JP2007181720A - 二酸化炭素治療装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 二酸化炭素治療装置は、二酸化炭素源である二酸化炭素ボンベ1と、治療対象箇所を囲む空間を形成可能な空間形成部材である袋3と、二酸化炭素ボンベ1から袋3の内部へ二酸化炭素を送る流路を形成する流路形成部材であるチューブ5とを備えている。チューブ5の途中には三方弁7が設けられ、この三方弁7には、袋3の内部の気体を吸引して外部へと排出する吸引ポンプ9が接続されている。袋3の開口には、患者の身体側または相互に粘着することによって開口を閉鎖可能な粘着テープ11が設けられている。
【選択図】 図1
Description
二酸化炭素源と、
治療対象箇所を囲む空間を形成可能な空間形成部材と、
前記二酸化炭素源から前記空間内へ二酸化炭素を送る流路を形成する流路形成部材と
を備えていることを特徴とする。
。
まず、前記空間形成部材が、前記空間内から外部へ気体を逃がす気体放出口を有する構造で、治療中は前記気体放出口を閉鎖できるように構成されているとよい。
また、前記二酸化炭素源が、二酸化炭素ボンベであるとよい。
また、前記空間内の二酸化炭素濃度に応じて、前記二酸化炭素源からの二酸化炭素の供給量が制御されるとよい。
を備えているとよい。
また、前記空間形成部材が、前記治療対象箇所を前記空間内へ導入するための開口を有する袋であり、該開口の周縁部には、患者の身体側または相互に粘着することによって前記開口を閉鎖可能な粘着面が設けられているとよい。
このような二酸化炭素治療装置を利用すれば、炭酸温水を用いる炭酸浴療法とは異なり、気体である二酸化炭素を用いて治療を実施できるので、治療対象箇所を炭酸温水に浸漬する必要がない。そのため、壊死した患部に対する治療を行うような場合、治療前に包袋やガーゼを取り外す必要はなく、治療後にガーゼで水気を拭き取ったり消毒したりといった処置も不要である。したがって、炭酸浴療法よりも手軽に治療を実施でき、例えば家庭においてでも簡単に治療を実施することができる。
濃度の二酸化炭素を空間内に満たして治療を行うことができる。
湾曲することになるので、二酸化炭素供給源が動かされることはない。したがって、二酸化炭素供給源が予期しない方向へ動かされてトラブルを招くようなことはなく、また、そのようなトラブルを防止するために、患部の静置を強いられるようなこともない。
以下に説明する二酸化炭素治療装置は、図1に示すように、二酸化炭素源である二酸化炭素ボンベ1と、治療対象箇所(本実施形態の場合は足)を囲む空間を形成可能な空間形成部材である袋3と、二酸化炭素ボンベ1から袋3の内部へ二酸化炭素を送る流路を形成する流路形成部材であるチューブ5とを備えている。チューブ5の途中には三方弁7が設けられ、この三方弁7には、袋3の内部の気体を吸引して外部へと排出する吸引ポンプ9が接続されている。袋3の開口には、患者の身体側または相互に粘着することによって開口を閉鎖可能な粘着テープ11が設けられている。
被験者は、61歳の男性、糖尿病(インスリン使用)、糖尿病性腎症にて維持透析中、糖尿病のため末梢血管の循環不全があり、強い下肢冷感の訴えがある。
また、以上の処置を実施する前後における血行動態を、レーザー・ドップラー式血流画像化装置(英国 Moor Instruments社製)を使用して測定した。このレーザー・ドップラ
ー式血流画像化装置は、レーザー光を組織上でスキャニングさせて、その散乱光の解析により微小循環の血行動態をカラーで画像化する血流計で、測定対象箇所の血流分布を無侵襲で画像化することができる。血行動態の測定は、上記処置の開始前、上記処置の完了直後(処置開始から40分後)、処置完了から10分経過後、処置完了から20分経過後に実施した。
