JP2007183806A - メダルセレクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を実現した上で、メダル返却時間を短縮することができ、しかも受け入れられる正規メダルの転動を阻害することのないメダルセレクタを提供する。
【解決手段】転動するメダルの下端を支持するガイド面11aを有する可動ガイド11と、該ガイド面に下端が支持されて転動する正規メダル5の上部一側面に当接可能に配設された上部ガイド13と、該上部ガイドの下方に配設され、前記一側面と同側のメダルの下部側面に当接可能な下部ガイド14と、下部ガイドと上部ガイドの中間高さに配設され、反対側のメダルの側面に当接可能な中間ガイド15と、転動するメダルの上端部を上部ガイドに押し付ける方向に付勢する押付手段17と、ガイド面11aを、転動面高さの受入位置(A)と上部ガイドより正規メダルの直径寸法を超える下方の受入禁止位置(B)との間を、上下動させる駆動手段と、を備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、メダルセレクタ、特にいわゆるパチスロ等の遊技機のように、メダルやコインあるいは硬貨を使用する機器に用いられるメダルセレクタに関する。
メダルセレクタは、例えば図13に外観の概要を示すパチスロ等の遊技機100において、メダル投入口102の下方内部に設置して使用される。このメダルセレクタは、パチスロ等の機器に投入されたメダルが正規メダルであるか偽メダルであるかを選別し、正規メダルを受け入れてその枚数をカウントすると共に、偽メダルを返却口104から返却し、又特定の条件下でメダル受入を禁止する禁止状態としてそのときに導入されたメダルを同様に返却する装置である。
特定の条件とは、例えばパチスロにおいては、保留メダル(クレジット)のカウントが規定枚数に達したときやリール回転中等である。
メダルを選別する1つの手段としては、正規メダルと偽メダルの直径の僅かな差を利用するものがよく知られており、この場合は正規メダルより大径の偽メダルは、投入口かセレクタを通過できずに途中で停止するため、返却ボタン106を押すことで返却され、小径の偽メダルはセレクタ内で選別して返却される。
パチスロで使用されている正規メダルは直径25mmが一般的であり、小径の偽メダルとして考えられるものに、直径24.2mmのゲームセンター用メダルや、直径24.3mmの25セント硬貨等がある。
又、メダルの受入可能状態と禁止状態を切換える手段としては電磁ソレノイド等のアクチュエータによりメダルの通過を規制して返却経路に導くものがよく知られている。
上述したようなメダルの選別機構や受入禁止機構に関する従来の技術としては、例えば特許文献1や特許文献2に小径メダルの選別機構と受入禁止機構が独立しているものが開示されているが、この場合にはメダルセレクタ自体が横方向に大型化してしまうことになるため、この装置を遊技機内に設置する上で大きなスペースが必要になるという問題があった。
これに対して特許文献3に開示されているセレクタにおいては、上記のような大型化の問題は回避されているものの、やはり選別機構と受入禁止機構は独立しているため、その副作用として選別機構と受入禁止機構をメダル通路の短い区間内に収めなくてはならなくなる。その結果、選別と受入禁止の確実性が低下することになり、選別や受入禁止により、本来返却すべきメダルが通過してしまい、遊技機内に取り込まれてしまうという不具合が発生し易いという問題があった。
一方、特許文献4に開示されているセレクタにおいては、選別機構と受入禁止機構を同一の場所に設けることにより、各機構の設置区間を十分に確保できるようにしたことから、大型化の問題を解決している。
実開平6−25963号公報 特開2001−52233号公報 特開2001−155223号公報 特許第3441803号明細書
しかしながら、前記特許文献4に開示されているメダルセレクタには、メダル下端を支点として上端部をメダル通路から押出部材により押出す横倒し方式を採用しているため、メダル下端が転動面から外れてその下方の返却経路に落下するまでに時間を要するという問題があった。
