JP2007172730A - 光ヘッド装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性基板の弾性復帰力によって光学素子に対して位置ずれが発生するような応力が加わることのない光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】光ヘッド装置の光源装置3を構成する際、素子ホルダ35を介して装置フレーム2に搭載されたツインレーザ光源30の端子ピン308は、素子ホルダ35の後端部359にサブ基板用補強板33を介して固定された可撓性基板72の端部720にはんだ接続されている。このため、可撓性基板72の折り曲げ部分で形状復帰力が発生しても、ツインレーザ光源30に大きな応力が加わらないので、ツインレーザ光源30が位置ずれを起こすことがない。
【選択図】図4

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録媒体の再生または/および記録を行う光ヘッド装置およびその製造方法に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスク(光記録媒体)の再生、記録に用いられる光ヘッド装置では、発光素子を含む複数の部品が装置フレームに搭載されており、発光素子としては、例えば、円筒状のケース内にレーザチップが収容された、いわゆるキャンタイプ半導体レーザが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような半導体レーザについては、通常、半導体レーザの端子を可撓性基板にはんだ接続し、この可撓性基板を介して半導体レーザに対する通電が行われる。
特開2005−190501号公報
しかしながら、可撓性基板は、可撓性を有するがゆえに折り曲げて半導体レーザの搭載位置まで引き回すことができるが、可撓性基板の折り曲げ部分で発生した形状復帰力が半導体レーザに伝わると、半導体レーザに応力が加わり、半導体レーザの位置がずれてしまうという問題点がある。このような場合、可撓性基板において半導体レーザとの接続部付近を湾曲させ、可撓性基板の形状復帰力を湾曲部分で吸収する構成が考えられるが、半導体レーザの搭載位置付近にスペース面での余裕がないと、可撓性基板に湾曲部分を設けることは不可能である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、可撓性基板の弾性復帰力によって光学素子に対して位置ずれが発生するような応力が加わることのない光ヘッド装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、光記録媒体に対する情報の再生または/および記録を行うための複数の部品が装置フレームに搭載され、前記複数の部品には、端子に可撓性基板がはんだ接続された光学素子が含まれた光ヘッド装置において、前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、前記装置フレームに直接または間接的に固定されていることを特徴とする。
すなわち、可撓性基板において、装置フレームへの直接または間接的な固定部分よりも光学素子の端子への接続部分に近い部分に可撓性基板の折り曲げ部分が存在しないほど、可撓性基板において光学素子の端子への接続部分に近い部分が装置フレームに直接、あるいは素子ホルダなどを介して間接的に固定されていることを特徴とする。
本発明では、光学素子の端子に可撓性基板がはんだ接続されているが、かかる可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、装置フレームに直接、あるいは素子ホルダなどを介して間接的に固定されている。このため、可撓性基板が途中で折り曲げられている場合でも、その形状復帰力は、光学素子に伝わらない。従って、可撓性基板に折り曲げ部分があっても、光学素子に応力が加わらないので、光学素子が位置ずれすることがない。また、可撓性基板のはんだ接続部近傍を装置フレームあるいは素子ホルダに固定するのであれば、大きなスペースを必要としない。
本発明において、前記光学素子は、前記装置フレームに固定された素子ホルダに搭載されていることがあり、この場合、前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、前記素子ホルダに固定してもよい。このように構成すると、前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、当該素子ホルダを介して前記装置フレームに固定されることになる。
