JP2007173301A - 半導体素子冷却用放熱器、半導体装置、半導体素子冷却用放熱器の製造方法 - Google Patents

半導体素子冷却用放熱器、半導体装置、半導体素子冷却用放熱器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部材の熱膨張差による応力を効果的に低減することができ、部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れる半導体素子冷却用放熱器及びその関連技術を提供する。
【解決手段】この半導体素子冷却用放熱器13では、複数のフィン部材19が、金属板が略蛇腹状に加工されて形成され、その略蛇腹形状の谷部分19bにて基板17と接合されている。また、複数のフィン部材17が、その長幅方向D1に沿って略蛇腹形状が延設された長尺状の平面形状を有し、その平面形状の短幅方向D2に互いに間隔をあけて基板17に接合されている。基板17は絶縁性のセラミックス材料により形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体素子冷却用放熱器及びその関連技術に関する。
従来の半導体素子冷却用放熱器としては、特許文献1に記載のものがある。この放熱器では、セラミックス等の低熱膨張材料かなる基板の両面に銅板が接合され、その銅板の一方にフィンが形成されている。この放熱器では、基板の両側に銅板を貼着することにより、銅板と基板との熱膨張差により基板が反って破損するのを防止するようになっている。
特開2005−11922号公報
しかしながら、上述の放熱器では、ほぼ同面積の銅板を銅板の両面に貼着する必要があり、部品点数の増大、装置構成の大型化、複雑化等の問題がある。
また、上述の放熱器のように基板のほぼ全面に銅板を貼着する構成では、熱膨張により基板と銅板との間に大きな応力が発生し、銅板の剥がれ、基板の割れ等が生じる場合ある。この問題は高温で駆動されるワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体素子の場合に特に顕在化するおそれがある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、部材の熱膨張差による応力を効果的に低減することができ、部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れる半導体素子冷却用放熱器及びその関連技術を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、半導体素子からの熱を受け取る基板と、前記基板の前記半導体素子と対向する面とは反対側の面に接合された放熱用のフィン部材とを備え、前記フィン部材は、略蛇腹状の金属板であって、その略蛇腹形状の凸部において前記基板と接合され、前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する前記金属板の材料の線膨張係数の半分以下に設定されている。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る半導体素子冷却用放熱器において、複数の前記フィン部材が、複数の前記凸部において前記基板に接合されている。
また、請求項3の発明では、請求項2の発明に係る半導体素子冷却用放熱器において、前記基板を冷却する冷媒流路をさらに備え、複数の前記フィン部材は、前記冷媒流路の方向に直交する方向に所定の間隔で設置されている。
また、請求項4の発明では、請求項2の発明に係る半導体素子冷却用放熱器において、前記基板を冷却する冷媒流路をさらに備え、複数の前記フィン部材は、前記冷媒流路の方向に所定の間隔で設置されている。
また、請求項5の発明では、半導体素子からの熱を受け取る基板と、前記基板の前記半導体素子と対向する面と反対側の面に接合された放熱用の複数のフィン部材とを備え、前記複数のフィン部材は、互いに分散されて前記基板に接合され、前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する材料の線膨張係数の半分以下に設定されている。
また、請求項6の発明では、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る半導体素子冷却用放熱器において、前記基板は、絶縁性のセラミックス材料により形成されている。
また、請求項7の発明では、請求項3又は4の発明に係る半導体素子冷却用放熱器において、複数の前記フィン部材は、隣接するフィン部材同士で凸部の位置が互いにずらされて配置されている。
また、請求項8の発明では、半導体素子と、請求項1ないし7のいずれかの発明に係る半導体素子冷却用放熱器とを備える。
また、請求項9の発明では、半導体素子からの熱を受け取る基板と、前記基板の前記半導体素子と対向する面とは反対側の面に接合された放熱用のフィン部材とを備え、前記フィン部材は、略蛇腹状の金属板であって、その略蛇腹形状の凸部において前記基板と接合されている半導体素子冷却用放熱器の製造方法であって、前記金属板を断面略蛇腹状にプレス成形してフィン部材を形成するプレス工程と、前記フィン部材の蛇腹形状の凸部を前記基板に接合する接合工程とを備え、前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する前記金属板の材料の線膨張係数の半分以下に設定されている。
