JP2007182678A - 集水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軒樋からのゴミを集水器で確実に捕捉する。
【解決手段】集水器30の軒樋20から雨水を受ける位置にゴミ捕捉手段53を備えたフレーム体50を集水器30の前面側の回動軸線A−Aで回動操作可能にしてある。また、集水器30の下部側の筒状集水部32荷抜き差し可能に捕捉筒体40を設け、この捕捉筒体40の内部を仕切るゴミ捕捉手段46とゴミ捕捉手段47とが、下部側にあるゴミ捕捉手段47を上部側にあるゴミ捕捉手段46よりも細かいゴミを捕捉し得るように構成した。
【選択図】図4

Description

この発明は、雨樋におけるゴミ処理、特に、軒樋から運ばれる各種のゴミを効果的に除去し得る集水器の提供に関する。
軒樋には、屋根に落下した枯れ葉や、木の実や、風によって運ばれた砂塵等の各種塵埃類や、葺き重ねた瓦等から生ずる塵埃や、破損片等が溜まりやすく、降雨等に際して雨水を円滑に地上側の排水桝等に案内し切れない場合があった。
また、このような枯れ葉、木の実、破損片、塵埃等が、軒樋から集水器を経て竪樋等の雨水の流路を塞ぐ不具合があり、排水し切れない雨水等が竪樋等の案内手段から漏れ出したり、この漏れだし雨水等によって壁面等を汚損する等の不具合があった。
かかる点から各種の雨樋の清掃手段が提案されている。例えば、集水器や樋に溜まったゴミを人間が高所に登ることなく取り除き得る樋のゴミ取装置として、特許文献1に示される樋のゴミ取装置が提案されている。
この特許文献1に示される樋のゴミ取装置は、後璧に設けられた一対の後壁ガイドと、前壁に固着さわた一対の前壁ガイドと、一対の支持部材と、一対の係合部材と被覆部材と、ワイヤからなる。一対の支持部材は、それぞれの後方端が一対の後壁ガイドに隣接しそれぞれの前方端が前記一対のガイドと隣接し後方端から前方端に到る間に集水器の上端よりも上方に隆起し、隆起の略頂部に頂部ガイドが設けられてあって、係合部材には、支持部材とワイヤが通してある構成としてある。
特開2003−155807
しかしながら、この種のゴミ取装置にあっては、ゴミを捕捉しているネットをワイヤを用いて集水器から引きづりだし、このネットに付着しているゴミを集水器外に落下させうることができるものの、操作系が煩雑となり、当該装置を適正な使用状態に維持管理することが難しく、また、ネットに溜まっているゴミを確実に一括除去する点において難があった。
また、かかる構成からなるゴミ取装置にあっては、ネット部分に雑多な各種ゴミ類が溜まることとなって、比較的少ないゴミの捕捉状態にあってもネット部に目詰まり等を生ずる不具合があった。
この発明に係る集水器は、かかる従前における不具合を解消して多種、多様のゴミを確実に捕捉し、これを、確実に軒樋から集水器に案内して取り出し、除去することのできる集水器の提供に関する。
前記課題を解決するために、第1の発明は、軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
この集水器において軒樋からの雨水を受ける位置にゴミを捕捉するゴミ捕捉手段を備えたフレーム体が、
当該フレーム体において捕捉されたゴミを該集水器外に取り出し得るように、当該集水器の前面側に備えられている回動軸線で上側に向けて回動操作可能に設けてあることを特徴とする集水器としてある。
このように構成される集水器にあっては、軒樋から運ばれる、例えば、落ち葉等のゴミや、集水器自体に落下される落ち葉等のゴミが当該フレーム体に備えられているゴミ捕捉手段によって確実に捕捉できると共に、このゴミ捕捉手段によって捕捉した落ち葉等のゴミを当該フレームの回動操作によって容易に当該集水器から取り出し、除去することができる。
また、かかる構成からなる集水器にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等で前記集水器のフレーム体を容易に回動させることができ、高所作業をすることなく集水器に溜まったゴミの取り出し、除去をなすことができる。
また、前記課題を解決するために、第2の発明は、軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
この集水器の下部側に備えられている筒状集水部における互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴が設けてあると共に、
この抜き差し穴に抜き差し可能に差し入れられて集水器の一部をなす捕捉筒体が、前記抜き差し穴間にある筒状集水部内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板と、この抜き差し穴に差し入れられて当該抜き差し穴の開口を塞ぐ一対の向きあった側板とを備えており、
しかも、この捕捉筒体が、前記開口を塞ぐ各側板に取っ手を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体内を仕切るゴミ捕捉手段を備えており、この下部側にあるゴミ捕捉手段が上部側にあるゴミ捕捉手段よりも細かいゴミを捕捉し得るようにしてあることを特徴とする集水器としてある。
このように構成される集水器にあっては、集水器内に取り込まれた各種のゴミを、その大きさに合わせて捕捉筒体によって捕捉し、この捕捉されたゴミを当該捕捉筒体の引き出し処理によって容易に集水器から取り出し除去することができ、また、比較的大きいゴミのゴミ捕捉手段と、この比較的大きいゴミのゴミ捕捉手段を通り抜けた比較邸小さなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段とを設けることによって、より多くのゴミを無理なく、かつ、確実に捕捉することができる。
