JP2007175158A - 電磁調理器用石鍋 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁調理器用石鍋をくり返し使用していると石鍋周辺の立ち上がり部分に亀裂が入る欠点を改善することを課題とした。
【解決手段】鍋底にカーボン板を固着させた電磁調理器用石鍋は加熱されると鍋底部分が膨張するが、周辺の立ち上がり部分は加熱されないため、膨張した鍋底が周辺の立ち上がり部分を押し広げようとする力が働き亀裂が発生する。この亀裂の発生を防止するため、鍋底の熱膨張による力が周辺部にかからないように、鍋底の部分と加熱されない周辺の立ち上がり部分との間に溝を設けた。この溝の中には硬化後も弾力性を有するシリコン樹脂などを充填して周辺部と結合する。この溝の中の充填材により鍋底の膨張は吸収され、周辺の立ち上がり部分に鍋底からの押し広げようとする力が加わらなくなり亀裂を防止できた。
【選択図】図1
【解決手段】鍋底にカーボン板を固着させた電磁調理器用石鍋は加熱されると鍋底部分が膨張するが、周辺の立ち上がり部分は加熱されないため、膨張した鍋底が周辺の立ち上がり部分を押し広げようとする力が働き亀裂が発生する。この亀裂の発生を防止するため、鍋底の熱膨張による力が周辺部にかからないように、鍋底の部分と加熱されない周辺の立ち上がり部分との間に溝を設けた。この溝の中には硬化後も弾力性を有するシリコン樹脂などを充填して周辺部と結合する。この溝の中の充填材により鍋底の膨張は吸収され、周辺の立ち上がり部分に鍋底からの押し広げようとする力が加わらなくなり亀裂を防止できた。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁調理器で使用する食器に関するもので、特に石鍋を電磁調理器で加熱する技術に関するものである。
一般に石鍋は自然石を削り出して作られている。また、カーボンの板は電磁調理器で効率よく発熱する。従来、電磁調理器で加熱出来る石鍋は、石鍋の底を薄く削り、削られた面にカーボンの板を接着した構造になっている。カーボンの板が電磁調理器で加熱されると、薄く削られた石を通して食材を加熱し調理することが出来る。
特願平6−189399号
従来より使用されている電磁調理器用石鍋はくり返し使用すると、石鍋周辺の立ち上がり部分に亀裂が入り易く、やがて亀裂が拡大して水が漏れるようになる点が問題であった。自然石であっても亀裂が入り易いため商品化の際の大きな障害となり、亀裂の発生を防ぐ対策が急がれていた。本発明は、いかにすれば亀裂を防ぐことが出来るかを課題とした。
問題の亀裂の発生は、ガスで加熱して使用されている従来の石鍋では発生しないが、石鍋の底に発熱体となるカーボンの板を固着させた石鍋で発生しやすい。この加熱方式の違いが亀裂の発生と拘わっている。カーボンの板を固着させた石鍋は、カーボンと接する部分だけが加熱され、周辺の立ち上がり部分は外側からは全く加熱されない。亀裂発生の原因は次のように推測される。即ち、鍋底だけがカーボンで加熱されるため、鍋底が熱により膨張して周辺の立ち上がり部分を内側から押し拡げる形になると思われる。この押し広げる力は熱膨張によるもので押し広げる量はごく僅かで、直径280.0ミリの石板を230℃に加熱したとき、直径は280.3ミリに広がった。しかし、この広がる力は非常に強いもので、厚さ15ミリある立ち上がり部分の石も、くり返し力が加えられると亀裂を発生するのではないかと思われる。石は粗い結晶から出来ていて粘りがないのも亀裂が入り易い原因と思われる。そこで、石鍋の底面でカーボンによって熱膨張を起こす部分を切り離して隙間を作り、この隙間に弾性を有する接着剤、またはパッキング材を充填すれば良いと考えた。また、鍋底の厚さは薄いほど良いが加工上やむを得ず厚さが5ミリほどになることもあるが2ミリ程度がよい。
以上の対策によって、電磁調理器用石鍋がカーボンの熱によって底部だけが加熱され膨張しても、周辺の立ち上がり部分にに亀裂を発生させるほどの力を加えることがなくなった。その結果、亀裂の発生を防ぐことが出来、商品化することが出来た。石鍋の底部分は従来の製品では10〜15ミリの厚さがあり、ガスの強火で加熱しても熱の通りが悪く調理に時間がかかっていた。本発明の石鍋の場合、底部分の石の厚みは2ミリ前後と薄いため加熱され易く熱も通り易くて、素早く調理出来るようになり省エネ効果も上がった。また、この方法を用いると、従来加熱すると割れて使用できなかった磁器や耐熱性のある陶器以外の陶器にも応用できる。
亀裂発生の原因となる熱膨張により立ち上がり部分を押し拡げようとする力を断ち切ることで課題を解決する。実際に製造し易い形としては、従来の石鍋の底面裏側に発熱体となるカーボン板を固着させるための窪みを作る。窪み部分の鍋底の厚みは2ミリ前後にする。この窪みの底と窪みの周辺部分に接着剤を入れてカーボン板を窪みの中に固着する。カーボン板を固着した後に鍋底の周辺に鍋の内側からカーボン板に達する深さの溝を設け鍋底と周辺の立ち上がり部分とを分離する。この溝の中に硬化後も弾力を有する耐熱性のある接着剤やパッキング材を充填して鍋底と周辺部を結合する。この方法をとることによって加熱される石や発熱するカーボンの熱が石鍋周辺の立ち上がり部分に直接に影響を与えず、また鍋底の自然石の模様もずれない石鍋を作ることが出来る。
小さな石鍋の場合は、石鍋の底を平らに削った後にカーボンの板を固着させ、内側から鍋底の石にカーボン板に達する溝を入れても良い。この場合、カーボンの使用量が多くなる欠点はあるが、電磁調理器で加熱するためには発熱体の直径を120ミリ以上必要とするため、小さな石鍋には必要な方法である。また、窪みの加工しにくい場合にも適用できる。