又、メダル上端部に接触してメダル通路から押出すように付勢するメダル押出部材は、副作用として正規メダルが押付範囲を転動して通過する際に摩擦抵抗になるため、メダルの転動を阻害することになり、場合によっては通路内でメダルが停止してしまうという不具合があるという問題もあった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、小型化を実現した上で、メダル返却時間を短縮することができ、しかも受け入れられる正規メダルの転動を阻害することのないメダルセレクタを提供することを課題とする。
本発明は、投入口から投入された正規メダルを傾斜通路の転動面上を転動させて下流側の受入部に供給すると共に、偽メダル及び受入禁止メダルを返却通路へ排出するメダルセレクタにおいて、前記返却通路の上方で、前記転動面の少なくとも一部を構成すると共に、転動するメダルの下端を支持するガイド面を有する可動ガイドと、該ガイド面に下端が支持されて転動する正規メダルの上部一側面に当接可能に配設された上部ガイドと、該上部ガイドの下方に配設され、前記一側面と同側のメダルの下部側面に当接可能な下部ガイドと、該下部ガイドと前記上部ガイドの中間高さに配設され、前記一側面と反対側のメダルの側面に当接可能な中間ガイドと、各ガイドに当接可能な状態で転動するメダルの上端部を上部ガイドに押し付ける方向に付勢する押付手段と、前記可動ガイドのガイド面を、前記転動面高さの受入位置と、前記上部ガイドより正規メダルの直径寸法を超える下方の受入禁止位置との間を上下動させる駆動手段と、を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
本発明においては、前記押付手段が、前記中間ガイドより下側のメダル側面を、該中間ガイド方向に付勢するようにしてもよい。
本発明によれば、転動するメダルの下端を可動ガイドのガイド面で支持し、且つ、その側面を上部、中間、下部の各ガイドで当接可能に支持すると共に、その上端部を上部ガイド方向に押し付けた状態で、該ガイド面を受入位置と受入禁止位置の各高さで移動可能としたので、メダル選別機構と受入禁止機構とを同一位置に形成できると同時に、正規メダルの受入と返却の選択を容易に実現することができ、しかもメダル側面とガイドとの接触面積を低減できる。
従って、メダルセレクタの小型化を実現した上で、メダル返却時間を短縮することができ、しかも正規メダルの受入を円滑に行うことができる。
又、押付手段が、例えばメダル下端部付近に接触するようにする場合には、メダルの回転力を阻害することを防止できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態のメダルセレクタの全体を示す正面側上方からの斜視図、図2はその正面図、図3は背面側下方からの斜視図、図4はガイドカバーを外した状態の正面側上方からの斜視図、図5は図2におけるA−A断面図であり、後述する選別・受入禁止機構部を示している。
本実施形態のメダルセレクタは、図中符号1で示すベースフレームを介して前記図13に示したパチスロ等の遊技機100の内部において、その筐体に設けられたメダル投入口102の下流に取付けられる。その取付けは、遊技機100のパネルを開いて清掃等のメンテナンスを行なう際に、図1、図2に示す正面が手前側に見える姿勢で行なわれる。
符号2で示すガイドカバーは、ベースフレーム1に対して右上の支点軸3を中心に、後述する図12に開いた状態を示すように、斜め上方に回動自在に取付けられると共に、該ガイドカバー2は支点軸3に取付けられているねじりコイルばね4により、ベースフレーム1側に付勢されている。なお、これらベースフレーム1及びガイドカバー2は、樹脂成型によって製作してある。
ベースフレーム1とガイドカバー2は、閉じた状態で互いに向かい合う内側面の一部分が当接することにより、メダル5の厚みより若干広い隙間を保つようにして、該メダル5が通過する通路が形成されている(図5を参照)。
メダルセレクタの左上部にはベースフレーム1とガイドカバー2とで形成されたメダルの入口である投入口6が配設され、該投入口6からは上記メダル通路を構成する下方に延びる矢印で示す垂直通路7と、その下端右方向に続く斜め下方の矢印で示す傾斜通路8が形成されている。
