JP2007180729A - 移動体通信システム、移動局装置、及びハンドオーバ実施適否判断方法 - Google Patents

移動体通信システム、移動局装置、及びハンドオーバ実施適否判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パイロット信号の受信電力に応じて適切にハンドオーバ実施適否を判断すること。
【解決手段】移動体通信システム10において、移動局装置20が、各基地局装置30が送信するパイロット信号を受信し、その受信電力を示す第1評価基礎値を算出する第1評価基礎値算出部2451と、各基地局装置30の負荷を示す負荷情報及び該各基地局装置30と当該移動局装置20との距離を示す距離情報を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置30について算出する第2評価基礎値算出部2452と、第1評価基礎値及び第2評価基礎値を、基地局装置30ごとに、該基地局装置30が送信するパイロット信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付け部2453と、各基地局装置30について、重み付け後の第1評価基礎値及び第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出するハンドオーバ評価値算出部2454と、を含んだ。
【選択図】図2

Description

本発明は移動体通信システム、移動局装置、及びハンドオーバ実施適否判断方法に関する。
移動体通信システムでは、ハンドオーバ処理が行われる。このハンドオーバ処理の具体的な方法については種々の技術が提案されているが、そのひとつでは、まず各基地局装置が所定の送信電力でパイロット信号を送信する。移動局装置は、各基地局装置から送信されているパイロット信号を受信し、その受信電力に基づいて各基地局装置へのハンドオーバ実施適否を判断し、最もハンドオーバに適していると判断した基地局装置に対してハンドオーバを実施する。
特許文献1には、上記ハンドオーバ処理の応用例が開示されている。この応用例では、CDMA方式の移動体通信システムにおいて、各基地局装置から送信されている上記パイロット信号の受信電力の評価値を算出して比較し、該評価値の大きい基地局装置へハンドオーバするようにしているが、この評価値の算出方法を、各基地局装置の通信信号の送信電力に応じて変更している。以下、この技術について説明する。
CDMA方式では、基地局装置の取り扱い呼量が多いほど干渉波が増えるので、通信信号の送信電力を上げて信号電力対干渉電力比(SIR)を確保することになる。とはいえ、通信信号の送信電力が大きくなると干渉波も大きくなり、結局、取り扱い呼量が多いほどSIRは低下し、実質的なサービスエリアが縮小してしまう。
このため、CDMA方式では、各基地局装置の取り扱い呼量をできるだけ増大させないことが望ましい。そこで特許文献1では、まず通信信号の送信電力に反比例する値(オフセット値)を算出し、パイロット信号の受信電力に該オフセット値を加算したものを上記評価値とすることにより、通信信号の送信電力が大きい基地局装置ほど上記評価値が小さくなるようにしている。こうして、取り扱い呼量が多くなっている基地局装置になるべくハンドオーバしないようにすることにより、各基地局装置の取り扱い呼量ができるだけ増大しないようにしている。
特開2005−12566号公報(第0040段落及び図3)
ところで、移動体通信システムでは、CDMA方式を採用するものに限らず、各基地局装置から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも、該各基地局装置にハンドオーバしたとしても良好な通信環境が得られるとは考えにくい程度に小さい場合、各基地局装置の取り扱い呼量などその他の要因によらず、少しでもパイロット信号の受信電力が高い基地局装置にハンドオーバして、通信可能性を高めることが望ましい。逆に、各基地局装置から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも、該各基地局装置にハンドオーバしたならば良好な通信環境が得られる可能性が高いと考えられる程度に大きい場合には、各基地局装置の取り扱い呼量などその他の要因に応じて適切にハンドオーバ実施適否を判断することが望ましい。
この点、上記特許文献1に記載の技術では、オフセット値はパイロット信号の受信電力によらない値であるため、各基地局装置から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも、該各基地局装置にハンドオーバしたとしても良好な通信環境が得られるとは考えにくい程度に小さい場合にも、いずれも該各基地局装置にハンドオーバしたならば良好な通信環境が得られる可能性が高いと考えられる程度に大きい場合と同じように評価値が算出される。この結果、パイロット信号の受信電力がいずれも上記程度に小さい複数の基地局装置の中でも、比較的パイロット信号の受信電力が小さいものにハンドオーバしてしまい、通信が継続できなくなる場合があった。
