JP2007176861A - 造粒粒子及びその製造方法、並びに錠剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軽質無水ケイ酸に水を添加し混合・分散させた後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法。
【効果】 本発明の方法によって、実用的に生薬エキス末や漢方エキス末などの植物抽出物乾燥物を含有する造粒粒子を製造することができる。また、前記造粒粒子を用いて作製した錠剤は崩壊性が良好である。特に本発明は、植物抽出物乾燥物の含有量が多い錠剤を製造する場合に特に有用である。
【選択図】 なし
【効果】 本発明の方法によって、実用的に生薬エキス末や漢方エキス末などの植物抽出物乾燥物を含有する造粒粒子を製造することができる。また、前記造粒粒子を用いて作製した錠剤は崩壊性が良好である。特に本発明は、植物抽出物乾燥物の含有量が多い錠剤を製造する場合に特に有用である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、植物抽出物乾燥物を含有する造粒物、及びそれを含有する錠剤に関する。
生薬エキス、漢方エキスなどを含有する造粒物は、通常流動層造粒方法により製造されるが、エキス類は吸湿性が高いため、含有量が多いものは流動性が低下し、製造が困難であった。特開平5−95988(特許文献1)では、浮遊旋回流動型流動層造粒機を使用することが提案されているが、特殊な装置であり、汎用性は低い。
一方、攪拌造粒でも通常の水の添加方法では、エキスが急激に水を吸収して塊状もしくは泥状となり製造が困難である。そこで、生薬エキスとケイ酸カルシウムを混合した後、この混合物に水をスプレーしていく方法が提案されている(特開2000−119190:特許文献2)。しかし、この方法でもエキスの急激な吸水を防ぐには少量ずつ水をスプレーする必要があり、効率の点から必ずしも好ましい方法とはいえない。
また、特殊ケイ酸カルシウムに水を保持させた後、生薬エキス等を添加し造粒を行なう方法が提案されている(特開2001−294533:特許文献3)。しかし、この方法で得られた造粒粒子を使用した錠剤は、崩壊性の点で必ずしも満足できるものではなく、改善が望まれていた。
一方、攪拌造粒でも通常の水の添加方法では、エキスが急激に水を吸収して塊状もしくは泥状となり製造が困難である。そこで、生薬エキスとケイ酸カルシウムを混合した後、この混合物に水をスプレーしていく方法が提案されている(特開2000−119190:特許文献2)。しかし、この方法でもエキスの急激な吸水を防ぐには少量ずつ水をスプレーする必要があり、効率の点から必ずしも好ましい方法とはいえない。
また、特殊ケイ酸カルシウムに水を保持させた後、生薬エキス等を添加し造粒を行なう方法が提案されている(特開2001−294533:特許文献3)。しかし、この方法で得られた造粒粒子を使用した錠剤は、崩壊性の点で必ずしも満足できるものではなく、改善が望まれていた。
本発明は、生薬エキス末や漢方エキス末などの植物抽出物乾燥物を含む、造粒性が良好な造粒物を製造する方法を提供する。また、前記で得た造粒粒子を用いた崩壊性良好な錠剤を提供することを目的とする。
本発明者は、無水ケイ酸に水を保持させてそれを生薬エキス末や漢方エキス末などの植物抽出物乾燥物と混合し攪拌造粒すると、無水ケイ酸から植物抽出物乾燥物への水の移行が緩やかであるため造粒性が良好であって、さらに錠剤の原料粒子としても有用であり崩壊性に優れた錠剤が得られることを見出し、本発明を完成した。すなわち本発明は、
<1>軽質無水ケイ酸と水とを混合した後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法
<2>軽質無水ケイ酸、崩壊剤、及び水を混合した後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法
<3><1>または<2>の製造方法で得られた植物抽出物含有造粒粒子
<4>軽質無水ケイ酸と植物抽出物乾燥粒子の質量比が、1:1〜1:10である、<3>に記載の植物抽出物含有造粒粒子
<5><3>または<4>の植物抽出物含有造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤
<6>アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有することを特徴とする、造粒粒子
<7>アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有する造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤
を提供する。
<2>軽質無水ケイ酸、崩壊剤、及び水を混合した後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法
<3><1>または<2>の製造方法で得られた植物抽出物含有造粒粒子
<4>軽質無水ケイ酸と植物抽出物乾燥粒子の質量比が、1:1〜1:10である、<3>に記載の植物抽出物含有造粒粒子
<5><3>または<4>の植物抽出物含有造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤
<6>アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有することを特徴とする、造粒粒子
<7>アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有する造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤
を提供する。
