JP2007177759A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フューエルカットの直後に非同期噴射を行うシステムにおいて、非同期噴射量を最適に制御すること。
【解決手段】内燃機関10の排気通路14に配置される排気浄化触媒42と、排気浄化触媒42の下流に配置され、排気ガス中の酸素濃度を検出するOセンサ48と、車両減速時に内燃機関10への燃料供給を停止して、燃料カット運転を行う燃料カット運転手段と、燃料カット運転から通常運転に復帰した際に非同期燃料噴射を行う非同期燃料噴射手段と、燃料カット運転の終了後、Oセンサ48の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、非同期燃料噴射による燃料噴射量を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特開昭63−117139号公報には、触媒下流側のA/Fセンサ出力値に基づき、触媒のOストレージ能力を判定し、そのOストレージ能力に応じて非同期噴射量を定める技術が記載されている。
また、近時においては、所定の運転条件下で燃料カット(フューエルカット)運転を行う内燃機関システムが提案されている。このようなシステムによれば、フューエルカットにより燃費、効率を向上することができる。
特開昭63−117139号公報 特開平8−193537号公報 特開2005−201112号公報 特開2005−140011号公報 特開平2−291439号公報
フューエルカットを行うシステムでは、フューエルカット直後に触媒が酸化雰囲気となるため、触媒の上流から流れてきた窒素酸化物(NOx)が触媒下流に排出される場合がある。このため、窒素酸化物の排出を抑えるためには、非同期噴射を行って触媒を還元する必要がある。
しかしながら、インジェクタからの燃料噴射量には、通常、ある程度のバラツキが含まれている。従って、非同期噴射の際には、インジェクタの噴射量バラツキが考慮されずに燃料噴射が行われるという問題がある。上記従来技術の方法でA/Fセンサ出力値に基づいて非同期噴射量を補正した場合であっても、このバラツキを考慮して燃料噴射を行うことはできない。このため、非同期噴射量が必要量よりも少ない場合は触媒の還元が不十分になることが懸念される。また、非同期噴射量が過度に多くなると触媒が過剰なリッチ状態となることが懸念される。
触媒の還元が不十分になると、窒素酸化物が触媒下流に排出され易くなる問題が生じる。また、触媒に酸素が多く吸蔵された状態で触媒温度が高温になると、触媒の劣化が進行するという問題がある。一方、触媒が過剰なリッチ状態となると、排気中の未燃成分の酸化反応が不足して触媒による排気の浄化性能が低下したり、触媒が燃料中のイオウにより被毒されて触媒臭が発生する場合があり、好ましいものではない。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、フューエルカットの直後に非同期噴射を行うシステムにおいて、非同期噴射量を最適に制御することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気通路に配置される排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒の下流に配置され、排気ガス中の酸素濃度を検出する検出手段と、車両減速時に内燃機関への燃料供給を停止して、燃料カット運転を行う燃料カット運転手段と、前記燃料カット運転から通常運転に復帰した際に非同期燃料噴射を行う非同期燃料噴射手段と、前記燃料カット運転の終了後、前記検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、前記非同期燃料噴射を行う気筒数を可変することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に前記非同期燃料噴射を停止することを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量することを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を可変する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に前記非同期燃料噴射を実施する気筒を決定することを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を増量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に前記燃料噴射量を増量することを特徴とする。
第1の発明によれば、燃料カット運転の終了後、検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、非同期燃料噴射による燃料噴射量を制御するため、燃料カット運転の終了直後の排気浄化触媒の酸素吸蔵量を最適に制御することができる。従って、燃料カット運転の終了直後に排気浄化触媒の下流にNOxが排出されてしまうことを抑止するとともに、排気浄化触媒が過剰なリッチ状態となって触媒臭が発生してしまうことを抑止することが可能となる。
第2の発明によれば、検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、非同期燃料噴射を行う気筒数を可変するため、気筒数の増減により非同期燃料噴射による燃料噴射量を制御することができる。
第3の発明によれば、非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に非同期燃料噴射を停止するため、燃料カット運転から通常運転に復帰した際に、より早く筒内に燃料が吸入される気筒から順に優先的に非同期燃料噴射が実施されることとなる。従って、燃料カット運転の終了直後に非同期噴射による燃料リッチガスを短時間で排気浄化触媒へ到達させることができ、排気浄化触媒を早期に還元することが可能となる。
第4の発明によれば、非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量するため、燃料カット運転から通常運転に復帰した際に、より早く筒内に燃料が吸入される気筒から順に優先的に非同期燃料噴射が実施されることとなる。従って、燃料カット運転の終了直後に非同期噴射による燃料リッチガスを短時間で排気浄化触媒へ到達させることができ、排気浄化触媒を早期に還元することが可能となる。また、気筒毎に燃料噴射量を減量するため、非同期燃料噴射量を緻密に制御することが可能となり、排気浄化触媒の酸素吸蔵量を高い精度で制御することができる。
第5の発明によれば、非同期燃料噴射による燃料噴射量を可変する場合は、非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に非同期燃料噴射を実施する気筒を決定するため、燃料カット運転の終了直後に非同期噴射による燃料リッチガスを短時間で排気浄化触媒へ到達させることができ、排気浄化触媒を早期に還元することが可能となる。
第6の発明によれば、非同期燃料噴射による燃料噴射量を増量する場合は、非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に前記燃料噴射量を増量するため、燃料カット運転の終了直後に非同期噴射による燃料リッチガスを短時間で排気浄化触媒へ到達させることができ、排気浄化触媒を早期に還元することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の各実施形態にかかる内燃機関の制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。内燃機関10には吸気通路12および排気通路14が連通している。吸気通路12は、上流側の端部にエアフィルタ16を備えている。エアフィルタ16には、吸気温THA(すなわち外気温)を検出する吸気温センサ18が組みつけられている。
エアフィルタ16の下流には、エアフロメータ20が配置されている。エアフロメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルセンサ24と、スロットルバルブ22が全閉となることでオンとなるアイドルスイッチ26とが配置されている。
スロットルバルブ22の下流には、サージタンク28が設けられている。また、サージタンク28の更に下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁30が配置されている。
内燃機関10の各気筒はピストン34を備えている。ピストン34には、その往復運動によって回転駆動されるクランク軸36が連結されている。車両駆動系と補機類(エアコンのコンプレッサ、オルタネータ、トルクコンバータ、パワーステアリングのポンプ等)は、このクランク軸36の回転トルクによって駆動される。また、内燃機関10の各気筒は、吸気弁50および排気弁52を備えている。
クランク軸36の近傍には、クランク軸36の回転角を検出するためのクランク角センサ38が取り付けられている。クランク角センサ38によれば、クランク軸36の回転数(機関回転数)、クランク角位置を検出することができる。また、内燃機関10のシリンダブロックには、冷却水温を検出する水温センサ32が取り付けられている。
排気通路14には、排気浄化触媒42が配置されている。排気浄化触媒42は、流入する排気空燃比がリーンのときに排気中のNOを吸着、吸収またはその両方にて選択的に保持(吸蔵)し、流入する排気の空燃比が理論空燃比またはリッチ空燃比となったときに、吸蔵しているNOを排気中の還元成分(HC,CO)を用いて還元浄化するものである。換言すれば、排気浄化触媒42は、排気通路14を流れるガス中に含まれる酸素を保持(吸蔵)することにより酸化され、排気中に還元成分が含まれる場合は、酸素を放出することで還元状態とされるものである。
