JP2007176018A - 発泡樹脂積層板取付方法及び発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体 - Google Patents

発泡樹脂積層板取付方法及び発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板の取り付け後に取付部材の緩みを抑制でき、かつ加熱の際の発泡を阻害することなく取り付けることが可能な発泡樹脂積層板取付方法及び発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体を提供する。
【解決手段】加熱により発泡する発泡可能樹脂層2を硬質板1に隣接するように一体に配設した発泡可能樹脂積層板3に対して、硬質板1を貫通する貫通穴3aを形成し、発泡可能樹脂層2を加熱発泡させて発泡樹脂層8を形成し、締結具5の軸部5aを貫通穴3aに挿入し、軸部5aの一部を径方向に拡がるように塑性変形させることにより形成される拡径部5a’と締結具5のフランジ部5bとで硬質板1を挟み込むことにより締結具5を発泡樹脂積層板8に固定する。その後、締結具5を被取付部材10に固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、金属や工業用プラスチック等の硬質板と発泡樹脂とを備える発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付けるための取付方法及び発泡樹脂積層板及びその取付構造体に関する。
従来から、金属や工業用プラスチック等の硬質板に制振性能・遮音性能を付与する発泡樹脂積層板として、硬質板に制振材となる発泡樹脂を貼り付けて積層板としたものや、硬質板で発泡樹脂層を挟み込んで積層板にしたものなど様々な発泡樹脂積層板が提案されている。また、加熱により発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂を用いて発泡可能樹脂積層板を作製し、加熱して発泡させるタイプの発泡樹脂積層板も提案されている。このタイプの発泡樹脂積層板は、加熱前であれば積層板全体として薄く、プレス加工などの塑性加工性がよく、加熱発泡工程を経た最終の使用状態で十分な制振性能などを備えるものである(特許文献1参照)。
これらの発泡樹脂積層板の取付方法としては、発泡樹脂積層板に同一径の貫通穴を開け、積層板全体を挟み込むようにボルト締めして所定部位に取り付ける方法が一般的である。
特開2004−42649号公報
上記未発泡状態の発泡可能樹脂積層板を加熱して形成される発泡樹脂積層板は、未発泡の薄板状態で被取付部材にボルト等で取り付けを行うことで、取付時の作業性が大幅に向上し、その後に発泡可能樹脂層を加熱発泡することで、十分な制振性能等を付与できる。しかし、前述した発泡樹脂積層板の取付方法では、加熱する際に、ボルト等の取付部材に圧迫されて固定された発泡可能樹脂層が軟化しボルト等が緩んでしまう虞がある。また、特に未発泡状態の発泡可能樹脂層を金属板で挟み込んだ構造の発泡可能樹脂積層板を用いる場合においては、発泡可能樹脂層の両側の金属板がボルト等により挟み込まれて固定されるため、加熱の際に発泡可能樹脂層が発泡できなくなる虞がある。このような問題点は本願発明者によって知見され、解決が必要な重要な課題であることが認識された。
一方、ボルト等の緩みの問題は、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いる場合に限られず、発泡後の発泡樹脂積層板を、前述した従来の発泡樹脂積層板の取付方法で取り付けた場合においても、発泡樹脂層の経時劣化等により発泡樹脂層が軟化することで起こりうる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板の取り付け後にボルト等の取付部材の緩みが生じることを抑制でき、かつ加熱の際の発泡を阻害することなく取り付けることが可能な発泡樹脂積層板取付方法と、取付部材の緩みを抑制して取り付けることが可能な発泡樹脂積層板と、取付部材の緩みを抑制可能な発泡樹脂積層板取付構造体とを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法は、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付けるための取付方法に関する。そして、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の発泡樹脂積層板取付方法は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第1の特徴は、硬質板と当該硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付方法であって、加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層が前記硬質板に隣接するように、当該発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層を一体に配設することで発泡可能樹脂積層板を形成する積層板形成工程と、前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に、少なくとも前記硬質板を貫通する硬質板貫通穴を形成する硬質板貫通穴形成工程と、前記発泡可能樹脂層を加熱により発泡温度にて発泡させて前記発泡樹脂層を形成する加熱発泡工程と、軸方向の長さが少なくとも前記硬質板の厚さよりも長い軸部と当該軸部の一端に形成されたフランジ部とを有する締結具における当該軸部を前記硬質板貫通穴に挿入する締結具挿入工程と、前記締結具挿入工程の後、前記軸部の一部を径方向に拡がるように塑性変形させることにより形成される拡径部と前記フランジ部とで前記硬質板を挟み込むことにより前記締結具を前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に固定する締結具固定工程と、前記締結具を前記被取付部材に固定する取付工程と、を備えていることである。
この構成によると、発泡樹脂積層板または発泡可能樹脂積層板に硬質板を貫通する硬質板貫通穴が形成され、その後、締結具固定工程において、締結具挿入工程で硬質板貫通穴に挿入された締結具の軸部は径方向に拡がるように変形し、締結具のフランジ部とで硬質板を挟み込む。これより、軸部の周囲に存在する発泡樹脂層または発泡可能樹脂層は軸部の径方向外側に押しのけられ、硬質板と拡径部との間に介在する発泡樹脂層または発泡可能樹脂層が少ない状態で締結具が硬質板に固定される。このように固定した締結具に対して被取付部材を固定することにより発泡樹脂積層板または発泡可能樹脂積層板が被取付部材に固定される。したがって、締結具と硬質板との固定状態は、発泡樹脂層の状態変化により影響を受けにくくなり、発泡樹脂積層板の取り付け後に固定が緩むことを抑制することが可能である。また、加熱発泡工程後に締結具の固定を行う場合においては、発泡可能樹脂層の発泡を阻害することはなく、発泡による締結具の緩みの影響を受けることはない。また、締結具を固定した後に加熱発泡工程を行う場合においても、硬質板と拡径部との間に介在する発泡可能樹脂層が少ないため、発泡の阻害する影響は少なくなり、固定した締結具の緩みを防ぐことが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第2の特徴は、前記締結具挿入工程にて、前記締結具を前記硬質板貫通穴に挿入した後、前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に当該締結具を仮固定することである。
