JP2007171977A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な情報の入力を行うようにする為の、高精細な表示装置を提供する。
【解決手段】薄膜トランジスタを有する画素を複数有し、薄膜トランジスタの上方に設けられたソース電極及びドレイン電極と、ソース電極及びドレイン電極の上方に設けられた有機樹脂からなる絶縁膜と、絶縁膜の上方に設けられた画素電極と、画素電極に対向して設けられた対向電極と、を有する表示装置であって、アレイ状に配列されたLEDをバックライトとして用いる。
【選択図】図8

Description

本発明は、様々な情報を入力できるタッチパネルを有する情報処理装置に関する。
最近、アクティブマトリクス型液晶表示装置が、表示装置の中では最も注目を浴びている。アクティブマトリクス型液晶表示装置が多用されている製品には、ノート型のパーソナルコンピュータがある。パーソナルコンピュータにおいては、複数のソフトウエアを同時に起動したり、デジタルカメラからの映像を取り込んで加工したりと、高精細・多階調の液晶表示装置が要求されている。
さらに、最近では、携帯情報端末、モバイルコンピュータ、カーナビゲイションなどの機器の普及に伴い、小型で、高精細・高解像度・多階調なアクティブマトリクス型液晶表示装置が求められてきている。
携帯情報端末、モバイルコンピュータ、カーナビゲイションのような機器においては、使用者はキーボード以外の入力装置を用いて情報の入力を行うことが多い。特に携帯情報端末やカーナビゲイションのような機器は、そもそもキーボードを備えていないものがほとんどであり、それらの機器の情報入力手段としては従来は数個のスイッチのみであった。
そこで、最近、携帯情報端末やカーナビゲイションのような機器の情報入力手段としてタッチパネルが用いられてきている。
従来のタッチパネルには、パネル全面に感圧式、静電容量式のセンサーが形成されており、パネル面をペンや指先で触れることにより、ペン先又は指先の位置をセンサーで検出していた。しかしながら、このようなタッチパネルでは、パネル全面にセンサーを設けるため、製造が困難であり、また、機械的な強度に問題があった。
そこで、上記の問題点を解消したタッチパネルとして、発光素子と受光素子とをパネル周囲に対向して設けられた光学式(又は光電式)のタッチパネルが知られている。図13に光学式のタッチパネルの例を簡単に示す。図13(A)は正面図であり、図13(B)は図13(A)の一点鎖線A−A'に沿った断面図である。
図13に示すように、パネル3000の1辺に発光素子3100a〜3100eがライン状に配列され、これに対向する辺に受光素子3200a〜3200eがライン状に配列されている。パネル3000を指で触れると、触れた位置で発光素子3100bからの光が遮断されるため、これと対向している受光素子3200bの出力信号が減少する。即ち、出力信号が減少した受光素子の位置として、指先が触れた位置が検出される。
しかしながら、図13の光学式タッチパネルでは、光が空気中を伝搬するため、外光の影響を受け易い。また発光素子3100、受光素子3200の表面が汚れやすいという欠点を有する。この欠点を改善したタッチパネルの1つが特開平7−253853号公報に開示されている。
図14に示すように、特開平7−253853号公報では、異方性透明結晶よりなる押し変形自在なパネル4000の側面に発光素子4100がライン状に配置され、これと対向する側面に受光素子4200がライン状に配置されている。発光素子4100、受光素子4200がパネル4000側面に密接して設けたため、汚れの影響が受けにくくなっている。
発光素子4100からの出射光は光路イに沿って進み受光素子4200に受光される。パネル4000を指で押すと押された部分が歪むため、発光素子4100から出射光は光路ロに沿って進むことになり、受光素子4200に受光されない。これにより、指で押した部分の位置が検出できるというものである。このタッチパネルでは、発光素子の光はパネル内を進むため、外光の影響を受けずに済む。
しかしながら、図14に示した特開平7−253853号公報に記載のタッチパネルでは、パネル4000を変形しているため、例えばパネル4000を液晶パネル上面に取り付けた場合、パネル4000の変形の影響が液晶パネルにも及ぶことになり、セルギャップの維持に影響がでる。
また、パネル4000を変形することで、発光素子4100の出射光を反射させてパネル外部へ導いているが、パネル4000の変形加減、即ち変形された部分の曲率半径によっては、光路イを進んでいた光をパネル4000外部に反射させることができず、パネル4000内で散乱されるおそれもある。このような散乱光が生ずると、位置が正確に検出できなくなってしまう。
上述のように従来のタッチパネルには種々の問題があり、満足のいくものではなかった。
また、情報入力手段としてタッチパネルが用いられた携帯情報端末やカーナビゲイションの表示手段としては、アクティブマトリクス型液晶表示装置がよく用いられていることは上述した通りである。しかし、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、赤の画素、緑の画素および青の画素を併置することによってそれらの像を合成しカラー表示を行っているので、タッチパネルによって情報の入力を行う場合や、表示画面のポイントを選択する場合などに、入力ミスがおこることがあった。
そこで、本発明は上述の問題を鑑みてなされたものであり、外光や汚染、機械的な衝撃に強く、かつ位置を精度良く検出できるタッチパネルを有し、かつ正確な情報の入力を行うようにする為の高精細な液晶表示装置を有する携帯情報端末等の情報処理装置を提供するものである。
以下に本発明の情報処理装置の構成について説明する。
本発明の一つの構成は、3色の光を供給するバックライトと、前記3色の光に対応した3つのサブフレームを順に時分割表示することによって1フレームの画像を形成する画像表示部と、を有するフィールドシーケンシャル表示装置と、透光性材料でなる導光板と、前記導光板の側面に受光面が対向した光センサーアレイと、前記側面と対向する前記導光板の側面に出射面が対向したレンズシートと、前記レンズシートの入射面を照明する照明手段と、を有するタッチパネルと、を有する情報処理装置であり、この構成により上記課題が達成される。