この傾斜通路8の下端にはメダル転動面が形成され、このメダル転動面は後述する可動ガイド11と、その下流側のベースフレーム1に固定された傾斜レール部9により構成されている。
又、前記垂直経路7の下端にはベースフレーム1に固定されたコーナーガイド10が配設され、その上面は垂直通路7と傾斜通路8との交差部分における円弧形状のメダル転動面10aが形成されている。
このメダルセレクタにおいては、前記投入口6から投入された正規メダルを傾斜通路8の転動面上を転動させて下流側の受入部16に供給すると共に、偽メダル及び受入禁止メダルを後述する返却通路23へ排出するようになっている。
可動ガイド11は、この返却通路23の上方に配置され、前記のように転動面の一部を構成するが、直接的には図6(A)に傾斜通路8の開始位置に設置されている選別・受入禁止機構部の要部を抽出して模式的に示すように、メダル5の下端を支持するガイド面11aが、この転動面を構成している。
本実施形態のメダルセレクタは、上記可動ガイド11と共に、そのガイド面11aに下端が支持されて転動する正規メダル5の上部一側面に当接可能に配設された上部ガイド13と、該上部ガイド13の下方に配設され、前記一側面と同側のメダル5の下部側面に当接可能な下部ガイド14と、該下部ガイド14と前記上部ガイド13の中間高さに配設され、前記一側面と反対側のメダル5の側面に当接可能な中間ガイド15と、各ガイドに当接可能な状態で転動するメダル5の上端部を上部ガイド13に押し付ける方向に付勢する押付部材(押付手段)17と、前記可動ガイド11のガイド面11aを、前記転動面高さの受入位置と、図6(B)に示す前記上部ガイド13から正規メダルの直径寸法を超える下方の受入禁止位置との間を上下動させる電磁ソレノイド(駆動手段)21とを備えている。
このメダルセレクタについて詳述すると、可動ガイド11は傾斜通路8を構成する下流側の傾斜レール部9と上流側のコーナーガイド10の間に設けられ、図5に示されるように断面がL字形の磁性材料からなる。そして、その先端部がベースフレーム1に傾斜通路8に沿って貫通形成されている開口部12から内側の傾斜通路8に突出するようになっており、その上面が前記ガイド面11aを構成している。
可動ガイド11のガイド面11aは、前記のように電磁ソレノイド21の駆動により上下に変位可能となっており、上昇したときには前記図6(A)に示したようにガイド面(上面)11aと、上部ガイド13の下端面13aとの間隔が正規メダルの外径よりも若干小さくなると共に、下降したときにはガイド面11aと下端面13aとの間隔が正規メダルの外径よりも若干大きくなるように設計されている。
又、可動ガイド11はベースフレーム1の背面側にある始点11bを中心に回動する構造になっており、ガイド面11aが下降するときには同時に傾斜通路8への突出量が減少するように構成されており、常時は引張ばね22の付勢力によりガイド面11aが下降する方向に回動している。なお、この引張ばね22は、図5に示されるように一端がべースフレーム1に固定されたソレノイド取付板金に取付けられ、他端がL字形状の上端部にベースフレーム1方向の斜め下方に付勢力が加わるように取付けられ、前述のとおり可動ガイド11を前記始点11bを中心に回動させると共に、可動ガイド11のガイド面11aを下方に引き下げる方向の付勢力も与えている。
従って、可動ガイド11に始点11bとの間に隙間によるガタが生じていたとしても、このガタは一方向に付勢されるため、電磁ソレノイドのON・OFFを繰り返しても、可動ガイドのガイド面11aの高さは再現性を維持できるようになっている。
又、電磁ソレノイド21が励磁され、可動ガイド11のガイド面11aが上昇したときに、該ガイド面11aの傾斜通路8における上流側端部はコーナーガイド10の転動面10aの終端とほぼ一致し、該ガイド面11aの下流側端部は傾斜レール部9の始端とほぼ一致する。従って、前述した如く転動面10a及びガイド面11aと傾斜レール部9とで一連のメダル転動面が形成されている。
前記電磁ソレノイド21について詳述すると、ベースフレーム1の背面にソレノイド取付板金を介してねじ止めされ、該ベースフレーム1と可動ガイド11との間に配設されており、該電磁ソレノイド21がメダル受入可能状態のときに励磁して、可動ガイド11を吸引してそのガイド面11aを上昇させる。図5には、この状態が示されてある。