この構成によると、締結具固定工程前においても、発泡樹脂積層板の取付方向にかかわらず、締結具を挿入した状態で保持することができるため、作業性が向上し、施工場所の制限を受けることなく容易に発泡樹脂積層板の取り付けを行うことが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第3の特徴は、前記硬質板貫通穴形成工程において、前記硬質板貫通穴は前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板を貫通するように形成され、前記加熱発泡工程において、前記締結具の軸部は前記発泡樹脂積層板を貫通していることである。
通常、発泡樹脂積層板を積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で設置した場合、発泡樹脂含有層の自重により発泡樹脂含有層の面内方向にせん断力が働くことになる。このせん断力により、被取付部材に固定した硬質板と逆側における発泡樹脂含有層の端面がせん断力の働く面内方向において当該硬質板に対してずれることが起こりうる。特に、加熱発泡工程においては発泡樹脂層が軟化するため、ずれが起こりやすい。
前記第3の特徴を有する構成によると、前述したずれ幅は発泡樹脂積層板から突出した締結具の軸部に発泡樹脂含有層が当接することにより規制されるため、発泡樹脂積層板を発泡樹脂積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で取り付ける場合においても、発泡樹脂含有層のずれを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第4の特徴は、前記硬質板貫通穴形成工程は、前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に対して、前記硬質板以外の全ての層を貫通する第1の貫通穴を形成する第1貫通穴形成工程と、前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通穴と連続し、かつ前記第1の貫通穴に比べ径が小さい第2の貫通穴を形成する第2貫通穴形成工程とを備え、前記締結具固定工程において、前記拡径部が前記硬質板表面と当接して前記締結具が固定されることである。
この構成によると、第1の貫通穴形成前の状態において発泡可能樹脂含有層に覆われていた硬質板が、第1の貫通穴を形成することにより一部露出することになる。この露出した部分と締結具の拡径部とが互いに直接接触して固定され、それらの間に発泡樹脂層または発泡可能樹脂層が介在しないため、発泡樹脂層または発泡可能樹脂層の状態変化によって締結具と硬質板の固定状態が影響を受けることはない。したがって、発泡樹脂層または発泡可能樹脂層の状態が変化した場合でも緩むことなく締結具を固定することが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第5の特徴は、前記硬質板貫通穴形成工程において、前記発泡樹脂積層板または前記未発泡樹脂積層板を貫通しないように前記硬質板貫通穴を形成することである。
この構成によると、発泡樹脂積層板は取付面のみ加工されて被取付部材に取り付けられる。したがって、取り付け後における発泡樹脂積層板の外観を損ねることなく取り付けが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第6の特徴は、前記締結具は少なくとも一部に雌ねじが螺刻された軸穴が前記フランジ部側から軸方向に形成されており、前記取付工程にて、前記被取付部材の表面に当接する取付ヘッド部と少なくとも一部に雄ねじが螺刻された取付軸部とを有する取付部材の当該取付軸部を、当該締結具の軸穴に螺入することにより、当該取付ヘッド部と当該締結具とで当該被取付部材を挟み込んで固定することである。
この構成によると、締結具に形成されている雌ねじに対応する雄ねじが形成された取付部材を用いて、発泡樹脂積層板または発泡可能樹脂積層板が被取付部材にねじ止めにより固定される。したがって、汎用的な取付部材を用いて容易に固定することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第7の特徴は、前記取付部材を用いて、前記締結具を前記被取付部材に固定するとともに前記締結具を塑性変形させて当該締結具を前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に固定することにより、前記締結具固定工程と前記取付工程とを行うことである。
この構成によると、被取付部材の締結具への固定と、締結具の塑性変形による発泡樹脂積層板または発泡可能樹脂積層板への固定が一連の流れで行うことが可能となるため、取付作業の効率を向上させることが可能となる。
本発明に係る発泡樹脂積層板は、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板に関する。そして、本発明に係る発泡樹脂積層板は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の発泡樹脂積層板は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る発泡樹脂積層板における第1の特徴は、硬質板と当該硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板であって、前記発泡樹脂積層板に形成された、少なくとも前記硬質板を貫通する硬質板貫通穴と、前記硬質板を貫通するように前記硬質板貫通穴に挿入されている軸部と当該軸部の一端に形成され前記硬質板表面に当接するフランジ部とを有する締結具であって、当該軸部の一部に前記硬質板貫通穴よりも径の大きい拡径部を有し、当該拡径部と前記フランジ部とで前記硬質板を挟み込んで当該硬質板に固定されている前記締結具と、を有することである。