また、前記3色の光は、赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDから供給されるようにしてもよい。
前記透光性材料は屈折率が1.4〜1.7であってもよい。
前記レンズシートの前記出射面には、プリズム状又は半円柱状の凸部が複数形成されていてもよい。
前記照明手段は、LEDを有していてもよい。
前記タッチパネルは、前記導光板の表面を接触するための入力ペンを有し、前記入力ペンの前記導光板との接触部分は前記導光板を形成する透光性材料の屈折率と同じ又は大きな屈折率の透光性材料で形成されているようにしてもよい。
前記タッチパネルは、前記導光板の表面を接触するための入力ペンを有し、前記入力ペンのペン先は前記照明手段からの照明光を吸収する材料で形成されているようにしてもよい。
前記表示装置は、液晶表示装置であってもよい。
本実施形態の情報処理装置は、フィールドシーケンシャル駆動方式のLCDパネルを用いているので、高精細な表示を可能としている。よって、使用者がLCDパネルの表示を確認し、タッチパネルによって情報を入力する際に、確実に意図するポイントをタッチすることができるので、入力ミスを防ぐことができる。
以下に本発明の情報処理装置を実施形態を用いて説明する。本発明の情報処理装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
本実施形態の情報処理装置の概略構成図を図1に示す。102は液晶表示装置であり、本明細書ではLCD(Liquid Crystal Display)パネルと呼ぶ。本実施形態のLCDパネルには、ネマチック液晶を用いたTNモード(ツイストネマチックモード)が用いられている。また、本実施形態では、LCDパネル101は8ビットのデジタルドライバを有している。102はLEDバックライトであり、複数のLED102−1および導光板を有している。103はタッチパネルであり、使用者が本実施形態の情報処理装置に情報を入力する手段である。また、104はコンピュータ部であり、数値演算、データの記憶、種々のコントローラの制御を行う。
本実施形態の情報処理装置に用いられているLCDパネルは、フィールドシーケンシャル駆動方式によって駆動されるLCDパネルである。フィールドシーケンシャル駆動方法とは、画像1フレームを3つのサブフレームに時分割し、各サブフレーム期間(1/3フレーム期間)ずつ、赤色、緑色、および青色のバックライトを点灯させLCDパネルに供給し、同時にそれらの色に対応する画像を表示する。こうすることによって、赤のサブフレーム、緑のサブフレームおよび青のサブフレームを連続的に時分割表示し合成する。本実施形態の情報処理装置の使用者は、これらの3つのサブフレームの合成画像を認識し、カラー表示を認識する。
図2には、本実施形態の情報処理装置の構成をブロック図に示してある。コンピュータ部104は中央演算処理装置CPUである。104−2はビデオ信号コントローラであり、LCDパネルに供給するビデオ信号を制御する。104−3はコントローラであり、種々の装置の制御を行う。本実施形態においては、コントローラ104−3はタッチパネルコントローラ103−1を制御する。タッチパネルコントローラ103−1はタッチパネル103を制御する。104−4はメモリである。
403はフィールドシーケンシャルカラービデオ信号生成回路であり、赤のサブフレーム、緑のサブフレーム、および青のサブフレームのビデオ信号を生成する。また、フィールドシーケンシャルカラービデオ信号生成回路403は、LEDバックライトのLEDの点灯タイミングを制御するLED点灯タイミング信号をLEDバックライト102に供給する。
本実施形態の情報処理装置には、必要に応じてその他の装置が接続される。
ここで図3に、本実施形態の情報処理装置に用いられるLCDパネルのフィールドシーケンシャル駆動方法のタイミングチャートを示す。図3に示すフィールドシーケンシャル駆動方法のタイミングチャートには、画像信号書き込みの開始信号(Vsync信号)、赤(R)、緑(G)および青(B)のLEDの点灯タイミング信号(R、GおよびB)、ならびにビデオ信号(VIDEO)が示されている。Tfはフレーム期間である。また、TR、TG、TBは、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の画像を表示するサブフレーム期間である。
LCDパネル101に供給されるビデオ信号(VIDEO)は、コンピュータ部104のビデオ信号コントローラ104−2から供給される元のビデオ信号(ORIGINAL DIGITAL VIDEO)が、時間軸方向に1/3に圧縮されている。例えば、ビデオ信号R1は、ビデオ信号コントローラ104−2から供給される赤に対応する元のビデオ信号(ORIGINAL DIGITAL VIDEO-R)が時間軸方向に1/3に圧縮された信号である。また、LCDパネル101に供給されるビデオ信号、例えばG1は、ビデオ信号コントローラ104−2から供給される緑に対応する元のビデオ信号(ORIGINAL DIGITAL VIDEO-G)が時間軸方向に1/3に圧縮された信号である。また、LCDパネル101に供給されるビデオ信号、例えばB1は、ビデオ信号コントローラ104−2から入力される青に対応する元のビデオ信号が時間軸方向に1/3に圧縮された信号である。
図3に示す本実施形態のフィールドシーケンシャル駆動方法においては、LED点灯期間TR期間、TG期間およびTB期間に、それぞれR、G、BのLEDが順に点灯する。赤のLEDの点灯期間(TR)には、赤に対応したビデオ信号(R1)が液晶パネルに供給され、液晶パネルに赤の画像1画面分が書き込まれる。また、緑のLEDの点灯期間(TG)には、緑に対応したビデオ信号(G1)が液晶パネルに供給され、液晶パネルに緑の画像1画面分が書き込まれる。また、青のLEDの点灯期間(TB)には、青に対応したビデオ信号(B1)が液晶パネルに供給され、液晶パネルに青の画像1画面分が書き込まれる。これらの3回の画像の書き込みにより、1フレームが形成される。