図1は、請求項1の実施例の断面を示す説明図であって、カーボン板(1)で加熱される鍋底の石の部分(2)は周辺の立ち上がり部分(3)と溝(4)によって切り離されており、溝の中に充填された接着剤(5)によって保持されている。接着剤(5)にはシリコン樹脂を用いると耐熱性と弾力性を有するので、鍋底の石(2)の膨張分だけ収縮し、立ち上がり部分(3)には僅かな力しか加わらない。また、発熱体となるカーボンの板(1)は200℃以上になることが多いため、電磁調理器の天板に熱が伝わりにくくするために足(6)を設ける。足(6)は石の部分に固着させ、僅かにカーボン板(1)の縁にかかるようにしておく。万一石鍋の底を保持している接着剤(5)が劣化して外れるようなことがあっても鍋底が落下しないようにするためである。
図2は、図1と同様の構造であるが、接着剤(5)が劣化した場合に鍋底が落下しないよう鍋底とカーボン板に角度を設けたものである。
図3は、請求項2の実施例の断面を示す説明図であって、石鍋の底(2)を薄く削り、削られた面にカーボン板(1)を固着させ石鍋の内側の底部分にカーボン板に達する溝(4)を設けたものである。カーボン板(1)が熱膨張して立ち上がり部分(3)を押し広げる力が働くが、立ち上がり部分(3)と石鍋の底(2)およびカーボン板(1)との間には弾性のある接着剤(5)が介在するため立ち上がり部分(3)に亀裂を入れるほどの力はかからない。
図2は、図1と同様の構造であるが、接着剤(5)が劣化した場合に鍋底が落下しないよう鍋底とカーボン板に角度を設けたものである。
図3は、請求項2の実施例の断面を示す説明図であって、石鍋の底(2)を薄く削り、削られた面にカーボン板(1)を固着させ石鍋の内側の底部分にカーボン板に達する溝(4)を設けたものである。カーボン板(1)が熱膨張して立ち上がり部分(3)を押し広げる力が働くが、立ち上がり部分(3)と石鍋の底(2)およびカーボン板(1)との間には弾性のある接着剤(5)が介在するため立ち上がり部分(3)に亀裂を入れるほどの力はかからない。
石鍋はガス以外では加熱出来ないという不便さが電化厨房の普及に伴い、近年特に問題視されるようになって来た。本発明は、この需要に対応したもので、商品化によって外食産業や料理店および一般家庭などで広く利用されるものと考えられる。
1 カーボン板
2 薄く削った石鍋の底
3 石鍋周辺の立ち上がり部分
4 鍋底に設けた溝
5 シリコン接着剤
6 電磁調理器に熱が伝わらないように設置した足
2 薄く削った石鍋の底
3 石鍋周辺の立ち上がり部分
4 鍋底に設けた溝
5 シリコン接着剤
6 電磁調理器に熱が伝わらないように設置した足
Claims (3)
- 石鍋の底面外側に窪みを設け、窪みの底にカーボンの板を固着させ、石鍋の底面内側に円形で深さがカーボンの板に達する深い溝を設け、溝の中に弾力性を有する充填材を埋めたことを特徴とする電磁調理器用石鍋。
- 石鍋の底面外側全面を削って鍋底の厚みを薄くし、削られた面にカーボンの板を固着させた石鍋において、石鍋の底面内側の鍋底部分に円形で深さがカーボン板に達する溝を設け、溝の中に弾力性を有する充填材を埋めたことを特徴とする電磁調理器用石鍋。
- 石鍋の底の厚みが0.5〜5ミリであることを特徴とする請求項1,2記載の電磁調理器用石鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374929A JP2007175158A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 電磁調理器用石鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374929A JP2007175158A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 電磁調理器用石鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007175158A true JP2007175158A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38300943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005374929A Pending JP2007175158A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 電磁調理器用石鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007175158A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014030507A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Marino:Kk | 電磁調理用土鍋およびスープパスタの製造方法 |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005374929A patent/JP2007175158A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014030507A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Marino:Kk | 電磁調理用土鍋およびスープパスタの製造方法 |
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