本発明の方法によって、植物抽出物乾燥粒子を含む湿式造粒時の急激な流動性低下を抑制し、実用的に生薬エキス末や漢方エキス末などの植物抽出物乾燥物を含有する造粒粒子を製造することができる。また、前記造粒粒子を用いて作製した錠剤は崩壊性が良好である。特に本発明は、植物抽出物乾燥物の含有量が多い錠剤を製造する場合に特に有用である。
本発明の植物抽出物含有造粒粒子の製造方法は、下記の2工程を含む。
(1)軽質無水ケイ酸と水とを混合する工程
(2)(1)で得られた混合物と植物抽出乾燥物とを、攪拌造粒機を用いて造粒する工程
以下、各々の工程につき説明する。
(1)軽質無水ケイ酸と水とを混合する工程
(2)(1)で得られた混合物と植物抽出乾燥物とを、攪拌造粒機を用いて造粒する工程
以下、各々の工程につき説明する。
(1)軽質無水ケイ酸に水を添加し混合する工程
本発明に用いられる軽質無水ケイ酸(気相法で製造された無水ケイ酸)としては、平均粒子径(測定方法:レーザー法)が2μm〜15μm、特に2μm〜8μmであるものが好ましい。また、嵩密度0.03〜0.7g/cm3、特に0.05〜0.5g/cm3のものが好ましい。このような軽質無水ケイ酸としては、例えば、「サイリシア350」((有)ワイ・ケイ・エフ製)(平均粒子径3.9μm、嵩密度0.07g/cm3)、「AEROSIL200」(日本アエロジル)(平均粒子径2μm、嵩密度0.05g/cm3)などが挙げられる。
本発明に用いられる軽質無水ケイ酸(気相法で製造された無水ケイ酸)としては、平均粒子径(測定方法:レーザー法)が2μm〜15μm、特に2μm〜8μmであるものが好ましい。また、嵩密度0.03〜0.7g/cm3、特に0.05〜0.5g/cm3のものが好ましい。このような軽質無水ケイ酸としては、例えば、「サイリシア350」((有)ワイ・ケイ・エフ製)(平均粒子径3.9μm、嵩密度0.07g/cm3)、「AEROSIL200」(日本アエロジル)(平均粒子径2μm、嵩密度0.05g/cm3)などが挙げられる。
本工程は、前記軽質無水ケイ酸に水を添加して混合する。添加する水の量は、軽質無水ケイ酸1質量部に対して0.3〜2質量部、特に0.5〜1.7質量部とすることが好ましい。また、造粒に供する造粒原料組成中、10〜90質量%、特に20〜70質量%の量であることが好ましい。
軽質無水ケイ酸への水の添加・混合は、例えば、攪拌装置を有する装置に軽質無水ケイ酸を入れ、攪拌しながら水を添加し、両者が均一に混合されるまで攪拌を行う方法により実施することができる。好ましい装置としては、ハイスピードミキサー、バーチカルグラニュレーター、ハイシェアーミキサー、プラネタリーミキサー、チョッパー式プラネタリーミキサーがあげられる。
(2)造粒工程
(1)で得られた軽質無水ケイ酸・水混合物と植物抽出乾燥物を、攪拌造粒機に入れ、攪拌造粒を行ない、本発明の造粒粒子を製造する。
前記植物抽出乾燥物は、植物から各々適した抽出方法により抽出されたエキスを乾燥して得られた粒子であり、例えば各種の生薬エキス末、漢方エキス末などが市販されている。
(1)で得られた軽質無水ケイ酸・水混合物と植物抽出乾燥物を、攪拌造粒機に入れ、攪拌造粒を行ない、本発明の造粒粒子を製造する。
前記植物抽出乾燥物は、植物から各々適した抽出方法により抽出されたエキスを乾燥して得られた粒子であり、例えば各種の生薬エキス末、漢方エキス末などが市販されている。
具体的には、アカメガシワエキス、シャクヤク、トウキ、ケイヒ、センキュウ、ソウジュツ、ブクリョウ、ボタンピ、トウヒ、コウブシ、ジオウ、カンゾウ、トウニン、オウレン、ショウキョウ、チョウジ、ニンジン、チンピ、エンゴサク、カノコソウ、キジツ、オウゴン、ノコギリヤシ、マリアアザミ、ウコン、ニンニク、アロエ、セイヨウオトギリソウ、イチョウ葉、葛根湯、小青竜湯、八味地黄丸
などのエキス末があげられる。
などのエキス末があげられる。
(1)の混合物と植物抽出乾燥物の量は、(1)の混合物:植物抽出乾燥物(質量比)=1:0.1〜1:3が好ましく、さらに高濃度の植物抽出物含有粒子を得る目的から、特に1:0.5〜1:3であることが好ましい。
前記(1)の混合物と前記植物抽出乾燥物の造粒は、これらを攪拌造粒機に入れ、造粒する。攪拌造粒装置としてはハイスピードミキサー、バーチカルグラニュレーター、ハイシェアーミキサー、プラネタリーミキサー、チョッパー式プラネタリーミキサーなどが好ましく使用できる。
攪拌造粒の条件は、原料粒子の平均粒径や量によって適宜調整し設定する。
攪拌造粒の条件は、原料粒子の平均粒径や量によって適宜調整し設定する。
その後、造粒物を通風式箱型乾燥機、流動式乾燥機によって乾燥し、必要に応じて篩い分けなどによって整粒を行い、本発明の造粒粒子を得ることができる。
本発明の植物抽出乾燥物含有造粒粒子は、さらに、崩壊剤を配合することが好ましい。崩壊剤としては、クロスカルメロースナトリウム、トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、カルメロース、乳糖、ヒドロキシプロピルスターチ、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等があげられる。崩壊剤は、造粒粒子組成物中に0.1〜20質量%、特に0.5〜10質量%とすることが好ましい。崩壊剤は、水と混合する前の軽質無水ケイ酸に加えてもよいし、攪拌造粒時に添加してもよいが、軽質無水ケイ酸と混合し水を添加することが好ましい。
本発明の植物抽出乾燥物含有造粒粒子は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて他の薬物、甘味剤、矯臭・矯味剤、香料、色素などの添加成分を造粒時に配合してもよいが、それらの含有量は20%以下、特に10%以下とすることが好ましい。
前記方法で得られる造粒粒子は、製造性に優れ、そのまま顆粒剤としてもよく、また、他の成分とともに錠剤としても好ましい。
前記方法で得られる造粒粒子は、製造性に優れ、そのまま顆粒剤としてもよく、また、他の成分とともに錠剤としても好ましい。