なお、本実施形態においては、LCDパネル101は、8ビットのデジタルドライバを搭載しているが、6ビット、10ビット等のデジタルドライバを搭載するようにしても良い。また、アナログドライバを有するLCDパネルを用いても良い。その場合には、フィールドシーケンシャルカラービデオ信号生成回路からLCDパネルにアナログ信号が供給されるようにする。
上述したように、本実施形態の情報処理装置のフィールドシーケンシャル駆動方法によるLCDパネルは、従来のLCDパネルの3倍の解像度が得られる。
ここで、図4を参照する。図4(A)には、本実施形態の情報処理装置のLCDパネルの画像表示部の部分拡大図が示されている。本実施形態の情報処理装置のLCDパネルの画像表示部は、対角約4.5インチ、SXGA規格(1240×1024)、画素サイズ72μm×72μmである。本実施形態の情報処理装置のLCDパネルと比較して、従来のLCDパネル(図4(B))は、赤、緑、青の画素がそれぞれ存在し、併置混色することによってカラー表示を行っている。よって、本実施形態の情報処理装置のLCDパネルと同等の対角サイズで画素サイズが48μm×144μmであっても、解像度はVGA(640×480)程度となる。
次に図5を参照する。図5には、本実施形態の情報処理装置に用いられるタッチパネル103の概略構成図が示されている。図5(A)は正面図であり、図5(B)は図5(A)の一点鎖線X−X'に沿った断面図である。本実施形態のタッチパネル103のパネル面は、透光性材料でなる導光板103−1で形成されている。導光板103−1の側面103−1ybには、Y軸方向の位置(Y座標)を検知するための光センサーアレイ103−10が密接して設けられている。側面103−1ybに対向する側面103−1yaに沿ってプリズムレンズシート103−11が設けられており、プリズムレンズシート103−11の出射面は側面103−1yaと対向している。更に、照明装置103−12がプリズムレンズシート103−11の入射面に対向して設けられている。
一点鎖線Y−Y'に沿った断面構造も図5(B)と同じであり、導光板103−1の側面103−1xbには、X軸方向の位置(X座標)を検知するための光センサーアレイ103−20が密接して設けられている。側面103−1xbに対向する側面103−1xaと対向して、プリズムレンズシート103−21が設けられている。プリズムレンズシート103−21の入射面に対向して、照明装置103−12が設けられている。
本実施形態のタッチパネル103において、導光板103−1は透光性材料で形成される。本実施形態では、透光性材料の透光性の尺度は、可視光に対する透過率(又は全光線透過率)が80%以上、好ましくは85%以上であることを指す。また本実施形態では、導光板103−1を形成する透光性材料の屈折率は1.4〜1.7とする。
このような透光性材料としては、石英ガラスやホウケイ酸ガラス等の無機ガラス(屈折率1.42〜1.7、透過率91〜80%)や、樹脂材料(プラスチック)を用いることができる。プラスチックとしては、メタクリル樹脂(具体的はポリメチルメタクリレート(屈折率1.49、透過率92〜93%))、ポリカーボネート(屈折率1.59、透過率87〜90%)、ポリスチレン(屈折率1.59、透過率88〜90%)、ポリアリレート(屈折率1.61、透過率85%)、ポリ−4−メチルベンテンー1(屈折率1.46、透過率90%)、AS樹脂[アクリロニトリル・スチレン共重合体](屈折率1.57、透過率90%)、MS樹脂[メチルメタクレート・スチレン共重合体](屈折率1.56、透過率90%)等を用いることができ、またこれら樹脂材料を混合した透光性材料を用いることもできる。
なお、本明細書では、屈折率はNaのD線(589.3nm)を用いた空気中での屈折率とする。特に、プラスチックの屈折率や透過率はJISK7105に記載された屈折率測定法及び全光線透過率測定法に基づいて測定された値で定義される。
また、導光板103−1の厚さは0.1〜10mm、好ましくは3〜7mmとする。これはあまり薄いと導光板側面103−1xaおよび103−1yaから光を入射させることが困難になり、照明装置103−12および103−22の光利用効率を低下させてしまう。また、導光板103−1の厚さが厚くなると、表面103−1aや背面103−1bから入射した光が、導光板103−10内を拡散してしまい、位置検出の精度を低下させてしまうおそれがある。
プリズムレンズシート103−11、103−21は、それぞれ、照明装置103−12、103−22からの照明光の指向性を高める手段である。プリズムレンズシート103−11、103−21は上記した導光板と同じ透光性材料で形成することができる。図7(A)に示すように、プリズムレンズシート103−11の出射側には、三角柱状(三角プリズム状)の凸部103−11aが連続的に形成されている。プリズムレンズシート103−21もプリズムレンズシート103−11と同じ構成を有する。
図5(B)に示すように、照明装置103−12は光源103−13と、反射シート103−14とを有する。光源103−13からの出射光を有効利用するため、反射シート103−14で光源103−13の出射側以外を覆っている。光源103−13としては、発光ダイオード(LED)を用いることができる。本実施形態では、省電力化のため、光源103−13としてLEDをライン状に配列した光源を用いる。照明装置103−22の構成は照明装置103−12と同じである。また、LCDパネルのバックライトに用いられている蛍光管を用いることもできる、
本実施形態の光源103−13に用いられているLEDは、パルス駆動される。このパルスは、LCDパネルまたはLEDバックライトのフィールドシーケンシャル駆動に使われる高周波数のクロックパルスを用いることもできる。
光センサーアレイ103−10、103−20は光起電力効果又は光伝導効果を利用した光センサーが、アレイ状(ライン状)に配列されている。フォトダイオード、フォトトランジスタ、CdSセル、CdSeセル等の光センサー素子をアレイ状に配列したものや、一次元のイメージセンサー、例えばCCD[Charge Coupled Device]、BBD[Bucket Bridge Device]、CID[Charge Injection Device]、CPD[Charge Priming Device]やMOS型イメージセンサー等を用いることができる。
