JP2007181281A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】FI仕様の自動二輪車においてキック始動を可能とする電力変換装置を提供すること。
【解決手段】発電機の多相交流電力を整流して第1負荷(FIシステム)に供給するためのダイオードD11,D12,D13と、多相交流電力の一部の相を整流して第2負荷(バッテリ)に供給するためのサイリスタスイッチS4,S5と、発電機の回転数が所定値に到達したことを条件にサイリスタスイッチS4,S5を導通させるスイッチ制御回路122と、出力電圧が一定値を保つように発電機の出力を短絡制御する電圧制御回路121とを備える。これにより、キックペダルによるクランキング中に第2負荷には電力が供給されず、多層交流電力の全相が第1負荷に供給される。従って、第2負荷の影響を受けることなく第1負荷に対する給電が有効に行われ、キック始動が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電機で発生された多相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置に関し、特にフューエルインジェクション仕様の自動二輪車のバッテリ充電制御装置として好適な電力変換装置に関する。
従来、キャブレター仕様の自動二輪車では、CDI(Capacitive Discharge Ignition)が点火装置として用いられている。このCDIによれば、バッテリを要することなく、エンジンをキック始動させることができるが、点火のタイミングや燃料を最適に制御することはできないため、いわゆる排ガス規制に対応することは困難である。このため、現在では、点火のタイミングと燃料の噴射量を電子的に制御するFI(Fuel Injection)仕様の自動二輪車が一般的となっている。
図7に、従来のFI仕様の自動二輪車が搭載する電装システムの構成を示す。
この電装システムは、発電機710、レギュレータ720、コンビスイッチ730、FIシステム740、バッテリ750、及びDC負荷760から構成される。このうち、FIシステム740は、エンジンコントロールユニット(ECU)741、イグニッション(IGN)742、インジェクション(INJ)743、フューエルポンプ(F/P)744から構成される。発電機710はエンジンにより駆動される。
レギュレータ720は、電力変換装置として機能するものであり、発電機710が発生する3相交流電力を整流するためのダイオードD1〜D6と、発電機出力を短絡するためのサイリスタスイッチS1〜S3と、整流された出力電圧が一定値となるようにサイリスタスイッチを制御するための電圧制御回路721とから構成される。
上記電装システムにおいて、運転者がコンビスイッチ730を閉じると、FIシステム740がバッテリ750により給電されて動作し、点火タイミングと燃料噴射の制御を行う。これと並行して、バッテリ750から給電されるセルモーター(図示なし)が作動してエンジンをクランキングする。これによりエンジンが始動し、このエンジンに駆動されて発電機710が3相交流電力を発生する。レギュレータ720は、発電された3相交流電力を直流電力に変換してバッテリ750を充電すると共に、ストップランプ等のDC負荷760に給電する。
なお、本願に関連する先行出願として、本願出願時には未公開の本願出願人による特願2005−178757号が存在する。
特開2004−036494号公報
上述の従来技術によれば、バッテリ750の端子電圧が低下していると、このバッテリ750により給電されるFIシステム740が動作せず、エンジンを始動させることができないという問題がある。即ち、一般に、ECU741は、その電源電圧が一定電圧(例えば6V)以下になると、リセット状態になるように設計されている。このような一定電圧をリセット電圧という。従って、バッテリ750の端子電圧がECU741のリセット電圧以下に低下すると、ECU741による制御が行われなくなるので、エンジンを始動させることができなくなる。
そこで、このような事態に陥った場合に備えて、FI仕様の自動二輪車においても、通常のセルモーターによるエンジン始動機能に加え、キック始動機能が望まれている。
