JP2007177654A - Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置 - Google Patents

Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置に関し、内燃機関の気筒内の熱発生パターンを表すためのWiebe関数のパラメータを精度良く決定することを目的とする。
【解決手段】
【数1】
Figure 2007177654

上記(I)式(ただし、Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量、Qtotal[J]:気筒内に供給された燃料の熱量、θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度、θ[degCA]:燃焼期間、m:形状パラメータ、k:効率)で表されるWiebe関数のパラメータを決定するに際し、内燃機関の気筒内における実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合αを求める。その実燃焼割合αに基づいて、下記(II)式により、形状パラメータmの値を決定する。
【数2】
Figure 2007177654

【選択図】なし

Description

本発明は、Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置に係り、内燃機関の気筒内の熱発生を表すWiebe関数のパラメータを決定するのに好適なWiebe関数パラメータの決定方法および決定装置に関する。
近年、内燃機関の気筒内の熱発生をWiebe関数によって推定する試みがなされている。Wiebe関数によれば、クランク角度毎の熱発生率や燃焼割合等を算出することができ、更に、それらの値から筒内圧や図示トルク等を算出することができる。ゆえに、気筒内の熱発生をWiebe関数によって正確に推定することができれば、Wiebe関数による推定値を内燃機関の制御等に利用することができる。
内燃機関の気筒内の熱発生をWiebe関数によって推定するためには、Wiebe関数に含まれるいくつかのパラメータの値を精度良く決定する必要がある。それらのパラメータの値は、空燃比、機関回転数、負荷率、点火時期などの運転条件によって異なり、また、エンジンの機種によっても異なるものと考えられる。
特開2004−332659号公報には、Wiebe関数を利用して点火時期をMBT(Minimum advance for the Best Torque)付近に制御する技術が開示されている。この公報では、同一エンジンのMBTにおいては、燃焼期間の長さにかかわらず熱発生率の形状が同じになり、かつ熱発生率が最大となるときのクランク角度および燃焼割合も一定になることを仮定している。そして、Wiebe関数パラメータのうち、熱発生率形状に関与するaおよびmを定数とし、それらの値を実験で求めることとしている(上記公報の段落番号0030参照)。なお、上記公報でのパラメータ「n」が本明細書における「m」に相当する。
特開2004−332659号公報
しかしながら、上記公報には、Wiebe関数パラメータのaおよびmを実験データから求める具体的な方法については何ら開示されていない。また、本発明者の知見によれば、同一エンジンのMBTにおいても、aやmの値は運転条件によって変化し、一定とはならない。また、種々の制御が行われる現代のエンジンにおいては、必ずしも点火時期をMBTに合わせればよいとは限らない。このため、MBT以外の点火時期の下でのトルク等を推定する要請も存在し、そのためには点火時期の変化によるaやmの値の変化傾向を把握する必要がある。
このように、Wiebe関数を内燃機関の制御等に実際に利用するには、様々な運転条件の下でWiebe関数のパラメータを精度良く決定して、それらの値が運転条件に応じてどのように変化するかを正確に把握することが必要である。しかしながら、従来、Wiebe関数のパラメータを精度良く決定する手法は確立されていないのが実状である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関の気筒内の熱発生パターンを表すためのWiebe関数のパラメータを精度良く決定することのできるWiebe関数パラメータの決定方法および決定装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、
Figure 2007177654
(ただし、
Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量
total[J]:気筒内に供給された燃料の熱量
θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度
θ[degCA]:燃焼期間
m:形状パラメータ
k:効率)
上記(I)式またはこれと等価な式で表されるWiebe関数のパラメータを決定する方法であって、
内燃機関の気筒内におけるクランク角度毎の実熱発生率を求めるステップと、
