JPH11266473A - 移動端末装置 - Google Patents

移動端末装置

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Publication number
JPH11266473A
JPH11266473A JP10065199A JP6519998A JPH11266473A JP H11266473 A JPH11266473 A JP H11266473A JP 10065199 A JP10065199 A JP 10065199A JP 6519998 A JP6519998 A JP 6519998A JP H11266473 A JPH11266473 A JP H11266473A
Authority
JP
Japan
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zone
channel control
wireless
radio
transmission quality
Prior art date
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Pending
Application number
JP10065199A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Namatame
賢市 生田目
Yuichi Abe
雄一 阿部
Fujio Inagami
富士夫 稲上
Masahiro Yamamoto
雅博 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、移動端末装置に関し、自局の位置
に適応して在圏すべき無線ゾーンを柔軟に設定できるこ
とを目的とする。 【解決手段】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
線基地局との間に無線伝送路を形成する無線インタフェ
ース手段と、チャネル制御を行い、その無線ゾーンを形
成する無線基地局と連係するチャネル制御手段と、隣接
ゾーンを含む個々の周辺ゾーンについて、伝送品質を求
め、その伝送品質が求められた周辺ゾーンに対応付けて
記憶する周辺ゾーン監視手段と、自局に生起する呼の呼
設定にかかわるマンマシンインタフェースをとるマンマ
シンインタフェース手段とを備え、チャネル制御手段
は、無線ゾーンの変更が要求されたときに、周辺ゾーン
監視手段に伝送品質が記憶された周辺ゾーンの何れかを
対応付けられた伝送品質の降順に選択して移行を試行す
る手段を有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
の加入者によって操作され、その加入者に対する通信サ
ービスの提供を可能とする移動端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムの加入者の数
は、市場の自由化と複数の通信事業体の競争の下で急速
に増加し、これらの加入者に対する移動通信サービスの
提供を広域に亘って可能とするために、多くの無線基地
局が設置されつつある。また、都市部では、大規模の建
造物、高層建築物その他の地物で生じる反射波の合成の
下でマルチパスが形成され、かつ上述した無線基地局と
端末との間に形成される無線伝送路の伝送特性は刻々と
変動し得る。
【0003】したがって、これらの加入者によって操作
される携帯型や車載型の移動端末装置は、適用されたゾ
ーン構成、周波数配置および多元接続方式に適応したチ
ャネル制御の手順に基づいて無線基地局と適宜連係する
ことによって、待ち受け状態に移行すべき無線ゾーンを
変更し、かつ通話中チャネル切り替えを行う。図13
は、移動端末装置の構成例を示す図である。
【0004】図において、アンテナ101の給電端は送
受信部102の空中線端子に接続され、その送受信部1
02の変調入力と復調出力とにはそれぞれマイク103
とレシーバ104とが接続される。送受信部102の制
御用の端子には制御部105の対応する入出力ポートが
接続され、その制御部105の特定の入出力ポートには
操作部106および制御部107が接続される。
【0005】このような構成の移動端末装置では、制御
部105の主記憶(図示されない。)の特定の記憶領域
には、図14に示すように、自局が位置し得る無線ゾー
ンの内、実際に自局が位置する無線ゾーンに隣接する無
線ゾーン(セクタ構成に基づいて形成される無線ゾーン
および極小ゾーンを含む。)を含む周辺ゾーンについ
て、個別に付与されたユニークな「ゾーン識別子」と、
無線基地局から到来する受信波の電界強度ER とが登録
されるべき周辺ゾーンレジスタ111が配置される。
【0006】制御部105は、始動時には、自局が位置
し得る全ての無線ゾーンについて、無線基地局から定常
的に送信が行われる無線チャネル(ここでは、簡単のた
め、「制御チャネル」であると仮定する。)の電界強度
R をアンテナ101および送受信部102を介して計
測し、その電界強度ER が所定の閾値(以下、「入圏閾
値」という。)を上回る場合には、この電界強度ER
該当する無線ゾーンを示すゾーン識別子との組み合わせ
を周辺ゾーンレジスタ111に順次登録する(図15
(1))。
【0007】また、制御部105は、上述した処理を完
了すると、周辺ゾーンレジスタ111に登録された組み
合わせを電界強度の降順にソーティングし、かつこれら
の組み合わせに含まれるゾーン識別子の内、対応する電
界強度が大きいゾーン識別子で示される無線ゾーンに対
して優先的に位置登録の試行を行う(図15(2))。制御
部105は、このような試行の過程で何れかの無線ゾー
ン(以下、「待ち受けゾーン」という。)に対する位置
登録を完了すると、待ち受け状態に移行し、かつ周辺ゾ
ーンレジスタ111を初期化する。
【0008】待ち受け状態では、制御部105は、待ち
受けゾーンを形成する無線基地局から上述した制御チャ
ネルを介して受信される報知情報の内、この待ち受けゾ
ーンの周辺ゾーンを示すゾーン識別子を取得し(図15
(3))、これらのゾーン識別子で示される周辺ゾーンの無
線基地局から制御チャネルを介して到来する受信波の電
界強度を計測すると共に、対応するゾーン識別子との組
み合わせを電界強度の降順にソーティングしつつ周辺ゾ
ーンレジスタ111に登録する(図15(4))。
【0009】さらに、待ち受け状態では、制御部105
は、自局に何らかの呼が生起すると、送受信部102お
よびアンテナ101を介して待ち受けゾーンの無線基地
局と連係することによって、その呼に適応した手順に基
づくチャネル制御を行う(図15(5))。なお、既述の位
置登録および自局に生起した呼に適応するチャネル制御
の手順と、そのチャネル制御の過程における各部の動作
については、本願発明に関係がないので、ここでは、そ
の説明を省略する。
【0010】さらに、制御部105は、上述したチャネ
ル制御の手順に基づいて該当する呼が完了呼になると、
通話状態に移行する。通話状態では、制御部105は、
送受信部102を介して通話に供されている無線チャネ
ル(以下、「通話チャネル」という。)の受信波につい
て電界強度や伝送品質(例えば、ビット誤り率、符号間
干渉量)を計測する(図15(6))。
【0011】また、制御部105は、待ち受けゾーンの
周辺ゾーン(通話中チャネル切り替えに応じて上述した
待ち受けゾーン以外の無線ゾーンに移行した後には、移
行先の無線ゾーンの周辺ゾーン)の無線基地局から制御
チャネルを介して到来する受信波の電界強度を計測し
(図15(7))、かつ既述の手順(図15(1)、(4))に準じ
て周辺ゾーンレジスタ111の内容を適宜更新する。
【0012】さらに、制御部105は、このようにして
個々の周辺ゾーンについて計測された電界強度を示す
「周辺ゾーン電界報告」を生成し、かつ上述した通話チ
ャネルを形成する無線基地局宛に、送受信部102およ
びアンテナ101を介してその「周辺ゾーン電界報告」
を送信する(図15(8))。なお、通話中チャネル切り替
えに応じて制御部105の主導の下で行われる各部の動
作については、本願発明に関係がないので、以下では、
その説明を省略する。
【0013】また、上述した通話状態では、マイク10
3およびレシーバ104は、制御部105の主導の下で
送受信部102に設定された通話チャネルを介して送受
される通話信号の電気−音響変換を行うことによって、
加入者の通話を可能とする。さらに、操作部106は、
既述のチャネル制御の手順に基づいて制御部105によ
って適宜監視され、例えば、加入者が行うダイヤル番号
の設定、発信、着信応答その他の指示に供される。
【0014】また、表示部107は、制御部105によ
って駆動され、上述したダイヤル番号、自局の稼働状況
その他の多用な情報の表示に供される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既述の建造
物や高層建築物の高所のように、見晴らしがよく、かつ
移動端末装置が位置し得る場所では、一般に、地上にお
いては周辺ゾーンに該当しない無線ゾーンの無線基地局
も見通し距離の範囲に位置する。
【0016】また、従来の移動端末装置は、既述の通
り、電界強度が入圏閾値を上回り、かつ報知情報が正常
に受信される何れかの無線ゾーンにおいて待ち受け状態
に移行するが、その無線ゾーンにおける電界強度が所定
の閾値を下回り、あるいは報知情報が正常に受信されな
い状態に陥らない限り、他の無線ゾーンに対する移行や
通話中チャネル切り替えを行うことはなかった。
【0017】したがって、上述した場所に位置する従来
の移動端末装置は、実際に自局が位置する無線ゾーン
と、その無線ゾーンの周辺ゾーンとの双方に該当しない
無線ゾーン(以下、「影像ゾーン」という。)から到来
する受信波の電界強度が他の無線ゾーンから到来する受
信波より大きく、かつ入圏閾値を上回る場合には、この
影像ゾーンにおいて待ち受け状態に移行する可能性があ
った。
【0018】しかし、このような場所に位置する移動端
末装置では、影像ゾーンから到来する受信波の電界強度
は高くても、その影像ゾーンを形成する無線基地局に自
局から到達する送信波については、この影像ゾーンの周
辺ゾーンから到来する受信波との干渉が生じ易い。な
お、このような干渉については、送受信部102の受信
帯域(=32kHz)がチャネルセパレーション(=25kH