この構成によると、締結具の拡径部とフランジ部とで硬質板を挟み込んだ状態で、この締結具が発泡樹脂積層板の硬質板に固定されている。締結具の拡径部によって軸部の周囲に存在する発泡樹脂層が軸部の径方向外側に押しのけられた状態で締結具が硬質板に固定されているため、締結具で挟み込まれる硬質板と拡径部との間に介在する発泡樹脂層は少なく締結具の緩みが起こりにくい。このように固定した締結具に対して被取付部材を固定することにより発泡樹脂積層板と被取付部材との固定の緩みを抑制することが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板における第2の特徴は、前記締結具の軸部は前記発泡樹脂積層板を貫通していることである。
この構成によると、発泡樹脂積層板を積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で設置した場合に起こる発泡樹脂含有層の面内方向へのずれの幅は、発泡樹脂積層板から突出した締結具の軸部に発泡樹脂含有層が当接することにより規制されるため、発泡樹脂積層板を発泡樹脂積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で取り付ける場合においても、発泡樹脂含有層のずれを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第3の特徴は、前記硬質板貫通穴は、前記硬質板以外の全ての層を貫通する第1の貫通穴と、前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通穴と連続し、かつ前記第1の貫通穴に比べ径が小さい第2の貫通穴を備え、前記拡径部は、前記硬質板表面と当接していることである。
この構成によると、締結具は硬質板表面に発泡樹脂層を介さずに直接接触して固定されているため、発泡樹脂層の状態変化によって締結具と硬質板の固定状態が影響を受けることはない。したがって、発泡樹脂層の状態が変化した場合でも締結具の固定が緩むことがない。このように固定した締結具に対して被取付部材を固定することにより発泡樹脂積層板と被取付部材との固定の緩みを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板における第4の特徴は、前記硬質板貫通穴が前記発泡樹脂積層板を貫通していないことである。
この構成によると、発泡樹脂積層板は取付面のみ加工されており、取付面と反対側の面には加工を施されていない。したがって、発泡樹脂積層板の外観を損ねることがないように取り付けることが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第5の特徴は、前記締結具は少なくとも一部に雌ねじが螺刻された軸穴が前記フランジ部側から軸方向に形成されていることである。
この構成によると、締結具に形成されている雌ねじに対応する雄ねじが形成された汎用的な取付部材を用いて、被取付部材にねじ止めにより固定することが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体は、上述した特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている本発明に係る発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付けた発泡樹脂積層板取付構造体に関するものであり、上記目的を達成するために以下の特徴を備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体における特徴は、少なくとも上記第5の特徴を有する本発明に係る発泡樹脂積層板を取付部材により被取付部材に対して取り付けた発泡樹脂積層板取付構造体であって、前記取付部材は、前記被取付部材の表面に当接する取付ヘッド部と少なくとも一部に雄ねじが螺刻された取付軸部とを有し、当該取付軸部を前記締結具の軸穴に螺入することにより、当該取付ヘッド部と当該締結具とで当該被取付部材を挟み込んで固定していることである。
この構成によると、硬質板との間に介在する発泡樹脂層が少なく、緩みが起こりにくい状態で固定されている締結具に、締結具に形成されている雌ねじに対応する雄ねじが形成されている取付部材により、被取付部材がねじ止めされて固定されている。これより、取付部材の締め付けは、発泡樹脂層の状態変化には影響されることがなくなるため、取付部材の緩みを抑制することが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る発泡樹脂積層板取付方法及び発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体は、金属や工業用プラスチック等の硬質板に制振性能・遮音性能等を付与する発泡樹脂積層板取付方法及び発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体として広く適用することができる。
まず、発泡樹脂積層板取付方法の実施形態において取り付けられる発泡樹脂積層板及び、当該発泡樹脂積層板を取り付ける際に起こりうる問題点について説明する。
図1は、発泡樹脂積層板取付方法の実施形態において取り付けられる発泡樹脂積層板3を示す図である。図1(a)は、未発泡状態の発泡可能樹脂積層板3を示す図であり、図1(b)は、加熱発泡後の発泡樹脂積層板8を示す図である。発泡可能樹脂積層板3は高い剛性を有する硬質板1(例えば、鋼板、アルミ合金板、工業用プラスチックまたはそれらの積層板など)と、発泡可能樹脂含有層である加熱により発泡温度にて発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層2とが隣接して一体に配設されている(図1(a)参照)。発泡可能樹脂積層板3を発泡温度まで加熱することにより、発泡可能樹脂層2は発泡して、厚さ方向に膨張して発泡樹脂含有層である発泡樹脂層7を形成しする。これより、発泡可能樹脂積層板3は発泡樹脂層7を含む発泡樹脂積層板8へと形状変化する(図1(b)参照)。
図2は、従来の発泡樹脂積層板取付方法を示す図である。従来の発泡樹脂積層板取付方法においては、ボルトとナット等により取り付ける場合、発泡可能樹脂積層板3を貫通する同一径の貫通穴3aが形成された後、ボルト20のヘッド部20aを発泡可能樹脂層2の表面に当接し、発泡可能樹脂積層板3を被取付部材10に対して付勢しながら、貫通穴3aと被取付部10に形成された下穴10aとを貫通する軸部20bを介して、ヘッド部20aとナット21とで発泡可能樹脂積層板3と被取付部材10とを挟みこんで固定することになる(図2(a))。そのため、図2(b)に示すように、発泡可能樹脂層3を加熱により発泡温度にて発泡させた時、ヘッド部20aに接触して加圧されている部分の発泡可能樹脂層7aが溶融し、ボルト20とナット21との締め付けが緩む虞があり問題となる。
