JP2007176911A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】過度に傷みの蓄積した毛先に生じる跳ねやうねりを修復して本来の状態に回復させ、またその発生を抑制することができ、かつ毛髪の感触悪化を抑えるとともに根元から毛先まで均一に染色することができる染毛剤の提供。
【解決手段】成分(A)〜(C)を含有し、pHが8〜12である染毛剤組成物。
(A) 一般式(1)で表されるピリジニウム塩
Figure 2007176911

〔式中、R1は炭素数8〜14の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、またX-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンを示す。〕
(B) 酸化剤
(C) トルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール又はこれらの酸付加塩
【選択図】なし

Description

本発明は、特定のピリジニウム塩を含む染毛剤であって、毛髪の損傷の蓄積により毛先に生じる跳ねやうねりを修復して本来の状態に回復させ、またその発生を抑制することができ、かつ損傷による毛髪の感触悪化を抑えることができ、しかも根元から毛先まで均一に染色することができる染毛剤組成物に関する。
毛髪の染色には、アルカリ剤、酸化剤等の共存下での酸化染料中間体(プレカーサーとカップラー)の酸化カップリング反応を利用した染毛剤が広く使用されている。しかしながら、酸化剤を含有する染毛剤は、毛髪損傷を引き起こすことがあり、キューティクルのリフトアップや剥離、システイン酸の生成、毛髪内脂質の減少が生じるだけでなく、染毛した髪の感触や外観が悪くなりやすい。感触や外観の悪化現象としては、シャンプー時又は乾燥時に指のひっかかり感、きしみ感、ごわつき感等を生じたり、髪の色/つや、まとまりが悪くなったりしてしまう。更にこのような毛髪損傷は、染色又は脱色を繰り返すと蓄積されるために毛先部分で顕著であり、その症状としては毛先部分の跳ねやうねりにつながる。また、根元部分と毛先部分での損傷度の違いは、染色むらが生じやすくなったり、毛先部分の色がシャンプーによる洗髪で落ちやすくなったりする等の問題も引き起こす。
そこで毛髪損傷及び感触・外観の悪化を解決する1つの方法として、コンディショニング作用を持つ添加剤を使用することが行われている。例えば、酸化染毛剤にある種のアミノ変性ポリシロキサン等のシリコーン誘導体を添加すること(特許文献1参照)、カチオン性ポリマーを添加すること(特許文献2参照)などが提案されている。しかしこれらのコンディショニング成分は、十分な効果を発揮するのに必要な量を配合すると染色力又は脱色力を低下させてしまうという欠点があり、満足しうるものではなかった。
一方、毛髪をまっすぐにする方法(くせ毛の矯正方法)として、特定の有機酸、スルホン酸化合物及び有機溶剤を併用する方法が提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、毛先に生じる跳ねやうねりを抑え本来の状態に回復させるには十分なものではなく、また毛髪の染色や脱色を目的としたものではなかった。
特開昭63-51315号公報 米国特許第4362528号明細書 特開平8-92043号公報
そこで、本発明は、過度に傷みの蓄積した毛先に生じる跳ねやうねりを修復して本来の状態に回復させ、またその発生を抑制することができ、かつ毛髪の感触悪化を抑えるとともに根元から毛先まで均一に染色することができる染毛剤を提供すること、及びその染毛剤を用いて毛髪を染色する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、特定のピリジニウム塩、酸化剤及び特定のプレカーサーを併用することで、上記課題が解決されることを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが8〜12である染毛剤組成物を提供するものである。
(A) 一般式(1)で表されるピリジニウム塩
Figure 2007176911
〔式中、R1は炭素数8〜14の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、またX-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンを示す。〕
(B) 酸化剤
(C) トルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール又はこれらの酸付加塩
また本発明は、上記染毛剤組成物がアルカリ剤を含有する第1剤と成分(B)を含有する第2剤とを有し、その第1剤と第2剤とを使用直前に混合し、毛髪に適用し、所定時間放置後、洗い流す毛髪の染色方法を提供するものである。
本発明の染毛剤は、毛髪の損傷の蓄積により毛先に生じる跳ねやうねりを修復して本来の状態に回復させ、またその発生を抑制することができ、かつ損傷による毛髪の感触悪化を抑えることができ、しかも根元から毛先まで均一に染色することができる。
本発明の染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型として、又は、更に第3剤として過硫酸塩(例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム)等の造粒物からなる粉末状酸化剤を組み合わせてなる三剤型の形態で使用できる。以下、本発明において「全組成物」とは、二剤型の場合には第1剤及び第2剤を混合した使用直前の組成物全体をいい、三剤型の場合は、第1剤、第2剤及び第3剤を混合した使用直前の組成物全体をいう。