このような構成の光ヘッド装置を製造するにあたっては、前記光学素子を前記素子ホルダに搭載する光学素子搭載工程と、次に、前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍を前記素子ホルダに固定するとともに、前記端子を前記可撓性基板にはんだ接続する可撓性基板接続工程と、次に、前記素子ホルダを前記装置フレームに固定する素子ホルダ固定工程とを行うことを特徴とする。
本発明において、前記可撓性基板の前記はんだ付け接続部近傍に補強板が接合され、かつ、当該補強板が前記装置フレームに直接または間接的に固定されていることが好ましい。このように構成すると、可撓性基板を直接、素子ホルダに固定した場合と比較して、可撓性基板の浮きを防止でき、かつ、固定強度を向上することができる。このような場合、前記可撓性基板接続工程を行う前に前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍に補強板を接合しておき、前記可撓性基板接続工程では、前記補強板を前記素子ホルダに固定することになる。
本発明において、前記補強板は、絶縁基板であることが好ましい。このように構成すると、補強板を介しての端子間の短絡が発生しない。
本発明において、前記光学素子は、例えば、受光素子あるいは発光素子である。
本発明では、光学素子の端子に可撓性基板がはんだ接続されているが、かかる可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、装置フレームに直接、あるいは素子ホルダなどを介して固定されている。このため、可撓性基板が途中で折り曲げられている場合でも、その形状復帰力は、光学素子に伝わらない。従って、可撓性基板に折り曲げ部分があっても、光学素子に応力が加わらないので、光学素子が位置ずれすることがない。また、可撓性基板のはんだ接続部近傍を装置フレームあるいは素子ホルダに固定するのであれば、大きなスペースを必要としない。
以下に図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置について説明する。なお、以下に説明する形態は、装置フレームに搭載した複数の部品のうち、発光素子としてのツインレーザ光源への給電に用いる可撓性基板に本発明を適用した例である。
[全体構成]
図1は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。図2および図3は各々、図1に示す光ヘッド装置から金属カバーおよび駆動用ICから対物レンズ駆動装置側に向けて延びた可撓性基板を外した状態の平面図および底面図である。
図1〜図3に示す本形態の光ヘッド装置1は、CDおよびDVD等の光記録媒体に対する情報の再生または/および記録を行うものである。光ヘッド装置1は、マグネシウム合金や亜鉛合金などのダイカスト品からなる金属製の装置フレーム2を有しており、この装置フレーム2の両端の各々には、ディスク駆動装置のガイド軸や送りねじ軸11が係合する第1の軸受部21および第2の軸受部22が形成されている。装置フレーム2の一方側の側面は、ディスク駆動機構のスピンドルモータ(図示せず)に接近した際の干渉を防止するために円弧状に湾曲している。
装置フレーム2の上面側では略中央に対物レンズ91が位置し、対物レンズ91に対して第1の軸受部21が位置する側には薄い金属カバー8が被せられている。金属カバー8は、装置フレーム2の上面を覆う上板部81と、この上板部81の一方の側端縁から下方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起28に係合する側板部82とを有しており、上面部に形成された小穴83には、装置フレーム2から上方に突出した位置決め突起29が嵌っている。
本形態の光ヘッド装置1は、波長が650nm帯の第1のレーザ光(赤外光)、および波長が780nm帯の第2のレーザ光(外赤外光)を用いてDVD系ディスクおよびCD系ディスクに対する情報の記録、再生が可能な2波長光ヘッド装置である。このため、装置フレーム2上には、第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードと、第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードとを一体に備えたツインレーザ光源30を備えた光源装置3が搭載されている。ここで、ツインレーザ光源30は、素子ホルダ35に搭載されており、この素子ホルダ35は、装置フレーム2の垂直壁209に当接した状態にある。なお、図3に示すように、装置フレーム2において光源装置3が配置されている部分の下面側には光源カバー10が被せられている。
