JP2007178713A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007178713A
JP2007178713A JP2005377052A JP2005377052A JP2007178713A JP 2007178713 A JP2007178713 A JP 2007178713A JP 2005377052 A JP2005377052 A JP 2005377052A JP 2005377052 A JP2005377052 A JP 2005377052A JP 2007178713 A JP2007178713 A JP 2007178713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
light
multilayer film
film
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005377052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4984528B2 (ja
Inventor
Atsushi Toda
淳 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005377052A priority Critical patent/JP4984528B2/ja
Publication of JP2007178713A publication Critical patent/JP2007178713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984528B2 publication Critical patent/JP4984528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】混色を抑制して色再現性に優れ、耐光性が良くかつ高温状態でも耐久性があり経時変化にも強い撮像装置を適用すること。
【解決手段】本発明は、撮像素子に入射される光の波長を選択するため多層膜から成るフィルタ10を備えた撮像装置において、フィルタ10が、選択する光の中心波長をλ、多層膜の各層の厚さをd、各層の屈折率をnとした場合、d=λ/(4×n)を満たすよう設けられているものである。また、このフィルタ10の多層膜として、窒化シリコン膜(Sixy膜:例えば、Si34膜)と酸化シリコン(SiOx膜:例えば、SiO2膜)との組み合わせから成るものを用いている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入射した光を受光センサによって取り込み電気信号に変換する撮像装置に関し、特に受光センサへ向かう光のうち特定波長を選択するフィルタを備えた撮像装置に関する。
撮像装置であるイメージセンサにおいては、色フィルタを用いることで色を識別する機能を備えたものが現在の主流となっている。通常、色の三原色である赤,緑,青色の減色フィルタを用いることによって色を識別し、それぞれのフィルタの下に光を検出する半導体層を設けることで、フィルタを透過した三原色光をそれぞれ別に検出する。
これに対し、近年では光の波長によって半導体の吸収係数が異なることを利用して色を識別するセンサが考えられている。これは、三原色光の吸収係数が青,緑,赤の順に小さくなることを利用して、Si(シリコン)半導体の表面から深さ方向に青,緑,赤色光を検出するための層を青,緑,赤の順に設けたものである(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第5965875号明細書
しかしながら、撮像装置として色フィルタ方式を用いる場合、カットされる光が多いために効率が悪い。特に赤,緑,青の三原色のフィルタを用いてそれぞれの色を識別する場合、光量はそれだけで1/3以下に落ちてしまう。また色別にセンサが必要であるために1つの画素に3つのセンサが必要となるので解像度が落ちる。その上、色フィルタが必要であるためにコストが高くなる。また色フィルタは通常、染料や顔料と高分子が用いられているので、高温状況や経時変化に弱く、耐光性にも問題がある。
一方、波長による吸収係数の違いを利用した撮像装置では、理論上検知できる光量が低下しないものの、青色光を検知する層では赤色光や緑色光が通過するときにある程度吸収を受けるためにそれらの光が青色光として検知されてしまう(混色)。このために青の信号が本来ない場合でも緑や赤の信号が入ることで青にも信号が入ることになる。
これを避けるために三原色全体で計算による信号処理で補正を行っている。しかしながら、例えば三元色のうちどれか一色が飽和するとその飽和した光の本来の値が判らなくなることで計算に狂いが生じ、結果として本来の色とは異なるように信号を処理することになる。また、計算に必要な回路を別途必要となるのでコスト的に高くなる。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、撮像素子に入射される光の波長を選択するため多層膜から成るフィルタを備えた撮像装置において、フィルタが、選択する光の中心波長をλ、多層膜の各層の厚さをd、各層の屈折率をnとした場合、d=λ/(4×n)を満たすよう設けられているものである。
