JP2007174268A - オーディオアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡単な回路構成により左チャンネルの減衰量と右チャンネルの減衰量が等しくなるように補正することができ、ギャングエラーの発生を防ぐことができるオーディオアンプを提供する。
【解決手段】
第1の可変抵抗部、第2の可変抵抗部、第1の補正抵抗部及び第2の補正抵抗部によりホイートストーンブリッジ回路が形成されるように接続され、第1の可変抵抗部と第1の補正抵抗部の間の電位と、第2の可変抵抗部と第2の補正抵抗部の間の電位とが等しくなるように第1の補正抵抗部及び第2の補正抵抗部の抵抗値を調整する調整部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力されたオーディオ信号を増幅するオーディオアンプに関する。
オーディオ信号を増幅して出力するオーディオアンプは、CD(Compact Disc)プレーヤ等の再生装置から入力されたオーディオ信号の音量をチャンネル毎に調整する音量調整回路を備える。図3は、従来の可変抵抗器を用いた音量調整回路を示す図である。従来のオーディオアンプでは、左右チャンネル毎に図3に示す音量調整回路を備え、左右チャンネルの音量調整回路が連動して同様の動作をするため、図3及び後述する図4では左チャンネルについて説明する。
図3に示す入力端子31から入力されたオーディオ信号(左チャンネルのオーディオ信号)は、音量調整回路32に備えられた可変抵抗器33の固定端子aに入力される。増幅部34の前段に接続される音量調整回路32は、入力されたオーディオ信号を可変抵抗器33により減衰する。そして、減衰されたオーディオ信号は、可動端子cから増幅部34へ出力される。増幅部34は、入力されたオーディオ信号を増幅し出力端子へ出力する。なお、図3に示すように、入力端子31及び可変抵抗器33の固定端子bは接地されている。従来のオーディオアンプでは、図3に示す入力端子31、音量調整回路32及び増幅部34がチャンネル毎に備えられている。
図4は、従来の可変抵抗器を用いた音量調整回路によるオーディオ信号の減衰量を説明する図である。
図4に示す抵抗器41は、可変抵抗器33の固定端子aから可動端子cまでの抵抗器を表わしたものであり、抵抗値をR41とする。同様に、抵抗器42は、可変抵抗器33の可動端子cから固定端子bまでの抵抗器を表わしたものであり、抵抗値をR42とする。音量調整回路32の入力電圧をVi、出力電圧をVoとすると、入力電圧Viと出力電圧Voとの関係式は次式(1)のように表わすことができる。
Vo=(R42/(R41+R42))×Vi ・・・(1)
また、音量調整回路32の減衰量Av(dB)は、上式(1)を用いて次式(2)のように表わすことができる。
Av=20log10(Vo/Vi)
=20log10(R42/(R41+R42) ・・・(2)
図3に示す増幅部34の利得が一定であり、この利得をApとすると、オーディオアンプの左チャンネルの利得Alは次式のように表わすことができる。
Al=Av+Ap
従来のオーディオアンプでは、左チャンネルの音量調整回路と右チャンネルの音量調整回路の減衰量が同一であり、左チャンネルの増幅部と右チャンネルの増幅部の利得が同一である。したがって、オーディオアンプから出力される左チャンネルのオーディオ信号の減衰量(音量)と右チャンネルのオーディオ信号の減衰量(音量)は等しい。
しかしながら、従来のオーディオアンプでは、音量調整回路に備えられた可変抵抗器の精度により、左チャンネルの減衰量と右チャンネルの減衰量とが同一にならず、出力される左チャンネルのオーディオ信号の音量と右チャンネルのオーディオ信号の音量に差が生じることがある。このように、オーディオアンプから出力される左右チャンネルのオーディオ信号の音量が等しくならないことをギャングエラーという。このギャングエラーは、特に音量調整回路において減衰量を大きくした場合、つまり、オーディオ信号の音量を小さくした場合に、目立つようになる。
上述したように、従来のオーディオアンプでは、チャンネル毎に音量調整回路が備えられ、各音量調整回路を機械的に操作し可変抵抗器の抵抗値を調整するために、左チャンネルと右チャンネルとで可変抵抗器の抵抗値に差が生じ易くなってしまう。この可変抵抗器の抵抗値のばらつきは、可変抵抗器の抵抗値が小さくなるにつれて顕著になり、音量調整回路の減衰量が大きくなると、ギャングエラーの発生が発生しやすくなる。
一方、従来のオーディオアンプにおいて、左チャンネルの増幅部と右チャンネルの増幅部の利得についてもギャングエラーは発生するが、上述した可変抵抗器によるギャングエラーと比べて非常に小さい。これは、増幅部に負帰還回路を有し、この負帰還回路により負帰還がかけられ増幅部の利得を安定にさせているためである。この増幅部を構成する半導体素子やその他の素子のばらつきは、負帰還回路による負帰還により吸収される。増幅部の利得は、負帰還を構成するオープンループの帰還抵抗値で決定される。