しかしながら、上述の図7に示す従来の電装システムによれば、バッテリ750の端子電圧が著しく低下した状態では、仮にキックペダルによりエンジンをクランキングさせたとしても、このクランキングによる発電機710の発電電力のほとんどがバッテリ750の充電に費やされ、FIシステム740は十分に給電さない。そのため、エンジンをキック始動させることができない。ましてや、キック始動時にブレーキ操作によりストップランプが点灯した状態であれば、DC負荷760でも発電電力が消費されるため、なおさらである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、FI仕様の車両においてキック始動を可能とする電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、上記課題を解決するため、発電機が発生する多相交流電力を整流して第1負荷に供給するための整流手段(ダイオードD11,D12,D13)と、前記多相交流電力の一部の相を整流して第2負荷に供給するためのスイッチ手段(サイリスタスイッチS4,S5)と、前記発電機の回転数を検出し、該回転数が所定値に到達したことを条件に前記スイッチ手段を導通させる第1制御手段(スイッチ制御回路122)と、前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する第2制御手段(電圧制御回路121)とを備える。
この構成によれば、発電機が発電を開始すると、その多相交流電力が整流器を介して第1負荷に供給される。そして、発電機の回転数が所定値に到達すると、第1制御手段がサイリスタスイッチをオン状態に制御する。これにより、発電機の発電開始時に、第2負荷の影響を受けることなく、第1負荷に電力が供給される。
ここで、例えば、発電機が自動二輪車に搭載されたものであり、第1負荷が該自動二輪車に搭載されたエンジンコントローラであり、第2負荷が該自動二輪車に搭載されたバッテリである場合において、発電機の発電開始時に、バッテリの放電状態に影響されることなく、エンジンコントローラに電力を有効に供給することができる。従って、上記自動二輪車において、例えばキック始動時にエンジンコントローラを機能させ、その制御に基づくエンジン始動が可能になる。
本発明に係る電力変換装置は、発電機が発生する多相交流電力を整流して第1負荷に供給するための第1整流手段(ダイオードD11,D12,D13)と、前記多相交流電力の一部の相を整流して第2負荷に供給するための第2整流手段(ダイオードD4,D5)と、前記第2整流手段と前記第2負荷との間に設けられた常閉型スイッチ手段(常閉型スイッチ523)と、前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する制御手段(電圧制御回路121)とを備える。
この構成によれば、常閉型スイッチを開放させた状態で、発電機が発電を開始すると、その多相交流電力が第1整流器を介して第1負荷に供給される。その後、常閉型スイッチを閉成させると、多相交流電力の一部の相が第2整流器及び常閉型スイッチを介して第2負荷に供給される。これにより、常閉型スイッチが開放された期間、第2負荷の影響を受けることなく、第1負荷に電力が供給される。
本発明に係る電力変換装置は、発電機が発生する多相交流電力の一部の相を整流して第1負荷に供給する第1整流手段(ダイオードD13)と、前記多相交流電力の残りの相を整流して第2負荷に供給する第2整流手段(ダイオードD4,D5)と、前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する制御手段(電圧制御回路121)とを備える。
この構成によれば、発電機が発電を開始すると、その多相交流電力の一部の相が第1整流器を介して第1負荷に供給され、残りの相が第2整流器を介して第2負荷に供給される。これにより、第2負荷の影響を受けることなく、第1負荷に電力が供給される。
上記電力変換装置において、アノードが前記第2負荷側に接続されると共にカソードが前記第1負荷側に接続された整流手段(ダイオードD7)を更に備えたことを特徴とする。また、前記第1負荷は、自動二輪車に搭載されたフューエルインジェクションシステムを構成するエンジンコントロールユニット(ECU741)であり、前記第2負荷は、前記自動二輪車に搭載されたバッテリ(バッテリ750)であることを特徴とする。
この構成によれば、発電機が発電していない状態であっても、バッテリの電力がエンジンコントローラに供給され、エンジンコントローラが動作することが可能になる。
