JP2007181289A - 4輪駆動車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】坂路に駐車した場合の車両保持性能を向上させることができる4輪駆動車両の制御装置を提供する。
【解決手段】シフトセレクタのシフトレンジがPレンジにある駐車条件が成立して前輪のパーキングロックが行われている場合は、車両が駐車している路面の勾配θが−θ0≦θ≦θ0の設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップS102)。路面勾配θが設定範囲から外れる場合は、後輪と連結されたモータの回転子の回転をロックするようモータの巻線に電流を流すことで後輪のロックを行い(ステップS103)、路面勾配θが設定範囲内にある場合は、後輪のロックを行わない(ステップS104)。
【選択図】図3

Description

本発明は、4輪駆動車両の制御装置に関し、特に、坂路に駐車した場合の車両保持性能の向上を図った4輪駆動車両の制御装置に関する。
4輪駆動車両の方式としては、パートタイム方式やフルタイム方式やスタンバイ方式等が用いられている。さらに、エンジンの動力を利用して前輪を駆動するとともにモータにより後輪を駆動するハイブリッド方式の4輪駆動車両も用いられており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
その他にも、下記特許文献2,3による4輪駆動車両が開示されている。
特開2005−33866号公報 実開昭60−148128号公報 特開平6−8739号公報
例えばオートマチックトランスミッション(AT)車両では、車両の停止時にシフトセレクタのシフトレンジとしてP(パーキング)レンジが運転者により選択されると、シフトレバーの動きと連動するパーキングロック機構により前輪及び後輪の一方のロック(パーキングロック)が行われる。このパーキングロックによって、駐車時に車両が移動しないよう保持される。フルタイム方式の4輪駆動車両では、前輪と後輪が連結(直結)されているため、パーキングロック機構が前輪及び後輪の一方をロックすることで、前輪及び後輪の両方をロックすることができ、その結果、駐車時の車両保持性能が向上する。しかし、ハイブリッド方式やスタンバイ方式の4輪駆動車両では、前輪と後輪が直結されていないため、パーキングロック機構が前輪及び後輪の一方をロックしても前輪及び後輪の他方がロックされない。その結果、フルタイム式よりも駐車時の車両保持性能が低下し、特に坂路に駐車した場合の車両保持性能が低下する。
本発明は、坂路に駐車した場合の車両保持性能を向上させることができる4輪駆動車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る4輪駆動車両の制御装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る4輪駆動車両の制御装置は、前輪及び後輪の一方を駆動するための動力源と、前輪及び後輪の他方を駆動するための電動機と、所定の駐車条件の成立時に前輪及び後輪の一方をロックするロック機構と、を備える4輪駆動車両にて用いられる制御装置であって、車両が駐車している路面の勾配を取得する路面勾配取得部と、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御する制御部と、を備えることを要旨とする。
本発明の一態様では、制御部は、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配が設定範囲から外れる場合は、前輪及び後輪の他方をロックし、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配が設定範囲内の場合は、前輪及び後輪の他方のロックを行わないことが好適である。
本発明の一態様では、制御部は、電動機の回転をロックするよう電動機に電流を流すことで前輪及び後輪の他方をロックすることが好適である。
また、本発明に係る4輪駆動車両の制御装置は、前輪及び後輪の一方を駆動するための動力源と、車両走行状態に応じて動力源からの動力を前輪及び後輪の他方に伝達することが可能な動力配分調整機構と、所定の駐車条件の成立時に前輪及び後輪の一方をロックするロック機構と、を備えるスタンバイ式の4輪駆動車両にて用いられる制御装置であって、車両が駐車している路面の勾配を取得する路面勾配取得部と、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御する制御部と、を備えることを要旨とする。
本発明の一態様では、車両の重量を取得する車両重量取得部を備え、制御部は、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配及び車両重量取得部で取得された車両の重量に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御することが好適である。
