JP3784383B2 - 信号出力装置及びステレオ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ信号を出力する信号出力装置(例えばアンプ)及びステレオ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、市場に出回っているオーディオ機器のアンプのほとんどがアナログ信号を増幅して出力するアナログアンプである。代表的なアナログアンプの構成を図6に示す。演算増幅器23の反転入力端子は、抵抗R5を介して接地されるとともに、抵抗R6を介して演算増幅器23の出力端子に接続される。演算増幅器23には電源電圧VCCが供給される。そして、演算増幅器23の非反転入力端子に入力されるアナログオーディオ信号Viが増幅されて出力される。
【0003】
図6のアナログアンプには負帰還がかかっており、この負帰還により電源電圧VCCが変動した場合でも、電源電圧VCCの変動が出力電圧VOに及ぼす影響を少なくすることができる。したがって、電源電圧VCCの変動が音質に及ぼす悪影響が少なくなる。また、演算増幅器23の出力端子と抵抗R6との接続ノードが、結合コンデンサC1を介して出力端子24に接続される。結合コンデンサC1は、演算増幅器23の出力信号の直流成分を除去する。つまり、結合コンデンサC1が演算増幅器23の出力信号に含まれる電源電圧VCCの変動に起因する低周波成分を除去する。
【0004】
上述したように、市場に出回っているオーディオ機器のアンプのほとんどがアナログアンプであるが、今後はディジタルアンプがアナログアンプにとって変わっていくものと考えられている。
【0005】
例えば、MD再生装置の電気回路において、ディジタル化できる回路は全てディジタル回路で構成されている。そして、現在ディジタル化できていない回路は、オーディオ信号をヘッドホン等の音声出力手段に出力するアンプのみとなっている。つまり、このアンプのみがアナログ回路ということになる。このアンプをディジタル化すれば、全ての回路がディジタル回路となり、MD再生装置用LSIの製造が簡単になり、MD再生装置の低コスト化を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ディジタル信号を増幅する場合、入力する信号がディジタル信号であるが故に負帰還をかけることができない。したがって、ディジタルアンプでは電源電圧VCCの変動が生じると、その影響が出力信号にまともに及ぶことになり、音質が悪化してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、電源電圧の変動の影響を受けないディジタル信号出力装置を提供することを第一の目的とする。
【0008】
また、電源電圧の変動の影響を受けないディジタルアンプを後述する手段で実現した場合、2チャネルのステレオ出力をするためには4つの出力端子が必要となる。このような4つの出力端子を有するアンプにヘッドホンを接続する場合には、図7に示すような4つの端子28、29、30、及び31から成るプラグを有する4端子ヘッドホンを用いる。
【0009】
ところが、市場では図8に示すような3つの端子32、33、及び34から成るプラグを有する3端子ヘッドホンが大半を占めている。このため、3端子ヘッドホンも使用できるようにすることが望ましい。
【0010】
しかしながら、この3端子ヘッドホンを上述した4つの出力端子を備える電源電圧の変動の影響を受けないディジタルアンプに接続すると、そのディジタルアンプが破損するか大きなクロストークが発生してしまう。2チャネルのステレオタイプ出力をする平衡出力型アナログアンプでも同様に、3端子ヘッドホンが接続されると、そのアナログアンプが破損するか大きなクロストークが発生してしまう。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑み、3端子ヘッドホンと接続しても破損しない2チャネルのステレオタイプ出力をする平衡出力型信号出力装置及びステレオ装置を提供することを第二の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成するために、本発明に係るディジタル信号出力装置においては、入力信号を非反転増幅して出力する正相増幅手段及び入力信号を反転増幅して出力する逆相増幅手段からなる一対の増幅手段と、前記正相増幅手段の出力側に接続される第1の出力端子と、前記逆相増幅手段の出力側に接続される第2の出力端子と、を備え、前記増幅手段に入力する入力信号として2値量子化信号を用いる。
【0013】
上記第二の目的を達成するために、本発明に係る信号出力装置においては、入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、前記第1の正相増幅手段と前記第1の正相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の正相増幅手段と前記第2の正相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるようにする。そして、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の逆相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の正相出力端子及び前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続されるようにする。
【0014】
上記第二の目的を達成するために、本発明に係る信号出力装置においては、入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、前記第1の逆相増幅手段と前記第1の逆相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の逆相増幅手段と前記第2の逆相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるようにする。そして、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の正相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子及び前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続されるようにする。