従って、本発明の課題の一つは、各基地局装置から送信される例えばパイロット信号の受信電力がいずれも該各基地局装置にハンドオーバしたならば良好な通信環境が得られる可能性が高いと考えられる程度に大きい場合には、各基地局装置の取り扱い呼量などその他の要因に応じて適切にハンドオーバ実施適否を判断することを実現しつつ、各基地局装置から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも該各基地局装置にハンドオーバしたとしても良好な通信環境が得られるとは考えにくい程度に小さい場合には、その他の要因によらず、少しでもパイロット信号の受信電力が高い基地局装置を選択して、通信可能性を高めることを実現する移動体通信システム、移動局装置、及びハンドオーバ実施適否判断方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る移動体通信システムは、複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムであって、前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号の、前記移動局装置における受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得手段と、前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得手段と、前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付け手段と、前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、前記移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断手段と、を含むことを特徴とする。
これによれば、例えば受信電力が大きい基地局装置については負荷及び/又は距離の比重を高め、受信電力が小さい基地局装置については受信電力の比重を高めるようにすることができるので、各基地局装置から送信される信号の受信電力がいずれも該各基地局装置にハンドオーバしたならば良好な通信環境が得られる可能性が高いと考えられる程度に大きい場合には、負荷及び/又は距離に応じて適切にハンドオーバ実施適否を判断することを実現しつつ、各基地局装置から送信される信号の受信電力がいずれも該各基地局装置にハンドオーバしたとしても良好な通信環境が得られるとは考えにくい程度に小さい場合には、負荷及び/又は距離によらず、少しでも信号の受信電力が高い基地局装置を選択して、通信可能性を高めることが実現される。
また、上記移動体通信システムにおいて、前記算出手段は、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値それぞれの増加関数により前記ハンドオーバ評価値を算出し、前記重み付け手段は、前記受信電力が大きいほど、前記第1評価基礎値の重みが小さくなるとともに前記第2評価基礎値の重みが大きくなるよう、重み付けする、こととしてもよい。
これによれば、受信電力が大きい基地局装置については負荷及び/又は距離の比重を高め、受信電力が小さい基地局装置については受信電力の比重を高めるようにすることができる。
また、本発明に係る移動局装置は、複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムにおいて使用される移動局装置であって、前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号を受信し、その受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得手段と、前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得手段と、前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付け手段と、前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、当該移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るハンドオーバ実施適否判断方法は、複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムにおいて、ハンドオーバ実施の適否を判断する方法であって、前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号の、前記移動局装置における受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得ステップと、前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得ステップと、前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付けステップと、前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出ステップと、前記算出ステップにおいて算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、前記移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る移動体通信システム10のシステム構成を示す図である。同図に示すように、移動体通信システム10は、移動局装置20と、複数の基地局装置30と、ネットワーク40と、を含んで構成される。
移動局装置20はCPU、メモリ、クロック、及び無線通信機能を備えたコンピュータであり、人間が持ち運ぶことができる。メモリはプログラム及び該プログラムの実行の際に必要となるデータを記憶している。CPUはメモリに記憶されるプログラムに従って動作するとともに、必要に応じて上記データの読み出しや書き込みを行う。