本発明によれば、発電機の発電開始時に、第2負荷(バッテリ)の影響を受けることなく第1負荷(FIシステム)に電力が供給されるので、FI仕様の車両においてキック始動が可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置120の適用例を示す。この例は、自動二輪車の電装システムへの適用例を示している。本実施形態の自動二輪車は、FI仕様であり、セルモーターによるエンジン始動が可能であると共に、キック始動機能も備えている。
なお、図1において、前述の図7に示す要素と共通する要素には同一符号を付す。
図1において、符号710は発電機を表し、図示しないエンジンにより駆動されて、U相、V相、W相の3相交流電力(多相交流電力)を発電する。符号120は、本発明に係る電力変換装置を表す。符号130はコンビスイッチを表し、符号C1は電力変換装置120から出力される直流電力のリップルを抑制するための電界コンデンサを表す。上記発電機710が発電した3相交流電力のU相、V相、W相は、電力変換装置120の入力端子T1,T2,T3にそれぞれ印加される。
電力変換装置120は、ダイオード(整流器)D1〜D3と、ダイオードD11〜D13と、サイリスタスイッチS4,S5と、ダイオードD7と、電圧制御回路121と、スイッチ制御回路122とを備えて構成される。具体的には、入力端子T1,T2,T3と第1出力端子TO1との間には、ダイオードD11,D12,D13が接続されている。即ち、入力端子T1,T2,T3には、ダイオードD11,D12,D13の各アノードがそれぞれ接続され、第1出力端子TO1には、これらダイオードの各カソードが共通接続されている。
入力端子T1,T2と第2出力端子TO2との間には、サイリスタスイッチS4,S5が接続されている。即ち、入力端子T1,T2には、サイリスタスイッチS4,S5の各アノードがそれぞれ接続され、第2出力端子TO2には、これらサイリスタスイッチのカソードが共通接続されている。
入力端子T1,T2,T3と接地との間には、ダイオードD1,D2,D3が接続されている。即ち、入力端子T1,T2,T3には、ダイオードD1,D2,D3の各カソードがそれぞれ接続され、これらダイオードの各アノードは接地されている。これらダイオードD1,D2,D3と並列にサイリスタスイッチS1,S2,S3がそれぞれ接続されている。
第1出力端子TO1と第2出力端子TO2との間には、ダイオードD7が接続されている。即ち、第1出力端子TO1には、ダイオードD7のカソードが接続され、第2出力端子TO2には、ダイオードD7のアノードが接続されている。
電圧制御回路121は、上記サイリスタスイッチS1,S2,S3の各導通状態を制御するものであり、第1出力端子TO1および第2出力端子TO2を介して外部に出力される各直流電圧を一定値とするように発電機710の出力を短絡制御するものである。
スイッチ制御回路122は、上記サイリスタスイッチS4,S5の各導通状態を制御するものであり、このスイッチ制御回路122には、上記発電機710が発電した3相交流電力の各相が与えられる。
電力変換装置120の第1出力端子TO1と接地との間には、電界コンデンサC1が接続されている。また、第1出力端子TO1には、コンビスイッチ130をなすスイッチ131を介して、FIシステム740からなる第1負荷が接続されている。さらに、第2出力端子TO2には、コンビスイッチ130をなすスイッチ132を介して、バッテリ750およびDC負荷760(ストップランプ等)からなる第2負荷が接続されている。
次に、エンジンを始動させる場合を例として、電力変換装置120の動作を説明する。
(1)バッテリ端子電圧が低下した状態にある場合の動作(キック始動)
図2及び図3を参照しながら、図4に示すフローチャートに沿って、バッテリ750の端子電圧が、FIシステム740を構成するECU741のリセット電圧(例えば6V)よりも低い電圧(例えば4V)にまで低下した状態にある場合の動作を説明する。
この場合、コンビスイッチ130が閉じられると、FIシステム740には、ダイオードD7を介してバッテリ750から電力が供給されるが、その電圧はECU741のリセット電圧よりの低いためにFIシステム740は動作しない。そこで、運転者は、次のようにキック始動を試みる。
先ず、運転者はコンビスイッチ130を閉じる(ステップS1)。このとき、サイリスタスイッチS1,S2,S3及びサイリスタスイッチS4,S5は非導通状態(オフ状態)となっている(ステップS2)。続いて、運転者は、図示しないキックペダルを踏み下ろしてエンジンをクランキングする。このクランキングにより発電機710が発電を開始し、発電機710から入力端子T1,T2,T3を介して電力変換装置120に3相交流電力が供給される。