また、汚染や外光の影響をなくすため、光センサーアレイ103−10、103−20はそれぞれ、導光板103−1の側面103−1xb、103−1ybに密着している。また、光センサーアレイ103−10、103−20に光を確実に導くため、導光板103−1と光センサーアレイ103−10と、103−20の受光素子又は受光画素の隙間は、導光板103−1よりも屈折率の高い透光性樹脂で埋められている。
更に、図6(A)に示すように、本実施形態のタッチパネルは入力ペン401を有している。入力ペン401の導光板103−1と接触する先端部分は透光性材料で形成され、かつその屈折率は導光板103−1の屈折率と同じかそれ以上とする。ここでは、製造方法の簡単化のため、入力ペン401全体を導光板103−1よりも高い屈折率の透光性材料で形成し、ペン全体を導光部とした。
入力ペン401の先端を形成する透光性材料としては、上述した導光板103−1を形成する材料から適宜に選択することができる。例えば、ポリメチルメタクリレート(屈折率1.49)で導光板103−1を形成し、ポリカーボネート(屈折率1.59)で入力ペン401を形成することができる。
また、入力ペン401のペン先が導光板103−1の表面101aと密着しやすいように、入力ペン401の先端には適当な弾力性があるのが好ましく、ガラスよりも樹脂材料のほうが好ましい。
以下、図7を用いて、本実施形態のタッチパネルの動作を説明する。図7(A)はパネルの部分的な正面図であり、図7(B)および(C)は断面図である。なお、図7(A)において、103−10ya〜103−10ycは光センサーアレイ103−10の単位センサーであり、例えば1つのフォトダイオード素子、1次元センサーの1画素に対応する。これら単位センサー103−10ya〜103−10ycの受光光量の変化を電気的に検出することにより、Y軸方向の入力位置が検出される。光センサーアレイ103−20も光センサーアレイ103−10と同じ構造を有する。
照明装置103−12から出射した光701はプリズムレンズシート103−11の受光面を照明し、プリズムレンズシート103−11へ入射する。プリズムレンズシート103−11において、凸部103−11aのプリズムの作用により、入射した光はY軸方向に集光され、広がり角が小さい光702として出射する。即ち、光701のプリズムシート103−11への入射角は不規則であるが、凸部103−11aの斜面で屈折されることで、光702はY軸方向に集光され、X軸方向への指向性が高められる。この結果、導光板103−1に入射した光703は、導光板103−1内でY軸方向に広がることなくX軸に沿って伝搬することができる。
他方、プリズムレンズシート103−11によって、光702はZ軸方向(導光板の膜厚方向)には集光されていないが、導光板103−1の屈折率が1.4〜1.7であるため、導光板103−1の側面103−1yaへの入射光の入射角が90度に近くとも、光702を側面103−1ybで屈折させて、内部に導光することができる。
図7(B)で実線に示すように、導光板103−1の屈折率が空気よりも高いため、導光板103−1内に入射した光703は表面103−1aと背面103−1bとの間で全反射されながら、側面103−1yaから側面103−1ybへと伝搬する。
上述したように、プリズムレンズシート103−11によって、光702はZ軸方向(導光板の膜厚方向)には集光されていない。これにより、光702の導光板103−1への入射角が不規則になるので、図7(B)で実線に示すように、光703は不規則な反射角で全反射されることとなり、導光板のあらゆる表面103−1aで反射されることとなる。この構成のために、(後述するが)、光703が導光板103−1の表面103−1aの特定位置だけで反射されることがないので、位置を確実に検出することができる。
また、本実施形態では、プリズムレンズシート103−11により光703をX軸方向に指向性の強い光にしたため、ある特定の凸部103−11aを出射した光702を光センサーアレイ103−10の特定の単位センサーに受光させることができる。即ち、その凸部103−11aと対向している単位センサに殆ど受光されるので、位置を精度良く検出することができる。
また、導光板103−1の表面103−1a(背面103−1b)から入射した外光は、背面103−1b(表面103−1a)へ出射して、導光板103−1内を拡散することが殆どないので、光センサーアレイ103−10、103−20に影響を与えることがない。
なお、レンズシートはプリズムレンズシート103−11、103−21のように、入射角の異なる光を所定の1方向に集光する作用があればよく、凸部の形状が半円柱状のレンチキュラーレンズシートを用いても同様の効果を得ることができる。
なお、図7(A)および(B)を用いて、照明装置103−12からの照明光701が光センサーアレイ103−10に受光される過程を説明したが、照明装置103−22からの照明光が光センサーアレイ103−20に受光される過程も同様であり、光の伝搬方向がY軸方向である点が異なる。
照明装置103−22からの照明光はプリズムレンズシート103−21によりX軸方向に集光され、Z軸方向には集光されていないY軸方向に直進する指向性の高い光にされて、プリズムレンズシート103−21から出射する。出射した光は導光板103−1の側面xaに入射し、全反射しながら導光板103−1内を伝搬して側面xbから出射し、光センサーアレイ103−20で受光される。
位置を入力する場合には、図7(C)に示すように、入力ペン401で導光板103−1の表面103−1aを触れる。入力ペン401は導光板103−1よりも屈折率が高いため、ペン401が触れている箇所では光703の殆どが屈折される。屈折された光203は入力ペン401内に入射するため、光センサーアレイ103−10の単位センサー103−10ybの受光光量が減少する。この単位センサー103−10ybの位置が、入力ペン401のペン先のY軸方向の位置(Y座標)として検出される。同様な原理で、X軸方向の位置も光センサーアレイ103−20で検出される。以上により、入力ペン401の接触位置の2次元的な位置(X座標、Y座標)が検出される。