これにより、増幅部を構成する半導体素子やその他の素子のばらつきは、左チャンネル及び右チャンネルのギャングエラーの発生と無関係になる。したがって、従来のオーディオアンプによるギャングエラーが発生は、左右チャンネルにおける音量調整回路の可変抵抗器の抵抗値のばらつきに起因する。
このような、音量調整回路の可変抵抗器の抵抗値のばらつきに起因するギャングエラーの発生を防ぐ技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された利得制御装置は、予め記憶部に第1及び第2の可変利得素子の制御信号値が記憶され、ボリウム位置検出部により可変抵抗器からボリウム位置情報を検出し、マイクロコンピュータにより検出したボリウム位置情報に対応する制御信号値を記憶部から読み出し、読み出された制御信号値に基づいて第1及び第2の可変利得素子のばらつきや理想特性との差を補間する制御をすることができる。
特開平9−244746号公報(第1図)
特許文献1に開示された利得制御装置は、予め可変抵抗器の全てのボリウム位置における制御信号値をサンプルし記憶部に記憶する必要がある。また、可変抵抗器のボリウム位置の分解能が高くなるにつれて、記憶部の記憶容量を大きくする必要があり、制御信号値に基づいて第1及び第2の可変利得素子を制御する制御部(マイクロコンピュータ、複数のADC(Analog to Digital Converter)や複数のDAC(Digital to Analog Converter)を備える)が必要となるため、回路構成が複雑になり製造コストが高くなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、簡単な回路構成により左チャンネルの減衰量と右チャンネルの減衰量が等しくなるように補正することができ、ギャングエラーの発生を防ぐことができるオーディオアンプを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、左チャンネル及び右チャンネルから成る2チャンネルのオーディオ信号を増幅するオーディオアンプにおいて、左チャンネルのオーディオ信号を増幅する第1の増幅部と、右チャンネルのオーディオ信号を増幅する第2の増幅部と、前記第1の増幅部の前段に接続された左チャンネルのオーディオ信号の減衰量を調整する第1の可変抵抗部と、前記第2の増幅部の前段に接続された右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を前記第1の可変抵抗部と連動して調整する第2の可変抵抗部と、前記第1の可変抵抗部の前段に接続された第1の補正抵抗部と、前記第2の可変抵抗部の前段に接続された第2の補正抵抗部と、前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部によりホイートストーンブリッジ回路を構成した場合、前記第1の可変抵抗部と前記第1の補正抵抗部の間の電位と、前記第2の可変抵抗部と前記第2の補正抵抗部の間の電位とが等しくなるように前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部の抵抗値を調整する調整部とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項2記載の発明は、左チャンネル及び右チャンネルから成る2チャンネルのオーディオ信号を増幅するオーディオアンプにおいて、左チャンネルのオーディオ信号を増幅する第1の増幅部と、右チャンネルのオーディオ信号を増幅する第2の増幅部と、前記第1の増幅手段の前段に接続された左チャンネルのオーディオ信号の減衰量を調整する第1の可変抵抗部と、前記第2の増幅手段の前段に接続された右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を前記第1の可変抵抗部と連動して調整する第2の可変抵抗部と、前記第1の可変抵抗部の前段に接続された第1の補正抵抗部と、前記第2の可変抵抗部の前段に接続された第2の補正抵抗部と、前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部によりホイートストーンブリッジ回路を構成した場合、前記ホイートストーンブリッジ回路の平衡端子間に接続される検出抵抗部と、前記検出抵抗部の端子間の電圧が0Vになるよう前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部の抵抗値を調整する調整部とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のオーディオアンプにおいて、左チャンネルのオーディオ信号の増幅経路と右チャンネルのオーディオ信号の増幅経路との間に複数のスイッチを有し、前記ホイートストーンブリッジ回路は、前記スイッチが全て閉じたとき、前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部により構成されることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な回路構成により左チャンネルの減衰量と右チャンネルの減衰量が等しくなるように補正することができ、ギャングエラーの発生を防ぐことができるオーディオアンプを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例であるオーディオアンプの構成を示すブロック図である。