JP2007182284A - エレベータ装置 - Google Patents

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Yuji Fujita
祐二 藤田
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Abstract

【課題】保守点検員の負担を解消し、効率が良い保守点検作業を実現することができるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】エレベータ装置1において、2つの乗降口を有する乗りかご2と、乗りかご2にロープ3を介して接続されたつり合いおもり4と、つり合いおもり4と同じ投影面積上に設けられ、乗りかご2を昇降させる駆動部5と、駆動部5による乗りかご2の下降に応じて、つり合いおもり4が駆動部5に近接する上昇限度位置に到達したことを検出する検出部6と、検出部6によりつり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことが検出された場合、駆動部5による乗りかご2の下降を停止させる制御部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ装置に関し、特に、2つの乗降口を有する乗りかごを備えるエレベータ装置に関する。
近年、2つの乗降口(出入口)を有する乗りかごを備えるエレベータ装置が開発されている。このエレベータ装置は、階床毎に対向する壁面に1つの乗降口を有する昇降路内に設けられ、利用者が乗りかごに乗った乗降口と異なる乗降口から降りようにし、人の流れに流動性を持たせている。このようなエレベータ装置は、階床が少ない低い建物、例えば駅舎等に設置され利用されており、その台数は、高齢化社会の進展に伴って増加している。
通常、前述のエレベータ装置では、乗りかごの上部に設置されたドア駆動装置等の点検対象装置に対して保守点検を行う必要があるが、ドア駆動装置を構成する機構部品は乗り場側を向いて設置されているため、乗りかごの上部からの保守点検は不可能である。そこで、ドア駆動装置を乗り場側の正面から保守点検するためには、保守点検用の点検口を昇降路に設けたり、最下階のピット部を深く掘り下げたりしている(例えば、特許文献1参照)。
昇降路に点検口を設けることは、建物の意匠性の低下やコストの増加等を招いてしまうため、ピット部を掘り下げたエレベータ装置を用いることが多い。このピット部を掘り下げたエレベータ装置では、乗りかごを通常の停止位置より突き下げ(下降させ)、乗りかごの上部のドア駆動装置を最下階の階床の乗降口から露出させる。これにより、乗り場側の正面から点検対象装置を保守点検することが可能になる。
特開2004−244188号公報
しかしながら、乗りかごを通常の停止位置より突き下げることになるため、つり合いおもりも通常想定している範囲を超えて突き上がり、乗りかごを昇降させる駆動部に衝突し、駆動部やつり合いおもりが破損してしまうことがある。このため、保守点検員は、乗りかごを突き下げる際、つり合いおもりの位置を絶えず確認しながら乗りかごを突き下げなくてはならず、保守点検員にとって大きな負担となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、保守点検員の負担を解消し、効率が良い保守点検作業を実現することができるエレベータ装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、エレベータ装置において、2つの乗降口を有する乗りかごと、乗りかごにロープを介して接続されたつり合いおもりと、つり合いおもりと同じ投影面積上に設けられ、乗りかごを昇降させる駆動部と、駆動部による乗りかごの下降に応じて、つり合いおもりが駆動部に近接する上昇限度位置に到達したことを検出する検出部と、検出部によりつり合いおもりが上昇限度位置に到達したことが検出された場合、駆動部による乗りかごの下降を停止させる制御部とを備えることである。
本発明によれば、保守点検員の負担を解消し、効率が良い保守点検作業を実現することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ装置1は、2つの乗降口として開閉可能な2つのドア2a、2bを有し各階床に渡って昇降する乗りかご2、その乗りかご2にロープ3を介して接続されたつり合いおもり(カウンタウェート)4、乗りかご2を昇降させる駆動部5、つり合いおもり4の上昇限度位置を検出する検出部6、及び、駆動部5を駆動制御する制御部(C/P)7等を備えている。