z)より大きいこと、あるいは地理的に狭い範囲に位置す
る無線基地局に周波数軸上で隣接した多くの無線周波数
が割り付けられることに起因して生じる。
【0019】したがって、生起した呼はチャネル制御の
手順に基づいて完了呼にはなり難く、仮にその呼が完了
呼となっても早々に通話中チャネル切り替えが行われる
可能性が高かった。また、その通話中チャネル切り替え
の過程では、移行先の無線ゾーンは、上述した影像ゾー
ンの周辺ゾーンの何れかであっても、該当する移動端末
装置が実際に位置する無線ゾーンとなるとは限らないた
めに、他の影像ゾーンにおいて無用に低い通話品質で通
話が続行されたり、その通話品質が劣化して強制的に通
話サービスの提供が打ち切られる可能性があった。
【0020】本発明は、自局の所在と、無線伝送路の伝
送特性とに応じて在圏すべき無線ゾーンが柔軟に、かつ
適性に設定される移動端末装置を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2、
7、8に記載の発明の原理ブロック図である。
【0022】請求項1に記載の発明は、自局が在圏する
無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制御
の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース手段1
1と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に
基づいて無線インタフェース手段11と、その無線イン
タフェース手段11によって形成された無線伝送路とを
介して無線基地局と連係するチャネル制御手段12と、
無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾー
ンについて、無線インタフェース手段11を介して伝送
品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた
周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手段1
3と、チャネル制御手段12によって行われるチャネル
制御の手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にか
かわるマンマシンインタフェースをとるマンマシンイン
タフェース手段14とを備えた移動端末装置において、
チャネル制御手段12は、自局が在圏する無線ゾーンの
変更がマンマシンインタフェース手段14を介して要求
されたときに、周辺ゾーン監視手段13に伝送品質が記
憶された周辺ゾーンの何れかをこの周辺ゾーン監視手段
13によって対応付けられた伝送品質の降順に選択し、
その周辺ゾーンに対する移行を試行する手段を有するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項2に記載の発明は、自局が在圏する
無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制御
の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース手段1
1と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に
基づいて無線インタフェース手段11と、その無線イン
タフェース手段11によって形成された無線伝送路とを
介して無線基地局と連係するチャネル制御手段12と、
無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾー
ンについて、無線インタフェース手段11を介して伝送
品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた
周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手段1
3と、チャネル制御手段12によって行われるチャネル
制御の手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にか
かわるマンマシンインタフェースをとるマンマシンイン
タフェース手段14とを備えた移動端末装置において、
マンマシンインタフェース手段14は、周辺ゾーン監視
手段13によって伝送品質が記憶された周辺ゾーンを示
すゾーン識別子をこの伝送品質との組み合わせとして、
あるいはその伝送品質の順に操作者に通知する手段を有
し、チャネル制御手段12は、マンマシンインタフェー
ス手段14によって操作者に通知されたゾーン識別子の
内、何れかのゾーン識別子がそのマンマシンインタフェ
ース手段14を介して指定されたときに、そのゾーン識
別子で示される周辺ゾーンに対する移行を試行する手段
を有することを特徴とする。
【0024】図2は、請求項3、4、7、8に記載の発
明の原理ブロック図である。請求項3に記載の発明は、
自局が在圏する無線ゾーンを形成する無線基地局との間
にチャネル制御の下で無線伝送路を形成する無線インタ
フェース手段11と、チャネル制御を行い、そのチャネ
ル制御の手順に基づいて無線インタフェース手段11
と、その無線インタフェース手段11によって形成され
た無線伝送路とを介して無線基地局と連係するチャネル
制御手段12と、無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含
む個々の周辺ゾーンについて、無線インタフェース手段
11を介して伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送
品質が求められた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺
ゾーン監視手段13と、無線インタフェース手段11に
よって形成され、かつ自局に生起した完了呼の通話信号
の送受にチャネル制御手段12によって行われるチャネ
ル制御の下で供される無線伝送路について、伝送品質を
求める伝送品質監視手段21とを備えた移動端末装置に
おいて、チャネル制御手段12は、自局に生起した完了
呼の終話時に、先行して伝送品質監視手段21によって
求められた伝送品質とその伝送品質について許容される
べき下限値とを比較し、前者が後者を下回るときに、周
辺ゾーン監視手段13に伝送品質が記憶された周辺ゾー
ンの何れかをその周辺ゾーン監視手段13によって対応
付けられた伝送品質の降順に選択すると共に、その周辺
ゾーンに対する移行を試行する手段を有することを特徴
とする。
【0025】請求項4に記載の発明は、自局が在圏する
無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制御
の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース手段1
1と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に
基づいて無線インタフェース手段11と、その無線イン
タフェース手段11によって形成された無線伝送路とを
介して無線基地局と連係するチャネル制御手段12と、
無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾー
ンについて、無線インタフェース手段11を介して伝送
品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた
周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手段1
3と、自局に生起した呼がチャネル制御手段12によっ
て行われるチャネル制御の下で完了呼となることなく存
続する期間に、無線インタフェース手段11によって形
成され、かつそのチャネル制御に供される無線伝送路の
伝送品質を求める伝送品質監視手段31を備え、を備え
た移動端末装置において、チャネル制御手段12は、自
局に生起した呼が不完了呼として消滅したときに、先行
して伝送品質監視手段31によって求められた伝送品質
とその伝送品質について許容されるべき下限値とを比較
し、前者が後者を上回るときに、周辺ゾーン監視手段1
3に伝送品質が記憶された周辺ゾーンの何れかをその周
辺ゾーン監視手段13によって対応付けられた伝送品質
の降順に選択し、その周辺ゾーンに対する移行を試行す
る手段を有することを特徴とする。
【0026】図3は、請求項5〜8に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項5に記載の発明は、自局が在
圏する無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネ
ル制御の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース
手段11と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の
手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その無
線インタフェース手段11によって形成された無線伝送
路とを介して無線基地局と連係するチャネル制御手段1
2と、無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周
辺ゾーンについて、無線インタフェース手段11を介し
て伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求め
られた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視
手段13と、無線インタフェース手段11によって形成
され、かつ自局に生起した完了呼の通話信号の送受にチ
ャネル制御手段12によって行われるチャネル制御の下
で供される無線伝送路について、伝送品質を求める伝送
品質監視手段21と、チャネル制御手段12によって行
われるチャネル制御の手順に基づいて、自局に生起する
呼の呼設定にかかわるマンマシンインタフェースをとる
マンマシンインタフェース手段14とを備えた移動端末
装置において、マンマシンインタフェース手段14は、
自局に生起した完了呼の通話品質が良好である第一の時