特に、本発明では、このフィルタの多層膜として、窒化シリコン膜(Sixy膜:例えば、Si34膜)と酸化シリコン(SiOx膜:例えば、SiO2膜)との組み合わせから成るものを用いている。このような多層膜、特に誘電体多層膜をフィルタとして用いることで、染料や顔料から成る色フィルタを用いる場合に比べて光の透過性に優れ、耐光性や耐久性、経時変化にも強いフィルタを実現できるようになる。
また、本発明は、撮像素子に入射される光のうち原色の波長を選択する原色フィルタを備えた撮像装置において、原色フィルタが、2つ以上の周期をもつ複数組の多層膜によって構成されるものである。
このような本発明では、2つ以上の周期をもつ複数組の多層膜によって原色フィルタが構成されているため、染料や顔料から成る色フィルタを用いる場合に比べて光の透過性に優れ、耐光性や耐久性、経時変化にも強いフィルタを実現できるようになる。
また、本発明は、基板の異なる深さに設けられている2つ以上の受光センサと、この2つ以上の受光センサに向けて入射する光の波長を選択する誘電体多層膜から成る干渉フィルタとを備える撮像装置である。
このような本発明では、誘電体多層膜から成る干渉フィルタによって入射する光の波長を選択し、その選択された波長の光について基板の異なる深さに設けられた2つ以上の受光センサで基板深さによる波長選択機能によって各受光センサに対応した波長の光を受光する。このフィルタとして、誘電体多層膜から成る干渉フィルタを用いることから、染料や顔料から成る色フィルタを用いる場合に比べて光の透過性に優れ、耐光性や耐久性、経時変化にも強いフィルタを実現できるようになる。
したがって、本発明によれば、光電変換による混色を抑制し、色再現性の優れた撮像装置を提供することが可能となる。また、フィルタとして染料や顔料や高分子材料を使用しないことから、耐光性が良くかつ高温状態でも耐久性があり、経時変化にも強い撮像装置を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る撮像装置で適用されるフィルタの概念図である。本実施形態に係る撮像装置では、光電変換を行うセンサ(撮像素子:フォトダイオード)に入射される光の波長を選択するため誘電体多層膜から成るフィルタ10を用いたものである。フィルタ10の誘電体多層膜は、この図のように屈折率が異なる層を複数積層した構造であり、このような構造に光を入射させると多層膜中での光の干渉により反射率が波長に対してある依存性を持つようになる。
特に、この誘電体多層膜が周期的な構造や、ある条件(例えば、各層の厚みdの条件d=λ0/4×n)を持つことで、ある特定波長域の光の反射率だけを効果的に高めて(すなわち透過率が小さい)、かつそれ以外の波長域の光の反射率を低く(すなわち透過率が大きく)することができる。ここでλ0はある波長域の中心波長で、nはその層の屈折率である。
このような誘電体多層膜から成るフィルタ10によって、例えば、図2(a)に示す反射スペクトルのように、ある特定の波長領域だけを反射させることができる。本実施形態では、誘電体多層膜をセンサの上側(光入射面側)に形成し、可視光の一部を反射してその残りの光を透過させることで、透過光をセンサ内部に進入させる。このとき、波長に対する透過率は図2(b)に示すような透過スペクトルとなる。
図3は、本実施形態に係る撮像装置の断面構造を示す模式断面図である。誘電体多層膜から成るフィルタ10の各層の厚みは計算上の厚さに対して±10%以内に収めることで望みの波長の色フィルタとなる。とりわけ±5%以内であればさらに望ましい特性を得ることができる。
このようなフィルタ10をセンサ20の上に形成することによって、図2に示すようなスペクトルに基づき、入射光の一部を反射、一部を透過して目的の波長から成る光のみをセンサ20に入射できるようになる。
次に、本実施形態に係る撮像装置で用いられるフィルタの特性について説明する。図4は、多層膜構造のフィルタの模式構成図である。また、図5〜図8は、下式の条件を満たして図4に示す多層膜構造のフィルタを構成し、屈折率差を変えて計算した反射スペクトルについての結果である。ただし、この計算では、2種類の層のうち片方の層の屈折率を固定して(n1=1.48)、もう一つの層の屈折率n2を変化させて計算している。
d1=λC/(4×n1)
d2=λC/(4×n2)
ここでλCは反射させたい光の中心波長でd1とn1,d2とn2は屈折率と厚みである。図5〜図8は、それぞれλC=200nm,250nm,700nm,900nmの場合である。
以上の結果から、次の図9に示すような反射率のピーク値の半値になるところの波長λ1/2と最初の底値の波長λEdgeとを求め、横軸に屈折率差Δnとして縦軸に波長としてプロットした結果を図10、図11に示す。ここでλC=λ1=200nm,250nmの場合(図9(a)、図10参照)はピークより長波長側で、逆にλC=λ2=700nm,900nmの場合(図9(b)、図11参照)はピークより短波長側での波長を読み取っている。
図10に示すプロットから最小二乗法で求めた各式をまとめると以下のようになる。
λ1=200nm
λEdge =29.657×Δn+388.54