上述したように、本実施形態では、プリズムレンズシート103−11により、光702はZ軸方向では集光されていないので、導光板103−1に入射した光703は導光板の表面103−1aのあらゆる位置で反射されるため、位置を確実に検出することができる。
このことは、導光板の表面103−1aの特定の位置だけで光703が反射されていた場合を想定すると理解できる。Z軸方向に集光されていると、側面103−1ya、103−1xaへの入射角が一定になって、導光板の表面103−1a及び背面103−1bでの反射角が一定になるので、導光板の表面103−1aの特定の位置だけで光703が反射されることになる。よって、光703が反射されていない位置を入力ペン401で触れても、光センサーアレイの受光光量には変化がないので、入力位置が検出されない。
本実施形態では、プリズムレンズシートから出射した光702、Z軸方向に集光していないため、導光板側面103−1yaへの入射角もランダムになるので、光703を導光板表面103−1a、背面103−1bのあらゆる位置で反射させることができるので、入力位置を確実に検出することができる。
光センサーアレイ103−11、103−21の単位センサー103−10での受光光量の変動をより大きくするには、入力ペン401内に導光された光204を再び導光板103−1入射させないようにすることが好ましい。そのため、屈折の効果だけでなく吸収の効果を利用して、光703を導光板103−1外部に導くようにすることもできる。
この場合には、図6(B)に示すように、入力ペン601の導光部601−1を透光性材料で形成し、ペン尻に着色樹脂などで光吸収部601−2を形成すればよい。また、光吸収部601−2入力ペンの装飾も兼ねる。図6(B)の構成は入力ペン601の導光部の屈折率が導光板103−1と同じ場合でも、光703を入力ペン601の導光部601−1に導き易くなる。
本実施形態において、入力ペンはペン先を含むペン軸が透光性材料で形成されていれば、光を入力ペン内へ導くことができる。これを妨げない限り、入力ペンに適宜に装飾を施すことができる。
また、透光性材料でなる入力ペンだけでなく、指先や、ペン先が着色されたもので位置入力をすることもできる。この場合には、指先等が接触した部分で、光703が吸収されるため、光センサーアレイへ到達する拡散光の強度が小さくなる。なお、ペン先を着色する色は照明光701の波長によって、最も吸収効率が高くなるようにするのが望ましい。
本実施形態の情報処理装置は、フィールドシーケンシャル駆動方式のLCDパネルを用いているので、高精細な表示を可能としている。よって、使用者がLCDパネルの表示を確認し、タッチパネルによって情報を入力する際に、確実に意図するポイントをタッチすることができるので、入力ミスを防ぐことができる。
(実施形態2)
本実施形態の情報処理装置の概略構成図を図8に示す。801はLCDパネルである。802はLEDバックライトであり、複数のLED802−3がアレイ状に配置されたLEDアレイ802−2および導光板を有している。803はタッチパネルであり、実施形態1のタッチパネルとは少し構成が異なる。また、804はコンピュータ部であり、本実施形態の情報処理装置の数値演算、データの記憶、種々のコントローラの制御を行う。
なお、他の構成は実施形態1と同じなので、ここでは省略する。
ここで、図9を用いて、本実施形態のタッチパネル803を説明する。図9(A)は正面図であり、図9(B)は図9(A)の一点鎖線X−X'に沿った断面図である。本実施形態のタッチパネル803は実施形態1のタッチパネル103の変形例である。図9においては、実施形態1のタッチパネル103と同じ構成要素には、同じ符号が付けられている。
本実施形態では、導光板103−1へ導光された光を光センサーアレイ103−10、103−20で効率良く受光されるようしたものである。導光板103−01と光センサーアレイ103−10の間に、1対のプリズムレンズシート901と902とが挿入され、導光板103−1と光センサーアレイ103−20の間に1対のプリズムレンズシート903と904とが挿入されている。
プリズムレンズシート901、903は導光板103−1の側面103−1yb、103−1xbに密着されている。プリズムレンズシート901と902と、プリズムレンズシート903と904とは互いにプリズム面が直交している。
上記の構成により、導光板103−1の側面103−1ybから出射した光は、プリズムレンズシート901でZ軸方向に集光され、次いでY軸方向に集光されるため、光センサーアレイ103−10に効率良く受光される。
他方、側面103−1xbから出射した光はプリズムレンズシート903でZ軸方向に集光され、更にプリズムレンズシート904によりX軸方向に集光され、光センサーアレイ103−20に受光される。
なお、導光板103−1の側面103−1yb、103−1xbから出射される光は、それぞれプリズムレンズシート103−11、103−21によりY軸方向、X軸方向に集光されているため、光センサーアレイ103−10、103−20の前面に設けるプリズムレンズシートはZ軸方向に集光作用のあるレンズシート901、903だけとすることもできる。
また、プリズムレンズシート901〜904の代わりに、レンチキュラーレンズシートを設けることもできる。
(実施形態3)
本実施形態においては、上記実施形態1または実施形態2の情報処理装置に用いられるLCDパネルの作製方法例について説明する。なお、本実施形態では、絶縁表面を有する基板上に複数のTFT(薄膜トランジスタ)を形成し、画像表示部であるアクティブマトリクス回路、駆動回路、およびロジック回路等をモノリシックに一体形成する例を示す。なお、本実施形態では、アクティブマトリクス回路の1つの画素と、他の回路(駆動回路、ロジック回路等)の基本回路であるCMOS回路とが同時に形成される様子を示す。なお、上記実施形態で説明した、フィールドシーケンシャルカラー信号生成回路等もLCDパネルと一体形成するようにしても良い。また、本実施形態では、CMOS回路においてはPチャネル型TFT(PTFT)とNチャネル型TFT(NTFT)とがそれぞれ1つのゲイト電極を備えている場合について説明するが、ダブルゲイト型やトリプルゲイト型のような複数のゲイト電極を備えたTFTによるCMOS回路をも同様に作製することができる。