排気通路14には、排気浄化触媒42の上流に空燃比センサ(A/Fセンサ)46が配置されている。空燃比センサ46は排気ガス中の酸素濃度を検出するセンサであって、排気浄化触媒42に流入する排気ガス中の酸素濃度に基づいて内燃機関10で燃焼に付された混合気の空燃比を検出するものである。
また、排気浄化触媒42の下流には、Oセンサ48が配置されている。Oセンサ48は、排気ガス中の酸素濃度が所定値より大きいか小さいかを検出するためのセンサであって、センサ位置の排気空燃比がストイキよりも燃料リッチになると所定電圧(例えば0.45V)以上の出力を発生し、排気空燃比がストイキよりも燃料リーンになると所定電圧以下の出力を発生する。従って、Oセンサ48によれば、排気浄化触媒42の下流に、燃料リッチな排気ガス(HC,COを含む排気ガス)、或いは燃料リーンな排気ガス(NOを含む排気ガス)が流出してきたかを判断することができる。
排気浄化触媒42における酸素吸蔵量は、内燃機関10の運転状態に応じて変動する。例えば空燃比をリーンにする制御が行われた場合は、排気中の酸素量が増加するため、排気浄化触媒42の酸素吸蔵量は増加する。一方、空燃比をリッチにする制御が行われた場合は、排気中の還元成分が増加し、排気浄化触媒42から酸素が放出されるため、酸素吸蔵量は減少する。
図1に示すように、本実施形態の燃焼状態推定装置はECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述した各種センサおよび燃料噴射弁30に加えて、車速SPDを検出する車速センサ33などが接続されている。
このように構成されたシステムにおいて、内燃機関10を搭載した車両が減速運転を行っている条件下では、燃料噴射弁30からの燃料供給を停止する制御(フューエルカット)が行われる。フューエルカット時には、吸気通路12から排気通路14へ空気が流れるため、空気中の酸素を排気浄化触媒42に吸着させることができる。また、フューエルカット中は燃焼が行われないため、燃費を向上することが可能となる。
フューエルカットの終了後は、排気浄化触媒42に十分に酸素が供給されており、排気浄化触媒42は酸素リッチ状態となっている。この場合において、上流側からNOxを含むリーンな排気ガスが流れてくると、排気浄化触媒42の下流にNOxが排出される場合がある。
このため、本実施形態では、フューエルカットから通常運転に復帰した直後に非同期燃料噴射を実施し、排気通路14に還元成分を送るようにしている。これにより、非同期噴射を行うことで、燃料リッチな排気が排気浄化触媒42に流れるため、排気浄化触媒42を瞬間的に還元することができる。従って、フューエルカット後にリーンな排気が流れた場合であっても、排気浄化触媒42の下流にNOxが排出されてしまうことを抑止できる。
非同期噴射は、通常、オープン制御により各気筒の燃料噴射弁30から所定量の燃料を同時に噴射することで行われる。この際、排気浄化触媒42に燃料リッチな排気が過剰に供給されると、排気浄化触媒42が過剰リッチとなり、触媒臭が発生する場合がある。一方、燃料リッチな排気の供給が不足すると、排気浄化触媒42を十分に還元することができない。従って、排気浄化触媒42の酸素吸蔵状態に応じて非同期噴射量を最適に制御する必要がある。
しかし、排気浄化触媒42が吸蔵可能な酸素量は排気浄化触媒42の劣化によって低下するため、オープン制御による非同期噴射では、排気浄化触媒42の劣化を考慮した上で排気浄化触媒42に最適な量の燃料リッチガスを供給することはできない。また、燃料噴射量の指令値に対して、燃料噴射弁30から実際に噴射される燃料量にはバラツキが生じるため、バラツキの影響を考慮した上で非同期噴射量を制御することは困難である。
このため、本実施形態では、フューエルカット後に非同期燃料噴射を行った際に、Oセンサ48の検出値がリーンからリッチに反転するまでの時間を検出し、検出した時間に基づいて、次回のフューエルカット後に実施される非同期燃料噴射量を補正するようにしている。(これにより、排気浄化触媒42の酸素吸蔵量を最適に制御することができる。)
フューエルカット中は、排気通路14に送られた空気中の酸素が排気浄化触媒42に吸蔵される。非同期燃料噴射を開始した時点では、排気浄化触媒42は十分に酸化されているため、非同期噴射によって排気通路14に流れた還元成分(HC,CO)は排気浄化触媒42に吸蔵された酸素によって酸化される。従って、還元成分が排気浄化触媒42の下流に流れることが抑えられ、Oセンサ48の検出値はリーンになる。
非同期噴射を開始してから時間が経過すると、排気浄化触媒42に吸蔵されていた酸素が減少していき、排気浄化触媒42が還元状態となる。この状態では、燃料リッチな排気が排気浄化触媒42の下流に流れるため、Oセンサ48の検出値はリッチに反転する。
非同期噴射を開始してからOセンサ48の検出値がリーンからリッチに反転するまでの時間は、非同期噴射量に応じて変化する。そして、非同期噴射量が多いほど排気浄化触媒42の還元が促進されるため、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間は短くなる。
また、排気浄化触媒42が劣化した場合は吸蔵可能な酸素量が低下するため、排気浄化触媒42の劣化が進行している場合ほど、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間は短くなる。更に、燃料噴射弁30からの噴射量にバラツキが生じている場合は、燃料噴射量の指令値に対して実際の噴射量が多くなるほど、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間は短くなる。このように、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間には、排気浄化触媒42の劣化度合いの要因、または燃料噴射弁30からの噴射量バラツキの要因が含まれている。
従って、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間に基づいて非同期噴射量を決定することで、排気浄化触媒42の劣化度合い、または燃料噴射弁30からの噴射量バラツキによる影響を考慮した上で、排気浄化触媒42の酸素吸蔵量を最適に制御することができる。
例えば、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間が所定の判定値よりも短い場合は、排気浄化触媒42が劣化しているか、又は燃料噴射量の指令値に対して実際の燃料噴射量が多くなっている等の要因により、排気浄化触媒42が還元状態になり易いと判断できる。従って、この場合は、次回のフューエルカット後の非同期噴射量を減少させる制御を行う。これにより、排気浄化触媒42が過剰なリッチ状態となることを回避でき、排気ガスの浄化性能の低下を抑えるとともに、触媒臭の発生を抑止することができる。
また、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間が所定の判定値よりも長い場合は、排気浄化触媒42の劣化が進行していないか、又は燃料噴射量の指令値に対して実際の燃料噴射量が少ない等の要因により、排気浄化触媒42が還元されにくい状況であると判断できる。従って、この場合は、次回のフューエルカット後の非同期噴射量を増加する制御を行う。これにより、フューエルカット後、確実に排気浄化触媒42を還元することができ、フューエルカット直後にNOxが排出されることを確実に抑止できる。
このように、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間に基づいて非同期噴射量を決定することで、排気浄化触媒42を適度に還元することができ、排気浄化触媒42の酸素吸蔵量を最適に制御することが可能となる。従って、排気浄化触媒42を還元することでNOxの排出を抑止するとともに、排気浄化触媒42が過剰なリッチ状態となることを回避できる。
本実施形態の内燃機関10は、4気筒の機関により構成されている。本実施形態において、非同期噴射量の増減は、非同期噴射を行う気筒を増減することで行う。例えば、非同期噴射量を多くする場合は、フューエルカット後に4気筒の全てにおいて非同期噴射を行う。一方、非同期噴射量を少なくする場合は、4気筒のうちの特定気筒のみ(例えば1気筒のみ)で非同期噴射を行う。このように、非同期噴射を行う気筒数を可変することで、非同期噴射量を可変することができる。
また、非同期噴射量を増減する際は、フューエルカット後により早く筒内に燃料が吸入される気筒から順に非同期噴射を実施する気筒が決定される。例えば、1つの気筒のみで非同期噴射を行う場合は、フューエルカット後、最も早く筒内に燃料が吸入される1気筒のみで非同期噴射を行う。また、例えば3つの気筒で非同期噴射を行う場合は、フューエルカット後、最も早く筒内に燃料が吸入される3気筒で非同期噴射を行う。非同期噴射による燃料リッチガスは、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒から順に排気通路14へ排出されるため、このような手法によれば、非同期噴射による燃料リッチガスを最短時間で排気浄化触媒42へ供給することができる。従って、フューエルカット直後に排気浄化触媒42を瞬間的に還元することができ、NOxの排出を確実に抑えることができる。
なお、フューエルカット後に最も早く筒内に燃料が吸入される気筒のみで、全気筒の非同期噴射量に相当する燃料を噴射することも考えられるが、当該気筒で実際に燃焼可能な燃料量を超えてしまうため現実的ではない。従って、非同期噴射量が1気筒からの噴射で済む程度の量である場合以外は、複数の気筒から非同期噴射を行う必要がある。
