JP2007178870A - バックライトユニット及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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健 中野
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Abstract

【課題】光学シート間に混入する異物の除去や部品交換を容易にし、高温高湿環境下における光学シートの変形や接着層の滲み出しによる不具合を解消したバックライトユニット及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】ケース8の凹部8b内に配置された光学シート10は、その上方に遮光テープ2が積層配置されている。前記遮光テープ2には接着層2cが前記ケース8の上部周縁部8aとの対向面となる部位のみに形成される構成である。よって、前記ケース8の上部周縁部8aと遮光テープ2の接着層2cは接着固定される構成であるが、光学シート10との積層部位は接着層が設けられておらず、接着固定されない構成となっている。前記光学シート10が遮光テープ2の接着層2cにより接着されない箇所を設けることにより、前記光学シート10は遮光テープ2に接着されることなく、前記遮光テープ2の内周縁部でフリーな状態で接触保持される状態となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックライトユニット及びこれを用いた液晶表示装置に関するものである。
図1は本発明に係わる液晶表示装置の分解斜視図である。
1は液晶表示パネル、2は開口部2aを有する遮光テープである。10は光学シートで、例えば集光シート3、4及び拡散シート5から構成されている。6は導光板、7は反射シート、8はケースである。
前記ケース8には、凹部8bが設けられており、該凹部8b内に反射シート7、導光板6及び該導光板6の光出射面側に積層される光学シート10が搭載されている。前記光学シート10上には、接着層を持つ遮光テープ2が貼着固定され、バックライトユニット11が構成される。さらに、遮光テープ2上には接着層を介して液晶表示パネル1が貼り合わせられて液晶表示装置12が構成されるものである。前記積層された光学シート10は、光源ユニット9からの光を効率的に液晶表示パネル12へ照射することを目的に設けられたものである。
図2は本発明に係わるバックライトユニットの正面図である。本図においては、遮光テープ2に斜線を付して明記しているが、通常この部位は黒色化されている。当該遮光テープ2は開口部2aを有するもので、該開口部2aは、前記遮光テープ2上に配置される液晶表示パネルの表示部に対応する構成となっている。
図6は従来技術によるバックライトユニットの一部断面図で、図2のB−Bで切断した場合の断面図である。図6は、従来技術による遮光テープの貼着固定構造を示している。
前記ケース8の凹部8b内に積層配置された光学シート10の最上層となる集光シート3上には、前記遮光テープ2が積層配置されている。このとき、前記遮光テープ2には、接着層2bが設けられており、ケース8の上部周縁部8aと集光シート3の外周縁部を同時に接着固定した構成である。これにより、光学シート10をケース8内に保持固定した構成である。また、前記遮光テープ2上には、液晶表示パネル1(図6においては不図示)が搭載されて液晶表示装置が構成される。(例えば、特許文献1参照。)
特開2005−243572号公報
前記バックライトユニット11の生産工程においては、積層された光学シート10間への異物混入やシート表面への汚れ、キズ等の不良が発生しやすいため、メンテナンス作業が必要となる場合がある。しかしながら、前記構成にて集光シート3を固定すると、遮光テープ2の接着層2bが集光シート3の外周縁部にも貼り付いた状態となるため、これを剥がして行うメンテナンス作業が非常に困難になる。また、この作業を強行した場合には、光学シート10表面に新たなキズや汚れをつけてしまうこととなり、最悪の場合はキズの付いた光学シート10を廃棄せざるを得ない状態となってしまう。
また、高温高湿環境下において、光学シート10が熱により膨張した場合、最上層の集光シート3は遮光テープ2の接着層2bにより固定されているため、膨張に対する逃げ場がなく、集光シート3中央部が膨れ上がり、その上方に配置される液晶表示パネル1と最上層の集光シート3が密着して干渉し、液晶表示装置としての表示品質を低下させてしまうことがある。
また、高温高湿環境下における光学シート10の熱膨張によって、膨れ上がる各々のシート間が密着した状態になってしまう。このとき、前記集光シート3には正面輝度向上のためレンズ目を有しており、光学シート10を構成する各シート間が密着した場合には、前記集光シート3のレンズ目が視認できる状態となり、製品機能を損ねてしまう。
