JP2007173089A - 平行コード及びそれを用いた携帯用音響機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造後に任意に長さを変えることが困難であり、部品点数が多くて製造工程が煩雑なため、量産性が低く、コスト高になる。
【解決手段】平行コード1では、スライダ20をこの解放部21b方向へ摺動させれば、結合していた1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2が、スライダ枠21内の分離部22により分離される。逆に、スライダ20をこの挟持部21a方向へ移動させれば、分離していた1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2が、スライド枠21の挟持部21aにより、外周から締め付けられて第1及び第2の咬合子15−1,15−2が咬合し、両者が結合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライダにより結合/分離可能した平行コードと、この平行コードを用いたイヤホン、ヘッドホン等の携帯用音響機器に関するものである。
従来、ステレオ型ヘッドホン等に使用される2本1組のコードを結合/分離可能にしたものとして、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開2004−56636号公報
この特許文献1には、ファスナー付きコードを用いたステレオ型ヘッドホンの技術が記載されている。このヘッドホンでは、ファスナー付き2本1組のコードの一端に、ステレオ用の2個のヘッドホン本体が接続され、他端にプラグが接続されている。
ファスナーは、2帯の布状のテープ部分がスライダにより開閉可能な構造になっているので、このファスナーを利用して、2帯の布状のテープ部分をそれぞれ袋状に形成し、この袋状の各テープ部分にコードをそれぞれ挿入してファスナー付き2本1組のコードを形成する。このファスナー付き2本1組のコードの一端に、2個のヘッドホン本体を電気的に接続すると共に、コードの他端を留め具で固定してプラグを電気的に接続することにより、ヘッドホンを製造する構造になっている。
このようなヘッドホンでは、スライダによりコード部分を分岐出来るので、分岐するコードの長さを容易に調整でき、又、収納持のコード部分の絡み付きを防止できて便利である。
しかしながら、従来のファスナー付き2本1組のコードでは、長さを予め決めておいて製造する構造になっているので、製造後に任意に長さを変えることが困難であり、しかも、部品点数が多くて製造工程が煩雑なため、量産性が低く、コスト高になるという課題があった。
前記課題を解決するために、本発明の平行コードでは、第1のコード本体と、第2のコード本体と、スライダとを備えている。
前記第1のコード本体は、第1の導体と、前記第1の導体を被覆する第1の絶縁体と、前記第1の絶縁体の長手方向に沿って前記第1の絶縁体の側面に突設された第1の咬合子とを有している。前記第2のコード本体は、第2の導体と、前記第2の導体を被覆する第2の絶縁体と、前記第2の絶縁体の長手方向に沿って前記第2の絶縁体の側面に突設され、前記第1の咬合子と咬合する第2の咬合子とを有している。
更に、前記スライダは、前記第1及び第2のコード本体を跨いで摺動自在に挟持して前記第1及び第2の咬合子を咬合する挟持部と、前記第1及び第2の咬合子間に介在して前記第1及び第2の咬合子を解放する分離部とを有している。
又、本発明の携帯用音響機器(例えば、イヤホン、ヘッドホン等)では、前記発明の平行コードと、前記平行コードの一端に接続された一対の電気/音声変換器(例えば、イヤホン本体、ヘッドホン本体等)と、前記平行コードの他端に接続されたプラグとを有している。
本発明の平行コードによれば、所望の太さに形成した第1と第2のコード本体を、スライダを移動させることによって任意の位置で分離又は結合出来る。しかも、予め所定の太さの長尺のものを製造しておいて、使用時に切断すれば、所望の長さの平行コードを容易に製造でき、更に、部品点数も少ないので、製造が容易で、量産性か高く、低コスト化が可能になる。本発明のようなスライダにより結合/分離可能な平行コードは、種々の用途に使用出来る。
本発明の携帯用音響機器では、コード部分に、スライダにより結合/分離可能な平行コードを用いているので、従来のものよりもコード部分を細くて簡素な形態にできる。しかも、使用時において、スライダでコード部分の分岐長を容易に調整できて便利であり、収納持においても、コード部分の絡み付きを防止できて容易且つよりコンパクト(小型)に収納できる。