【0015】
また、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力する。
【0016】
また、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記3端子プラグの第3の端子に接続される二つの出力端子が短絡して略同電位となることが望ましい。
【0017】
また、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の抵抗の抵抗値と前記第3の抵抗の抵抗値が略等しく、前記第2の抵抗の抵抗値と前記第4の抵抗の抵抗値が略等しくなることが望ましい。
【0019】
また、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗を可変抵抗にしてもよい。
【0020】
また、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗をそれぞれ、複数の抵抗と、前記複数の抵抗の接続状態を切り替える切替手段とから成る抵抗手段にしてもよい。
【0021】
また、4端子プラグと、前記4端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記4端子プラグの第2の端子と第4の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の正相出力端子と前記4端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記4端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子と前記4端子プラグの第3の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記4端子プラグの第4の端子とが接続され、前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力する。
【0022】
上記第二の目的を達成するために、本発明に係るステレオ装置においては、入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、前記第1の正相増幅手段と前記第1の正相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の正相増幅手段と前記第2の正相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるようにする。
【0023】
上記第二の目的を達成するために、本発明に係るステレオ装置においては、入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、前記第1の逆相増幅手段と前記第1の逆相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の逆相増幅手段と前記第2の逆相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるようにする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る第一実施形態のディジタルアンプについて説明する。第一実施形態のディジタルアンプの構成を図5に示す。
【0025】
2値量子化信号S1が入力される端子がスイッチ回路16の端子16aに接続される。また、アナログオーディオ信号S2が入力される端子がデルタシグマ変調回路13を介してスイッチ回路16の端子16bに接続される。また、16ビットディジタル信号S3が補間回路14及びデルタシグマ変調回路15を介してスイッチ回路16の端子16cに接続される。
【0026】
スイッチ回路16の端子16dは演算増幅器17の非反転入力端子及び演算増幅器18の反転入力端子に接続される。演算増幅器17の反転入力端子及び演算増幅器18の非反転入力端子は接地される。
【0027】
演算増幅器17の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ19を介して正相出力端子21に接続される。演算増幅器18の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ20を介して逆相出力端子22に接続される。
【0028】
このような構成である第一実施形態のディジタルアンプの動作について説明する。アナログオーディオ信号S2は、デルタシグマ変調回路13によって2値量子化信号に変換される。また、16ビットディジタル信号は、補間回路14によって例えば、元のサンプリング周波数のN倍のサンプリング周波数の32ビットディジタル信号に変換される。その32ビットディジタル信号は、デルタシグマ変調回路15によって2値量子化信号に変換される。したがって、スイッチ回路16の端子16a、16b、及び16cに入力される信号はいずれも2値量子化信号である。
【0029】
スイッチ回路16は、制御回路(図示せず)からの制御信号に応じて端子16a〜16cのいずれかを選択し、端子16dと接続する。これにより、2値量子化信号が演算増幅器17及び18に入力される。
【0030】
ここで、演算増幅器17及び18に入力される2値量子化信号をS[V]とし、演算増幅器17及び18のゲインをAとし、演算増幅器17及び18の電源電圧をVCC[V]とし、演算増幅器17及び18の電源電圧の変動をΔVCC[V]とする。また、演算増幅器17及び18は、出力信号の基準電位が電源電圧の半分になるように、電圧レベルシフトを行う。
【0031】