λ1/2 =42.678×Δn+246.86
λ1=250nm
λEdge =37.054×Δn+485.37
λ1/2 =53.088×Δn+308.73
これより、
λEdge =(0.148×Δn+1.942)×λ1 …(1)
λ1/2 =(0.213×Δn+1.234)×λ1 …(2)
の式が求められる。
また、図11に示すプロットから同様に最小二乗法で求めた各式をまとめると次のようになる。
λ2=700nm
λEdge =−8.4997×Δn’+468.38
λ1/2 =−28.452×Δn’+563.21
λ2=900nm
λEdge =−9.8745×Δn’+600.13
λ1/2 =−38.326×Δn’+728.34
これから、
λEdge =(−0.0115×Δn’+0.668)×λ2 …(3)
λ1/2 =(−0.0415×Δn’+0.807)×λ2 …(4)
の式が求められる。
以上の結果は図4に示すような多層膜構造が2周期(2層で1周期に対応)の場合であるが、次に屈折率差Δn=2.62に固定して周期依存性についてλC=250nm,700nmの条件で調べた結果をそれぞれ図12、図13に示す。
これらの結果から同様に反射率のピーク値の半値になるところの波長λ1/2と最初の底値の波長λEdgeを求め、横軸に周期m,m’として縦軸に波長としてプロットした結果を図14、図15に示す。
図14に示す結果から最小二乗法で求めた各式をまとめると以下のようになる。
λ1=250nm
λEdge =329.03+1534.9×exp(−1.0374×m)
λ1/2 =317.55+281.56×exp(−0.946×m)
これから
λEdge =(1.316+6.1396×e-1.0374×m)×λ1
λ1/2 =(1.2702+1.12624×e-0.946×m)×λ1
これらの結果は屈折率差Δn=2.62に固定した結果である。ここでm=2のときに左側の係数の項を1に規格化した式はそれぞれ以下のようになる。
1/(1.316+6.1396×e-1.0374×2)×(1.316+6.1396×e-1.0374×m)×λ1
1/(1.2702+1.12624×e-0.946×2)×(1.2702+1.12624×e-0.946×m)×λ1
したがって(1)式と(2)式と合せて屈折率差と周期依存性も含めた式に書き直すと以下のようになる。
λEdge =1/(1.316+6.1396×e-1.0374×2)×(1.316+6.1396×e-1.0374×m)×(0.148×Δn+1.942)×λ1
=(0.6363+2.94×e-1.0374×m)×(0.148×Δn+1.942)×λ1 …(5)
λ1/2 =1/(1.2702+1.12624×e-0.946×2)×(1.2702+1.12624×e-0.946×m)×(0.213×Δn+1.234)×λ1
=(0.882+0.782×e-0.946×m)×(0.213×Δn+1.234)×λ1 …(6)
上記(5)式、(6)式が求める式となる。
また、図15に示す結果から同様に最小二乗法で求めた各式をまとめると以下のようになる。
λ2=700nm
λEdge =574.89−380.94×exp(−0.600×m’)
λ1/2 =583.12−167.36×exp(−0.633×m’)
これから、
λEdge =(0.821−0.544×e-0.600×m')×λ2
λ1/2 =(0.833−0.239×e-0.600×m')×λ2
となる。
さらに同様に、m=2のときに左側の係数の項を1に規格化した式はそれぞれ以下のようになる。
1/(0.821−0.544×e-0.600×2)×(0.821−0.544×e-0.600×m')×λ2
1/(0.833−0.239×e-0.600×2)×(0.833−0.239×e-0.600×m')×λ2
したがって(3)式と(4)式と合せて屈折率差と周期依存性も含めた式に書き直すと以下のようになる。
λEdge =1/(0.821−0.544×e-0.600×2)×(0.821−0.544×e-0.600×m')×(−0.0115×Δn’+0.668)×λ2
=(1.250−0.828×e-0.600×m')×(−0.0115×Δn’+0.668)×λ2 …(7)
λ1/2 =1/(0.833−0.239×e-0.600×2)×(0.833−0.239×e-0.600×m')×(−0.0415×Δn’+0.807)×λ2
=(1.095−0.314×e-0.600×m')×(−0.0415×Δn’+0.807)×λ2 …(8)
上記(7)式、(8)式が求める式となる。
次に、どのような条件であれば光の透過領域が有効に形成できるかについて、図16に基づき説明する。それを示したのが図16である。短波長ピークAの長波長側で1/2の反射率となる波長をλ3として、長波長ピークBの短波長側で半値1/2の反射率となる波長をλ4とした。また、透過させたい波長領域の中心波長をλ0とした。ここで、図16(a)は、λ3=λ0=λ4の場合、図16(b)は、λ3<λ0<λ4の場合である。これにより、図16(b)に示すようなλ3<λ0<λ4の条件を満たせば良いことがわかる。
ここで、(6)式、(8)式より、
λ3 =(0.882+0.782×e-0.946×m)×(0.213×Δn+1.234)×λ1