図2は、各気筒において、非同期噴射による噴射燃料を最も早く筒内に吸入可能なクランク角の範囲を示すタイミングチャートである。図2において、横軸はクランク角カウンタccrnkを示しており、ccrnk=0の位置は#1気筒が圧縮上死点となるクランク角位置である。また、クランク角カウンタccrnkは、クランク角30°で1カウント増加する。従って、#1気筒が圧縮上死点となった後、ccrnkが24カウントされると、再び#1気筒が圧縮上死点となる。
図2において、縦軸は4気筒の各気筒#1〜#4を示している。4気筒の内燃機関10では、#1→#3→#4→#2の順で吸気行程が行われるため、図2の縦軸はこの順で各気筒を示している。ncylは気筒No.であり、吸気行程が行われる順に各気筒に付された番号である。すなわち、#1気筒はncyl=0、#3気筒はncyl=1、#4気筒はncyl=2、#2気筒はncyl=3である。
図2にハッチングで示す範囲(以下、燃料吸入可能範囲という)は、各気筒において、非同期噴射による燃料を筒内に吸入することのできるクランク角の範囲を示している。例えば、#1気筒では、クランク角カウンタccrnkの値が9から15までの範囲で非同期噴射が行われた場合に、非同期噴射による燃料を最も早く筒内に吸入することができる。
図2に示すように、各気筒の燃料吸入可能範囲は、各気筒の吸気行程に対応している。より詳細には、燃料噴射弁30から噴射された燃料が吸気弁50に到達する際には輸送遅れが生じるため、燃料吸入可能範囲は、輸送遅れを考慮した上で、各気筒の吸気行程よりも早いタイミングに設定されている。各気筒では、燃料吸入可能範囲で非同期噴射が行われた場合に、非同期噴射による燃料を筒内に吸入することができ、燃料リッチな排気ガスを排気通路14に送ることができる。
上述したように、非同期噴射量を最も多くする場合は、フューエルカット後、4気筒の全ての気筒で非同期噴射を行う。例えば、図2に示すccrnk=6の位置で全気筒同時に非同期噴射を行うと、ccrnk=6の位置は#2気筒の燃料吸入可能範囲に含まれるため、非同期噴射による燃料リッチガスは#2気筒で最も早く筒内に吸入され、排気通路14へ送られる。他の気筒においても、ccrnk=6の位置で行われた非同期噴射による燃料は、クランク角が各気筒の燃料吸入可能範囲に達した時点で順次に筒内に吸入され、排気通路14へ送られる。
このように、非同期噴射が行われたタイミングが燃料吸入可能範囲に含まれる気筒において、非同期噴射による燃料リッチガスが最も早く排気浄化触媒42へ送られる。また、他の気筒では、吸気行程が行われる気筒順に非同期噴射による燃料が排気浄化触媒42へ送られる。
非同期噴射を行う気筒数を減らす場合は、非同期噴射による噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒から順に非同期噴射を停止する。例えば、図2に示すccrnk=6の位置で非同期噴射を行う場合、非同期噴射による噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒(ccrnk=6の位置に対して燃料吸入可能範囲が最も遅角側に離れている気筒)は#4気筒であるため、#4気筒の非同期噴射を停止し、#1,#2,#3気筒のみで非同期噴射を行う。同様に、非同期噴射を行う気筒数を2気筒減らす場合は、非同期噴射による噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される2つの気筒(ccrnk=6の位置に対して燃料吸入可能範囲が最も遅角側に離れている2つの気筒)は#4気筒と#3気筒であるため、#3,#4気筒の非同期噴射を停止し、#1,#2気筒のみで非同期噴射を行う。
このような手法によれば、非同期噴射量を可変する場合は、フューエルカット後により早く筒内に燃料が吸入される気筒から順に優先的に非同期噴射が実施される。従って、非同期噴射量を可変した場合であっても、非同期噴射による燃料リッチガスを常に最短時間で排気浄化触媒42へ到達させることができる。従って、フューエルカット直後に排気浄化触媒42を瞬時に還元することができ、触媒酸化雰囲気を脱出することができる。これにより、フューエルカット後にリーンな排気ガスが排出された場合であっても、NOxの排出を確実に抑えることができる。
フューエルカット直後にNOxの排出を抑制するためには、フューエルカット後、より早く排気浄化触媒42を還元雰囲気にすることが重要である。非同期噴射量を減少させる場合に、各気筒の非同期噴射量を一律に減少させると、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料が吸入される気筒においても非同期噴射量が減少してしまい、排気浄化触媒42の還元が遅れてしまう。従って、フューエルカット直後にNOxを含むリーンな排気が排出されることが懸念される。本実施形態の手法によれば、非同期噴射量を減少させる場合は、フューエルカット直後に最も遅く筒内に燃料が吸入される気筒から順に非同期噴射を停止させるため、最も早く筒内に燃料が吸入される気筒では十分な量の非同期噴射を行うことができる。従って、フューエルカット直後のより早い段階で触媒酸化雰囲気を脱出することができる。
次に、図3のフローチャートに基づいて、本実施形態のシステムにおける処理の手順について説明する。図3の処理は所定時間毎に行われるものである。先ず、ステップS1では、Xfcフラグの状態を判定し、Xfc=OFFであるか否かを判定する。ここで、Xfcフラグはフューエルカットが行われているか否かを判定するためのフラグであって、フューエルカット中の場合はXfc=ONとされ、フューエルカットが行われていない場合は、Xfc=OFFとされる。
ステップS1でフューエルカットが行われていない場合(Xfc=OFF)は、ステップS2以降の処理に進み、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間に基づいて、非同期噴射減量気筒数(Ninj)を補正する処理を行う。一方、ステップS1でフューエルカットが行われている場合(Xfc=ON)は、ステップS11以降の処理へ進む。
先ず、フューエルカットが行われていない場合の処理(ステップS2以降)を説明する。ステップS2では、判定許可フラグXjudgがオンであるか否かを判定する。ここで、判定許可フラグXjudgは、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理を行うか否かを判定するためのフラグであって、Xjudg=ONの場合は非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理が許可され、Xjudg=OFFの場合は補正処理が不許可とされる。
ステップS2でXjudg=ONの場合はステップS3へ進み、以降の処理で、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正を行う。一方、Xjudg=OFFの場合は、非同期噴射減量気筒数Ninjを補正することなく、処理を終了する(RETURN)。
ステップS3では、最後に行ったフューエルカットの終了時から現在までの経過時間を表すカウンタ(経過時間カウンタTafc)の値をインクリメントする。
次のステップS4では、Oセンサ48の出力Voxsが0.5(V)以上であるか否かを判定し、Voxs≧0.5(V)の場合はステップS5へ進む。ステップS5へ進んだ場合は、排気浄化触媒42の下流の空燃比がリッチであるため、フューエルカット後にOセンサ48の出力がリッチに反転していることが判別できる。一方、Voxs<0.5(V)の場合は処理を終了する(RETURN)。
続くステップS5,S6の処理では、フューエルカット終了からOセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。具体的には、経過時間カウンタTafcの値と所定の判定値α,βとを比較し、Tafcの値の大小レベルを判定する。ここで、2つの判定値α,βの間には、α<βの関係が成立している。
ステップS5ではTafc<βであるか否かを判定し、Tafc<βの場合はステップS6へ進む。ステップS6では、Tafc<αであるか否かを判定し、Tafc<αの場合はステップS7へ進む。
ステップS7へ進んだ場合は、Tafcがα,βの双方よりも小さいため、Tafc<αであることが判定できる。この場合、フューエルカットが終了した後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が許容範囲の下限よりも小さいため、非同期噴射量を減少させる必要がある。このため、ステップS7では、現在設定されている非同期噴射減量気筒数Ninjの値に1を加算する処理を行う(Ninj←Ninj+1)。非同期噴射減量気筒数Ninjは、4つの気筒のうち非同期噴射を行わない気筒の数を表しており、Ninjの値が大きくなるほど非同期噴射を行う気筒数が減少する。従って、Ninjの値に1を加算することで、次回のフューエルカット後に非同期噴射を行う気筒数を減少させることができ、非同期噴射量を減少させることができる。
一方、ステップS5でTafc≧βの場合は、ステップS8へ進む。この場合、フューエルカットが終了した後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が許容範囲の上限以上であるため、非同期噴射量を増加する必要がある。このため、ステップS8では、現在設定されている非同期噴射減量気筒数Ninjの値から1を減算する処理を行う(Ninj←Ninj-1)。これにより、次回のフューエルカット後に非同期噴射を行う気筒数を増加することができ、非同期噴射量を増加することができる。
また、ステップS6でTafc≧αの場合は、ステップS5でTafc<βであることが判定されているため、α≦Tafc<βであることが判定できる。この場合は、フューエルカット終了後からOセンサ48の出力が反転するまでの時間が許容範囲内であると判断できるため、現在設定されている非同期噴射減量気筒数Ninjを変更することなくステップS10へ進む。