実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合αを求めるステップと、
前記実燃焼割合αに基づいて、下記(II)式またはこれと等価な式により、形状パラメータmの値を決定するステップと、
を備えることを特徴とする。
Figure 2007177654
また、第2の発明は、第1の発明において、
実熱発生率の積分値を総発熱量kQtotalとして求めるステップと、
実熱発生率の最大値をβとしたとき、この実熱発生率最大値βと、前記総発熱量kQtotalと、前記形状パラメータmの値とに基づいて、下記(III)式またはこれと等価な式により、a/θ m+1の値を決定するステップと、
を更に備えることを特徴とする。
Figure 2007177654
また、第3の発明は、第2の発明において、
実熱発生率が最大となったときのクランク角度をθATDC [degATDC]とし、内燃機関の実点火時期をSA[degBTDC]としたとき、前記クランク角度θATDC と、前記実点火時期SAと、前記形状パラメータmの値と、前記a/θ m+1の値とに基づいて、下記(IV)および(V)式、またはこれらと等価な式により、実点火時期とWiebe関数の熱発生開始点とのズレ量を表す熱発生開始点ズレ量θ[degCA]の値を決定するステップを更に備えることを特徴とする。
Figure 2007177654
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
実熱発生率の積分値を総発熱量kQtotalとして求めるステップと、
気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalの値を求めるステップと、
前記総発熱量kQtotalを前記Qtotalの値で除することにより、効率kの値を決定するステップと、
を更に備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、
Figure 2007177654
(ただし、
Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量
total[J]:気筒内に供給された燃料の熱量
θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度
θ[degCA]:燃焼期間
m:形状パラメータ
k:効率)
上記(VI)式またはこれと等価な式で表されるWiebe関数のパラメータを決定する装置であって、
内燃機関の気筒内におけるクランク角度毎の実熱発生率を求める実熱発生率取得手段と、
実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合αを求める実燃焼割合取得手段と、
前記実燃焼割合αに基づいて、下記(VII)式またはこれと等価な式により、形状パラメータmを決定するパラメータ決定手段と、
を備えることを特徴とする。
Figure 2007177654
第1の発明によれば、内燃機関の気筒内での実際の熱発生パターンに、Wiebe関数が高い精度で適合するように、形状パラメータmの値を精度良く決定することができる。すなわち、最小二乗法や近似計算などの処理を行う必要がないので、誤差が生じにくく、高精度に形状パラメータmを算出することができる。また、演算負荷が小さく、容易に算出処理を行うことができる。
第2の発明によれば、内燃機関の気筒内での実際の熱発生パターンに、Wiebe関数が更に高い精度で適合するように、a/θ m+1の値を精度良く決定することができる。
第3の発明によれば、内燃機関の気筒内での実際の熱発生パターンに、Wiebe関数が更に高い精度で適合するように、熱発生開始点ズレ量θの値を精度良く決定することができる。
第4の発明によれば、内燃機関の気筒内での実際の熱発生パターンに、Wiebe関数が更に高い精度で適合するように、効率kの値を精度良く決定することができる。
第5の発明によれば、内燃機関の気筒内での実際の熱発生パターンに、Wiebe関数が高い精度で適合するように、形状パラメータmの値を精度良く決定することができる。すなわち、最小二乗法や近似計算などの処理を行う必要がないので、誤差が生じにくく、高精度に形状パラメータmを算出することができる。また、演算負荷が小さく、容易に算出処理を行うことができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1で用いられるシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。内燃機関10には、クランク角を検出するクランク角センサ12が組み込まれている。クランク角センサ12は、クランク軸が所定回転角だけ回転する毎に、Hi出力とLo出力を反転させるセンサである。クランク角センサ12の出力によれば、クランク角度(クランク軸の回転位置)や、機関回転数NEなどを検知することができる。また、内燃機関10には、筒内圧センサ18が組み込まれている。筒内圧センサ18によれば、筒内(燃焼室内)に生ずる圧力を検出することができる。