図10および図11を参照する。まず基板7001には、例えばコーニング社の1737ガラス基板に代表される無アルカリガラス基板を用いた。そして、基板7001のTFTが形成される表面に、酸化珪素で成る下地膜7002を200nmの厚さに形成した。下地膜7002は、さらに窒化珪素膜を積層させても良いし、窒化珪素膜のみであっても良い。
次に、この下地膜7002の上に50nmの厚さで、非晶質珪素膜をプラズマCVD法で形成した。非晶質珪素膜の含有水素量にもよるが、好ましくは400〜500℃に加熱して脱水素処理を行い、非晶質珪素膜の含有水素量を5atm%以下として、結晶化の工程を行って結晶性珪素膜とした。
この結晶化の工程は、公知のレーザー結晶化技術または熱結晶化の技術を用いれば良い。本実施形態では、パルス発振型のKrFエキシマレーザー光を線状に集光して非晶質シリコン膜に照射して、結晶性シリコン膜とした。
尚、本実施形態では初期膜を非晶質シリコン膜として用いたが、初期膜として微結晶シリコン膜を用いても構わないし、直接結晶性シリコン膜を成膜しても良い。
こうして形成された結晶性シリコン膜をパターニングして、島状の半導体活性層7003、7004、7005を形成した。
次に、半導体活性層7003、7004、7005を覆って、酸化珪素または窒化珪素を主成分とするゲート絶縁膜7006を形成した。ここではプラズマCVD法で窒化酸化珪素膜を100nmの厚さに形成した。そして、図10では説明しないが、ゲート絶縁膜7006の表面に第1のゲート電極を構成する、第1の導電膜としてタンタル(Ta)を10〜200nm、例えば50nmさらに第2の導電膜としてアルミニウム(Al)を100〜1000nm、例えば200nmの厚さでスパッタ法で形成した。そして、公知のパターニング技術により、第1のゲート電極を構成する第1の導電膜7007、7008、7009、7010と、第2の導電膜の7012、7013、7014、7015が形成された。
第1のゲート電極を構成する第2の導電膜として、アルミニウムを用いる場合には、純アルミニウムを用いても良いし、チタン、珪素、スカンジウムから選ばれた元素が0.1〜5atm%添加されたアルミニウム合金を用いても良い。また銅を用いる場合には、図示しないが、ゲート絶縁膜7006の表面に窒化珪素膜を設けておくと好ましい。
また、図10では画素マトリクス回路を構成するnチャネル型TFTのドレイン側に保持容量部を設ける構造となっている。このとき、第1のゲート電極と同じ材料で保持容量部の配線電極7011、7016が形成される。
こうして図10(A)に示す構造が形成されたら、1回目のn型不純物を添加する工程を行った。結晶性半導体材料に対してn型を付与する不純物元素としては、リン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)などが知られているが、ここでは、リンを用い、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法で行った。この工程では、ゲート絶縁膜7006を通してその下の半導体層にリンを添加するために、加速電圧は80keVと高めに設定した。また、こうして形成された不純物領域は、後に示すnチャネル型TFTの第1の不純物領域7034、7042を形成するもので、LDD領域として機能するものである。従ってこの領域のリンの濃度は、1×1016〜1×1019atms/cm3の範囲にするのが好ましく、ここでは1×1018atms/cm3とした。
半導体活性層中に添加された前記不純物元素は、レーザーアニール法や、熱処理により活性化させる必要があった。この工程は、ソース・ドレイン領域を形成する不純物添加の工程のあと実施しても良いが、この段階でレーザーアニール法により活性化させることは効果的であった。
この工程で、第1のゲート電極を構成する第1の導電膜7007、7008、7009、7010と第2の導電膜7012、7013、7014、7015はリンの添加に対してマスクとして機能した。その結果ゲート絶縁膜を介して存在する半導体層の第1のゲート電極の真下の領域には、まったく、あるいは殆どリンが添加されなかった。そして、図10(B)に示すように、リンが添加された低濃度不純物領域7017、7018、7019、7020、7021、7022、7023が形成された。
次にフォトレジスト膜をマスクとして、nチャネル型TFTを形成する領域をレジストマスク7024、7025で覆って、pチャネル型TFTが形成される領域のみに、p型を付与する不純物添加の工程を行った。p型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、が知られているが、ここではボロンをその不純物元素として、イオンドープ法でジボラン(B26)を用いて添加した。ここでも加速電圧を80keVとして、2×1020atms/cm3の濃度にボロンを添加した。そして、図10(C)に示すようにボロンが高濃度に添加された領域7026、7027が形成された。この領域は後にpチャネル型TFTのソース・ドレイン領域となる。
そして、レジストマスク7024、7025を除去した後、第2のゲート電極を形成する工程を行った。ここでは、第2のゲート電極の材料にタンタル(Ta)を用い、100〜1000nm、例えば200nmの厚さに形成した。そして、公知の技術によりパターニングを行い、第2のゲート電極7028、7029、7030、7031が形成された。この時、第2のゲート電極の長さは5μmとなるようにパターニングした。結果として、第2のゲート電極は、第1のゲート電極の両側にそれぞれ1.5μmの長さでゲート絶縁膜と接する領域が形成された。
また、画素マトリクス回路を構成するnチャネル型TFTのドレイン側に保持容量部が設けられるが、この保持容量部の電極7028は第2のゲート電極と同時に形成された。
