JP2007171459A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型、小型による熱劣化、構造脆弱化を防いだ表示装置とその製造方法。
【解決手段】 電気的シールド機能を有する金属薄板59を有した表示装置60であり、前記金属薄板59あるいは金属シールド板が枠体58の外周の少なくとも一部を覆い、且つ光源50の発熱を放熱する様に前記金属薄板59の一部が該光源50と接触しており、前記金属薄板59と接触する前記光源50の対向する面が光源回路基板49を介して、あるいは直接前記表示部材41の下基板43と接触しており、前記表示部材41が液晶パネルであり、該液晶パネルの少なくとも一方の基板である前記下基板43はガラスからなり、前記金属薄板が平板状の面の少なくとも4つの角に凸部59aが設けられており、該凸部が板状の面の4つの角にL形状を成す凸部であり、且つL形状を成す角部が丸みを有する形状を成すことを特徴とする表示装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶やEL(エレクトロルミネッセンス)に代表される電気光学変換部材を対向する板部材である例えば基板間に封止た表示部材を用いた表示装置に関する発明である。
特に本発明では液晶を用いた液晶表示部材、液晶表示部材を用いた液晶表示装置とその製造方法に関し関して発明を説明するが、ELを用いた表示装置でも本発明は適用できるし、さらに、他の電気光学変換部材と光源(LED)とが組み合わされた表示装置についても本発明は適用できる。
本発明は、バックライトを用いた表示装置の光源の放熱性を良くして照明輝度を高めると共に、表示装置の薄型化、小型化を図る技術に関するものである。
電気光学表示装置には液晶表示装置、プラズマディスプレイ表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置などがあるが、とりわけ液晶表示装置はパーソナルコンピュータや電子手帳、ファクシミリ、複写機などのOA機器、電話などの情報機器、電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、工作機械などの制御表示盤、等々と今や各方面の機器に幅広く用いられてきている。液晶表示装置は、一般に、照明装置を伴って用いられるが、その照明光源である蛍光管の発熱による輻射熱の放熱の問題によって照明輝度の低下や素子の劣化が加速するなど、種々の問題が発生する。
従来技術において、この光源の発熱による輻射熱の放熱特性を高めた技術の一つとして下記の特許文献1や特許文献2に開示された技術を見ることができる。以下、従来技術として特許文献1に開示された技術を図12、特許文献2に開示された技術を図13、図14を用いて説明する。ここで、図12は特許文献1に示された部位の放熱特性を高めた構成の一つを示した液晶表示装置の要部断面図で、図13は特許文献2に示された部位の放熱特性を高めた構成の一つを示した液晶表示装置の分解斜視図で、図14は図13に示す液晶表示装置の要部断面図を示したものである。
特許文献1に示された構成の液晶表示装置1は、図12に示されるように、液晶パネル2の下部に反射シート6aを設けた導光板6と蛍光管8とが配設され、そして、蛍光管8を囲い込む形で周壁部9bを有するプリント配線板を組み込んだところの樹脂材よりなる成型体9が配設されている。蛍光管8は成型体9の周壁部9bによって形成された遮蔽空間12の中に配置されている。また、液晶パネル2は金枠10によって保持されるが、この金枠10はフックなどの取付け手段によって成型体9の周壁部に固定される。また、この金枠10はフランジ部10bとこのフランジ部10bに接続してエプロン部10cを一体的に持ち、このエプロン部10cが成型体9の周壁部9bの側面に圧接・密着する構成を成している。
そして、このような構成を成すことによって、蛍光管8からの輻射熱が成型体9の周壁部9bを介して金枠10のエプロン部10cに伝わり、そして、金枠10が放熱板として機能することから放熱が効果的に行われるとされている。
また、特許文献2に示された構成の液晶表示装置40は、図13、図14に示されるように、ケース39の上部側に液晶パネル20が収納され、下部側に照明装置30が収納されている。照明光源にはLED37が(3個)用いられ、基板36に実装されて導光板34の側面に配置されている。放熱板38はLED37に接して設けられ、その一部分は導
光板34の下面と接して配置されている。また、ここでの照明装置30は導光板34、導光板34の下面に配設した反射シート35、導光板34の上面に積層して配設した拡散板33、プリズムシート32b、32a、拡散板31、LED37などから構成している。
また、放熱板38は粘着層と金属層が積層した構造を成しており、金属層には熱伝導率の高い銅箔及びアルミニウム箔の何れかを用いている。
そして、このような構成を成すことによって、放熱板38の作用により、放熱が進められてLED37の発光輝度を向上させる効果が得られる。
本発明が解決しようとする問題点は、FSC液晶装置が外光の強い環境ではカラー表示不能になってしまうという点である。
しかしながら、引用文献1に示された構成は、蛍光管8から発生した輻射熱は遮蔽空間12と成型体9の周壁部9bとの熱伝導を介して初めて放熱板としての機能を持つ金枠10のエプロン部10cに伝導される。遮蔽空間12は空気層であることから熱伝導率は非常に低く(空気層の熱伝導率は0.024W/m・k)、また、成型体9が樹脂などで形成されたものであるならば熱伝導率は低い。従って、金枠10のエプロン部10cに熱が伝わるまでには遮蔽空間12や周壁部9bの部位での熱の滞留時間が長くかかる。このため、蛍光管8の表面領域での温度は余り下がらず、期待する放熱効果は十分に得られない。
また、引用文献2に示された構成は、LED37に接触している放熱板38は熱伝導率の高い銅箔やアルミ箔を使用していることから、LED37から発熱した熱は早く放熱板38に伝わる。しかしながら、ここでの放熱板38は大きさ(面積)も大きいものではないので放熱板38から放熱される熱量も制限されてくる。また、LED37を取付けた基板36の配設部位は、基板36の上部(図14の中でAで示した部分)が空気層の中で配置していることから、基板36から放熱される熱もこの空気層のAの部位に滞留する。このため、放熱効果も十分とは云えず、制限されたものとなってくる。
更にまた、引用文献2の構成は、ケース39は内側39bが中空なる底のない枠形状をなしており、ケース39を樹脂で形成するような場合においては、枠形状のため強度が弱く、薄型化や小型化を図るのには難しい構成になっている。ケース39の形状からその精度保証やコスト低減の面で樹脂を用いて射出成形方法で形成するのが一番好ましい。しかしながら、引用文献2の構成は、薄型化や小型化を図るためにケース39の厚みを薄くしたり、外形縁の厚み(残肉)を薄くすると樹脂で形成した場合のケース39に変形などが発生し易い。そして、ケース39の変形により液晶パネル20に歪みが生じ、液晶パネル20に割れなどの破損が発生する危険を及ぼす。また、ケース39を弾性のある金属板などで形成すると、形状が複雑であることからその製造コストは非常に高くなる。
本発明は上記の課題に鑑みて成されたもので、本発明の目的は放熱性を一層高めて照明輝度の明るい表示装置を得ること。また、本発明の目的は安い製造コストで薄型化、小型化が可能な表示装置を得ること。更にまた、本発明の目的は放熱性に優れて照明輝度が高く、明るく、そして、安い製造コストで薄型化、小型化が可能な表示装置を得ることにある。
公開特許公報2000−227594号公報 公開特許公報2004−6193号公報
上記課題を解決するために本発明の第1の手段は、少なくとも一対の対向する基板間に電気光学変換部材を封止した表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、前記金属薄板が前記枠体の外周の少なくとも一部をお覆い、且つ前記光源の発熱を放熱し且つシールドする様に前記金属薄板の一部が該光源と接触していることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第2の手段は、本発明の第1の手段において前記光源の前記金属薄板と接触する面と対向する面が、光源接続基板を介してあるいは直接前記表示部材の基板と接触していることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第3の手段は、本発明の第1または2の手段において前記表示部材の前記一対の基板の少なくとも前記光源と対向する側の基板が、ガラスからなることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第4の手段は、本発明の第1または2または3の手段において前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部には、凸部が設けられていることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第5の手段は、本発明の第4の手段において前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部には、1の角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部が設けられたことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第6の手段は、本発明の第5の手段において前記金属薄板の前記L形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成すことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第7の手段は、本発明の第6の手段において前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する前記枠体の外面形状が、前記金属薄板の凸部の前記丸みあるいはR(アール)付き形状の形状に沿った形状を成すことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第8の手段は、本発明の第1乃至第7のいずれか一の手段において前記金属薄板は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ少なくとも対向する平面の一方の平面が開口していることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第9の手段は、本発明の第1乃至第8のいずれか一の手段において前記金属薄板が一対の対向する辺の少なくとも一部分に凸辺部が設けられ、該凸辺部の前記金属薄板側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、表示装置が組みたてられた状態で前記小孔と対向する前記枠体の外周壁に突出したフックを配設し前記小穴と前記フックを係止しすることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第10の手段は、本発明の第1乃至第9のいずれか一の手段において前記枠体の側面の外周壁は内側に向かって凹なる段差部を有し、該段差部に前記金属薄板の凸部を整合させたことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第11の手段は、本発明の第1乃至第10のいずれか一の手段において前記金属薄板がステンレス材から成ることを特徴とする表示装置にあ
る。
上記課題を解決するために本発明の第12の手段は、本発明の第1乃至第11のいずれか一の手段において前記光源がLEDであることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第13の手段は、本発明の第1乃至第12のいずれか一の手段において前記光源が実装された前記光源接続基板には、前記光源の近傍位置にノイズ対策用電子部品を配設したことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第14の手段は、本発明の第13の手段において
前記ノイズ対策用電子部品がツェナダイオードあるいはコンデンサーであることを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第15の手段は、少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、前記枠体の外周壁の角は丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成し、前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿い前記枠体の外周壁に倣った形状であり前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部に1の前記角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部が設けられ平面の側辺には平面と側辺に跨りL形状を成すところの側面側に凸辺部を設け、該凸辺部の平面側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止したことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第16の手段は、少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、前記光源は前記金属薄板と接触し、且つ、前記金属薄板と接触した面と対向する面が光源接続基板を介して、あるいは直接前記表示部材の基板と接触しており、前記枠体の外周壁の4隅は丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成し、前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状でL形状を成す凸部を設け、該凸部の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止したことを特徴とする表示装置にある。
上記課題を解決するために本発明の第17の手段は、本発明の第1乃至第16のいずれか一の手段を用いた表示装置の製造方法において、前記金属薄板を外形抜き加工と、絞り加工と、トリミング加工とを経て形成したことを特徴とする表示装置の製造方法にある。
上記課題を解決するために本発明の第18の手段は、本発明の第17の手段の表示装置の製造方法において前記外形抜き加工の中に少なくとも1対の小孔抜き加工が含まれていることを特徴とする表示装置の製造方法にある。
上記課題を解決するために本発明の第19の手段は、本発明の第17の手段の表示装置の製造方法において前記トリミング加工に代えて切削加工を行ったことを特徴とする表示装置の製造方法にある。
上記課題を解決するために本発明の第20の手段は、本発明の第17または第18または第19の手段の表示装置の製造方法において前記金属薄板がステンレス材から成ることを特徴とする表示装置の製造方法にある。
発明の効果として、本発明の表示装置においては、電気的シールド機能を有する金属薄板を表示装置に配設して用いる。これは、表示装置から発生する電磁波ノイズ放射での他の機器への影響を防止すると共に、他の機器からのノイズ影響を防止することで設けている。そして、本発明においては、そのシールド機能を持つ金属薄板を利用して放熱効果が得られる。その放熱手段としては、光源がシールド機能を持つ金属薄板と光源とを接触させて、光源の発熱した熱を金属薄板に伝え、そして、金属薄板から放熱する。
この金属薄板は枠体の外周部まで覆っているので広い面積を持っており、また、この金属薄板をステンレス材で形成する。ステンレス材は電磁波ノイズのシールド材として好適であると共に、耐腐食性に優れ、弾性強度も強く、そして、熱伝導率も15W/m・kと高い。
このことから、光源の発熱した熱が金属薄板に早く伝わり、そして、広い面積を持つ金属薄板から多くの熱が放熱される。従って、光源の周囲に熱が滞留することがないので光源が冷やされる状態になって、光源に供給される電流値も増し、発光輝度を高める効果が得られる。
また、本発明においては、光源の金属薄板と接触する面と対向する面が、これは金属薄板に接触する面の反対側の光源の面において、光源接続基板を介して表示部材の基板と接触する。あるいは直接的に表示部材の基板と接触する。
これによって、光源から発熱した熱が表示部材の基板にも伝わり、基板からの放熱も行われる。即ち、金属薄板と表示部材の基板との2方向に熱が伝えられ、金属薄板からの放熱と表示部材の基板からの放熱とが同時に行われる。従って、金属薄板からの放熱に基板からの放熱も加わりその放熱効果はより向上する。
ここで、本発明においては、表示部材としてガラスの基板を用いた液晶パネルを好適に選択する。液晶パネルは低電圧駆動ができることから消費電力も少ないと云う特質を持つ。
また、液晶パネルの液晶が封止された間隙を有して対向する一対の基板の少なくとも一方の基板(光源に近接する基板)がガラスの基板であり、ガラスの熱伝導率が樹脂基板や空気の熱伝導率よりも高いことからガラスの基板に光源を直接的に、或いは、光源接続基板を介して接触させることにより、光源からの発熱した熱が液晶パネルのガラスの基板に早く伝わり、更に、ガラスの基板の面積も大きいことからガラスからの放熱も著しく行われる。
また、本発明においては、金属薄板の板状の面の4つの角に凸部を設ける。この凸部はL形状をなす凸部であるが、この4つの角の凸部の部位は枠体の4隅の角に整合する。枠体が薄型になったり、あるいは小型になって枠体の外周壁の厚みや壁幅が小さくなってくると枠体自体の強度が弱くなり、変形が発生する。この変形を防止するために枠体の4隅の角の部分を弾性強度の強い金属薄板のL形状の凸部でもって補強し、角部の変形が起きないようにしている。
4隅の角部が強くなると枠体に変形が起きず、枠体に収納した表示部材の破損などが防止される。更に、L形状を成す凸部の角を丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状にすると、角を構成する側辺の2辺に抗力が働き、外力が加わっても変形が起きづらい。このため、L形状の凸部の強度は一層増加し、強固な補強ができる。また、丸みあるいはR(アール)付き形状の形状の加工も簡単にできる。
また、本発明においては、金属薄板と枠体との係止は枠体に設けた突出したフックと金属薄板に設けた小孔との係合で行うが、その際に、金属薄板に設ける小孔はL形状の凸部の立ち上がり部、即ち、角の稜線に近い部位に設けている。