さらに、高温高湿環境下において、遮光テープ2の接着層2bが熱溶解にてバックライトユニット11の発光面(遮光テープ2の開口部2a方向)に滲み出してしまうことがある。このような状態は、前記同様製品機能を損ねる結果となり好ましくない。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、光学シート間に混入する異物の除去や部品交換を容易にし、高温高湿環境下における光学シートの変形や接着層の滲み出しによる不具合を解消したバックライトユニット及び液晶表示装置を提供しようとするものである。
少なくとも、導光板と、該導光板の光出射面側に積層される光学シートと、該光学シート上に積層され、液晶表示パネルの表示部に対応する開口部を有する遮光テープと、前記導光板、前記光学シート及び前記遮光テープを収容するためのケース部材から構成されるバックライトにおいて、前記遮光テープは前記光学シートの外周縁部に重なる積層部を有しており、前記遮光テープと前記光学シートとの積層部は接着固定されていないバックライトユニットとする。
前記遮光テープは前記光学シートとの積層部以外の部位に接着層を有しており、前記接着層は前記ケース部材の上部周縁部に対向する位置に設けられているバックライトユニットとする。
前記ケース部材の上部周縁部に接着層を形成し、前記前記遮光テープは前記光学シートとの積層部以外の部位が前記ケース部材の接着層により接着固定されているバックライトユニットとする。
前記バックライトユニットを有し、液晶表示パネルを前記遮光テープ上に配置して構成される液晶表示装置とする。
本発明によれば、遮光テープと光学シートは接着固定されない構成なので、メンテナンス作業の必要性があってもその作業が容易になり、作業時において生じる光学シートのキズや汚れを防止できる。
また、遮光テープと光学シート間にクリアランスを設けることが可能であり、このクリアランスにより高温高湿環境下の熱膨張に対する逃げを確保することが可能になる。これにより、液晶表示パネルと光学シートの干渉が防止でき、各シート間の密着防止も可能となり、表示品質、製品機能を低下させることなく良品質のバックライトユニット及び液晶表示装置を提供できる。
また、遮光テープと光学シートは接着固定されない構成としたので、接着剤が直接光学シートに触れないので、高温高湿環境下において接着層がバックライトユニットの発光面へ滲み出すことがなくなり、表示品質、製品機能を低下させることなく良品質のバックライトユニット及び液晶表示装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明のバックライトユニット及び液晶表示装置の基本構成は背景技術において説明した図1及び図2の構成と同様であるため、本発明に係わる遮光テープの貼着固定構造部のみを図示して詳細に説明する。
図3は本発明の第一実施形態のバックライトユニットで、図2のB−Bで切断した場合の部分断面図である。ケース8の凹部8b内に配置された光学シート10は、その上方に遮光テープ2が積層配置されている。前記光学シート10及び遮光テープ2の積層配置構成は従来技術と同様であるが、本実施形態は、前記遮光テープ2には接着層2cが前記ケース8の上部周縁部8aとの対向面となる部位のみに形成される構成である。よって、前記ケース8の上部周縁部8aと遮光テープ2の接着層2cは接着固定される構成であるが、光学シート10との積層部位は接着層が設けられておらず、接着固定されない構成となっている。前記構成のごとく、前記光学シート10(最上層となる集光シート3)は遮光テープ2に接着されることなく、前記遮光テープ2の内周縁部でフリーな状態で接触保持される状態となる。
前記構成とすることにより、異物混入等によるメンテナンス作業発生時に遮光テープ2を剥がしても、接着層2cが光学シート10(最上層となる集光シート3)に接していないため、前記光学シート10にキズを付けたり、傷めることなくメンテナンス作業を容易に行うことができ、歩留りの向上に繋がる。また、光学シート10(最上層となる集光シート3)表面上に接着層が転写することがないので、汚れることもない。
また、光学シート10は導光板6の光出射側に積層されているが、高温高湿環境下における熱膨張により、光学シート10が膨れ上がっても、光学シート10と遮光テープ2の間にクリアランスが生じているため熱膨張に対する逃げ場を作ることが可能である。よって、表示品質、製品機能を損なうことがなくなる。
また、接着層2cが直接光学シート10(最上層となる集光シート3)に触れないので、高温高湿環境下において接着層2cがバックライトユニットの発光面へ滲み出すことがなくなり、表示品質、製品機能を低下させることがなくなる。
2bは、遮光テープ2の表面上に形成された接着層である。当該接着層2b上には図示しない液晶表示パネルが搭載され、前記接着層2bを介してバックライトユニットと組み合わされ、液晶表示装置が構成される。