このような構成の光源装置3から出射される第1のレーザ光および第2のレーザ光は、光源装置3から光記録ディスクに向かう光路に配置された複数の光学素子からなる共通の光学系を介して光記録ディスクであるDVD系ディスクあるいはCD系ディスクに導かれ、この光学系を構成する光学素子も装置フレーム2上に搭載されている。また、光記録ディスクからの戻り光も、共通の光学系を介して共通の信号検出用受光素子40に導かれ、かかる戻り光に対する光路を規定する光学素子、および信号検出用受光素子40も装置フレーム2に搭載されている。
本形態の光ヘッド装置1において、共通の光学系には、光源装置3から出射された第1および第2のレーザ光をトラッキング検出用に3ビームに回折する回折素子51と、回折素子51により3ビームに分離したレーザ光を部分透過させる偏光ビームスプリッタ52と、偏光ビームスプリッタ52から出射されたレーザ光を平行光にするコリメートレンズ54と、この平行光を光記録ディスクに向けて立ち上げる立ち上げミラー55と、立ち上げミラー55からのレーザ光を光記録ディスクの記録面に収束させる対物レンズ91とが含まれている。ここで、偏光ビームスプリッタ52とコリメートレンズ54との間には波長板53が配置されている。また、共通の光学系には、光記録ディスクの記録面で反射された後に、立ち上げミラー55、コリメートレンズ54および波長板53を経て偏光ビームスプリッタ52で反射した第1および第2のレーザ光の戻り光に非点収差を付与するためのセンサーレンズ56も含まれている。なお、偏光ビームスプリッタ52に対して信号検出用受光素子40とは反対側にはモニター用受光素子57が配置されている。
対物レンズ91は、対物レンズ駆動機構9によってトラッキング方向およびフォーカシング方向の位置がサーボ制御されるようになっており、このような対物レンズ駆動機構9も装置フレーム2に搭載されている。本形態では、対物レンズ駆動機構9としてワイヤサスペンション方式のものを用いており、かかる対物レンズ駆動機構9としては周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、対物レンズ91を保持しているレンズホルダと、このレンズホルダを複数本のワイヤでトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持しているホルダ支持部93と、装置フレーム2に固定されたヨークとを備えている。また、対物レンズ駆動機構9は、レンズホルダに取り付けられた駆動コイルと、ヨークに取り付けられた駆動マグネットにより構成される磁気駆動回路を備えており、駆動コイルに対する通電を制御することにより、レンズホルダに保持された対物レンズ91を光記録ディスクに対してトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する。なお、対物レンズ駆動機構9は、対物レンズ91のジッタ方向の傾きを調整するチルト制御も可能である。なお、対物レンズ91の周りは、矩形枠状のレンズカバー90で囲まれている。
このように構成した光ヘッド装置1において、光源装置3から出射された第1および第2のレーザ光は、回折素子51を透過した後、一部が偏光ビームスプリッタ52の部分反射面を透過した後、波長板53で偏光方向が1/4λ分だけ回転した後、コリメートレンズ54に向かう。そして、コリメートレンズ54で平行光化されたレーザ光は、立ち上げミラー55でその光軸が90度折り曲げられて対物レンズ91に向かう。その際、ツインレーザ光源30から出射された第1および第2のレーザ光の一部は、偏光ビームスプリッタ52の部分反射面で反射して、モニター用受光素子57に導かれる。このモニター用受光素子57でのモニター結果は、後述するように、可撓性基板71に実装された駆動用IC6を介してツインレーザ光源30にフィードバックされ、ツインレーザ光源30から出射されるレーザ光の強度が制御される。