演算増幅器17は2値量子化信号を非反転増幅して出力するので、演算増幅器17の出力信号はA×S+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。一方、演算増幅器18は2値量子化信号を非反転増幅して出力するので、演算増幅器18の出力信号はA×(−S)+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。
【0032】
ローパスフィルタ回路19は、演算増幅器17の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器17の出力信号の可聴域成分のみを正相出力端子21に出力する。また、ローパスフィルタ回路20は、演算増幅器18の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器18の出力信号の可聴域成分のみを逆相出力端子22に出力する。
【0033】
ローパスフィルタ回路19及び20での電圧降下は微少であるので、その電圧降下はないものとみなす。そうすると、正相出力端子21と逆相出力端子との間の電圧は{A×S+(VCC+ΔVCC)/2}−{A×(−S)+(VCC+ΔVCC)/2}[V]であり、A×2S[V]となる。したがって、ディジタルアンプが出力するオーディオ信号は電源電圧の変動の影響を受けなくなる。もちろん、従来のアナログアンプ(図6参照)に設けられていた結合コンデンサを必要としない。
【0034】
次に、上述した第一実施形態のアンプを2チャンネルのステレオアンプに適用した場合について図3を参照して説明する。図3のステレオアンプは、左チャネル入力信号である2値量子化信号SL及び右チャネル入力信号である2値量子化信号SRを入力する。
【0035】
2値量子化信号SLが入力される端子が演算増幅器1の非反転入力端子及び演算増幅器2の反転入力端子に接続される。演算増幅器1の反転入力端子及び演算増幅器2の非反転入力端子は接地される。
【0036】
演算増幅器1の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ5を介して左チャネル正相出力端子9に接続される。演算増幅器2の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ6を介して左チャネル逆相出力端子10に接続される。
【0037】
2値量子化信号SRが入力される端子が演算増幅器3の非反転入力端子及び演算増幅器4の反転入力端子に接続される。演算増幅器3の反転入力端子及び演算増幅器4の非反転入力端子は接地される。
【0038】
演算増幅器3の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ7を介して右チャネル正相出力端子11に接続される。演算増幅器4の出力端子は、抵抗及びコンデンサから成るローパスフィルタ8を介して右チャネル逆相出力端子12に接続される。
【0039】
このような構成のステレオアンプは次のように動作する。まず、左チャネル側について説明する。演算増幅器1は2値量子化信号SLを非反転増幅して出力するので、演算増幅器1の出力信号はA×SL+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。一方、演算増幅器2は2値量子化信号SLを反転増幅して出力するので、演算増幅器2の出力信号はA×(−SL)+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。
【0040】
ローパスフィルタ回路5は、演算増幅器1の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器1の出力信号の可聴域成分のみを左チャネル正相出力端子9に出力する。また、ローパスフィルタ回路6は、演算増幅器2の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器2の出力信号の可聴域成分のみを左チャネル逆相出力端子10に出力する。
【0041】
ローパスフィルタ回路5及び6での電圧降下は微少であるので、その電圧降下はないものとみなす。そうすると、左チャネル正相出力端子9の出力信号SL+はA×SL+(VCC+ΔVCC)/2[V]になり、左チャネル逆相出力端子10の出力信号SL-はA×(−SL)+(VCC+ΔVCC)/2[V]になる。
【0042】
したがって、左チャネル出力オーディオ信号(SL+−SL-)は、{A×SL+(VCC+ΔVCC)/2}−{A×(−SL)+(VCC+ΔVCC)/2}[V]であり、A×2SL[V]となる。これにより、左チャネル出力オーディオ信号は電源電圧の変動の影響を受けなくなる。ここで、左チャネル正相出力端子9の出力信号SL+及び左チャネル逆相出力端子10の出力信号SL-の電圧波形の一例を図4に示す。なお、図中の破線は基準電位であり、その値は(VCC+ΔVCC)/2[V]である。
【0043】
次に、右チャネル側について説明する。演算増幅器3は2値量子化信号SRを非反転増幅して出力するので、演算増幅器3の出力信号はA×SR+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。一方、演算増幅器4は2値量子化信号SRを反転増幅して出力するので、演算増幅器4の出力信号はA×(−SR)+(VCC+ΔVCC)/2[V]となる。
【0044】
ローパスフィルタ回路7は、演算増幅器3の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器3の出力信号の可聴域成分のみを右チャネル正相出力端子11に出力する。また、ローパスフィルタ回路8は、演算増幅器4の出力信号の高周波成分を除去し、演算増幅器4の出力信号の可聴域成分のみを右チャネル逆相出力端子12に出力する。
【0045】
ローパスフィルタ回路7及び8での電圧降下は微少であるので、その電圧降下はないものとみなす。そうすると、右チャネル正相出力端子11の出力信号SR+はA×SR+(VCC+ΔVCC)/2[V]になり、右チャネル逆相出力端子12の出力信号SR-はA×(−SR)+(VCC+ΔVCC)/2[V]になる。