なお、本実施形態では、ベースフレーム1が樹脂成形品であるので、電磁ソレノイド21の熱によってベースフレーム1が変形することを防止するため、該ソレノイド21をベースフレーム1に取付けるに当たって接触面積を必要最小限とし、両者の間にできるだけ空間を設けるようにして放熱効果を向上させている。
又、メダル5の側面上部を支持する前記上部ガイド13は、ベースフレーム1と一体であり、メダル5の同側面下部を支持する前記下部ガイド14は、同様にベースフレーム1と一体的に成型されている。この下部ガイド14には、図6には省略してあるが、長手方向に延びるリブ状の凸部が形成され、メダル5との接触面積が極力小さくなるようにしてある。但し、これに限定されず、図6のように平坦であってもよい。
又、上部ガイド13及び下部ガイド14の間の高さ位置で、該両ガイドに対向する向きで設けられた前記中間ガイド15は、逆にガイドカバー2の一部として一体的に形型されている。
前記傾斜通路8の下流に位置する前記メダル受入部16は、ベースフレーム1に一体成形された開口によって形成されている。
前記押付部材17は、図7に下部ガイド14と中間ガイド15との平面方向の関係をイメージで示すように、傾斜通路8の開始位置付近において下部ガイド14と中間ガイド15の間の高さ位置に設けられ、ベースフレーム1に回動自在に軸支されている。
この押付部材17は、下部ガイド14のメダル支持面に対して開口14aを通して出没可能であり、常時はねじりコイルばね(図示せず)の付勢力によって下部ガイド14のメダル支持面から突出し、メダル5に対しては図示されているように中間ガイド15方向に付勢して押し付けるようになっている。
本実施形態では、前記図6(A)に各ガイドとの位置関係のイメージを示したように、押付部材17が投入されたメダル5の下部(中間ガイド15より下方)を、中間ガイド15の方向に付勢するようになっており、これにより該中間ガイド15を支点にメダル5の上部を逆方向に回動させ、その上端部の側面を上部ガイド13に押し付ける働きをしている。
又、受入部16の直前には、傾斜通路8を挟んで配置された受光素子と発光素子(図示せず)とからなるカウントセンサ部18が設置され、該カウントセンサ部18の直前における傾斜通路8には、上部ガイド13のメダル当接面13bより外側に垂直壁19が配設されている。
又、上記カウントセンサ部18の直前には、ベースフレーム1に回動自在に軸支されたストッパ20が設置されている。図示は省略するが、このストッパ20は傾斜通路8に対して出没可能であり、電磁ソレノイド21が励磁されて可動ガイド11のガイド面11aが上昇しているときには傾斜通路8から退避し、逆に電磁ソレノイド21の励磁が解除されて可動ガイド11のガイド面11aが下降しているときには傾斜通路8に突出する。
前記可動ガイド11の下方には返却通路23が形成され、図5に示されるようにベースフレーム1とカバーガイド2との間に設けられたメダルが通過できる十分な空間により構成されている。
以上の構成からなるメダルセレクタにおいて、受入可能状態で正規メダルが投入された場合の作用を以下に説明する。
遊技機に投入された正規メダル5は、前記図2からガイドカバー2を除いた正面図である図8にイメージを示すように、投入口6からメダルセレクタ内に入り、前記図4に示した垂直通路7を経てガイド面11aと傾斜レール部9から転動面が形成された傾斜通路8に至る。
前記図5に示した選別・受入禁止機構部に正規メダル5が投入された状態を図9に示すように、傾斜通路8の開始位置に至ったメダル5には、押付部材17の作用により中間ガイド15との当接部を支点として反時計方向の回転力が加わるが、電磁ソレノイド21の励磁作用により可動ガイド11のガイド面11aは上昇している。
従って、可動ガイド11のガイド面11aと上部ガイド13の下端面13aとの間隔が、前記図6(A)と同様にメダル5の外径よりも小さくなっているため、メダル5の上端部側面は上部ガイド13の内側の当接面13bに支えられた状態で下流側に向かって転動を続ける。