一方、光記録ディスクからの戻り光は、対物レンズ91、立ち上げミラー55を逆に戻り、コリメートレンズ54、波長板53、偏光ビームスプリッタ52を介してセンサーレンズ56に向けて出射され、このセンサーレンズ56によって非点収差が付与された後、信号検出用受光素子40に入射し、信号検出用受光素子40で検出される。この信号検出用受光素子40で検出される戻り光には、第1および第2のレーザ光が回折素子51で回折された3ビームが含まれており、例えば、3ビームのうち、0次光からなるメインビームよって信号の再生が行われるとともに、±1次回折光からなるサブビームの検出結果を用いて対物レンズ91のトラッキングエラー信号やトラッキングエラー信号の検出が行われる。このようにして検出されたトラッキングエラー信号やトラッキングエラー信号の検出結果に基づいて、駆動用IC6は対物レンズ駆動機構9を制御する。
このように、本形態の光ヘッド装置1では、共通の対物レンズ91により第1のレーザ光および第2のレーザ光による記録、再生を行うため、対物レンズ91については、同心円状の溝や段差により回折格子が形成された2波長レンズが用いられている。このため、本形態によれば、対物レンズ91を共用しても、第1のレーザ光および第2のレーザ光の双方について、表面保護層の厚さが異なる記録層を備えた光記録ディスクに対応することができる。
本形態の光ヘッド装置1において、駆動用IC6、光源装置3、信号検出用受光素子40およびモニター用受光素子57に電源や信号供給を行うために、基材がポリイミドなどからなる複数枚の可撓性基板(FPC基板/フレキシブルプリント配線板)が用いられている。これらの可撓性基板のうち、最も大きなメインの可撓性基板71の下面には、ツインレーザ光源30に対する駆動や制御などを行う駆動用IC6が実装されている。また、メインの可撓性基板71の端部711は、モニター用受光素子57の側に接続されている。サイズの小さな3枚のサブの可撓性基板のうち、サブの可撓性基板72は、可撓性基板71の上面に重ねて配置され、かつ、一方端がメインの可撓性基板71に接続される一方、他方端は、光源装置3の側に接続されている。他のサブの可撓性基板74は、可撓性基板71の端部712の上面に一方端が重ねて配置され、他方端は途中で折り曲げられて対物レンズ駆動機構9のホルダ支持部93の背後に配置された配線基板94に接続される。ここで、サブの可撓性基板74は、一方端から他方端(対物レンズ駆動機構9の回路基板への接続部分)に向かう途中に幅広部分741を備えており、この幅広部分741は、対物レンズ駆動機構9のホルダ支持部93においてサスペンションワイヤの根元部分に構成されたゲルポット96を覆い、ゲルポット96に対するカバーとしても機能している。さらに、他のサブの可撓性基板(図示せず)は、可撓性基板71の下面に重ねて配置され、一方端がメインの可撓性基板71に接続される一方、他方端は途中で折り曲げられて信号検出用受光素子40の側に接続される。
このように構成した可撓性基板を装置フレーム2上に搭載するにあたって、メインの可撓性基板71において対物レンズ駆動機構9の側方に位置する端部712には、ガラス−エポキシ基板や金属板などからなる略三角形のメイン基板用補強板75が接着固定されている。ここで、メイン基板用補強板75には穴が形成されている一方、装置フレーム2において、可撓性基板71を重ねた際にメイン基板用補強板75の穴と重なる位置にはねじ穴が形成されている。従って、メインの可撓性基板71を装置フレーム2に重ねて配置する際、メイン基板用補強板75の穴および装置フレーム2のねじ穴を利用して、可撓性基板71の端部712を装置フレーム2に対して金属製のねじ76により固定する。また、メインの可撓性基板71において、メイン基板用補強板75を設けた側とは反対側の端部713には、装置フレーム2に2本の金属製のねじ77により固定される固定部分714が形成されている。ここで、固定部分714は、可撓性基板71のみが存在し、補強板が接着固定されていない。従って、可撓性基板71に形成されたグランドパターンは、端部713において装置フレーム2に電気的に接続され、固定部分714はグランド用の接点として機能する。このような構成の可撓性基板71は、端部712、713をねじ76、77で装置フレーム2に固定すると、装置フレーム2に平伏した状態に固定され、かつ、金属カバー8を被せなくても、この平伏状態を保持することができる。このため、可撓性基板71の形状復帰力が金属カバー8に加わることがないので、可撓性基板71の形状復帰力が金属カバー8を介して装置フレーム2に作用するということがない。従って、装置フレーム2が変形することがなく、光学素子の位置ずれに起因する光軸ずれの発生を防止することができるなどの効果を奏する。
[光源装置3の構成]
図4(a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の光源装置付近を拡大して示す平面図、および底面図である。図5は、本発明を適用した光ヘッド装置の光源装置を拡大して示す説明図である。