本発明の一態様では、前記駐車条件は、シフトレンジがパーキングレンジにある条件であることが好適である。
本発明によれば、前輪及び後輪の一方がロックされる駐車条件の成立時に車両が駐車している路面の勾配に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御することで、坂路に駐車した場合の車両保持性能を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1は、本発明の実施形態1に係る制御装置を含む4輪駆動車両の概略構成を示す図であり、4輪駆動車両がハイブリッド車両である場合を示す。動力を発生可能なエンジン(内燃機関)50の出力軸は、動力分配機構52に連結されている。動力分配機構52は、エンジン50の出力軸の他に、減速機14の入力軸及び発電可能なジェネレータ(発電機)54の回転子とも連結されている。ここでの動力分配機構52は、例えばリングギアとキャリアとサンギアとを有する遊星歯車機構により構成することができる。減速機14の出力軸は前輪19と連結されている。動力分配機構52は、エンジン50からの動力を前輪19及びジェネレータ54に分配する。動力分配機構52から前輪19に分配された動力は、車両の駆動に用いられる。一方、動力分配機構52からジェネレータ54に分配された動力は、ジェネレータ54による発電電力に変換される。ジェネレータ54による発電電力については、動力を発生可能なモータ(電動機)10,56にインバータ12を介して供給可能である。また、ジェネレータ54による発電電力をインバータ12及び昇圧コンバータ18を介してバッテリ16に回収することもできる。
電気エネルギーを蓄える蓄電装置として設けられたバッテリ16からの電力は、昇圧コンバータ18による電力変換(昇圧)及びインバータ12による電力変換(直流から3相交流)が行われてから各モータ10,56の巻線(3相巻線)に供給される。モータ10,56は、インバータ12から巻線に供給された電力を回転子の動力に変換する。モータ10の回転子はリダクション機構53を介して減速機14の入力軸に連結されており、モータ10の動力は、リダクション機構53及び減速機14で減速されてから前輪19に伝達され、車両の駆動に用いられる。一方、モータ56の回転子は後輪20に連結されており、モータ56の動力は後輪20に伝達されて車両の駆動に用いられる。また、モータ10,56の回生運転により、車両の動力をモータ10,56の発電電力に変換し、インバータ12及び昇圧コンバータ18を介してバッテリ16に回収することもできる。以上のように、本実施形態のハイブリッド車両は、動力源として設けられたエンジン50及びモータ10の少なくとも1つ以上が発生する動力を利用して前輪19を駆動することが可能であるとともに、モータ56の動力により後輪20を駆動することが可能な4輪駆動車両である。
シフトセレクタ60は、車両の運転者により操作されるシフトレバーを有しており、シフトレバーの位置に応じてP(パーキング)レンジ、Rレンジ、Nレンジ、またはDレンジ等のシフトレンジの選択が行われる。パーキングロック機構62は、前輪19(減速機14の出力軸)の回転のロック及びその解除を行うことが可能である。シフトセレクタ60のシフトレバーの動きはパーキングロック機構62と連動しており、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにある条件(駐車条件)が成立しているときは、パーキングロック機構62により前輪19のロック(パーキングロック)が行われる。一方、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジ以外のレンジにあるときは、パーキングロック機構62による前輪19のロック(パーキングロック)は行われない。
シフトポジションセンサ64は、シフトセレクタ60のシフトレンジを検出する。路面勾配センサ66は、車両が停止している路面の勾配θを検出する。ここでの路面勾配センサ66としては、例えばGセンサや傾斜センサ等を用いることができる。また、本実施形態の4輪駆動車両が、車両の現在位置を検出する車両位置検出装置と、路面勾配情報を含む道路地図データを地図データベースに記憶しているナビゲーション装置とを備える場合は、車両の現在位置に対応する路面勾配情報をナビゲーション装置(地図データベース)から読み出すことによっても、車両が停止している路面の勾配θを検出することができる。