が改善されている様子が確認できた。また、血行が良好な状態は、処置の完了直後はもちろんのこと、処置完了から10分経過後、20分経過後においても持続していた。一方、右下肢においても、処置の開始前に比べると若干血行が良くなっている様子が確認できたが、その程度は左下肢との比較で言えば僅かであり、左下肢ほどの有意な差異は認められなかった。
以下の説明においては、先に説明した実施例と異なる部分について詳述し、先に説明した実施例と差異のない構成については、先に説明した実施例において使用した符号と同じ符号を付すだけで、その詳細な説明については省略する。
また、本実施例の二酸化炭素治療装置の場合、二酸化炭素ボンベ1から袋3へ二酸化炭素を送り込む際に、袋3の内部の空気を気体放出口17から排出できるので、このような気体放出口を備えていない場合に比べ、袋3の内部の二酸化炭素濃度を瞬時に高濃度にすることができる。
以下に説明する二酸化炭素治療装置は、図3に示すように、実施例1,2と同様の二酸化炭素ボンベ1、袋3、およびチューブ5などを備えている。また、実施例1,2とは異
なり、袋3の内圧を検出する圧力センサ21と、二酸化炭素ボンベ1からの二酸化炭素の供給量を増減調節可能な電動バルブ23と、圧力センサ21によって検出した袋3の内圧に応じて電動バルブ23を開閉することにより、袋3の内圧が事前に設定した数値範囲内に収まるように制御する制御装置25とを備えている。なお、図3においては要部のみを示すために省略してあるが、本実施例においても、実施例1,2において示した吸引ポンプ9や気体放出口17を設けておいてもよい。
また、本実施例の二酸化炭素治療装置の場合、袋3の内圧に応じて、二酸化炭素ボンベ1からの二酸化炭素の供給量が制御されるので、袋3の内部に供給される二酸化炭素の量が過大になって、無駄に漏出する二酸化炭素の量が増大したり、空間内に供給される二酸化炭素の量が過小になって、治療効果が弱まってしまうといったことがない。
実施例3として示した二酸化炭素治療装置において、圧力センサ21に代えて、二酸化炭素濃度センサ21’を採用しても、二酸化炭素の供給量を自動制御することができる。
すなわち、図3に示した装置構成において、圧力センサ21を二酸化炭素濃度センサ21’に代替した場合、二酸化炭素濃度センサ21’によって検出される二酸化炭素濃度が十分に上昇していない場合は、制御装置25によって電動バルブ23の開閉レベルが制御され、電動バルブ23が開く方向へ作動する結果、二酸化炭素ボンベ1から袋3の内部へ二酸化炭素が送り込まれる。これにより、袋3の内部は徐々に二酸化炭素濃度の高い状態になってゆく。
また、本実施例の二酸化炭素治療装置の場合、袋3の内部の二酸化炭素濃度に応じて、二酸化炭素ボンベ1からの二酸化炭素の供給量が制御されるので、袋3の内部に供給される二酸化炭素の量が過大になって、無駄に漏出する二酸化炭素の量が増大したり、空間内に供給される二酸化炭素の量が過小になって、治療効果が弱まってしまうといったことがない。
以下に説明する二酸化炭素治療装置は、図4に示すように、実施例1〜4と同様の二酸化炭素ボンベ1、袋3、およびチューブ5などを備えている他、袋3の内部へ水蒸気を供給可能な水蒸気供給手段である加湿装置27を備えている。加湿装置27は、ホース29を介して袋3のコネクタ31に接続され、加湿装置27が生成する水蒸気を袋3の内部へ送り込むことができる。
図5(a)および同図(b)に示したものは、上述した実施例1〜5の二酸化炭素治療装置において利用可能な袋33である。
袋33は、先に実施例1〜5において説明した袋3と同じく、開口を閉じるための粘着テープ11備えているが、さらに、袋33の中程を絞り込むために、粘着テープ35,37を備えている。これらの粘着テープ35,37は、図5(b)に示すように、袋33に患部を入れた後、袋33を絞るようにして袋33の周囲に巻き付けられるもので、これにより、袋33の実質的な容積を減少させることができる。