金属薄板を折り曲げて形成したL形状の凸部の立ち上がり部、即ち、角の稜線に近い部
位は強度的にも強いので外力による変形が起きず、金属薄板と枠体との係止が外れ難くなる。また、金属薄板と枠体との係止を金属薄板のL形状の凸部の立ち上がり部で行うようにすると枠体の厚みが非常に薄くなっても枠体の裏面に密着して金属薄板を設ける係止構造を取ることができる。そして、薄型であっても強固な補強ができる。
また、金属薄板を箱形状にすると、枠体の外周壁全周に渡って補強することができるので枠体の変形を完全に防止することができる。
また、本発明においては、枠体の外周壁に内側に向かって凹なる段差部を設け、この段差部に金属薄板のL形状の凸部を整合させる。このような構造にすると、金属薄板の凸部が枠体の外周壁面から飛び出すことがなく、壁面と凸部とが面一になって外観的に整った整合仕上げ面が得られる。また、小型化への寄与にもなる。
また、本発明においては、光源にはLEDを選択する。LEDは低電圧駆動できることから消費電力は少なくて済み、少ない電力で長時間の駆動ができる。しかも、小型であることから小型の表示装置には好適に利用することができる。
また、本発明においては、光源を接続した光源回路基板に、光源の近傍位置にノイズ対策用電子部品を配設する。LEDなどの光源は静電気に弱く、静電気で破壊され易いことから、この静電気などのノイズ対策用電子部品を光源の近くに配設するとその静電気保護効果は増大する。従来技術にあっては、光源からの放熱を良くするために光源回路基板の光源を取付ける箇所の導通回路パターン面は広く取る必要があった。しかしながら、本発明の放熱構成を取ることによって光源を取付ける箇所の導通回路パターン面を広く取る必要はなくなり、そこにスペースの余裕が生まれる。その余裕スペースを利用してノイズ対策用電子部品を配設する。また、ノイズ対策用部品としてはツェナダイオードあるいはコンデンサーを用いる。これらの電子部品は静電気対策としてより有効な効果が得られる。
また、本発明においては、枠体の外周壁の4隅を丸みあるいはR(アール)付き形状の如く丸くR付き形状に形成し、金属薄板を枠体の外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状でL形状を成す凸部を設け、この凸部の立ち上がり部に少なくとも1対の対向する小孔を設け、この小孔と枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止する構造を取る。このような構造をとると枠体と金属薄板とのしっくりとした整合ができ、また、金属薄板の4隅の角も丸みあるいはR付き形状を付けられることから、前述したように、整合・係止した枠体と金属薄板に外力が加わっても変形することなく、強い強度が得られる。そして、表示部材の破損を防止することができる。また、金属薄板と枠体との係止を金属薄板のL形状の凸部の立ち上がり部で行うので、枠体の厚みが非常に薄くなっても枠体の裏面に密着して金属薄板を設ける係止構造が取れ、薄型化への対応もできる。
また、本発明においては、光源が金属薄板に接触し、且つ、光源の金属薄板と接触した面と対向する面を表示部材の基板に直接的に、あるいは、光源接続基板を介して接触させ、更に、枠体の外周壁の4隅を丸みあるいはR(アール)付き形状の如く丸くあるいはR付きの形状に形成し、金属薄板を枠体の外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状でL形状を成す凸部を設け、この凸部の立ち上がり部に少なくとも1対の対向する小孔を設け、この小孔と枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止する構造を取る。このような構造を取ることにより、枠体の変形を防止して表示部材の破損を防ぎ、薄型化にも対応でき、更に、放熱効果が著しく上がって照明輝度を高めると共に、光源の寿命を延ばす効果が得られる。
また、本発明の表示装置の製造方法において、金属薄板を外形抜き加工と、絞り加工と、トリミング加工とを経て形成する製造方法を取る。これらの加工方法はいずれもプレス
機械装置を使って行うことができ、少ない工程数でしかも比較的簡単な加工方法であることから、製造コストは非常に安くできる。また、形状も簡単な形状をなすことから品質も良いものが得られる。
また、枠体と係止するための小孔形成を外形抜き加工の中で一緒に行うことにより、追加加工も要らないのでコストも安くなり、手番も短くなる。
また、トリミング加工に代えて切削加工で形成すると、プレスによるバリなどの発生がなくなり、品質向上の効果も得られる。
また、金属薄板をステンレス材で構成する効果は前述と同じ効果が得られる。
少なくとも表示部材41と光源50を収納した枠体58の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板59を配設した表示装置60であり、前記金属薄板59あるいは金属シールド板が前記枠体58の外周の少なくとも一部をお覆い、且つ前記光源50の発熱を放熱する様に前記金属薄板59の一部が該光源50と接触しており、前記金属薄板59と接触する前記光源50の対向する面が光源回路基板49を介して、あるいは直接前記表示部材41の下基板43と接触しており、前記表示部材41が液晶パネルであり、該液晶パネルの少なくとも一方の基板である前記下基板43はガラスからなり、前記金属薄板が平板状の面の少なくとも4つの角に凸部59aが設けられており、該凸部が板状の面の4つの角にL形状を成す凸部であり、且つL形状を成す角部が丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成すことを特徴とする表示装置である。(図1参照)
この角部の丸みあるいはR(アール)付き形状の形状は、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状(R付き形状)とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体58の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿ったR付き形状を成すことで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力に対して耐久性が極めて向上する効果が得られる。
このような構成を成すことで、薄型、小体積との小型化に伴う、表示装置の強度不足との問題、光源からの熱が液晶パネルに悪影響を及ぼし表示品質を落とすとの問題、光源が光源自身の発熱で光源自身の発光特性の不要な変化、劣化、信頼性の低下、破壊との問題、これらの問題を解消、あるいは効果的に低減する効果が少なくとも得られる。
上記液晶パネルの対向する基板(42,43)は、両方の基板が硝子、一方の基板が硝子で他方の基板がプラスチック基板であっても良い。
更にこの基板を2枚共に、プラスチック基板としても良い。この時にはこの基板による放熱効果が落ちても、金属薄板59あるいはシールド板(59)で十分に光源50の発熱の放熱特性が得られる状態の時は、光源50に対向する基板43がプラスチック基板であっても良い。
前記金属薄板59が板状の面の4つの角に凸部59aを設けるとしているが、3隅に凸部を設けても良いが、4隅に比べ強度が落ちるので、薄型の表示装置を作って強度評価を強度を確保できるのなら、3角でも良いが、好ましくは4角がよい。
一方、表示装置が、平面的形状が多角形の時には、各角に凸部を配設するので、4つの角以上に配設することになるので少なくとも4つの角に凸部59aが設けられるとのこととなり、本発明にの効果が得られる。
また、4つの角に凸部を配設しているが、角と角を結ぶ辺にも凸部を配設するので、4つの角に配設し辺にも配設すと、凸部は4つ以上となり、少なくとも4つの角に凸部59aが設けられるとのこととなるり、本発明にの効果が得られる。
さらに、前記金属板が平板状としているが、必ずしも平板である必要はない。例えば、光源と金属板が接触する面部あるいは部位の状態を確保すれば良く、それ以外は、どの様な形状あるいは凸凹をしても良い。しかし、表示装置に求められている箱形ユニット形状を考慮すれば、金属板は実質的に平板状であるのがよりよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は本発明の実施形態に係る表示装置の要部断面図を示していて、図2は図1における表示装置の分解斜視図を示している。また、図3は図2における楕円で囲ったA部における枠体と金属薄板との係止状態を説明する説明断面図を示している。また、図4は図2における円で囲ったB部の拡大平面図と断面図で、図4の(a)は平面図、図4の(b)は図4の(a)におけるX−X断面図を示している。また、図5は図2における金属薄板の製造方法を説明する斜視図で、図5の(a)は外形抜き加工を終えた斜視図、図5の(b)は絞り加工を終えた斜視図、図5の(c)はトリミング加工を終えた斜視図を示している。また、図6は図2における光源回路基板の一部分を描いた回路図である。
図1、図2より、本実施形態の表示装置60は矩形形状をなす枠体58の上部側に表示部材41を収納し、下部側にあって表示部材41の下面側にバックライトユニット56を収納している。そして、枠体58の裏面を塞ぐようにして箱状の形状をなす金属薄板59を枠体58の裏面に配設して、金属薄板59を枠体58に係止している。