内燃機関10の吸気通路19の途中には、サージタンク20が設けられている。サージタンク20には、その内部の圧力、すなわち吸気管圧力を検出する吸気圧センサ21が設置されている。吸気圧センサ21の出力によれば、内燃機関10の負荷率KL[%]などを取得することができる。
また、吸気通路19には、その内部を流通する吸入空気量GAを検出するエアフローメータ22が配置されている。エアフローメータ22の下流には、スロットル弁24が配置されている。スロットル弁24の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ26が組み付けられている。
内燃機関10の吸気ポートには、ガソリン等の燃料を噴射するための燃料噴射弁28が配設されている。なお、本発明における内燃機関は、このようなポート噴射式の内燃機関に限定されるものではなく、筒内直接噴射式の内燃機関でも良く、あるいはポート噴射と筒内噴射とを併用する内燃機関でも良い。
また、内燃機関10には、燃焼室内の混合気に点火するための点火プラグ30が設置されている。更に、内燃機関10の排気通路32には、排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ33が設置されている。また、排気通路32には、排気ガスを浄化するための触媒34が組み込まれている。
本実施形態のシステムは、制御装置およびパラメータ決定装置としてのECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50には、上述した各種のセンサからセンサ信号が供給されている。ECU50は、それらのセンサ信号に基づいて、燃料噴射弁28や、点火プラグ30などの各種アクチュエータを制御することができる。更に、ECU50は、クランク角センサ12、筒内圧センサ18等のセンサ信号に基づいて、後述するWiebe関数パラメータの決定処理を行うことができる。
[Wiebe関数]
Wiebe関数によれば、内燃機関の気筒内の熱発生率dQ/dθおよび燃焼割合Q/kQtotalは、それぞれ、下記(1)および(2)式で表される。
Figure 2007177654
上記(1)および(2)式中の各記号の意味は、下記の通りである。
Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量
total[J]:気筒内に供給された燃料の熱量
θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度
θ[degCA]:燃焼期間
m:形状パラメータ
k:効率
図2は、クランク角度毎の熱発生率を示す図である。図2中、実線で示すグラフは、上記(1)式のWiebe関数による熱発生率dQ/dθであり、破線で示すグラフは、実験により求められた実熱発生率である。なお、実熱発生率は、後述するように、筒内圧の実測データに基づいて算出することができる。
本発明によれば、後述する方法によってWiebe関数のパラメータを精度良く決定することができ、その結果、図2に示すように、実熱発生率をWiebe関数によって精度良く近似することができる。以下、Wiebe関数の各パラメータについて説明する。
(燃焼期間θ
図2に示すように、燃焼期間θは、燃焼による熱の発生が継続する期間をクランク角度で表したものとしての物理的意味を有している。
(形状パラメータm)
形状パラメータmは、図2のようなグラフにおける熱発生率dQ/dθの形状に大きく関与するパラメータであり、特に、熱発生率が最大値をとるクランク角度に大きく関与するパラメータである。
(熱発生開始点ズレ量θ
図2に示すように、上記Wiebe関数においては、クランク角度θ=0のときに熱発生率dQ/dθ=0であり、θが0を超えたところから熱発生が開始する。つまり、本実施形態では、Wiebe関数上での熱発生開始点をθ=0としており、θは熱発生開始後の経過クランク角度を表す値である。
本発明者の知見によれば、Wiebe関数の熱発生開始点を実際の点火時期SAに一致させることとすると、Wiebe関数を実熱発生率に必ずしも精度良く適合させることができない。そこで、本実施形態では、Wiebe関数の熱発生開始点(θ=0)を実際の点火時期SAと異なる点とすることとした。そして、その両者のズレ量を熱発生開始点ズレ量θとして表し、これをWiebe関数のパラメータとして導入することとした。すなわち、熱発生開始点ズレ量θ[degCA]は、Wiebe関数の熱発生開始点と、実点火時期SAとのズレ量をクランク角度で表すパラメータである(図2参照)。なお、本実施形態のWiebe関数は、0≦θ≦θの範囲で定義されるものであるので、この熱発生開始点ズレ量θは、上記(1)および(2)式中には表れない。
(効率k)