図4は、ステップS5〜S8で行われる処理において、経過時間カウンタTafcの値と非同期噴射量との関係を示す模式図である。図4に示すように、ステップS5〜S8の処理によれば、経過時間カウンタTafcの値がαよりも小さい場合は非同期噴射量を減少する処理が行われる(ステップS8)。これにより、排気浄化触媒42がリッチ過剰になることを抑えることができ、燃費を向上するとともに、過剰リッチによる硫化水素(HS)の発生を抑えることができ、触媒臭の発生を抑止できる。一方、経過時間カウンタTafcの値がβよりも大きい場合は、非同期噴射量を増加する処理が行われる(ステップS7)。これにより、排気浄化触媒42を確実に還元することができ、NOxの排出を抑えるとともに、触媒劣化を抑制することができる。
このように、非同期噴射量が少ない場合ほどOセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が長くなり、非同期噴射量が多い場合ほどリッチに反転するまでの時間が短くなるため、ステップS5〜S8の処理によれば、経過時間カウンタの値をα≦Tafc<βの範囲に制御することが可能となる。
ステップS7,S8の後はステップS9へ進む。ステップS9では、Ninjの値が0以上4以下となるように非同期噴射減量気筒数Ninjのガード処理を行う。非同期噴射減量気筒数Ninjは0から気筒数の4までの範囲で設定されるため、Ninjがこの範囲から外れている場合は、Ninjが0以上4以下となるようにガード処理を行う。具体的には、Ninjが0よりも小さい値に設定されている場合はNinj=0とし、Ninjが4よりも大きな値に設定されている場合はNinj=4とする。
次のステップS10では、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理が完了したため、判定許可フラグXjudgの値をOFFに設定する。ステップS10の後は処理を終了する(RETURN)。
このように、ステップS2〜S10の処理によれば、フューエルカット終了時点からOセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に応じて非同期噴射減量気筒数Ninjが設定される。従って、Oセンサ48の出力がリッチに反転までの時間に応じて非同期噴射量を最適に制御することができる。
次に、フューエルカット中に行われる処理(ステップS11以降)について説明する。フューエルカット中は、各気筒の非同期噴射時間(Tauasy)を補正する処理が逐次行われる(ステップS11、図5)。また、フューエルカット中は、Oセンサ48の出力に基づいて排気浄化触媒42の下流の空燃比がリーンであるか否かが判定され、空燃比がリーンの場合は非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理を許可するフラグ(Xjudg)をオンにする処理を行う。
ステップS11では、非同期噴射時間(Tauasy)を補正する処理を行う。図2で説明したように、非同期噴射は、フューエルカット終了直後に筒内に早く燃料が吸入される気筒から優先的に行われる。従って、非同期噴射減量気筒数Ninjに基づいて非同期噴射を行う気筒数を減少させる際には、フューエルカット終了時点のクランク角位置に基づいて、非同期噴射燃料を最も早く筒内に吸入できる気筒を判別する必要がある。このため、ステップS11では、フューエルカット終了直前のクランク角位置を検出し、これに基づいて非同期噴射の際に最も早く筒内に燃料が吸入される気筒を特定し、非同期噴射減量気筒数Ninjに基づいて非同期噴射を行う気筒を決定する処理を行う。ステップS11で行われる処理は、図5のフローチャートに基づいて以下に詳細に説明する。図5の処理は、フューエルカット中に逐次(例えば所定時間毎)行われるものである。
図5に示すように、先ずステップS21では、各気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]の
RAMに基本の非同期噴射時間を格納する。ここでは、各気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]をそれぞれτに設定する。図2で説明したように、ncylは気筒No.を表しており、Tauasy[0]は#1気筒の非同期噴射時間、Tauasy[1]は#3気筒の非同期噴射時間、Tauasy[2]は#4気筒の非同期噴射時間、Tauasy[3]は#2気筒の非同期噴射時間をそれぞれ表している。
次のステップS22では、Ninj≠0であるか否かを判定する。ここで、Ninjの値は、最後に行われたフューエルカットの終了後に図3のステップS5〜S9で決定された値である。Ninj≠0の場合は、Ninjの値に応じて非同期噴射を行う気筒を決定するため、ステップS23以降の処理へ進む。一方、Ninj=0の場合は、非同期噴射量を変更する必要がないため、図5の処理を終了する(RETURN)。
ステップS23以降の処理では、fcrcrnkの値に基づいて、フューエルカット終了後に非同期噴射による燃料を最も早く筒内に吸入できる気筒を特定する処理を行う。ここで、fcrcrnkは、図5の処理が実行された時点でのクランク角カウンタccrnkの値であり、図5の処理が実行される毎に更新される値であるが、フューエルカットが終了して通常運転に復帰した後は図3のステップS11以降の処理は停止し、図5の処理も停止するため、フューエルカット終了時に記憶されているfcrcrnkの値は、フューエルカットから通常運転に復帰する直前に図5の処理が行われた時点でのクランク角カウンタccrnkの値である。
先ずステップS23では、fcrcrnk≧3であるか否かを判定する。ステップS23でfcrcrnk≧3の場合は、ステップS24へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が3の位置から#2気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧3の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#2気筒とする(ncyl=3)。
一方、fcrcrnk<3の場合は、0≦fcrcrnk<3であるため、図2に示すように、fcrcrnkの値が#4気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合はステップS30へ進み、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#4気筒とする(ncyl=2)。
次のステップS25では、fcrcrnk≧9であるか否かを判定し、fcrcrnk≧9の場合はステップS26へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が9の位置から#1気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧9の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#1気筒とする(ncyl=0)。
一方、fcrcrnk<9の場合は、ステップS23でfcrcrnk≧3であることが判定されているため、9>fcrcrnk≧3となる。図2に示すように、9>fcrcrnk≧3の場合は、fcrcrnkの値が#2気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS24で設定したncylの値を確定させ(ncyl=3)、ステップS31へ進む。
ステップS26の後はステップS27へ進む。ステップS27では、fcrcrnk≧15であるか否かを判定し、fcrcrnk≧15の場合はステップS28へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が15の位置から#3気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧15の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#3気筒とする(ncyl=1)。
一方、fcrcrnk<15の場合は、ステップS25でfcrcrnk≧9であることが判定されているため、15>fcrcrnk≧9となる。図2に示すように、15>fcrcrnk≧9の場合は、fcrcrnkの値が#1気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS26で設定したncylの値を確定させ(ncyl=0)、ステップS31へ進む。
ステップS28の後はステップS29へ進む。ステップS29では、fcrcrnk≧21であるか否かを判定する。ここで、fcrcrnk≧21の場合は、fcrcrnkの上限値は23であるため、23≧fcrcrnk≧21となる。そして、図2に示すように、23≧fcrcrnk≧21の場合は、fcrcrnkの値が#4気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合はステップS30へ進み、ncylを2に設定する。
一方、fcrcrnk<21の場合は、ステップS27でfcrcrnk≧15であることが判定されているため、21>fcrcrnk≧15となる。図2に示すように、21>fcrcrnk≧15の場合は、fcrcrnkの値が#3気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS28で設定したncylの値を確定させ(ncyl=1)、ステップS31へ進む。
以上のように、ステップS30までの処理によれば、フューエルカットの終了直後に最も早く筒内に燃料を吸入することのできる気筒を特定することができる。