λ4 =(1.095−0.314×e-0.600×m')×(−0.0415×Δn’+0.807)×λ2
となる。
さらに望ましくは、図17のように最初の底値の波長λEdgeが中心波長をλ0と一致するほうが中心波長での透過が高く、フィルタとして好特性であることがわかる。すなわち短波長ピークAの底値となる波長をλ3として、長波長ピークBの短波長側で底値となる波長をλ4とした場合、
λ3=λ0=λ4
となる。
ここで、(5)式、(7)式より、
λ3=(0.6363+2.94×e-1.0374×m)×(0.148×Δn+1.942)×λ1
λ4=(1.250−0.828×e-0.600×m')×(−0.0115×Δn’+0.668)×λ2
となる。
次に、具体的なフィルタの構成について説明する。図18は、第1実施形態(その1)のフィルタを説明する模式構成図である。図18に示すフィルタ10では、多層膜の材料として通常のSi(シリコン)系プロセスで使われる窒化シリコンSixy(本実施形態では、Si34(以下SiNと記す)を用いる)と酸化シリコンSiOx(本実施形態では、SiO2を用いる)とを用いている。したがって、多層膜をプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)でも作製できるし、あるいは真空過熱法やスパッタによる製膜方法でも可能である。このような誘電体多層膜は高温状態での径時変化に強く、耐光性に優れている。
この例では、R(赤)、G(緑)、B(青)の補色に対応した構造で、SiN層とSiO2層の厚みをそれぞれd1、d2としているが、Rに対応したd1=81nm,d2=110nm、Gに対応したd1=67nm,d2=91nm,Bに対応したd1=56nm,d2=76nmとしている。
この構造に垂直方向から光が入射した場合の反射スペクトルを有効フレネル係数法で見積もった結果を図19に示す。この結果から主にRGB三元色を反射していることがわかる。
さらに、図20に透過スペクトルを示すが、主にRGBの補色の光を透過していることがわかる。このような構造から成るフィルタを、例えば図21に示されるようなCCD構造に作製することで、補色フィルタに対応させることが可能となる。
図22は、第1実施形態(その2)のフィルタを説明する模式構成図である。図22に示すフィルタの誘電体多層膜は、SiとSiO2との組み合わせから成るものである。図23は、上記フィルタの反射スペクトル、図24は、上記フィルタの透過スペクトルを示す。図22に示すフィルタの誘電体多層膜では、下側5層と上側4層で厚みが異なっている。ここでSiとSiO2の厚みとして、上側4層をそれぞれd1、d2、下側5層をそれぞれd1’、d2’とする。この構造の場合、原色フィルタに相当する。
このようなフィルタは、例えば図25に示すような画素配列構造に適用することができる。この場合、G(緑)が4画素中2つあるので通常のベア配列と同じで解像度が低下せずに色再現性の良い画像を提供できる。
図26はCCD構造を示す模式図、図27はCMOS構造を示す模式図である。このようなCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)構造の回路を形成した後に、Siフォトダイオードの上に例えばCVDなどを用いてSiO2膜とSiN膜、またはSiO2膜とSi膜を順次積層した後、例えば4つの画素の内2つの画素の多層膜をRIE(Reactive Ion Etching)法などを用いてエッチングする。さらに別構造の多層膜で埋め込みを行い、平坦化プロセスをすることでデバイスが作製できる。
次に、第2実施形態の説明を行う。第2実施形態に係る撮像装置は、基板の深さ方向に複数のフォトダイオードが形成された例である。図28は、第2実施形態に係る撮像装置で適用されるフィルタの概念図である。本実施形態に係る撮像装置では、光電変換を行うセンサ(撮像素子:フォトダイオード)に入射される光の波長を選択するため誘電体多層膜から成るフィルタ10を用いたものである。
フィルタ10の誘電体多層膜は、この図のように屈折率が異なる層を複数積層した構造であり、このような構造に光を入射させると多層膜中での光の干渉により反射率が波長に対してある依存性を持つようになる。特に、この多層膜が周期的な構造やある条件(例えば各層の厚みdの条件d=λ0/4×n)を持つことで、ある特定波長域の光の反射率だけを効果的に高めて(すなわち透過率が小さい)、かつそれ以外の波長域の光の反射率を低くすることができる(すなわち透過率が大きい)。ここでλ0はある波長域の中心波長で、nはその層の屈折率である。
例えば、図29(a)に示す反射スペクトルのようなある特定の波長領域だけを反射させることができる。本実施形態では、多層膜をフォトダイオードの上側に形成させ、可視光の一部を反射してその残りの光を透過させることで、透過光がフォトダイオード内部に進入する。このとき、図29(b)に示すような多層膜の透過スペクトルとなる。
さらに図30に示すようなフォトダイオード部において、厚み方向に2つ以上のセンサ(ここではセンサS1、S2)が積層されており、吸収係数の違いによって長波長側の光と短波長側の光とに分けられて別々のセンサS1、S2で感知されることになる。