上記(1)および(2)式中、気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalは、筒内に供給された燃料量に、その燃料の低位発熱量を乗ずることにより算出することができる。なお、低位発熱量は、真発熱量とも呼ばれる物性値である。低位発熱量とは、単位量の燃料が完全燃焼したときに発生する熱量から、燃料中に含まれる水分および燃焼によって生じる水分を蒸発させるのに必要な熱量(潜熱)を差し引いた残りの熱量を意味する。図1に示すシステムにおいては、Qtotalの値は、燃料の低位発熱量が既知であるものとして、燃料噴射弁28からの燃料噴射量に基づいて算出することができる。あるいは、空燃比A/Fおよび筒内空気量(負荷率KL)からQtotalを算出することもできる。
内燃機関における燃焼では、冷却損失や燃料の燃え残りなどに起因して、何らかの熱損失を伴うのが普通である。このため、気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalが全部そのまま気筒内の発熱量Qに変換されることは実際上はあり得ない。本実施形態では、このことをWiebe関数に反映させるパラメータとして、効率kを導入することとした。すなわち、効率kは、気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalが発熱量Qに変換される効率としての物理的意味を有しており、0<k<1なる範囲の数である。
効率kを用いると、気筒内での総発熱量は、Qtotalにkを乗じたkQtotalとして表すことができる。総発熱量kQtotalは、図2において、実熱発生率を示す破線と、熱発生率dQ/dθ=0の直線とがグラフ上で囲む面積に相当する。つまり、総発熱量kQtotalの値は、実熱発生率を積分することによって算出することが可能である。そのようにして算出された総発熱量kQtotalを、上述の方法で算出したQtotalで除することにより、効率kの値を求めることができる。
上記のように総発熱量がkQtotalとして表されるので、あるクランク角度θにおける燃焼割合は、そのクランク角度θまでの発熱量Qと、総発熱量kQtotalとの比Q/kQtotalとして表すことができる。この燃焼割合Q/kQtotalは、Wiebe関数によれば、上記(2)式で表される。上記(2)式をθで微分すると、上記(1)式が得られる。この意味で、上記(2)式は、上記(1)式と等価である。
(パラメータa)
燃焼割合の本来の定義からすると、燃焼割合の値は、燃焼終了時に100%、すなわち1となるべきである。これに対し、Wiebe関数では、その性質上、燃焼終了時に燃焼割合の値が1とならない。すなわち、Wiebe関数では、上記(2)式にθ=θを代入して得られる通り、燃焼終了時の燃焼割合の値は、下記式で表される。この下記式の右辺の値は1とすることができない。
Q/kQtotal(θ=θ)=1−exp(−a)
このように、パラメータaは、Wiebe関数上での燃焼終了時の燃焼割合の値に関与するパラメータであり、図2のようなグラフにおける熱発生率dQ/dθの形状にも関与するパラメータである。
従来、次のようにして、このパラメータaを定数と仮定する方法がある。すなわち、Wiebe関数上での燃焼終了時の燃焼割合の値{1−exp(−a)}を1に近い所定の値(例えば0.999)と等しいと仮定すれば、aは定数(例えば6.9)として求まる。しかしながら、本発明者の知見によれば、このようにしてaを定数とする方法では、Wiebe関数による熱発生率dQ/dθのグラフ上での形状を、実熱発生率の形状に必ずしも精度良く適合させることはできない。このため、aの値は、定数とすべきでなく、機種や運転条件に応じて変化するものであると考えられる。
本発明では、後述するように、パラメータaを含むa/θ m+1の値を決定することができる。このa/θ m+1の値を決定することで、機種や運転条件の違いによるaの値の変動をWiebe関数に精度良く反映させることができる。
(形状パラメータmの決定方法)
本実施形態では、熱発生率が最大となったときの燃焼割合に着目することにより、形状パラメータmを決定することができる。熱発生率が最大となったときの燃焼割合は、図2に示すように、熱発生率のグラフが囲む全部の面積に対する、熱発生率が最大となるクランク角度までの面積(図2中の実線ハッチング部分)の割合で表される。
まず、上記(1)式をθで微分し、dQ/dθ=0とおくことにより、Wiebe関数による熱発生率dQ/dθが最大となるクランク角度θを求める。下記の式展開を行うことにより、クランク角度θを表す式が得られる。
Figure 2007177654
上記(3)式で表されるクランク角度θを上記(2)式に代入することにより、Wiebe関数による熱発生率dQ/dθが最大となるクランク角度θでの燃焼割合は、下記(4)式で表すことができる。
Figure 2007177654
上記(4)式に示されるように、熱発生率が最大となるクランク角度での燃焼割合は、Wiebe関数上では形状パラメータmのみの関数で表される。そこで、これに対応する実測値を求め、その実測値を上記(4)式の右辺と等しいとおけば、mを決定することができる。
すなわち、実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合をαとすると、このαを上記(4)式の右辺と等しいとおくことにより、形状パラメータmを下記(5)式で決定することができる。