また、図3は、発泡可能樹脂層2の両端面が硬質板1と第2の硬質板11に挟み込まれた発泡可能樹脂積層板15及び発泡樹脂積層板17を示す図である。発泡可能樹脂積層板15は硬質板1と発泡可能樹脂含有層16とが隣接して一体に配設されている(図3(a)参照)。発泡可能樹脂含有層16は、硬質板1と隣接する発泡可能樹脂層2と、第2の硬質板11とからなる。図1において説明した発泡樹脂積層板8と同様に、発泡可能樹脂層2の加熱発泡により、発泡可能樹脂積層板15は硬質板1と発泡樹脂含有層18(発泡樹脂層7、第2の硬質板11)とが隣接して一体に配設された発泡樹脂積層板17と形状変化する(図3(b)参照)。
図4は、従来の発泡樹脂積層板取付方法を示す図である。発泡可能樹脂積層板15は、図2で示した発泡可能樹脂積層板8の取付方法と同様に取り付けられている(図4(a)参照)。加熱することにより発泡可能樹脂層2は発泡膨張しようとするが、図4(b)に示すように、厚さ方向への膨張を拘束された発泡可能樹脂層2’は十分に発泡できずに軟化し、硬質板1と第2の硬質板11とによって狭持された面外に漏出する虞があり問題となる。
以下、上記課題を解決するための本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の実施形態、発泡樹脂積層板の実施形態、発泡樹脂積層板取付構造体の実施形態をこの順に説明する。尚、発泡樹脂積層板取付方法を実施する過程において、本発明の実施形態に係る発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体が形成されるため、発泡樹脂積層板及び発泡樹脂積層板取付構造体の実施形態の説明においては、発泡樹脂積層板取付方法の説明で使用する図面を用いて説明する。
(発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態)
図5は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態を示す図であり、発泡可能樹脂積層板3を加熱発泡させて形成される発泡樹脂積層板8を、ブラインドナット5(締結具)とボルト9(取付部材)を用いて被取付部材10に取り付ける工程を示すものである。
まず、積層板形成工程について説明する(図5(a)参照)。発泡可能樹脂積層板3は、厚さ0.6mmのアルミ板1(硬質板)と未発泡状態の発泡樹脂シート2(発泡可能樹脂層、発泡可能樹脂含有層)とからなり、アルミ板1の表面にホットメルトフィルム(図示せず)と未発泡の発泡樹脂シート2を積層し、160℃で3分間加熱して、ホットメルトフィルムを介してアルミ板1と未発泡状態の発泡樹脂シート2とを接着することにより形成される。
尚、硬質板1はアルミ板に限定されず、例えば、鋼板、工業用プラスチックまたはそれらの積層板なども使用可能である。また、硬質板1と発泡可能樹脂層2との一体形成は、ホットメルトフィルムを用いる場合に限定されず、接着剤による接着や、加熱・加圧することで硬質板1と発泡可能樹脂層2との間が直接熱融着されてもよい。
次に、硬質板貫通穴形成工程について説明する(図5(b)参照)。ドリル等の貫通穴加工工具4を用いて発泡樹脂積層板3に、ブラインドナット5を挿入可能な貫通穴3a(硬質板貫通穴)が形成される。尚、貫通穴3aの形成はその他の機械加工及びレーザー加工等様々な方法で行うことが可能である。
次に、締結具挿入工程について説明する(図5(c)参照)。本実施形態における締結具は、ブラインドナット5であり、発泡後の発泡樹脂積層板8を貫通可能な長さの軸部5aとこの軸部5aの一端に形成された軸部5aよりも径が大きいフランジ部5bからなる。ブラインドナット5には軸穴5dがブラインドナット5の軸方向に貫通するように形成されており、軸穴5dのフランジ部5bと逆側の先端には雌ねじが螺刻されている。このように雌ねじが形成された雌ねじ部5cを有する締結具5を使用することにより、この雌ねじに対応する雄ねじが形成されたボルト9(取付部材)で被取付部材10をねじ止めすることができ、汎用的な取付部材を用いて発泡樹脂積層板8を容易に被取付部材10に固定することが可能となる。尚、ブラインドナット5の軸穴5dはブラインドナット5を貫通するものに限られない。
硬質板貫通穴形成工程にて発泡樹脂積層板3に形成された貫通穴3aに、ブラインドナット5の軸部5aが挿入され、フランジ部5bがアルミ板1に当接した状態で、接着剤6により仮固定される。ブラインドナット5を固定することにより、発泡可能樹脂積層板3の取付方向にかかわらず、ブラインドナット5を貫通穴3aに挿入した状態で保持することができるため、作業性が向上し、施工場所の制限を受けることなく容易に発泡可能樹脂積層板3の取り付けを行うことが可能となる。
尚、接着剤6を用いて締結具5の仮固定をする場合に限定されず、締結具5を硬質板1に溶接することにより仮固定してもよい。また、図8に示すように、抜け防止用の突起5eが形成されたスナップ付ブラインドナット等の締結具を用いることで、挿入と同時に仮固定を行うこともでき、作業効率は向上する。
次に、加熱発泡工程について説明する(図5(d)参照)。この工程により、制振性能および遮音性能等が十分に付与された発泡樹脂積層板8が形成される。発泡可能樹脂積層板3の貫通穴3aにブラインドナット5が挿入された状態(図5(c)参照)で、発泡可能樹脂積層板3を170℃に10分間加熱して、発泡可能樹脂層2を発泡させる。図5(d)は発泡後の状態を示す図である。発泡可能樹脂層2は発泡しながら膨張するが、アルミ板1との接着面において面内方向への膨張が拘束されるため略厚さ方向に膨張する。ブラインドナット5の軸部5aは厚さ方向に一定の径で突出しているため、発泡可能樹脂層2の厚さ方向への膨張を拘束することはない。したがって、発泡可能樹脂層2の加熱による発泡を阻害することはない。
次に、締結具固定工程について説明する(図5(e)参照)。図5(e)にはブラインドナット5をアルミ板1に固定した後の状態が示されている。この工程において、ブラインドナット5には軸方向に圧縮の力が加えられ、軸部5aの一部が径方向に拡がるように塑性変形し、拡径部5a’とフランジ部5bとでアルミ板1を挟み込んで固定される。
ブラインドナット5を変形させる工程の一例を図6に示す。まず、雄ねじが形成されている締結工具30をブラインドナット5の雌ねじ部に螺入する(図6(a)参照)。次に、ブラインドナット5のフランジ部5bをアルミ板1の表面に押圧した状態で、締結工具30を図中下方向に引き下げる(図6(b)参照)。ブラインドナット5の軸部5aはスリット等を形成することで軸方向の圧縮により座屈し易くすることができ、締結工具3の引き下げにより、軸部5aには圧縮の力が作用し、径方向に拡がるように変形しながら、アルミ板1が挟み込まれる。その後、締結工具30を取り外す(図6(c)参照)。また、図7に示すように、ブラインドナット5の軸部先端に当接するヘッド部40aとブラインドナット5の軸穴5dを通過する軸部40bを有する締結工具40を、ブラインドナット5のフランジ部5bをアルミ板1の表面に押圧した状態で、図中下方向に引き下げることによっても軸部5aに圧縮の力を作用させることができ、軸部5aの径を拡げるように変形させることができる(図7(a)、(b)参照)。この場合、変形後、軸部40bをヘッド部40aの近傍において切断して締結工具40を取り除き、ヘッド部40aをそのまま残存させてもよい(図7(c)参照)。