図31は、吸収係数の違いだけで厚み方向に二つセンサを配置した場合の感度特性を示す図である。この場合、短波長側で感度が高いセンサS1と、長波長側で感度が高いセンサS1とで、両者の感度が重なる部分において混色する多く発生し、色分離特性の悪化を招くことがわかる。
一方、図29に示す透過スペクトルを持つフィルタと、図31に示す厚さの違いで感度特性を変えたセンサ構造とを掛け合わせることにより、図32に示すような感度特性を実現できることになる。このように単純にシリコン基板の深さ方向の色分離だけでなく、上層に多層膜のフィルタを用いた色分離をすることで混色が小さくなり、色再現が良くなるセンサを提供できることになる。
ところで、特開2003−298038号公報および特開2003−298102号公報において、フォトダイオードの上層に色フィルタを配置する構造が提案されているが、色フィルタによる方法では色分離が必ずしも良くないといった問題や、染料や顔料を用いるため耐光性や高温にすることで劣化するといった経時変化が生じるという問題が生じる。本実施形態では、色分離のフィルタとして誘電体多層膜を用いることから、これらの問題を抑制することが可能となる。
次に、具体的なフィルタの構成について説明する。図33は、第2実施形態(その1)のフィルタを説明する模式構成図である。ここで、フィルタ10の多層膜の材料として、通常のSi(シリコン)系プロセスで使われる窒化シリコンSiNやシリコンSi、酸化シリコンSiO2を用いている。したがって、多層膜をプラズマCVDでも作製できるし、あるいは真空過熱法やスパッタによる製膜方法でも可能である。このような誘電体多層膜は高温状態での径時変化に強く、耐光性に優れている。
この構造に垂直方向から光が入射した場合の反射スペクトルを有効フレネル係数法で見積もった結果を図34に示す。この結果から主に緑色を反射していることがわかる。さらに、図35に透過スペクトルを示す。この結果からに赤と青の光を透過していることがわかる。
次に、図36に示すセンサ構造において、Siの吸収係数から見積もられるセンサS1とセンサS2との感度特性について計算結果を図37に示す。ここでセンサS1は、表面から厚み0.5μmまでに感度があるとして、さらにセンサS2は厚み0.5μmから厚み5μmまで感度があるように設計されている。ここでセンサS2は0.5μm以上の深さであれば良い。
さらに、図35に示す透過スペクトルを持つフィルタと図37に示す感度特性を備えたセンサとを掛け合わせることで図38に示すような分光感度特性が得られる。深さ方向だけの分光感度特性(図37参照)に比べて図38に示す分光感度特性では、B(青)とR(赤)の分離が効率良く行われているのがわかる。
図39は、第2実施形態(その2)のフィルタを説明する模式構成図である。このフィルタ構造は、誘電体多層膜としてSiとSiO2とを組み合わせたものである。図40は、このフィルタ構造の反射スペクトル、図41は透過スペクトルを示す図である。さらに深さの異なるセンサによる分光を取り入れることで図42に示されるような分光感度特性が得られる。このようにすることでB(青)とR(赤)の分離(分光特性)が良くなり、混色の問題を抑制できることが可能となる。
以上、主にB(青)とR(赤)との分離について述べたが、さらにデバイス内にG(緑)の画素を追加してもよい。つまり、図43(a)に示すように、誘電体多層膜の干渉フィルタと深さ方向でR(赤)とB(青)とを分離できる画素を2つ、また色フィルタまたは誘電体多層膜だけでG(緑)を分離できる画素を2つ配置する。
誘電体多層膜のフィルタだけで構成する場合には、G(緑)の多層膜として、例えば図44に示すような多層膜構造にすれば、図45に示す反射スペクトルおよび図46に示す透過スペクトルになってG(緑)のフィルタの役目を果たす。
さらに、G(緑)に対応した画素について、さらに深さ方向に分光することでE(エメラルド色)とG(緑)とに分けることも可能である(図43(b)参照)。このようなR(赤)、G(緑)、B(青)、E(エメラルド)の4色分光をすることで、さらなる色再現性の向上を図ることが可能となる。
上記のようなフィルタが適用される画素構造としては、第1実施形態と同様に、図26に示すようなCCD構造や、図27に示すようなCMOS構造が挙げられる。このようなCCDやCMOS構造の回路を形成した後に、Siフォトダイオードの上に例えばCVDなどを用いてSiO2膜とSiN膜を、またはSiO2膜とSi膜とを順次積層した後、例えば、4つの画素の内2つの画素の多層膜をRIE法などを用いてエッチングする。さらに別構造の多層膜で埋め込みを行い、平坦化プロセスをすることでデバイスが作製できる。
上記実施形態で示した波長や多層膜の各膜の厚さ、材質、屈折率は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、上記実施形態では、撮像装置(入射した光を電気信号に変換するデバイス)について説明したが、各実施形態に記載のフィルタ構成は、生成(発生)した光を外部に放出する発光デバイスのフィルタとしても適用可能である。