Figure 2007177654
(a/θ m+1の決定方法)
上記(3)式で表されるクランク角度θを上記(1)式に代入することにより、Wiebe関数による熱発生率の最大値(dQ/dθ)maxは、下記(6)式で表すことができる。
Figure 2007177654
よって、実熱発生率の最大値をβとすると、この最大値βが上記(6)式の下段と等しいとおくことにより、下記式が得られる。
Figure 2007177654
上記(7)式の右辺において、a/θ m+1以外の部分は、総発熱量kQtotalおよび形状パラメータmのみで表されている。総発熱量kQtotalの値は、前述したように、実熱発生率を積分することによって算出することが可能である。そして、mの値は、上記(5)式により決定することができる。よって、それらの値と、実熱発生率最大値βとを上記(7)式に代入することにより、a/θ m+1の値を決定することができる。
(熱発生開始点ズレ量θの決定方法)
図3は、熱発生開始点ズレ量θを決定する方法を説明するための図である。本実施形態では、Wiebe関数による熱発生率が最大となる位置と、実熱発生率が最大となる位置とを一致させることにより、熱発生開始点ズレ量θを決定する。すなわち、実熱発生率が最大となったときのクランク角度をθATDC [degATDC]としたとき、Wiebe関数上で熱発生率が最大となるクランク角度θの位置がθATDC に一致するようにする。
図3から判るように、実点火時期をSA[degBTDC]とし、θとθATDC との位置が一致するものとすると、SA、θATDC 、θ、およびθの間に、下記(9)式が成り立つ。また、上記(3)式は、下記(8)式のように変形することができる。
Figure 2007177654
上記(8)式によれば、先に決定されたmとa/θ m+1との値に基づいてクランク角度θを算出することができる。そして、そのθと、実点火時期SAと、実測データから得られるθATDC とを上記(9)式に代入することにより、熱発生開始点ズレ量θを決定することができる。
以上の方法により、m、k、a/θ m+1、およびθの値をそれぞれ決定することができる。ここで、上記(1)式のWiebe関数は、下記式のように変形することができる。
Figure 2007177654
上記(10)式によれば、m、k、a/θ m+1、およびθの値が決定されれば、Wiebe関数を具体的に記述することができることが判る。すなわち、本実施形態では、Wiebe関数パラメータとして、m、k、a/θ m+1、およびθの4つの値を決定すればよく、燃焼期間θおよびパラメータaの値は個別には決定しなくてもよいことが判る。
[実施の形態1における具体的処理]
図4は、上述した原理に基づいてWiebe関数パラメータを決定するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図4に示すルーチンによれば、まず、内燃機関10の運転中に、クランク角センサ12および筒内圧センサ18の出力に基づいて、クランク角度毎の筒内圧(燃焼圧)P[Pa]が計測される(ステップ100)。このステップ100において、筒内圧Pを計測するクランク角度間隔は、特に限定されないが、例えば1degCA間隔とすることができる。また、筒内圧Pの計測は、全クランク角度範囲(0〜720°)に渡って行わなくてもよく、実際の燃焼期間が含まれる範囲で行えばよい。
次に、上記ステップ100で実測されたクランク角度毎の筒内圧Pに基づいて、下記の方法により、クランク角度毎の実熱発生率が算出される(ステップ102)。熱力学上のエネルギー保存則によれば、実熱発生率dQ/dθは、筒内圧Pと筒内容積V[m3]とを用いて、次式で表される。なお、次式中のクランク角度θは、前記Wiebe関数におけるθではなく、1サイクルが0〜720°で表される通常のクランク角度を示すものとする。
Figure 2007177654
上記(11)式中、κは比熱比であり、燃焼ガスの組成などに基づいて定まる既知の値である。また、筒内容積Vおよびその変化率dV/dθは、クランク角度θに応じて幾何学的に決まる既知の値である。よって、それらの既知の値と、上記ステップ100で実測されたクランク角度毎の筒内圧Pの値とを上記(11)式に代入することにより、クランク角度毎の実熱発生率を算出することができる。
次いで、総発熱量kQtotalが算出される(ステップ104)。具体的には、上記ステップ102で算出されたクランク角度毎の実熱発生率を積分(積算)することにより、総発熱量kQtotalが算出される。
次いで、効率kの値が決定される(ステップ106)。具体的には、まず、燃料噴射弁28からの燃料噴射量等に基づいて、気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalが算出される。そして、上記ステップ104で算出された総発熱量kQtotalをこのQtotalで除することにより、効率kが算出される。