なお、上部ガイド13と中間ガイド15の間にはメダル5の厚みよりも若干大きい隙間が形成されているので、メダル5は多少傾くことになるが、可動ガイド11の先端部はその状態でも十分にメダル5を下方からガイド面11aで支えられる位置に突出している。
メダル5が押付部材17による押付範囲を通過した後は、該メダルはガイド面11a、上部ガイド13、下部ガイド14及び中間ガイド15の4面で囲まれているので、落下することなく傾斜通路8を下流に向かって転動を続ける。
その後、メダル5がカウントセンサ部18の受光素子と発光素子の間を通過すると、遊技機の制御部(図示せず)はその検出信号に基づき、メダル受入枚数をカウントアップすると共に、その直後にはメダル5は受入部(口)16を通って、図示しない遊技機のメダル収容部に落下する。
なお、押付部材17は、後述するように小径の偽メダルを返却する場合や、受入禁止状態において正規メダルを返却する場合に、メダルを傾斜通路8の外に押出す必要があるため、それに見合った付勢力を持っている。
従って、副作用として正規メダルが押付部材17による押付範囲を通過する際に摩擦抵抗によってその転動を阻害する要因となる可能性があるが、本実施形態においては押付部材17がメダル5の下端に近い側面を付勢するので、上端付近を付勢する場合と比較して、メダルの回転力を妨げる力が働かないように出来る。よって、メダル5は上記押付範囲を含めて通路内で停止することなく容易に下流側に通過することができる。
次に、受入可能状態で小径の偽メダルが投入された場合の作用を説明する。
遊技機に投入された小径の偽メダルも正規メダルと同様に、傾斜通路8に至る。前記図5の選別・受入禁止機構部に小径の偽メダルが到達した状態を図10に示す。
この図に示されるように、傾斜通路8の開始位置に至ったメダル5には、押付部材17の作用により中間ガイド15との当接部を支点として反時計方向の回転が加わる。このとき、電磁ソレノイド21の励磁作用により可動ガイド11のガイド面11aは上昇しているが、小径の偽メダルの直径は、可動ガイド11のガイド面11aと上部ガイド13の下端面13aとの間隔よりも小さいため、該メダル5の上端部側面は上部ガイド13の当接面13bに支えられず、反時計方向に回転して倒れる。
このようにメダル5は僅かに倒れることにより、その下端部は可動ガイド11のガイド面11aからはみ出すので、返却通路23に向かって落下することになる。
この場合、返却通路23に落下したメダルは、カウントセンサ部18を通過することなく返却されるので、遊技機の制御部はメダル受入枚数をカウントアップしない。
なお、小径メダルでも勢い良く投入された場合は、傾斜通路8に沿って下流に進む慣性力を持っているため、倒れながらも受入部16に向かって進むことにより、倒れ始めた偽メダルが再び元の姿勢に戻って遊技機内に取り込まれてしまうことが危惧される。ところが、小径メダル選別機構を構成する上部ガイド13は傾斜通路8内に十分に長い区間に設けられているので、偽メダルは十分に倒れた状態となるため、図10に示されるように選別機構の終端部に設けられた前記垂直壁19に当たることになり、結果として落下することになる。従って、小径メダルが誤って遊技機に受け入れられることを確実に防止することができる。
次に、受入禁止状態で正規メダルが投入された場合の作用を説明する。
遊技機に投入された正規メダルは、同様に傾斜通路8に至る。図11に受入禁止状態のときに正規メダルが前記図5の選別・受入禁止機構部に到達した状態を示す。
図示されるように、傾斜通路8の開始位置に至ったメダル5には、同様に押付部材17の作用により中間ガイド15との当接部を支点として反時計方向の回転が加わる。このとき、電磁ソレノイド21は励磁されていないので、可動ガイド11は引張りばね22の付勢力によりそのガイド面11aが、前記図6(B)に示したように下降している。
従って、可動ガイド11のガイド面11aと上部ガイド13の下端面13aとの間隔が正規メダル5の外径よりも大きくなっているので、該メダル5の上端部側面は上部ガイド13に支えられず、反時計方向に回転して倒れる。なお、上記ガイド面11aの下降を、支点11bを中心とする可動ガイド11の回動により実現しているため、同時に該ガイド面11aの傾斜通路8への突出量が小さくなっている。