平行コードは、第1と第2のコード本体が、スライダにより結合/分離可能な構造になっている。前記第1のコード本体は、第1の導体と、前記第1の導体を被覆する第1の絶縁体と、前記第1の絶縁体の長手方向に沿って前記第1の絶縁体の側面に突設された第1の咬合子とを有している。前記第2のコード本体は、第2の導体と、前記第2の導体を被覆する第2の絶縁体と、前記第2の絶縁体の長手方向に沿って前記第2の絶縁体の側面に突設され、前記第1の咬合子と咬合する第2の咬合子とを有している。
前記スライダは、前記第1及び第2のコード本体を跨いで摺動自在に挟持して前記第1及び第2の咬合子を咬合する挟持部と、前記第1及び第2の咬合子間に介在して前記第1及び第2の咬合子を解放する分離部とを有している。
例えば、前記第1の絶縁体、及び前記第1の咬合子は、樹脂により一体的に形成され、前記第2の絶縁体、及び前記第2の咬合子も、樹脂により一体的に形成されている。前記スライダは、合成樹脂又は金属により形成されている。
(実施例1の構成)
図1(a)〜(c)は、本発明の実施例1を示すスライド付き2芯型平行コードの概略の構成図であり、同図(a)は2芯型平行コードの斜視図、同図(b)はスライダ部分の斜視図、及び同図(c)はスライダ部分の横断面図である。
本実施例1の2芯型平行コード1は、長尺の第1及び第2のコード本体10−1,10−2を有し、この第1及び第2のコード本体10−1,10−2が、この外側に摺動自在に装着されたスライダ20により結合/分離可能な構造になっている。
第1のコード本体10−1は、絶縁被覆された複数本の第1の導体11−1を有し、この複数本の第1の導体11−1の外側が、断面ほぼ方形の第1の絶縁体12−1により被覆されている。なお、図示されていないが、複数本の第1の導体11−1には、これに沿って、1本又は複数本の補強糸を介在させても良い。
第1の絶縁体12−1の上面において、第2のコード本体側の箇所には、段差が設けられて平坦な第1の案内部13−1が形成されている。第1の案内部13−1と第1の絶縁体12−1の下面との間には、第2のコード本体側に開口した第1の溝14−1が、第1の絶縁体12−1の長手方向に沿って形成されている。この第1の溝14−1と第1の案内部13−1の上面とによって、第1の絶縁体12−1の長手方向に延びる板状の1連型の第1の咬合子15−1が形成され、この第1の咬合子15−1の先端側に下方向に曲がった鉤部が形成されている。更に、第1の溝14−1と第1の絶縁体12−1の下面とによって、第1の咬合子15−1と平行して延びる板状の第1の係合片16−1が形成されている。これらの第1の絶縁体12−1、第1の案内部13−1、第1の溝14−1、第1の咬合子15−1、及び第1の係合片16−1は、非塩化ビニール等の樹脂により一体的に形成されている。
第2のコード本体10−2は、第1のコード本体10−1と同一の形状及び構造をしており、絶縁被覆された複数本の第2の導体11−2を有し、この複数本の第2の導体11−2の外側が、断面ほぼ方形の第2の絶縁体12−2により被覆されている。図示されていないが、複数本の第2の導体11−2には、これに沿って、1本又は複数本の補強糸を介在させても良い。
第2の絶縁体12−2の下面において、第1のコード本体側の箇所には、段差が設けられて、第1の係合片16−1と係合するための平坦な第2の案内部13−2が形成されている。第2の案内部13−2と第2の絶縁体12−2の上面との間には、第1の咬合子15−1を嵌入するための第1のコード本体側に開口した第2の溝14−2が形成されている。この第2の溝14−2と第2の案内部13−2の下面とによって、第1の溝14−1に嵌入するための板状の1連型の第2の咬合子15−2が形成され、この第2の咬合子15−2の先端側に、第1の咬合子15−1と咬合するための上方向に曲がった鉤部が形成されている。更に、第2の溝14−2と第2の絶縁体12−2の上面とによって、第2の案内部13−1に係合するための板状の第2の係合片16−2が形成されている。これらの第2の絶縁体12−2、第2に案内部13−2、第2の溝14−2、第2の咬合子15−2、及び第2の係合片16−2は、非塩化ビニール等の樹脂により一体的に形成されている。
スライダ20は、第1及び第2のコード本体10−1,10−2を摺動自在に把持するためのスライド枠21を有している。スライド枠21は、下面側にスリットを有するほぼ角筒状をなし、この角筒状の一端側に、口径が小さく絞られた挟持部21aが形成され、他端に、第1及び第2のコード本体10−1,10−2を分離解放するための口径の大きな解放部21bが形成されている。挟持部21aは、第1及び第2のコード本体10−1,10−2を跨いで摺動自在に挟持して第1と第2の咬合子15−1,15−2を咬合するための箇所である。