ステップS31以降の処理では、ステップS30までの処理で得られたncylの値に基づいて、非同期噴射を行う気筒を決定する。より詳細には、以降の処理では各気筒の非同期噴射時間Tauasyを決定するが、非同期噴射時間Tauasyは0又はτのいずれかに決定される。この結果、非同期噴射を行う気筒が特定され、非同期噴射時間Tauasyがτの気筒のみで非同期噴射が行われる。
ステップS31では、ルーチンループカウンタiを0とする(i←0)。次のステップS32では、ステップS30までの処理で決定されたncylの値から1を減算する処理を行う(ncyl←ncyl-1)。ステップS30までの処理で決定されたncylは、フューエルカット終了直後に非同期噴射燃料を最も早く筒内に吸入可能な気筒の番号を表している。また、図2に示すように、ncylは吸気行程が行われる気筒順に設定された番号である。従って、ncylの値から1を減算することで、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒を特定できる。
次のステップS33では、ncyl<0であるか否かを判定する。ステップS30までの処理で決定されたncylの値が0(#1気筒)の場合は、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒は#2気筒(ncyl=3)であるが、この場合、ステップS32でncylから1を減算するとncylが負の値になるという不都合が生じる。このため、ステップS33でncyl<0の場合は、ステップS34へ進み、ncylの値を#2気筒の値に設定する(ncyl←3)。一方、ステップS33でncyl≧0の場合はこのような不都合が生じていないため、ステップS34を経由することなく、ステップS35へ進む。
ステップS35では、ncylの値によって特定される気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]を0に設定する。これにより、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒の非同期噴射量が0となる。従って、非同期噴射量を1気筒分だけ減量することができる。
次のステップS36では、ルーチンループカウンタiの値に1を加算する(i=i+1)。次のステップS37では、i=Ninjであるか否かを判定する。ここで、Ninjは、図3のステップS11,S12で決定された値である。i=Ninjの場合は、非同期噴射時間Tauasy[ncyl]が0に設定された気筒の数(=i)が非同期噴射減量気筒数Ninjに到達しているため、処理を終了する(RETURN)。
一方、ステップS37でi≠Ninjの場合は、ステップS32へ戻る。この場合、非同期噴射時間Tauasy[ncyl]が0に設定された気筒の数(=i)が非同期噴射減量気筒数Ninjに達していないため、この時点でTauasy=τに設定されている気筒のうち、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒の非同期噴射時間Tauasyを0に設定する処理を行う。
このため、ステップS32では、現在設定されているncylの値から更に1を減算する。これにより、ncylの値が、現時点でTauasy=τに設定されている気筒のうち非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒の番号に設定される。従って、ステップS33以降の処理を再度行うことで、設定されたncylに対応する気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]を0に設定する処理が行われる。
そして、ステップS37でルーチンループカウンタiの値が非同期噴射減量気筒数Ninjに達するまでステップS33以降の処理を繰り返し行うことで、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒から順に、非同期噴射減量気筒数Ninjの数だけ、非同期噴射時間Tauasyを0に設定することができる。
以上のようにして、図3のステップS11では、図5のフローチャートに基づいて非同期噴射時間Tauasyの補正処理が行われる。
図3に戻って、ステップS11の後はステップS12へ進む。ステップS12では、Oセンサ48の出力Voxsが0.1(V)未満であるか否かを判定し、Voxs<0.1(V)の場合はステップS13へ進む。この場合、Oセンサ48の出力がリーンであるため、フューエルカットにより排気浄化触媒42に十分に酸素が吸蔵されていると判断できる。このため、ステップS13ではフューエルカット復帰後の経過カウンタTafcをクリアにし、次のステップS14で判定許可フラグXjudgをONに設定し、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正を許可する。これにより、フューエルカット終了後、ステップS2以降の処理によって非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理が行われる。
一方、ステップS12でVoxs≧0.1(V)の場合は、フューエルカット時間が短い等の要因でOセンサ48の出力がリーンになっていないため、フューエルカットが終了した場合にOセンサ48の出力がリッチに反転する時間を検出することができず、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理を行うことはできない。従って、この場合はステップS10へ進み、判定許可フラグXjudgの値をOFFに設定する。
以上のように図3及び図5の処理によれば、フューエルカット終了後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に基づいて、非同期噴射減量気筒数Ninjを変更することができる。従って、非同期噴射減量気筒数Ninjに基づいて、非同期噴射を行う気筒を減少させることで、非同期噴射量を最適に制御することが可能となる。また、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒から順に非同期噴射が停止されるため、非同期噴射による燃料が最も早く筒内に吸入される気筒から優先的に非同期噴射を行うことができ、フューエルカット直後の極めて短い時間内で非同期噴射を完了することが可能となる。従って、フューエルカット後、早期に触媒酸化雰囲気から脱出することができる。
以上説明したように実施の形態1によれば、フューエルカット終了後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に基づいて非同期噴射量を制御することができるため、劣化により排気浄化触媒42が吸蔵可能な酸素量が変化した場合、燃料噴射部弁30からの噴射量にバラツキが生じている場合であっても、非同期噴射によりフューエルカット直後の排気浄化触媒42の酸素吸蔵量を最適に制御することができる。従って、フューエルカット直後に排気浄化触媒42の下流にNOxが排出されてしまうことを抑止するとともに、排気浄化触媒42が過剰なリッチ状態となって触媒臭が発生してしまうことを抑止することが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、非同期噴射を行う気筒数を可変するとともに、各気筒で非同期噴射量を制御することで、非同期噴射を最適に制御するものである。
図6は、実施の形態2で行われる制御の一例を模式的に示す図である。ここで、図6(A)は、4気筒の全てで非同期噴射を行った場合を示している。この場合、4気筒の全てにおいて、非同期噴射時間がτに設定される。
一方、図6(B)は、非同期噴射量を減量した場合の一例を示している。ここでは、フューエルカット後に非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される3気筒(ここでは、#1,#3,#4の3気筒とする)で非同期噴射が行われる。#1,#3気筒では非同期噴射時間が基本のτに設定され、非同期噴射が行われる3気筒のうち最も遅く筒内に燃料が吸入される気筒(#4気筒)では、非同期噴射時間が他の2気筒よりも短く設定される。
このように、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、非同期噴射燃料が筒内に早く吸入される気筒から優先的に非同期噴射を行うとともに、非同期噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒において、非同期噴射量を可変するようにしている。これにより、気筒数の増減で非同期噴射量を制御する場合に比べて、非同期噴射量をより高精度に制御することが可能となる。
図7は、実施の形態2のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートでは、ステップS47、ステップS48、ステップS49の処理が図3のステップS7、ステップS8、ステップS9とそれぞれ相違している。図7の他の処理は図3と同様に行われる。
以下、図7のフローチャートに基づいて、本実施形態のシステムにおける処理の手順について説明する。図7の処理は所定時間毎に行われるものである。先ず、ステップS41では、Xfcフラグの状態を判定し、Xfc=OFFであるか否かを判定する。ここで、Xfcフラグはフューエルカットが行われているか否かを判定するためのフラグであって、フューエルカット中の場合はXfc=ONとされ、フューエルカットが行われていない場合は、Xfc=OFFとされる。
ステップS41でフューエルカットが行われていない場合(Xfc=OFF)は、ステップS42以降の処理に進み、Oセンサ48の検出値がリッチに反転するまでの時間に基づいて、非同期噴射補正係数(Kinj)を補正する処理を行う。一方、ステップS41でフューエルカットが行われている場合(Xfc=ON)は、ステップS51以降の処理へ進む。