メダル5が僅かに倒れることにより、その下端部は可動ガイド11のガイド面11aからはみ出すので、返却通路23に向かって落下することになるが、このときの可動ガイド11の突出量は、前記回動に伴い受入可能状態よりも小さくなっているので、受入可能状態において小径の偽メダルが落下する場合よりも、僅かにメダルが倒れるだけで落下を開始する。
この場合も、返却通路23に落下したメダル5は、カウントセンサ部18を通過することなく返却されるので、遊技機の制御部はメダル受入枚数をカウントアップすることはない。
なお、前述したと同様に、メダルが勢い良く投入された場合は、遊技機内に取り込まれてしまうことが危惧されるが、本実施形態によるこの受入禁止機構は、可動ガイド11のガイド面11aを下降させることにより、受入可能状態において小径偽メダルを返却する前述した選別機構と同じ原理で正規メダルを返却するので、該メダルは同様に遊技機内に取り込まれてしまうことはない。
又、押付部材17による押付範囲をメダルが通過した後に電磁ソレノイド21が消磁された場合には、メダルが倒れないまま下流に向かって転動を続けてしまうが、受入禁止機構の終端部に設けられたストッパ20(詳細な動作説明は省略する)が傾斜通路8内に突出しているので、メダルはこれに当たって落下する。
なお、正規メダルよりも大径の偽メダルや板厚の偽メダルは、遊技機の投入口に詰まって停止するか、あるいはメダルセレクタのメダル通路内で詰まって停止するようになっている。このように停止したメダルは、前記図13に示した遊技機100と同様に、返却ボタン106を操作することによりガイドカバー2が開き、返却されるようになっている。
次に、メダル通路を掃除するときの方法について説明する。
初めに、ガイドカバー2を手動で開く。図12に正面下方から見た状態を示すように、ガイドカバー2はある程度大きく開くことができるようになっており、従って該ガイドカバー2の内側に形成されているメダル軌道面の1つである中間ガイド15が露出した状態にできるため、容易に掃除することができる。同様に、ベースフレームの内側に形成されているメダル軌道面である上部ガイド13及び下部ガイド14も露出させることができるので、容易に掃除ができる。更には、メダル転動面である可動ガイド11の先端部上面であるガイド面11aも、ガイドカバー2を開くことで露出した状態になるので容易に掃除をすることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)小径の偽メダルを返却するための選別機構(上部ガイド13)を、上下動する可動ガイド11と共にメダル受入禁止機構としても機能させ、小径メダルの選別と同じ原理で正規メダルの返却を行なうようにしたので、これら2つの機能をメダル通路内の同一区間に設けることができ、従って装置を大型化することなく、メダルを返却するのに十分な通路区間を確保することができる。
しかも、メダル5が厚さ方向に僅かに倒れるようにしただけで、その後下方に落下して返却されるので、返却を非常に素早く行うことができると共に、返却すべきメダルが遊技機内に取り込まれてしまうという不具合が発生することを防止できる。
(2)メダル受入禁止状態においては可動ガイド11が支点11bを中心とする回動動作により、先端部のガイド面11aが傾斜通路8への突出量を減らしながら、上部ガイド13の下端面13aから遠ざかるようにしたので、メダルを落下させるための傾斜角度が更に少なくて済む。従って、返却が更に素早く行なわれることから、返却すべきメダルが遊技機内に取り込まれてしまうという不具合が一段と発生し難くなる。
(3)同様にメダル受入禁止状態において、可動ガイドがその突出量を減らしながら上部ガイドから遠ざかるので、可動ガイドの動作量は非常に少なくて済む。従って、可動ガイドを駆動する電磁ソレノイド21は従来よりも吸引力を小さくすることができるので、ソレノイドの発熱による装置の変形に起因するメダル停止等の不具合の発生を軽減できると共に、メダル受入禁止状態に切換える際に発生する、電磁ソレノイドの残留磁気による可動ガイドの応答遅れを低減することもできる。
(4)押付部材17がメダル下端付近を付勢押出しするので、同じ力で上端付近を付勢するのと比較して、メダルが通過する際の回転力を阻害するモーメントが小さくなり、従ってメダルが通路内で停止してしまう不具合が極めて発生し難くなるという利点もある。