点と、待ち受けに供されるべき無線ゾーンが変更される
べき第二の時点との指定にかかわるマンマシンインタフ
ェースをとり、チャネル制御手段12は、マンマシンイ
ンタフェース手段14を介して指定された第一の時点で
通話に供されている無線ゾーンを示す好適ゾーン識別子
を保持し、そのマンマシンインタフェース手段14を介
して指定された第二の時点で先行して保持された好適ゾ
ーン識別子で示される無線ゾーンに対する移行を試行す
る手段を有することを特徴とする。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の移動端末装置において、マンマシンインタフェース手
段14は、第一の時点に併せて、その第一の時点におけ
る自局の位置を示す位置情報の指定にかかわるマンマシ
ンインタフェースと、第二の時点に併せて、その第二の
時点における自局の位置を示す位置情報の指定にかかわ
るマンマシンインタフェースとをとり、チャネル制御手
段12は、マンマシンインタフェース手段14を介して
指定された第一の時点には、その第一の時点と共に指定
された位置情報を好適ゾーン識別子に対応付けて蓄積
し、そのマンマシンインタフェース手段14を介して指
定された第二の時点には、先行して蓄積された好適ゾー
ン識別子の内、その第二の時点と共に指定された位置情
報に対応する好適ゾーン識別子で示される無線ゾーンに
対する移行を試行する手段を有することを特徴とする。
【0028】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6の何れか1項に記載の移動端末装置において、
自局が在圏する無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む
個々の周辺ゾーンについて、無線インタフェース手段1
1を介して無線基地局に輻輳の程度を問い合わせること
によって、あるいはその輻輳の程度をチャネル制御手段
12が行うチャネル制御の手順に基づいて収集する輻輳
度収集手段41を備え、チャネル制御手段12は、周辺
ゾーン監視手段13に伝送品質が記憶された周辺ゾーン
の内、その周辺ゾーン監視手段13に対応して記憶され
た伝送品質と輻輳度収集手段41によって収集された輻
輳の程度との比の降順に、移行先となるべき周辺ゾーン
を選択することを特徴とする。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6の何れか1項に記載の移動端末装置において、
自局が在圏する無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む
個々の周辺ゾーンについて、無線基地局によって設定さ
れ、かつ発信呼と着信呼との双方あるいは何れか一方の
チャネル制御にかかわる規制レベルをチャネル制御手段
12が行うチャネル制御の手順に基づいて取得する規制
レベル取得手段51を備え、チャネル制御手段12は、
周辺ゾーン監視手段13に伝送品質が記憶された周辺ゾ
ーンの内、その周辺ゾーン監視手段13に対応して記憶
された伝送品質と規制レベル取得手段51によって取得
されたレベルとの比の降順に、移行先となるべき周辺ゾ
ーンを選択することを特徴とする。
【0030】図4は、請求項9〜11に記載の発明の原
理ブロック図である。請求項9に記載の発明は、自局が
在圏する無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャ
ネル制御の下で無線伝送路を形成する無線インタフェー
ス手段11と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係するチャネル制御手段
12と、チャネル制御手段12によって行われるチャネ
ル制御の手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定に
かかわるマンマシンインタフェースをとるマンマシンイ
ンタフェース手段14とを備えた移動端末装置におい
て、チャネル制御手段12は、自局に生起した呼が完了
呼として存続する期間に、マンマシンインタフェース手
段14を介して与えられた要求に応じてその完了呼の通
話中チャネル切り替えを見合わせる手段を有することを
特徴とする。
【0031】請求項10に記載の発明は、自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース手段
11と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順
に基づいて無線インタフェース手段11と、その無線イ
ンタフェース手段11によって形成された無線伝送路と
を介して無線基地局と連係するチャネル制御手段12
と、チャネル制御手段12によって行われるチャネル制
御の手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかか
わるマンマシンインタフェースをとるマンマシンインタ
フェース手段14とを備えた移動端末装置において、チ
ャネル制御手段12は、自局に生起した呼が完了呼とし
て存続する期間に、通話中チャネル切り替えの試行が行
われる頻度を監視し、その頻度が予め決められた閾値を
上回るときに、後続する通話中チャネル切り替えの試行
を間引く手段を有することを特徴とする。
【0032】請求項11に記載の発明は、自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成する無線インタフェース手段
11と、チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順
に基づいて無線インタフェース手段11と、その無線イ
ンタフェース手段11によって形成された無線伝送路と
を介して無線基地局と連係するチャネル制御手段12
と、チャネル制御手段12によって行われるチャネル制
御の手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかか
わるマンマシンインタフェースをとるマンマシンインタ
フェース手段14とを備えた移動端末装置において、自
局に生起した呼が完了呼として存続する期間に無線イン
タフェース手段11によって形成され、かつ通話信号の
受信に供される無線伝送路について、受信波の電界強度
とフェージングピッチとを計測するフェージングピッチ
計測手段61を備え、チャネル制御手段12は、完了呼
が存続する期間に、フェージングピッチ計測手段61に
よって計測された電界強度とフェージングピッチとがそ
れぞれ所定の閾値を上回り、かつ上限値を下回るとき
に、後続して行われる通話中チャネル切り替えの試行を
間引き、あるいは見合わせる手段を有することを特徴と
する。
【0033】請求項1に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段1
2はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係する。
【0034】周辺ゾーン監視手段13は、上述した無線
ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾーンに
ついて、無線インタフェース手段11を介して伝送品質
を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた周辺
ゾーンに対応付けて記憶する。さらに、チャネル制御手
段12は、自局が在圏する無線ゾーンの変更がマンマシ
ンインタフェース手段14を介して要求されると、上述
したように周辺ゾーン監視手段13に伝送品質が記憶さ
れた周辺ゾーンの内、その周辺ゾーン監視手段13によ
って対応付けられた何れかを伝送品質の降順に選択し、
その周辺ゾーンに対する移行を試行する。
【0035】すなわち、操作者によって与えられる要求
に応じて、周辺ゾーンの内、自局が待ち受けるべき無線
ゾーンが伝送品質が高い周辺ゾーンに変更されるので、
高所に位置するために、実際に自局が位置する無線ゾー
ンと異なる無線ゾーンにおいて待ち受け状態となった場
合であっても、自局の発信呼が不完了呼となる頻度や通
話品質に基づく操作者の判断に応じて、より好適な無線
ゾーンに対する速やかな移行が行われる。
【0036】請求項2に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段1
2はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係する。
【0037】周辺ゾーン監視手段13は、上述した無線
ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾーンに
ついて、無線インタフェース手段11を介して伝送品質
を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた周辺
ゾーンに対応付けて記憶する。さらに、マンマシンイン
タフェース手段14は、上述したように周辺ゾーン監視
手段13によって伝送品質が記憶された周辺ゾーンを示
すゾーン識別子をこの伝送品質との組み合わせとして、
あるいはその伝送品質の順に操作者に通知する。チャネ
ル制御手段12は、このようにして操作者に通知された
ゾーン識別子の内、何れかのゾーン識別子がそのマンマ
シンインタフェース手段14を介して指定された場合に
は、そのゾーン識別子で示される周辺ゾーンに対する移
行を試行する。
【0038】すなわち、個々の周辺ゾーンのゾーン識別
子と伝送品質とが操作者に通知され、その操作者はこれ
らの周辺ゾーンの内、伝送品質が高いものを優先して移
行先の無線ゾーンとして選択することができるので、高
所に位置する場合であっても請求項1に記載の移動端末
装置より柔軟に、かつ確度高くより好適な無線ゾーンに
対する移行が行われる。
【0039】請求項3に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段1
2はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係する。
【0040】周辺ゾーン監視手段13は、上述した無線
ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾーンに
ついて、無線インタフェース手段11を介して伝送品質
を求め、この伝送品質をその伝送品質が求められた周辺
ゾーンに対応付けて記憶する。さらに、伝送品質監視手
段21は、上述したように無線インタフェース手段11
によって形成され、かつ自局に生起した完了呼の通話信
号の送受にチャネル制御手段12によって行われるチャ
ネル制御の下で供される無線伝送路について、伝送品質
を求める。
【0041】また、チャネル制御手段12は、自局に生
起した完了呼の終話時には、先行して伝送品質監視手段
21によって求められた伝送品質とその伝送品質につい
て許容されるべき下限値とを比較し、前者が後者を下回
るときに、周辺ゾーン監視手段13に伝送品質が記憶さ
れた周辺ゾーンの何れかをその周辺ゾーン監視手段13
によって対応付けられた伝送品質の降順に選択すると共
に、その周辺ゾーンに対する移行を試行する。
【0042】すなわち、自局が高所に位置するために実
際に位置する無線ゾーンと異なる無線ゾーンに在圏する
ことが通話状態における伝送品質に基づいて自動的に、
かつ確度高く検出され、その無線ゾーンからより好適な
無線ゾーンに対する移行の速やかな試行が行われる。請
求項4に記載の発明にかかわる移動端末装置では、無線
インタフェース手段11は自局が在圏する無線ゾーンを
形成する無線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝
送路を形成し、かつチャネル制御手段12はこのチャネ
ル制御を行うと共に、そのチャネル制御の手順に基づい
て無線インタフェース手段11と、その無線インタフェ
ース手段11によって形成された無線伝送路とを介して
無線基地局と連係する。
【0043】また、伝送品質監視手段31は、自局に生
起した呼が上述したチャネル制御の下で完了呼となるこ
となく存続する期間には、無線インタフェース手段11
によって形成され、かつそのチャネル制御に供される無
線伝送路の伝送品質を求める。さらに、チャネル制御手
段12は、このような呼が不完了呼として消滅すると、
先行して伝送品質監視手段31によって求められた伝送
品質とその伝送品質について許容されるべき下限値とを
比較し、前者が後者を上回る場合には、周辺ゾーン監視
手段13に伝送品質が記憶された周辺ゾーンの何れかを
その周辺ゾーン監視手段13によって対応付けられた伝
送品質の降順に選択すると共に、その周辺ゾーンに対す
る移行を試行する。
【0044】すなわち、伝送品質が上述した下限値を上
回っているにもかかわらず、生起した呼が不完了呼とな
ったときにはより好適な無線ゾーンに対する移行が自動
的に行われるので、自局が高所に位置するために実際に
位置する無線ゾーンと異なる無線ゾーンに在圏する場合
には、その無線ゾーンからの速やかな出圏が可能とな
る。
【0045】請求項5に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段1
2はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係する。伝送品質監視手
段21は、無線インタフェース手段11によって形成さ
れ、かつ自局に生起した完了呼の通話信号の送受に上述
したチャネル制御の下で供される無線伝送路の伝送品質
を求める。
【0046】また、マンマシンインタフェース手段14
は、自局に生起した完了呼の通話品質が良好である第一
の時点と、待ち受けに供されるべき無線ゾーンが変更さ
れるべき第二の時点との指定にかかわるマンマシンイン
タフェースをとり、かつチャネル制御手段12は、その
第一の時点では通話に供されている無線ゾーンを示す好
適ゾーン識別子を保持し、かつ第二の時点では先行して
保持された好適ゾーン識別子で示される無線ゾーンに対
する移行を試行する。
【0047】すなわち、良好な通話品質で通話が行われ
た無線ゾーンに対する移行が操作者の指示に応じて適宜
試行されるので、自局が高所に位置するために実際に自
局が位置する無線ゾーンと異なる無線ゾーンに在圏して
いる可能性がある場合には、その操作者の判断に応じて
好適な無線ゾーンに対する移行が確度高く行われる。請
求項6に記載の発明にかかわる移動端末装置では、請求
項5に記載の移動端末装置において、マンマシンインタ
フェース手段14は、第一の時点に併せて、その第一の
時点における自局の位置を示す位置情報の指定にかかわ
るマンマシンインタフェースをとり、かつ第二の時点に
併せて、その第二の時点における自局の位置を示す位置
情報の指定にかかわるマンマシンインタフェースをと
る。
【0048】また、チャネル制御手段12は、上述した
第一の時点には、その第一の時点と共に指定された位置
情報を好適ゾーン識別子に対応付けて蓄積する。さら
に、チャネル制御手段12は、上述した第二の時点に
は、先行して蓄積された好適ゾーン識別子の内、その第
二の時点と共に指定された位置情報に対応した好適ゾー
ン識別子で示される無線ゾーンに対する移行の試行を行
う。
【0049】すなわち、伝送品質が良好であった複数の
位置について、自局が実際に在圏していた無線ゾーンが
個別に記録され、かつこれらの無線ゾーンの内、何れか
の無線ゾーンに対する移行が操作者が指定する位置に応
じて適宜行われるので、請求項5に記載の移動端末装置
に比べて、多くの好適な無線ゾーンに対する柔軟な移行
が可能となる。
【0050】請求項7に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載
の移動端末装置において、輻輳度収集手段41は、自局
が在圏する無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々
の周辺ゾーンについて、無線インタフェース手段11を
介して無線基地局に輻輳の程度を問い合わせることによ
って、あるいはその輻輳の程度をチャネル制御手段12
が行うチャネル制御の手順に基づいて収集する。また、
チャネル制御手段12は、周辺ゾーン監視手段13に伝
送品質が記憶された周辺ゾーンの内、その周辺ゾーン監
視手段13に対応して記憶された伝送品質と、上述した
ように輻輳度収集手段41によって収集された輻輳の程
度との比の降順に移行先となるべき周辺ゾーンを選択す
る。
【0051】すなわち、伝送品質が高く、かつ無線基地
局における輻輳の程度が低い無線ゾーンが優先的に好適
な無線ゾーンとして移行先の候補となるので、伝送品質
のみの降順にこのような移行先の候補が選択される請求
項1ないし請求項6に記載の移動端末装置に比べて、通
話品質に併せて、サービス品質が高く維持される。
【0052】請求項8に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、請求項1ないし請求項7に記載の移動端末装
置において、規制レベル取得手段51は、自局が在圏す
る無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺ゾ
ーンについて、無線基地局によって設定され、かつ発信
呼と着信呼との双方あるいは何れか一方のチャネル制御
にかかわる規制レベルをチャネル制御手段12が行うチ
ャネル制御の手順に基づいて取得する。また、チャネル
制御手段12は、周辺ゾーン監視手段13に伝送品質が
記憶された周辺ゾーンの内、その周辺ゾーン監視手段1
3に対応して記憶された伝送品質と、上述したように規
制レベル取得手段51によって取得されたレベルとの比
の降順に移行先となるべき周辺ゾーンを選択する。
【0053】すなわち、伝送品質が高く、かつ無線基地
局によって設定される規制レベルが低い無線ゾーンが優
先的に好適な無線ゾーンとして移行先の候補となるの
で、伝送品質のみの降順にこのような移行先の候補が選
択される請求項1ないし請求項6に記載の移動端末装置
に比べて、通話品質に併せて、サービス品質が高く維持
される。
【0054】請求項9に記載の発明にかかわる移動端末
装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏す
る無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル制
御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段1
2はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制御
の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、その
無線インタフェース手段11によって形成された無線伝
送路とを介して無線基地局と連係する。また、チャネル
制御手段12は、自局に生起した呼が完了呼として存続
する期間には、マンマシンインタフェース手段14を介
して与えられた要求に応じてその完了呼の通話中チャネ
ル切り替えを見合わせる。
【0055】したがって、通話状態では、操作者が通話
品質、経験その他に基づいて与える要求に応じて、通話
中チャネル切り替えに伴う通話信号の無用な欠落が回避
される。
【0056】請求項10に記載の発明にかかわる移動端
末装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏
する無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル
制御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段
12はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制
御の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、そ
の無線インタフェース手段11によって形成された無線
伝送路とを介して無線基地局と連係する。
【0057】また、チャネル制御手段12は、自局に生
起した呼が完了呼として存続する期間に通話中チャネル
切り替えの試行が行われる頻度を監視し、その頻度が予
め決められた閾値を上回るときには、後続する通話中チ
ャネル切り替えの試行を間引く。すなわち、頻繁に通話
中チャネル切り替えが行われても伝送品質が十分に改善
されない場合には、後続する通話中チャネル切り替えの
頻度が低く抑えられるので、通話中チャネル切り替えに
伴う通話信号の無用な欠落に起因する通話品質の劣化が