スライド枠21の内周面の断面形状は、第1及び第2のコード本体10−1,10−2のほぼ方形の外周面を案内するために、この外周面の断面形状に比例したほぼ方形の形状をしている。このスライド枠21内の上面において、解放部21bと対応する箇所には、第1と第2の咬合子15−1,15−2間に介在してこの両者を分離するための分離部22が突設されている。分離部22は、スライド枠21の中心に沿って延びる板状をなし、この板状の挟持部21a側に、この挟持部21aに向かって厚みが狭くなるテーパ部22aが形成されている。このような構造のスライダ20は、合成樹脂による成形や、金属等による加圧加工等により、一体的に形成されている。
(実施例1の製造方法例)
本実施例1の2芯型平行コード1は、例えば、次のようにして製造される。
先ず、長尺の第1のコード本体10−1の製造において、例えば、複数本の第1の導体11−11(及び必要に応じて1本又は複数本の補強糸)を押出機のクロスヘッドにセットし、この押出機に被覆材の樹脂ペレットを供給する。これにより、樹脂ペレットが加熱されて溶融し、クロスヘッドへ所定の圧力で注入されて、複数本の第1の導体11−1(及び必要に応じて挿入された1本又は複数本の補強糸)の表面が樹脂で被覆される。溶融した樹脂で被覆された第1の導体11−1(及び必要に応じて挿入された1本又は複数本の補強糸)を、所定の速度でクロスヘッドから引き出して冷却する。これにより、クロスヘッドの出口のダイスの形状に応じて、所定の断面形状を有する第1の絶縁体12−1で被覆された1連型の第1のコード本体10−1を形成出来る。
第2のコード本体10−2は、第1のコード本体10−1と同一の形状及び構造のため、形成された長尺の第1のコード本体10−1を所望の長さに切断して使用すれば良い。
形成された1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2を、互いの第1及び第2の咬合子15−1,15−2が向き合うように配置し、この第1及び第2のコード本体10−1,10−2の端部から、例えば、予め形成しておいたスライダ20の解放部21b側を被せ、このスライダ20を第1及び第2のコード本体10−1,10−2の他端側へ移動させる。
すると、スライダ20のスライド枠21内に挿入された第1及び第2のコード本体10−1,10−2の端部において、第1のコード本体10−1の端部が、スライド枠20の内壁面と分離部22とにより案内されて挟持部21aへ挿入されていくと共に、第2のコード本体10−2の端部が、スライド枠20の内壁面と分離部22とにより案内されて挟持部21aへ挿入されていき、第1のコード本体10−1の第1の咬合子15−1が第2の溝14−2へ嵌入すると共に、第2のコード本体10−2の第2の咬合子15−2が第1の溝14−1へ嵌入し、第1の咬合子15−1と第2の咬合子15−2とが咬合していき、第1及び第2のコード本体10−1,10−2が結合する。これにより、スライダ付きの2芯型平行コード1の製造が終了する。
(実施例1の動作)
本実施例1のスライダ付き2芯型平行コード1では、スライダ20をこの解放部21b方向へ摺動させれば、結合していた1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2が、スライダ枠21内の分離部22により分離される。逆に、スライダ20をこの挟持部21a方向へ移動させれば、分離していた1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2が、スライド枠21の挟持部21aにより、外周から締め付けられて第1及び第2の咬合子15−1,15−2が咬合し、両者が結合される。
(実施例1の効果)
本実施例1のスライダ付き2芯型平行コード1によれば、所望の太さに形成した1連型の第1及び第2のコード本体10−1,10−2を、スライダ20を移動させることによって任意の位置で分離又は結合出来る。しかも、予め所定の太さの長尺の第1及び第2のコード本体10−1,10−2を製造しておいて、使用時に切断してスライダ20を装着すれば、所望の長さのスライダ付き2芯型平行コード1を容易に製造でき、更に、部品点数も少ないので、製造が容易で、量産性か高く、低コスト化が可能になる。本実施例1のようなスライダ20により結合/分離可能な2芯型平行コード1は、種々の用途に使用出来る。