乗りかご2は、乗りかごシーブ8を介してロープ3に接続されており、昇降路S内に昇降可能に設けられている。この昇降路Sには、乗降口が階床毎に1つずつ設けられている。2つの乗降口は、昇降路S内の対向面(対向壁)にそれぞれ設けられている。また、昇降路Sの下方に位置するピット部Pには、乗りかご2が何らかの原因で最下階を行き過ぎた場合に衝撃を小さくして乗りかご2を停止させる緩衝器(バッファ)9が設けられている。なお、図1中では、緩衝器9は取り外され、ピット部Pの底面に横にして置かれている。
乗りかご2には、2つのドア2a、2bがそれぞれ対向させて開閉可能に設けられている。これらのドア2a、2bは、乗りかご2の床面にそれぞれ形成された2つの敷居2c、2dに嵌め込まれている。これらの敷居2c、2dには、利用者の落下を防止するエプロン10a、10bがそれぞれ設けられている。
昇降路Sの2つの乗降口にも、2つのホールドア11a、11bが開閉可能にそれぞれ設けられている。これらのホールドア11a、11bは、乗り場に位置する昇降路Sの内面に設けられた敷居12a、12bに設けられており、乗りかご2の各ドア2a、2bに連動して開閉される。これらの敷居12a、12bには、利用者の落下を防止するトーガード13a、13bが設けられている。
乗りかご2の上部には、2つのドア2a、2bをそれぞれ開閉駆動する2つのドア駆動部14a、14bがそれぞれ設けられている。これらのドア駆動部14a、14bは、制御部7に電気的に接続されている。ドア駆動部14a、14bは、制御部7からの制御信号に基づいて乗りかご2の停止階でドア2a、2bを開閉する開閉動作を行う。
つり合いおもり4は、つり合いおもりシーブ4aを介してロープ3に接続されている。このつり合いおもり4は、つり合いおもり4を昇降方向に案内する2つのガイド部材15a、15bに昇降可能に設けられている。これらのガイド部材15a、15bは昇降路S内に設けられており、つり合いおもり4を挟み込んでいる。ここで、ガイド部材15a、15bとしては、例えばレール状に形成されたガイドレールを用いる。
駆動部5は、回転可能に設けられたメインシーブ5a、そのメインシーブ5aを回転駆動させる駆動モータ5b及びそれらを支持する支持部材等を備えている。この駆動部5は、乗りかご2と同じ投影面積上に位置付けられ、昇降路S内の上部に設けられている。なお、メインシーブ5aには、乗りかご2及びつり合いおもり4に接続されたロープ3が巻き掛けられている。このような駆動部5は、制御部7からの制御信号に基づいて駆動モータ5bを回転駆動し、一方向にメインシーブ5aを回転させて乗りかご2を上昇させ、また、その逆方向にメインシーブ5aを回転させて乗りかご2を下降させる。
検出部6は、駆動部5による乗りかご2の下降に応じて、つり合いおもり4が駆動部5に近接する上昇限度位置に到達したことを検出する。この上昇限度位置は、つり合いおもり4が駆動部5に接触せずに上昇することができる限度位置であり、つり合いおもり4が駆動部5に接触しないで近接する位置である。
制御部7は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)、CPUが実行する各種プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)、及びCPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)等から構成されている。この制御部7には、保守点検員からの操作を受け付ける操作部7aが接続されている。この操作部7aは、保守点検用のスイッチ等を有している。
制御部7は、通常運転時、乗りかご2内や各階床の乗り場にそれぞれ設けられた複数の入力操作部に対する入力操作に応じて、駆動部5による乗りかご2の昇降を制御する。ここで、通常運転では、乗りかご2が1階に停止すると、利用者はドア2a側から乗りかご2に乗り込み、乗りかご2が2階に停止すると、乗りかご2内の利用者はドア2b側から2階の階床に降りていく。このようにして、人の流れに流動性が生じている。
また、制御部7は、保守点検時、操作部7aに対する保守点検員の入力操作に応じて、駆動部5により乗りかご2を下降させ、検出部6による検出結果に応じて、すなわち、検出部6によりつり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことが検出された場合、駆動部5による乗りかご2の下降を停止させる。
次いで、検出部6について詳しく説明する。
図2に示すように、検出部6は、2つのガイド部材15a、15bにそれぞれ架け渡された2つの保持部材21a、21bと、それらの保持部材21a、21bにそれぞれ設けられた2つの第1感圧体22a、22bとを備えている。この検出部6は、第1感圧体22a、22bにより、上昇するつり合いおもり4の接触を感知し、つり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことを検出する。