抑制され、これらの通話中チャネル切り替えに応じて適
宜チャネル制御を行う無線基地局とこの無線基地局と連
係して呼設定を行う交換局との負荷が軽減される。
【0058】請求項11に記載の発明にかかわる移動端
末装置では、無線インタフェース手段11は自局が在圏
する無線ゾーンを形成する無線基地局との間にチャネル
制御の下で無線伝送路を形成し、かつチャネル制御手段
12はこのチャネル制御を行うと共に、そのチャネル制
御の手順に基づいて無線インタフェース手段11と、そ
の無線インタフェース手段11によって形成された無線
伝送路とを介して無線基地局と連係する。
【0059】また、フェージングピッチ計測手段61
は、自局に生起した呼が完了呼として存続する期間に無
線インタフェース手段11によって形成され、かつ通話
信号の受信に供される無線伝送路について、受信波の電
界強度とフェージングピッチとを計測する。
【0060】さらに、チャネル制御手段12は、上述し
た完了呼が存続する期間に前記フェージングピッチ計測
手段61によって計測された電界強度が所定の閾値を上
回り、かつフェージングピッチが上限値を下回るときに
は、後続して行われる通話中チャネル切り替えの試行を
間引き、あるいは見合わせる。すなわち、電界強度に併
せて、フェージングピッチが勘案されることによって通
話中チャネル切り替えが行われるべき状態が確度高く自
動的に判別されるので、通話中チャネル切り替えに伴う
通話品質の無用な劣化と無線基地局および交換局の負荷
の軽減とがはかられる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図5は、請求項1〜1
1に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図
において、図13に示すものと機能および構成が同じも
のについては、同じ符号を付与して示し、ここではその
説明を省略する。
【0062】本実施形態と図13に示す従来例との構成
の相違点は、制御部105に代えて制御部71が備えら
れ、操作部106に代えて操作部72が備えられ、表示
部107に代えて表示部73が備えられた点にある。な
お、本実施形態と図1〜図4に示すブロック図との対応
関係については、アンテナ101および送受信部102
は無線インタフェース手段11に対応し、制御部71は
チャネル制御手段12、周辺ゾーン監視手段13、伝送
品質監視手段21,31、輻輳度収集手段41、規制レ
ベル収集手段51およびフェージングピッチ計測手段6
1に対応し、制御部71、操作部72および表示部73
はマンマシンインタフェース手段14に対応する。
【0063】図6は、請求項1、2、7、8に記載の発
明に対応した本実施形態の動作フローチャートである。
図において、図15に示す処理と同じ処理については、
同じ番号を付与して示し、ここでは、その説明を省略す
る。
【0064】以下、図5、図6および図14を参照して
請求項1、2、7、8に記載の発明に対応した本実施形
態の動作を説明する。制御部71は、待ち受け状態で
は、操作部72に備えられたキーの内、押下されたキー
の組み合わせとして、『待ち受けゾーンの変更が操作者
によって要求され得る「待ち受けゾーン変更モード」』
が設定されているか否かを判別し(図6(a))、その判別
の結果が偽である場合には、何ら特別な処理は行わな
い。
【0065】しかし、その判別の結果が真である場合に
は、制御部71は、操作部72に備えられた特定のキー
(以下、「ゾーン変更キー」という。)が押下されてい
るか否かを判別する(図6(b))。さらに、制御部71
は、その判別の結果が偽である場合には、何ら特別な処
理を行うことなく待ち受け状態に止まるが、反対に真で
ある場合には、操作部71に備えられたキーの内、上述
した組み合わせ以外の組み合わせとして、『待ち受けゾ
ーンの変更が自動的に行われるべき「自動モード」』
と、反対に『操作者の操作に応じて行われるべき「手動
モード」』との何れに設定されているか判別する。
【0066】また、制御部71は、「自動モード」が設
定されている場合には、その時点で周辺ゾーンレジスタ
111に登録されているゾーン識別子の内、既述の組み
合わせとして登録されている電界強度の降順に優先して
ゾーン識別子(在圏ゾーンのゾーン識別子は含まれな
い。)を取得し(図6(c))、その取得されたゾーン識別
子で示される無線ゾーンを新たな待ち受けゾーンの候補
として位置登録を試行する(図6(d))。
【0067】しかし、「手動モード」が設定されている
場合には、制御部71は、周辺ゾーンレジスタ111に
登録されているゾーン識別子を既述の組み合わせとして
登録されている電界強度の降順に読み出し、これらのゾ
ーン識別子を所定の型式で表示部73に出力する(図6
(e))。
【0068】制御部71は、このようにして表示部73
の表示面に表示されたゾーン識別子の内、操作者が操作
部72を介して指定したゾーン識別子を取り込み(図6
(f))、そのゾーン識別子で示される無線ゾーンを新たな
待ち受けゾーンの候補として位置登録を試行する(図6
(g))。なお、位置登録の方式については、公知の多用な
方式が適用可能であり、かつ本願発明に関係がないの
で、ここではその説明を省略する。
【0069】このように本実施形態によれば、操作者が
与える指示に応じて待ち受けゾーンが適宜変更されるの
で、例えば、建造物や高層建築物の高所に位置するため
に既述の影像ゾーンにおいて待ち状態に移行した場合で
あっても、その影像ゾーンから速やかに出圏し、かつ入
圏閾値より電界強度が大きい他の無線ゾーンにおいて待
ち受け状態に移行することが可能となる。
【0070】なお、本実施形態では、個々の周辺ゾーン
からアンテナ101に到来する受信波の電界強度が制御
部71の配下で作動する送受信部102によって計測さ
れているが、これらの電界強度については、例えば、図
7に示すように、個々の周辺ゾーンを個別に形成する無
線基地局1〜無線基地局N宛に、これらの無線基地局1
〜無線基地局Nに割り付けられた制御チャネルの上りの
リンクを介して「電界強度の測定要求」が送出され(図
7(1))、その「電界強度の測定要求」に応じて行われた
電界強度の計測結果を示し、かつ同様の制御チャネルの
下りのリンクを介して受信された(図7(2))「電界強度
測定結果」として収集されてもよい。
【0071】図8は、請求項3、4に記載の発明に対応
した本実施形態の動作フローチャートである。図におい
て、図15に示す処理と同じ処理については、同じ番号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。
【0072】以下、図5、図8および図14を参照して
請求項3に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する。制御部71は、通話状態では、アンテナ101
に到来する通話チャネルの受信波の電界強度を送受信部
102を介して所定の頻度で計測すると共に、その電界
強度の平均値を算出する(図8(a))。
【0073】また、制御部71は、その通話状態からチ
ャネル制御の手順に基づいて脱却した場合には、上述し
たように算出された平均値と予め決められた閾値とを比
較し(図8(b))、前者が後者を上回る場合には、何ら特
別な処理を行うことなく待ち受け状態に移行する。しか
し、反対に前者が後者を下回る場合には、制御部71
は、請求項1、2、7、8に記載の発明に対応した実施
形態において「自動モード」が設定された場合と同様に
して、その時点で周辺ゾーンレジスタ111に登録され
ているゾーン識別子の内、既述の組み合わせとして登録
されている電界強度の降順に優先してゾーン識別子(在
圏ゾーンのゾーン識別子は含まれない。)を取得し(図
8(c))、その取得されたゾーン識別子で示される無線ゾ
ーンを新たな待ち受けゾーンの候補として位置登録を試
行する(図8(d))。
【0074】このように本実施形態によれば、通話状態
における通話品質が無線基地局から到来する受信波の電
界強度が低いために不十分であった場合には、待ち受け
状態に移行する前に待ち受けゾーンが変更されるので、
例えば、建造物や高層建築物の高所に位置するために既
述の影像ゾーンにおいて待ち状態に移行し、さらに、通
話状態に移行した場合であっても、終話の時点で影像ゾ
ーンから速やかに出圏し、かつ入圏閾値より電界強度が
大きい他の無線ゾーンにおいて待ち受け状態に移行する
ことが可能となる。
【0075】なお、本実施形態では、通話状態における
通話品質の良否が無線基地局から通話チャネルを介して
到来する受信波の電界強度に基づいて判別されている
が、例えば、ビット誤り率のような伝送品質や他の無線
チャネルとの間における干渉の程度として判別されても
よい。
【0076】また、本実施形態では、上述した手順に基
づく処理が自動的に行われているが、このような処理に
ついては、例えば、操作者が操作部72を介して与える
指示に応じて行われてもよい。以下、図5、図8および
図14を参照して請求項4に記載の発明に対応した本実
施形態の動作を説明する。
【0077】制御部71は、自局に何らかの呼が生起す
ると、送受信部102を介してチャネル制御の手順に基
づいてアクセスされる制御チャネルの電界強度を計測す
ると共に、その呼が完了呼になることなく消滅したか否
かを判別し(図8(e))、その判別の結果が偽であった場
合には、何ら特別な処理を行うことなくチャネル制御を
続行する。
【0078】また、制御部71は、その判別の結果が真
であった場合には、上述したように計測された電界強度
が所定の閾値を下回ったか否かを判別し(図8(f))、そ
の判別の結果が真であった場合には、何ら特別な処理を
行うことなく待ち受け状態に移行する。しかし、その判
別の結果が偽であった場合には、制御部71は、請求項
3に記載の発明に対応した実施形態と同様にして、その
時点で周辺ゾーンレジスタ111に登録されているゾー
ン識別子の内、既述の組み合わせとして登録されている
電界強度の降順にゾーン識別子(在圏ゾーンのゾーン識
別子は含まれない。)を取得し(図8(g))、その取得さ
れたゾーン識別子で示される無線ゾーンを新たな待ち受
けゾーンの候補として位置登録を試行する(図8(h))。
【0079】このように本実施形態によれば、待ち受け
ゾーンから到来する受信波のレベルが上述した閾値より
大きいにもかかわらず自局に生起した呼が不完了呼とな