本発明の染毛剤組成物のpH(25℃)は、使用時(混合時)にpH8〜12であって、特に染毛・脱色効果と皮膚刺激性の点からpH9〜11が好ましい。また、混合前の第1剤のpHはpH8〜12が好ましく、混合前の第2剤のpHは2〜5が好ましい。pH調整剤としては、下記に示すアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
成分(A)は、一般式(1)で表されるピリジニウム塩であり、一般式(1)中のR1の炭素数は10〜12が好ましい。X-のハロゲン化物イオンとしては、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、臭化物イオン等が挙げられ、アルキル硫酸イオンとしてはメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等が挙げられ、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンとしては、メタンスルホン酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオン等が挙げられる。このうち、ハロゲン化物イオンが好ましい。
成分(A)のピリジニウム塩は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、うねりの抑制効果、染毛処理中の感触及び組成物の安定性の良さの観点から、全組成物中の0.1〜10重量%が好ましく、更には0.1〜5重量%、特に0.1〜2重量%が好ましい。
成分(B)の酸化剤は第2剤に含むことが好ましい。但し、成分(B)としての酸化剤には、第3剤に使用される過硫酸塩は含まない。酸化剤としては、過酸化水素、及び過酸化水素あるいは酸素の発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化剤の含有量は、十分な染毛・脱色効果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水素換算量として、全組成物中の0.1〜12重量%、更には0.5〜9重量%、特に1〜6重量%が好ましい。
本発明において、成分(C)のトルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール又はこれらの酸付加塩は、酸化染料中間体(プレカーサー)であり、第1剤に含むことが好ましい。この酸付加塩としては、生理学的に許容される酸の付加塩であれば特に限定されないが、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩が好ましいものとして挙げられる。これらトルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール又はこれらの酸付加塩は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよく、その含有量は、それぞれ全組成物中の0.01〜5重量%、特に0.1〜4重量%が好ましい。
本発明の染毛剤を二剤型又は三剤型で使用する場合、第1剤には更にアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩; モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩; 1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩; 炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、十分な染毛・脱色効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、全組成物中の0.05〜15重量%が好ましく、更に0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%が好ましい。
上記アルカリ剤のうち、アンモニア、アルカノールアミン及びそれらの塩が好ましい。アンモウム塩としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムが好ましく、アルカノールアミン及びその塩としてはモノエタノールアミン及びその塩が好ましい。更には、これらの含有量が下記範囲であることが最も好ましい。全組成物中のアンモニア及びその塩をアンモニアとして換算した場合の含有量(X)と、モノエタノールアミン及びその塩をモノエタノールアミンとして換算した場合の含有量(Y)の合計が、十分な染毛・脱色効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激、嗅覚刺激の低減の点から、全組成物中の0.05〜15重量%であることが好ましく、更には0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%であることが好ましい。また、X/Yの重量比が、0.01:1〜2:1であることが好ましく、更には0.02:1〜1:1、特に0.05:1〜0.5:1であることが好ましい。
本発明の染毛剤には、第1剤に直接染料又は酸化染料中間体を含有することができる。
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料、特開2003-342139号公報記載の直接染料等が挙げられる。酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロパラフェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロオルトフェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31等が挙げられる。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。またその含有量は、全組成物中の0.001〜5重量%、特に0.01〜3重量%が好ましい。