また、かかる構成からなる集水器にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等で前記集水器の捕捉筒体を、その、いずれの側からでも、容易に抜き差しさせることができ、高所作業をすることなく集水器に溜まったゴミを、例えば建物側にある各種設備を利用して容易に取り出し、除去することができる。
また、前記課題を解決するために、第3の発明は、軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
この集水器において軒樋からの雨水を受ける位置にゴミを捕捉するゴミ捕捉手段を備えたフレーム体が、当該フレーム体において捕捉されたゴミを該集水器外に取り出し得るように、当該集水器の前面側に備えられている回動軸線で上側に向けて回動操作可能に設けてあり、
しかも、この集水器における前記フレーム体の備え付け位置よりも下部側にある筒状集水部の互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴が設けてあると共に、この抜き差し穴に抜き差し可能に差し入れられて集水器の一部をなす捕捉筒体が、前記抜き差し穴間にある筒状集水部内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板と、この抜き差し穴に差し入れられて当該抜き差し穴の開口を塞ぐ一対の向きあった側板とを備えており、かつ、この捕捉筒体が前記開口を塞ぐ各側板に取っ手を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体内を仕切るゴミ捕捉手段を備えており、下部側にあるゴミ捕捉手段が上部側にあるゴミ捕捉手段よりも細かいゴミを捕捉し得るようにしてあることを特徴とする集水器としてある。
このように構成される集水器にあっては、軒樋から運ばれる、例えば、落ち葉等のゴミのゴミ捕捉手段と、この落ち葉等のゴミのゴミ捕捉手段を通り抜けたゴミの内、比較的大きなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段と、このゴミ捕捉手段を通り抜けた比較的小さなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段とを順次に備えており、各種のゴミを、その大きさによって選別、捕捉することによって、各ゴミ捕捉手段における目詰まり等の不具合が極力生じないように、より多くのゴミを、確実に捕捉し、随時、必要に応じて、この捕捉ゴミを当該集水器から取り出し、除去することができる。
また、かかる構成からなる集水器にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等で前記集水器のフレーム体を容易に回動させることがでると共に、当該挟み具等で前記集水器の捕捉筒体を、その、いずれの側からでも、容易に抜き差しさせることができ、高所作業をすることなく集水器で捕捉したゴミを容易に取り出し、除去することができる。
また、前記第1〜第3の発明に係る集水器におけるゴミのゴミ捕捉手段を網によって構成した集水器にあっては、捕捉対象物に容易に適応して効率良く捕捉でき、しかも、簡易に構成できるゴミのゴミ捕捉手段を備えた集水器を構成することができる。
この発明に係る集水器は、軒樋からのゴミを集水器において、軒樋等から運ばれる各種のゴミを確実に捕捉できると共に、高所作業をすることなく、随時、随意に当該集水器内に捕捉したゴミを取り出し除去して、雨樋から地上部の排水桝等に目詰まりなく雨水を案内することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態に係る集水器30について説明する。
なお、ここで図1〜図7は当該発明を実施するための最良の形態に係る典型的な集水器30を、図8〜図11は当該発明を実施するための最良の形態に係る他の典型的な集水器30を示している。
まず、第1の発明を実施するための最良の形態に係る典型的な集水器30について説明する。
この集水器は、軒樋20からの雨水を受けて、この雨水を呼び樋や、竪樋等の一連の排水手段を備えた側に送る集水器30であって、
この集水器30において軒樋20からの雨水を受ける位置に、例えば、落ち葉等の大きなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段53を備えたフレーム体50が、
当該フレーム体50において捕捉されたゴミを該集水器30外に取り出し得るように、当該集水器30の前面側に備えられている回動軸線A−Aで上側に向けて回動操作可能に設けてある。
ここで用いられる集水器30は、軒に備えられている軒樋20から雨水を受け入れて、呼び樋等に当該雨水を案内する手段として通例用いられているものであって、軒樋20や呼び樋等に対応した素材で構成されると共に、要請される意匠面から各種の形状に構成される。また、この集水器30に受け入れられた雨水は、例えば、呼び樋、竪樋、這い樋等を介して地上に案内されるようにしてある。また、かかる集水器30を備える軒樋20は、樋受け金物、樋受け具、吊金具、プラスチック吊具など適宜の樋受け手段で軒部分、例えば、鼻隠し板などに取り付け装備される。