そして、第2のゲート電極7028、7029、7030、7031をマスクとして、2回目のn型を付与する不純物元素を添加する工程を行った。ここでは同様に、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法で行った。この工程でも、ゲート絶縁膜7006を通してその下の半導体層にリンを添加するために、加速電圧は80keVと高めに設定した。そして、ここでリンが添加される領域は、nチャネル型TFTでソース領域7035、7043、及びドレイン領域7036、7047として機能させるため、この領域のリンの濃度は、1×1019〜1×1021atms/cm3とするのが好ましく、ここでは1×1020atms/cm3とした。
また、ここで図示はしないが、ソース領域7035、7043、及びドレイン領域7036、7047を覆うゲート絶縁膜を除去して、その領域の半導体層を露出させ、直接リンを添加しても良い。この工程を加えると、イオンドープ法の加速電圧を10keVまで下げることができ、また、効率良くリンを添加することができた。
また、pチャネル型TFTのソース領域7039とドレイン領域7040にも同じ濃度でリンが添加されるが、前の工程でその2倍の濃度でボロンが添加されているため、導電型は反転せず、pチャネル型TFTの動作上何ら問題はなかった。
それぞれの濃度で添加されたn型またはp型を付与する不純物元素は、このままでは活性化せず有効に作用しないので、活性化の工程を行う必要があった。この工程は、電気加熱炉を用いた熱アニール法や、前述のエキシマレーザーを用いたレーザーアニール法や、ハロゲンランプを用いたラピットサーマルアニール法(RTA法)で行うことができた。
熱アニール法では、窒素雰囲気中において550℃、2時間の加熱処理をして活性化を行った。本実施形態では、第1のゲート電極を構成する第2の導電膜にアルミニウムを用いたが、タンタルで形成された第1の導電膜と第2のゲート電極がアルミニウムを覆って形成されているため、タンタルがブロッキング層として機能して、アルミニウム原子が他の領域に拡散することを防ぐことができた。また、レーザーアニール法では、パルス発振型のKrFエキシマレーザー光を線状に集光して照射することにより活性化が行われた。また、レーザーアニール法を実施した後に熱アニール法を実施すると、さらに良い結果が得られた。またこの工程は、イオンドーピングによって結晶性が破壊された領域をアニールする効果も兼ね備えていて、その領域の結晶性を改善することもできた。
以上までの工程で、ゲート電極を第1のゲート電極と、その第1のゲート電極を覆って第2のゲート電極を設けられ、nチャネル型TFTでは、第2のゲート電極の両側にソース領域とドレイン領域が形成された。また、ゲート絶縁膜を介して半導体層に設けられた第1の不純物領域と、第2のゲート電極がゲート絶縁膜に接している領域とが、重なって設けられた構造が自己整合的に形成された。一方、pチャネル型TFTでは、ソース領域とドレイン領域の一部が第2のゲート電極とオーバーラップして形成されているが、実使用上何ら問題はなかった。
図10(D)の状態が得られたら、第1の層間絶縁膜7049を1000nmの厚さに形成した。第1の層間絶縁膜7049としては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、有機樹脂膜、およびそれらの積層膜をもちいることができる。本実施形態では、図示しないが、最初に窒化珪素膜を50nm形成し、さらに酸化珪素膜を950nm形成した2層構造とした。
第1の層間絶縁膜7049はその後、パターニングでそれぞれのTFTのソース領域と、ドレイン領域にコンタクトホールが形成された。そして、ソース電極7050、7052、7053とドレイン電極7051、7054が形成した。図示していないが、本実施形態ではこの電極を、チタン膜を100nm、チタンを含むアルミニウム膜300nm、チタン膜150nmをスパッタ法で連続して形成した3層構造の膜を、パターニングして形成した。
こうして図10(E)に示すように、基板7001上にCMOS回路と、アクティブマトリクス回路が形成された。また、アクティブマトリクス回路のnチャネル型TFTのドレイン側には、保持容量部が同時に形成された。以上のようにして、アクティブマトリクス基板が作製された。
次に、図11を用いて、以上の工程によって同一の基板に作製されたCMOS回路と、アクティブマトリクス回路をもとに、LCDパネルを作製する工程を説明する。最初に、図11(E)の状態の基板に対して、ソース電極7050、7052、7053とドレイン電極7051、7054と、第1の層間絶縁膜7045を覆ってパッシベーション膜7055を形成した。パッシベーション膜7055は、窒化珪素膜で50nmの厚さで形成した。さらに、有機樹脂からなる第2の層間絶縁膜7056を約1000nmの厚さに形成した。有機樹脂膜としては、ポリイミド、アクリル、ポリイミドアミド等を使用することができる。有機性樹脂膜を用いることの利点は、成膜方法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。なお上述した以外の有機性樹脂膜を用いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成した。
次に、第2の層間絶縁膜7056の画素領域の一部に、遮光層7057を形成した。遮光層7057は金属膜や顔料を含ませた有機樹脂膜で形成すれば良いものである。ここでは、チタンをスパッタ法で形成した。
遮光膜7057を形成したら、第3の層間絶縁膜7058を形成する。この第3の層間絶縁膜7058は、第2の層間絶縁膜7056と同様に、有機樹脂膜を用いて形成すると良い。そして、第2の層間絶縁膜7056と第3の層間絶縁膜7058とにドレイン電極7054に達するコンタクトホールを形成し、画素電極7059を形成した。画素電極7059は、透過型液晶表示装置とする場合には透明導電膜を用い、反射型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良い。ここでは透過型の液晶表示装置とするために、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100nmの厚さにスパッタ法で形成し、画素電極7059を形成した。