先ず、フューエルカットが行われていない場合の処理(ステップS42以降)を説明する。ステップS42では、判定許可フラグXjudgがオンであるか否かを判定する。ここで、判定許可フラグXjudgは、非同期噴射補正係数Kinjの補正処理を行うか否かを判定するためのフラグであって、Xjudg=ONの場合は非同期噴射補正係数Kinjの補正処理が許可され、Xjudg=OFFの場合は補正処理が不許可とされる。
ステップS42でXjudg=ONの場合はステップS43へ進み、以降の処理で、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正を行う。一方、Xjudg=OFFの場合は、非同期噴射補正係数Kinjを補正することなく、処理を終了する(RETURN)。
ステップS43では、最後に行ったフューエルカットの終了時から現在までの経過時間を表すカウンタ(経過時間カウンタTafc)の値をインクリメントする。
次のステップS44では、Oセンサ48の出力Voxsが0.5(V)以上であるか否かを判定し、Voxs≧0.5(V)の場合はステップS45へ進む。ステップS45へ進んだ場合は、排気浄化触媒42の下流の空燃比がリッチであるため、フューエルカット後にOセンサ48の出力がリッチに反転していることが判別できる。一方、Voxs<0.5(V)の場合は処理を終了する(RETURN)。
続くステップS45,S46の処理では、フューエルカット終了からOセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。具体的には、経過時間カウンタTafcの値と所定の判定値α,βとを比較し、Tafcの値の大小レベルを判定する。ここで、2つの判定値α,βの間には、α<βの関係が成立している。
ステップS45ではTafc<βであるか否かを判定し、Tafc<βの場合はステップS46へ進む。ステップS46では、Tafc<αであるか否かを判定し、Tafc<αの場合はステップS47へ進む。
ステップS47へ進んだ場合は、Tafcがα,βの双方よりも小さいため、Tafc<αであることが判定できる。この場合、フューエルカットが終了した後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が許容範囲の下限よりも小さいため、非同期噴射量を減少させる必要がある。このため、ステップS47では、現在設定されている非同期噴射補正係数Kinjの値から1を減算する処理を行う(Kinj←Kinj-1)。非同期噴射補正係数Kinjは非同期噴射量の補正量を表す係数であって、-50%から+50%の範囲で設定される。後述するように、非同期噴射量の補正量(非同期噴射補正量dtau)は、基本の非同期噴射量4τにKinjを乗算し、絶対値をとることで算出される。そして、Kinjが負の値の場合は、Kinjの絶対値が大きいほど非同期噴射量を減少させる制御が行われる。従って、現在設定されている非同期噴射補正係数Kinjの値から1を減算することで、次回のフューエルカット後の非同期噴射量を減少させることができる。
一方、ステップS45でTafc≧βの場合は、ステップS48へ進む。この場合、フューエルカットが終了した後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間が許容範囲の上限以上であるため、非同期噴射量を増加する必要がある。このため、ステップS48では、現在設定されている非同期噴射補正係数Kinjの値に1を加算する処理を行う(Kinj←Kinj+1)。後述するように、Kinjが正の値の場合は、Kinjの絶対値が大きいほど非同期噴射量を増加させる制御が行われる。従って、現在設定されている非同期噴射補正係数Kinjの値に1を加算することで、次回のフューエルカット後の非同期噴射量を増加することができる。
また、ステップS46でTafc≧αの場合は、ステップS5でTafc<βであることが判定されているため、α≦Tafc<βであることが判定できる。この場合は、フューエルカット終了後からOセンサ48の出力が反転するまでの時間が許容範囲内であると判断できるため、現在設定されている非同期噴射補正係数Kinjを変更することなくステップS50へ進む。
ステップS47,S48の後はステップS49へ進む。ステップS49では、Kinjの値が-50%≦Kinj≦+50%となるように非同期噴射補正係数Kinjのガード処理を行う。具体的には、Kinjが-50%よりも小さい値に設定されている場合はKinj=-50%とし、Kinjが+50%よりも大きな値に設定されている場合はKinj=+50%とする。
次のステップS50では、判定許可フラグXjudgの値をOFFに設定する。ステップS50の後は処理を終了する(RETURN)。
このように、ステップS42〜S50の処理によれば、フューエルカット終了時点からOセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に応じて非同期噴射補正係数Kinjが設定される。従って、Oセンサ48の出力がリッチに反転までの時間に応じて非同期噴射量を最適に制御することができる。
次に、フューエルカット中に行われる処理(ステップS51以降)について説明する。フューエルカット中は、非同期噴射時間(Tauasy)を補正する処理が逐次行われる(ステップS51、図8)。また、フューエルカット中は、Oセンサ48の出力に基づいて排気浄化触媒42の下流の空燃比がリーンであるか否かが判定され、空燃比がリーンの場合は非同期噴射補正係数Kinjの補正処理を許可するフラグ(Xjudg)をオンにする処理を行う。
ステップS51では、非同期噴射時間(Tauasy)を補正する処理を行う。実施の形態1と同様に、非同期噴射は、フューエルカット終了直後に筒内に早く燃料が吸入される気筒から優先的に行われる。従って、非同期噴射補正係数Kinjに基づいて非同期噴射量を可変する際には、フューエルカット終了時点のクランク角位置に基づいて、非同期噴射燃料を最も早く筒内に吸入できる気筒を判別する必要がある。このため、ステップS51では、フューエルカット終了直前のクランク角位置を検出し、これに基づいて非同期噴射の際に最も早く筒内に燃料が吸入される気筒を特定し、非同期噴射補正係数Kinjに基づいて、非同期噴射を行う気筒及び噴射量を決定する処理を行う。ステップS51で行われる処理は、図8のフローチャートに基づいて以下に詳細に説明する。図8の処理は、フューエルカット中に逐次(例えば所定時間毎)行われるものである。
図8に示すように、先ずステップS61では、各気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]の初期値をそれぞれτに設定する。ここで、Tauasy[0]は#1気筒の非同期噴射時間、Tauasy[1]は#3気筒の非同期噴射時間、Tauasy[2]は#4気筒の非同期噴射時間、Tauasy[3]は#2気筒の非同期噴射時間をそれぞれ表している。
次のステップS62では、Kinj≠0であるか否かを判定する。ここで、Kinjの値は、最後に行われたフューエルカットの終了後に図7のステップS45〜S49で決定された値である。Kinj≠0の場合は、Kinjの値に応じて非同期噴射を行う気筒を決定するため、ステップS63以降の処理へ進む。一方、Kinj=0の場合は、非同期噴射量を変更する必要がないため、図8の処理を終了する(RETURN)。
ステップS63以降の処理では、fcrcrnkの値に基づいて、フューエルカット終了後に非同期噴射による燃料を最も早く筒内に吸入できる気筒を特定する処理を行う。ここで、fcrcrnkは、図8の処理が実行された時点でのクランク角カウンタccrnkの値であり、図8の処理が実行される毎に更新される値であるが、フューエルカットが終了して通常運転に復帰した後は図7のステップS51以降の処理は停止し、図8の処理も停止するため、フューエルカット終了時に記憶されているfcrcrnkの値は、フューエルカットから通常運転に復帰する直前に図8の処理が行われた時点でのクランク角カウンタccrnkの値である。
先ずステップS63では、fcrcrnk≧3であるか否かを判定する。ステップS63でfcrcrnk≧3の場合は、ステップS64へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が3の位置から#2気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧3の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#2気筒とする(ncyl=3)。
一方、fcrcrnk<3の場合は、0≦fcrcrnk<3であるため、図2に示すように、fcrcrnkの値が#4気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合はステップS70へ進み、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#4気筒とする(ncyl=2)。
次のステップS65では、fcrcrnk≧9であるか否かを判定し、fcrcrnk≧9の場合はステップS66へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が9の位置から#1気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧9の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#1気筒とする(ncyl=0)。
一方、fcrcrnk<9の場合は、ステップS63でfcrcrnk≧3であることが判定されているため、9>fcrcrnk≧3となる。図2に示すように、9>fcrcrnk≧3の場合は、fcrcrnkの値が#2気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS64で設定したncylの値を確定させ(ncyl=3)、ステップS71へ進む。