図1において、1は入力部、2は補正抵抗部、3は可変抵抗部、4は増幅部、5は出力リレー部、6は出力部、7は入力部、8は補正抵抗部、9は可変抵抗部、10は増幅部、11は出力リレー部、12は出力部、13は検出抵抗部、14は調整部、15は調整用電圧源、16〜19はスイッチ部を示す。
図1において、入力部1、補正抵抗部2、可変抵抗部3、増幅部4、出力リレー部5及び出力部6は、本実施例のオーディオアンプに入力された左チャンネル(Lch)のオーディオ信号を増幅する回路(増幅経路)を構成する。また、入力部7、補正抵抗部8、可変抵抗部9、増幅部10、出力リレー部11及び出力部12は、本実施例のオーディオアンプに入力された右チャンネル(Rch)のオーディオ信号を増幅する回路(増幅経路)を構成する。
図1に示す入力部1は、本実施例のオーディオアンプに入力されるオーディオ信号のうち、左チャンネルのオーディオ信号を入力する。入力部1は、図1に示すように接地されている。補正抵抗部2は、ギャングエラーを補正するための可変抵抗器であり、第1の補正抵抗部である。可変抵抗部3は、入力部1から補正抵抗部2を介して一方の固定端子から入力された左チャンネルのオーディオ信号の減衰量(音量)を調整する音量調整回路であり第1の可変抵抗部である。可変抵抗部3は、ユーザの音量調整の操作に応じて抵抗値を変化させる。図1に示すように、可変抵抗部3の他方の固定端子は接地されている。
増幅部4は、予め定められた一定の利得で可変抵抗部3から入力される左チャンネルのオーディオ信号を増幅する。出力リレー部5は、図示しない制御部の制御により、増幅部4と出力部6の接続を開閉する。出力部6は、増幅された左チャンネルのオーディオ信号を出力する。
図1に示す入力部7は、本実施例のオーディオアンプに入力されるオーディオ信号のうち、右チャンネルのオーディオ信号を入力する。入力部7は、図1に示すように接地されている。補正抵抗部8は、ギャングエラーを補正するための可変抵抗器であり、第2の補正抵抗部である。可変抵抗部9は、入力部7から補正抵抗部8を介して一方の固定端子から入力された右チャンネルのオーディオ信号の減衰量(音量)を調整する音量調整回路であり第2の可変抵抗部である。可変抵抗部9は、ユーザの音量調整の操作に応じて抵抗値を変化させる。可変抵抗部9は、図1に示すように可変抵抗部9の他方の固定端子は接地されている。ここで、可変抵抗部3及び可変抵抗部9において調整されるオーディオ信号の減衰量は同一である。
増幅部10は、予め定められた一定の利得で可変抵抗部9から入力される右チャンネルのオーディオ信号を増幅する。出力リレー部11は、図示しない制御部の制御により、増幅部10と出力部12の接続をスイッチにより開閉する。出力部12は、増幅された右チャンネルのオーディオ信号を出力する。
検出抵抗部13は、本実施例のオーディオアンプに発生するギャングエラーを検出するための抵抗器である。調整部14は、補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整する。調整用電圧源15は、調整部14が補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整するために用いる電圧源である。スイッチ部16〜スイッチ部19は、図示しない制御部の制御によりスイッチを開閉する。
以上のように構成された本実施例のオーディオアンプにおいて、左チャンネル及び右チャンネルのオーディオ信号の減衰量が等しくなるように補正する動作について説明する。
操作部(図示せず)によりギャングエラーを補正する操作がされると、制御部(図示せず)は、スイッチ部16〜スイッチ部19のスイッチを閉じてショートさせる制御をする。また、スピーカを保護するため、制御部は、増幅部4と出力部6の接続を断つように出力リレー部5を制御し、同様に、増幅部10と出力部12の接続を断つように出力リレー部11を制御する。なお、この補正をユーザが視聴するときの音量で行なうことにより、視聴時において、この補正により得られる効果が大きくなる。
このとき、図1に示す本実施例のオーディオアンプは、図2に示すホイートストーンブリッジ回路と等価の構成になる。このため、図2に示すホイートストーンブリッジ回路を用いて、本実施例のオーディオアンプにおいて、左右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を等しくする補正について説明する。