かかる集水器30に備えられるフレーム体50は、当該集水器30内にあって軒樋20からの雨水を受ける位置に、例えば、落ち葉等の大きなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段53を備え、かつ、当該フレーム体50に捕捉したゴミを当該集水器30外に取り出し得るように、この集水器30の前面側に備えられている回動軸線A−Aで上側に向けて回動操作可能とされておれば、いかなる素材によって構成してあっても、また、いかなる形状に構成してあってもよく、例えば、当該集水器30の前面側に回動操作可能に基部側を組み付けられて、軒樋20からの雨水を受け得る位置に延びるフレーム体50に、この軒樋20からの雨水を受ける位置に網体、格子体、スリット付きプレート、複数の平行線列体、比較的大きい穴を有するパンチングボードなどの適宜のゴミ捕捉手段53を備えた構成とすることができる。また、かかるフレーム体50は、前記要件を満たすものであれば、例えば、当該フレーム体50の一部を集水器30の構成部分によって構成し、当該部分を備えたフレーム体50とし、かつ、当該部分を備えて集水器30を構成するようにしてあってもよい。また、かかるフレーム体50は、前記要件を満たすものであれば、このフレーム体50を複数の区分フレーム体によって構成し、フレーム体50の回動操作時に、この各区分フレーム体が順次各別に回動するようにしてあってもよい。
また、このフレーム体50は、当該フレーム体50において捕捉されたゴミを該集水器30外に取り出し得るように、当該集水器30の前面側に備えられている回動軸線A−Aで上側に向けて回動操作可能に設けてあれば、いかなる態様に回動されてもよく、例えば、当該フレーム体50を前記集水器30上にほぼ垂直の状態に回動操作したり、また、当該垂直状態にまで到らぬ態様に回動操作したり、さらに、この垂直状態から前方側に突き出す反転状態に回動操作し得るようにしてある。
このように構成される集水器30にあっては、軒樋20から運ばれる、例えば、落ち葉等の大きなゴミや、集水器30自体に落下される、例えば、落ち葉等の大きなゴミが当該フレーム体50に備えられているゴミ捕捉手段53によって確実に捕捉できると共に、このゴミ捕捉手段53によって捕捉したゴミを当該フレーム体50の回動操作によって容易に当該集水器30から取り出し、除去することができる。
また、かかる構成からなる集水器30にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等の操作具60で前記集水器30のフレーム体50を容易に回動させることができ、高所作業をすることなく集水器30に溜まったゴミの取り出し、除去をなすことができる。
ついで、第2の発明を実施するための最良の形態に係る典型的な集水器30について説明する。
この集水器30は、軒樋20からの雨水を受けて排水側に送る集水器30であって、
この集水器30の下部側に備えられている筒状集水部32における互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴32eが設けてあると共に、
この抜き差し穴32eに抜き差し可能に差し入れられて集水器30の一部をなす捕捉筒体40が、前記抜き差し穴32e間にある筒状集水部32内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板42と、この抜き差し穴32eに差し入れられて当該抜き差し穴32eの開口を塞ぐ一対の向きあった側板41とを備えており、
しかも、この捕捉筒体40が、前記開口を塞ぐ各側板41に取っ手44を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体40内を仕切るゴミ捕捉手段46、47を備えており、この下部側にあるゴミ捕捉手段47が上部側にあるゴミ捕捉手段46よりも細かいゴミを捕捉し得るようにしてある。
ここで用いられる集水器30は、軒に備えられている軒樋20から雨水を受け入れて、呼び樋等に当該雨水を案内する手段として通例用いられているものであって、軒樋20や呼び樋等に対応した素材で構成されると共に、要請される意匠面から各種の形状に構成される。また、この集水器30に受け入れられた雨水は、例えば、呼び樋、竪樋、這い樋等を介して地上に案内されるようにしてある。また、かかる集水器30を備える軒樋20は、樋受け金物、樋受け具、吊金具、プラスチック吊具など適宜の樋受け手段で軒部分、例えば、鼻隠し板などに取り付け装備される。
この集水器30の下部側に備えられている筒状集水部32は、互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴32eが設け得ると共に、この抜き差し穴32eに対して捕捉筒体40を、当該捕捉筒体40における一対の向き合った側板42を当該筒状集水部32内面に接した状態で、抜き差しできる構成としてあり、しかも、この抜き差しされる捕捉筒体40の差し入れ時において、この捕捉筒体40における他の一対の側板41が前記穴32eの開口を塞ぎ得る構成としてあれば、いかなる構成としてあってもよい。例えば、抜き差し穴32e間における平断面形状を、前記捕捉筒体40における側板42の摺接される平行な面を備えた各種形状の構成とすることができる。