ステップS66の後はステップS67へ進む。ステップS67では、fcrcrnk≧15であるか否かを判定し、fcrcrnk≧15の場合はステップS68へ進む。図2に示すように、クランク角カウンタccrnkの値が15の位置から#3気筒の燃料吸入可能範囲が始まる。このため、fcrcrnk≧15の場合は、フューエルカット直後に最も早く筒内に燃料を吸入可能な気筒を#3気筒とする(ncyl=1)。
一方、fcrcrnk<15の場合は、ステップS65でfcrcrnk≧9であることが判定されているため、15>fcrcrnk≧9となる。図2に示すように、15>fcrcrnk≧9の場合は、fcrcrnkの値が#1気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS66で設定したncylの値を確定させ(ncyl=0)、ステップS71へ進む。
ステップS68の後はステップS69へ進む。ステップS69では、fcrcrnk≧21であるか否かを判定する。ここで、fcrcrnk≧21の場合は、fcrcrnkの上限値は23であるため、23≧fcrcrnk≧21となる。そして、図2に示すように、23≧fcrcrnk≧21の場合は、fcrcrnkの値が#4気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合はステップS70へ進み、ncylを2に設定する。
一方、fcrcrnk<21の場合は、ステップS67でfcrcrnk≧15であることが判定されているため、21>fcrcrnk≧15となる。図2に示すように、21>fcrcrnk≧15の場合は、fcrcrnkの値が#3気筒の燃料吸入可能範囲に含まれる。従って、この場合は、ステップS68で設定したncylの値を確定させ(ncyl=1)、ステップS71へ進む。
以上のように、ステップS70までの処理によれば、フューエルカットの終了直後に最も早く筒内に燃料を吸入することのできる気筒を特定することができる。
ステップS71以降の処理では、ステップS70までの処理で得られたncylの値に基づいて、各気筒の非同期噴射時間Tauasyを決定する処理を行う。
ステップS71では、非同期噴射補正時間dtauを算出する。ここで、非同期噴射補正時間dtauは、全ての気筒の非同期噴射時間の合計値に対する補正量である。非同期噴射補正時間dtauは、各気筒の非同期噴射時間の初期値τの合計(=4τ)に非同期噴射補正係数Kinjを乗算し、その絶対値を求めることで算出される(dtau←|4τ*Kinj|)。
次のステップS72では、Kinj<0%であるか否かを判定する。Kinj<0%の場合はステップS73へ進み、以降のステップで非同期噴射時間を減少させる処理を行う。一方、Kinj≧0%の場合はステップS82へ進み、以降のステップで非同期噴射時間を増加する処理を行う。
ステップS72からステップS73へ進んだ場合は、ステップS70までの処理で決定されたncylの値から1を減算する処理を行う(ncyl←ncyl-1)。ステップS70までの処理で決定されたncylは、フューエルカット終了直後の非同期噴射燃料を最も早く筒内に吸入可能な気筒の番号を表している。また、図2に示すように、ncylは吸気行程が行われる気筒順に設定された番号である。従って、ncylの値から1を減算することで、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒を特定できる。
次のステップS74では、ncyl<0であるか否かを判定する。ステップS70までの処理で決定されたncylの値が0(#1気筒)の場合は、非同期噴射による燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒は#2気筒(ncyl=3)であるが、この場合、ステップS73でncylから1を減算するとncylが負の値になるという不都合が生じる。このため、ステップS74でncyl<0の場合は、ステップS75へ進み、ncylの値を#2気筒の値に設定する(ncyl←3)。一方、ステップS74でncyl≧0の場合はこのような不都合が生じていないため、ステップS75を経由することなく、ステップS76へ進む。
ステップS76では、ステップS71で算出された非同期噴射補正時間dtauと非同期噴射補正時間の下限値Dtminとを比較し、dtau<Dtminであるか否かを判定する。ここで、Dtminは1つの気筒における補正時間の下限値を示している。
ステップS76でdtau<Dtminの場合は、ステップS77へ進む。この場合、非同期噴射補正時間dtauがDtmin未満であるため、ステップS73で特定された、非同期噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒のみで非同期噴射時間を補正することができる。従って、ステップS77では、非同期噴射時間τから非同期噴射補正時間dtauを減算し、当該気筒における補正後の噴射時間tauを算出する(tau←τ-dtau)。
次のステップS78では、ステップS73で特定された気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]をステップS77で算出したtauの値とする(Tauasy[ncyl]←tau)。ステップS78の後は処理を終了する(RETURN)。
このように、非同期噴射量を減量する場合は、1気筒当たりの補正量が下限値Dtmin以下に設定される。なお、非同期噴射によりポートへの付着量(ポートウェット)を補正する場合は、1気筒当たりの非同期噴射量を所定値よりも低下させないように制御を行っても良い。
一方、ステップS76でdtau≧Dtminの場合は、ステップS79へ進む。この場合は、非同期噴射補正時間dtauがDtmin以上であるため、ステップS73で特定された気筒のみでは、時間dtauの補正を行うことはできない。従って、ステップS79では、ステップS73で特定された気筒ではDtminの値だけ補正を行う。すなわち、ここでは、ステップS73で特定された気筒の非同期噴射時間τから下限値Dtminを減算し、当該気筒における補正後の噴射時間tauを算出する(tau←τ-Dtmin)。次のステップS80では、ステップS73で特定された気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]をステップS79で算出したtauの値とする(Tauasy[ncyl]←tau)。これにより、非同期噴射補正時間dtauのうち、時間Dtminが、ステップS79で特定された気筒で補正される。
次のステップS81では、現在設定されている非同期噴射補正時間dtauから下限値Dtminを減算し、新たに非同期噴射補正時間dtauを算出する(dtau←dtau-Dtmin)。上述のように、ステップS79で特定された気筒では、時間Dtminの分しか補正が行われていないため、以降の処理では、dtauからDtminを減算した残りを他の気筒で補正する処理を行う。ステップS81の後は、ステップS73へ戻る。
ステップS81からステップS73へ戻った場合、ステップS73では、ncylの値から1を減算する処理を行う(ncyl←ncyl-1)。この場合、ステップS79において、非同期噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒の非同期噴射時間tauを下限値Dtminの値だけ減少させているため、ステップS73で非同期噴射燃料が次に遅く筒内に吸入される気筒を特定し、ステップS73〜S81の処理が行われる。この場合においても、ステップS76でdtau<Dtminの場合はステップS77以降の処理へ進み、非同期噴射燃料が次に遅く筒内に吸入される気筒の補正後の噴射時間tauが算出される(tau←τ-dtau)。また、ステップS76でdtau≧Dtminの場合はステップS79以降の処理へ進み、非同期噴射燃料が次に遅く筒内に吸入される気筒の補正後の噴射時間tauを算出するとともに(tau←τ-Dtmin)、再度ステップS73に戻る。従って、ステップS73〜ステップS81の処理を繰り返すことで、非同期噴射燃料が最も遅く筒内に吸入される気筒から順次に、各気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]を算出することができる。
次に、非同期噴射時間を増加する処理を説明する。ステップS72からステップS82へ進んだ場合は、ステップS71で算出された非同期噴射補正時間dtauと非同期噴射補正時間の上限値Dtmaxとを比較し、dtau<Dtmaxであるか否かを判定する。ここで、Dtmaxは1つの気筒における補正時間の上限値を示している。
ステップS82でdtau<Dtmaxの場合は、ステップS83へ進む。この場合、非同期噴射補正時間dtauがDtmax未満であるため、ステップS70までの処理で特定された、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒のみで非同期噴射時間を補正することができる。従って、ステップS83では、非同期噴射時間τに非同期噴射補正時間dtauを加算し、当該気筒における補正後の噴射時間tauを算出する(tau←τ+dtau)。
次のステップS83では、ステップS70までの処理で特定された、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]を、ステップS83で算出したtauの値とする(Tauasy[ncyl]←tau)。ステップS83の後は処理を終了する(RETURN)。
このように、非同期噴射量を増量する場合は、1気筒当たりの補正量が上限値Dtmax以下に設定される。これにより、1気筒当たりの非同期噴射量がリッチ側の燃焼限界A/Fを超えてしまうことを回避できる。