図2は、本実施例のオーディオアンプの等価回路になるときのホイートストーンブリッジ回路の構成を示す図である。図2において、図1に示す本実施例のオーディオアンプと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示す抵抗部3aは、可変抵抗部3のオーディオ信号が入力される固定端子から可動端子までの抵抗器を表わしたものであり、抵抗部3bは、可変抵抗部3の可動端子から接地させた固定端子までの抵抗器を表わしたものである。同様に、抵抗部9aは、可変抵抗部9のオーディオ信号が入力される固定端子から可動端子までの抵抗器を表わしたものであり、抵抗部9bは、可変抵抗部9の可動端子から接地させた固定端子までの抵抗器を表わしたものである。また、図2に示すA及びBはホイートストーンブリッジ回路の平衡端子であり、この平衡端子間に検出抵抗部13が接続されている。
制御部の制御により、本実施例のオーディオアンプが図2に示すホイートストーンブリッジ回路と等価回路の構成になると調整用電圧源15から電圧が供給され、調整部14は、検出抵抗部13の両端の平衡端子A及びBの電圧が0Vになるように、補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整する。検出抵抗部13の両端の電圧が0Vになると、検出抵抗部13に電流が流れなくなり、ホイートストーンブリッジ回路の平衡端子Aと平衡端子Bの電位が等しくなる。したがって、調整部14は、ホイートストーンブリッジ回路の平衡端子Aと平衡端子Bの電位が等しくなるように、補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整する。
図2に示すホイートストーンブリッジ回路において、平衡端子Aと平衡端子Bの電位が等しくなるとき、向かい合う抵抗部の抵抗値の積は等しくなり、次式(3)のように表わすことができる。ここで、補正抵抗部2の抵抗値をR2、抵抗部3aの抵抗値をR3a、抵抗部3bの抵抗値をR3bとし、補正抵抗部8の抵抗値をR8、抵抗部9aの抵抗値をR9a、抵抗部9bの抵抗値をR9bとする。
(R2+R3a)×R9b=(R8+R9a)×R3b ・・・(3)
そして、式(3)は、次式(4)のように表わすことができる。
R3b/(R2+R3a+R3b)=R9b/(R8+R9a+R9b)・・・(4)
また、図1に示す左チャンネルのオーディオ信号を増幅する回路の入力電圧をVli、出力電圧をVloとすると、式(1)と同様にして次式(5)のように表わすことができる。
Vlo=(R3b/(R2+R3a+R3b))×Vli ・・・(5)
左チャンネルのオーディオ信号を増幅する回路の減衰量Alv(dB)は、上式(5)を用いて次式(6)のように表わすことができる。
Alv=20log10(Vlo/Vli)
=20log10(R3b/(R2+R3a+R3b)) ・・・(6)
一方、図1に示す右チャンネルのオーディオ信号を増幅する回路の入力電圧をVri、出力電圧をVroとすると、式(1)と同様にして次式(7)のように表わすことができる。
Vro=(R9b/(R8+R9a+R9b))×Vri ・・・(7)
右チャンネルのオーディオ信号を増幅する回路の減衰量Arv(dB)は、上式(7)を用いて次式(8)のように表わすことができる。
Arv=20log10(Vro/Vri)
=20log10(R9b/(R8+R9a+R9b)) ・・・(8)
以上のことより、本実施例のオーディオアンプにおいて、左チャンネルのオーディオ信号の減衰量Alvと右チャンネルのオーディオ信号の減衰量Arvは、上式(4)、上式(6)及び上式(8)から等しくなる(Alv=Arv)。したがって、調整部14により、検出抵抗部13に電流が流れなくなるように、補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整することにより、左チャンネルオーディオ信号と右チャンネルオーディオ信号の減衰量が等しくなるように補正されるので、本実施例のオーディオアンプは、ギャングエラーの発生を防ぐことができる。
調整部14による補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整が終了すると、制御部は、ショートさせたスイッチ部16〜スイッチ部19のスイッチを開く制御をする。また、制御部は、増幅部4と出力部6を接続するように出力リレー部5を制御し、同様に、増幅部10と出力部12を接続するように出力リレー部11を制御する。このようなスイッチ部16〜スイッチ部19、出力リレー部5及び出力リレー部11の接続状態において、本実施例のオーディオアンプは、入力されたオーディオ信号を増幅する通常の動作をする。
上述した本実施例のオーディオアンプは、5.1チャンネル対応のオーディオアンプ等において、左右のフロントチャンネルの回路に適用することができる。
