように第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の溝の前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、
    前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上にCVD法により第3の絶縁膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に、ゲート酸化膜、多結晶シリコン膜及びトッパ膜を順次堆積する工程と、
    前記ストッパ膜、多結晶シリコン膜、ゲート酸化膜及び半導体基板をエッチングして、第1の溝及び前記第1の溝よりも開口幅が大きい第2の溝を形成する工程と、
    HDP−CVD法により、前記第1の溝については溝の内部に上端が開口した空隙が形成されるよう側面に第1の絶縁膜を形成すると共に、第2の溝については溝の上端より低い位置まで堆積するよう前記第1の絶縁膜を形成する工程と、
    スピンオングラス法により、前記空隙及び前記第2の溝を埋めるように第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の溝の前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、
    前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上にHDP−CVD法により第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の溝、前記第2の溝及び前記膜パターン上の前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜をCMP法により除去し、前記ストッパ膜を露出させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 前記第1の絶縁膜の形成前に、LP−CVD法により前記第1及び2の溝の内面に保護絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項1または2記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 第1の溝及び記第1の溝より開口幅が大きい第2の溝を有する半導体基板と、
    前記第1の溝の内面に沿って形成されると共に、前記第2の溝の上端より低い位置まで堆積されたCVDタイプの第1の絶縁膜と、
    前記第1の溝を埋めるように、前記第1の溝内の前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の溝を埋めるように、前記第2の溝内の前記第1の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜と
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 前記第1及び2の溝の表面と前記第1の絶縁膜との間には保護膜が設けられていることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記第1及び記第3の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜に比べて、炭素原子の不純物濃度が低い膜であることを特徴とする請求項4または5記載の半導体集積回路装置。
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JP2014022593A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置の製造方法
JP2017059796A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

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