図11(A)の状態が形成されたら、配向膜7060を形成する。通常液晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹脂が多く用いられている。対向側の基板7071には、対向電極7072と、配向膜7073とを形成した。配向膜は形成された後、ラビング処理を施して液晶分子がある一定のプレチルト角を持って平行配向するようにした。
上記の工程を経て、アクティブマトリクス回路と、CMOS回路が形成された基板と対向基板とを、公知のセル組み工程によってシール材やスペーサ(共に図示せず)などを介して貼りあわせる。その後、両基板の間に液晶材料7074を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止した。よって図11(B)に示すLCDパネルが完成した。
(実施形態4)
図12を用いて、本発明の実施形態を説明する。本実施形態は実施形態1または実施形態2の情報処理装置を備えたキーボードレスの情報端末機器を示す。
図12(A)は、wwwブラウズ機能や、電子メール等の通信機能等備えた情報端末機器2000であり、デジタルカメラ2001を搭載し、本発明の情報処理装置を用いている。
図12(B)は、通信機能を備えた電子手帳2100であり、本発明の情報処理装置を用いている。
本発明の情報処理装置のタッチパネルの入力面は導光板でなり、きわめて単純な構造なため、物理的な衝撃に強いので、図12に示すような携帯型の情報端末機器には好適である。
また、本発明の情報処理装置は図12に示す情報端末機器だけでなく、従来タッチパネルが用いられていたあらゆる電子機器に応用できる。例えば、券売機、現金自動支払機(ATM)、ファクシミリやコピー機等のOA機器等にも利用できる。
(実施形態5)
上記実施形態1〜4の情報処理装置には、ネマチック液晶を用いたLCDパネルが表示装置として用いられているが、印加電圧に応じて光学的特性が変化するいかなる表示媒体をもちいた表示装置をも用いることができる。例えば、液晶の中でも、強誘電性液晶、反強誘電性液晶を用いることもできる。また、有機ELパネル等も用いることもできる。
本発明の情報処理装置のある実施形態の概略構成図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態の構成をブロック図に示したものである。 フィールドシーケンシャル駆動方法のタイミングチャートである。 フィールドシーケンシャル駆動方法のLCDパネルの画像表示部の拡大図と、従来のLCDパネルの画像表示部の拡大図とを示した図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態のタッチパネルの概略構成図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態の入力ペンの図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態のタッチパネルの動作を示す図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態の概略構成図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態のタッチパネルの概略構成図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態のLCDパネルの作製方法を示す図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態のLCDパネルの作製方法を示す図である。 本発明の情報処理装置のある実施形態を示す図である。 従来のタッチパネルを示す図である。 従来のタッチパネルを示す図である。
符号の説明
101 LCDパネル
102 LEDバックライト
102−1 LED
103 タッチパネル
104 コンピュータ部

Claims (5)

  1. 薄膜トランジスタを有する画素を複数有し、
    前記薄膜トランジスタの上方に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極の上方に設けられた有機樹脂からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に設けられた画素電極と、
    前記画素電極に対向して設けられた対向電極と、を有し、
    アレイ状に配列されたLEDをバックライトとして用いる表示装置。
  2. 薄膜トランジスタを有する画素を複数有し、
    前記薄膜トランジスタの上方に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極の上方に設けられた有機樹脂からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に設けられた画素電極と、
    前記画素電極に対向して設けられた対向電極と、を有し、
    アレイ状に配列されたLEDをバックライトとして用いており、
    フィールドシーケンシャル駆動を行う表示装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    入力する信号に応じて、前記LEDの点灯を制御する回路を有する表示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記有機樹脂として、ポリイミド、アクリル、またはポリイミドアミドを用いる表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記LEDとして、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを用いる表示装置。
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