このように金属薄板59は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。この開口部は対向する平面部の一方を平面部を全面開口とし、他方の平面部の一部分に部分開口部を設けても良く、対向する平面を共に部分開口部としても良い。また側面の部位に部分開口部を設けても良く、側面と平面に共に部分開口部あるいは全面開口部を設けても良い。
本実施形態における表示部材41は液晶パネルからなり、一対の基板をなす透明な上基板42と透明な下基板43との間に液晶を封入し、上基板42の上面には偏光板44、下基板43の下面には偏光板45を設けた構成をなしている。
また、下基板43に設けた延設部43aの部分に液晶駆動用の液晶駆動IC46を設けた構成をなしている。また、この液晶パネルからなる表示部材41には外部にある制御基板(図示していない)などから制御信号を入力するために接続回路基板48が下基板43の延設部43aに接続している。
ここでの接続回路基板48は可撓性を有するFPC(Flexible Printed Circuit Bord)を用いており、折り曲げて金属薄板59の裏面側(図1、2においては、金属薄板59の下側)に延出して配設している。液晶パネルは低電圧駆動ができることから消費電力が少なくて済み、携帯機器などの表示装置には好適なものとして用いることができる。
上基板42及び下基板43は、本実施形態では、透明なガラスからなる基板の内面にITO膜なる透明電極をストライプ状にそれぞれ形成し、そのストライプ状の透明電極を直行する配置にしてマトリックス状に複数の表示画素を設けている。そして、その透明電極を形成した面上に配向膜を設けたものからなっている。
また、上基板42または下基板43のいずれか一方には、マトリックス状に設けた複数の表示画素をなす部分のそれぞれに赤(R)、青(B)、緑(G)のカラーフィルターを順次並べて設けている。
また、液晶パネルの液晶はTN液晶やSTN液晶などのネマティック液晶を用いている
。また、上基板42と下基板43に設けたストライプ状の透明電極に導通を図る複数の引廻し電極パターン(図示していない)が下基板43の延設部43a上に集合している。
そして、液晶駆動IC46と接続している。
また、延設部43a上には、液晶駆動IC46に外部から信号を入力するために液晶駆動IC46と接続して接続用電極パターン(図示していない)が複数設けられており、この接続用電極パターンに接続回路基板48が接続している。
液晶駆動IC46は絶縁性樹脂接着剤の中に導電粒子あるいは導電粒子と絶縁粒子とを
混入したところの異方性導電シートあるいは異方性導電フィルムを介して引廻し電極パターンと接続用電極パターンとに接続し、接続回路基板48は絶縁性樹脂接着剤の中に導電粒子あるいは導電粒子と絶縁粒子とを混入したところの異方性導電フィルムを介して接続用電極パターンと接続する。
そして、接続回路基板48を介して外部(制御基板など)から液晶駆動IC46に信号が入力され、液晶駆動IC46からの駆動信号に基づいて液晶パネルの表示駆動が行われるようになっている。
また、この接続回路基板48及び液晶駆動IC46の取付け部分には保護樹脂膜47が設けられ、電極パターンの電蝕防止の保護を行っていると共に液晶駆動IC46のチップを保護している。この保護樹脂膜47はシリコン樹脂やエポキシ樹脂などで形成している。
枠体58の下部側にあって表示部材41の下面側に収納したバックライトユニット56は、導光板52と、導光板52の上面側に積層した光拡散シート53、プリズムシート54a、プリズムシート54bと、導光板52の下面側に配設した反射シート55と、光源ユニット51とから構成している。また、光源ユニット51は光源回路基板49に光源50を実装したものから構成している。ここでの光源用回路基板49はFPCを用いており、光源50はLEDを用いている。LEDは低電圧駆動できることから消費電力が少なくて済み、長時間使用できるメリットがある。
また、FPCは可撓性を有していることから折り曲げての使用が可能で、FPCで形成した接続回路基板48を枝分かれさせて分枝させ、その分枝させた部分を光源回路基板49として使用することも可能である。
ここで、導光板52は透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などで形成し、下面にはプリズムなどを設けて光源50の光を奥深く導くと共に上面側に光を出射させる働きをさせている。光拡散シート53は酸化シリコン(SiO2)を分散した樹脂のシートからなり、導光板52の上面から出射した光を拡散させて輝度を均一にする働きをなす。プリズムシート54a、54bは全く同じ仕様のプリズムシートを使っており、プリズムがストライプ状に連設したシートになっている。
プリズムシート54aとプリズムシート54bはプリズム面を直交する配置にしたもので、プリズム面を直交して重ねることにより、光が垂直に進行し、輝度を高める効果が得られる。反射シート55は樹脂シートにアルミ金属薄膜を形成したものなどから構成している。導光板52の下面側から逃げた光を反射シート55でもって反射させ、再び導光板52内に光を戻す働きをなしている。
またここで、光源ユニット51を構成する光源回路基板49は接着剤を介して下基板43の延設部43aの下面に取付けている。そして、光源回路基板49に実装したLEDなる光源50は導光板52の側面に近接して配置される。また、この光源50は後述する金属薄板59に接触している。
枠体58は矩形の枠型の形状をなしており、その枠の内側部分の上部側(図1を見ての上部側)に段部を持ち、その段部上に表示部材41を公知の固定手段を用いて固定・収納している。段部からの下方側にはバックライトユニット56を収納している。また、この枠体58には、図2に示す枠体58の前方あるいは上方の左側に、切欠部58eを有しており、この切欠部58eから光源ユニット51の光源回路基板49が枠体58の内部に配設されるようになっている。また、この枠体58の外周壁の外壁面は内側に向かって凹なる段差部58dが一周に渡って設けてあり、この段差部58dの部位に後述する箱状の金属薄板59が整合するようになっている。
このように金属薄板59は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。この開口部は対向する平面部の一方を平面部を全面開口とし、
他方の平面部の一部分に部分開口部を設けても良く、対向する平面を共に部分開口部としても良い。また側面の部位に部分開口部を設けても良く、側面と平面に共に部分開口部あるいは全面開口部を設けても良い。
また、前記段差部58dの部位には、図2において右側の外壁とそれに対向する左側の外壁の段差部58dの部位には、1対の突出したフック58cを2箇所に設けている。このフック58cは後述する金属薄板59の小孔59cと係止される。また、この枠体58の外周壁の4隅の角58bは丸みを持たせて略丸く、すなわち丸みあるいはR(アール)付き形状をなすR付き形状に仕上げている。
この枠体58はポリカーボネイト樹脂やポリエチレン樹脂などの透明樹脂に酸化チタン(TiO2)などの白色顔料材を配合した樹脂を用いて射出成形方法で形成している。枠体58を白色樹脂で形成すると、導光板52の側面から出射した光が枠体58から反射されて再び導光板52内に戻される。光の利用効率が高められて照明輝度を高める効果が得られる。
金属薄板59は薄い金属板から構成していて、本実施形態においては、0.15mmの厚みのステンレス材からなる板を用いている。この金属薄板59は電磁波ノイズなどのシールド機能を持たせることを主目的とするものであるが、その外に、放熱機能、外力に対する強度保持機能を持たせている。従って、これらの機能を満たす材料が選ばれるが、更に、加工性の良いもの、光反射率の高い特性を持つものなどが好適に選択することができる。
ステンレス材は透磁率が高く電磁波ノイズを吸収するのでシールド材として好適で、更に、熱伝導率は15W/m・kあり、空気や樹脂、ガラスなどと比べると格段と熱伝導率は高い。また、防蝕性にも優れており、0.15mmの厚みでも弾性力を有するので外力に対して変形が少なく、強い強度が得られる。また、プレス加工や切削加工なども容易であることから、色々な形状のものを形成することができる。
この金属薄板59は、本実施形態においては図1、図2に示すように、外周部はL形状に折り曲げた凸部59aを形成している。このL形状の凸部59aは全周に渡って設けてあり、箱状の形状をなしている。
このように金属薄板59は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。この開口部は対向する平面部の一方を平面部を全面開口とし、他方の平面部の一部分に部分開口部を設けても良く、対向する平面を共に部分開口部としても良い。また側面の部位に部分開口部を設けても良く、側面と平面に共に部分開口部あるいは全面開口部を設けても良い。
また、4隅の角59bは丸みを持ったR付き形状に仕上げている。本実施形態における金属薄板59は、そのL形状の凸部59aは枠体58の段差部58dの外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状で形成している。従って、枠体58の段差部58dの外周壁面と金属薄板59の凸部59aの内周面59dは整合するようになっている。