った場合には、その待ち受けゾーンが既述の影像ゾーン
であり、この影像ゾーンを形成する無線基地局に自局か
ら到達する送信波のレベルが低いために該当する呼が完
了呼とならなかった可能性があるので、電界強度が入圏
閾値より大きい他の無線ゾーンにおいて速やかに待ち受
け状態に移行する。
【0080】図9は、請求項5、6、9〜11に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する図である。
図において、図15に示す処理と同じ処理については、
同じ番号を付与して示し、ここではその説明を省略す
る。また、図15に示す処理(4)、(7)、(8) については、
本実施形態には関係がないので、簡単のため、図示を省
略する。
【0081】以下、図5、図9および図14を参照して
請求項5、6に記載の発明に対応した本実施形態の動作
を説明する。制御部71の主記憶の予め確保された記憶
領域には、図10に示すように、既述の「ゾーン識別
子」と、その「ゾーン識別子」で示される無線ゾーンに
適用された制御チャネルを示す「制御チャネル識別子」
との組み合わせが登録される好適ゾーンレジスタ81が
配置される。
【0082】制御部71は、通話状態に移行する際に
は、先行してチャネル制御の手順に基づいて種々の制御
情報の送受に供された制御チャネルを示す「制御チャネ
ル識別子」と、その制御チャネルを介して対向する無線
基地局によって形成される無線ゾーン(自局が位置する
無線ゾーン)を示す「ゾーン識別子」とを主記憶の特定
の記憶領域に一次的に保持する。
【0083】また、通話状態および待ち受け状態では、
制御部71は、「上述した無線ゾーンが操作者によって
伝送品質が良好である好適な無線ゾーンであると認識さ
れたこと」を示し、かつ操作部72を介して与えられ得
る「好適ゾーン記録要求」を監視する(図9(a)、(b))。
さらに、制御部71は、このような「好適ゾーン記録要
求」が操作部72を介して与えられると、上述したよう
に一次的に保持された「制御チャネル識別子」と「ゾー
ン識別子」とを好適ゾーンレジスタ81に登録する(図
9(c)、(d))。
【0084】また、待ち受け状態では、制御部71は、
「上述した好適な無線ゾーンが適用されるべき」旨を示
し、かつ操作部72を介して与えられ得る「好適ゾーン
適用要求」を監視する。制御部71は、その「好適ゾー
ン適用要求」が与えられと、好適ゾーンレジスタ81に
登録されているゾーン識別子と制御チャネル識別子とを
取得し(図9(e))、その制御チャネル識別子で示される
制御チャネルを介して対向する無線基地局と連係するこ
とによって、このゾーン識別子で示される無線ゾーンを
新たな待ち受けゾーンの候補として位置登録を試行する
(図9(f))。
【0085】すなわち、既述の好適な無線ゾーンを示す
ゾーン識別子と、その無線ゾーンにおいて実際にアクセ
スが行われた制御チャネルとが操作者の指示に応じて好
適ゾーンレジスタ81に登録され、かつ待ち受け状態に
おいてそのゾーン識別子で示される無線ゾーンに対する
移行が行われる。したがって、本実施形態にかかわる移
動端末装置は、影像ゾーンではなく、真に自局が位置す
る無線ゾーンにおいて確度高く待ち受け状態に移行する
ことができる。
【0086】なお、本実施形態では、好適ゾーンレジス
タ81に既述の制御チャネル識別子が登録されている
が、複数の制御チャネルが割り付けられた何れの無線基
地局においても、該当する無線ゾーンの全方向について
これらの制御チャネルの空中線系を含む送受信系の利得
の偏差と、無線周波数の相違による無線伝送路の伝送特
性の相違とが許容される程度に小さい場合には、この好
適ゾーンレジスタ81にはゾーン識別子のみが登録さ
れ、かつ実際にアクセスされるべき制御チャネルはチャ
ネル制御の手順に基づいて適宜選択されてもよい。
【0087】また、本実施形態では、ゾーン識別子と制
御チャネル識別子とからなる単一の組み合わせが好適ゾ
ーンレジスタ81に登録されているが、その好適ゾーン
レジスタ81には、例えば、図10に点線で示すよう
に、操作部72を介して指定された「位置識別子」を含
む複数の組み合わせが登録され、かつ表示部73にこれ
らの組み合わせが対応付けられて表示されると共に、こ
のようにして表示された組み合わせの何れかが操作部7
2を介して指定されることによって、複数の好適な無線
ゾーンの何れかが適宜待ち受けゾーンとして適用されて
もよい。
【0088】さらに、上述した各実施形態では、代替の
待ち受けゾーンの候補となる無線ゾーンが既述の電界強
度のみの降順に選択されているが、チャネル制御が確度
高く行われるべき場合には、(1) 図11に点線で示すよ
うに、ゾーン識別子と受信電界強度との組み合わせ毎
に、 ・ そのゾーン識別子で示される無線ゾーンについて無
線基地局における負荷、 空いている無線チャネルの
割合その他を示す「輻輳の程度」と、 ・ その「輻輳の程度」に応じて、あるいは運用や保守
の過程で発信呼や着信呼について適宜設定される「規制
の程度」と、の双方あるいは何れか一方が登録される周
辺ゾーンレジスタ91が周辺ゾーンレジスタ111に代
えて備えられ、(2) これらの「輻輳の程度」や「規制の
程度」がチャネル制御の手順に基づいて対向する無線基
地局から取得されると共に、(3) 受信電界強度にこれら
の「輻輳の程度」や「規制の程度」が適宜重み付けされ
た評価値が求められることによってその評価値の降順に
代替の待ち受けゾーンの候補が決定されてもよい。
【0089】図12は、請求項9〜11に記載の発明に
対応した本実施形態の動作フローチャートである。図に
おいて、図15に示す処理と同じ処理については、同じ
番号を付与して示し、ここではその説明を省略する。
【0090】また、図15(6)〜(8)に示す処理について
は、本実施形態に関係がないので、簡単のため、図示を
省略する。以下、図5、図9および図15を参照して請
求項9に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明
する。制御部71は、通話状態では、「通話中チャネル
切り替えが見合わされるべき」旨を示し、かつ操作部7
2を介して与えられ得る「ハンドオーバ規制要求」を監
視する(図12(a))。
【0091】さらに、制御部71は、その「ハンドオー
バ規制要求」が与えられた場合には、該当する呼につい
て、通話中チャネル切り替えを見合わせる(図12
(b))。しかし、通話状態では、制御部71は、上述した
「ハンドオーバ規制要求」が与えられた後においても、
通話チャネルについて、受信波の電界強度、伝送品質
(ビット誤り率等として計測される。)、同期誤りの頻
発その他のように、通信サービスの品質の確保が妨げら
れる可能性がある場合には、通話中チャネル切り替えを
許容する(図12(c))。
【0092】このように本実施形態によれば、操作者の
判断に応じて通話中チャネル切り替えが適宜見合わされ
るので、通話状態において該当する移動端末装置が移動
してもその操作者にとって所望の通話品質が確保される
限り、通話中チャネル切り替えが頻繁に行われることに
起因する通話信号の欠落が回避され、かつその通話中チ
ャネル切り替えに伴う無線基地局や交換局の負荷の増加
が抑制される。
【0093】以下、図5、図9および図12を参照して
請求項10に記載の発明に対応した本実施形態の動作を
説明する。制御部71は、通話状態では、通話中チャネ
ル切り替えの試行が行われる頻度を計測してその頻度と
所定の閾値とを比較し(図12(d))、前者が後者を上回
った場合には、予め決められた期間に亘って通話中チャ
ネル切り替えの試行を見合わせる(図12(e))。
【0094】したがって、本実施形態によれば、通話状
態において頻繁に通話中チャネル切り替えの試行が行わ
れても通話品質が十分には改善されない場合には、後続
して反復される通話中チャネル切り替えの試行が上述し
た期間に亘って規制されるので、このような通話中チャ
ネル切り替えに伴う通話信号の欠落と無線基地局や交換
局の負荷の増加とが抑制される。
【0095】以下、図5、図9および図12を参照して
請求項11に記載の発明に対応した本実施形態の動作を
説明する。制御部71は、通話状態では、通話チャネル
について、送受信部102を介して受信波の電界強度と
伝送品質との双方あるいは何れか一方に併せて、その電
界強度の変動分の平均周波数としてフェージングピッチ
を求める。
【0096】また、制御部71は、上述した電界強度と
伝送品質との双方あるいは何れか一方が予め決められた
閾値を下回るか否かを判別し(図12(f))、その判別の
結果が真である場合には、求められたフェージングピッ
チが予め設定された上限値より小さいか否かを判別する
(図12(g))。さらに、制御部71は、これらの判別の
結果の何れか一方が偽である場合には何ら特別な処理を
行わないが、反対に双方の判別の結果が共に真である場
合には、請求項9に記載の発明に対応した実施形態と同
様にして、該当する呼について後続して行われる通話中
チャネル切り替えを見合わせる(図12(h))。
【0097】すなわち、通話チャネルの電界強度だけで
はなく、伝送品質やその電界強度の変動とが勘案されつ
つ「通話中チャネル切り替えが行われることなく通話状
態が維持されるべきか否か」の判別が自動的に、かつ確
度高く行われると共に、その判別の結果に応じて通話中
チャネル切り替えの試行が行われる頻度が小さく抑えら
れる。
【0098】したがって、本実施形態によれば、移動端
末装置の操作者に特別な判断や操作が強いられることな
く、無用の通話中チャネル切り替えに伴う通話信号の劣
化と無線基地局および交換局の負荷の増加とが抑制され
る。なお、請求項9〜11に記載の発明に対応した各実
施形態では、通話中チャネル切り替えが見合わされるた
めに行われるべきチャネル制御の手順が何ら説明されて
いないが、このようなチャネル制御の手順については、
ゾーン構成、周波数配置、通話中チャネル切り替えの方
式に適応するならば、如何なるものであってもよく、か
つ本願発明に関係がないので、ここではその説明を省略
する。
【0099】また、上述した各実施形態では、待ち受け
ゾーンの変更に際して位置登録が行われているが、例え
ば、共通のサイトに設置された無線基地局によって並行
して形成されるセクタの間における待ち受けゾーンの変
更に際しては、このような位置登録は行われなくてもよ