ブラインドナット5が上記のように変形する際、軸部5a周囲に存在する発泡樹脂層7は径方向に拡がって変形する軸部5aにより、貫通穴3aの穴径が拡大するように径方向に押圧される。したがって、ブラインドナット5で挟み込まれるアルミ板1と拡径部5a’との間に介在する発泡樹脂層7は少なくなり、固定後の緩みを抑制することが可能となる。
最後に、取付工程にて、被取付部材10に形成した下穴10aにボルト9(取付部材)の軸部9aを通してブラインドナット5にねじ止めすることで、ボルト9のヘッド部9bとブラインドナット5のフランジ部5bとで被取付部材10を挟み込んで固定することができ、発泡樹脂積層板8を被取付部材10に取り付けることができる(図5(f)参照)。
このように、アルミ板1との間に介在する発泡樹脂層7が少なく、緩みが起こりにくい状態で固定されているブラインドナット5を被取付部材10に固定することで、発泡樹脂層7の状態変化による影響を受けにくい状態で、発泡樹脂積層板8を被取付部材10に取り付けることが可能である。したがって、取り付け後にボルト9の緩みが生じることを抑制することができる。
尚、本実施形態で示した、発泡樹脂層2の片面にアルミ板1が配設されている発泡樹脂積層板3の取り付けに限らず、図3で示したような、発泡樹脂層2の両面にアルミ板が配設されている発泡樹脂積層板17の取り付けも可能である。図9に、第1実施形態における発泡樹脂積層板取付方法と同様の工程により、ブラインドナット5とボルト9を用いて発泡樹脂積層板17を被取付部材10に取り付けた状態を示す。この場合においても、図4(b)で示した従来の取付方法と異なり、ブラインドナット5の拡径部5a’とフランジ部5bでアルミ板1のみを挟持しているため、発泡可能樹脂層の発泡を拘束することはない。
(発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態)
図10は、発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態を示す図である。第2実施形態は、加熱発泡工程の後に、硬質板貫通穴形成工程を行う点で第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
アルミ板1と未発泡状態の発泡可能樹脂層2からなる発泡可能樹脂積層板3(図10(a)参照)は第1実施形態と同様の積層板形成工程にて形成される。加熱発泡工程にて、発泡可能樹脂積層板3の発泡可能樹脂層2を発泡させ、発泡樹脂積層板8を形成する(図10(b)参照)。次に、硬質板貫通穴形成工程にてドリル等の貫通穴加工工具4を用いて発泡樹脂積層板7を貫通する貫通穴7bが形成される(図10(c)参照)。その後、第1実施形態と同様に締結具挿入工程、締結具固定工程、取付工程において、形成された貫通穴7bに第1実施形態と同様のブラインドナット5が挿入され、ブラインドナット5の軸部5aが塑性変形されてアルミ板1に固定され、固定されたブラインドナット5はボルト9で被取付部材10にねじ止めされる。
このように取り付けることによっても、第1実施形態と同様に、発泡可能樹脂層2の発泡を阻害することはなく、また、アルミ板1とブラインドナット5の拡径部5a’との間に介在する樹脂層は少なくなるため、固定後の緩みを抑制することが可能となる。尚、未発泡状態の発泡可能樹脂積層板3に貫通穴を形成し(硬質板貫通穴形成工程)、その後加熱発泡工程を行うことも可能である。
(発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態)
図11は、発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態を示す図である。第3実施形態は、ボルト9を用いて、ブラインドナット5を被取付部材10に固定するとともにブラインドナット5を塑性変形させて発泡樹脂積層板8に固定する取付方法である。このように、締結具固定工程と取付工程とを行う点で第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態と同様に、積層板形成工程、硬質板貫通穴形成工程、締結具挿入工程が行われた状態を図11(a)に示す。締結具固定工程及び取付工程において、まず、ブラインドナット5のフランジ部5bとボルト9のヘッド部9bとで被取付部材10を両面から挟持する状態までボルト9をブラインドナット5に螺入する(図11(b)参照)。その後、ブラインドナット5のフランジ部5bをアルミ板1に当接させた状態で、ボルト9を更に螺入して強く締め付けることにより、ブラインドナット5の雌ねじ部5cはフランジ部5bの方向へ引き寄せられ、ブラインドナット5の軸部5aは軸方向に圧縮の力を受け、径を拡げるように変形し(図11(c)参照)、アルミ板1は拡径部5a’とフランジ部5bとで挟持される(図11(d))。尚、接着剤6により仮止めすることによって、ブラインドナット5がボルト9とともに回転するのを防ぐことができる。また、図6で説明したように、ブラインドナット5の軸部5aにスリット等を形成して座屈し易くすることもできる。
このように、取付部材であるボルト9を用いてブラインドナット5を変形させることで、締結具挿入工程と取付工程とを一連の流れで行うことが可能となるため、作業効率を向上させることが可能となる。
(発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態)
図12は、発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態を示す図である。第4実施形態は、発泡可能樹脂積層板15の厚さ方向が重力方向に対して垂直になる状態で取り付けを行う場合の取り付け方法である。
図12(a)に、第1実施形態と同様にして貫通穴15aが形成された未発泡状態の発泡可能樹脂積層板15を示す。図12(b)は、締結具挿入工程にて、ブラインドナット5の軸部5aを貫通穴15aに挿入し、接着剤6でブラインドナット5のフランジ部5bをアルミ板1に仮固定した状態を示す。ブラインドナット5の軸部5aは発泡可能樹脂積層板15の厚さよりも長く、また、図12(c)に加熱発泡工程後の状態を示すように、発泡後の発泡樹脂積層板17の厚さよりも長くなるように形成されている。
ここで、図13に、ブラインドナット5を挿入せずに発泡可能樹脂積層板15の厚さ方向が重力方向に対して垂直になる状態で加熱発泡工程を行った場合の、発泡前(a)と発泡後(b)の積層板を示す。加熱発泡工程において、発泡可能樹脂層2は発泡温度まで加熱されることにより厚さ方向に膨張する。このとき発泡可能樹脂含有層16は、アルミ板1との接触面のみを支持された片持状態で厚さ方向に膨張することになる。このとき発泡可能樹脂含有層16には自重により重力方向にせん断力が働く。