各基地局装置30はCPU、メモリ、クロック、無線通信機能、及び有線通信機能を備えたコンピュータである。メモリはプログラム及び該プログラムの実行の際に必要となるデータを記憶している。CPUはメモリに記憶されるプログラムに従って動作するとともに、必要に応じて上記データの読み出しや書き込みを行う。
ネットワーク40は移動体通信ネットワークであり、交換機を含んで構成される。
本実施の形態では、移動局装置20はいずれか1つの基地局装置30を選択し、双方向の無線通信を行う。また、通信中に、より通信条件のよい基地局装置30を見出した場合、移動局装置20は該基地局装置30を選択してハンドオーバする。
以下では、移動局装置20が行う上記ハンドオーバの実施に関し、その適否の判断処理について、移動局装置20の機能ブロック図を参照しながら詳細に説明する。
図2は、移動局装置20の機能ブロック図である。同図に示すように、移動局装置20は機能的に、無線部21、ベースバンド処理部22、周辺基地局情報記憶部23、ハンドオーバ制御部24を含んで構成される。ハンドオーバ制御部24はさらに、受信電力取得部241、距離情報取得部242、負荷情報取得部243、成功率取得部244、ハンドオーバ先選択部245を含んで構成される。また、ハンドオーバ先選択部245はさらに、第1評価基礎値算出部2451、第2評価基礎値算出部2452、重み付け部2453、ハンドオーバ評価値算出部2454を含んで構成される。
無線部21は、基地局装置30との間で通信開始処理を行う通信開始部(不図示)又は後述するハンドオーバ先選択部245のいずれかにより選択された基地局装置30との間で、双方向の無線通信を行う。また、各基地局装置30は一定電力で定期的にパイロット信号を送信しており、無線部21は各基地局装置30が送信しているこのパイロット信号を受信する。
ベースバンド処理部22は通信データを取得し、ベースバンド帯域のベースバンド信号に変調して無線部21に出力する。無線部21は、ベースバンド処理部22から入力されたベースバンド信号を、さらに無線周波数帯域の無線信号に周波数変換し、図示しないアンテナから上記選択された基地局装置30に対して無線送信する。
また、無線部21は上記選択された基地局装置30から送信される無線信号(上記パイロット信号を含む。)を受信し、ベースバンド帯域に周波数変換して、ベースバンド処理部22に出力する。ベースバンド処理部22は無線部21から入力されたベースバンド信号を復調し、通信データを取得する。
受信電力取得部241は、無線部21からベースバンド処理部22に入力されたパイロット信号の受信電力を示す受信電力情報を取得する。
距離情報取得部242は、受信されたパイロット信号から、該パイロット信号を送信した基地局装置30と当該移動局装置20の距離を示す距離情報を取得する。以下、この点につき詳細に説明する。
移動体通信システム10に含まれる各装置のクロックは網同期している。各基地局装置30はクロックからパイロット信号の送信時刻を取得し、該送信時刻を示すタイムスタンプ情報を該パイロット信号に含めて送信している。距離情報取得部242は、クロックにより、各基地局装置30から受信したパイロット信号の受信時刻を取得するとともに、該パイロット信号に含まれるタイムスタンプ情報を取得し、その差を算出する。そして、この差に基づいて、各基地局装置30と当該移動局装置20の距離(電波到達距離)を算出し、距離情報として取得している。
負荷情報取得部243は、通信中の基地局装置30及び該基地局装置30と地理的に隣接している他の基地局装置30(以下、周辺基地局装置30と称する。)それぞれの負荷を示す複数の負荷情報を取得する。以下、この点につき詳細に説明する。
各基地局装置30は、当該基地局装置30の取り扱い呼量やCPU使用率を常時測定しており、これらの評価値である負荷情報を定期的に取得している。また、各基地局装置30は、上記有線通信機能によりネットワーク40と有線通信を行い、さらにネットワーク40を介して、基地局装置30間の通信も行う。この通信により、基地局装置30は、周辺基地局装置30からその負荷を示す負荷情報を受信し、当該基地局装置30の負荷を示す負荷情報とともに上記パイロット信号に含めて送信している。負荷情報取得部243は、通信中の基地局装置30から受信したパイロット信号から、通信中の基地局装置30及び周辺基地局装置30の負荷情報を取得している。
成功率取得部244は、通信中の基地局装置30との無線通信において送受信している通信データが正常に送受信された割合を示す通信データ交換成功率情報を取得する。以下、この点につき詳細に説明する。
移動局装置20がある通信データを送信した場合、これを受信した基地局装置30は、該移動局装置20に対し、正常に受信されればACK(ACKnowledge)を、正常に受信されなければNACK(Negative ACKnowledge)を返送する。移動局装置20は、ACKが受信された場合、通信データが正常に送受信されたと判断する。一方、NACKが受信されたか、若しくは所定時間内にACKもNACKも受信されなかった場合、通信データが正常に送受信されなかったと判断する。移動局装置20は、送信する各通信データについてこの判断を行い、一連の判断結果から通信データ交換成功率情報を算出する。なおこの算出は、定期的に、算出時点から過去の所定時間内の上記判断結果に基づいて行うことが望ましい。