い。さらに、上述した各実施形態では、無線基地局によ
って定常的に報知情報その他の送信が行われる制御チャ
ネルが通話チャネルと異なる無線チャネルとして備えら
れているが、移動端末装置において、所望のゾーンにお
ける下りの無線伝送路と上りの無線伝送路との双方ある
いは何れか一方の電界強度や伝送品質が所望の確度およ
び頻度で得られるならば、例えば、(a) 制御チャネルが
発信呼と着信呼とのチャネル制御に共用されたチャネル
構成、(b) 発信呼と着信呼とのチャネル制御に適用され
るべき制御チャネルが個別に備えられたチャネル構成、
(c) 生起した完了呼に制御チャネルが通話チャネルとし
て割り付けられるチャネル構成、(d) 全ての通話チャネ
ルが制御チャネルを兼ねるチャネル構成、その他の如何
なるチャネル構成が適用された移動通信システムにも、
本願発明は適用可能である。
【0100】また、上述した各実施形態では、移動局主
導型の通話中チャネル切り替え方式が適用されている
が、本願発明は、無線基地局主導型の通話中チャネル切
り替え方式が適用された移動通信システムにも適用可能
である。
【0101】さらに、上述した各実施形態では、表示部
73の表示面に出力される情報の型式が何ら示されてい
ないが、このような情報については、操作者に対して確
実に伝達されるならば、如何なる型式で出力されてもよ
く、必要であれば、適宜音声メッセージとして出力され
てもよい。また、上述した各実施形態では、操作部72
に備えられるべきキーの配列と、本願発明におけるマン
マシンインタフェースに適用されるべきこれらのキーの
組み合わせや順列が何ら示されていないが、このような
マンマシンインタフェースが達成されるならば、如何な
る型式の接点を有するキーが配置されてもよく、これら
のキーの操作についても何ら制約は課されれない。
【0102】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、自局が高所に位置するために、実際に位置する無線
ゾーンと異なる無線ゾーンにおいて待ち受け状態となっ
た場合であっても、通話品質が劣化しあるいは不完了呼
が発生する確率に基づく操作者の判断に応じてより好適
な無線ゾーンに対する速やかな移行が可能となる。
【0103】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明より柔軟に、かつ確度高くより好適な無
線ゾーンに対する移行が行われる。さらに、請求項3、
4に記載の発明では、自局が高所に位置するために実際
に位置する無線ゾーンと異なる無線ゾーンに在圏するこ
とが伝送品質に基づいて自動的に、かつ確度高く検出さ
れると共に、その無線ゾーンからより好適な無線ゾーン
に対する移行の速やかな試行が行われる。
【0104】また、請求項5に記載の発明では、自局が
高所に位置するために実際に位置する無線ゾーンと異な
る無線ゾーンに在圏している可能性がある場合には、好
適な無線ゾーンに対する移行が操作者の判断に応じて確
度高く行われる。さらに、請求項6に記載の発明では、
請求項5に記載の発明に比べて、多くの好適な無線ゾー
ンに対する柔軟な移行が可能となる。
【0105】また、請求項7、8に記載の発明では、請
求項1ないし請求項6に記載の発明に比べて、通話品質
に併せて、サービス品質が高く維持される。さらに、請
求項9に記載の発明では、操作者が通話品質、経験その
他に基づいて与える要求に応じて、通話中チャネル切り
替えに伴う通話信号の無用な欠落が回避される。
【0106】また、請求項10、11に記載の発明で
は、通話中チャネル切り替えに伴う通話品質の劣化が抑
制され、かつ無線基地局と交換局との負荷が軽減され
る。したがって、これらの発明が適用された移動通信シ
ステムでは、所望の移動端末装置において行われるべき
チャネル制御の手順が変更されることによって、その移
動端末については、高所に位置する場合であってもコス
トが大幅に増加することなく高い品質の通信サービスが
提供され、かつ通信端末として使用可能な地理的な範囲
および物理的な空間が広く確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、7、8に記載の発明の原理ブロ
ック図である。
【図2】請求項3、4、7、8に記載の発明の原理ブロ
ック図である。
【図3】請求項5〜8に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図4】請求項9〜11に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図5】請求項1〜11に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図6】請求項1、2、7、8に記載の発明に対応した
本実施形態の動作フローチャートである。
【図7】自局から個々の無線基地局に到達する送信波の
電界強度が収集される過程を示す図である。
【図8】請求項3、4に記載の発明に対応した本実施形
態の動作フローチャートである。
【図9】請求項5、6に記載の発明に対応した本実施形
態の動作フローチャートである。
【図10】好適ゾーンレジスタの構成を示す図である。
【図11】本実施形態に適用される周辺ゾーンレジスタ
の構成を示す図である。
【図12】請求項9〜11に記載の発明に対応した本実
施形態を示す図である。
【図13】移動端末装置の構成例を示す図である。
【図14】周辺ゾーンレジスタの構成を示す図である。
【図15】従来例の動作フローチャートである。
【符号の説明】
11 無線インタフェース手段 12 チャネル制御手段 13 周辺ゾーン監視手段 14 マンマシンインタフェース手段 21,31 伝送品質監視手段 41 輻輳度収集手段 51 規制レベル収集手段 61 フェージングピッチ計測手段 71,105 制御部 72,106 操作部 73,107 表示部 81 好適ゾーンレジスタ 91,111 周辺ゾーンレジスタ 101 アンテナ 102 送受信部 103 マイク 104 レシーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲上 富士夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山元 雅博 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺
    ゾーンについて、前記無線インタフェース手段を介して
    伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求めら
    れた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手
    段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかかわる
    マンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェ
    ース手段とを備えた移動端末装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記自局が在圏する無線ゾーンの変更が前記マンマシン
    インタフェース手段を介して要求されたときに、前記周
    辺ゾーン監視手段に伝送品質が記憶された周辺ゾーンの
    何れかをこの周辺ゾーン監視手段によって対応付けられ
    た伝送品質の降順に選択し、その周辺ゾーンに対する移
    行を試行する手段を有することを特徴とする移動端末装
    置。
  2. 【請求項2】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺
    ゾーンについて、前記無線インタフェース手段を介して
    伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求めら
    れた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手
    段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかかわる
    マンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェ
    ース手段とを備えた移動端末装置において、 前記マンマシンインタフェース手段は、 前記周辺ゾーン監視手段によって伝送品質が記憶された
    周辺ゾーンを示すゾーン識別子をこの伝送品質との組み
    合わせとして、あるいはその伝送品質の順に操作者に通
    知する手段を有し、 前記チャネル制御手段は、 前記マンマシンインタフェース手段によって前記操作者
    に通知されたゾーン識別子の内、何れかのゾーン識別子
    がそのマンマシンインタフェース手段を介して指定され
    たときに、そのゾーン識別子で示される周辺ゾーンに対
    する移行を試行する手段を有することを特徴とする移動
    端末装置。
  3. 【請求項3】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺
    ゾーンについて、前記無線インタフェース手段を介して
    伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求めら
    れた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手
    段と、 前記無線インタフェース手段によって形成され、かつ自
    局に生起した完了呼の通話信号の送受に前記チャネル制
    御手段によって行われるチャネル制御の下で供される無
    線伝送路について、伝送品質を求める伝送品質監視手段
    とを備えた移動端末装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記自局に生起した完了呼の終話時に、先行して前記伝
    送品質監視手段によって求められた伝送品質とその伝送
    品質について許容されるべき下限値とを比較し、前者が
    後者を下回るときに、前記周辺ゾーン監視手段に伝送品
    質が記憶された周辺ゾーンの何れかをその周辺ゾーン監
    視手段によって対応付けられた伝送品質の降順に選択す