請求項1に記載の発明によれば、フィン部材が、略蛇腹状の金属板により形成され、その略蛇腹形状の凸部において基板と接合されているため、フィン部材と基板との熱膨張差による応力がフィン部材の蛇腹形状によって緩和され、従来技術のように基板の両面に銅板を貼着しなくとも、基板の反りや破損を防止することができる。その結果、放熱器を構成する部材の熱膨張差による応力を効果的に低減することができ、部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れるとともに、ワイドバンドギャップ半導体等を用いた高温で駆動する半導体素子の冷却にも対応することができる。
また、フィン部材をプレス成形等により容易に作製でき、半導体素子冷却用放熱器を容易かつ低コストに作製できる。
また、フィン部材が略蛇腹状の形状を有しているため、フィン部材と基板との間の空間部においても冷媒を流通させることができ、その結果、フィン部材が設けられる部分にて冷媒をスムーズに流通させることができ、放熱効率がよい。
請求項2に記載の発明によれば、複数のフィン部材が複数の凸部において基板に接合されているため、フィン部材と基板との熱膨張差による応力が分散されて軽減され、基板の反りや破損をより効果的に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数のフィン部材が、冷媒流路の方向に直交する方向に所定の間隔で設置されているため、冷媒流路の方向に直交する方向に沿ったフィン部材と基板との熱膨張差に起因する応力を分散させて軽減することができ、その結果、熱膨張による基板の反りや破損をさらに効果的に防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、複数のフィン部材が、冷媒流路の方向に所定の間隔で設置されているため、冷媒流路の方向に沿ったフィン部材と基板との熱膨張差に起因する応力を分散させて軽減することができ、その結果、熱膨張による基板の反りや破損をさらに効果的に防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、複数のフィン部材が互いに分散されて基板に接合されているため、フィン部材と基板との熱膨張差による応力が分散されて軽減され、従来技術のように基板の両面に銅板を貼着しなくとも、基板の反りや破損を防止することができる。その結果、放熱器を構成する部材の熱膨張差による応力を効果的に低減することができ、部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れるとともに、ワイドバンドギャップ半導体等を用いた高温で駆動する半導体素子の冷却にも対応することができる。
請求項6に記載の発明によれば、放熱器の基板を絶縁性のものにすることにより、基板を挟んで設けられる金属製のフィン部材と半導体素子及び配線材等との間の絶縁対策を簡素化できる。
請求項7に記載の発明によれば、複数のフィン部材が隣接するフィン部材同士で凸部の位置が互いにずらされて配置されているため、各フィン部材と基板との接合部がさらに分散され、熱膨張により基板にかかる応力をさらに分散させることができるとともに、各フィン部材をより効率よく冷媒の流れに晒すことができ、放熱効率が向上する。
請求項8に記載の発明によれば、部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れるとともに、放熱効率のよい半導体装置を実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、フィン部材をプレス成形により作製するため、半導体素子冷却用放熱器を容易かつ低コストに作製できる。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る半導体素子冷却用放熱器(以下、単に「放熱器」という)が適用された電力変換装置の平面図であり、図2は図1のA−A線に沿った断面の構成を部分的に示す図である。この電力変換装置1は、図1及び図2に示すように、電力変換用の複数(例えば、6つ)の半導体素子3と、その半導体素子3が実装される基台部材5とを備えている。この電力変換装置1の用途としては、例えば、車両に搭載されたモータ7(図4参照)と直流電源9(図4参照)との間に介在される車載用インバータが挙げられる。この場合、電力変換装置1は、直流電源9から供給される直流電流を交流電流(例えば、3相交流電流)に変換してモータ7に供給する一方、モータ7から与えられる回生電流を直流に変換して直流電源9に与えるようになっている。また、電力変換装置1の他の用途として、電動フォークリフトに搭載されたモータを駆動するためのインバータなどが挙げられる。また、本明細書では、本実施形態に係る冷却器を電力変換装置1の冷却に適用したが、本実施形態に係る放熱器を、パワーディストリビュータ等に搭載されるスイッチング用の半導体素子の冷却や、コンピュータ等に搭載されるCPU等の演算処理用の半導体素子の冷却に適用してもよい。
半導体素子3は、例えばIGBT及びMOSFET等であり、制御回路11(図4参照)によりオンオフ制御される。本実施形態では、半導体素子3は例えば縦型のIGBTである。
基台部材5は、半導体素子3が実装される半導体素子3の数と同数の放熱器13と、その放熱器13を保持する樹脂等により形成された基台本体15とを備えている。
放熱器13は、図2及び図3に示すように、基板17と、その基板17に接合された複数のフィン部材19とを備えている。基板17は、AlN(窒化アルミニウム)等の絶縁性のセラミックス材料により形成され、その表面側に半導体素子3が実装され、その裏面側にフィン部材19が接合されるようになっている。なお、基板17を形成する材料の線膨張係数が、後述のフィン部材19を形成する金属板の材料の線膨張係数の半分以下に設定されている。
フィン部材19は、一方向に沿って細長い長尺状の金属板(例えば、加工性の良好なアルミニウム板等)を略蛇腹状に折り曲げて形成され、放熱器13の裏面側から見ると図3のように長尺状の平面形状を有し、その長幅方向D1に沿って蛇腹を構成する山谷のパターンが繰り返されている。より具体的には、フィン部材19の長幅方向D1に沿って略V字形の山部分19aと平坦な谷部分19bとが交互に形成されており、その谷部分19bが接合部21により基板17に接合されている。なお、本実施形態では、フィン部材19の蛇腹の上下に張り出す凸部に関し、基板17に近接する方向に張り出す凸部を谷部分19bと呼び、基板17から離反する方向に張り出す凸部を山部分19aと呼ぶこととする。接合部21での接合は、活性金属ろうによる方法、固相接合(例えば、超音波溶着等)による方法の他、接合前処理として基板17の接合箇所にメタライズ処理を行った後、ハンダ等の各種ろう材を用いて接合を行う方法などが採用可能である。なお、山部分19aの形状については、略V字形に限定されるものではない(山部分19aの形状の変形例については後述する)。
このようなフィン部材19は、その長幅方向D1の寸法が基板17の幅とほぼ一致しており、フィン部材19の長尺状の平面形状の短幅方向D2に互いに間隔をあけて(すなわち、互いに切り離されて分散されて)、基板17に接合されている。図3の図示例では、短幅方向D2から見て各フィン部材19の山谷の位置が一致するようにして各フィン部材19が配置されている。
冷媒は、水、空気等が用いられ、図3に示すように、基板17の裏面側においてフィン部材19の短幅方向D2と平行な流通方向D3に沿って流通される。本実施形態では、冷媒の具体例として冷却水を用いる。
半導体素子3と基台部材5との接合構造は、次のようになっている。本実施形態では、半導体素子3として縦型のIGBTが用いられているため、半導体素子3の下面側の電極に略板状の配線材25が電気接合材(銀ペースト、ハンダ等)27により接合され、その配線材25を介して半導体素子3が放熱器13の基板17の表面側に接合されるようになっている。配線材25と基板17との接合は、ハンダ、ろう材、樹脂接着剤等の接合材29により行われ、グリースは使用されない。なお、接合材29に樹脂接着剤を用いた場合には、半導体素子3側と放熱器13側との間の絶縁を確保するのに都合がよいという利点がある。なお、本実施形態では、放熱器13を配線材25を介して半導体素子3に接合するようにしたが、下面側には電極を設けない構成の半導体素子3については、配線材25を介さずに放熱器13が半導体素子3に直接接合される。
このような構成により、半導体素子3から発せられた熱は、配線材25を介して放熱器13の基板17に伝達され、さらに基板17からフィン部材19に伝達され、フィン部材19にて冷媒中に放熱されるようになっている。
図4は、図1の電力変換装置1の回路図である。この図4に示す回路構成は一般的なものであり、直流電源9に接続される正負の電源線31a,31b間に3つのブリッジ回路が接続されている。各ブリッジ回路には2つの半導体素子3が直列に介挿され、その各半導体素子3にブリッジダイオード33が並列接続されている。そして、各ブリッジ回路の中点が電源線34a〜35cによりモータ7の対応する各相の接続端子に接続されている。また、各半導体素子3には、制御回路11からの制御信号を入力するための信号線37が接続されている。
図5は、放熱器13の製造工程の工程図である。まず図5のステップS1にて、図6(a)に示すように、金属製の平板に対してプレス成形(打ち抜き及び曲げ)を行うことにより、複数のフィン部材19の両端が略枠状の連結部41により略梯子状に接続されたフィン連結体43が作製される。
続くステップS2では、図6(b)に示すように、フィン連結体43が予め作製された基板17上にセットされ、フィン連結体43の各フィン部材19における谷部分19bが上述の接合手法により基板17に接合される。なお、上記長幅方向D1に沿ったフィン連結体43の幅は基板17の対応する幅よりも大きく設定されており、この接合状態において、各フィン部材19の両端部は基板17の外方にはみ出すようになっている。
続くステップS3では、図6(c)に示すように、各フィン部材19から連結部41が切り離され、これにって放熱器13が得られる。このとき、各フィン部材19の基板17からはみ出している部分も切断されるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、放熱器13におけるフィン部材19が、金属板が略蛇腹状に加工されて形成され、その略蛇腹形状の谷部分19bにて基板17と接合されているため、フィン部材19と基板17との熱膨張差による応力がフィン部材19の蛇腹形状によって緩和され、従来技術のように基板17の両面に銅板を貼着しなくとも、基板17の反りや破損を防止することができる。その結果、放熱器を構成する部材の熱膨張差による応力を効果的に低減することができ、放熱器13及び電力変換装置1の部品点数の削減、装置構成の小型化及び簡略化等が図れるとともに、ワイドバンドギャップ半導体等を用いた高温で駆動する半導体素子3の冷却にも対応することができる。
また、フィン部材19をプレス成形により容易に作製でき、放熱器13を容易かつ低コストに作製できる。
また、フィン部材19が略蛇腹状の形状を有しているため、フィン部材19の山部分19aと基板17との間の空間部においても冷媒を流通させることができ、その結果、フィン部材19が設けられる部分にて冷媒をスムーズに流通させることができ、放熱効率がよい。
また、複数のフィン部材19が互いに切り離され、分散されて基板17に接合されているため、フィン部材19と基板17との熱膨張差による応力が分散されて軽減され、基板17の反りや破損をより効果的に防止することができる。特に、本実施形態では、複数のフィン部材17が、その長幅方向D1に沿って略蛇腹形状が延設された長尺状の平面形状を有し、その平面形状の短幅方向D2に互いに間隔をあけて基板17に接合されているため、フィン部材19の長幅方向D1に沿ったフィン部材19と基板17との熱膨張差に起因する応力については、フィン部材19の蛇腹形状により緩和することができ、フィン部材19の短幅方向D2に沿ったフィン部材19と基板17との熱膨張差に起因する応力については、長尺状のフィン部材19を間隔をあけて配置することにより応力が分散させて軽減することができる。その結果、熱膨張による基板の反りや破損をさらに効果的に防止できるようになっている。
また、放熱器13の基板17を絶縁性のものにすることにより、基板17を挟んで設けられる金属製のフィン部材19と半導体素子3及び配線材25等との間の絶縁対策を簡素化できる。
また、平板に対するプレス成形により複数のフィン部材19の両側が連結部41により略梯子状に連結された状態で一度に作製され、その複数のフィン部材が連結状態のまま基板17に接合された後、連結部41の切離しが行われるため、フィン部材17の作製及び基板17への接合等を効率よく行うことができ、放熱器13の低コスト化が図れる。
<第1実施形態の変形例>
上述の図3に示す放熱器13の構成の変形例として、図7に示す構成が採用可能である。すなわち、図7に示すように、隣接するフィン部材19同士で山谷の位置が互いにずれるように(千鳥配置状に)、各フィン部材19を基板19上に配置してもよい。図7の図示例では、冷媒の流通方向D3に沿って、各フィン部材19の山部分19aと谷部分19bとが交互に位置するように、各フィン部材19が配置されている。この構成により、各フィン部材19と基板17との接合部21がさらに分散され、熱膨張により基板17にかかる応力をさらに分散させることができるとともに、各フィン部材19の山部分19aをより効率よく冷媒の流れに晒すことができ、放熱効率が向上する。
また、上述の図3及び図7に示すフィン部材19の山部分19aの形状については、上述のごとく図2に示すような略V字形に限定されるものではなく、例えば図8(a)ないし図8(c)に示すような形状が採用可能である。なお、図8(a)は略円弧状の形状を示し、図8(b)は略矩形状の形状を示し、図8(c)は略台形状の形状を示している。
<第2実施形態>
図9は本発明の第2実施形態に係る放熱器の裏面側の構成を示す平面図であり、図10は図9のB−B線に沿った断面の構成を部分的に示す図である。本実施形態に係る放熱器51が上述の第1実施形態に係る放熱器13と実質的に異なる点は、フィン部材53の形態のみであり、基板17の材質及び形状、フィン部材53の材質、及び放熱器51の適用対象等についてはほぼ共通しており、重複する部分の説明は省略する。
本実施形態では、図9及び図10に示すように、断面略L字形を有する長尺状の複数のフィン部材53が、その短幅方向D2に互いに間隔をあけて(互いに切り離されて分散されて)、基板17に接合されている。各フィン部材53は、基板17に接合される台座部53aと、その台座部53aから略直角に立ち上がるフィン部53bとを有している。フィン部材53と基板17との接合は、上述の接合部21と同様な手法によって行われる。冷媒の流通方向D3はフィン部材53の長幅方向D1と平行になるように設定される。
このため、本実施形態においても、複数のフィン部材53が互いに切り離され、分散されて基板17に接合されているため、フィン部材53と基板17との熱膨張差による応力が分散されて軽減され、基板17の反りや破損をより効果的に防止することができる等の効果が得られる。
なお、この第2実施形態に係る放熱器51のフィン部材53の変形例として、断面略L字形の小型のフィン部材55を、基板17の縦方向及び横方向に切り離して分散して(例えば、マトリクス状に)、基板17に接合するようにしてもよい。これによって、フィン部材55と基板17との熱膨張差による応力がさらに分散されて軽減される。
本発明の第1実施形態に係る半導体素子冷却用放熱器が適用された電力変換装置の平面図である。 図1のA−A線に沿った断面の構成を部分的に示す図である。 半導体素子冷却用放熱器の裏面側の構成を示す平面図である。 図1の電力変換装置の回路図である。 半導体素子冷却用放熱器の製造工程の工程図である。 図6(a)ないし図6(c)は半導体素子冷却用放熱器の製造工程を示す図である。 図3に示す構成の変形例を示す図である。 図8(a)ないし図8(c)は図3及び図7に示す構成の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体素子冷却用放熱器の裏面側の構成を示す平面図である。 図9のB−B線に沿った断面の構成を部分的に示す図である。 図9に示す構成の変形例を示す図である。
符号の説明
1 電力変換装置
3 半導体素子
5 基台部材
7 モータ
9 直流電源
11 制御回路
13 放熱器
15 基台本体
17 基板
19 フィン部材
19a 山部分
19b 谷部分
21 接合部
25 配線材
27 電気接合材
29 接合材
41 連結部
43 フィン連結体
51 放熱器
53,55 フィン部材
D1 長幅方向
D2 短幅方向
D3 流通方向

Claims (9)

  1. 半導体素子からの熱を受け取る基板と、
    前記基板の前記半導体素子と対向する面とは反対側の面に接合された放熱用のフィン部材と、
    を備え、
    前記フィン部材は、略蛇腹状の金属板であって、その略蛇腹形状の凸部において前記基板と接合され、
    前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する前記金属板の材料の線膨張係数の半分以下に設定されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  2. 請求項1に記載の半導体素子冷却用放熱器において、
    複数の前記フィン部材が、複数の前記凸部において前記基板に接合されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  3. 請求項2に記載の半導体素子冷却用放熱器において、
    前記基板を冷却する冷媒流路をさらに備え、
    複数の前記フィン部材は、前記冷媒流路の方向に直交する方向に所定の間隔で設置されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  4. 請求項2に記載の半導体素子冷却用放熱器において、
    前記基板を冷却する冷媒流路をさらに備え、
    複数の前記フィン部材は、前記冷媒流路の方向に所定の間隔で設置されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  5. 半導体素子からの熱を受け取る基板と、
    前記基板の前記半導体素子と対向する面と反対側の面に接合された放熱用の複数のフィン部材と、
    を備え、
    前記複数のフィン部材は、互いに分散されて前記基板に接合され、
    前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する材料の線膨張係数の半分以下に設定されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体素子冷却用放熱器において、
    前記基板は、絶縁性のセラミックス材料により形成されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  7. 請求項3又は4に記載の半導体素子冷却用放熱器において、
    複数の前記フィン部材は、隣接するフィン部材同士で凸部の位置が互いにずらされて配置されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器。
  8. 半導体素子と、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体素子冷却用放熱器と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  9. 半導体素子からの熱を受け取る基板と、
    前記基板の前記半導体素子と対向する面とは反対側の面に接合された放熱用のフィン部材と、
    を備え、
    前記フィン部材は、略蛇腹状の金属板であって、その略蛇腹形状の凸部において前記基板と接合されている半導体素子冷却用放熱器の製造方法であって、
    前記金属板を断面略蛇腹状にプレス成形してフィン部材を形成するプレス工程と、
    前記フィン部材の蛇腹形状の凸部を前記基板に接合する接合工程と、
    を備え、
    前記基板を形成する材料の線膨張係数が、前記フィン部材を形成する前記金属板の材料の線膨張係数の半分以下に設定されていることを特徴とする半導体素子冷却用放熱器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2525421A2 (en) 2011-05-17 2012-11-21 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Thermoelectric conversion module
KR101503359B1 (ko) * 2013-09-16 2015-03-18 박상민 전자부품이 내장된 밀폐형 방열박스 어셈블리
US9888611B2 (en) 2013-09-05 2018-02-06 Fuji Electric Co., Ltd. Power semiconductor module
WO2023127525A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 京セラ株式会社 冷却器および電力変換装置

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