また、金属薄板59のL形状の凸部59aには1対の小孔59cを2箇所に設けている。この小孔59cは枠体58の2対のフック58cと対応する位置に設けており、この小孔59cに枠体58のフック58cが係合することで金属薄板59が枠体58に係止し、支持されるようになっている。また、この金属薄板59は、図1に示すように、光源50と接触して取付けられる。このフックとこの小穴の組は、適切な数の組を、上記した位置に適宜配設するのがよい
すなわち、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状(R付き形状)とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体58の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿った丸みあるいはR(アール)付き形状の形状(R付き形状)を成すことで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力
に対して耐久性が極めて向上する効果を得ている。
ここで、金属薄板59の小孔59cは、図3に示すように、金属薄板59が折り曲げられてL形状の凸部59aが立ち上がり始めたすぐの位置の部位、即ち、角の稜線に近い部位で凸部59aの根元である部位の立ち上がり部の部位に設けている。一方、枠体58のフック58cは段差部58dの部位の先端(枠体58の外周壁の裏面側の方の先端)に設けている。
従って、枠体58のフック58cを金属薄板59の小孔59cに係止させると、枠体58の外周壁の裏面が箱状の金属薄板59の底面に密接する状態で係止する。
そして、 枠体58の厚みをH、金属薄板59の厚みをtとすると、枠体58に金属薄板59を係止したときの総厚TはH+tとなって、隙間のない厚みが得られる。そして、この係止構造は枠体58の厚みが薄くなっても枠体58と金属薄板59との係止が可能であるので、薄型化に対応できる係止構造をなしている。
また、図4は図2の金属薄板59のB部(角)を拡大した平面図と断面図を示したものであるが、金属薄板59の4隅の角59bは、図4の(b)にも示すように、L形状の凸部59aを持っており、且つ、図4の(a)にも示すように、丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状に仕上げてある。角59bがR付き形状になっていると角59bが強度的に強固になる。
これは、角59bの近くの凸部59aに、例えば、図4の(a)にも示すように、一つの方向から外力Pが加わった場合に、R付き形状の方向に沿っての一種の抗力Sが作用すると推定される。そして、凸部59aに掛かる力はかなり軽減する。このために角59bは変形が起き難くなる。このように、金属薄板59の4隅の角59bが強度的に強くなることにより、この金属薄板59と係止固定された枠体58は金属薄板59による強度補強によって変形が起き難くなり、外力が加わっても変形せずに表示部材41の破損を防ぐことができる。特に、金属薄板59にステンレス材を使用していることから、弾性力が大きく優れた効果が得られる。勿論、ステンレス材からなる金属薄板59は電磁波ノイズの保護に優れた効果を得られる。
また、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体58の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿ったR付き形状を成すことで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力に対して耐久性が極めて向上する効果を得ている。
このように、本発明は、少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置であり、前記枠体の外周壁の角は丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状を成し、前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿い前記枠体の外周壁に倣った形状であり前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部に1の前記角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部が設けられ平面の側辺には平面と側辺に跨りL形状を成すところの側面側に凸辺部を設け、該凸辺部の平面側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止した表示装置である。
枠体には、表示部材、光源の他に、光導光部材、プリズムシート、拡散シートなどの部材を収納しても良い。
次に、上記の形状をなす金属薄板59の製造方法を図5を用いて説明する。最初に、図5の(a)において、プレス装置を使ってプレス加工方法で金属薄板59の平板ブランク59−1を形成する。これは、外形抜き金型を用いて行う。
尚、小孔59cと外形縁との距離が十分あれば、小孔59cも一緒に抜く金型を用いてプレス加工を行う。小孔と外形が一度のプレス加工で形成できればよりコストダウンにな
る。尚、小孔59cと外形縁との距離が短く、金型の小孔抜きパンチと外形抜きパンチとに干渉が生じる場合は、外形抜き加工をした後で小孔抜き加工を行うようにする。
次に、図5の(b)において、プレス装置を使って絞り加工方法で、平板ブランク59−1に絞り加工を施して絞りブランク59−2を形成する。L形状の凸部59a及び4隅の角59bのR付き形状はこの絞り加工で形成するが、絞り加工を行うと、4隅の角59bの部分、図5の(b)の円で囲ったCの部分、は両辺から絞られてくるので盛り上がりが発生する。また、この盛り上がり部分のみならず凸部59aの端面は凹凸が著しく現れて、平坦な端面に仕上がらない。このため、トリミング加工を行って凸部59aの端面を平坦な面に仕上げる。
図5の(c)において、プレス装置を用いてトリミング加工を行って金属薄板59を完成させる。絞り加工によって盛り上がった部分や面が粗くなった凸部59aの端面を切断して凸部59aの端面を平坦な面に仕上げる。
尚、本実施形態においては、トリミング加工方法で金属薄板59を形成したが、トリミング加工はプレス方法であるのでプレスのバリ(返りとも云う)が発生し易い。
特に、パンチの切刃が摩耗してくるとバリの量が大きく現れてくる。このバリ量が大きくなると金属薄板59と枠体58との整合に影響を及ぼすのでバリを除去して使用するようにする。尚、トリミング加工方法に代えて切削加工方法を取ることも可能である。
金属薄板59の絞りブランク59−2を真空チャックなどでチャッキングして回転させ、バイトで凸部59aの先端を切削加工する。切削加工方法ではバリを非常に小さく抑えることができるので、後工程でのバリ取り作業は不要となる。
以上述べたように、絞り加工方法を用いると最短3工程で金属薄板59を形成することができる。いずれも簡単な加工方法であることからその品質も良いものが得られ、製造コストは非常に安くできる。
以上の構成をなした金属薄膜59はLEDなる光源50に直接接触する。金属薄板59のステンレス材は熱伝導率が15W/m・kあり、空気や樹脂、ガラスなどと比べると格段と熱伝導率は高い。光源50から発生した熱は接触している金属薄板59に早く伝わって流れ、そして、広い面積を持つ金属薄板59から放熱される。
また、前述したように、光源50を設けた光源回路基板49は下基板43と接続する。光源回路基板49のFPCは、ポリイミド樹脂からなるベースフィルム(フィルムの厚み略25μm)上に銅箔からなる導通回路パターン(回路パターンの厚み略30μm)を設け、樹脂フィルムからなるカバーレイ(フィルムの厚み略25μm)で覆った構成をなしており、FPCの総厚としては略130μmの厚みをなしている。導通回路パターンを形成する銅箔は熱伝導率が403W/m・kと非常に高いことから光源50の熱はこの導通回路パターンにも伝わって流れる。
また、光源50の熱はFPCにも伝わり、更に、FPCから下基板43に伝わって流れる。本発明の表示装置においては下基板43及び上基板42はガラスから構成している。ガラスはソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、普通板ガラスなどのものが使われ、0.3〜1.1mmの厚みのガラスが使用される。
ガラスの多くは熱伝導率が0.5〜0.8W/m・kの範囲であるが、特に石英ガラスにいたっては1.3W/m・k(0°Cにおいて)と熱伝導率は高い。FPCの厚みが非常に薄いことから光源50の熱は下基板43のガラスに早く伝わっていき、そして、広い面積を持つガラスの下基板43から早く放熱が行われる。
以上のことから、光源50から発熱した熱は主に金属薄板59と表示部材41の下基板
43の2方向に伝わって流れて行き、そして、面積の広い金属薄板59と下基板43から放熱される。従って、光源50の周りに熱が滞留することなく熱が逃げていくので光源が冷やされる形になり、光源50への電流の流れも多くできて発光輝度を高めることができ、より明るい照明が得られる効果が得られる。
次に、本実施形態における光源回路基板49には、図6に示すように、光源50の近傍にノイズ対策用電子部品61を配設している。このノイズ対策用電子部品61にはコンデンサーやツェナダイオードなどが用いられる。LEDなる光源50は静電気などに弱く、静電気で破壊され易い。この破壊を防止するために光源の近くにコンデンサーやツェナダイオードなどノイズ対策用電子部品を配設することができたのでノイズ防止効果は顕著に増大する。