図4は本発明の第二実施形態のバックライトユニットで、図2のB−Bで切断した場合の部分断面図である。遮光テープ2は液晶表示パネル(不図示)の搭載側に接着層2bを有しているが、光学シート10側には接着層を有していない構成である。ケース8の凹部8b内には、光学シート10等の各部材が収納配置されている。前記ケース8の上部周縁部8aには、前記遮光テープ2を接着固定するための粘着層13a、13bを有する両面テープ13が貼り付けられており、当該両面テープ13により遮光テープ2が接着固定される構成としている。
前記構成によれば、前記ケース8の上部周縁部8a上に設けられた両面テープ13と、これに対向する遮光テープ2の一部面が接着固定される構成であるが、光学シート10との積層部位には接着層が設けられておらず、接着固定されない構成となるので、光学シート10を傷めることなくメンテナンス作業を容易に行うことができ、歩留りの向上に繋がる。また、光学シート10表面上に接着層が転写することがないので、汚れることもない。
また、高温高湿環境下における熱膨張により、光学シート10が膨れ上がっても、光学シート10と遮光テープ2の間にクリアランスが生じているため熱膨張に対する逃げ場を作ることが可能である。よって、表示品質、製品機能を損なうことがなくなる。
また、前記両面テープ13の粘着層13a、13bが直接光学シート10に触れないので、高温高湿環境下において前記粘着層13a、13bがバックライトユニットの発光面へ滲み出すことがなくなり、表示品質、製品機能を低下させることがなくなる。
遮光テープ2に設けられた接着層2b上には図示しない液晶表示パネルが搭載され、前記接着層2bを介してバックライトユニットと組み合わされ、液晶表示装置が構成される。
図5は本発明のバックライトユニットに係わる遮光テープに設けられる液晶表示パネル固定用接着層の別形態を示す図で、図2のB−Bで切断した場合の部分断面図である。遮光テープ2は、液晶表示パネル(不図示)の搭載側に接着層2bを有している。当該接着層2bの構成は、前記遮光テープ2の液晶表示パネル搭載面全面に設けるのではなく、非接着層2dを開口部2a側に設けている。該非接着層2dは0.5〜1.0mm程度の幅で設ければ良い。該構成によれば、高温高湿環境下における熱溶解により、接着層2bが開口部2a側へ滲みでて、バックライトユニットの発光面及び液晶表示パネルの表示エリア上への漏れ出しを防止することが可能となる。
前記構成の接着層2bの構成は、既に説明した本発明の第一実施形態、第二実施形態のいずれにおいても採用可能である。
本発明に係わる液晶表示装置の分解斜視図。 本発明に係わるバックライトユニットの正面図。 本発明の第一実施形態に係わるバックライトユニットで、図2のB−Bで切断した場合の部分断面図。 本発明の第二実施形態に係わるバックライトユニットで、図2のB−Bで切断した場合の部分断面図。 本発明のバックライトユニットに係わる遮光テープに設けられる液晶表示パネル固定用接着層の別形態を示す図。 従来技術によるバックライトユニットの一部断面図で、図2のB−Bで切断した場合の断面図。
符号の説明
1 液晶表示パネル
2 遮光テープ
2a 開口部
2b 接着層
2c 接着層
2d 非接着層
3 集光シート
4 集光シート
5 拡散シート
6 導光板
7 反射シート
8 ケース
8a ケース上部周縁部
8b 凹部
9 光源ユニット
10 光学シート
11 バックライトユニット
12 液晶表示装置
13 両面テープ
13a 粘着層
13b 粘着層

Claims (4)

  1. 少なくとも、導光板と、該導光板の光出射面側に積層される光学シートと、該光学シート上に積層され、液晶表示パネルの表示部に対応する開口部を有する遮光テープと、前記導光板、前記光学シート及び前記遮光テープを収容するためのケース部材から構成されるバックライトユニットにおいて、前記遮光テープは前記光学シートの外周縁部に重なる積層部を有しており、前記遮光テープと前記光学シートとの積層部は接着固定されていないことを特徴とするバックライトユニット。
  2. 前記遮光テープは前記光学シートとの積層部以外の部位に接着層を有しており、前記接着層は前記ケース部材の上部周縁部に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求請1記載のバックライトユニット。
  3. 前記ケース部材の上部周縁部に接着層を形成し、前記遮光テープは前記光学シートとの積層部以外の部位が前記ケース部材の接着層により接着固定されていることを特徴とする請求項1記載のバックライトユニット。
  4. 前記1〜3の何れか1つに記載のバックライトユニットを有し、液晶表示パネルを前記遮光テープ上に配置して構成されることを特徴とする液晶表示装置。
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WO2014083692A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 三菱電機株式会社 表示装置

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