前記本発明の植物抽出乾燥物含有造粒粒子は、必要に応じて他の成分、例えば薬物、崩壊剤、結合剤、賦型剤、滑沢剤、矯臭・矯味剤、香料、色素等と混合し打錠することによって、崩壊性に優れた錠剤を得ることができる。
前記乾燥物含有造粒粒子の含有量は、錠剤組成物中に5〜99量%、特に10〜95質量%とすることが好ましい。前記薬物としては、医薬品で用いることができる全ての薬物があげられる。これら薬物の含有量は、錠剤組成物中に1〜95質量%、特に5〜90質量%とすることが好ましい。
前記崩壊剤としては、 クロスカルメロースナトリウム、トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、カルメロース、乳糖、ヒドロキシプロピルスターチ、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等があげられる。これら崩壊剤の含有量は、錠剤組成物中に1〜80質量%、特に2〜60質量%とすることが好ましい。
前記結合剤としては、 結晶セルロース、アルファ化デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポロビニルピロリドン、ゼラチン等があげられる。これら結合剤の含有量は、錠剤組成物中に1〜80質量%、特に2〜60質量%とすることが好ま
しい。
しい。
前記賦形剤としては、乳糖、ショ糖などの糖、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトールなどの糖アルコール、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ケイ酸カルシウム等があげられる。これら賦形剤の含有量は、錠剤組成物中に1〜80質量%、特に2〜60質量%とすることが好ましい。
前記滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、カルナウバロウ、ショ糖脂肪酸エステル等があげられる。これら滑沢剤の含有量は、錠剤組成物中に0.01〜5質量%、特に0.05〜2質量%とすることが好ましい。
(実施例1)
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア350、(有)ワイ・ケイ・エフ製)40重量部を高速攪拌造粒機(ハイスピードミキサー)に投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数300rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで回転させた。液投入部より水60重量部を投入し、均一に混合されるまで撹拌混合して軽質無水ケイ酸に含浸させた。これに、アカメガシワエキス(乾燥粉末;アルプス薬品工業(株)製)80重量部を投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数200rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで撹拌造粒を行ない、その後105℃にて乾燥した。さらに、得られた粒子を篩分けによって100〜300μmに整粒し、本発明の造粒粒子Aを得た。
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア350、(有)ワイ・ケイ・エフ製)40重量部を高速攪拌造粒機(ハイスピードミキサー)に投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数300rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで回転させた。液投入部より水60重量部を投入し、均一に混合されるまで撹拌混合して軽質無水ケイ酸に含浸させた。これに、アカメガシワエキス(乾燥粉末;アルプス薬品工業(株)製)80重量部を投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数200rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで撹拌造粒を行ない、その後105℃にて乾燥した。さらに、得られた粒子を篩分けによって100〜300μmに整粒し、本発明の造粒粒子Aを得た。
(実施例2)
前記造粒粒子A120重量部に、コーンスターチ10重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤A−1を作成した。
前記造粒粒子A120重量部に、コーンスターチ10重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤A−1を作成した。
(実施例3)
前記造粒粒子A120重量部に、乳酸菌10重量部、コーンスターチ5重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤A−2を作成した。
前記造粒粒子A120重量部に、乳酸菌10重量部、コーンスターチ5重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤A−2を作成した。
(比較例1)
ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトRE、(株)トクヤマ製)30重量部を高速攪拌造粒機(ハイスピードミキサー)に投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数300rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで回転させた。液投入部より水60重量部を投入し、撹拌混合してケイ酸カルシウムに含浸させた。これに、アカメガシワエキス(乾燥粉末;アルプス薬品工業(株)製)80重量部を投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数200rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで撹拌造粒を行ない、105℃で乾燥した。さらに100〜300μmに整粒し、本発明の造粒粒子Bを得た。
ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトRE、(株)トクヤマ製)30重量部を高速攪拌造粒機(ハイスピードミキサー)に投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数300rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで回転させた。液投入部より水60重量部を投入し、撹拌混合してケイ酸カルシウムに含浸させた。これに、アカメガシワエキス(乾燥粉末;アルプス薬品工業(株)製)80重量部を投入し、底部撹拌羽根(アジテーター):回転数200rpm、底部撹拌羽根と異方向の撹拌羽根(チョッパー):回転数1500rpmで撹拌造粒を行ない、105℃で乾燥した。さらに100〜300μmに整粒し、本発明の造粒粒子Bを得た。
(比較例2)
前記造粒粒子B110重量部に、コーンスターチ10重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤B−1を作成した。
前記造粒粒子B110重量部に、コーンスターチ10重量部、結晶セルロース5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を加えて混合した後、打錠機を用いて円形の錠剤B−1を作成した。
(評価基準)
・ 造粒性:○:造粒開始後3分での造粒性が良好
×:造粒開始後3分での造粒性が良好でない
(2)錠剤の崩壊性:第14改正日本薬局方記載の崩壊試験方法に従って崩壊時間を測定した。(6錠の平均値)
・ 造粒性:○:造粒開始後3分での造粒性が良好
×:造粒開始後3分での造粒性が良好でない
(2)錠剤の崩壊性:第14改正日本薬局方記載の崩壊試験方法に従って崩壊時間を測定した。(6錠の平均値)
(実施例4、5)
軽質無水ケイ酸、水、植物抽出乾燥物の種類、量を変え、実施例1の製造方法に準じて造粒粒子C、Dを製造し、さらに実施例2と同様に錠剤を製造した。造粒粒子Dは、軽質無水ケイ酸とクロスポビドンとを混合してから水を加えて混合し、その後シャクヤク乾燥エキスを添加して攪拌造粒を行った。
軽質無水ケイ酸、水、植物抽出乾燥物の種類、量を変え、実施例1の製造方法に準じて造粒粒子C、Dを製造し、さらに実施例2と同様に錠剤を製造した。造粒粒子Dは、軽質無水ケイ酸とクロスポビドンとを混合してから水を加えて混合し、その後シャクヤク乾燥エキスを添加して攪拌造粒を行った。
(実施例6、7)
下記の各成分を混合し、打錠機を用いて円形の錠剤C−1、D−1を作製した。
下記の各成分を混合し、打錠機を用いて円形の錠剤C−1、D−1を作製した。
本発明の造粒粒子を含有する錠剤を製造した(表4)。実施例8〜12の錠剤は、崩壊性が全て2分以下で良好であった。
Claims (7)
- 軽質無水ケイ酸と水とを混合した後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法。
- 軽質無水ケイ酸、崩壊剤、及び水を混合した後、植物抽出物乾燥粒子を加えて攪拌造粒し、その後乾燥することを特徴とする、植物抽出物含有造粒粒子の製造方法。
- 請求項1または2の製造方法で得られた植物抽出物含有造粒粒子。
- 軽質無水ケイ酸と植物抽出物乾燥粒子の質量比が、1:1〜1:10である、請求項3に記載の植物抽出物含有造粒粒子。
- 請求項3または4の植物抽出物含有造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤。
- アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有することを特徴とする、造粒粒子。
- アカメガシワエキス末及び軽質無水ケイ酸を含有する造粒粒子を含有することを特徴とする、錠剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005377608A JP2007176861A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 造粒粒子及びその製造方法、並びに錠剤 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136939A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Lion Corp | 生薬含有錠剤、生薬含有錠剤用の生薬担持粒子の製造方法 |
KR20130076730A (ko) | 2011-12-28 | 2013-07-08 | 라이온 가부시키가이샤 | 구강내 붕괴정 및 그 제조 방법 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005377608A patent/JP2007176861A/ja active Pending
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JP2013136526A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Lion Corp | 口腔内崩壊錠及びその製造方法 |
KR102018385B1 (ko) * | 2011-12-28 | 2019-09-04 | 라이온 가부시키가이샤 | 구강내 붕괴정 및 그 제조 방법 |
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