従来技術にあっては、光源と接続する部分の導通回路パターンは幅を広く、パターン面積を大きく設計していた。これは、導通回路パターンからの放熱性を高めるために行っていた。本実施形態での表示装置60においては、光源50からの発熱した熱を面積の広い金属薄板59と下基板43に導いて放熱する構成を取っている。従って、導通回路パターンの面積を大きく取る必要はなく、その空きスペースに光源のノイズ対策用電部品61を光源に近づけて配設するものである。
このような本発明の構成で、表示装置60には照明輝度が明るく、薄型にできて、外力からの表示装置の破損が防止でき、更に、表示装置の外部からのノイズによる光源、例えばLED、の破壊に対する防止の効果も得られる。
さらに、電磁波ノイズのシールドにより、電子部品の長寿命化及び誤動作防止などの効果も得られる。
特に、前記したように光源すなわちLEDのノイズ対策用電部品61をLEDに近づけて配設するので、LEDに入り込もうとする電気的ノイズをLEDの根本で遮断できるので、LEDの破壊を防止でき、表示装置の信頼性向上、LEDの長寿命が得られ、保守コストの削減、製造歩留まりの向上なる顕著な効果が得られる。
本実施形態においては、金属薄板59は外周の一周に渡ってL形状の凸部59aを設けて箱型形状に形成したが、箱型に限るものではなく、4隅と対向する2辺、あるいは、4隅と3辺に凸部59aを形成した形状のものでも効果は得られる。
以下、実施例を説明する中で更に詳しい本発明の表示装置について説明する。最初に、図7、図8を用いて本発明の表示装置に係る実施例1を説明する。ここで、図7は本発明の実施例1に係る表示装置の上面側から見た平面図、断面図、下面側から見た平面図を示していて、図7の(a)は上面側から見た平面図、図7の(b)は図7の(a)におけるD−D断面図、図7の(c)は下面側から見た平面図である。また、図8は図7における金属薄板の斜視図である。尚、図7の(b)の断面図は部品構成を分かり易くするために厚み方向は拡大して描いてある。
実施例1の表示装置80は折り畳み式の携帯電話に用いられる表示装置で、2種類の表示部材を持っている。図7の(b)を見て、1種類は枠体78の上部に収納された表示部材41で、もう1種類は枠体78の裏面側に引き回された接続回路基板68に配設されたサブ表示部材65である。表示部材41、及びサブ表示部材65は共に液晶パネルで構成しており、表示部材41はそのサイズもサブ表示部材65に比べて大きく、情報通信を行うのに必要とされる諸々の表示はこの表示部材41で行われる。
一方、サブ表示部材65はそのサイズも小さく、限られた表示だけができるようになっている。この表示部材41とサブ表示部材65は共に2つのユニットがヒンジを介して開閉される折り畳み式携帯電話の一方のユニット側に配設されて、折り畳んだときにサブ表
示部材65が外側あるいは表側に見えるようになっている。サブ表示部材65は表示部材41と区別する意味で、ここではサブ表示部材65と呼称している。
液晶パネルからなる表示部材41は、前述の実施形態での表示装置に用いた表示部材の仕様と同じ構成、同じ仕様の表示部材を用いていて、同一符号を付してある。
図7の(b)に示すように、表示部材41は一対の基板をなす透明な上基板42と透明な下基板43との間に液晶を封入し、上基板42の上面には偏光板44、下基板43の下面には偏光板45を設けた構成をなしている。
また、下基板43に設けた延設部43aの部分に液晶駆動用の液晶駆動IC46を設けた構成をなしている。また、この液晶パネルからなる表示部材41には外部にある制御基板(図示していない)などから制御信号を入力するために接続回路基板68が下基板43の延設部43aに接続している。
ここでの接続回路基板68は可撓性を有するFPCを用いており、折り曲げてシールド板79の裏面側であり、図7の(b)で下側に延出して配設している。また、液晶パネルからなるサブ表示部材65は、大きさは表示部材41よりかなり小さいものであるが、その仕様は表示部材41と同じ仕様をなしているものであるので、ここでの詳細説明は省略する。
接続回路基板68はFPCからなるが、折り曲げて枠体78の裏面側であり、図7の(b)で下側を這うようにして延出して配設している。そして、小型にコンパクトに纏めて取扱い易くしている。この接続回路基板68は、図7の(c)に示すように、枠体78の裏面側であり、図7の(b)で下側にあって開口切欠部68bが設けられ、その開口切欠部68bの部位にサブ表示部材65が設けられている。従って、接続回路基板68には表示部材41とサブ表示部材65の2つの表示部材が接続している。
枠体78は矩形の枠状の形状をなして内部は中空になっている。そして、図7の(b)を見て、枠体78の上部側に表示部材41を収納し、下部側には、表示部材41の下面にバックライトユニット76を収納している。
この枠体78はポリカーボネイト樹脂やポリエチレン樹脂などの透明樹脂に酸化チタン(TiO2)などの白色顔料材を配合した樹脂を用いて射出成形方法で形成している。枠体78を白色樹脂で形成すると、後述する導光板72の側面から出射した光が枠体78から反射されて再び導光板72内に戻される。光の利用効率が高められて照明輝度を高める効果が得られる。
バックライトユニット76は液晶パネルからなる表示部材41とサブ表示部材65との両方を照明する構成をなしている。中央に導光板72を配し、その上面側に光拡散シート73a1、プリズムシート74a1、74b1を順次積層し、導光板72の下面側には光拡散シート73a2、プリズムシート74a2、74b2を順次積層し、更に、半透過反射板75を積層した構成をなしている。そして更に、導光板72の側面に光源ユニット71を配した構成をなしている。
光源ユニット71は光源70と光源回路基板69とから構成されるが、光源70にはLEDを用いている。
また、光源回路基板69にはFPCを用いている。LEDは低電圧駆動で明るく発光することから経済的であり、寿命も長い。
また、非常に小型であることから薄型、小型の照明光源として好適に利用できる。光源回路基板69は接着剤(例えば、両面接着剤テープ)などを介して表示部材41の下基板43の延設部43aの部分に接着固定して光源70を導光板72の側面に配している。また、この光源70は後述する金属薄板79にも接触する。
ここで、導光板72は透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などで形成している
。光拡散シート73a1、73a2は同じ仕様を持ったシートで、導光板72の上面側に配設したものと下面側に配設したものとの区別をする意味で73a1、73a2と符号したものである。
この光拡散シート73a1、73a2は酸化シリコン(SiO2)を分散した樹脂のシートから構成しており、導光板72の上面から出射した光を拡散させて輝度を均一にする働きをなす。
プリズムシート74a1、74b1、74a2、74b2は全く同じ仕様のプリズムシートを使っており、プリズムがストライプ状に連設したシートになっている。プリズムシート74a1とプリズムシート74b1はプリズム面を直交する配置にしたもので、プリズム面を直交して重ねることにより、光が上の方の特定の方向に進行し、輝度を高める効果が得られる。
また、プリズムシート74a2、74b2もプリズムシート74a1、74b1と同様で、直交して配置している。また、導光板72の下面側に配設したプリズムシート74a2、74b2は導光板72の上面側に配設したプリズムシート74a1、73b1と区別する意味で74a2、74b2と符合しているものである。
尚、本実施例1においては住友3M社製の商品名Thin−BEFを使用している。また、半透過反射板75は透過性と反射性の両方の機能を持ったもので、本実施例1では住友3M社製の商品名D−BEFを用いている。
金属薄板79は、図7の(b)を見て、枠体78の下側あるいは裏面側に枠体78に係止・支持されて配設している。この金属薄板79は、本発明においては、電磁波ノイズに対するシールド機能と上記バックライトユニット76の光源70から発熱する熱の放熱機能、及び表示装置の強度保持機能などの機能を持たせるために設けている。この金属薄板79は、薄型化を狙って、薄い金属板から構成していて、本実施例1では厚み0.15mmのステンレス板を選択して用いている。
ステンレス材は透磁率が高く電磁波ノイズを吸収するのでシールド材として好適で、更に、熱伝導率は15W/m・kあり、空気や樹脂、ガラスなどと比べると格段と熱伝導率は高い。また、防蝕性にも優れており、0.15mmの厚みでも弾性力を有するので外力に対して変形が少なく、強い強度を得ることができる。また、プレス加工や切削加工なども容易であることから、色々な形状のものを形成することができる。
この金属薄板79は、本実施例1においては図8に示すように、外周部は一周に渡ってL形状に折り曲げた凸部79aを形成していて、箱状の形状をなしている。
このように金属薄板79は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。この開口部は対向する平面部の一方を平面部を全面開口とし、他方の平面部の一部分に部分開口部を設けても良く、対向する平面を共に部分開口部としても良い。また側面の部位に部分開口部を設けても良く、側面と平面に共に部分開口部あるいは全面開口部を設けても良い。