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカップラーを用いることができる。プレカーサーとしては、成分(C)以外に、例えばパラフェニレンジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチルパラフェニレンジアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2'-パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
また、カップラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカップラーは、それぞれ2種以上を併用してもよく、プレカーサーの含有量は上記成分(C)との合計量として全組成物中の0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好ましく、またカプラーは全組成物中の0.01〜5重量%、特に0.1〜4重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物には、更に界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤のいずれを使用することもできる。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。
これら界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、全組成物中に0.01〜10重量%が好ましく、特に組成物の安定性(溶剤の可溶化、油剤の乳化等)の点から、0.05〜5重量%が好ましい。
本発明の染毛剤において、更にカチオン性ポリマーを、第1剤、第2剤及び第3剤のいずれか1以上に含有してもよい。カチオン性ポリマーとは、カチオン基又はカチオン基にイオン化され得る基を有するポリマーをいい、全体としてカチオン性となる両性ポリマーも含まれる。すなわち、カチオン性ポリマーとしては、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又はジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む水溶液のもの、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。これらのうち、特に染色処理中の柔らかさ、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時のまとまり易さ及び保湿性という効果及び剤の安定性の点から、ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含むポリマー、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、カチオン化セルロース誘導体が好ましく、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、カチオン化セルロース誘導体がより好ましく、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体が最も好ましい。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体の骨格としては、次の一般式(2)又は(3)で示されるものが好ましい。
Figure 2007176911
〔式中、R2及びR3は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、アリール基(フェニル基等)、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を示し、R4及びR5は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を示し、An-は陰イオン(塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン、メチル硫酸アニオン、リン酸アニオン、硝酸アニオン等) を示す。〕
ジアリル4級アンモニウム塩と共重合体を構成するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩、アクリルアミドが挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩が好ましい。アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩とジアリル4級アンモニウム塩との共重合体は、ジアリル4級アンモニウム塩の構成比率が高く、全体としてカチオン性ポリマーとなる。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体の具体例としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリクオタニウム-6,例えばマーコート100; ONDEO Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム-22,例えばマーコート280,同295;ONDEO Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-7,例えばマーコート550;ONDEO Nalco社)等が挙げられ、なかでもマーコート280、同295が好ましい。
4級化ポリビニルピロリドン誘導体としては、次の一般式(4)で表されるものが好ましい。
Figure 2007176911
〔式中、R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R7、R8及びR9は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を示し、Bは酸素原子又はイミノ基を示し、rは1〜10の整数を示し、sとtはその和が20〜8000となる数を示し、An-は前記と同じ意味を示す。〕