各保持部材21a、21bは、2つのガイド部材15a、15bにそれぞれ2個ずつ形成された貫通孔K1、K2、K3、K4に嵌合されて設けられている。これらの保持部材21a、21bは着脱可能に設けられている。ただし、保持部材21a、21bは、利用者を搬送する通常運転を妨げることがないため、通常運転時も、ガイド部材15a、15bに取り付けられた状態になっている。
各第1感圧体22a、22bは、上昇する乗りかご2が接触するように各保持部材21a、21bにそれぞれ設けられている。これらの第1感圧体22a、22bは制御部7に電気的に接続されている。各第1感圧体22a、22bは、つり合いおもり4による接触圧を検知して電気変換し、制御部7に電気信号を送信する。
ここで、第1感圧体22a、22bとしては、例えば感圧素子や感圧シート等を用いる。感圧素子を用いる場合には、感圧素子を保持部材21a、21bに埋め込むように設け、感圧シートを用いる場合には、感圧シートを保持部材21a、21bに巻回して設ける。
次に、このような構成のエレベータ装置1の保守点検時の動作、特に、乗りかご2の上部に設置された点検対象用品であるドア駆動部14a、14bに対する保守点検時の動作について説明する。
保守点検員は、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bを乗り場側の正面から保守点検するため、一旦緩衝器9を取り外し、ピット部Pの底面に横にして置く(図1参照)。次いで、保守点検員は、操作部7aを操作して、ピット部Pまで乗りかご2を下降させる。なお、緩衝器9を取り外すことにより、乗りかご2は、その上部のドア駆動部14a、14bが最下階の階床の乗降口から露出する位置まで十分に下降するようになる。
乗りかご2がピット部Pに向かって下降していき、それに応じてつり合いおもり4が上昇する。つり合いおもり4が検出部6の第1感圧体22a、22bに接触すると、検出部6によりつり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことが検出される。その検出に応じて、制御部7により駆動部5の駆動が停止され、乗りかご2の下降が自動的に停止される。
このとき、保守点検員は、つり合いおもり4の位置を絶えず確認する必要がなく、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bは最下階の階床の乗降口から露出する。このような状態で、保守点検員は、ドア駆動部14a、14bを構成するプーリやベルト等の機構部品を乗り場側の正面から保守点検する。保守点検後、保守点検員は緩衝器9を元の位置に再び設置する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、つり合いおもり4の上昇限度位置を検出する検出部6を設けることによって、保守点検員は、乗りかご2を下降させるとき、つり合いおもり4の位置を絶えず確認しながら乗りかご2を下降させる必要がなくなるので、保守点検員の負担を解消し、効率が良い保守点検作業を実現することができる。
さらに、上昇限度位置に位置付けられ2つのガイド部材15a、15bに架け渡された保持部材21a、21bと、その保持部材21a、21bに設けられ、上昇するつり合いおもり4と接触する第1感圧体22a、22bとにより検出部6を構成することによって、簡単な部品により容易に検出部6を形成することができる。加えて、第1感圧体22a、22bの故障や第1感圧体22a、22bと制御部7との間の断線等により、制御部7による乗りかご2の下降停止が不十分であった場合でも、保持部材21a、21bにより、つり合いおもり4が駆動部5に当接することを防止することができる。
また、ガイド部材15a、15bに対して検出部6を着脱可能に設けることによって、通常運転時等の検出部6を必要としない場合に、検出部6を自由に取り外すことができる。その結果として、エレベータ装置1の運転を妨害することなく、検出部6に対する保守点検を行うことができ、さらに、エレベータ装置1が設置されている建物以外でも、検出部6に対する保守点検を行うことができる。また、昇降路S内の美観の低下を抑えることもできる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図3を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。なお、第1の実施の形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