また、前記捕捉筒体40は、この捕捉筒体40において雨水を受け入れ、かつ、各種ゴミを捕捉し得るものであれば、いかなる素材によって構成してあってもよい。また、この捕捉筒体40は、前記抜き差し穴32e間にある筒状集水部32内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板42と、この抜き差し穴32eに差し入れられて当該抜き差し穴32eの開口を塞ぐ一対の向きあった側板41とを備え、かつ、前記開口を塞ぐ各側板41に取っ手44を備え、しかも、上部側と下部側とに当該筒体内を仕切るゴミ捕捉手段46、47を備えた構成としてあれば、いかなる構成としてあってもよく、主として前記筒状集水部32に対応した形状に構成してある。また、当該捕捉筒体40に備えられるゴミ捕捉手段46、47は、下部側にあるゴミ捕捉手段47が上部側にあるゴミ捕捉手段46よりも細かいゴミを捕捉し得るように構成してあれば、当該ゴミ捕捉手段46、47を網体、格子体、スリット付きプレート、複数の平行線列体、比較的大きい穴を有するパンチングボードなどの適宜のゴミ捕捉手段を備えた構成とすることができる。
このように構成される集水器30にあっては、集水器30内に取り込まれた各種のゴミを、その大きさに合わせて捕捉筒体40によって捕捉し、この捕捉されたゴミを当該捕捉筒体40の引き出し処理によって容易に集水器30から取り出し除去することができ、また、大きいゴミのゴミ捕捉手段46と、この大きいゴミのゴミ捕捉手段46を通り抜けた比較邸小さなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段47とを設けることによって、より多くのゴミを無理なく、かつ、確実に捕捉することができる。
また、かかる構成からなる集水器30にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等の操作具60で前記集水器30の捕捉筒体40を、その、いずれの側からでも、容易に抜き差しさせることができ、高所作業をすることなく、例えば、建物側にある各種の設備等を利用して集水器30に溜まったゴミを容易に取り出し、除去をなすことができる。
ついで、第3の発明を実施するための最良の形態に係る典型的な集水器30について説明する。
この集水器30は、軒樋20からの雨水を受けて排水側に送る集水器30であって、
この集水器30において軒樋20からの雨水を受ける位置にゴミを捕捉するゴミ捕捉手段53を備えたフレーム体50が、当該フレーム体50において捕捉されたゴミを該集水器30外に取り出し得るように、当該集水器30の前面側に備えられている回動軸線A−Aで上側に向けて回動操作可能に設けてあり、
しかも、この集水器30における前記フレーム体50の備え付け位置よりも下部側にある筒状集水部32の互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴32eが設けてあると共に、この抜き差し穴32eに抜き差し可能に差し入れられて集水器30の一部をなす捕捉筒体40が、前記抜き差し穴32e間にある筒状集水部32内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板42と、この抜き差し穴32eに差し入れられて当該抜き差し穴32eの開口を塞ぐ一対の向きあった側板41とを備えており、かつ、この捕捉筒体40が前記開口を塞ぐ各側板41に取っ手44を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体40内を仕切るゴミ捕捉手段46、47を備えており、下部側にあるゴミ捕捉手段47が上部側にあるゴミ捕捉手段46よりも細かいゴミを捕捉し得るように構成してある。
このように構成される集水器30にあっては、軒樋20から運ばれる、例えば、落ち葉等のゴミのゴミ捕捉手段53と、この落ち葉等のゴミのゴミ捕捉手段53を通り抜けたゴミの内、比較的大きなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段46と、このゴミ捕捉手段46を通り抜けた比較的小さなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段47とを順次に備えており、各種のゴミを、その大きさによって選別、捕捉することによって、各ゴミ捕捉手段53、46、47における目詰まり等の不具合が極力生じないように、より多くのゴミを、確実に捕捉し、随時、必要に応じて、この捕捉ゴミを当該集水器30から取り出し、除去することができる。
また、かかる構成からなる集水器30にあっては、先端に挟持手段を備えた長尺の挟み具等の操作具60で前記集水器30のフレーム体50を容易に回動させることがでると共に、当該挟み具等の操作具60で前記集水器30の捕捉筒体40を、その、いずれの側からでも、容易に抜き差しさせることができ、高所作業をすることなく集水器30で捕捉したゴミを容易に取り出し、除去することができる。
まず、図1〜図7に示される集水器30について具体的に説明する。
この図1〜図7に示される集水器30は、軒樋20からの雨水を受けて呼び樋等の各種排水手段を備える側に送る集水器30であって、この集水器30において軒樋20からの雨水を受ける位置に落ち葉等の比較的大きなゴミを捕捉するゴミ捕捉手段53を備えたフレーム体50が、当該フレーム体50において捕捉されたゴミを該集水器30外に取り出し得るように、当該集水器30の前面側に備えられている回動軸線A−Aで上側に向けて回動操作可能に設けてある。