(5)メダル通路内は手垢や埃等の汚れが付着し易く、この汚れがメダルの通過を阻害することから、頻繁に通路内を清掃する必要があるが、前記特許文献4に開示されているメダルセレクタの場合は、メダルの厚み方向を規制する可動ガイドは、メダルが接触する軌道面が通路の内側を向くようになっており、更にその軌道面と対向するもう一方の軌道面との間隔はメダルの厚みより僅かに広い程度であるため、非常に清掃が困難であった。
これに対して、本実施形態によれば、上部・中間・下部の各ガイドを容易に露出させることができると共に、可動ガイドのメダル軌道面であるガイド面11aは上方に向かって露出しているので、これらに手垢や埃が付着した場合にも清掃がし易いという利点もある。
なお、本発明に係るメダルセレクタの具体的な構成は、前記実施形態に示したものに限定されない。
例えば、押付部材17による押付位置は、前記の如く中間ガイド15より下方で、且つメダル中心より下方であることが望ましいが、上方位置の逆方向に押付部材を配置し、メダル上端部が上部ガイド13の方向に押付けられるようにしてもよい。
又、傾斜通路の転動面は、実質上の全長を、可動ガイドのガイド面で構成するようにしてもよい。
本発明に係る一実施形態のメダルセレクタ全体を示す正面側斜視図 本実施形態のメダルセレクタ全体の正面図 本実施形態のメダルセレクタ全体の背面側斜視図 ガイドカバーを取り外した状態の本実施形態のメダルセレクタ全体の正面側斜視図 メダル受入可能状態のときの選別・受入禁止機構部を示す図2のA−A断面図 本実施形態の選別・受入禁止機構部の特徴要部を抽出して示す模式図 押付部材と傾斜通路等との関係を抽出して示す模式図 本実施形態のメダルセレクタ内と、そこを通過するメダルとの関係を示す正面図 正規メダルが前記図5に示した選別・受入禁止機構部を通過する様子を示す断面図 小径の偽メダルが前記図5に示した選別・受入禁止機構部により選別されて返却される様子を示す断面図 受入禁止状態のときに正規メダルが前記図5に示した選別・受入禁止機構部により返却される様子を示す断面図 本実施形態のメダルセレクタにおいてガイドカバーを大きく開いた状態を示す斜視図 メダル遊技機の外観を示す概略斜視図
符号の説明
1…ベースフレーム
2…ガイドカバー
3…支点軸
4…コイルばね
5…メダル
6…投入口
7…垂直通路
8…傾斜通路
9…傾斜レール部
10…コーナーガイド
11…可動ガイド
11a…ガイド面
12…開口部
13…上部ガイド
13a…下端面
14…下部ガイド
15…中間ガイド
16…受入部
17…押付部材
18…カウントセンサ部
19…垂直壁
20…ストッパ
21…電磁ソレノイド

Claims (2)

  1. 投入口から投入された正規メダルを傾斜通路の転動面上を転動させて下流側の受入部に供給すると共に、偽メダル及び受入禁止メダルを返却通路へ排出するメダルセレクタにおいて、
    前記返却通路の上方で、前記転動面の少なくとも一部を構成すると共に、転動するメダルの下端を支持するガイド面を有する可動ガイドと、
    該ガイド面に下端が支持されて転動する正規メダルの上部一側面に当接可能に配設された上部ガイドと、
    該上部ガイドの下方に配設され、前記一側面と同側のメダルの下部側面に当接可能な下部ガイドと、
    該下部ガイドと前記上部ガイドの中間高さに配設され、前記一側面と反対側のメダルの側面に当接可能な中間ガイドと、
    各ガイドに当接可能な状態で転動するメダルの上端部を上部ガイドに押し付ける方向に付勢する押付手段と、
    前記可動ガイドのガイド面を、前記転動面高さの受入位置と、前記上部ガイドより正規メダルの直径寸法を超える下方の受入禁止位置との間を上下動させる駆動手段と、を備えたことを特徴とするメダルセレクタ。
  2. 前記押付手段が、前記中間ガイドより下側のメダル側面を、該中間ガイド方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のメダルセレクタ。
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