ハンドオーバ先選択部245は、以上のようにして各部により取得された受信電力情報、距離情報、負荷情報、及び通信データ交換成功率情報を、基地局装置30ごとに定期的に取得し、これらの各情報に基づき、各基地局装置30についてのハンドオーバ評価値を算出する。そして、各基地局装置30についてのハンドオーバ評価値に基づき、当該移動局装置20のハンドオーバ実施の適否を判断する。具体的には、ハンドオーバ先選択部245は、通信中の基地局装置30のハンドオーバ評価値が最も大きい場合には、現在の状況がハンドオーバ実施に適していないと判断し、ハンドオーバしないことを決定する。一方、算出したハンドオーバ評価値が最も大きい基地局装置30が周辺基地局装置30である場合には、現在の状況がハンドオーバ実施に適していると判断し、該周辺基地局装置30をハンドオーバ先として選択する。以下、具体的に説明する。
第1評価基礎値算出部2451は、受信電力取得部241が取得した受信電力情報を示す第1評価基礎値P1を、各基地局装置30についてそれぞれ取得する。この第1評価基礎値P1は、受信電力情報を0以上1未満の値に規格化してなる値である。
また、第2評価基礎値算出部2452は、負荷情報取得部243が取得した負荷情報又は距離情報取得部242が取得した距離情報のいずれか少なくとも一方(以下では、これらの情報の両方とする。)を示す第2評価基礎値P2を、各基地局装置30についてそれぞれ取得する。この第2評価基礎値P2は、負荷情報を0以上0.5未満の値に規格化してなる値と、距離情報を0以上0.5未満の値に規格化してなる値と、を合計してなる値である。
さらに、重み付け部2453は、第1評価基礎値P1に基づき、第1評価基礎値P1及び第2評価基礎値P2それぞれの重み係数αを算出し、該重み係数αにより第1評価基礎値P1及び第2評価基礎値P2を重み付けする。そして、ハンドオーバ評価値算出部2454は、重み付け後の第1評価基礎値P1及び第2評価基礎値P2に基づいて、ハンドオーバ評価値Xを算出する。
具体的には、ハンドオーバ評価値算出部2454は、重み付け後の第1評価基礎値P1及び第2評価基礎値P2それぞれの増加関数によりハンドオーバ評価値Xを算出するようにしており、重み付け部2453は、パイロット信号の受信電力が大きい基地局装置30ほど、第1評価基礎値P1の重みが小さくなるとともに第2評価基礎値の重みP2が大きくなるよう、重み付けする。
さらに具体的には、ハンドオーバ評価値算出部2454は、以下の式(1)を用いて、各周辺基地局装置30についてのハンドオーバ評価値Xを算出する。つまりハンドオーバ評価値算出部2454は、パイロット信号の受信電力に基づく所定の割合(α:1−αの割合)でP1とP2とのハンドオーバ評価値Xに対する相対的寄与率を決定する。αが大きいほどP1のハンドオーバ評価値Xに対する相対的寄与率は大きくなり、逆にP2のハンドオーバ評価値Xに対する相対的寄与率は小さくなる。
X=α×P1+(1−α)×P2 ・・・(1)
また、ハンドオーバ評価値算出部2454は、以下の式(2)を用いて、通信中の基地局装置30についてのハンドオーバ評価値Xを算出する。なお、Kratioは上記通信データ交換成功率情報である。
X=(α×P1+(1−α)×P2)×Kratio ・・・(2)
ハンドオーバ先選択部245は、各基地局装置30について上記各情報を取得すると、順次上記処理によりハンドオーバ評価値を算出する。そして、算出した各基地局装置30についての評価値を、算出する都度、周辺基地局情報記憶部23に記憶しておく。
図3は、周辺基地局情報記憶部23に記憶される周辺基地局情報記憶テーブルの例を示す図である。同図に示すように、周辺基地局情報記憶テーブルは、基地局装置30を示す基地局装置識別情報と、ハンドオーバ評価値と、を対応付けて記憶している。
ハンドオーバ先選択部245は、以上のようにして周辺基地局情報記憶部23に記憶されるハンドオーバ評価値を比較し、最もその値が大きい基地局装置30を取得する。そして、ここで取得された基地局装置30が通信中の基地局装置30であれば、ハンドオーバしないことを決定する。一方、ここで取得された基地局装置30が周辺基地局装置30であれば、該周辺基地局装置30をハンドオーバ先として選択する。
ハンドオーバ制御部24は、ハンドオーバ先選択部245がハンドオーバ先の基地局装置30を選択した場合、該基地局装置30にハンドオーバするためのハンドオーバ処理を行う。
以上説明した処理を、移動局装置20の処理フローを参照しながら、より詳細に説明する。
図4は、移動局装置20の処理フローを示す図である。この処理は、移動局装置20が定期的に行うものである。同図に示すように、移動局装置は通信中の基地局装置30及び周辺基地局装置30について受信電力情報、距離情報、負荷情報をそれぞれ取得し、さらに通信中の基地局装置30について通信データ交換成功率情報を取得する(S1乃至S4)。そして、これらに基づいて、ハンドオーバ評価値を算出し(S5)、これに基づいてハンドオーバ実施適否の判定を行う(S6)。現在の状況がハンドオーバ実施に適していると判断すると、移動局装置20はハンドオーバ処理を開始し(S7)、現在の状況がハンドオーバ実施に適していないと判断した場合には、移動局装置20はハンドオーバ処理を開始せず、通信中の基地局装置30との通信を継続する。
以上のようにすることにより、移動体通信システム10によれば、受信電力が大きい基地局装置30については負荷及び/又は距離の比重を高め、受信電力が小さい基地局装置30については受信電力の比重を高めるようにすることができるので、各基地局装置30から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも該各基地局装置30にハンドオーバしたならば良好な通信環境が得られる可能性が高いと考えられる程度に大きい場合には、負荷及び/又は距離に応じて適切にハンドオーバ実施適否を判断することを実現しつつ、各基地局装置30から送信されるパイロット信号の受信電力がいずれも該各基地局装置30にハンドオーバしたとしても良好な通信環境が得られるとは考えにくい程度に小さい場合には、負荷及び/又は距離によらず、少しでもパイロット信号の受信電力が高い基地局装置30を選択して、通信可能性を高めることが実現される。