いま、サイリスタスイッチS1〜S5は非導通状態にあるので、発電機710から供給された3相交流電力のU相、V相、W相は、ダイオードD11,D12,D13によりそれぞれ整流されて第1出力端子TO1を介して電解コンデンサC1に供給され、この電解コンデンサを充電する。
ここで、例えばU相とV相との間には、図2に示すように、ダイオードD11と電解コンデンサC1と接地ラインとダイオードD2とを経路として電流が流れ、これにより、電解コンデンサC1が充電される。同様に、V相とW相との間で電流が流れ、W相とU相との間で電流が流れる。即ち、発電機710によって発電された3相交流電力の全相が電解コンデンサC1に供給され、これを充電する。
このように、発電機710が発電した3相交流電力は、バッテリ750(第2負荷側)には供給されず、その全相が電解コンデンサC1の充電に費やされるので、電解コンデンサC1は短時間で充電される。このため、電解コンデンサC1の端子電圧が、FIシステム710を構成するECU741のリセット電圧を速やかに上回り、電解コンデンサC1の端子電圧を電源電圧としてFIシステム740が動作状態となる。従って、キックペダルによるクランキング中にFIシステム740が速やかに機能してエンジンが始動する(ステップS4;Y)。
続いて、スイッチ制御回路122は、発電機710が発生する3相交流電力の各相から発電機710の回転数を検出し、この回転数がエンジンのアイドリング回転数に相当する所定値に到達したか否かを判定する(ステップS5)。ここで、発電機710の回転数が所定値に到達していなければ(ステップS5;N)、この判定は、発電機710の回転数が所定値に到達するまで繰り返される。
ここで、エンジンの回転数がアイドリング回転数に到達し、発電機710の回転数が所定値に到達したことを条件に(ステップS5;Y)、スイッチ制御回路122は、サイリスタスイッチS4,S5を導通状態(オン状態)に制御する(ステップS6)。このとき、バッテリ750の端子電圧は、電解コンデンサC1の端子電圧よりも低い状態にあるので、図3に示すように、発電機710により発生された3相交流電力のU相とV相とが、サイリスタスイッチS4,S5により整流された後、スイッチ132を介してバッテリ750に供給され、このバッテリ750を充電する。
一方、発電機710が発生する3相交流電力の残りのW相は、上述のサイリスタスイッチS4,S5の導通状態とは無関係に、ダイオードD13を介して継続的に電解コンデンサC1に供給され、FIシステム740の動作電源として利用される。
なお、上述のU相およびV相が供給されるバッテリ750が満充電状態になると、その余剰電力はダイオードD7を介して電解コンデンサC1に供給される。
電圧制御回路121は、上述の一連の動作において、発電機710の発電後、第1出力端子TO1に現れる電圧が所定電圧(電圧制御回路121の動作電源電圧)に到達すると、第1出力端子TO1及び第2出力端子TO2を介して外部に出力される各電圧が所望の一定値になるように、サイリスタスイッチS1〜S3の導通状態を制御して発電機710の各相の出力を適切なタイミングで短絡する。
なお、上述の動作において、クランキングに失敗してエンジンが始動しなかった場合(ステップS4;N)、運転者は、再度、キックペダルによるクランキングを試み(ステップS3)、エンジンが始動するまでクランキングを繰り返す。
以上により、バッテリ750の端子電圧が低下した状態にある場合の動作を説明した。
(2)バッテリ端子電圧が正常状態にある場合の動作(セルモーターによる始動)
バッテリ750の端子電圧が正常である場合には、FIシステム740が正常に給電され、その制御の下、図示しないセルモーターによりクランキングが行われてエンジンが始動される。即ち、運転者がコンビスイッチ130を閉じると、バッテリ750から、スイッチ131、ダイオードD7、スイッチ132を介してFIシステム740に電力が供給され、FIシステムが動作して点火タイミングや燃料の制御が行われる。この状態で、図示しないセルモーターが作動してエンジンをクランキングし、エンジンを始動させる。
エンジンが始動すると、発電機710がエンジンに駆動されて発電を開始する。エンジンの回転数がアイドリング回転数に到達し、発電機710の回転数が所定値に到達すると、スイッチ制御回路122は、上述と同様にサイリスタスイッチS4,S5を導通状態に制御する。これにより、発電機710によって発電された3相交流電力のうち、U相とV相がサイリスタスイッチS4,S5により整流されて第2出力端子TO2を介してバッテリ750に供給され、バッテリ750を充電する。