次いで、上記ステップ102で算出されたクランク角度毎の実熱発生率のうちの最大値およびそのときのクランク角度を見つけ出すことにより、実熱発生率最大値βと、そのときのクランク角度θATDC とが取得される(ステップ108)。
次いで、実熱発生率が最大となったクランク角度θATDC での実燃焼割合αが算出される(ステップ110)。具体的には、上記ステップ102で算出されたクランク角度毎の実熱発生率をクランク角度θATDC まで積分(積算)した値を、上記ステップ104で算出された総発熱量kQtotalで除することにより、実燃焼割合αが算出される。
次いで、形状パラメータmの値が決定される(ステップ112)。具体的には、上記ステップ110で算出された実燃焼割合αを上記(5)式に代入することにより、mが算出される。
次いで、a/θ m+1の値が決定される(ステップ114)。具体的には、上記ステップ104で算出された総発熱量kQtotalと、上記ステップ108で取得された実熱発生率最大値βと、上記ステップ112で算出された形状パラメータmとを上記(7)式に代入することにより、a/θ m+1が算出される。
次いで、熱発生開始点ズレ量θの値が決定される(ステップ116)。具体的には、ECU50が設定している実点火時期SAと、上記ステップ108で取得された実熱発生率が最大となるクランク角度θATDC と、上記ステップ112で算出された形状パラメータmと、上記ステップ114で算出されたa/θ m+1とを上記(8)および(9)式に代入することにより、熱発生開始点ズレ量θが算出される。
以上説明したルーチンにより、内燃機関10での実測データに基づいて、Wiebe関数パラメータであるm、k、a/θ m+1、およびθの値をそれぞれ決定することができる。本発明によれば、内燃機関10での実測データから上記の数式による計算処理を行うことによって直接的に各Wiebe関数パラメータを算出することができる。このため、誤差が生じ易い最小二乗法や近似計算などを行う必要がない。それゆえ、各Wiebe関数パラメータを極めて精度良く決定することができ、実機での熱発生パターンに高精度に適合したWiebe関数を得ることができる。また、Wiebe関数パラメータの算出に要する演算負荷も少なく、容易に各Wiebe関数パラメータを算出することができる。
各Wiebe関数パラメータの値は、内燃機関10の運転条件(点火時期SA、機関回転数NE、空燃比A/F、負荷率KL等)によって異なるものと考えられる。本発明によれば、例えば内燃機関10の制御ロジックの開発段階において、図4に示すルーチンに従って各Wiebe関数パラメータを決定する操作を、複数の異なる運転条件に対して行うことにより、各Wiebe関数パラメータと、点火時期SA、機関回転数NE、空燃比A/F、負荷率KL等の運転条件パラメータとの関係を正確に把握することができる。そして、そのようにして把握した関係を利用すれば、あらゆる運転条件に対してWiebe関数を精度良く決定することができ、そのWiebe関数を利用して内燃機関10の筒内圧Pやトルクなどを精度良く予測(推定)することができる。よって、内燃機関10の制御ロジックの検討などを行う際、従来は多数の運転条件について筒内圧Pやトルクなどを実測する作業が必要であるが、本発明によればそのような実測作業をWiebe関数に基づく推定処理で置き換えることができる。このため、実機データの計測点数を大幅に削減することができ、開発工数、開発コストを大幅に削減することができる。
また、上記のようにして把握された各Wiebe関数パラメータと運転条件との関係は、マップや演算式の形にして、車載用ECUに記憶させておくこともできる。そのようにすれば、内燃機関10を車両に搭載した状態で、種々の運転条件下における内燃機関10の筒内圧Pやトルクをシミュレーションにより精度良く予測することができる。そして、その予測結果を利用して、例えばトルクデマンド制御やドライバビリティ改善制御などを精度良く行うことが可能となる。
また、図4に示すようなルーチンは、車載用ECUに実行させることも可能である。例えば、図4に示すようなルーチンを車載用ECUによって実行することによって算出されたm、k、a/θ m+1、θの値を学習することにより、ECUに記憶されたそれらのマップを、経時変化や個体差に応じて補正する制御を行うことができる。
また、本実施形態では、前述したように、(a)実熱発生率最大値β、(b)実熱発生率が最大値βをとったときのクランク角度θATDC 、(c)実熱発生率が最大値βをとったときの実燃焼割合α、に基づいて各Wiebe関数パラメータを決定している。本発明者の知見によれば、これら(a)〜(c)の値は、点火時期SA、機関回転数NE、空燃比A/F、負荷率KL等の運転条件に応じて連続的に変化することが実験的に確かめられている。この点からも、本実施形態のWiebe関数パラメータの決定方法が極めて妥当であることが認められる。