本発明で用いられる4級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子量としては1万〜200万、特に5万〜150万が好ましい。市販品としては、ガフコート734、同755、同755N〔以上、アイエスピー・ジャパン(株)〕等が挙げられる。
カチオン化セルロース誘導体としては、例えば次の一般式(5)で表されるものが好ましい。
Figure 2007176911
〔式中、Gはアンヒドログルコース単位の残基を示し、fは50〜2万の整数を示し、R10は、それぞれ次の一般式(6)で表される置換基を示す。〕
Figure 2007176911
〔式中、R11及びR12は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、gは0〜10の整数を示し、hは0〜3の整数を示し、iは0〜10の整数を示し、R13は炭素数1〜3のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基を、R14、R15及びR16は同一でも異なってもよく、炭素数10までのアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を含む複素環を形成してもよい。An-は前記と同じ意味を示す。〕
カチオン化セルロース誘導体のカチオン置換度、すなわちアンヒドログルコース単位当りのhの平均値は、0.01〜1、特に0.02〜0.5が好ましい。また、g+iの合計は平均1〜3である。カチオン置換度は、0.01未満では十分でなく、また1を超えてもかまわないが反応収率の点より1以下が好ましい。ここで用いるカチオン化セルロース誘導体の分子量は10万〜300万が好ましい。市販品としては、レオガードG、同GP〔以上、ライオン(株)〕、ポリマーJR-125、同JR-400、同JR-30M、同LR-400、同LR-30M(以上、ユニオンカーバイド社)等が挙げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体としてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはセルコートH-100、同L-200(以上、ナショナルスターチアンドケミカル社)等が挙げられる。
これらカチオン性ポリマーは、2種以上を併用してもよく、またその含有量が多いほど効果が高いが、多すぎると安定性不良、剤単独での又は混合時の粘度低下を引き起こす。これらの点から、特に感触の向上の点から、全組成物中の0.001〜20重量%が好ましく、更には0.01〜10重量%、特に0.05〜5重量%が好ましい。
本発明の染毛剤は、優れた使用感を付与するために、更にシリコーン類を含有させることが好ましい。シリコーン類としては、ポリシロキサン類、変性シリコーン類(アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等)、環状ポリシロキサンが挙げられるが、ポリシロキサン類、アミノ変性シリコーンが好ましく、特にジメチルポリシロキサンとアミノ変性シリコーンを併用することがより好ましい。
ポリシロキサン類としては、例えば数平均重合度1000以上、更には1500以上、特に2000以上20000未満の高重合シリコーンが挙げられ、SH200-1,000,000cs〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)〕、TSF451-100MA〔GE東芝シリコーン(株)〕、BY11-026〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンの低粘度シリコーンによる希釈溶液〕、KF9008〔信越シリコーン(株); 高重合シリコーンの環状シリコーンによる希釈溶液〕、BY22-050A〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンのカチオンエマルション〕、BY22-060〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンを低粘度シリコーンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕、BY22-020〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンを流動パラフィンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕、KM904〔信越シリコーン(株);高重合シリコーンを低粘度シリコーンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕などとして市販されているものを用いることができる。
アミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有するシリコーン類であればよく、例えば、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコーンなどがある。好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(7)で表されるものが挙げられる。
Figure 2007176911
〔式中、R17は水酸基、水素原子又はRを示し、Rは置換又は非置換の炭素数1〜20の一価炭化水素基を示し、DはR、基−R'−(NHCH2CH2)jNH2、基OR又は水酸基を示し、R'は炭素数1〜8の二価炭化水素基を示し、jは0〜3の数を示し、p及びqはその和が数平均で、10以上20000未満、好ましくは10以上3000未満、より好ましくは30以上1000未満、更に好ましくは40以上800未満となる数を示す。アミノ当量は200g/mol〜10万g/mol、好ましくは200g/mol〜3万g/mol、より好ましくは400g/mol〜1万g/mol、更に好ましくは600g/mol〜5000g/molである。〕