図2は、本発明の実施例2を示すスライダ付き2芯型平行コード1Aの縦断面図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2のスライダ付き2芯型平行コード1Aでは、実施例1の1連型の第1、第2のコード本体10−1,10−2に代えて、2連型の第1、第2のコード本体10−1A,10−2Bが設けられている。
本実施例2の第1のコード本体10−1Aは、第1の導体11−1を被覆する断面ほぼ方形の第1の絶縁体12−1を有し、この第1の絶縁体12−の側面に、実施例1の1連の第1の咬合子15−1に代えて、所定間隔隔てた2連の第1の咬合子15−11,15−12が突設されている。第1の咬合子15−11と第1の咬合子15−12との間には、第1の溝14−11が形成され、第1の咬合子15−12と第1の係合片16−1との間にも、第1の溝14−12が形成されている。
同様に、本実施例2の第2のコード本体10−2Aは、第1のコード本体10−1Aと同一の形状及び構造をしており、第2の導体11−2を被覆する断面ほぼ方形の第2の絶縁体12−2を有している。この第2の絶縁体12−2の側面には、実施例1の1連の第2の咬合子15−2に代えて、所定間隔隔てた2連の第2の咬合子15−21,15−22が突設され、これらの咬合子15−21,15−22が、第1の溝14−11,14−12にそれぞれ嵌入するようになっている。
第2の咬合子15−21と第2の咬合子15−22との間には、第1の咬合子15−11を嵌入させるための第1の溝14−21が形成され、第2の咬合子15−22と第2の係合片16−2との間にも、第1の咬合子15−12を嵌入させるための第2の溝14−22が形成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
本実施例2のスライダ付き2芯型平行コード1Aは、実施例1のスライダ付き2芯型平行コード1とほぼ同様に製造出来る。
(実施例2の動作)
本実施例2のスライダ付き2芯型平行コード1Aでは、実施例1とほぼ同様に、スライダ20を摺動させることにより、第1のコード本体10−1A側の第1の咬合子15−11,15−12と、第2のコード本体10−2A側の第2の咬合子15−21,15−22とが、咬合又は解放して、第1のコード本体10−1Aと第2のコード本体10−2Aとが、結合又は分離する。
(実施例2の効果)
本実施例2のスライダ付き2芯型平行コード1Aによれば、実施例1とほぼ同様の効果が得られる上に、第1の咬合子15−11,15−12、及び第2の咬合子15−21,15−22が2連型のため、咬合持の結合力が大きい。
図3は、本発明の実施例3を示すスライダ付き2芯型平行コード1Bの縦断面図であり、実施例2を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のスライダ付き2芯型平行コード1Bでは、実施例2の第1、第2のコード本体10−1A,10−2Aにおける断面がほぼ方形の第1、第2の絶縁体12−1A,12−2Aに代えて、異なる形状の第1、第2のコード本体10−1B,10−2Bにおける第1、第2の絶縁体12−1B,12−2Bが設けられている。第1、第2の絶縁体12−1B,12−2Bは、外側の側面の断面形状が円弧状になっていること、実施例2の第1、第2の案内部13−1,13−2が省略されて、第2の絶縁体12−2B側の第2の係合片16−2の下面が第1の絶縁体12−1Bの上面に接触し、第1の絶縁体12−1B側の第1の係合片16−1の上面が第2の絶縁体12−2Bの下面に接触するようになっている。これに対応して、スライダ枠21の内周面の形状が変更されている。そのたの構成は、実施例2と同様である。
このような構成にしても、実施例2とほぼ同様に製造方法でき、ほぼ同様の動作及び効果を奏する。
図4は、本発明の実施例4を示すスライダ付き2芯型平行コード1Cの縦断面図であり、実施例2を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4のスライダ付き2芯型平行コード1Cでは、実施例2の第1、第2のコード本体10−1A,10−2Aに代えて、形状の異なる第1、第2のコード本体10−1C,10−2Cが設けられている。