なお、本実施形態では、前記のような各種の数式を利用したが、本発明では、それらの数式は前記のものと完全に同じである必要はなく、それらと等価な数式を利用してもよい。また、本発明では、m、k、a/θ m+1、θの全部の値を前述した方法によって決定しなくても良く、k、a/θ m+1、θの値については他の方法によって決定してもよい。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ100および102の処理を実行することにより前記第5の発明における「実熱発生率取得手段」が、上記ステップ104,108および110の処理を実行することにより前記第5の発明における「実燃焼割合取得手段」が、上記ステップ112の処理を実行することにより前記第5の発明における「パラメータ決定手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1で用いられるシステム構成を説明するための図である。 クランク角度毎の熱発生率を示す図である。 熱発生開始点ズレ量θを決定する方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 クランク角センサ
18 筒内圧センサ
21 吸気圧センサ
30 点火プラグ
33 空燃比センサ
34 触媒
50 ECU(Electronic Control Unit)

Claims (5)

  1. Figure 2007177654
    (ただし、
    Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量
    total[J]:気筒内に供給された燃料の熱量
    θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度
    θ[degCA]:燃焼期間
    m:形状パラメータ
    k:効率)
    上記(I)式またはこれと等価な式で表されるWiebe関数のパラメータを決定する方法であって、
    内燃機関の気筒内におけるクランク角度毎の実熱発生率を求めるステップと、
    実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合αを求めるステップと、
    前記実燃焼割合αに基づいて、下記(II)式またはこれと等価な式により、形状パラメータmの値を決定するステップと、
    を備えることを特徴とするWiebe関数パラメータの決定方法。
    Figure 2007177654
  2. 実熱発生率の積分値を総発熱量kQtotalとして求めるステップと、
    実熱発生率の最大値をβとしたとき、この実熱発生率最大値βと、前記総発熱量kQtotalと、前記形状パラメータmの値とに基づいて、下記(III)式またはこれと等価な式により、a/θ m+1の値を決定するステップと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載のWiebe関数パラメータの決定方法。
    Figure 2007177654
  3. 実熱発生率が最大となったときのクランク角度をθATDC [degATDC]とし、内燃機関の実点火時期をSA[degBTDC]としたとき、前記クランク角度θATDC と、前記実点火時期SAと、前記形状パラメータmの値と、前記a/θ m+1の値とに基づいて、下記(IV)および(V)式、またはこれらと等価な式により、実点火時期とWiebe関数の熱発生開始点とのズレ量を表す熱発生開始点ズレ量θ[degCA]の値を決定するステップを更に備えることを特徴とする請求項2記載のWiebe関数パラメータの決定方法。
    Figure 2007177654
  4. 実熱発生率の積分値を総発熱量kQtotalとして求めるステップと、
    気筒内に供給された燃料の熱量Qtotalの値を求めるステップと、
    前記総発熱量kQtotalを前記Qtotalの値で除することにより、効率kの値を決定するステップと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のWiebe関数パラメータの決定方法。
  5. Figure 2007177654
    (ただし、
    Q[J]:内燃機関の気筒内の発熱量
    total[J]:気筒内に供給された燃料の熱量
    θ[degCA]:熱発生開始後の経過クランク角度
    θ[degCA]:燃焼期間
    m:形状パラメータ
    k:効率)
    上記(VI)式またはこれと等価な式で表されるWiebe関数のパラメータを決定する装置であって、
    内燃機関の気筒内におけるクランク角度毎の実熱発生率を求める実熱発生率取得手段と、
    実熱発生率が最大となったクランク角度での実燃焼割合αを求める実燃焼割合取得手段と、
    前記実燃焼割合αに基づいて、下記(VII)式またはこれと等価な式により、形状パラメータmを決定するパラメータ決定手段と、
    を備えることを特徴とするWiebe関数パラメータの決定装置。
    Figure 2007177654
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