アミノ変性シリコーンの好適な市販品の具体例としては、SF8451C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),粘度600mm2/s,アミノ当量1700g/mol〕、SF8452C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株), 粘度700mm2/s,アミノ当量6400g/mol〕、SF8457C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),粘度1200mm2/s,アミノ当量1800g/mol〕、KF8003〔GE東芝シリコーン(株),粘度1850mm2/s,アミノ当量2000g/mol〕、KF867〔GE東芝シリコーン(株),粘度1300mm2/s,アミノ当量1700g/mol〕等のアミノ変性シリコーンオイルや、SM8704C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),アミノ当量1800g/mol〕等のアモジメチコーンエマルションが挙げられる。また、アミノ変性シリコーンオイルは、エマルションの形で配合してもよい。アミノ変性シリコーンのエマルションは、機械的乳化(アミノ変性シリコーンと水との高剪断機械混合)、化学的乳化(アミノ変性シリコーンを水及び乳化剤で乳化)、若しくはこれらの組み合わせによって、又は乳化重合によっても調製することができる。
上記シリコーン類の総含有量は、十分な効果とベタツキの抑制の点から、全組成中の0.02〜40重量%が好ましく、更には0.1〜20重量%、特に0.2〜15重量%が好ましい。また、各シリコーン類の含有比率は、次式で表される換算アミノ当量が、500〜10万g/molとなる範囲が好ましく、更には1000〜8万g/mol、特に2000〜5万g/molとなる範囲が好ましい。
換算アミノ当量(g/mol)=〔全組成1g中の全シリコーン類の総重量(g/g)〕/〔全組成1g中のアミノ変性シリコーンのアミノ基、イミノ基及びアンモニウム基の総モル数(mol/g)〕。
ここで、「全組成1g中の全シリコーン類の総重量(g/g)」、並びに「全組成1g中のアミノ変性シリコーンのアミノ基、イミノ基及びアンモニウム基のモル数(mol/g)」は、以下のようにして求める。
まず、第1剤と第2剤(三剤型の場合には、更に第3剤)の各々からシリコーン類を分画し、各剤中の全シリコーン類の総重量(g)及びアミノ変性シリコーンのアミノ基、イミノ基及びアンモニウム基の総モル数(mol)を定量する。次に全組成における各剤の混合比率を勘案し、全組成1g中の全シリコーン類の総重量(g/g)、並びに全組成1g中のアミノ変性シリコーンのアミノ基、イミノ基及びアンモニウム基の総モル数(mol/g)を算出する。最後に前記の換算アミノ当量算出式を用いて、換算アミノ当量(g/mol)を算出する。
シリコーン類を含有する場合のカチオン性ポリマー(アクティブ量):シリコーン類の重量比は、50:1〜1:50が好ましく、50:1〜1:10がより好ましい。
本発明の組成物には、感触改善、安定性の観点から、第1剤、第2剤及び第3剤のいずれか1以上に、高級アルコールを含有させることが好ましい。これらは、界面活性剤と構造体を形成して分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善する効果がある。
高級アルコールとしては、炭素数8〜22、特に16〜22のものが好ましく、具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等、及びこれらの混合物が挙げられる。
高級アルコールは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、全組成物中の0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。
本発明の組成物には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
本発明の組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、炭化水素類、動植物油脂、高級脂肪酸類、天然又は合成の高分子、エーテル類、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
本発明の染毛剤を二剤型又は三剤型で使用する場合、第1剤及び第2剤の剤型は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。第1剤と第2剤(三剤型の場合は更に第3剤)を混合し、毛髪に塗布したときに液だれしにくいような粘度になることが望ましく、25℃、ヘリカルスタンド付きB型回転粘度計(B8R型粘度計,TOKIMEC社)で測定した粘度が2000〜10万mm2/sが好ましい。ここで、粘度は、ローターT-Cを用い、10rpm、1分間回転させた後の値とする。
本発明の組成物を用いて染毛処理するには、例えば本発明の組成物の第1剤と第2剤(三剤型の場合は更に第3剤)を使用直前に混合した後、毛髪に適用し、所定時間放置後、洗い流し、乾燥すればよい。毛髪への適用温度は15〜45℃が好ましい。放置時間は、1時間以内が好ましく、3〜45分間、更に5〜30分間、特に10〜30分間が好ましい。この場合、まず染毛剤を水で軽く洗い流した後、アニオン界面活性剤を含有するシャンプーを用いて洗髪し、次いで水洗すると、カチオン性ポリマーは適度に流出し、シリコーン類は適度に毛髪に残留し、良好なコンディショニング効果を示す。シャンプーとしては、ラウレス-1 硫酸ナトリウム、ラウレス-2 硫酸ナトリウム、ラウレス-3 硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤を5〜20重量%程度含有する一般的な水性シャンプーが好適である。