本実施形態に係る撮像装置で適用されるフィルタの概念図である。 フィルタの反射および透過スペクトルを示す模式図である。 本実施形態に係る撮像装置の断面構造を示す模式断面図である。 多層膜構造のフィルタの模式構成図である。 多層膜構造のフィルタにおいて屈折率差を変えて計算された反射スペクトルの図(その1)である。 多層膜構造のフィルタにおいて屈折率差を変えて計算された反射スペクトルの図(その2)である。 多層膜構造のフィルタにおいて屈折率差を変えて計算された反射スペクトルの図(その3)である。 多層膜構造のフィルタにおいて屈折率差を変えて計算された反射スペクトルの図(その4)である。 反射率の半値を示す図である。 屈折率差と波長との関係を示し図(その1)である。 屈折率差と波長との関係を示し図(その2)である。 反射率の周期依存性を示す図(その1)である。 反射率の周期依存性を示す図(その2)である。 周期と波長との関係を示す図(その1)である。 周期と波長との関係を示す図(その2)である。 透過領域の形成について説明する図(その1)である。 透過領域の形成について説明する図(その2)である。 第1実施形態(その1)のフィルタを説明する模式構成図である。 第1実施形態(その1)のフィルタの反射スペクトルを示す図である。 第1実施形態(その1)のフィルタの透過スペクトルを示す図である。 本実施形態のフィルタが適用されるCCD構造を示す模式断面図である。 第1実施形態(その2)のフィルタを説明する模式構成図である。 第1実施形態(その2)のフィルタの反射スペクトルを示す図である。 第1実施形態(その2)のフィルタの透過スペクトルを示す図である。 画素配列構造を示す模式図である。 CCD構造を示す模式図である。 CMOS構造を示す模式図である。 第2実施形態に係る撮像装置で適用されるフィルタの概念図である。 フィルタの反射および透過スペクトルを示す模式図である。 第2実施形態に係る撮像装置の模式構造図である。 波長に対する感度特性を示す図である。 フィルタを合わせた場合の感度特性を示す図である。 第2実施形態(その1)のフィルタを説明する模式構成図である。 第2実施形態(その1)のフィルタの反射スペクトルを示す図である。 第2実施形態(その1)のフィルタの透過スペクトルを示す図である。 第2実施形態のフィルタが適用されるセンサの模式断面図である。 分光感度特性を示す図である。 フィルタを合わせた場合の分光感度特性を示す図である。 第2実施形態(その2)のフィルタを説明する模式構成図である。 第2実施形態(その2)のフィルタの反射スペクトルを示す図である。 第2実施形態(その2)のフィルタの透過スペクトルを示す図である。 フィルタを合わせた場合の分光感度特性を示す図である。 デバイス構造の例を示す模式図である。 G(緑)に対応したフィルタの多層膜構造例を示す模式断面図である。 G(緑)に対応したフィルタの反射スペクトルを示す図である。 G(緑)に対応したフィルタの透過スペクトルを示す図である。
符号の説明
10…フィルタ、20…センサ、S1…センサ、S2…センサ

Claims (10)

  1. 撮像素子に入射される光の波長を選択するため多層膜から成るフィルタを備えた撮像装置において、
    前記フィルタは、選択する光の中心波長をλ、多層膜の各層の厚さをd、各層の屈折率をnとした場合、
    d=λ/(4×n)
    を満たす
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記フィルタを構成する多層膜は、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との組み合わせから成る
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記フィルタが赤に対する補色を選択する場合、窒化シリコン膜の厚さをd1、酸化シリコン膜の厚さをd2とすると
    d1=81nm、d2=110nmで各々±10%の範囲に収まるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記フィルタが緑に対する補色を選択する場合、窒化シリコン膜の厚さをd1、酸化シリコン膜の厚さをd2とすると
    d1=67nm、d2=91nmで各々±10%の範囲に収まるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  5. 前記フィルタが青に対する補色を選択する場合、窒化シリコン膜の厚さをd1、酸化シリコン膜の厚さをd2とすると
    d1=56nm、d2=76nmで各々±10%の範囲に収まるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  6. 撮像素子に入射される光のうち原色の波長を選択する原色フィルタを備えた撮像装置において、
    前記原色フィルタは、2つ以上の周期をもつ複数組の多層膜によって構成される
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 前記複数組の多層膜において第1の多層膜を構成する膜の厚さをd1、d2、屈折率をn1、n2、第2の多層膜を構成する膜の厚さをd1’、d2’、屈折率をn1’、n2’、前記第1の多層膜で透過させたい光の中心波長をλ1、前記第2の多層膜で透過させたい光の中心波長をλ2、前記原色フィルタによって透過させたい光の中心波長をλ0とした場合、以下の関係1を満たしていることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