発泡可能樹脂積層板15においては、発泡可能樹脂層2よりも比重の大きい第2のアルミ板11が発泡可能樹脂層2の端部に存在するため、第2のアルミ板11が存在しない構造の積層板に比べて、より大きなせん断力が働くことになる。また、加熱された発泡可能樹脂層2は軟化し、かつ膨張により第2のアルミ板11はアルミ板1から離れた方向に移動するため、前記自重によるせん断力の影響が大きくなり、重力方向へのたわみが生じやすくなる。そのため、第2のアルミ板11はアルミ板1に対して重力方向にずれを起こしやすくなる(図13(b))。
発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態においては、加熱発泡工程後の状態において、ブラインドナット5の軸部5aの先端が発泡樹脂積層板17から突出しており(図12(c)参照)、上述した第2のアルミ板11のずれは、発泡樹脂積層板17に形成された貫通穴17a内において、第2のアルミ板11と軸部5aとが当接する位置で規制される。したがって、発泡可能樹脂積層板15が水平に保持されていない場合においても、発泡樹脂積層板15の面内方向におけるずれを抑制して取り付けることが可能となる。
その後、締結具固定工程にてブラインドナット5をアルミ板1に固定し(図12(d)参照)、第1実施形態と同様に被取付部材に取り付ける。尚、本実施形態のように、締結具固定工程にてブラインドナット5の軸部5aが軸方向に収縮変形することにより、軸部の先端がフランジ部5b側に移動し、第2のアルミ板11の表面から突出しなくなる場合に限られず、締結具固定工程後も、軸部の先端が積層板端面から突出するようにブラインドナット5を設計することも可能である。この場合、発泡樹脂積層板の取り付け後、経年劣化などにより発泡樹脂層7が軟化することにより起こりうる発泡樹脂積層板の面内方向におけるせん断変形を抑制することが可能となる(図14参照)。
また、加熱発泡工程前にブラインドナット5の軸部5aの側面に潤滑材を塗布することにより、加熱発泡工程において発泡可能樹脂層2が膨張する際、発泡可能樹脂含有層16と軸部5aの接触部において厚さ方向への膨張を拘束する向きに働く摩擦を低減することができ、発泡可能樹脂層2の発泡不足および膨張不足による制振・遮音性能等の低下を抑制することが可能である。
(発泡樹脂積層板取付方法の第5実施形態)
図15は、発泡樹脂積層板取付方法の第5実施形態を示す図である。発泡樹脂積層板取付方法の第5実施形態は、硬質板貫通穴形成工程にて、発泡可能樹脂積層板3に対して、アルミ板1以外の全ての層を貫通する貫通穴2a(第1の貫通穴)と、この貫通穴2aと連続し、かつこの貫通穴2aに比べ径が小さい貫通穴1a(第2の貫通穴)とが形成され、締結具固定工程にて、ブラインドナット5の拡径部5a’がアルミ板1の表面と直接接触した状態で固定される点で第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図15(a)は、第1実施形態と同様の未発泡状態の発泡可能樹脂積層板3を示す図である。図15(b)に示す、貫通穴加工工具14は、先端部である小径穴加工部14aと、小径穴加工部14aと同軸に連続して設けられる大径穴加工部14bとを有する2段ドリルとして形成されているものである。硬質板貫通穴形成工程にて、当該軸方向を発泡可能樹脂積層板3の厚さ方向として貫通穴加工工具14を発泡可能樹脂積層板3に向かって軸方向に移動させることにより貫通穴の形成が行われる。
まず、小径穴加工部14aにより発泡可能樹脂層3の表面側から発泡可能樹脂層2に小径貫通穴を形成し、連続してアルミ板1を貫通する貫通穴1aを形成する(第1貫通穴形成工程)。さらに貫通穴加工工具14を軸方向に移動させることにより、大径穴加工部14bによって発泡可能樹脂層2に貫通穴1aに比べて径の大きい貫通穴2aを形成し、発泡可能樹脂層2に覆われていたアルミ板1の表面を一部露出させる(第2貫通穴形成工程)。貫通穴加工工具14は小径穴加工部14aと大径穴加工部14bが同軸上に直列配置されるように形成されているため、貫通穴1aと貫通穴2aとを同軸に形成するための芯合わせが不要である。尚、貫通穴1aと貫通穴2aを別々の工具によって形成することも可能であるが、本実施形態のように同一工具で行うことで効率よく作業を行うことが可能である。
上記説明は図15(b)に示すように、小径穴加工部14aの軸方向の長さが発泡可能樹脂積層板3の厚さよりも長い場合について示したが、小径穴加工部14aの軸方向の長さが発泡可能樹脂積層板3の厚さよりも短い場合は、小径穴加工部14aによる加工によりアルミ板1に貫通穴1aが完成する前に、大径穴加工部14bが発泡可能樹脂積層板3の表面に到達するため、第1貫通穴形成工程と第2貫通穴形成工程とがアルミ板1に貫通穴1aが形成されるまで並行して行われることになる。
貫通穴1aと貫通穴2aとが形成された後、締結具挿入工程にて、ブラインドナット5がアルミ板1側から貫通穴1a及び貫通穴2aに挿入され(図15(c))、締結具固定工程にて、ブラインドナット5はアルミ板1に固定される(図15(d))。このとき、図15(d)に示すように、ブラインドナット5の拡径部5aは、硬質板貫通穴形成工程にて新たに露出したアルミ板1の表面に当接して固定されるため、その後の加熱発泡工程での発泡可能樹脂層2の発泡を阻害することはない。また、発泡樹脂層7の状態変化により固定の緩みが発生することもない。したがって、第1実施形態と同様に、ボルト9を用いて被取付部材10に取り付けることにより固定の緩みを抑制して発泡樹脂積層板を取り付け可能である(図15(f)参照)。
(発泡樹脂積層板取付方法の第6実施形態)
図16は、発泡樹脂積層板取付方法の第6実施形態を示す図である。発泡樹脂積層板取付方法の第6実施形態は、硬質板貫通穴形成工程において、発泡樹脂積層板17を貫通しないように穴17b(硬質板貫通穴)を形成する点で第2実施形態と異なる。尚、本実施形態においては、発泡樹脂層7がアルミ板1と第2のアルミ板11とで挟まれた構造の発泡樹脂積層板の取り付けを行っているが、第2のアルミ板11がない構造の発泡樹脂積層板の取り付けの場合も同様に取り付けを行うことが可能である。第2実施形態と同一部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図16(a)は、加熱発泡工程後、硬質板貫通穴形成工程にて穴17bを形成された発泡樹脂積層板17を示す図である。穴17bの形成は、ドリルなどを用いた機械加工やレーザー加工等様々な方法で行うことが可能である。発泡樹脂積層板17において、アルミ板1と反対側の端面となる第2のアルミ板11の表面は加工されない。したがって、取り付けに用いる穴を露出することなく発泡樹脂積層板17を被取付部材に取り付けることが可能となり、取り付け後の発泡樹脂積層板17の外観を損ねることがない。
尚、硬質板貫通穴形成工程を加熱発泡工程後に行う場合に限られず、加熱発泡工程前の未発泡状態の発泡可能樹脂積層板に、積層板全体を貫通せず、加熱発泡後に締結具を挿入することができる穴を形成することも可能である。
次に本発明に係る発泡樹脂積層板の実施形態について説明する。