表1及び2に示す第1剤、表3に示す第2剤、並びに表4に示す第3剤を調製した。
Figure 2007176911
Figure 2007176911
Figure 2007176911
Figure 2007176911
<すすぎ時の滑らかさ>
長さ20cm、幅1.5cm、重さ1.0gの未化学処理毛束に、表1に示した第1剤と、表3に示した第2剤とをそれぞれ1:2の重量比で混合し、浴比(剤:毛髪)=1:1で塗布する。25℃で30分放置した後、約40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させる。その後、洗髪と乾燥を90回目繰り返した。これを8回繰り返した後、再度シャンプーを用いて約15秒間十分に泡立てた。続いて毛束を40℃のお湯ですすぎ流しながらすべり感を官能評価した。評価は5人で行い、その評価の合計値を示した。
・評価基準
4:よく滑る
3:やや滑る
2:あまり滑らない
1:滑らない
<毛先に生じたうねりを元の状態に回復させる効果>
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作成した、長さ20cm、幅1.5cm、重さ1.0gの毛束に、表1に示した第1剤と表3に示した第2剤をそれぞれ1:2の重量比で混合し、浴比(剤:毛髪)=1:1で塗布する。25℃で30分放置した後、約40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させる。その後、目視により毛先のうねりの取れ具合を評価した。評価は5人のパネラーで行い、その評価の合計値を表5に示した。
・評価基準
4:うねりが取れている
3:ややうねりが取れている
2:あまりうねりが取れていない
1:うねりが取れていない
<毛髪の傷みの蓄積によるうねりの発生抑制効果>
長さ20cm、幅1.5cm、重さ1.0gの未化学処理毛束に、表1に示した第1剤と、表3に示した第2剤とをそれぞれ1:2の重量比で混合し、浴比(剤:毛髪)=1:1で塗布する。25℃で30分放置した後、約40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させる。その後、洗髪と乾燥を90回目繰り返した。これを8回繰り返した。目視により毛先のうねりの発生具合を評価した。評価は5人のパネラーで行い、その評価の合計値を表5に示した。
・評価基準
4:うねりが発生していない
3:あまりうねりが発生していない
2:ややうねりが発生している
1:うねりが発生している
Figure 2007176911
<染色性評価>
表1に示した第1剤(実施例1,比較例1)と表3に示した第2剤とをそれぞれ1:2の重量比で混合し、浴比(剤:毛髪)=1:1で毛束に塗布する。25℃で30分放置した後、約40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させる。
山羊毛、未だ染色などの化学処理を施していない毛髪(未処理毛)、及び化学処理の繰り返しで損傷の進んだ毛髪(ダメージ毛)で作製した毛髪を、前記の染毛工程に従って染色し、それらの毛束の色合いを、色差計(コニカミノルタセンシング(株),色彩色差計CR-400)を用いてCIE表色系(L*,a*,b*)で計測し、下記の式によりΔE*を算出した。ΔE*が大きいほど染色性が優れている。結果を表6に示す。
Figure 2007176911
〔L* 1、a* 1、b* 1は染色前、L* 2、a* 2、b* 2は染色後の測定値である。〕
Figure 2007176911
山羊毛、未処理毛、ダメージ毛のいずれの場合も、成分(A)が配合された染毛剤で、成分(A)を配合していない染毛剤と同等以上の染色性が得られた。すなわち、本発明の染毛剤組成物は、染色性を低下させることなく、うねりの発生を抑制し、また、発生しているうねりを取り除くことができる。また、毛先の代表であるダメージ毛と根元の代表である未処理毛の染色性より根元から毛先まで均一に染色することができることが分かる。
<三剤型としての使用様態>
表1及び2に示した第1剤1重量部に対し、表3に示した第2剤1重量部、表5に示した第3剤0.3〜1重量部を混合した後、30℃で山羊毛に適用し、30分間の作用時間を置いて毛髪を通常シャンプーで洗浄し乾燥した。
得られた染色毛の色調を観察した結果、いずれも染色性・シャンプー堅牢性は良好であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが8〜12である染毛剤組成物。
    (A) 一般式(1)で表されるピリジニウム塩
    Figure 2007176911
    〔式中、R1は炭素数8〜14の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、またX-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンを示す。〕
    (B) 酸化剤
    (C) トルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール又はこれらの酸付加塩
  2. 成分(A)を全組成物中0.1〜10重量%、成分(B)を過酸化水素換算量として全組成物中0.1〜12重量%、成分(C)を全組成物中0.01〜5重量%含有するものである請求項1記載の染毛剤組成物。
  3. アルカリ剤を含有する第1剤と成分(B)を含有する第2剤とを有するものである請求項1又は2記載の染毛剤組成物。
  4. 請求項3記載の染毛剤組成物の第1剤と第2剤とを使用直前に混合し、毛髪に適用し、所定時間放置後、洗い流す毛髪の染色方法。
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