バッテリ750が満充電状態になれば、その余剰電力は、ダイオードD7及び第1出力端子T01を介して電界コンデンサC1及びFIシステム740に供給される。
以上のように、バッテリ電圧が正常である場合、FIシステム740は、エンジンの始動前は、バッテリ750から電力が供給されて動作し、エンジンの始動後は、バッテリ750からの電力、または発電機710の余剰電力が供給されて動作する。
上述の第1実施形態によれば、発電機の回転数が所定値に到達するまで、バッテリ750に対する発電電力の供給を禁止すると共に、クランキングにより発電機710が発生した3相交流電力の全相を電解コンデンサC1に供給するようにしたので、バッテリ750の端子電圧の影響を受けることなく、キックペダルによるクランキング中にFIシステム740を機能させ、このFIシステム740の制御の下にエンジンを始動させることが可能になる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置520を説明する。
同図において、上述の図1に示す要素と共通する要素には同一符号を付す。
本実施形態の電力変換装置520は、上述の図1に示す第1実施形態の構成において、サイリスタスイッチS4,S5に代えてダイオードD4,D5を備えると共に、これらダイオードのカソードと、バッテリ750が接続された第2出力端子TO2との間に接続された常閉型(ノーマリ・オン型)のスイッチ523を備えて構成される。本実施形態は、上述の図1に示す第1実施形態の構成において、サイリスタスイッチS4,S5のスイッチ機能をスイッチ523に置き換えて手動化したものに相当する。
なお、本実施形態では、第1実施形態のサイリスタスイッチS4,S5に代えてダイオードD4,D5を採用したので、サイリスタスイッチS4,S5の導通状態を制御するためのスイッチ制御回路122が不要である。
本実施形態では、バッテリ750の端子電圧が低下している場合、運転者は、常閉型スイッチ523を開状態に操作すると共にコンビスイッチ130を閉状態とし、キックペダルを踏み下ろしてエンジンをクランキングする。このクランキングにより発電機710が発電を開始する。
ここで、本実施形態では、常閉型スイッチ523は開状態にあるので、発電機710により発電された3相交流電力は、バッテリ750側には供給されず、ダイオードD11,D12,D13により整流されて電解コンデンサC1に供給される。従って、上述の第1実施形態と同様に、電解コンデンサC1が速やかに充電される。よって、キックペダルによるクランキング中にFIシステム740に十分な動作電力が供給され、このFIシステム740の制御の下にエンジンが始動する。
エンジンが始動した後、運転者は、常閉型スイッチ523を閉状態に戻す。これにより、上述の第1実施形態と同様に、発電機710のU相およびV相がダイオードD4,D5により整流されてバッテリ750に供給され、このバッテリ750が充電される。
なお、電圧制御回路121は、上述の第1実施形態と同様に、第1出力端子TO1を介して出力される電圧と、第2出力端子TO2を介して出力される電圧が、それぞれ所望の一定値になるように、サイリスタスイッチS1〜S3の導通状態を制御して発電機710の出力を適切なタイミングで短絡する。
第2実施形態によれば、運転者は常閉型スイッチ523を操作する必要が生じるが、第1実施形態に比較して、スイッチ制御回路122が不要になるという利点がある。
また、上述の第1実施形態と同様に、バッテリの端子電圧の影響を受けることなく、キックペダルによるクランキング中にFIシステム740を機能させ、このFIシステム740の制御の下にエンジンを始動させることができる。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置620を説明する。
同図において、上述の図1に示す要素と共通する要素には同一符号を付す。
本実施形態の電力変換装置620は、上述の図1に示す第1実施形態の構成において、サイリスタスイッチS4,S5に代えて、ダイオードD4,D5を備えると共に、図1に示すダイオードD11,D12を削除した構成となっている。本実施形態でも、図1に示すサイリスタスイッチS4,S5を備えないので、これらの導通状態を制御するためのスイッチ制御回路122は不要である。
本実施形態では、発電機710が発電した3相交流電力の一部の相であるW相のみを、ダイオードD13により整流して電解コンデンサC1に固定的に供給する。そして、発電機710が発電した3相交流電力の残りの相であるU相およびV相を、ダイオードD4,D5により整流してバッテリ750に固定的に供給する。