【0046】
したがって、右チャネル出力オーディオ信号(SR+−SR-)は、{A×SR+(VCC+ΔVCC)/2}−{A×(−SR)+(VCC+ΔVCC)/2}[V]であり、A×2SR[V]となる。これにより、右チャネル出力オーディオ信号は電源電圧の変動の影響を受けなくなる。ここで、右チャネル正相出力端子11の出力信号SR+及び右チャネル逆相出力端子12の出力信号SR-の電圧波形の一例を図4示す。なお、図中の破線は基準電位であり、その値は(VCC+ΔVCC)/2[V]である。
【0047】
そして、図3のステレオアンプの出力端子には4端子ヘッドホンが接続されている。したがって、ステレオヘッドホンの左チャネルのボイス・コイルの抵抗成分である抵抗R3の一端が左チャネル正相出力端子9に接続され、抵抗R3の他端が左チャネル逆相出力端子10に接続され、ステレオヘッドホンの右チャネルのボイス・コイルの抵抗成分である抵抗R4の一端が右チャネル正相出力端子11に接続され、抵抗R4の他端が右チャネル逆相出力端子12に接続される。
【0048】
抵抗R3の両端にA×2SL[V]が印加され、A×2SL[V]である左チャネル出力オーディオ信号に応じた音圧が左チャネルのボイス・コイルから発生する。また、抵抗R4の両端にA×2SR[V]が印加され、A×2SR[V]である右チャネル出力オーディオ信号に応じた音圧が右チャネルのボイス・コイルから発生する。
【0049】
このように図3のステレオアンプに4端子ヘッドホンを接続する場合、不具合は起こらない。しかしながら、図3のステレオアンプに3端子ヘッドホンを接続すると、左チャネル正相出力端子9と右チャネル正相出力端子11とが接続されるか、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12とが接続されることになる。以下の説明においては、3端子ヘッドホンを接続すると、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12とが接続されるものとする。
【0050】
左チャネル逆相出力端子10の出力信号SL-と右チャネル逆相出力端子12の出力信号SR-とは異なる電圧値をとる(図4参照)。また、通常、オーディオ信号をヘッドホン等の音声出力手段に出力するアンプの出力抵抗はほぼ零と考えてよい。
【0051】
したがって、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12とが接続されると、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12との間に大きな短絡電流が流れ、最悪の場合アンプが破損してしまう。また、アンプが破損しない場合でも左チャネル逆相出力端子10の出力信号SL-と右チャネル逆相出力端子12の出力信号SR-との中間レベルの信号が生成されるため大きなクロストークが発生してしまう。
【0052】
そこで、本発明に係る第二実施形態のアンプにおいて、3端子のヘッドホンを接続しても不具合が起こらないステレオアンプを実現する。第二実施形態のアンプを図1に示す。なお、図3と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0053】
ローパスフィルタ6と左チャネル逆相出力端子10との間に抵抗R1を設け、ローパスフィルタ8と右チャネル逆相出力端子12との間に抵抗R2を設ける。なお、抵抗R1の抵抗値は抵抗R3の抵抗値と等しくし、抵抗R2の抵抗値は抵抗R4の抵抗値と等しくする。
【0054】
第二実施形態のアンプには3端子ヘッドホンが接続されるので、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12とが接続されることになる。
【0055】
第二実施形態のアンプの出力端子から出力される信号SL+、SL-、SR+、及びSR-の電圧波形、ローパスフィルタ6の出力信号SL-’の電圧波形、並びにローパスフィルタ8の出力信号SR-’の電圧波形を図2に示す。なお、図中の破線は基準電位であり、その値は(VCC+ΔVCC)/2[V]である。
【0056】
左チャネル正相出力端子9の出力信号SL+とローパスフィルタ6の出力信号SL-’とは互いに位相が180°異なる信号である。また、抵抗R1の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が等しいので、左チャネル逆相出力端子10の電位は、左チャネル正相出力端子9とローパスフィルタ6の出力側との中間電位になる。したがって、左チャネル逆相出力端子10の出力信号SL-は(VCC+ΔVCC)/2[V]になる。
【0057】
右チャネル正相出力端子11の出力信号SR+とローパスフィルタ8の出力信号SR-’とは互いに位相が180°異なる信号である。また、抵抗R2の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が等しいので、右チャネル逆相出力端子12の電位は、右チャネル正相出力端子11とローパスフィルタ8の出力側との中間電位になる。したがって、右チャネル逆相出力端子12の出力信号SR-は(VCC+ΔVCC)/2[V]になる。
【0058】
左チャネル逆相出力端子10の電位と右チャネル逆相出力端子12の電位とが等しいので、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12が接続されてもアンプが破損するおそれがなく、クロストークも発生しない。
【0059】
また、左チャネル出力オーディオ信号(SL+−SL-)はA×SL[V]となり、右チャネル出力オーディオ信号(SR+−SR-)はA×SR[V]となる。したがって、第二実施形態のアンプは、第一実施形態のアンプと同様に電源電圧の変動の影響を受けないアンプである。そして、当然のことながら4端子ヘッドホンを接続しても何ら不具合は生じない。
【0060】