図3に示すように、検出部6は、乗りかご2の下方に位置するピット部Pに設けられた受け台31と、乗りかご2に対向させて受け台31に設けられた第2感圧体32とを備えている。この検出部6は、第2感圧体32により、下降する乗りかご2の接触を感知し、つり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことを検出する。
受け台31は、乗りかご2と同じ投影面積上に位置付けられ、昇降路Sの底面、すなわちピット部Pの底面に着脱可能に設けられている。この受け台31は、保守点検員により保守点検が行われる場合に、緩衝器9が取り外された後、ピット部Pの底面に設置される。
ここで、受け台31の高さ(ピット部Pの底面からの高さ)は、緩衝器9の高さよりも低く設定されており、さらに、つり合いおもり4の上昇限度位置に応じて、すなわち、乗りかご2の下面が受け台31の第2感圧体32に接触したとき、つり合いおもり4が駆動部5に当接しないように設定されている。
第2感圧体32は、下降する乗りかご2と接触するように受け台31の上部に設けられている。この第2感圧体32は制御部7に電気的に接続されている。第2感圧体32は、乗りかご2による接触圧を検知して電気変換し、制御部7に電気信号を送信する。ここで、第2感圧体32としては、例えば感圧素子や感圧シート等を用いる。
次に、このような構成のエレベータ装置1の保守点検時の動作、特に、乗りかご2の上部に設置された点検対象用品であるドア駆動部14a、14bに対する保守点検時の動作について説明する。
保守点検員は、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bを乗り場側の正面から保守点検するため、一旦緩衝器9を取り外し、ピット部Pの底面に横にして置く(図3参照)。次いで、保守点検員は、検出部6をピット部Pの底面に設置し、操作部7aを操作して、ピット部Pまで乗りかご2を下降させる。なお、緩衝器9を取り外すことにより、乗りかご2は、その上部のドア駆動部14a、14bが最下階の階床の乗降口から露出する位置まで十分に下降するようになる。
乗りかご2がピット部Pに向かって下降していき、それに応じてつり合いおもり4が上昇する。乗りかご2がピット部P内まで下降し、受け台31上の第2感圧体32に接触すると、検出部6によりつり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことが検出される。その検出に応じて、制御部7により駆動部5の駆動が停止され、乗りかご2の下降が自動的に停止される。
このとき、保守点検員は、つり合いおもり4の位置を絶えず確認する必要がなく、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bは最下階の階床の乗降口から露出する。このような状態で、保守点検員は、ドア駆動部14a、14bを構成するプーリやベルト等の機構部品を乗り場側の正面から保守点検する。保守点検後、保守点検員は、受け台31を取り外し、緩衝器9を元の位置に再び設置する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、乗りかご2と同じ投影面積上に位置付けられ、乗りかご2が昇降する昇降路Sの底面に設けられた受け台31と、乗りかご2に対向させて受け台31に設けられ、下降する乗りかご2と接触する第2感圧体32とにより検出部6を構成することによって、簡単な部品により容易に検出部6を形成することができる。加えて、第2感圧体32の故障や第2感圧体32と制御部7との間の断線等により、制御部7による乗りかご2の下降停止が不十分であった場合でも、受け台31により、つり合いおもり4が駆動部5に当接することを防止することができる。
また、検出部6を着脱可能に設けることによって、通常運転時等の検出部6を必要としない場合に、検出部6を自由に取り外すことができる。その結果として、エレベータ装置1の運転を妨害することなく、検出部6に対する保守点検を行うことができ、さらに、エレベータ装置1が設置されている建物以外でも、検出部6に対する保守点検を行うことができる。また、昇降路S内の美観の低下を抑えることもできる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図4を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。なお、第1の実施の形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
図4に示すように、検出部6は、光等の電磁波又は音波を発信する発信部41と、その発信部41により発信された電磁波又は音波を受ける受信部42とを備えている。この検出部6は、受信部42により発信部41からの電磁波又は音波を検知し、つり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことを検出する。