図1〜図3に示すように、本形態の光ヘッド装置1に用いた光源装置3において、ツインレーザ光源30は、図4(a)、(b)に拡大して示す素子ホルダ35を介して装置フレーム2に搭載されている。
ツインレーザ光源30は、図5に示すように、サブマウント301を介してレーザチップ302が搭載された放熱板304の左右両端部が放熱フィン305、306として張り出すフレームタイプ半導体レーザである。放熱板304は、熱伝導性の良い銅または銅合金から構成されている。また、ツインレーザ光源30では、放熱板304に対して、レーザチップ302の後方および側方を囲むように液晶ポリマーやエポキシ樹脂などからなる樹脂部分307がインサート成形などにより一体に形成されており、この樹脂部分307より後方には3本の端子ピン308が突出している。さらに、レーザチップ302には、第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードと、第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードとが互いに隣接するように形成されている。
素子ホルダ35は、平板状の底板部351(放熱板載置面)と、底板部351の前端縁で底板部351に対して垂直を起立する前板部352を備えており、前板部352の前端面(光出射側端面353)は、装置フレーム2の垂直壁209に当接し、この状態で装置フレーム2の垂直壁209に接着固定されている。底板部351には、上面を断面円弧状にくり抜いた溝形状の凹部356が形成されている。また、前板部352には、ツインレーザ光源30から出射されたレーザ光を通過させるための穴358が形成されている。
このように構成した素子ホルダ35に対してツインレーザ光源30は、レーザチップ302を上向きにして放熱フィン305、306が底板部351の凹部356を跨ぐように配置され、かつ、放熱フィン305、306が底板部351にUV系の接着剤38により固定されている。ここで、素子ホルダ35には、ツインレーザ光源30と当接してその保持位置を制限する箇所が一切なく、ツインレーザ光源30は、素子ホルダ35の底板部351上において光軸方向の任意の箇所に配置可能である。また、ツインレーザ光源30は、素子ホルダ35の底板部351上において装置光軸に対して任意の角度をなす角度位置に配置可能である。なお、素子ホルダ35は略L字形であり、その底板部351にツインレーザ光源30に搭載した状態で、レーザチップ302の上方は開放状態にある。
図4(a)、(b)および図5において、ツインレーザ光源30に向けてはサブの可撓性基板72の端部720が延びており、サブの可撓性基板72の端部720は、端子ピン308とはんだ接続されている。ここで、サブの可撓性基板72の端部720(可撓性基板72における端子ピン308とのはんだ接続部付近)には、ガラス−エポキシ基板などの絶縁基板からなるサブ基板用補強板33(本発明における補強板)が接着などにより接合されており、このサブ基板用補強板33は、素子ホルダ35の後端部359に接着固定されている。従って、サブの可撓性基板72の端部720は、サブ基板用補強板33を介して素子ホルダ35の後端部359に接着固定されている。なお、サブ基板用補強板33には、端子ピン308を後方に貫通させる穴が形成されており、この穴を貫通した状態で、端子ピン308はサブの可撓性基板72の端部720に形成されたランドにはんだ接続されている。
[光ヘッド装置1の製造方法]
本形態の光ヘッド装置1を製造するにあたって、光源装置3の組立工程では、以下に詳述するように、ツインレーザ光源30を素子ホルダ35に搭載する光学素子搭載工程と、次に、サブの可撓性基板72の端部720を素子ホルダ35に固定するとともに、端子ピン308を可撓性基板72の端部720にはんだ接続する可撓性基板接続工程と、次に、素子ホルダ35を装置フレーム2に固定する素子ホルダ固定工程とを行う。また、本形態では、可撓性基板接続工程を行う前に可撓性基板72の端部720にサブ基板用補強板33を接合しておき、可撓性基板接続工程では、サブ基板用補強板33を介してサブの可撓性基板72の端部720を素子ホルダ35に固定する。