なお、抵抗R1の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が等しくない場合や、抵抗R2の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が等しくない場合は、左チャネル逆相出力端子10の電位と右チャネル逆相出力端子12の電位とが一致しなくなる。この場合、左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12との間に短絡電流が流れる。しかしながら、図3に示したアンプに比べて左チャネル逆相出力端子10と右チャネル逆相出力端子12との電位差を小さくすることができるので、アンプが破損するおそれがなくなる。また、図3に示したアンプに比べてクロストークが小さくなる。
【0061】
第二実施形態のアンプの抵抗R1及びR2は可変抵抗にしてもよい。抵抗R1及びR2を可変抵抗にすると、3端子ヘッドホンの種類によって異なる抵抗R3及びR4の抵抗値に対応することができる。したがって、3端子ヘッドホンの種類にかかわらず、左チャネル逆相出力端子10の電位と右チャネル逆相出力端子12の電位とを等しくすることができ、クロストークの発生を防ぐことができる。
【0062】
また、抵抗R1の代わりに複数の抵抗とそれらの抵抗の接続状態を切り替える切替回路を設け、抵抗R2の代わりに複数の抵抗とそれらの抵抗の接続状態を切り替える切替回路を設ける構成としても抵抗R1及びR2を可変抵抗にする構成と同様の効果を奏する。この構成の一実施形態としては、3端子ヘッドホンの種類によって異なる抵抗R3及びR4の抵抗値に対応する抵抗値の抵抗を複数備え、切替回路が複数の抵抗から1つの抵抗を択一的に選択する形態や、同じ抵抗値の抵抗を複数備え、切替回路が並列接続する抵抗の数を切り替えて合成抵抗の抵抗値を可変する形態などが挙げられる。
【0063】
なお、上述した第二実施形態のアンプは逆相側に抵抗を設けた構成であるが、正相側に抵抗を設ける構成としてよい。正相側に抵抗を設ける構成の場合、3端子ヘッドホンが接続されると左チャネル正相出力端子と右チャネル正相出力端子とが接続されるように、ヘッドホンのプラグと接続されるアンプのジャックに設けられる左チャネル正相出力端子、左チャネル逆相出力端子、右チャネル正相出力端子、及び右チャネル逆相出力端子の位置を定める。
【0064】
また、上述した第二実施形態のアンプは2値量子化信号を入力するディジタルアンプであるが、これをアナログオーディオ信号を入力するアナログアンプの形態としてもよい。アナログオーディオ信号を入力する場合も、2値量子化信号を入力する場合と同様の効果を奏する。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、入力信号を非反転増幅して出力する正相増幅手段及び入力信号を反転増幅して出力する逆相増幅手段からなる一対の増幅手段と、正相増幅手段の出力側に接続される第1の出力端子と、逆相増幅手段の出力側に接続される第2の出力端子と、を備え、前記増幅手段に入力する信号として2値量子化信号を用いるので、第1の出力端子と第2の出力端子との間の電圧である出力オーディオ信号が電源電圧の影響を受けないディジタル信号出力装置を実現することができる。これにより、良好な音質を得ることができる。また、このディジタル信号出力装置とオーディオ機器に設けられる他のディジタル回路とからなる集積回路の製造が容易になり、オーディオ機器の低コスト化を図ることができる。
【0066】
また、本発明によると、第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、第1の正相増幅手段及び第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、第2の正相増幅手段及び第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、第1の正相増幅手段と第1の正相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、第2の正相増幅手段と第2の正相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるので、第1の正相出力端子と第1の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されると第1の正相出力端子の電位を第1の正相増幅手段の出力信号と第1の逆相増幅手段の出力信号との中間レベル付近にすることができ、第2の正相出力端子と第2の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されると第2の正相出力端子の電位を第2の正相増幅手段の出力信号と第2の逆相増幅手段の出力信号との中間レベル付近にすることができる。これにより、3端子ヘッドホンが接続されることによって第1の正相出力端子と第2の正相出力端子とが接続されても、第1の正相出力端子と第2の正相出力端子との電位差を小さくすることができる。したがって、信号出力装置又はステレオ装置の破損を防ぐことができ、クロストークを小さくすることができる。また、第1の抵抗及び第2の抵抗の抵抗値がそれぞれ接続されるヘッドホンのボイス・コイルの抵抗成分の抵抗値と一致する場合には、クロストークの発生を防ぐことができる。
【0067】
なお、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の逆相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の正相出力端子及び前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続されるようにすることで、第1の正相出力端子と第1の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続され、第2の正相出力端子と第2の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されるようにすることができる。また、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力するようにすることで、2チャンネルのステレオ出力が可能となる。
【0068】
また、本発明によると、第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、第1の正相増幅手段及び第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、第2の正相増幅手段及び第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、第1の逆相増幅手段と第1の逆相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、第2の逆相増幅手段と第2の逆相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられるので、第1の正相出力端子と第1の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されると第1の逆相出力端子の電位を第1の正相増幅手段の出力信号と第1の逆相増幅手段の出力信号との中間レベル付近にすることができ、第2の正相出力端子と第2の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されると第2の逆相出力端子の電位を第2の正相増幅手段の出力信号と第2の逆相増幅手段の出力信号との中間レベル付近にすることができる。これにより、3端子ヘッドホンが接続されることによって第1の逆相出力端子と第2の逆相出力端子とが接続されても、第1の逆相出力端子と第2の逆相出力端子との電位差を小さくすることができる。したがって、信号出力装置又はステレオ装置の破損を防ぐことができ、クロストークを小さくすることができる。また、第1の抵抗及び第2の抵抗の抵抗値がそれぞれ接続されるヘッドホンのボイス・コイルの抵抗成分の抵抗値と一致する場合には、クロストークの発生を防ぐことができる。
【0069】
なお、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の正相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子及び前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続されるようにすることで、第1の正相出力端子と第1の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続され、第2の正相出力端子と第2の逆相出力端子がヘッドホンのボイス・コイルを介して接続されるようにすることができる。また、3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力するようにすることで、2チャンネルのステレオ出力が可能となる。
【0071】
また、本発明によると、第1の抵抗及び第2の抵抗が可変抵抗であるので、第1の抵抗及び第2の抵抗の抵抗値を、それぞれ接続される3端子ヘッドホンのボイス・コイルの抵抗成分の抵抗値と一致させることができる。これにより、クロストークの発生を防ぐことができる。
【0072】
また、本発明によると、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗がそれぞれ、複数の抵抗と、前記複数の抵抗の接続状態を切り替える切替手段とから成る抵抗手段であるので、第1の抵抗及び第2の抵抗の抵抗値を、それぞれ接続される3端子ヘッドホンのボイス・コイルの抵抗成分の抵抗値と一致させることができる。これにより、クロストークの発生を防ぐことができる。
【0073】
また、本発明によると、4端子プラグと、前記4端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記4端子プラグの第2の端子と第4の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、前記第1の正相出力端子と前記4端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記4端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子と前記4端子プラグの第3の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記4端子プラグの第4の端子とが接続され、前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力するので、4端子ヘッドホンを接続して2チャンネルのステレオ出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第二実施形態のアンプの構成を示す図である。
【図2】 図1のアンプの出力端子から出力される信号の電圧波形を示す図である。
【図3】 図5のアンプをステレオアンプに適用した場合の構成を示す図である。
【図4】 図3のアンプの出力端子から出力される信号の電圧波形を示す図である。
【図5】 本発明に係る第一実施形態のアンプの構成を示す図である。
【図6】 従来のアナログアンプの構成を示す図である。
【図7】 4端子ヘッドホンのプラグを示す図である。
【図8】 3端子ヘッドホンのプラグを示す図である。
【符号の説明】
1〜4、17、18 演算増幅器
9 左チャネル正相出力端子
10 左チャネル逆相出力端子
11 右チャネル正相出力端子
12 右チャネル逆相出力端子
21 正相出力端子
22 逆相出力端子
R1〜R4 抵抗
S1、SL、SR 2値量子化信号
S2 アナログオーディオ信号
S3 16ビットディジタル信号
Claims (12)
- 入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、
前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、