本実施例4の第1のコード本体10−1Cは、第1の導体11−1を被覆する断面ほぼ方形の第1の絶縁体12−1を有し、この第1の絶縁体12−の側面に、実施例2の第1の咬合子15−11,15−12及び第1の係合片16−1に代えて、所定間隔隔てた第1の咬合子15−11,15−12が突設されている。第1の咬合子15−11及び15−12間には、第1の溝14−1が形成され、更に、第1の咬合子15−11の上面に、段差になった第1の案内部13−11が形成され、第1の咬合子15−12の下面に、段差になった第1の案内部13−12が形成されている。
本実施例4の第2のコード本体10−2Cは、第1のコード本体10−1Cと異なる形状及び構造をしている。第2のコード本体10−2Cは、第2の導体11−2を被覆する断面ほぼ方形の第2の絶縁体12−2を有している。この第2の絶縁体12−2の側面には、実施例2の第2の咬合子15−21,15−22、及び第2の係合片16−2に代えて、所定間隔隔てた第2の係合片16−21,16−22と、この第2の係合片16−21及び16−22間に位置する第2の咬合子15−23が設けられている。
第2の係合片16−21及び16−22により、第1の案内部13−11,13−12を挟持すると共に、第2の咬合子15−23が、第1の溝14−1に嵌入して第1の咬合子15−11及び15−12と咬合するようになっている。その他の構成は、実施例2と同様である。
本実施例4のスライダ付き2芯型平行コード1Cは、実施例2のスライダ付き2芯型平行コード1Aとほぼ同様に製造出来、ほぼ同様の動作及び効果を奏する。
図5は、本発明の実施例5を示すスライダ付き2芯型平行コード1Dの斜視図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例5のスライダ付き2芯型平行コード1Dでは、実施例1の第1、第2ののコード本体10−1,10−2に代えて、異なる形状及び構造の第1、第2のコード本体10−1D,10−2Dが設けられている。
第1、第2のコード本体10−1D,10−2Dでは、第1、第2の導体11−1,11−2をそれぞれ非塩化ビニール等の外部絶縁体17−1,17−2で被覆し、この外部絶縁体17−1,17−2の外側から長手方向に沿って、駒状の第1、第2の絶縁体12−1D,12−2Dをそれぞれ1個置きに数珠状に多数装着し、各第1の絶縁体12−1D,12−1D間に、各第2の絶縁体12−2D,12−2Dが嵌合/離脱可能な構造になっている。
第1、第2の絶縁体12−1D,12−2Dの形成方法は、例えば、外部絶縁体17−1,17−2によりそれぞれ被覆された第1、第2の導体11−1,11−2を樹脂形成用の金型にセットし、この金型を用いて樹脂をモールド成形することにより、第1、第2の絶縁体12−1D,12−2Dを形成できる。
外部絶縁体17−1の外側から長手方向に沿って1個置きに数珠状に多数装着された第1の絶縁体12−1Dと、外部絶縁体17−2の外側から長手方向に沿って1個置きに数珠状に多数装着された第2の絶縁体12−2Dとは、これらを跨ぐように摺動自在に装着されたスライダ20を移動させることにより、嵌合/離脱され、第1のコード本体12−1Dと第2のコード本体12−2Dとが、結合/分離される。
本実施例5のスライダ付き2芯型平行コード1Dによれば、実施例1とほぼ同様の効果がある上に、駒形の第1、第2の絶縁体12−1D,12−2Dを数珠状に連結した構造になっているので、実施例1に比べて平行コード1Dが屈曲し易いという効果がある。
図6(a)、(b)は、本発明の実施例6を示す携帯用音響機器の構成図であり、同図(a)はイヤホンの構成図、及び同図(b)はヘッドホンの構成図である。
図6(a)のイヤホン30では、実施例1〜5のスライダ付き2芯型平行コード1,1A〜1Dの内のいずれか1つ(例えば、1)を用い、この平行コード1の一端側における第1、第2のコード本体10−1,10−2に、それぞれ電気/音声変換器であるステレオ型イヤホン本体31−1,31−2を電気的に接続すると共に、該平行コード1の他端側を留め具32で固定してプラグ33を電気的に接続した構成になっている。
図6(b)のヘッドホン40では、実施例1〜5のスライダ付き2芯型平行コード1,1A〜1Dの内のいずれか1つ(例えば、1)を用い、この平行コード1の一端側における第1、第2のコード本体10−1,10−2に対して、ヘッドバンド41に連結された電気/音声変換器であるステレオ型ヘッドホン本体41−1,41−2をそれぞれ電気的に接続すると共に、該平行コード1の他端側を留め具32で固定してプラグ33を電気的に接続した構成になっている。
イヤホン30あるいはヘッドホン40において、スライダ20の外側に、スライダ移動用の摘み23を取り付けても良い。又、摘み23を上下に移動させる時に、これと連動する図示しないストッパにより、平行コード1を応圧して該スライダ20を係止できる構造にしても良い。このような摘み23あるいはストッパを取り付ければ、使い勝手が良くなって便利である。