(発泡樹脂積層板の第1実施形態)
本発明に係る発泡樹脂積層板の第1実施形態は、発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態で説明した、図5(e)に示す構成の、ブラインドナット5が固定されたナット付発泡樹脂積層板101である。ナット付発泡樹脂積層板101は、アルミ板1(硬質板)とアルミ板1に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層7とからなる発泡樹脂積層板8と、拡径部5a’とフランジ部5bとでアルミ板1を挟み込んだ状態でこのアルミ板1に固定されているブラインドナット5とからなる。また、ブラインドナット5には軸方向に貫通する軸穴5dが形成されており、軸穴5dの一部に雌ねじが形成されている。尚、ブラインドナット5の軸穴5dはブラインドナット5を貫通するものに限られない。
この構成によると、ブラインドナット5の拡径部5a’とフランジ部5bとでアルミ板1を挟み込んだ状態で、このブラインドナット5がアルミ板1に固定されており、拡径部5a’によってブラインドナット5の軸部5aの周囲に存在する発泡樹脂層7が軸部5aの径方向外側に押しのけられた状態でブラインドナット5がアルミ板1に固定されているため、アルミ板1と拡径部5a’との間に介在する発泡樹脂層7は少なくブラインドナット5とアルミ板との固定の緩みが起こりにくくなる。したがって、ナット付発泡樹脂積層板101を被取付部材へ取り付ける際、固定したブラインドナット5に対して被取付部材を固定することによりナット付発泡樹脂積層板101と被取付部材との固定の緩みを抑制することが可能となる。また、ブラインドナット5には雌ねじが形成されているため、汎用的に用いられるボルト等の取付部材を用いて、容易に被取付部材を固定することが可能となる。
(発泡樹脂積層板の第2実施形態)
本発明に係る発泡樹脂積層板の第2実施形態は、発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態で説明した、図14に示す構成の、ブラインドナット5が固定されたナット付発泡樹脂積層板102であり、ブラインドナット5の軸部5aが発泡樹脂積層板17を貫通しているものである。
この構成によると、アルミ板1に対する第2のアルミ板11のずれは、発泡樹脂積層板17から突出したブラインドナット5の軸部5aに発泡樹脂含有層18が当接することにより規制される。したがって、ナット付発泡樹脂積層板102を積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で被取付部材に取り付けた場合においても、発泡樹脂含有層18のずれを抑制することが可能となる。
(発泡樹脂積層板の第3実施形態)
本発明に係る発泡樹脂積層板の第3実施形態は、発泡樹脂積層板取付方法の第5実施形態で説明した、図15(e)に示す構成の、ブラインドナット5が固定されたナット付発泡樹脂積層板103であり、アルミ板1以外の全ての層を貫通する貫通穴7c(第1の貫通穴)と、アルミ板1を貫通するとともに貫通穴7cと連続し、かつ貫通穴7cに比べ径が小さい貫通穴1a(第2の貫通穴)とが形成されており、ブラインドナット5の拡径部5a’が、アルミ板1の表面と当接しているものである。
この構成によると、ブラインドナット5がアルミ板1の表面に直接接触して固定されているため、ブラインドナット5とアルミ板1との固定の緩みが起こりにくくなる。したがって、ナット付発泡樹脂積層板103を被取付部材へ取り付ける際、固定したブラインドナット5に対して被取付部材を固定することにより発泡樹脂積層板103と被取付部材との固定の緩みを抑制することが可能となる。
(発泡樹脂積層板の第4実施形態)
本発明に係る発泡樹脂積層板の第4実施形態は、発泡樹脂積層板取付方法の第6実施形態で説明した、図16(c)に示す構成の、ブラインドナット5が固定されたナット付発泡樹脂積層板104であり、ブラインドナット5の軸部5aが挿入されている穴17b(硬質板貫通穴)が発泡樹脂積層板17全体を貫通していないものである。
この構成によると、ナット付発泡樹脂積層板104は取付面となるアルミ板1の表面には穴17bの加工がなされているが、取付面と反対側の表面であるアルミ板11の表面には加工が施されていない。したがって、取り付けに用いる穴を露出することなく取り付けが可能であり、取り付け後のナット付発泡樹脂積層板104の外観を損ねることがない。
(発泡樹脂積層板取付構造体の実施形態)
本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の実施形態は、発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態で説明した、図5(f)に示す構成の、ブラインドナット5とボルト9を用いて被取付部材10に発泡樹脂積層板8が固定された発泡樹脂積層板取付構造体100である。ボルト9は、被取付部材10の表面に当接する取付ヘッド部9bと一部に雄ねじが螺刻された取付軸部9aとを有し、取付軸部9aはブラインドナット5の雌ねじ部5cに螺入されており、取付ヘッド部9bとブラインドナット5とで被取付部材10を挟み込んでいる。
この構成によると、緩みが起こりにくい状態で発泡樹脂積層板8に固定されているブラインドナット5に対して被取付部材10がボルト9で固定されているため、発泡樹脂層7の経年劣化や周囲の環境変化等による発泡樹脂層の変化によって発泡樹脂積層板8と被取付部材10との固定が緩むのを抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
加熱発泡工程前後の発泡樹脂積層板を示す図である。 従来の発泡樹脂積層板の取付方法を示す図である。 加熱発泡工程前後の発泡樹脂積層板を示す図である。 従来の発泡樹脂積層板の取付方法を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態を示す図である。 締結具の固定方法の一例を示す図である。 締結具の固定方法の一例を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態の締結具の第1変形例を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態の第2変形例を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態を示す図である。 発泡樹脂積層板の取付方向による硬質板のずれを説明する図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第4実施形態の変形例を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第5実施形態を示す図である。 発泡樹脂積層板取付方法の第6実施形態を示す図である。
符号の説明
1 アルミ板(硬質板)
2 発泡可能樹脂層
3、15 発泡可能樹脂積層板