本実施形態によれば、電解コンデンサC1に供給される相と、バッテリ750に供給される相とが、完全に分離されているので、上述の実施形態と同様に、バッテリ側の影響を受けることなく、電解コンデンサC1を充電することができる。従って、キックペダルによるクランキング中にFIシステム740を機能させ、このFIシステムの制御の下にエンジンを始動させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変形可能である。
例えば、上述の実施形態では、バッテリ750の端子電圧が低下した場合を例としてキック始動する場合の動作を説明したが、そもそもバッテリ750を搭載しないFI仕様の自動二輪車の電装システムに適用することもできる。
また、上述の図1に示す第1実施形態では、サイリスタスイッチS4,S5を用いたが、これらに代えてトランジスタを用いもよい。
また、上述の第1乃至第3実施形態を組み合わせてもよい。
更に、本発明は、図1、図5、図6に示す各構成要素を備えた電装システムとして表現することもできる。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の構成および適用例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の動作(エンジン始動前)を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の動作(エンジン始動後)を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の構成および適用例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電力変換装置の構成および適用例を示す図である。 従来技術に係る電力変換装置の構成を示す図である。
符号の説明
120,520,620…電力変換装置
121…電圧制御回路
122…スイッチ制御回路
130…コンビスイッチ
710…発電機
740…FIシステム
750…バッテリ
760…DC負荷
523…常閉型スイッチ
C1…電解コンデンサ
D1〜D5,D7…ダイオード
D11,D12,D13…ダイオード
S1〜S6…サイリスタスイッチ
T1〜T3…入力端子
TO1…第1出力端子
TO2…第2出力端子

Claims (5)

  1. 発電機が発生する多相交流電力を整流して第1負荷に供給するための整流手段と、
    前記多相交流電力の一部の相を整流して第2負荷に供給するためのスイッチ手段と、
    前記発電機の回転数を検出し、該回転数が所定値に到達したことを条件に前記スイッチ手段を導通させる第1制御手段と、
    前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する第2制御手段と
    を備えた電力変換装置。
  2. 発電機が発生する多相交流電力を整流して第1負荷に供給するための第1整流手段と、
    前記多相交流電力の一部の相を整流して第2負荷に供給するための第2整流手段と、
    前記第2整流手段と前記第2負荷との間に設けられた常閉型スイッチ手段と、
    前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する制御手段と
    を備えた電力変換装置。
  3. 発電機が発生する多相交流電力の一部の相を整流して第1負荷に供給する第1整流手段と、
    前記多相交流電力の残りの相を整流して第2負荷に供給する第2整流手段と、
    前記第1及び第2負荷に供給される各電圧が一定値を保つように前記発電機の出力を短絡制御する制御手段と
    を備えた電力変換装置。
  4. アノードが前記第2負荷側に接続されると共にカソードが前記第1負荷側に接続された整流手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の電力変換装置。
  5. 前記第1負荷は、自動二輪車に搭載されたフューエルインジェクションシステムを構成するエンジンコントロールユニットであり、前記第2負荷は、前記自動二輪車に搭載されたバッテリであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の電力変換装置。

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