また、4隅の角79bは丸みあるいはR(アール)付き形状を成すR付き形状に仕上げている。また、底79eにはサブ表示部材65を取付ける取付け用の取付け窓79gを設けてあり、その取付け窓79gの縁には、図8を見て、下面側あるいは裏面側に向かって突出した位置決め用のガイド79fが部分的に設けている。そして、図7の(b)に示すように、取付け窓79gのガイド79fで位置決めしてサブ表示部材65を取付ける構造になっている。
また、金属薄板79の対向する凸部79aには1対の小孔79cを2箇所に設けている。
この小孔79cは、図8に示すように、金属薄板79が折り曲げられてL形状の凸部79aが立ち上がり始めたすぐの位置の部位、即ち、角の稜線に近い凸部79aの根元である部位の立ち上がり部の部位に設けている。この小孔79cは枠体78に設けたフック(図示していない)と係合して、金属薄板79が枠体78に支持されるようになっている。
このフックとこの小穴の組は、適切な数の組を、上記した位置に適宜配設するのがよい。
本実施例1におけるL形状の凸部79aは枠体78の段差部78d(図7の(b)参照)の外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状で形成していて、枠体78の段差部78dの外周壁面と金属薄板79の凸部79aの内周面79dは整合するようになっている。
ここで、4隅の角79bを丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状に仕上げている。R付き形状にすることにより、前述の実施形態で説明したように、角79bが強度的に非常に強固になる。そして、この金属薄板79と係止固定された枠体78は金属薄板79による強度補強によって湾曲や屈曲などの変形が起き難くなり、外力が加わっても変形せずに表示部材41の破損を防ぐことができる。即ち、表示装置80自体の破損を防止することができる。
また、金属薄板79の小孔79cは凸部79aの根元である立ち上がり部の部位に設け、枠体78のフックと係止する構造を取っている。この構造を取ることにより金属薄板79は枠体78の外周壁の裏面に密着して固定されることになり、そこに隙間が発生しない。また、枠体78の厚みが薄くなっても金属薄板79と枠体78とが係止できる構造であるので、隙間のない薄型の表示装置にすることができる。
すなわち、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体78の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿った丸みあるいはR(アール)付き形状であるR付き形状を成すことで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力に対して耐久性が極めて向上する効果を得ている。
このように、本発明は、少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置であり、前記枠体の外周壁の凸部79aの角79bは丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状を成し、前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿い前記枠体の外周壁に倣った形状であり前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部である角79bに1の前記角部を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部79bが設けられ平面の側辺には平面と側辺に跨りL形状を成すところの側面側に凸辺部である凸部79aを設け、該凸辺部79aの底79eである平面の側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔79cを設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止した表示装置である。
枠体には、表示部材、光源の他に、光導光部材、プリズムシート、拡散シートなどの部材を収納しても良い。
このような形状をなす金属薄板79の製造方法は、前述の実施形態で説明した如く、プレス装置を用いて外形抜き加工、絞り加工、トリミング加工の順で加工することによって形成できる。加工方法が簡単で、且つ、少ない工程数でできることから安い製造コストで形成することができる。また、4隅の角79bも絞り加工で所定の丸みあるいはR(アール)付き形状を成すR付き形状に仕上げることができる。
この金属薄板79は光源ユニット71の光源70と接触する。光源70と接触することにより光源70から発熱した熱が直接金属薄板79に伝わり、面積の広い金属薄板79から放熱される。本実施例1においては、金属薄板79をステンレス板で形成している。
ステンレスの熱伝導率は15W/m・kあり、空気の熱伝導率0.024W/m・kや樹脂の熱伝導率0.3〜0.4W/m・kから比べると格段と熱伝導率は高い。光源70の放熱が光源70の周囲に滞留することなく金属薄板79に早く伝わって流れる。そして、金属薄板79に伝わった熱は広い面積の金属薄板79から放熱される。従って、光源70は冷やされる状態になり、流れる電流も多くできて発光輝度を高め、より明るい照明が得られる。
また、光源70は光源回路基板69を間に挟んで表示部材41の下基板43と接続している。本実施例1では、液晶パネルからなる表示部材41の下基板43及び上基板42はガラスでもって構成する。ガラスはソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、普通板ガラスなどのものが使われ、0.3〜1.1mmの厚みのガラスを使用する。ガラスの多くは熱伝導率が0.5〜0.8W/m・kの範囲であるが、特に石英ガラスにいたっては1.3W/m・k(0°Cにおいて)と熱伝導率は高い。
光源70から発熱した熱は光源回路基板69に伝わり、更に、下基板43に伝わって流れていく。光源回路基板69はFPCからなるが、そのFPCはポリイミド樹脂フィルム上に銅箔の導通パターンを設け、樹脂フィルムから成るカバーレイで覆ったもので構成しており、その厚みは略0.13mmと非常に薄い。非常に薄いことで下基板43への熱の伝わりも早くなり、面積の大きい下基板43から放熱される。
このように、光源70の熱は金属薄板79と下基板43の両方に直接伝わって、面積の広い金属薄板79と下基板43の両方から放熱される。従って、光源70はより良く冷やされる状態になって流れる電流も多くできて発光輝度を高め、より明るい照明が得られる。
次に、本実施例1においては、図示はしていないが、光源回路基板69の光源70の近傍にノイズ対策用電子部品を配設している。これは、光源70が静電気などに弱く、静電気で破壊されるのを防止するために設けている。
ノイズ対策用電子部品を光源70の近くに配設するとその効果は顕著に増大する。
ノイズ対策用電子部品として本実施例1ではコンデンサーを用いている。このノイズ対策用電子部品はコンデンサーに限るものではなくツェナダイオードなども用いることができる。
以上の構成をなした表示装置80は弾性力のある薄いステンレス板なる金属薄板79を用いて電磁波ノイズに対する保護を行うと共に放熱性に優れた構造を成しているので明るい表示照明が得られる。また、光源70の静電気対策を効果的に施していることから、表示装置の外部からのノイズによる光源、例えばLED、の破壊が防げ、信頼性が高い長寿命の照明が得られる。
また、金属薄板79の4隅をR付き形状に仕上げていることから角部の強度は強くなり、枠体78への強度補強によって破損危険の少ない表示装置が得られる。
また、金属薄板79にステンレス板を用いることで耐蝕性にも優れた信頼性が向上した長寿命の表示装置がえられる。
また、枠体78の外周壁の壁幅が薄くなっても、あるいは、枠体78の総厚が薄くなっても薄いステンレス板なる金属薄板79での強度補強によって強固な表示装置が得られ、薄型化、小型化した表示装置も得られる。
尚、本実施例1においては図8に示す形状の金属薄板を用いたが、金属薄板の形状はこの形状に限るものではなく、例えば図9に示すような形状を取っても同じ効果を奏する。
図9は金属薄板の他の形状を示す斜視図を示している。この金属薄板89の形状は、図9に示すように、4隅の角89bの部位のL形状の凸部89aの高さは高く、対の小孔89cを設けている対向する辺の部位の凸部89hは高さが低く、小孔89cの無い対向する辺の部位の凸部89iは僅かな高さしかない形状をなしており、また、4隅の角89bは丸みあるいはR(アール)付き形状をなすR付き形状をなしている。
また、この金属薄板89の底89eにはサブ表示部材を取付ける取付け窓89gと位置決め用のガイド89fが設けられている。4隅の角89bの部位の凸部89aが所定の幅をもって、且つ、所定の高さを持っていれば強度的には強い角部が得られ、この角部の強い補強の働きによって枠体の変形を防止している。
すなわち、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体58の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿った丸みあるいはR(アール)付き形状をなすR付き形状と成すことで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力に対して耐久性が極めて向上する効果を得ている。