一方、ステップS82でdtau≧DtmaxはステップS85へ進む。この場合は、非同期噴射補正時間dtauがDtmax以上であるため、ステップS70までの処理で特定された気筒のみでは、時間dtauの補正を行うことはできない。従って、ステップS85では、ステップS70までの処理で特定された、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒において、非同期噴射時間τに上限値Dtmaxを加算し、当該気筒における補正後の噴射時間tauを算出する(tau←τ+Dtmax)。次のステップS86では、ステップS70までの処理で特定された、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]をステップS85で算出したtauの値とする(Tauasy[ncyl]←tau)。これにより、非同期噴射補正時間dtauのうち、時間Dtmaxが、ステップS70までの処理で特定された気筒で補正される。
次のステップS87では、現在設定されている非同期噴射補正時間dtauから上限値Dtmaxを減算し、新たに非同期噴射補正時間dtauを算出する(dtau←dtau-Dtmax)。上述のように、ステップS70までの処理で特定された気筒では、時間Dtmaxの分しか補正が行われていないため、以降の処理では、dtauからDtmaxを減算した残りを他の気筒で補正する処理を行う。
次のステップS88では、ステップS70までの処理で決定されたncylの値に1を加算する処理を行う(ncyl←ncyl+1)。これにより、ステップS70までの処理で決定されたncylで特定される気筒の次に非同期噴射燃料を筒内に吸入可能な気筒が特定される。
次のステップS89では、ncyl>3であるか否かを判定する。ステップS70までの処理で決定されたncylの値が3の場合、ステップS88でncylに1を加算すると、ncylが4となり、ncylがいずれの気筒にも対応しない値になるという不都合が生じる。一方、ncylの値が3の場合、次に非同期噴射燃料を吸入可能な気筒は#1気筒である。従って、ステップS89でncyl>3の場合は、ステップS90へ進み、ncylの値を#1気筒の値に設定する(ncyl←0)。そして、ステップS90の後はステップS82へ戻る。一方、ステップS89でncyl≦3の場合はこのような不都合が生じていないため、ステップS90を経由することなく、ステップS82へ戻る。
ステップS82へ戻ると、dtau<Dtmaxであるか否かが再度判定される。そして、ステップS82でdtau<Dtmaxの場合はステップS83以降の処理へ進み、ステップS88で特定された気筒の補正後の噴射時間tauが算出される(tau←τ+dtau)。また、ステップS82でdtau≧Dtmaxの場合はステップS85以降の処理へ進み、ステップS88で特定された気筒の補正後の噴射時間tauを算出する (tau←τ+Dtmax)。従って、ステップS82〜ステップS90の処理を繰り返すことで、非同期噴射燃料が最も早く筒内に吸入される気筒から順次に、各気筒の非同期噴射時間Tauasy[ncyl]を算出することができる。
以上のようにして、図7のステップS51では、図8のフローチャートに基づいて非同期噴射時間Tauasyの補正処理が行われる。
図7に戻って、ステップS51の後はステップS52へ進む。ステップS52では、Oセンサ48の出力Voxsが0.1(V)未満であるか否かを判定し、Voxs<0.1(V)の場合はステップS53へ進む。この場合、Oセンサ48の出力がリーンであるため、フューエルカットにより排気浄化触媒42に十分に酸素が吸蔵されていると判断できる。このため、ステップS53ではフューエルカット復帰後の経過カウンタTafcをクリアにし、次のステップS54で判定許可フラグXjudgをONに設定し、非同期噴射補正係数Kinjの補正を許可する。これにより、フューエルカット終了後、ステップS42以降の処理によって非同期噴射補正係数Kinjの補正処理が行われる。
一方、ステップS52でVoxs≧0.1(V)の場合は、フューエルカット時間が短い等の要因でOセンサ48の出力がリーンになっていないため、フューエルカットが終了した場合にOセンサ48の出力がリッチに反転する時間を検出することができず、非同期噴射減量気筒数Ninjの補正処理を行うことはできない。従って、この場合はステップS50へ進み、判定許可フラグXjudgの値をOFFに設定する。
以上のように図7及び図8の処理によれば、フューエルカット終了後、Oセンサ48の出力が反転するまでの時間に基づいて、非同期噴射補正係数Kinjを変更することができる。そして、非同期噴射補正係数Kinjに基づいて各気筒の非同期噴射量を補正することができるため、排気浄化触媒42の酸素吸蔵状態に応じて非同期噴射量を高精度に制御することが可能となる。また、非同期噴射による燃料が最も早く筒内に吸入される気筒から優先的に非同期噴射が行われるため、フューエルカット直後の極めて短い時間内で非同期噴射を完了することが可能となる。
以上説明したように実施の形態2によれば、フューエルカット終了後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に基づいて、各気筒の非同期噴射量を可変するため、非同期噴射量を高精度に制御することが可能となる。従って、フューエルカット直後に排気浄化触媒42の酸素吸蔵量を緻密に制御することが可能となり、フューエルカット直後のNOxの排出を抑えるとともに、排気浄化触媒42が過剰なリッチ状態となって触媒臭が発生してしまうことを抑止することが可能となる。
なお、上述した各実施形態では、フューエルカット後、Oセンサ48の出力がリッチに反転するまでの時間に基づいて非同期噴射量を制御しているが、フューエルカット後の吸入空気量Gaの積算値に基づいて非同期噴射量を制御することとしても良い。この場合においても、吸入空気量Gaの積算値に基づいて排気浄化触媒42の酸素吸蔵状態を判断することができるため、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の各実施形態にかかる内燃機関の制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。 各気筒において、非同期噴射による噴射燃料を最も早く筒内に吸入可能なクランク角の範囲を示すタイミングチャートである。 実施の形態1のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 図3のステップS5〜S8で行われる処理において、経過時間カウンタTafcの値と非同期噴射量との関係を示す模式図である。 図3のステップS11で行われる処理を詳細に示すフローチャートである。 実施の形態2で行われる制御の一例を模式的に示す図である。 実施の形態2のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 図3のステップS11で行われる処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
30 燃料噴射弁
40 ECU
42 排気浄化触媒
48 Oセンサ

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に配置される排気浄化触媒と、
    前記排気浄化触媒の下流に配置され、排気ガス中の酸素濃度を検出する検出手段と、
    車両減速時に内燃機関への燃料供給を停止して、燃料カット運転を行う燃料カット運転手段と、
    前記燃料カット運転から通常運転に復帰した際に非同期燃料噴射を行う非同期燃料噴射手段と、
    前記燃料カット運転の終了後、前記検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段の検出値が燃料リーンから燃料リッチに反転するまでの時間に応じて、前記非同期燃料噴射を行う気筒数を可変することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に前記非同期燃料噴射を停止することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が遅く筒内に吸入される気筒から順番に前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を減量することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を可変する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に前記非同期燃料噴射を実施する気筒を決定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記非同期燃料噴射による燃料噴射量を増量する場合は、前記非同期燃料噴射による燃料が早く筒内に吸入される気筒順に前記燃料噴射量を増量することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009197727A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置および制御方法
US20150167522A1 (en) * 2013-12-18 2015-06-18 Hyundai Motor Company Exhaust gas purifying system for vehicle
JP2015166565A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 株式会社デンソー エンジン制御装置
JP2020045814A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置

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