図6(a)〜同図(d)は、上述した実施例1〜5の二酸化炭素治療装置において利用可能な袋41の開口付近を示す図である。
先に説明した袋3,33は、開口を閉じるための手段として、粘着テープ11備えていたが、本実施例の袋41は、開口を閉じるための手段として、粘着テープ11の代わりに、ファスナー43を備えている。
このような袋41を利用すれば、図6(c)に示すように、開口を通した部分の周囲に開口の一部を密着させた際に、残りの一部についてはファスナー43を利用して開口を閉鎖できるので、きわめて簡単に袋41の開口を閉鎖することができる。なお、図6(d)に示すように、留め具49で開口部分を挟んでおけば、ファスナー43にて閉鎖した開口が開いてしまうのを、より確実に防止することができる。
以下に説明する二酸化炭素治療装置は、図7に示すように、炭酸水の入った瓶51と、瓶51の口に取り付け可能な栓53と、患部を囲む空間を形成可能な袋55と、瓶51内で発生する二酸化炭素を袋55内へと案内する流路を構成するチューブ57と、瓶51の周囲を加温する加温器59とを備えている。
また、チューブ57の両端間にトラップ61が設けられているので、瓶51が倒れた場合でも炭酸水が袋55内に流入することはなく、また、チューブ57内で水蒸気が結露したとしても、その水が袋55内に流入することもない。
以下に説明する二酸化炭素治療装置は、図8(a)に示すように、袋71、カバー72、チューブ73,75,77、Tジョイント79,チューブクランプ81,83、ピンチ85等を備えている。
カバー72は、袋71の外側に巻き付けるように装着されるもので、図8(b)に示すように、伸縮性のある布87と、無数のループ部材を有する雌面ファスナ88と、無数の
フック部材を有する雄面ファスナ89とで構成されている。
な開口(チューブ導入口)が形成されていて、その開口からチューブ75の先端部75aが袋71に挿し込まれている。そして、上記ピンチ85は、袋71の外側から袋71およびチューブ75の先端部75aを、挟持部91,91で挟み込むように装着される。袋71も薄くて変形しやすいものであり、一方、チューブ75の先端部75aは、先端部以外の部分とは異なり、側面から圧迫しても潰れにくい硬質チューブによって構成されている。そのため、ピンチ85の挟持部91,91で袋71の外側から袋71およびチューブ75の先端部75aを挟み込むと、チューブ75の先端部75aは押し潰されず、且つ、袋71は押し潰され、その結果、挟持部91,91に挟み込まれた部分は、チューブ75の内腔を残して密閉される。したがって、この状態でチューブ75を介して二酸化炭素を袋71内に供給すれば、袋71の先端にある開口(チューブ導入口)から二酸化炭素が漏出することはない。また、チューブ75は、ピンチ85を装着したままの状態で袋71から引き抜くことができる。チューブ75を引き抜くと、チューブ75の側面に沿う形状に変形していた挟持部91,91が復元し、チューブ75の通過していた空間が挟持部91,91によって埋められる。したがって、チューブ75を引き抜いても、袋71の先端にある開口(チューブ導入口)から二酸化炭素が漏出することはない。
例えば、上記実施例9においては、チューブ75を引き抜いたときに、ピンチ85で袋71の開口を封鎖する例を示したが、袋の開口を封鎖できる構造であれば、どのような封鎖構造を採用しても構わない。
Claims (1)
- 二酸化炭素源と、
治療対象箇所を囲む空間を形成可能な空間形成部材と、
前記二酸化炭素源から前記空間内へ二酸化炭素を送る流路を形成する流路形成部材と
を備えていることを特徴とする二酸化炭素治療装置。
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