電子制御ユニット42は、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、入出力ポートと、を備える。この電子制御ユニット42には、シフトポジションセンサ64からのシフトレンジを示す信号、及び路面勾配センサ66からの路面勾配θを示す信号等が入力ポートを介して入力されている。一方、電子制御ユニット42からは、エンジン50、モータ10,56、及びジェネレータ54の駆動制御を行うための駆動制御信号等が出力ポートを介して出力されている。なお、モータ10,56及びジェネレータ54の駆動制御については、インバータ12のスイッチング素子のスイッチング制御により行うことができる。
以上のように構成された本実施形態の4輪駆動車両では、車両の停止時にシフトセレクタ60のシフトレンジとしてPレンジが運転者により選択されると、パーキングロック機構62により前輪19のパーキングロックが行われる。この前輪19のパーキングロックによって、駐車時に車両が移動しないよう保持される。ただし、本実施形態の4輪駆動車両では、前輪19と後輪20が連結(直結)されていないため、パーキングロックにより前輪及び後輪がロックされるフルタイム式の4輪駆動車両とは異なり、パーキングロックにより後輪20はロックされない。そのため、フルタイム式の4輪駆動車両よりも駐車時の車両保持性能が低下しやすくなり、特に図2に示すように坂路に駐車したときの車両保持性能が低下しやすくなる。
そこで、本実施形態では、電子制御ユニット42は、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにある駐車条件が成立して前輪19のパーキングロックが行われているときに、車両が駐車している路面の勾配θに基づいて後輪20のロック状態を制御する。以下、電子制御ユニット42が後輪20のロック状態を制御する処理の詳細について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフローチャートは、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジになったことがシフトポジションセンサ64により検出された場合に実行される。
まずステップS101では、路面勾配センサ66からの路面勾配θを示す信号の読み込み処理が実行される。次にステップS102では、路面勾配センサ66で検出された路面勾配(車両が駐車している路面の勾配)θが、−θ0≦θ≦θ0(θ0≧0)の設定範囲内にあるか否かが判定される。ここでの路面勾配θは、下り坂の場合を正とし、上り坂の場合を負としている。車両が駐車している路面の勾配の大きさ|θ|が所定の上り勾配の大きさ|−θ0|よりも大きい、または所定の下り勾配の大きさ|θ0|よりも大きい場合、すなわち路面勾配θが設定範囲から外れる場合(ステップS102の判定結果がNOの場合)は、ステップS103に進む。一方、車両が駐車している路面の勾配の大きさ|θ|が所定の上り勾配の大きさ|−θ0|以下且つ所定の下り勾配の大きさ|θ0|以下の場合、すなわち路面勾配θが設定範囲内にある場合(ステップS102の判定結果がYESの場合)は、ステップS104に進む。
ステップS103では、後輪20のロックが行われる。ここでは、電子制御ユニット42は、後輪20と連結されたモータ56の回転子の回転をロックするようモータ56の巻線に電流を流すことで後輪20のロックを行う。本実施形態では、図1,4に示すように、バッテリ16とモータ56の巻線との間にスイッチ58(58−1,58−2)が設けられている。電子制御ユニット42は、車両の走行時においてはスイッチ58−1,58−2をオフに制御しているが、ステップS103では、スイッチ58−1,58−2をオンに切り替えてモータ56の3相巻線のうちの2相にバッテリ16からの直流電流を固定して流すことで、モータ56の回転子の回転、すなわち後輪20の回転をロックする。この場合は、パーキングロック機構62による前輪19のロックとともに、モータ56の回転子のロックによる後輪20のロックも行われる。
ステップS104では、電子制御ユニット42は、スイッチ58−1,58−2をオフに制御することで、モータ56の巻線に電流を流さない。つまり、ここでは電子制御ユニット42は、モータ56の回転子のロックによる後輪20のロックを行わない。この場合は、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみが行われる。
なお、ステップS103で行われたモータ56の回転子のロックによる後輪20のロックについては、例えばシフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジ以外のレンジになったことがシフトポジションセンサ64により検出された場合に解除される。また、ステップS102におけるθ0の値については、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみで車両が移動しないようパーキングロック機構62による前輪19の保持力に基づいて予め設定される。