ここで、例えば、発信部41としては、光を出射する投光部や音波を発生する発生部等を用いる。また、受信部42としては、投光部により出射された光を受ける受光部や発生部により発生した音波を受ける受波部等を用いる。
発信部41は、例えばカード状に形成されており、乗りかご2のエプロン10aに着脱可能に設けられている。この発信部41は、対向する位置に向けて電磁波や音波を発信する。発信部41は、保守点検員により保守点検が行われる場合に、エプロン10aに設置される。
受信部42は、例えばカード状に形成されており、移動しない固定物であるトーガード13aに発信部41に対向させて着脱可能に設けられている。この受信部42は、制御部7に電気的に接続されており、受信した電磁波又は音波を電気変換し、制御部7に電気信号を送信する。受信部42も、保守点検員により保守点検が行われる場合に、トーガード13aに設置される。
なお、発信部41及び受信部42は、つり合いおもり4の上昇限度位置に応じて、すなわち、受信部42が発信部41からの電磁波又は音波を受信したとき、つり合いおもり4が駆動部5に当接しない設置位置に取り付けられる。その設置位置は予め設定されており、保守点検員は、発信部41をエプロン10aの設置位置に取り付け、受信部42をトーガード13aの設置位置に取り付ける。
次に、このような構成のエレベータ装置1の保守点検時の動作、特に、乗りかご2の上部に設置された点検対象用品であるドア駆動部14a、14bに対する保守点検時の動作について説明する。
保守点検員は、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bを乗り場側の正面から保守点検するため、一旦緩衝器9を取り外し、ピット部Pの底面に横にして置く(図4参照)。次いで、保守点検員は、発信部41を乗りかご2のエプロン10aに設置し、さらに、受信部42を発信部41に対向させてトーガード13aに設置する。その後、保守点検員は、操作部7aを操作して、ピット部Pまで乗りかご2を下降させる。なお、緩衝器9を取り外すことにより、乗りかご2は、その上部のドア駆動部14a、14bが最下階の階床の乗降口から露出する位置まで十分に下降するようになる。
乗りかご2がピット部Pに向かって下降していき、それに応じてつり合いおもり4が上昇する。乗りかご2がピット部P内まで下降し、受信部42により発信部41から出射された電磁波又は音波が受信されると、検出部6によりつり合いおもり4が上昇限度位置に到達したことが検出される。その検出に応じて、制御部7により駆動部5の駆動が停止され、乗りかご2の下降が自動的に停止される。
このとき、保守点検員は、つり合いおもり4の位置を絶えず確認する必要がなく、乗りかご2の上部のドア駆動部14a、14bは最下階の階床の乗降口から露出する。このような状態で、保守点検員は、ドア駆動部14a、14bを構成するプーリやベルト等の機構部品を乗り場側の正面から保守点検する。保守点検後、保守点検員は、発信部41及び受信部42を取り外し、緩衝器9を元の位置に再び設置する。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、電磁波又は音波を発信する発信部41と、その発信部41により発信された電磁波又は音波を受ける受信部42とにより検出部6を構成することによって、簡単な部品により容易に検出部6を形成することができる。加えて、様々な位置に検出部6を設けることが可能になるので、保守点検員の保守点検作業の効率を向上させることができる。
また、検出部6を着脱可能に設けることによって、通常運転時等の検出部6を必要としない場合に、検出部6を自由に取り外すことができる。その結果として、エレベータ装置1の運転を妨害することなく、検出部6に対する保守点検を行うことができ、さらに、エレベータ装置1が設置されている建物以外でも、検出部6に対する保守点検を行うことができる。また、昇降路S内や乗りかご2等の美観の低下を抑えることもできる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、第1感圧体22a、22bと制御部7とを有線により電気的に接続しており、第2感圧体32と制御部7とを有線により電気的に接続しており、受信部42と制御部7とを有線により電気的に接続しており、さらに、操作部7aと制御部7とを有線により電気的に接続しているが、これに限るものではなく、例えば、電波等を用いて、それらを無線により電気的に接続するようにしてもよい。
また、前述の第1の実施の形態においては、2つの保持部材21a、21b及び2つの第1感圧体22a、22bを設けているが、これに限るものではなく、例えば、1つの保持部材21a及び1つの第1感圧体22aだけを設けるようにしてもよい。