上述したように、本実施例のオーディオアンプは、ギャングエラーの発生の原因となる左右チャンネルの音量調整回路の可変抵抗器の抵抗値のばらつきをホイートストーンブリッジ回路を用いて補正抵抗部2及び補正抵抗部8の抵抗値を調整することにより補正する。このため、本実施例のオーディオアンプは、ホイートストーンブリッジ回路という安価であり、かつ、簡単な回路構成により、左チャンネル及び右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を等しくする補正をすることができ、ギャングエラーの発生を防ぐことができる。
本発明の実施例であるオーディオアンプの構成を示すブロック図。 本実施例のオーディオアンプの等価回路のホイートストーンブリッジ回路を示す図。 従来の可変抵抗器を用いた音量調整回路を示す図。 音量調整回路によるオーディオ信号の減衰量を説明する図。
符号の説明
1…入力部、2…補正抵抗部、3…可変抵抗部、4…増幅部、5…出力リレー部、6…出力部、7…入力部、8…補正抵抗部、9…可変抵抗部、10…増幅部、11…出力リレー部、12…出力部、13…検出抵抗部、14…調整部、15…調整用電圧源、16〜19…スイッチ部、31…入力端子、32…音量調整回路、33…可変抵抗器、34…増幅部、41…抵抗器、42…抵抗器

Claims (3)

  1. 左チャンネル及び右チャンネルから成る2チャンネルのオーディオ信号を増幅するオーディオアンプにおいて、
    左チャンネルのオーディオ信号を増幅する第1の増幅部と、
    右チャンネルのオーディオ信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第1の増幅部の前段に接続された左チャンネルのオーディオ信号の減衰量を調整する第1の可変抵抗部と、
    前記第2の増幅部の前段に接続された右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を前記第1の可変抵抗部と連動して調整する第2の可変抵抗部と、
    前記第1の可変抵抗部の前段に接続された第1の補正抵抗部と、
    前記第2の可変抵抗部の前段に接続された第2の補正抵抗部と、
    前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部によりホイートストーンブリッジ回路を構成した場合、
    前記第1の可変抵抗部と前記第1の補正抵抗部の間の電位と、前記第2の可変抵抗部と前記第2の補正抵抗部の間の電位とが等しくなるように前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部の抵抗値を調整する調整部とを備えることを特徴とするオーディオアンプ。
  2. 左チャンネル及び右チャンネルから成る2チャンネルのオーディオ信号を増幅するオーディオアンプにおいて、
    左チャンネルのオーディオ信号を増幅する第1の増幅部と、
    右チャンネルのオーディオ信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第1の増幅手段の前段に接続された左チャンネルのオーディオ信号の減衰量を調整する第1の可変抵抗部と、
    前記第2の増幅手段の前段に接続された右チャンネルのオーディオ信号の減衰量を前記第1の可変抵抗部と連動して調整する第2の可変抵抗部と、
    前記第1の可変抵抗部の前段に接続された第1の補正抵抗部と、
    前記第2の可変抵抗部の前段に接続された第2の補正抵抗部と、
    前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部によりホイートストーンブリッジ回路を構成した場合、前記ホイートストーンブリッジ回路の平衡端子間に接続される検出抵抗部と、
    前記検出抵抗部の端子間の電圧が0Vになるよう前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部の抵抗値を調整する調整部とを備えることを特徴とするオーディオアンプ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のオーディオアンプにおいて、
    左チャンネルのオーディオ信号の増幅経路と右チャンネルのオーディオ信号の増幅経路との間に複数のスイッチを有し、
    前記ホイートストーンブリッジ回路は、前記スイッチが全て閉じたとき、前記第1の可変抵抗部、前記第2の可変抵抗部、前記第1の補正抵抗部及び前記第2の補正抵抗部により構成されることを特徴とするオーディオアンプ。
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JP2019087971A (ja) * 2017-11-10 2019-06-06 ザインエレクトロニクス株式会社 増幅回路

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