また、この図示例に係る集水器30は、前記フレーム体50の備え付け位置よりも下部側にある筒状集水部32の互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴32eが設けてあると共に、この抜き差し穴32eに抜き差し可能に差し入れられて集水器30の一部をなす捕捉筒体40が、前記抜き差し穴32e間にある筒状集水部32内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板42と、この抜き差し穴32eに差し入れられて当該抜き差し穴32eの開口を塞ぐ一対の向きあった側板41とを備えており、かつ、この捕捉筒体40が前記開口を塞ぐ各側板41に取っ手44を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体40内を仕切るゴミ捕捉手段46、47を備えており、下部側にあるゴミ捕捉手段47が上部側にあるゴミ捕捉手段46よりも細かいゴミを捕捉し得るように構成してある。
この図示例に係る集水器30は、住宅等の建築物における軒部分、例えば、屋根の軒先に備えられるものであって、垂木1の先端側に広小舞4等を介して石綿スレート板5を張り込むと共に、当該垂木1の先端に鼻隠し下地材2を介して鼻隠し板3を備え付け、軒裏側にあっては、野縁6に軒裏仕上げとして軒天井を構成する合板7が張り込んである。
かかる軒先にあって、軒樋20を屋根からの雨水の放射される位置にほぼ水平の状態で樋持ち金物、受け金物、受け金具、吊る金具、吊る具等の適宜の保持手段8によって建物側、この図示例にあっては、鼻隠し板3に取り付けてある。
かかる軒樋20は、金属やプラスチック等の任意の素材からなり、かつ、半円形や角形等の任意形状のものとして用意され、軒先にあって都合良く雨水を捕集し得るように備え付けられる。
かかる軒樋20からの雨水を受け入れる集水器30は、建物の備える外観意匠や軒樋20等から勘案される素材、形状の集水器30として用意される。この図示例に係る集水器30は、平面視で概ね矩形をなす構成としてあり、下方に向けてややすぼまる漏斗状の桝状集水部31と、この桝状集水部31の下方に連接されて平断面形状が矩形をなす直筒状の筒状集水部32と、この筒状集水部32から、やや細く構成された連接筒部33と、さらに、この連接筒部33からエルボ34を経て呼び樋35に、前記軒樋20からの雨水を受け渡すように構成してある。
ここで集水器30を構成する桝状集水器31は、下方に向けてすぼまる形態の矩形開口を備える筒体に構成してあり、建物側に面している背面側板31bと前面側板31aとが互いに向き合って備えられており、この前面側板31aと背面側板31bとを連絡するように一対の側面側板31c、31cを備えた構成としてある。そして、この各側面側板31c、31cに軒樋20端を受ける樋穴31dが開口してあり、この樋穴31dに軒樋20の端部を、当該桝状集水器31内におけるフレーム体50の操作に支障の無い態様に差し入れ組み付けて、軒樋20と集水器30とを一体となるように構成してある。
なお、この図示例に係る軒樋20は、底板21と、当該底板21の前後から斜めに起立する前板22及び背面板23を備えており、前板22の上縁巻き込み部22aに吊り具8’の先端を差し入れ、かつ、背面板23の上縁引っ掛け部23aを当該吊り具8’の支持部によって前記上縁巻き込み部22aに吊り具8’の先端を押し入れるようにして、鼻隠し板3に確実に支持し得るようにしてある。
この図示例に係る集水器30にあっては、かかる構成の桝状集水部31における軒樋20からの雨水を受ける位置に、フレーム体50のゴミ捕捉手段53が位置づけられるように設けてある。
かかるフレーム体50は、この図示例にあっては、第1フレーム部51と、第2フレーム部52とを備えた構成としてあって、この、第1フレーム部51と第2フレーム部52とが互いに連動しあって1個のフレーム体50として機能するように構成してある。
この第1のフレーム部51は、集水器30を構成する桝状集水部31における前面側板31aに沿って軸ロッド51aを、この前面側板31aを挟む側面側板31b、31bの先端上部に備えられている軸受け部31eの軸孔に軸ロッド51aの軸部を回動可能に組み付けてある。そして、この軸ロッド51aの両側部から当該軸ロッド51aに一体のアーム部51bが設けてあると共に、この各アーム部51b、51bの先端側に軸ロッド51cが一体となるように設けてあり、この軸ロッド51cの各先端が当該アーム部51bから側方に突き出すようにしてある。また、この集水器30の前面側に備えられる軸ロッド51aは、そのほぼ中程に上方に起立する操作ロッド51hを当該軸ロッド51aに一体に備えており、この操作ロッド51aの回動操作によって第1フレーム部51の回動操作をなし得るように構成してある。
また、この第1フレーム部51には一端側を集水器30側に固定されたねじりコイルバネ51fが他端側をアーム部51bを下方に押し下げるように引っ掛けてあり、この第1フレーム部51の先端側が、常時、桝状集水部31の下方に向けて押し下げられるように付勢してある。また、この第1フレーム部51が当該ねじりコイルバネ51fによって必要以上に先端側を下げないように、前記操作ロッド51cの背面側、すなわち、前面側板31aの内側面に接するストッパー51dが設けてあり、このねじりコイルバネ51fによる第1フレーム部51の下方に向けた際の押し込み傾き位置が常に一定となるようにしてある。
かかる第1フレーム部51のアーム部51bから側方に突き出されている軸ロッド51cの軸部を各アーム部52aの軸孔に回動可能に組み付けられる第2フレーム部52は、この一対のアーム部52a間に適宜連結ロッド52bを一体に組み付けて枠状に構成してあり、しかも、この一体的な枠状をなす第2フレーム部52が前記第1フレーム部51に対する組み付け位置で、当該第2フレーム部52の先端側が常時集水器30の下方に押し込まれる向きにねじりコイルバネ51gによって付勢される構成としてある。