以上説明した本実施形態では、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにある駐車条件の成立時に、車両が駐車している路面勾配の大きさ|θ|が大きく、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみでは車両を十分に保持することができなくなる可能性がある場合は、モータ56の回転子をロックすることで後輪20をロックする。このように、車両が駐車している路面勾配の大きさ|θ|が大きい場合に前輪19だけでなく後輪20もロックすることで、前輪19と後輪20が連結(直結)されていないにもかかわらず、フルタイム方式の4輪駆動車両と同等の車両保持性能を得ることができる。したがって、本実施形態によれば、坂路に駐車した場合の車両保持性能を向上させることができる。一方、車両が駐車している路面勾配の大きさ|θ|が小さく、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみで車両を十分に保持することができる場合は、モータ56の回転子のロックによる後輪20のロックを行わないことで、モータ56の消費電力を低減することができる。
以上の実施形態1では、車両の重量Wを検出する車両重量センサを設け、電子制御ユニット42は、前輪19のパーキングロックが行われているときに(シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにあるときに)、車両が駐車している路面の勾配θ及び車両の重量Wに基づいて後輪20のロック状態を制御することもできる。以下、その場合の処理の詳細について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートも、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジになったことがシフトポジションセンサ64により検出された場合に実行される。
まずステップS201では、路面勾配センサ66からの路面勾配θを示す信号及び車両重量センサからの車両重量Wを示す信号の読み込み処理が実行される。次にステップS202では、路面勾配θによる車両移動力Fが算出される。ここでは、路面勾配センサ66で検出された路面勾配θ及び車両重量センサで検出された車両重量Wに基づいて、路面勾配θによる車両移動力Fを算出することができる。なお、路面勾配θによる車両移動力Fについては、車両が下り坂を前進する方向を正とし、車両が上り坂を後退する方向を負としている。次にステップS203では、路面勾配θによる車両移動力Fが、−F0≦F≦F0(F0≧0)の設定範囲内にあるか否かが判定される。路面勾配θによる車両移動力Fが設定範囲から外れる場合(ステップS203の判定結果がNOの場合)は、ステップS204に進む。一方、路面勾配θによる車両移動力Fが設定範囲内にある場合(ステップS203の判定結果がYESの場合)は、ステップS205に進む。
ステップS204では、ステップS103と同様に、後輪20のロックが行われる。この場合は、パーキングロック機構62による前輪19のロックとともに、モータ56の回転子のロックによる後輪20のロックも行われる。一方、ステップS205では、ステップS104と同様に、モータ56の回転子のロックによる後輪20のロックを行わない。この場合は、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみが行われる。なお、ステップS203におけるF0の値については、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみで車両が移動しないようパーキングロック機構62による前輪19の保持力に基づいて予め設定される。
図5のフローチャートの処理によれば、パーキングロック機構62により前輪19がロックされる駐車条件の成立時に、路面勾配θだけでなく車両重量Wも考慮して後輪20のロック状態を制御することで、車両重量Wが変動しても後輪20のロック状態をより適切に制御することができる。したがって、坂路に駐車した場合の車両保持性能をより向上させることができる。