本実施例6のイヤホン30あるいはヘッドホン40によれば、コード部分に、スライダ20により結合/分離可能な平行コード(例えば、1)を用いているので、従来のものよりもコード部分を細くて簡素な形態にできる。しかも、使用時において、スライダ20でコード部分の分岐長を容易に調整できて便利であり、収納持においても、コード部分の絡み付きを防止できて容易且つよりコンパクトに収納できる。
なお、本発明は、上記実施例1〜6に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次の(1)〜(3)のようなものがある。
(1) 実施例1〜5のコード本体10−1,10−2,10−1A,10−2A〜10−1D、10−2Dやスライダ20は、図示以外の形状や構造に変更出来る。
(2) 実施例1〜5では、2芯型の平行コード1,1A〜1Dについて説明したが、本発明では、3芯以上の平行コードにも適用できる。例えば、図1の平行コード1において、3芯型にするには、第2のコード本体10−2の両側面に、咬合子15−1及び係合片16−2をそれぞれ突設しておき、これに対して第1のコード本体10−1と同一形状の第3のコード本体を結合し、これらの第1、第2、第3のコード本体を跨いで摺動自在に挟持するためのスライダを装着すれば良い。
(3) 実施例6では、実施例1〜5の平行コード1,1A〜1Dの使用例として、イヤホン30やヘッドホン40について説明したが、他の携帯用音響機器や、その他の種々の機器にも使用できる。
本発明の実施例1を示すスライダ付き2芯型平行コードの概略の構成図である。 本発明の実施例2を示すスライダ付き2芯型平行コード1Aの縦断面図である。 本発明の実施例3を示すスライダ付き2芯型平行コード1Bの縦断面図である。 発明の実施例4を示すスライダ付き2芯型平行コード1Cの縦断面図である。 本発明の実施例5を示すスライダ付き2芯型平行コード1Dの縦断面図である。 本発明の実施例6を示す携帯用音響機器の構成図である。
符号の説明
1,1A〜1D 平行コード
10,10−1,10−2,10−1A,10−2A〜10−1D、10−2D
コード本体
11−1,11−2 導体
12−1,12−2,12−1B,12−2B〜12−1D,12−2D
絶縁体
15−1,15−2,15−11,15−12,15−21,15−22,15−23 咬合子
20 スライダ
21a 挟持部
22 分離部
30 イヤホン
40 ヘッドホン

Claims (6)

  1. 第1の導体と、前記第1の導体を被覆する第1の絶縁体と、前記第1の絶縁体の長手方向に沿って前記第1の絶縁体の側面に突設された第1の咬合子と、を有する第1のコード本体と、
    第2の導体と、前記第2の導体を被覆する第2の絶縁体と、前記第2の絶縁体の長手方向に沿って前記第2の絶縁体の側面に突設され、前記第1の咬合子と咬合する第2の咬合子と、を有する第2のコード本体と、
    前記第1及び第2のコード本体を跨いで摺動自在に挟持して前記第1及び第2の咬合子を咬合する挟持部と、前記第1及び第2の咬合子間に介在して前記第1及び第2の咬合子を解放する分離部と、を有するスライダと、
    を備えたことを特徴とする平行コード。
  2. 前記第1の絶縁体、及び前記第1の咬合子は、樹脂により一体的に形成され、前記第2の絶縁体、及び前記第2の咬合子は、樹脂により一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の平行コード。
  3. 前記スライダは、合成樹脂又は金属により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の平行コード。
  4. 前記スライダには、摘み、及び又は、ストッパが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平行コード。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の平行コードと、
    前記平行コードの一端に接続された一対の電気/音声変換器と、
    前記平行コードの他端に接続されたプラグと、
    を有することを特徴とする携帯用音響機器。
  6. 前記電気/音声変換器は、イヤホン又はヘッドホンであることを特徴とする請求項5記載の携帯用音響機器。
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