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムのシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係る移動局装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る周辺基地局情報記憶テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る処理フローを示す図である。
符号の説明
10 移動体通信システム、20 移動局装置、21 無線部、22 ベースバンド処理部、23 周辺基地局情報記憶部、24 ハンドオーバ制御部、30 基地局装置、40 ネットワーク、241 受信電力取得部、242 距離情報取得部、243 負荷情報取得部、244 成功率取得部、245 ハンドオーバ先選択部、2451 第1評価基礎値算出部、2452 第2評価基礎値算出部、2453 重み付け部、2454 ハンドオーバ評価値算出部。

Claims (4)

  1. 複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムであって、
    前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号の、前記移動局装置における受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得手段と、
    前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得手段と、
    前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付け手段と、
    前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、前記移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断手段と、
    を含むことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 請求項1に記載の移動体通信システムにおいて、
    前記算出手段は、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値それぞれの増加関数により前記ハンドオーバ評価値を算出し、
    前記重み付け手段は、前記受信電力が大きいほど、前記第1評価基礎値の重みが小さくなるとともに前記第2評価基礎値の重みが大きくなるよう、重み付けする、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  3. 複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムにおいて使用される移動局装置であって、
    前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号を受信し、その受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得手段と、
    前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得手段と、
    前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付け手段と、
    前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、当該移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断手段と、
    を含むことを特徴とする移動局装置。
  4. 複数の基地局装置と、該各基地局装置の間をハンドオーバしつつ通信を行う移動局装置と、を含む移動体通信システムにおいて、ハンドオーバ実施の適否を判断する方法であって、
    前記各基地局装置がそれぞれ送信する信号の、前記移動局装置における受信電力を示す第1評価基礎値を取得する第1評価基礎値取得ステップと、
    前記各基地局装置の負荷を示す負荷情報又は該各基地局装置と前記移動局装置との距離を示す距離情報のいずれか少なくとも一方を示す第2評価基礎値を、該各基地局装置についてそれぞれ取得する第2評価基礎値取得ステップと、
    前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値を、前記基地局装置ごとに、該基地局装置が送信する信号の受信電力に基づいて重み付けする重み付けステップと、
    前記各基地局装置について、前記重み付け手段による重み付け後の前記第1評価基礎値及び前記第2評価基礎値に基づくハンドオーバ評価値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにおいて算出された前記各基地局装置についての前記ハンドオーバ評価値に基づき、前記移動局装置のハンドオーバ実施の適否を判断する判断ステップと、
    を含むことを特徴とするハンドオーバ実施適否判断方法。
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