かかるねじりコイルバネ51gは、その一端側が、前記第1フレーム部51のアーム部51bに固定されていると共に、他端側が、当該第2フレーム部52におけるアーム部52aを常時下向きに付勢するように当該アーム部52aに組み付けてある。また、この第2フレーム部52は、この第2フレーム部52が前記ねじりコイルバネ51gによる付勢に抗して、前記軒樋20からの雨水を受け得る位置にほぼ水平を保つように前記第1フレーム部51のアーム部51bの下端部に備えられているストッパー51eに支持されて、常時、このねじりコイルバネ51gによって、当該ストッパー51eに支持された状態、すなわち、斜め下方に延びるようにストッパー51dで下限が定められている前記第1フレーム部51のアーム部51bの下端から、当該第2フレーム部52におけるアーム部52aがほぼ水平に延びるようにセットされて、軒樋20からの雨水を受け入れ得る構成としてある。
かかるフレーム体50に対して、ゴミ捕捉手段53を備え付ける。かかるゴミ捕捉手段53は、この図示例にあっては、網53aで構成してあり、この網53aを当該第1フレーム部51と第2フレーム部52とにわたって、雨樋20からの雨水を受ける位置に備え付けるようにしてある。この図示例にあっては、第2フレーム部52の先端縁から第1フレーム部51の中程まで到る大きさの網53aを用意し、これをフレーム体50に対して外れないように組み付けてある。
また、前記操作ロッド51hに備えられている孔51h’に対して、前記第2フレーム部52の連結ロッド52bに連結したワイヤ等の操作紐54を挿通し、その前方に引き出した操作紐端にリング54c等の適宜の引っ張り操作手段を設けると共に、前記フレーム体50が都合良く、集水器30内において軒樋20からの雨水を受け入れうる位置に当該第2フレーム部52が位置している状態で、当該ワイヤ等の操作紐54における結束瘤54aが当該孔51h’の外側面に突き当たって当該操作紐54が集水器30の内側に向けて延びるのを防止し得るようにしてある。
なお、前記構成からなるフレーム体50は、このフレーム体50を構成する第1フレーム部51のアーム部51bの先端が、桝状集水部31における軒樋20からの雨水の受け位置の手前側で、しかも、この雨水の受け位置よりもやや低い位置に位置した状態で前記ストッパー51dによって、下方に向けた回動が阻止されており、また、この状態で、前記第2フレーム部52が、軒樋20からの雨水を受けうるように当該アーム部51bの先端から背面側板31bに向けてほぼ水平の状態に延び、この状態から下方に向けた回動を前記ストッパー51eによって阻止される構成としてある。
かかる状態で、適宜の長さを備える操作具60等を用いて、地上からの操作によって、前記操作紐54を引いて、この操作紐54に連結されている前記第2フレーム部52を前記ねじりコイルバネ51gの付勢に抗して第1フレーム部51のアーム部51bとの連結部で反転させ、第1フレーム部51に近接するように回動する。さらに、この操作紐54を引くことによって、操作紐54にある結束瘤54bを前記孔51h’に突き当て、操作ロッド51hを集水器30の前方に回動して、この操作ロッド51hと一体とされている第1フレーム部51を前記第2フレーム部52と共に前記ねじりコイルバネ51fの付勢に抗して上方に起立させ、さらに、当該集水器30の前方側に向けて反転させて、このフレーム体50内にある落ち葉等のゴミを取り出す。
また、このようにフレーム体50のゴミ捕捉手段53に捕捉された落ち葉等を集水器30から取り除いた状態で、前記操作ロッド51hを前方に回動していた前記操作紐54を緩めることで、操作ロッド51hが反転されて起立状態とされ、同時に第2フレーム部52を重ね合わせ状態とされている第1フレーム部51が、前記ねじりコイルバネ51fの付勢によって、そのアーム部51bの先端をストッパー51dが機能される位置まで下方に下げ、さらに、この操作紐54を緩めることによって、第2フレーム部52がねじりコイルバネ51gの付勢によって前記ストッパー51eの機能するほぼ水平位置まで開き出されて、前記ゴミ捕捉手段53としての網53aを軒樋20からの雨水の受け位置に展開して、落ち葉等の捕捉をなし得る状態にセットされる。
なお、前記第1フレーム部51から第2フレーム部52へ、順次に展開され、かつ、第2フレーム部52が第1フレーム部51より先に集水器30からの引き出し操作時に回動動作するように前記ねじりコイルバネ51fをねじりコイルバネ51gよりも付勢力の大きなねじりコイルバネ51fとしてあってもよい。
かかる桝状集水部31に連続して当該桝状集水部31の下方に備えられる筒状集水部32は、角筒状、この図示例にあっては、ほぼ矩形平断面形状の角筒体として構成してあり、建物側にある後側壁板32bと前側壁板32aとが互いに平行をなすように向き合った構成としてあり、またこの前側壁板32aと後側壁板32bとの間にある一対の横側壁板32c、32cが互いに平行をなすように向き合った構成としてある。
かかる筒状集水部32は、互いに向き合っている平行な壁板である前記前側壁板32aと後側壁板32bとにおける互いに向き合っている筒壁部に同寸法、同形状の抜き差し穴32e、32eが設けてあり、この抜き差し穴32eのいずれの側からでも、捕捉筒体40を抜き差しできる構成としてある。また、この抜き差し穴32eの内側上縁に張出鍔32dが、この筒状集水部32内を周回するように設けてあり、捕捉筒体40の抜き差し時の摺接案内面及び嵌め入れられる捕捉筒体40に雨水を漏れなく受け渡し得る構成としてある。