まず、光学素子搭載工程では、可撓性基板72が接続されていない状態でツインレーザ光源30を素子ホルダ35の底板部351の上に配置する。次に、リード線やコネクタなどを用いて外部から給電を行い、レーザチップ302を発光させ、その発光点32をNDフィルター(減光フィルタ)を介してCCDカメラ(撮像装置)により上方から観察し、その観察結果に基づいて、放熱フィン305、306を底板部351上でスライドさせながら、ツインレーザ光源30の素子ホルダ35上での装置光軸上(矢印Zで示す方向)における位置調整を行う。その際には、素子ホルダ35の前板部352の光出射側端面353とレーザチップ302の出射端面との距離が目標値に対して所定の条件を満たすようにツインレーザ光源30の位置を調整する。このような目標値は、実験等により予め算出され、規定されている。このような位置調整の際には、レーザチップ302に形成されている第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオード、および第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードのうちのいずれを点灯させてもよいが、DVD系ディスクの再生などに用いられる第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードを点灯させて、それを基準にツインレーザ光源30の位置を調整することが好ましい。また、ツインレーザ光源30から出射されたレーザ光Lの投射方向をCCDカメラ(撮像装置)により観察し、その観察結果に基づいて、放熱フィン305、306を底板部351上でスライドさせながら、装置光軸に直交する軸線周りのツインレーザ光源30の角度位置を調整する。その際には、例えば、ツインレーザ光源30から出射されたレーザ光Lの出射方向が、予め設定しておいたターゲットと一致するか否かにより、ツインレーザ光源30の角度位置(矢印θxで示す方向)を調整する。そして、ツインレーザ光源30の放熱フィン305、306を素子ホルダ35の底板部351にUV系の接着剤で固定する。なお、ツインレーザ光源30の装置光軸上における位置や角度位置の調整にあたっては、ツインレーザ光源30から出射されたレーザ光をオートコリメータなどに入射させて、ツインレーザ光源30の位置調整を行ってもよい。
次に、可撓性基板接続工程では、サブの可撓性基板72の端部720に接合されたサブ基板用補強板33を素子ホルダ35の後端部359に接着固定するとともに、端子ピン308を可撓性基板72の端部720に形成されているランドにはんだ接続する。
次に、素子ホルダ固定工程では、素子ホルダ35の前板部352の前端面(光出射側端面353)を、図1〜図4に示すように、装置フレーム2の垂直壁209に当接させ、この状態で装置光軸周りに素子ホルダ35の角度位置を調整する。そして、装置フレーム2に対して素子ホルダ35を接着固定する。
[本形態の主な効果]
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、ツインレーザ光源30の端子ピン308にサブの可撓性基板72の端部720がはんだ接続されているが、かかる可撓性基板72の端部720(端子ピン308とのはんだ接続部近傍)は、素子ホルダ35の後端部359に固定されているため、可撓性基板72が途中で折り曲げられている場合でも、その形状復帰力はツインレーザ光源30に伝わらない。このため、可撓性基板72に折り曲げ部分があっても、ツインレーザ光源30に大きな応力が加わらないので、ツインレーザ光源30が位置ずれを起こすことがない。また、可撓性基板72の端部720を素子ホルダ35に固定するのであれば、大きなスペースを必要としない。よって、光ヘッド装置1を小型、薄型化しても、ツインレーザ光源30の位置ずれを防止できる。
また、可撓性基板72の端部720にサブ基板用補強板33が接合され、かつ、このサブ基板用補強板33が素子ホルダ35に固定されていることにより、可撓性基板72の端部720は、サブ基板用補強板33を介して素子ホルダ35に固定されている。このため、可撓性基板72の端部720を直接、素子ホルダ35に固定した場合と比較して、可撓性基板72の浮きを防止でき、かつ、固定強度を向上することができる。しかも、サブ基板用補強板33は絶縁基板であるため、サブ基板用補強板33を介しての端子ピン308が短絡するおそれもない。さらに、端子ピン308を可撓性基板72の端部720にはんだ接続する際、サブ基板用補強板33により可撓性基板72の浮きが防止されているため、はんだの位置決めがしやすいという利点がある。