また、以上の実施形態1では、車両が駐車している路面の勾配θが−θ1≦θ≦θ1(θ1>θ0)の設定範囲から外れる場合は、電子制御ユニット42は、モータ56が微少にトルクを発生するようモータ56の3相巻線に流す電流を制御することによっても、後輪20をロックすることができる。この場合のモータ56のトルクについては、路面勾配θによる車両移動力Fと逆方向の力を車両に作用させるようにその方向が制御され、車両が移動しないよう路面勾配θに基づいてその大きさが制御される。この構成によれば、車両が駐車している路面勾配の大きさ|θ|が増大しても車両を十分に保持することができ、坂路に駐車した場合の車両保持性能をより向上させることができる。同様に、路面勾配θによる車両移動力Fが−F1≦F≦F1(F1>F0)の設定範囲から外れる場合は、電子制御ユニット42は、モータ56が微少にトルクを発生するようモータ56の3相巻線に流す電流を制御することによっても、後輪20をロックすることができる。この場合のモータ56のトルクについては、路面勾配θによる車両移動力Fと逆方向の力を車両に作用させるようにその方向が制御され、車両が移動しないよう路面勾配θ及び車両重量Wに基づいてその大きさが制御される。
また、以上の実施形態1では、後輪20のブレーキに供給する油圧力を制御することによっても、後輪20のロック状態を制御することができる。その場合は、後輪20のブレーキに供給する油圧力を調整することが可能な油圧制御装置を設ける。そして、電子制御ユニット42は、図3のフローチャートのステップS103または図5のフローチャートのステップS204において、後輪20のブレーキに油圧力を供給するよう油圧制御装置を制御することで、後輪20のロックを行う。また、電子制御ユニット42は、図3のフローチャートのステップS104または図5のフローチャートのステップS205においては、後輪20のブレーキに油圧力を供給しないよう油圧制御装置を制御することで、後輪20のロックを行わない。
また、以上の実施形態1では、エンジン50及びモータ10の少なくとも1つ以上が発生する動力を利用して後輪20を駆動し、モータ56の動力により前輪19を駆動することもできる。その場合は、以上の実施形態1の説明において前輪19と後輪20を入れ替えたものを考えればよい。つまり、パーキングロック機構62はシフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにあるときに後輪20をロックし、電子制御ユニット42は車両が駐車している路面の勾配θに基づいて前輪19のロック状態を制御する。
また、以上の実施形態1では、エンジン50の動力により前輪19及び後輪20の一方を駆動し、モータ56の動力により前輪19及び後輪20の他方を駆動するように構成することもできる。
「実施形態2」
図6は、本発明の実施形態2に係る制御装置を含む4輪駆動車両の概略構成を示す図であり、4輪駆動車両がスタンバイ式の4輪駆動車両である場合を示す。動力源として設けられたエンジン(図示せず)の動力は、自動変速機(図示せず)で変速されてからフロントディファレンシャルギヤ21を介して前輪19に伝達される。動力配分調整機構23は、前輪19と後輪20の回転数差に応じて動力伝達を行うビスカスカップリングを備えている。前輪19と後輪20との間に回転数差が生じていないときは、エンジンの動力は、後輪20には伝達されずに前輪19のみに伝達される。一方、前輪19と後輪20との間に回転数差が生じたときは、エンジンの動力は、前輪19に伝達されるだけでなく、動力配分調整機構23(ビスカスカップリング)及びリアディファレンシャルギヤ22を介して後輪20に伝達される。また、動力配分調整機構23は、前輪19と後輪20の連結及びその解除を行うことが可能なクラッチを備えており、クラッチを係合することで、前輪19と後輪20を連結することができ、エンジンの動力を前輪19及び後輪20に伝達することができる。ここでのクラッチの係合/解放については、電子制御ユニット42により車両の走行状態に応じて制御することができる。以上のように、本実施形態のスタンバイ式の4輪駆動車両は、エンジンが発生する動力により前輪19を駆動することが可能であるとともに、車両走行状態に応じてエンジンの動力を動力配分調整機構23を介して後輪20に伝達することも可能である。なお、他の構成については、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、電子制御ユニット42は、シフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにある駐車条件が成立して前輪19のパーキングロックが行われているときに、車両が駐車している路面の勾配θに基づいて後輪20のロック状態を制御する。その場合は、図3のフローチャートのステップS103または図5のフローチャートのステップS204において、電子制御ユニット42は、動力配分調整機構23のクラッチを係合して前輪19と後輪20を連結することで後輪20のロックを行う。一方、図3のフローチャートのステップS104または図5のフローチャートのステップS205では、電子制御ユニット42は、動力配分調整機構23のクラッチを解放することで後輪20のロックを行わない。