また、前述の第1及び第2の実施の形態においては、第1感圧体22a、22bや第2感圧体32を用いているが、これに限るものではなく、つり合いおもり4や乗りかご2等の物体による圧力によりオンオフ駆動するスイッチ等を用いるようにしてもよい。
また、前述の第3の実施の形態においては、乗りかご2のエプロン10aに発信部41を設け、トーガード13aに発信部41に対向させて受信部42を設けているが、これに限るものではなく、例えば、乗りかご2のエプロン10aに受信部42を設け、トーガード13aに受信部42に対向させて発信部41を設けるようにしてもよく、また、乗りかご2のエプロン10bに発信部41を設け、昇降路Sの内壁に発信部41に対向させて受信部42を設けるようにしてもよい。さらに、つり合いおもり4に発信部41を設け、ガイド部材15a、15bに受信部42を設けるようにしてもよい。
また、前述の第3の実施の形態においては、発信部41と受信部42とを対向させて設けているが、これに限るものではなく、例えば発信部41及び受信部42の両方を乗りかご2のエプロン10aに設け、発信部41から発信された電磁波又は音波を受信部42に向けて反射する反射板をトーガード13aに設けるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示すエレベータ装置が備える検出部を示す外観斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ装置が備える検出部を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ装置が備える検出部を示す模式図である。
符号の説明
1 エレベータ装置
2 乗りかご
2a ドア
2b ドア
3 ロープ
4 つり合いおもり
5 駆動部
6 検出部
7 制御部
15a ガイド部材
15b ガイド部材
21a 保持部材
21b 保持部材
22a 第1感圧体
22b 第1感圧体
31 受け台
32 第2感圧体
41 発信部
42 受信部
S 昇降路

Claims (5)

  1. 2つの乗降口を有する乗りかごと、
    前記乗りかごにロープを介して接続されたつり合いおもりと、
    前記つり合いおもりと同じ投影面積上に設けられ、前記乗りかごを昇降させる駆動部と、
    前記駆動部による前記乗りかごの下降に応じて、前記つり合いおもりが前記駆動部に近接する上昇限度位置に到達したことを検出する検出部と、
    前記検出部により前記つり合いおもりが前記上昇限度位置に到達したことが検出された場合、前記駆動部による前記乗りかごの下降を停止させる制御部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記つり合いおもりを前記乗りかごの昇降方向に案内する2つのガイド部材を備え、
    前記検出部は、
    前記上昇限度位置に位置付けられ、前記2つのガイド部材に架け渡された保持部材と、
    前記保持部材に設けられ、上昇する前記つり合いおもりと接触する第1感圧体と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記検出部は、
    前記乗りかごと同じ投影面積上に位置付けられ、前記乗りかごが昇降する昇降路の底面に設けられた受け台と、
    前記乗りかごに対向させて前記受け台に設けられ、下降する前記乗りかごと接触する第2感圧体と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  4. 前記検出部は、
    電磁波又は音波を発信する発信部と、
    発信部により発信された前記電磁波又は前記音波を受ける受信部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 前記検出部は着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のエレベータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015086252A1 (de) * 2013-12-09 2015-06-18 Inventio Ag Vorrichtung an einer aufzugsanlage zum feststellen der position eines gegengewichtes eines aufzugs und verfahren dazu
CN111908280A (zh) * 2020-07-13 2020-11-10 广东省特种设备检测研究院珠海检测院 可切换的电梯呼叫和层站选择装置

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