また、本形態において、素子ホルダ35は、素子ホルダ35上におけるツインレーザ光源30の光軸方向における位置、および角度位置を調整可能に形成されていることから、ツインレーザ光源30を素子ホルダ35に搭載する際に素子ホルダ35の光出射側端面353を基準にツインレーザ光源30の位置を調整することができる。このため、ツインレーザ光源30を搭載した素子ホルダ35の光出射側端面353が装置フレーム2の垂直壁209に当接するように素子ホルダ35を装置フレーム2上に搭載するだけで、装置フレーム2に対して所定の位置にツインレーザ光源30を精度よく配置することができる。また、本形態では、素子ホルダ35にツインレーザ光源30を搭載する際、度当たり(ストッパ)などによる位置決め機構を用いないので、度当たり部分との間にスペーサを挟み込むなどの補正が不要であり、かつ、わざわざ仕掛損となる先行試作をロット毎に行う必要がない。それ故、組立工数の削減や部品の在庫管理の簡素化を図ることができるなど、光ヘッド装置1の製造コストを低減することができる。
しかも、ツインレーザ光源30としてフレームタイプ半導体レーザを用い、このフレームタイプ半導体レーザを素子ホルダ35に搭載する際には、レーザチップ302を実際に点灯させて、その発光位置を観察し、その観察結果に基づいて、素子ホルダ35上におけるツインレーザ光源30の位置調整を行う。このため、ツインレーザ光源30を素子ホルダ35に対して高い位置精度で搭載することができる。
また、素子ホルダ35の底板部351と放熱フィン305、306とが面で接し、かつ、素子ホルダ35の前板部352と装置フレーム2の垂直壁209とが面で接する状態になるため、ツインレーザ光源30で発生した熱を放熱フィン305、306および素子ホルダ35を介して装置フレーム2に効率よく逃がすことができる。
さらに、素子ホルダ35においてツインレーザ光源30が搭載される底板部351には凹部356が形成されているので、ツインレーザ光源30を底板部351上でスライドさせる際、ツインレーザ光源30にかかる摩擦抵抗を低減でき、容易にスライドさせることができる。なお、ツインレーザ光源30の放熱フィン305、306と素子ホルダ35の底板部351との間にグリスを塗布しておけば、底板部351上でツインレーザ光源30を滑らかにスライドさせることができ、かつ、放熱フィン305、306あるいは底板部351の平面度が悪くても熱伝導性を高めることができる。
さらにまた、素子ホルダ35には、ツインレーザ光源30の光軸周りの角度位置を調整するための機構を設ける必要がないため、安価に製作でき、かつ、その小型化を図ることもできる。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、ツインレーザ光源30に可撓性基板72を接続するにあたって本発明を適用したが、信号検出用受光素子40にも可撓性基板が接続されるので、信号検出用受光素子40に可撓性基板を接続するにあたって本発明を適用してもよい。
また、上記形態では、可撓性基板72の端部720を素子ホルダ35の後端部359に固定したが、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2の端部(例えば、装置フレーム2において光源装置3が配置される場所の両側)に直接、あるいはサブ基板用補強板33を介して固定してもよい。このような光ヘッド装置を製造するにあたっては、例えば、ツインレーザ光源30などの光学素子を素子ホルダ35に搭載した後、可撓性基板72の端部720を光学素子の端子ピン308にはんだ接続し、次に、素子ホルダ35を装置フレーム2に固定するとともに、可撓性基板72の端部を装置フレーム2に固定する。また、ツインレーザ光源30などの光学素子の端子ピン308に可撓性基板72の端部をはんだ接続した後、光学素子を素子ホルダ35に搭載し、しかる後に、素子ホルダ35を装置フレーム2に固定するとともに、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2に固定してもよい。さらに、ツインレーザ光源30などの光学素子を素子ホルダ35に搭載した後、素子ホルダ35を装置フレーム2に固定し、しかる後に、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2に固定するとともに、可撓性基板72の端部720を光学素子の端子ピン308にはんだ接続してもよい。