かかる捕捉筒体40は、平面視で矩形をなす筒体としてあって、互いに平行に向き合っている同寸法、同形状の一対の第1側板41、41と、互いに平行に向き合っている同寸法、同形状の他の一対の第2側板42、42とを備えて構成してある。また、この捕捉筒体40は、その下端縁に内向きの張出鍔43を備えていると共に、各第2側板42が前記抜き差し穴32eから、その外面を当該抜き差し穴32eに連続する筒状集水部32の内面に密に接して抜き差しできるようにしてあり、しかも、前記第1側板41の外側面に取っ手44が設けてあると共に、この第1側板41が、当該筒状集水部32に備えられる抜き差し穴32eを密に塞ぎ得る構成としてある。
また、この捕捉筒体40には、前記張出鍔43上に第2のゴミ捕捉手段47が、また、この第2のゴミ捕捉手段47上に相当のゴミ収集隙間を生ずるようにして第1のゴミ捕捉手段46が設けてある。
かかる捕捉筒体40に備えられるゴミ捕捉手段46、47は、上部側に位置する第1のゴミ捕捉手段46が、この第1のゴミ捕捉手段46の下方にある第2のゴミ捕捉手段47よりも大きいゴミを捕捉し得る構成としてあり、この図示例にあっては、いずれも網46a、47aによって当該ゴミ捕捉手段46、47を構成してある。さらに、具体的には前記捕捉筒体40における張出鍔43上に比較的細かい編み目の網47aを張って第2のゴミ捕捉手段47とし、また、この網47a上に両端部を下方にほぼ直角に折り曲げてコ字状に構成した網46aを、この下方に折り曲げた一対の網部を脚部46a’として前記網47aに平行をなすように第1のゴミ捕捉手段46をなす網46aを設けてある。
また、この捕捉筒体40は前記取っ手44を建物側における各種設備を利用して、あるいは、建物の外側から長尺の操作具60等で挟持するなどによって、筒状集水部32の抜き差し穴32eに抜き差しして、各種ゴミを効率よく分別して捕捉し、除去することができる。かかる捕捉筒体40の抜き差し処理にあって、この捕捉筒体40の上縁に弾性片からなるストッパー45を用意し、このストッパー45が、この捕捉筒体40の差し込み時に前記張出鍔32dに掛合するようにして捕捉筒体40を好ましい差し込み位置、すなわち、第1側板41で抜き差し穴32eを密に塞ぎ得るように差し込み停止させるようにしてある。また、この捕捉筒体40にあっては、その下面側に張出鍔43を設けてあり、前記筒状集水部32における張出鍔32dと共に、当該捕捉筒体40の円滑な抜き差しを可能とし、しかも、集水器30に受け入れた軒樋20からの雨水を当該張出鍔32d、43によって中央側に集めるようにして、雨水が当該集水器30から漏れ出すのを極力防ぐようにしてある。
なお、ここで前記操作紐54の操作や、捕捉筒体40の取っ手44の操作には、各種形態の操作具を用いることができ、当該操作に最も都合の良い形態の操作具を用いることが好ましい。60は、かかる操作具の一例を示したものであって、長尺のロッド60aに一体に備えられている一方掴み部60bに対してワイヤ60c操作される他方掴み部60dを回動軸60eで回動可能に構成し、この掴み部60dで取っ手44、操作紐54等を掴み部60bとの間に挟み持ち操作できるようにしてある。
このように構成される集水器30にあっては、落ち葉等の大きなゴミが桝状集水部31においてゴミ捕捉手段53を備えたフレーム体50によって容易に捕捉し、かつ、取り除き得ると共に、筒状集水部32に入り込んだゴミ等を、比較的大きなゴミと小さなゴミとに区分して、それぞれ別のゴミ捕捉手段46、47で各別に捕捉して、除去するようにしてあることから、ゴミ捕捉部における目詰まりを生ずることがなく、確実に、しかも、効率よくゴミの捕捉、除去をなすことができる。また、雨樋管理に際して地上や建物設備側からの管理が可能とされ、高所作業に伴う不具合がない。
ついで、図8〜図11に示される集水器30について説明する。
この図8〜図11に示される集水器30はフレーム体50を、集水器30における前面側板31aの上部を構成するフレーム用前面側板部31gを用い、かつ、
フレーム体50を一連の枠体によって構成した以外の構成を前記図1〜図7に示される集水器30と同一の構成としてあり、同様に用いることができ、しかも、同様に機能する。
従って、前記図1〜図7において示された構成と同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
この図示例に係る集水器30にあっては、軒樋20から雨水を受ける桝状集水部31に備えられるゴミ捕捉手段53を備えるフレーム体50を、この桝状集水器31における前面側板31aの上部部分を含んで構成してある。
すなわち、ここで桝状集水部31に備えられるフレーム体50は、この桝状集水部31における前面側板31aの上部側を構成するフレーム用前面側板部51kと、このフレーム用前面側板部51kの両側から、桝状集水部31における軒樋20からの雨水を受け得る位置の下方に延びるように、当該フレーム用前面側板部51kに一体に備えられている一対の湾曲アーム51p、51pと、この各湾曲アーム51p、51p間を連結する連結ロッド51rとを備え、このフレーム体50にゴミ捕捉手段53としての網53aを備えた構成としてある。