    (関係1)
    d1=λ1/(4×n1)
    d2=λ1/(4×n2)
    d1’=λ2/(4×n1’)
    d2’=λ2/(4×n2’)
    を満たすd1、d2、d1’、d2’、n1、n2、n1’、n2’において、
    λ3<λ0<λ4である。
    ここで、
    λ3=(0.882+0.782×e-0.946×m)×(0.213×Δn+1.234)×λ1
    λ4=(1.095−0.314×e-0.600×m')×(−0.0415×Δn’+0.807)×λ2
    であり、さらに、mとm’とはそれぞれ多層膜の周期数である。
    また、n2≧n1の場合、Δn=n2−n1
    または、n2<n1の場合、Δn=n1−n2である。
  8. 前記複数組の多層膜において第1の多層膜を構成する膜の厚さをd1、d2、屈折率をn1、n2、第2の多層膜を構成する膜の厚さをd1’、d2’、屈折率をn1’、n2’、前記第1の多層膜で透過させたい光の中心波長をλ1、前記第2の多層膜で透過させたい光の中心波長をλ2、前記原色フィルタによって透過させたい光の中心波長をλ0とした場合、以下の関係2を満たしていることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
    (関係2)
    d1=λ1/(4×n1)
    d2=λ1/(4×n2)
    d1’=λ2/(4×n1’)
    d2’=λ2/(4×n2’)
    を満たすd1、d2、d1’、d2’、n1、n2、n1’、n2’において、
    λ3=λ0=λ4である。
    ここで、
    λ3=(0.6363+2.94×e-1.0374×m)×(0.148×Δn+1.942)×λ1
    λ4=(1.250−0.828×e-0.600×m')×(−0.0115×Δn’+0.668)×λ2
    であり、さらに、mとm’とはそれぞれ多層膜の周期数である。
    また、n2≧n1の場合、Δn=n2−n1
    または、n2<n1の場合、Δn=n1−n2である。
  9. 基板の異なる深さに設けられている2つ以上の受光センサと、
    前記2つ以上の受光センサに向けて入射する光の波長を選択する誘電体多層膜から成る干渉フィルタと
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  10. 前記干渉フィルタの誘電体多層膜は、シリコン、酸化シリコン、窒化シリコンのうち選択された2つの組み合わせから成る
    ことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
JP2005377052A 2005-12-28 2005-12-28 撮像装置 Expired - Fee Related JP4984528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377052A JP4984528B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377052A JP4984528B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007178713A true JP2007178713A (ja) 2007-07-12
JP4984528B2 JP4984528B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=38303964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005377052A Expired - Fee Related JP4984528B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4984528B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013054368A (ja) * 2012-10-22 2013-03-21 Panasonic Corp 赤外線光学フィルタおよびその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078917A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Canon Inc 撮像装置
JP2003332551A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Canon Inc カラー撮像素子及びカラー受光素子
JP2004273952A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Fuji Film Microdevices Co Ltd Ccd型カラー固体撮像装置
WO2005069376A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ
JP2006270021A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 積層型光電変換素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078917A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Canon Inc 撮像装置
JP2003332551A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Canon Inc カラー撮像素子及びカラー受光素子
JP2004273952A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Fuji Film Microdevices Co Ltd Ccd型カラー固体撮像装置
WO2005069376A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ
JP2006270021A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 積層型光電変換素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013054368A (ja) * 2012-10-22 2013-03-21 Panasonic Corp 赤外線光学フィルタおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4984528B2 (ja) 2012-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4899008B2 (ja) 改良型カラーフォトディテクタアレイ及びその製造方法
JP4836498B2 (ja) 固体撮像装置及びカメラ
JP4806197B2 (ja) 固体撮像装置
US7858921B2 (en) Guided-mode-resonance transmission color filters for color generation in CMOS image sensors
US8227883B2 (en) Solid-state imaging device and camera
US7759679B2 (en) Solid-state imaging device, manufacturing method of solid-state imaging device, and camera employing same
US7701024B2 (en) Solid-state imaging device, manufactoring method thereof and camera
US20070058055A1 (en) Solid-state imaging device, manufacturing method for solid-state imaging device, and camera using the same
US20190297278A1 (en) Solid-state imaging element and imaging device
US20070205439A1 (en) Image pickup apparatus and image pickup system
JP2007220832A (ja) 固体撮像装置及びカメラ
JP3003597B2 (ja) 固体撮像素子
JP2008177191A (ja) 固体撮像装置およびそれを用いたカメラ
JP2000151933A (ja) 撮像素子及びその製造方法
JP2011248350A (ja) 一定ではない入射の放射を扱うのに適した光学フィルタ及びそのフィルタを含む検出器
JP2007019143A (ja) 固体撮像装置の製造方法、固体撮像装置及びカメラ
JP2012019113A (ja) 固体撮像装置
US20130154041A1 (en) Solid-state image sensor
JP2008170979A (ja) 固体撮像装置、その製造方法およびカメラ
JP2010212306A (ja) 固体撮像装置
JP2008108918A (ja) 固体撮像素子
US8350349B2 (en) Solid-state imaging device, method of manufacturing thereof, and electronic apparatus
JP2007242877A (ja) 固体撮像素子
JP2008112944A (ja) 固体撮像素子
US20140374863A1 (en) Image pickup apparatus, method of designing the same, and method of manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091007

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees