JP2007173158A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給通路における遮断弁が正常ではない状態であることを推定できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料を燃料電池1に供給する燃料供給通路2と、酸化剤を燃料電池1に供給する酸化剤供給通路20と、燃料供給通路2に設けられた遮断弁6とをもつ。遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、遮断弁6の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁6の開弁が検知されないとき、遮断弁6が第1異状状態であると推定する推定手段とをもつ。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を燃料電池に供給する燃料供給通路と、燃料供給通路に設けられた遮断弁とを備える燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池システムは、燃料電池と、燃料を燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、燃料供給通路に設けられた遮断弁とを備えている(特許文献1)。このものによれば、検知対象区間におけるガスの圧力を監視するガス圧力センサと、ガス圧力センサにより検出した検知対象区間におけるガスの圧力変化量を監視する第1ガス圧測定手段と、第1ガス圧測定手段によりガスの圧力変化量が所定値以下であったとき、ガス圧調整弁により検査対象区間におけるガスの圧力を増加させて、検知対象区間におけるガスの圧力変化量を再びガス圧力センサにより監視する第2ガス圧測定手段とが設けられている。このものによれば、検知対象区間におけるガス漏れが検知される。
また、従来、コイルに電圧を印加することにより主弁を上方に移動させて開状態を得る燃料電池発電装置の電磁弁において、コイルに駆動電圧を印加した後、保持電圧以下に低下させる操作を繰り返した後に、保持電圧とすることにより閉状態から開状態に移行させる操作技術が開示されている。このものによれば、電磁弁のシール材が弁体に固着することがあったとしても、その構造を基本的に変えることなく、低コストで閉状態から開状態へ移行することができる。
特開2005−201822号公報 特開平8−75032号公報
上記した特許文献1に係る技術によれば、検知対象区間におけるガス漏れが検知されるが、遮断弁が正常であるか否かについては、必ずしも明確でないことが多い。また、特許文献2に係る技術によれば、電磁弁のシール材が弁体に固着することがあったとしても、その構造を基本的に変えることなく、低コストで閉状態から開状態へ移行することができるが、電磁弁自体が正常であるか否かを推定するものではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、燃料供給通路および/または酸化剤供給通路に設けられている遮断弁が正常ではない状態であることを推定することができ、システムの信頼性を一層向上させることができる燃料電池システムを提供することを課題とする。
(1)様相1に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料を燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、燃料供給通路および酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件が成立するとき、遮断弁が第1異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする。
様相1に係る燃料電池システムによれば、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件が成立するとき、推定手段は、遮断弁が第1異状状態(例えば、遮断弁の開弁不良)であると推定する。所定時間TSとしては、遮断弁の種類、遮断弁の搭載位置等に応じて適宜選択できる。例えば0.5秒以内あるいは2秒以内あるいは5秒以内とすることができるが、これらに限定されるものではない。
(2)様相2に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料を燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、燃料供給通路および酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の値が第1所定値よりも大きいという条件とが成立するとき、遮断弁が第2異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする。
様相2に係る燃料電池システムによれば、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の値が第1所定値よりも大きいという条件とが成立するとき、推定手段は、遮断弁が第2異状状態(例えば、遮断弁の閉弁性の低下)であると推定する。ここで、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないため、遮断弁は開弁動作しておらず、閉弁状態であると推定される。しかしそれにも拘わらず、遮断弁よりも下流の圧力の値が第1所定値よりも大きい。このため、閉弁状態の遮断弁における気密性が低下していると推定される。なお、第1所定値は遮断弁の種類、配管等に応じて適宜設定される。
(3)様相3に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を前記燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、前記燃料供給通路および前記酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されないという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第2所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、遮断弁が第3異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする。
様相3に係る燃料電池システムによれば、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第2所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、遮断弁が第3異状状態(例えば、遮断弁の開弁性の低下)であると推定される。なお、第2所定値は遮断弁の種類、配管等に応じて適宜設定される。
様相3に係る燃料電池システムによれば、遮断弁の開弁が検知されないという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第2所定値よりも小さいという条件との双方が成立しているため、様相1の場合よりも、遮断弁の開弁性が低下している確率が高いと推定される。
(4)様相4に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料を燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、燃料供給通路および酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されないという条件が成立するとき、遮断弁が第1異状状態であると推定する推定手段とを具備しており、推定手段は、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されるという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第3所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、遮断弁の下流の配管の気密性が低下している状態であると推定することを特徴とする。
様相4に係る燃料電池システムによれば、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されるという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第3所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、推定手段は、遮断弁の下流の配管の気密性が低下している状態であると推定する。
本発明によれば、上記した条件が成立するときには、遮断弁が正常ではない状態であると推定される。このため遮断弁の修理または交換を的確に行うのに有利となる。従って燃料電池システムにおける信頼性を一層向上させることができる。
燃料電池は燃料極および酸化剤極をもつものであればよい。燃料供給通路は燃料(ガス、液体を問わない)を燃料電池の燃料極に供給する。酸化剤供給通路は酸化剤を燃料電池の酸化剤極に供給する。遮断弁は燃料供給通路および酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方において設けられている。一般的には、遮断弁は、燃料供給通路において、燃料源と燃料電池との間に設けられており、燃料供給通路を開閉する。
開弁指令手段は遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる機能をもつ。開弁検知手段は遮断弁の開弁を検知する機能をもつ。経過時間計測手段は、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから、遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する機能をもつ。経過時間計測手段としては、マイコンのタイマ機能で実現しても良いし、あるいは、外部タイマを設けても良い。
また、遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されるという条件と、圧力検知手段で検知する圧力の上昇変化量が第3所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、推定手段は、遮断弁の下流側における配管の気密性が低下している状態であると推定する形態が例示される。
ここで、開弁指令を発生させてから所定時間TS内に遮断弁の開弁が検知されると、遮断弁の開弁が正常であると推定される。この場合、遮断弁の下流の配管の圧力は本来的には上昇するはずである。しかし、圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第3所定値よりも小さいときには、遮断弁の下流の配管において漏れが生じている疑いがあると推定される。なお、第3所定値は遮断弁の種類、配管等に応じて適宜設定される。
遮断弁は、励磁ソレノイドを流れるソレノイド駆動電流により開弁されるものである形態が例示される。また、開弁検知手段は、遮断弁を開弁駆動させる励磁ソレノイドを流れるソレノイド駆動電流の変曲領域を検知することにより、遮断弁の開弁を検知する形態が例示される。
以下、本発明の実施例1について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、燃料電池1を組み付けたスタック1sは、高分子電解質型であり、燃料極および酸化剤極をもつセルをセパレータと共に複数積層して形成されている。燃料供給通路2は燃料(例えば水素含有ガス、水素ガス)を燃料電池1に供給する。遮断弁6は燃料供給通路2に設けられており、燃料供給通路2を開閉するものである。燃料供給通路2の上流は燃料源4(例えば高圧燃料ガスタンク)に繋がる。燃料供給通路2の上流から下流にかけて、燃料源4、第2圧力センサ5、遮断弁6、減圧弁として機能するレギュレータ7、第1圧力センサ8(圧力検知手段)、スタック1sの燃料入口1aが順に配置されている。スタック1sの燃料出口1bには燃料排出通路9が繋がる。
燃料電池1の内部では発電反応により水が発生する。このため燃料オフガスには水が含まれていることが多い。そこで、水と燃料オフガスとを分離する必要があり、燃料排出通路9には気液分離器10が設けられている。
図1に示すように、燃料排出通路9の上流から下流にかけて、スタック1sの燃料出口1b、気液分離器10、燃料オフガスを排出する第1開閉弁11が配置されている。気液分離器10から分岐した分岐路12には、気液分離器10で分離された水を排出する第2開閉弁13が配置されている。燃料排出通路9のうち気液分離器10の下流からパイパス通路14が分岐する。パイパス通路14は燃料供給通路2に接続されている。パイパス通路14は、燃料供給通路15のうちスタック1sの燃料入口1aとレギュレータ7との間の部位2xに繋がる。パイパス通路14はポンプ16および逆止弁17をもつ。ポンプ16は、燃料電池1の燃料出口1bから排出された燃料オフガスを燃料供給通路15に帰還させる燃料オフガス搬送要素として機能する。燃料オフガスは燃料成分を含むため、燃料オフガスを再利用するためである。
酸化剤供給通路20は、空気(酸化剤含有流体)を燃料電池1のスタック1sの酸化剤入口1cに供給する。酸化剤排出通路21は、燃料電池1のスタック1sの酸化剤出口1dから空気(酸化剤オフ流体)をスタック1s外に排出する。
本システムを制御する制御装置50が設けられている。制御装置50は、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させる開弁指令手段と、遮断弁6の開弁を検知する開弁検知手段と、遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁6の開弁が検知されるまでの経過時間をタイマ機能により計測する経過時間計測手段と、遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させた時刻から所定時間TS内に遮断弁6の開弁が検知されないとき、遮断弁6が異状である(正常ではない)と推定する推定手段とを備えている。
図2は制御装置50の開弁検知手段の要部を示す。図2に示すように、開弁検知手段は、直流電源22とグランド23(基準電位)との間に設けられた遮断弁6用の励磁ソレノイド24と、励磁ソレノイド24に給電するためのトランジスタ25(スイッチング素子)と、トランジスタ25のベースに繋がるベース抵抗26と、トランジスタ25のベースに繋がるバイアス用の抵抗27と、変曲領域検出部28とを備えている。
図2に示すように、変曲領域検出部28は、トランジスタ25のエミッタとグランド23との間に設けられた電流検流器29と、トランジスタ25のエミッタ側のA点に繋がる非反転入力端子を有するバッファ30と、コンパレータ31とを備えている。励磁ソレノイド24にソレノイド駆動電流Iが流れるとき、トランジスタ25のエミッタ側のA点の電圧は、電流検流器29の抵抗値Rと、励磁ソレノイド24を流れるソレノイド駆動電流Iとに基づいて規定され、バッファ30の非反転入力端子(+)に入力される。バッファ30の出力端子側のA’点の信号は、A点の電圧を反映する。バッファ30の出力端子側のA’点の信号は、抵抗37を介してコンパレータ31の非反転入力端子(+)に入力されると共に、抵抗38を介してコンパレータ31の反転入力端子(−)に入力される。コンパレータ31の反転入力端子(−)は、グランド23に繋がるコンデンサ33を介してグランド23に繋がる。
図2において、遮断弁6が閉弁しているときには、トランジスタ25はオフとされ、トランジスタ25のコレクタ・エミッタ間は非導通状態であり、ソレノイド駆動電流Iは流れない。遮断弁6を開弁させるにあたり、閉弁制御装置50により開弁指令信号PAがトランジスタ25にベースに入力されると、トランジスタ25がターンオンし、トランジスタ25のコレクタ・エミッタ間に電流が流れ、励磁ソレノイド24にソレノイド駆動電流Iが流れる。よって遮断弁6はオンとなり、遮断弁6は閉弁状態から開弁状態となる。
図3の特性線W1は、遮断弁6が開弁するときにおいて、遮断弁6を駆動させる励磁ソレノイド24に流れるソレノイド駆動電流Iの波形を示す。図3の横軸は時間を示し、縦軸は電流を示す。図3の特性線W2はコンパレータ31の出力端子の信号波形を示す。特性線W1に示すように、遮断弁6が開弁するとき、励磁ソレノイド24に流れるソレノイド駆動電流Iは次第に増加し、変曲領域M1から次第に低下し、変曲領域M2から再び増加する。このような変曲が発現されるのは、遮断弁6に組みこまれている可動鉄心(図示せず)が移動するとき、励磁ソレノイド24に逆起電力が発生するため、ソレノイド駆動電流Iが一旦低下し、その後、可動鉄心がストッパ(図示せず)に当接して停止するため、逆起電力が無くなり、ソレノイド駆動電流Iが再び増加するためである。
このように遮断弁6が開弁するとき、特性線W1に示すように、励磁ソレノイド24に流れるソレノイド駆動電流Iの波形が得られる。従って、特性線W1に基づく電圧信号がコンパレータ31の非反転入力端子(+)に入力される。ここで、仮に、コンパレータ31の反転入力端子(−)にコンデンサ33が繋がれていないときには、コンパレータ31の反転入力端子(−)に入力される信号と、非反転入力端子(+)に入力される信号との間に時間遅れが発生しない。
しかし、コンパレータ31の反転入力端子(−)には、グランド23に繋がるコンデンサ33が接続されている。このため、コンパレータ31の反転入力端子(−)に印加される入力電圧V(−)は、コンデンサ33により、特性線W1よりもタイミング的に遅れ、特性線W3に示すようになる。この時間的遅れに起因して、領域Y1〜Y2にかけて、入力電圧V(−)は入力電圧V(+)よりも高い。従ってコンパレータ31の出力端子の電圧は、High(閉弁信号)から、Low(開弁信号)に変換される。この結果、制御装置50は、励磁ソレノイド24を流れるソレノイド駆動電流Iの変曲領域を検知することができる。換言すると、制御装置50は、遮断弁6が正常に開弁したことを意味する開弁検知信号を検知することができる。
ちなみに、遮断弁6が途中までしか開弁しなかったとき、可動鉄心が摺動抵抗等により非常にゆっくりと開弁作動するときには、ソレノイド駆動電流Iの変曲領域は明確には現れないので、コンパレータ31の出力電圧はHighからLowに変換されず、コンパレータ31の出力端子から開弁検知信号は出力されない。
本実施例によれば、制御装置50は、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS以内に遮断弁6の開弁検知信号が検知されないとき、遮断弁6が第1異状状態(遮断弁6の開弁性が低下している状態)であると推定する。そして警報要素35(例えば警告灯、警報ブザー)に警報信号を出力する。
本実施例によれば、制御装置50は、燃料電池システムの発電運転中において一時的に遮断弁6が閉じている状態のとき、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを出力させて、遮断弁6が第1異状状態であるか否かを検知することができる。あるいは、制御装置50は、発電運転を停止しているとき、開弁指令信号PAを出力させて、遮断弁6が第1異状状態であるか否かを検知することにしても良い。
本実施例によれば、遮断弁6が第1異状状態であるか否かを検知するばかりか、次の制御を実行している。制御装置50が実行する制御のフローチャートを図4に示す。図4に示すように、まず、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを出力する(ステップS2)。従って、ステップS2は、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させる開弁指令手段として機能する。次に、開弁指令信号PAが出力された時刻から、遮断弁6の開弁検知信号が検知される時刻までの経過時間T0の計測を開始する(ステップS4)。従って、ステップS4は、遮断弁6を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁6の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段として機能できる。
次に、遮断弁6の開弁が完了していることを意味する開弁検知信号を検知したか否か判定する(ステップS6)。制御装置50は、開弁検知信号を検知していれば、経過時間T0の計測を終了する(ステップS8)。次に、経過時間T0と所定時間TSとを比較する(ステップS10)。経過時間T0<所定時間TSであれば、遮断弁6は正常に開弁している可能性が高いと推定される。なお、開弁検知信号が検知されないときには、制御装置50は、経過時間T0≧所定時間TSとして設定する。
次に、ステップS10の判定の後、遮断弁6の下流の配管において圧力の値を判定する(ステップS12)。遮断弁6の下流の配管において圧力上昇があれば、遮断弁6は正常に開弁しているため、遮断弁6の下流の配管において圧力上昇があったものと推定される。従って、制御装置50からの開弁指令に基づいて遮断弁6は正常に開弁動作していると推定される。すなわち、遮断弁6の開弁は正常であると推定される(ステップS14)。従って、ステップS14は、遮断弁6が正常であると推定する推定手段として機能することができる。
ステップS12における判定の結果、遮断弁6の下流の配管における圧力上昇がなしと判定されると、遮断弁6が正常に開弁動作しているにもかかわらず、遮断弁6の下流の配管における圧力上昇がなしであることを意味する。従って、遮断弁6の下流の配管の気密性が低下しているため、圧力が上昇しないものと推定される(ステップS20)。そして、警報を出力し(ステップS22)、システムを停止する必要があれば(ステップS24)、システムを停止する(ステップS26)。従ってステップS20は、遮断弁6の下流の配管の気密性が低下していると推定する推定手段として機能することができる。
またステップS10における判定の結果、経過時間T0≧所定時間TSであれば、遮断弁6の開弁に時間がかかり過ぎる。このため、遮断弁6が第1異状状態(遮断弁6の開弁性が低下している状態)である可能性が高いと推定される。
そこで、遮断弁6の下流の配管において圧力上昇があったか否か判定する(ステップS30)。遮断弁6の下流の配管において圧力上昇があれば、遮断弁6が正常に開弁動作していないと推定されるにも拘わらず、遮断弁6の下流の配管において圧力上昇があった疑いが高い。即ち、遮断弁6が閉弁しているにも拘わらず、閉弁している遮断弁6の気密性が低下しており(遮断弁6の第2異状状態)、遮断弁6の下流の配管の圧力が上昇している疑いが高いと推定される(ステップS32)。そこで、遮断弁6の開閉を複数回繰り返すリトライ制御信号を出力し、遮断弁6が正常になるか確認する(ステップS34)。遮断弁6がゴミを噛んで遮断弁6の気密性が低下しているときなどには、遮断弁6の開閉を複数回繰り返せば、ゴミが離脱し、遮断弁6の開閉動作が正常になることがある。
またステップS30における判定の結果、遮断弁6の下流の配管において圧力上昇がなしであれば、遮断弁6を開弁させる開弁指令を出力したにもかかわらず、遮断弁6が閉弁しており、遮断弁6の開弁性が低下している疑いが高い(遮断弁6の第3異状状態)と推定する信号を出力する(ステップS36)。更に、警報要素35に警報を出力する(ステップS22)。そしてシステムを停止する必要があれば(ステップS24)、システムを停止する(ステップS26)。
以上をまとめると、次のようになる。
(1)遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させた時刻から所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されるという条件と、第1圧力センサ8(圧力検知手段)で検知する圧力(遮断弁6よりも下流の配管の圧力)の上昇量(変化量)が所定値よりも大きいという条件との双方が成立するときには、遮断弁6は正常であると推定される。
これに対して、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させた時刻から所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件が成立するときには、遮断弁6は第1異状状態(遮断弁6の開弁性が低下している状態)であると推定される。
(2)遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させた時刻から所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されるという条件と、第1圧力センサ8(圧力検知手段)で検知する圧力(遮断弁6よりも下流の配管の圧力)の上昇量(変化量)が第3所定値P3よりも小さいという条件との双方が成立するとき(即ち、遮断弁6が開弁動作しているにもかかわらず、遮断弁6よりも下流の配管の圧力の増加なし、または、当該圧力の低下あり)には、遮断弁6の開弁は正常であるものの、遮断弁6よりも下流の配管が異状であり、遮断弁6よりも下流の配管の気密性が低下している疑いが高いと推定される。
(3)遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させた時刻から所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件、第1圧力センサ8(圧力検知手段)で検知する圧力の値が第1所定値P1よりも大きいという条件が成立するときには、遮断弁6が開弁動作していないにも拘わらず、遮断弁6の下流の配管の圧力が上昇していることを意味すると推定される。このため、遮断弁6の第2異状状態(閉弁している遮断弁6の気密性低下)状態である疑いが高いと推定される。
(4)遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件と、第1圧力センサ8(圧力検知手段)で検知する圧力の上昇量(変化量)が第2所定値P2よりも小さいという条件とが成立するときには、遮断弁6の開弁性が低下している疑いが高い(遮断弁6の第3異状状態に相当)と推定される。
以下、本発明の実施例2について図5を参照して説明する。図1、図3、図4を準用する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を奏する。図5は制御装置50の開弁検知手段の要部を示す。図5に示すように、開弁検知手段は、直流電源22とグランド23との間に設けられ遮断弁6駆動用の励磁ソレノイド24と、励磁ソレノイド24に給電するためのトランジスタ25(スイッチング素子)と、電流検流器29と、トランジスタ25のベースに繋がる抵抗26と、トランジスタ25のベースに繋がるバイアス用の抵抗27と、変曲領域検出部28とを備えている。変曲領域検出部28は、トランジスタ25のエミッタに繋がる電流検流器29と、トランジスタ25のエミッタに繋がれるA点に繋がる非反転入力端子を有するバッファ30と、オペアンプ32と、コンパレータ31とを備えている。バッファ30の出力端子側のA’点の信号は、抵抗40を介してオペアンプ31の非反転入力端子(+)に入力されると共に、直列に繋がるコンデンサ41および抵抗42を介してオペアンプ32の反転入力端子(−)に入力される。コンデンサ41および抵抗42は、A’点の信号に対して微分処理を行う微分回路を構成しており、A’点の信号の立ち上がりおよび立ち下がりを明確にする。
オペアンプ32の出力信号は、互いに並列なコンデンサ43および抵抗44を介してオペアンプ32の反転入力端子(−)に負帰還される。オペアンプ32の出力端子の出力信号は、コンパレータ31の非反転入力端子(+)に入力される。抵抗46および抵抗47で分圧された基準電圧Vsがコンパレータ31の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ32の出力信号VOPと基準電圧Vsとの差分に基づいて、コンパレータ31の出力端子から開弁検知信号が出力される。
図5において、制御装置50により開弁指令信号PAがトランジスタ25にベースに入力されると、トランジスタ25がターンオンし、トランジスタ25のコレクタ・エミッタ間に電流が流れ、励磁ソレノイド24にソレノイド駆動電流Iが流れる。故に、遮断弁6はオンとなり、遮断弁6は閉弁状態から開弁状態となる。図3の特性線W2はコンパレータ31の出力端子の信号波形を示す。特性線W1に示すように、励磁ソレノイド24に流れるソレノイド駆動電流Iは次第に増加し、変曲領域M1から次第に低下し、変曲領域M2から再び増加する。このように遮断弁6が開弁するとき、特性線W1に示すような励磁ソレノイド24に流れるソレノイド駆動電流Iの波形が得られると、オペアンプ32の出力信号VOPと基準電圧Vsとの差分に基づいて、コンパレータ31の出力端子から開弁検知信号が出力される。この結果、制御装置50は、遮断弁6が正常に開弁した開弁信号を検知することができる。ちなみに、実施例1と同様に、遮断弁6が途中までしか開弁しなかったとき、遮断弁6の可動鉄心が摺動抵抗等により非常にゆっくりと開弁作動するときには、ソレノイド駆動電流Iの変曲領域は現れないので、コンパレータ31の出力端子から開弁信号は出力されない。
制御装置50は、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されないとき、遮断弁6の第1異状状態であると推定し、警報要素35(例えば警告灯、警報ブザー)に警報信号を出力する。本実施例においても、制御装置50は、図4に示すフローチャートを実行する。
以下、本発明の実施例3について図6を参照して説明する。本実施例は実施例1,2と基本的には同様の構成、作用効果を奏する。即ち、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件、第1圧力センサ8で検知する圧力の変化量が第1所定値P1よりも大きいという条件が成立するとき、推定手段は、遮断弁6の第2異状状態(例えば、閉弁時における遮断弁6の気密性変化)であると推定する。本実施例によれば、図6に示すように、CPU60とバッファ30との間にはアナログ・デジタル変換IC62(ADC)が設けられている。バッファ30から出力されたアナログ信号Aをアナログ・デジタル変換IC62がデジタル信号Dに変換し、そのデジタル信号DがCPU60に入力される。これに基づいてCPU60は、遮断弁6が正常に開弁したことを確認する。
本発明の実施例4について図7を参照して具体的に説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例においては燃料電池1のスタック1sの燃料入口1aとレギュレータ7との間には、第2遮断弁6Bが配置されている。
本実施例においても、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件が成立するとき、遮断弁6は第1異状状態であると推定する。
更に、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させてから所定時間TS内に遮断弁6の開弁が検知されないという条件と、第1圧力センサ8で検知する遮断弁6の下流の配管の圧力の上昇量が第1所定値P1よりも大きいという条件との双方が成立するとき、遮断弁6が開弁動作していないにも拘わらず、遮断弁6の下流の配管の圧力が上昇していることになる。このため、制御装置50は、遮断弁6の第2異状状態(閉弁している遮断弁6の気密性低下)であると推定する。
本実施例においては、第2遮断弁6Bが閉鎖している状態で、遮断弁6を開弁させれば、第2遮断弁6Bと遮断弁6との間における配管の圧力がより高圧化する。従って、遮断弁6を開弁させる開弁指令信号PAを発生させた時刻から所定時間TS以内に遮断弁6の開弁が検知されるという条件と、第1圧力センサ8で検知する圧力(遮断弁6と第2遮断弁6Bとの間における配管の圧力)の上昇量が第3所定値P3よりも小さいという条件との双方が成立するとき(即ち、遮断弁6よりも下流の配管の圧力の増加なし、または、当該圧力の低下あり)には、遮断弁6の開弁は正常であるものの、遮断弁6と第2遮断弁6Bとの間における配管の気密性が低下している疑いが高いと推定される。
(他の実施例)
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。例えば、バイパス通路14、気液分離器10が設けられていなくても良い。
本発明は燃料電池システムに利用することができる。
実施例1に係り、燃料電池システムの構成図である。 実施例1に係り、燃料電池システムの開弁検知手段の要部を示す構成図である。 実施例1に係り、遮断弁を開弁させるソレノイド駆動電流の波形図である。 実施例1に係り、燃料電池システムの推定手段が実行するフローチャートである。 実施例2に係り、燃料電池システムの推定手段の要部を示す構成図である。 実施例3に係り、燃料電池システムの開弁検知手段の要部を示す構成図である。 実施例4に係り、燃料電池システムの構成図である。
符号の説明
1は燃料電池、2は燃料供給通路、4は燃料源、6は遮断弁、8は第1圧力センサ(圧力検知手段)、50は制御装置を示す。

Claims (5)

  1. 燃料電池と、燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を前記燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、前記燃料供給通路および前記酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、
    前記遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから前記遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されないという条件が成立するとき、前記遮断弁が第1異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池と、燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を前記燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、前記燃料供給通路および前記酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、
    前記遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されないという条件と、前記圧力検知手段で検知する圧力の値が第1所定値よりも大きいという条件とが成立するとき、前記遮断弁が第2異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 燃料電池と、燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を前記燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、前記燃料供給通路および前記酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、
    前記遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されないという条件と、前記圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第2所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、前記遮断弁が第3異状状態であると推定する推定手段とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 燃料電池と、燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給通路と、酸化剤を前記燃料電池に供給する酸化剤供給通路と、前記燃料供給通路および前記酸化剤供給通路のうちの少なくとも一方に設けられた遮断弁とをもつ燃料電池システムにおいて、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させる開弁指令手段と、
    前記遮断弁の開弁を検知する開弁検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから前記遮断弁の開弁が検知されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記遮断弁の下流に繋がる配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されないという条件が成立するとき、前記遮断弁が第1異状状態であると推定する推定手段とを具備しており、
    前記推定手段は、前記遮断弁を開弁させる開弁指令を発生させてから所定時間TS内に前記遮断弁の開弁が検知されるという条件と、前記圧力検知手段で検知する圧力の上昇量が第3所定値よりも小さいという条件とが成立するとき、前記遮断弁の下流の配管の気密性が低下している状態であると推定することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記遮断弁は、励磁ソレノイドを流れる駆動電流により開弁されるものであり、前記開弁検知手段は、前記遮断弁を開弁駆動させる前記励磁ソレノイドを流れる駆動電流の変曲領域を検知することにより、前記前記遮断弁の開弁を検知することを特徴とする燃料電池システム。
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