かかるフレーム体50は、前記桝状集水部31の各側面側板31cの先端から突設されている軸受け部31hの軸孔に、フレーム用前面側板部51kから突設してある軸部材51sの軸51nを回動可能に嵌め入れて、当該一対の側面側板31c、31cの各軸受け部31h、31h間に回動可能に設けてある。また、
この各軸受け部31h、31h間に回動可能に備えられるフレーム用前面側板部51kは、その内側に当該各側面側板31cの内面に沿うように差し入れられる嵌め込み板部51tを備えており、この嵌め込み板部51tが当該各側面側板31cの前端面に当接する構成としてある。また、このフレーム体50を構成する嵌め込み板部51tに弾性片からなるストッパー片51mが設けてあって、このフレーム体50におけるフレーム用前面側板部51kの嵌め込み板部51tを側面側板31c、31c間に押し入れた際に、このストッパー片51mが側面側板31cに設けてある孔55に引っ掛かるようにしてあり、しかも、この状態でフレーム用前面側板部51kが側面側板31cの前端面に当接して、フレーム体50が、桝状集水部31内において、軒樋20からの雨水を受け得る位置に安定に維持される。
かかる状態から、適宜の操作具60を用いて、前記桝状集水部31におけるフレーム用前面側板部51kの上端側を軸51nを回動軸として前方、さらには下方に引き回すことによって、このフレーム用前面側板部51kに一体に備えられているフレーム体50の先端側が上方に跳ね上げられ、かつ、反転されて、当該フレーム体50に備えられているゴミ捕捉手段53、すなわち、網53aで捕捉されていた落ち葉等のゴミが取り除かれる。
また、このようにゴミの取り出し除去をなしたフレーム体50は、前記手法で、桝状集水部31内に戻されてゴミの捕捉に用いられる。
かかる桝状集水部31の下方に、前記図1〜図7において示されたと同様の筒状集水部32を設けてあり、この筒状集水部32に前記図1〜図7におけると同様に捕捉筒体40を抜き差し可能に設けて当該集水器30を構成してある。
典型的な集水器を備える軒部分を側方から見て示した断面図 同集水器部分の要部平断面図 同要部部品の分離斜視図 同集水器の設置状態を示す断面図 同集水器の操作状態を示す断面図 同集水器の他の操作状態を示す断面図 同集水器を構成する桝状集水部の部品分離斜視図 典型的な他の集水器の要部を示す斜視図 同平面図 同集水器を備えた軒部分を要部を断面して示した側面図 同使用状態を示す要部を断面して示した側面図
符号の説明
20 軒樋
30 集水器
32 筒状集水部
40 捕捉筒体
46 ゴミ捕捉手段
47 ゴミ捕捉手段
50 フレーム体
53 ゴミ捕捉手段

Claims (4)

  1. 軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
    この集水器において軒樋からの雨水を受ける位置にゴミを捕捉するゴミ捕捉手段を備えたフレーム体が、
    当該フレーム体において捕捉されたゴミを該集水器外に取り出し得るように、当該集水器の前面側に備えられている回動軸線で上側に向けて回動操作可能に設けてあることを特徴とする集水器。
  2. 軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
    この集水器の下部側に備えられている筒状集水部における互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴が設けてあると共に、
    この抜き差し穴に抜き差し可能に差し入れられて集水器の一部をなす捕捉筒体が、前記抜き差し穴間にある筒状集水部内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板と、この抜き差し穴に差し入れられて当該抜き差し穴の開口を塞ぐ一対の向きあった側板とを備えており、
    しかも、この捕捉筒体が、前記開口を塞ぐ各側板に取っ手を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体内を仕切るゴミ捕捉手段を備えており、この下部側にあるゴミ捕捉手段が上部側にあるゴミ捕捉手段よりも細かいゴミを捕捉し得るようにしてあることを特徴とする集水器。
  3. 軒樋からの雨水を受けて排水側に送る集水器であって、
    この集水器において軒樋からの雨水を受ける位置にゴミを捕捉するゴミ捕捉手段を備えたフレーム体が、当該フレーム体において捕捉されたゴミを該集水器外に取り出し得るように、当該集水器の前面側に備えられている回動軸線で上側に向けて回動操作可能に設けてあり、
    しかも、この集水器における前記フレーム体の備え付け位置よりも下部側にある筒状集水部の互いに向きあっている筒壁部に同寸法で同形状の抜き差し穴が設けてあると共に、この抜き差し穴に抜き差し可能に差し入れられて集水器の一部をなす捕捉筒体が、前記抜き差し穴間にある筒状集水部内面に接しながら抜き差しされる一対の向きあった側板と、この抜き差し穴に差し入れられて当該抜き差し穴の開口を塞ぐ一対の向きあった側板とを備えており、かつ、この捕捉筒体が前記開口を塞ぐ各側板に取っ手を備えていると共に、上部側と下部側とに当該捕捉筒体内を仕切るゴミ捕捉手段を備えており、下部側にあるゴミ捕捉手段が上部側にあるゴミ捕捉手段よりも細かいゴミを捕捉し得るようにしてあることを特徴とする集水器。
  4. 前記ゴミ捕捉手段が網であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の集水器。
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