以上説明した本実施形態では、車両が駐車している路面勾配の大きさ|θ|が大きく、パーキングロック機構62による前輪19のロックのみでは車両を十分に保持することができなくなる可能性がある場合は、動力配分調整機構23のクラッチを係合して前輪19及び後輪20の両方をロックすることで、坂路に駐車した場合の車両保持性能を向上させることができる。
以上の実施形態2でも、実施形態1と同様に、後輪20のブレーキに供給する油圧力を調整することが可能な油圧制御装置を設け、電子制御ユニット42が後輪20のブレーキに供給する油圧力を制御することによっても、後輪20のロック状態を制御することができる。
また、以上の実施形態2では、エンジンが発生する動力により後輪20を駆動するとともに、車両走行状態に応じてエンジンの動力を動力配分調整機構23を介して前輪19に伝達するように構成することもできる。その場合は、以上の実施形態2の説明において前輪19と後輪20を入れ替えたものを考えればよい。つまり、パーキングロック機構62はシフトセレクタ60のシフトレンジがPレンジにあるときに後輪20をロックし、電子制御ユニット42は車両が駐車している路面の勾配θに基づいて前輪19のロック状態を制御する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る制御装置を含む4輪駆動車両の概略構成を示す図である。 坂路に駐車したときの車両を示す図である。 電子制御ユニットが後輪のロック状態を制御する処理を説明するフローチャートである。 電子制御ユニットが後輪をロックする動作の一例を説明する図である。 電子制御ユニットが後輪のロック状態を制御する他の処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る制御装置を含む4輪駆動車両の概略構成を示す図である。
符号の説明
10,56 モータ(電動機)、12 インバータ、14 減速機、16 バッテリ、18 昇圧コンバータ、19 前輪、20 後輪、23 動力配分調整機構、42 電子制御ユニット、50 エンジン(内燃機関)、52 動力分配機構、53 リダクション機構、54 ジェネレータ(発電機)、58(58−1,58−2) スイッチ、60 シフトセレクタ、62 パーキングロック機構、64 シフトポジションセンサ、66 路面勾配センサ。

Claims (6)

  1. 前輪及び後輪の一方を駆動するための動力源と、前輪及び後輪の他方を駆動するための電動機と、所定の駐車条件の成立時に前輪及び後輪の一方をロックするロック機構と、を備える4輪駆動車両にて用いられる制御装置であって、
    車両が駐車している路面の勾配を取得する路面勾配取得部と、
    前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の4輪駆動車両の制御装置であって、
    制御部は、
    前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配が設定範囲から外れる場合は、前輪及び後輪の他方をロックし、
    前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配が設定範囲内の場合は、前輪及び後輪の他方のロックを行わないことを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の4輪駆動車両の制御装置であって、
    制御部は、電動機の回転をロックするよう電動機に電流を流すことで前輪及び後輪の他方をロックすることを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  4. 前輪及び後輪の一方を駆動するための動力源と、車両走行状態に応じて動力源からの動力を前輪及び後輪の他方に伝達することが可能な動力配分調整機構と、所定の駐車条件の成立時に前輪及び後輪の一方をロックするロック機構と、を備えるスタンバイ式の4輪駆動車両にて用いられる制御装置であって、
    車両が駐車している路面の勾配を取得する路面勾配取得部と、
    前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の4輪駆動車両の制御装置であって、
    車両の重量を取得する車両重量取得部を備え、
    制御部は、前記駐車条件の成立時に路面勾配取得部で取得された路面の勾配及び車両重量取得部で取得された車両の重量に基づいて前輪及び後輪の他方のロック状態を制御することを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の4輪駆動車両の制御装置であって、
    前記駐車条件は、シフトレンジがパーキングレンジにある条件であることを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
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