前記第1の正相増幅手段と前記第1の正相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の正相増幅手段と前記第2の正相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、
前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられることを特徴とする信号出力装置。 - 3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記第1の逆相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の正相出力端子及び前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続される請求項1に記載の信号出力装置。 - 入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、
前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、
前記第1の逆相増幅手段と前記第1の逆相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の逆相増幅手段と前記第2の逆相出力端子とが第2の抵抗手段を介して接続され、
前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられることを特徴とする信号出力装置。 - 3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記第1の正相出力端子と前記3端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記3端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子及び前記第2の逆相出力端子と前記3端子プラグの第3の端子とが接続される請求項3に記載の信号出力装置。 - 3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力する請求項2又は請求項4に記載の信号出力装置。 - 3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記3端子プラグの第3の端子に接続される二つの出力端子が短絡して略同電位となる請求項2又は請求項4に記載の信号出力装置。 - 3端子プラグと、前記3端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記3端子プラグの第2の端子と第3の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記第1の抵抗の抵抗値と前記第3の抵抗の抵抗値が略等しく、前記第2の抵抗の抵抗値と前記第4の抵抗の抵抗値が略等しい請求項2又は請求項4に記載の信号出力装置。 - 前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗が可変抵抗である請求項1〜7のいずれかに記載の信号出力装置。
- 前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗がそれぞれ、複数の抵抗と、前記複数の抵抗の接続状態を切り替える切替手段とから成る抵抗手段である請求項1〜7のいずれかに記載の信号出力装置。
- 4端子プラグと、前記4端子プラグの第1の端子と第3の端子との間に設けられる第3の抵抗と、前記4端子プラグの第2の端子と第4の端子との間に設けられる第4の抵抗とを有する音声出力手段が接続されたときに、
前記第1の正相出力端子と前記4端子プラグの第1の端子とが接続され、前記第2の正相出力端子と前記4端子プラグの第2の端子とが接続され、前記第1の逆相出力端子と前記4端子プラグの第3の端子とが接続され、前記第2の逆相出力端子と前記4端子プラグの第4の端子とが接続され、
前記第1の入力信号を増幅した電圧を前記第3の抵抗の両端に出力し、前記第2の入力信号を増幅した電圧を前記第4の抵抗の両端に出力する請求項1又は請求項3に記載の信号出力装置。 - 入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、
前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、
前記第1の正相増幅手段と前記第1の正相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の正相増幅手段と前記第2の正相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、
前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられることを特徴とするステレオ装置。 - 入力信号を非反転増幅して出力する第1の正相増幅手段及び第2の正相増幅手段と、入力信号を反転増幅して出力する第1の逆相増幅手段及び第2の逆相増幅手段と、前記第1の正相増幅手段の出力側に接続される第1の正相出力端子と、前記第2の正相増幅手段の出力側に接続される第2の正相出力端子と、前記第1の逆相増幅手段の出力側に接続される第1の逆相出力端子と、前記第2の逆相増幅手段の出力側に接続される第2の逆相出力端子と、を備え、
前記第1の正相増幅手段及び前記第1の逆相増幅手段が第1の入力信号を入力し、前記第2の正相増幅手段及び前記第2の逆相増幅手段が第2の入力信号を入力し、
前記第1の逆相増幅手段と前記第1の逆相出力端子とが第1の抵抗を介して接続され、前記第2の逆相増幅手段と前記第2の逆相出力端子とが第2の抵抗を介して接続され、
前記第1の正相出力端子、前記第2の正相出力端子、前記第1の逆相出力端子、及び前記第2の逆相出力端子が一つのジャックに設けられることを特徴とするステレオ装置。
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