    ると共に、その周辺ゾーンに対する移行を試行する手段
    を有することを特徴とする移動端末装置。
  4. 【請求項4】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺
    ゾーンについて、前記無線インタフェース手段を介して
    伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求めら
    れた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手
    段と、 前記自局に生起した呼が前記チャネル制御手段によって
    行われるチャネル制御の下で完了呼となることなく存続
    する期間に、前記無線インタフェース手段によって形成
    され、かつそのチャネル制御に供される無線伝送路の伝
    送品質を求める伝送品質監視手段を備え、 を備えた移動端末装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記自局に生起した呼が不完了呼として消滅したとき
    に、先行して前記伝送品質監視手段によって求められた
    伝送品質とその伝送品質について許容されるべき下限値
    とを比較し、前者が後者を上回るときに、前記周辺ゾー
    ン監視手段に伝送品質が記憶された周辺ゾーンの何れか
    をその周辺ゾーン監視手段によって対応付けられた伝送
    品質の降順に選択し、その周辺ゾーンに対する移行を試
    行する手段を有することを特徴とする移動端末装置。
  5. 【請求項5】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む個々の周辺
    ゾーンについて、前記無線インタフェース手段を介して
    伝送品質を求め、この伝送品質をその伝送品質が求めら
    れた周辺ゾーンに対応付けて記憶する周辺ゾーン監視手
    段と、 前記無線インタフェース手段によって形成され、かつ自
    局に生起した完了呼の通話信号の送受に前記チャネル制
    御手段によって行われるチャネル制御の下で供される無
    線伝送路について、伝送品質を求める伝送品質監視手段
    と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかかわる
    マンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェ
    ース手段とを備えた移動端末装置において、 前記マンマシンインタフェース手段は、 前記自局に生起した完了呼の通話品質が良好である第一
    の時点と、待ち受けに供されるべき無線ゾーンが変更さ
    れるべき第二の時点との指定にかかわるマンマシンイン
    タフェースをとり、 前記チャネル制御手段は、 前記マンマシンインタフェース手段を介して指定された
    第一の時点で通話に供されている無線ゾーンを示す好適
    ゾーン識別子を保持し、そのマンマシンインタフェース
    手段を介して指定された第二の時点で先行して保持され
    た好適ゾーン識別子で示される無線ゾーンに対する移行
    を試行する手段を有することを特徴とする移動端末装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の移動端末装置におい
    て、 マンマシンインタフェース手段は、 第一の時点に併せて、その第一の時点における自局の位
    置を示す位置情報の指定にかかわるマンマシンインタフ
    ェースと、第二の時点に併せて、その第二の時点におけ
    る自局の位置を示す位置情報の指定にかかわるマンマシ
    ンインタフェースとをとり、 チャネル制御手段は、 前記マンマシンインタフェース手段を介して指定された
    第一の時点には、その第一の時点と共に指定された位置
    情報を好適ゾーン識別子に対応付けて蓄積し、そのマン
    マシンインタフェース手段を介して指定された第二の時
    点には、先行して蓄積された好適ゾーン識別子の内、そ
    の第二の時点と共に指定された位置情報に対応する好適
    ゾーン識別子で示される無線ゾーンに対する移行を試行
    する手段を有することを特徴とする移動端末装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載の移動端末装置において、 自局が在圏する無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む
    個々の周辺ゾーンについて、無線インタフェース手段を
    介して無線基地局に輻輳の程度を問い合わせることによ
    って、あるいはその輻輳の程度をチャネル制御手段が行
    うチャネル制御の手順に基づいて収集する輻輳度収集手
    段を備え、 前記チャネル制御手段は、 周辺ゾーン監視手段に伝送品質が記憶された周辺ゾーン
    の内、その周辺ゾーン監視手段に対応して記憶された伝
    送品質と前記輻輳度収集手段によって収集された輻輳の
    程度との比の降順に、移行先となるべき周辺ゾーンを選
    択することを特徴とする移動端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載の移動端末装置において、 自局が在圏する無線ゾーンに隣接する無線ゾーンを含む
    個々の周辺ゾーンについて、無線基地局によって設定さ
    れ、かつ発信呼と着信呼との双方あるいは何れか一方の
    チャネル制御にかかわる規制レベルをチャネル制御手段
    が行うチャネル制御の手順に基づいて取得する規制レベ
    ル取得手段を備え、 前記チャネル制御手段は、 周辺ゾーン監視手段に伝送品質が記憶された周辺ゾーン
    の内、その周辺ゾーン監視手段に対応して記憶された伝
    送品質と前記規制レベル取得手段によって取得されたレ
    ベルとの比の降順に、移行先となるべき周辺ゾーンを選
    択することを特徴とする移動端末装置。
  9. 【請求項9】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する無
    線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形成
    する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかかわる
    マンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェ
    ース手段とを備えた移動端末装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記自局に生起した呼が完了呼として存続する期間に、
    前記マンマシンインタフェース手段を介して与えられた
    要求に応じてその完了呼の通話中チャネル切り替えを見
    合わせる手段を有することを特徴とする移動端末装置。
  10. 【請求項10】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する
    無線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形
    成する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、前記自局に生起する呼の呼設定にかか
    わるマンマシンインタフェースをとるマンマシンインタ
    フェース手段とを備えた移動端末装置において、 前記チャネル制御手段は、 自局に生起した呼が完了呼として存続する期間に、通話
    中チャネル切り替えの試行が行われる頻度を監視し、そ
    の頻度が予め決められた閾値を上回るときに、後続する
    通話中チャネル切り替えの試行を間引く手段を有するこ
    とを特徴とする移動端末装置。
  11. 【請求項11】 自局が在圏する無線ゾーンを形成する
    無線基地局との間にチャネル制御の下で無線伝送路を形
    成する無線インタフェース手段と、 前記チャネル制御を行い、そのチャネル制御の手順に基
    づいて前記無線インタフェース手段と、その無線インタ
    フェース手段によって形成された無線伝送路とを介して
    前記無線基地局と連係するチャネル制御手段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    手順に基づいて、自局に生起する呼の呼設定にかかわる
    マンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェ
    ース手段とを備えた移動端末装置において、 前記自局に生起した呼が完了呼として存続する期間に前
    記無線インタフェース手段によって形成され、かつ通話
    信号の受信に供される無線伝送路について、受信波の電
    界強度とフェージングピッチとを計測するフェージング
    ピッチ計測手段を備え、 前記チャネル制御手段は、 前記完了呼が存続する期間に、前記フェージングピッチ
    計測手段によって計測された電界強度とフェージングピ
    ッチとがそれぞれ所定の閾値を上回り、かつ上限値を下
    回るときに、後続して行われる通話中チャネル切り替え
    の試行を間引き、あるいは見合わせる手段を有すること
    を特徴とする移動端末装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6931250B2 (en) 2000-05-31 2005-08-16 Nec Corporation Portable telephone set and communicative base station switching system
JP2007180729A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Kyocera Corp 移動体通信システム、移動局装置、及びハンドオーバ実施適否判断方法

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