さらに、上記形態では、ツインレーザ光源30を素子ホルダ35を介して装置フレーム2に搭載したが、ツインレーザ光源30を直接、装置フレーム2に搭載してもよく、この場合、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2の端部(例えば、装置フレーム2において光源装置3が配置される場所の両側)に直接、あるいはサブ基板用補強板33を介して固定すればよい。このような光ヘッド装置を製造するにあたっては、ツインレーザ光源30などの光学素子を装置フレーム2に搭載した後、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2に固定するとともに、光学素子の端子ピン308を可撓性基板72の端部720にはんだ接続する。また、ツインレーザ光源30などの光学素子の端子ピン308を可撓性基板72の端部720にはんだ接続した後、光学素子を装置フレーム2に搭載し、しかる後に、可撓性基板72の端部720を装置フレーム2に固定してもよい。
本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。 図1に示す光ヘッド装置から金属カバーおよび駆動用ICから対物レンズ駆動装置側に向けて延びた可撓性基板を外した状態の平面図である。 図1に示す光ヘッド装置の底面図である。 (a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の光源装置付近を拡大して示す平面図、および底面図である。 図1に示す光ヘッド装置の光源装置を拡大して示す説明図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 装置フレーム
3 光源装置
9 対物レンズ駆動機構
30 ツインレーザ光源(発光素子/フレームタイプ半導体レーザ)
33 サブ基板用補強板
35 素子ホルダ
72 サブの可撓性基板
91 対物レンズ
302 ツインレーザ光源のレーザチップ
304 ツインレーザ光源の放熱板
305、306 ツインレーザ光源の放熱フィン
307 ツインレーザ光源の樹脂部分
308 ツインレーザ光源の端子ピン
351 素子ホルダの底板部(放熱板載置面)
352 素子ホルダの前板部
359 素子ホルダの後端部
720 サブの可撓性基板の端部

Claims (7)

  1. 光記録媒体に対する情報の再生または/および記録を行うための複数の部品が装置フレームに搭載され、前記複数の部品には、端子に可撓性基板がはんだ接続された光学素子が含まれた光ヘッド装置において、
    前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、前記装置フレームに直接または間接的に固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記光学素子は、前記装置フレームに固定された素子ホルダに搭載され、
    前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍は、前記素子ホルダに固定されていることにより、当該素子ホルダを介して間接的に前記装置フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記可撓性基板の前記はんだ付け接続部近傍に補強板が接合され、かつ、当該補強板が前記装置フレームに直接または間接的に固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項3において、前記補強板は、絶縁基板であることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記光学素子は、受光素子あるいは発光素子であることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項2に規定する光ヘッド装置の製造方法において、
    前記光学素子を前記素子ホルダに搭載する光学素子搭載工程と、
    次に、前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍を前記素子ホルダに固定するとともに、前記端子を前記可撓性基板にはんだ接続する可撓性基板接続工程と、
    次に、前記素子ホルダを前記装置フレームに固定する素子ホルダ固定工程と
    を有することを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
  7. 請求項6において、前記可撓性基板接続工程を行う前に前記可撓性基板における前記端子とのはんだ接続部近傍に補強板を接合しておき、
    前記可撓性基板接続工程では、前記補強板を前記素子ホルダに固定することを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
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