4、14 貫通穴加工工具
5 ブラインドナット(締結具)
5a 軸部
5b フランジ部
5c 雌ねじ部(軸穴)
5d 軸穴
5a’ 拡径部(拡径部)
6 接着剤
7 発泡樹脂層
8、17 発泡樹脂積層板
9 ボルト(取付部材)
9a 取付軸部
9b 取付ヘッド部
10 被取付部材
11 アルミ板(第2の硬質板)
12、16 発泡可能樹脂含有層
13、18 発泡樹脂含有層
30、40 締結工具

Claims (13)

  1. 硬質板と当該硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付方法であって、
    加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層が前記硬質板に隣接するように、当該発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層を一体に配設することで発泡可能樹脂積層板を形成する積層板形成工程と、
    前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に、少なくとも前記硬質板を貫通する硬質板貫通穴を形成する硬質板貫通穴形成工程と、
    前記発泡可能樹脂層を加熱により発泡温度にて発泡させて前記発泡樹脂層を形成する加熱発泡工程と、
    軸方向の長さが少なくとも前記硬質板の厚さよりも長い軸部と当該軸部の一端に形成されたフランジ部とを有する締結具における当該軸部を前記硬質板貫通穴に挿入する締結具挿入工程と、
    前記締結具挿入工程の後、前記軸部の一部を径方向に拡がるように塑性変形させることにより形成される拡径部と前記フランジ部とで前記硬質板を挟み込むことにより前記締結具を前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に固定する締結具固定工程と、
    前記締結具を前記被取付部材に固定する取付工程と、
    を備えていることを特徴とする発泡樹脂積層板取付方法。
  2. 前記締結具挿入工程にて、前記締結具を前記硬質板貫通穴に挿入した後、前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に当該締結具を仮固定することを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  3. 前記硬質板貫通穴形成工程において、前記硬質板貫通穴は前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板を貫通するように形成され、
    前記加熱発泡工程において、前記締結具の軸部は前記発泡樹脂積層板を貫通していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  4. 前記硬質板貫通穴形成工程は、前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に対して、前記硬質板以外の全ての層を貫通する第1の貫通穴を形成する第1貫通穴形成工程と、前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通穴と連続し、かつ前記第1の貫通穴に比べ径が小さい第2の貫通穴を形成する第2貫通穴形成工程とを備え、
    前記締結具固定工程において、前記拡径部が前記硬質板表面と当接して前記締結具が固定されること特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  5. 前記硬質板貫通穴形成工程において、前記発泡樹脂積層板または前記未発泡樹脂積層板を貫通しないように前記硬質板貫通穴を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  6. 前記締結具は少なくとも一部に雌ねじが螺刻された軸穴が前記フランジ部側から軸方向に形成されており、前記取付工程にて、前記被取付部材の表面に当接する取付ヘッド部と少なくとも一部に雄ねじが螺刻された取付軸部とを有する取付部材の当該取付軸部を、当該締結具の軸穴に螺入することにより、当該取付ヘッド部と当該締結具とで当該被取付部材を挟み込んで固定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  7. 前記取付部材を用いて、前記締結具を前記被取付部材に固定するとともに前記締結具を塑性変形させて当該締結具を前記発泡樹脂積層板または前記発泡可能樹脂積層板に固定することにより、前記締結具固定工程と前記取付工程とを行うこと特徴とする請求項6に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  8. 硬質板と当該硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板であって、
    前記発泡樹脂積層板に形成された、少なくとも前記硬質板を貫通する硬質板貫通穴と、
    前記硬質板を貫通するように前記硬質板貫通穴に挿入されている軸部と当該軸部の一端に形成され前記硬質板表面に当接するフランジ部とを有する締結具であって、当該軸部の一部に前記硬質板貫通穴よりも径の大きい拡径部を有し、当該拡径部と前記フランジ部とで前記硬質板を挟み込んで当該硬質板に固定されている前記締結具と、
    を有する発泡樹脂積層板。
  9. 前記締結具の軸部は前記発泡樹脂積層板を貫通していることを特徴とする請求項8に記載の発泡樹脂積層板。
  10. 前記硬質板貫通穴は、前記硬質板以外の全ての層を貫通する第1の貫通穴と、前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通穴と連続し、かつ前記第1の貫通穴に比べ径が小さい第2の貫通穴とからなり、
    前記拡径部は、前記硬質板表面と当接していること特徴とする請求項8または請求項9に記載の発泡樹脂積層板。
  11. 前記硬質板貫通穴が前記発泡樹脂積層板を貫通していないことを特徴とする請求項8に記載の発泡樹脂積層板。
  12. 前記締結具は少なくとも一部に雌ねじが螺刻された軸穴が前記フランジ部側から軸方向に形成されていることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の発泡樹脂積層板。
  13. 請求項12に記載の発泡樹脂積層板を取付部材により被取付部材に対して取り付けた発泡樹脂積層板取付構造体であって、
    前記取付部材は、前記被取付部材の表面に当接する取付ヘッド部と少なくとも一部に雄ねじが螺刻された取付軸部とを有し、当該取付軸部を前記締結具の軸穴に螺入することにより、当該取付ヘッド部と当該締結具とで当該被取付部材を挟み込んで固定していることを特徴とする発泡樹脂積層板取付構造体。
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