また、本実施例1における金属薄板79のステンレス板に鏡面研磨を施して光反射率の高い鏡面に仕上げることも可能である。光源70に接触する面側を鏡面に仕上げることによって光反射率が高められ、光源70の光を効果的に利用することができる。鏡面研磨はりん酸40〜45重量%、硫酸37〜34重量%、無水クロム酸3〜4重量%のエッチング組成溶液を用い、35〜50A/dm2、65〜80°Cの条件下で10〜15分のエッチングで鏡面が得られる。
また、金属薄板79のステンレス板の表面上に高熱伝導率を有する金属被膜を設けて、熱の伝導を早めることも可能である。
例えば、耐蝕性にも強く、電磁波ノイズのシールド効果が得られていて、熱伝導率が236W/m・kのアルミ金属被膜などを設けることにより、光源70からの熱の伝導並びにその放熱性を更に向上させる効果が得られる。
このアルミ金属被膜は真空蒸着方法、スパッタリング方法、イオンプレーティング方法などの方法で形成することができる。
また、光源70として使用するLEDは寸法的に色々なサイズのものがあり、表示部材41の大きさ、求める照明輝度なども考慮して適宜に選択して使用する。
そのような中にあって、バックライトユニット76の積層した導光板72、光拡散シート73a1、73a2、プリズムシート74a1、74b1、74a2、74b2、半透過反射板75の総厚が光源70より薄い場合は照明範囲に影響を及ぼさない範囲でスペーサなどを挟み込んで厚みを合わせ、金属薄板79がLEDに接触するようにすると良い。
また逆に、金属薄板79の光源70との接触する部位に凹部又は凸部を設けて、その凹部又は凸部の部位で光源70と接触させる方法を取ることも可能である。
次に、本発明の実施例2に係る表示装置について図10、図11を用いて説明する。ここで、図10は本発明の実施例2に係る表示装置の要部断面図で、図11は図10における金属薄板の斜視図を示している。
実施例2の表示装置100は前述の実施例1の表示装置と違ってサブ表示部材の無い携帯電話に使われる表示装置を示していて、2つのユニットがヒンジを介して開閉される折り畳み式携帯電話の一方のユニット側に配設して用いられる。折り畳んだ時にはこの表示装置100は見えない。
この表示装置100の枠体98の上部側に収納される表示部材41は前述の実施形態で使用した表示部材、及び、前述の実施例1で使用した表示部材と同じ仕様の表示部材を使用している。
また、この表示部材41に接続する接続回路基板48も前述の実施形態で使用した接続回路基板と同じ仕様のものを使用している。従ってここでは、表示部材41、接続回路基板48の詳細説明は省略し、必要限度の説明に留めることにする。
枠体98は矩形の形状をなして内側は中空になっている。そして、図10を見て、枠体98の上部側に表示部材41を収納し、下部側には、表示部材41の下面にバックライト
ユニット96を収納している。
この枠体98は、前述の実施例1の枠体と同様に、ポリカーボネイト樹脂やポリエチレン樹脂などの透明樹脂に酸化チタン(TiO2)などの白色顔料材を配合した樹脂を用いて射出成形方法で形成している。枠体98を白色樹脂で形成すると、後述する導光板92の側面から出射した光が枠体98から反射されて再び導光板92内に戻される。光の利用効率が高められて照明輝度を高める効果が得られる。
バックライトユニット96は、導光板92の上面側に光拡散シート93、プリズムシート94a、94bを順次積層し、導光板92の側面に光源ユニット91を配した構成をなしている。
また、光源ユニット91は光源90と光源回路基板89とから構成されるが、光源90にはLEDを用いており、光源回路基板89にはFPCを用いている。LEDは低電圧駆動で明るく発光することから経済的であり、寿命も長い。
また、非常に小型であることから薄型、小型の照明光源として好適に利用できる。光源回路基板89は接着剤などを介して表示部材41の下基板43の延設部43aの部分に固定して光源90を導光板92の側面に近接して配している。
ここで、導光板92は透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などで形成していて、下面側に反射プリズム面などを設けて光源90の光を導光板92の奥方に導光すると共に導光板92の上面である表示部材41へ向けて光を出射する働きをなしている。
光拡散シート93は酸化シリコン(SiO2)を分散した樹脂のシートから構成しており、導光板92の上面から出射した光を拡散させて輝度を均一にする働きをなしている。プリズムシート94a、94bは全く同じ仕様のプリズムシートを使っており、プリズムがストライプ状に連設したシートになっている。
プリズムシート54aとプリズムシート54bはプリズム面を直交する配置にしたもので、プリズム面を直交して重ねることにより、光が垂直に進行し、輝度を高める効果が得られる。
枠体98にはその裏面側にバックライトユニット96を覆って金属薄板99を設けている。この金属薄板99は電磁波ノイズなどのシールド機能を持たせるために設けており、0.15mmの厚みのステンレス材で形成している。
ステンレス材は透磁率が高く電磁波ノイズを吸収するのでシールド材として好適に利用することができる。また、防蝕性にも優れており、0.15mmの厚みでも弾性力を有して強度的にも強く、また、プレス加工や切削加工なども容易であると云う特質を持っている。
ここで、本実施例2においては、この金属薄板99を図11に示すような箱形状に形成している。このように金属薄板99は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。
即ち、外周部はL形状に折り曲げた凸部99aを形成して、この凸部99aを一周に渡って設けて箱型の形状に仕上げている。また、4隅の角99bは丸みあるいはR(アール)付き形状を成すR付き形状に仕上げている。
また、対向する凸部99aの辺に、L形状の凸部99aが立ち上がり始めたすぐの位置の部位、即ち、凸部99aの根元である部位の立ち上がり部の部位に1対の小孔99cを2組み設けている。この小孔99cは枠体98と係止するために設けているもので、枠体98にはこの小孔99cと対応する位置に突出したフック(図示していない)が設けられ、この枠体98のフックと金属薄板99の小孔99cとが係止して金属薄板99が枠体98に係合される。
このフックとこの小穴の組は、適切な数の組を、上記した位置に適宜配設するのがよい。
また、枠体98の外周壁面には段差部98dが設けられており、金属薄板99の凸部99aの内周面99dは枠体98の段差部98dの外周壁に沿って、且つ、段差部98dの外周壁に倣って形成されている。
そして、金属薄板99を枠体98に係合したときに金属薄板99の凸部99aの外周の外壁面と枠体98の外壁面とが略同一の面になるようになっている。外周面を略同一の面に合わせることで、外観的に段差が発生しないから綺麗に仕上がり、また、金属薄板99が枠体98の外周壁より外にはみ出さないので小型化にもなる。これが外にはみ出ると、はみ出た部位の周辺に不要な空間が生じ、小型化を妨げたり、外面の凹凸で組立性が悪いと云う問題が生まれるが、これらの問題を本発明では解決している。
このように、本発明は、少なくとも表示部材41と光源90を収納した枠体98の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板99を配設した表示装置100であり、前記枠体98の外周壁の角は丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状を成し、前記金属薄板99は前記枠体98の外周壁に沿い前記枠体98の外周壁に倣った形状であり前記金属薄板99の平面の部位(底面)の少なくとも4つ99bの角部に1の前記角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部99aが設けられ平面の側方には、この側方から平面に跨りL形状を成すところの側面側に凸部99aである凸辺部を設け、該凸辺部99aの平面側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔99cを設け、該小孔99cと前記枠体98の外周壁に設けた突出したフック(図示せず)とを係止した表示装置である。
枠体には、表示部材、光源の他に、光導光部材92、プリズムシート94a、b、光拡散シート93などの部材を収納しても良い。
この金属薄板99は枠体98と係止して枠体98に固定される。ステンレス板からなる金属薄板99の4隅の角99bを丸みあるいはR(アール)付き形状を成すR付き形状に仕上げると角部の強度が非常に強くなり、外力が加わっても容易に変形しない。
一方、枠体98は樹脂から形成していることから、外周壁の壁幅が薄くなったり、総厚が薄くなったりすると僅かな外力でも湾曲や屈曲などの変形が起き易い。この枠体98を強度の強い金属薄板99と固定して強度補強を行うことによって変形の起き難い枠体が得られる。
特に、4隅の強度が強固であると変形が起き難い。また、金属薄板99と枠体98との係止構造を、金属薄板99の凸部99aの根元である立ち上がり部の部位に小孔99cを設けて、その小孔99cと枠体98のフックとで係止する構造にすることで、金属薄板99は枠体98の外周壁の裏面に密着して支持されるようになる。
従って、そこに隙間も発生しない。また、枠体98の厚みが薄くなっても金属薄板99を枠体98に係止できるので、隙間のない薄型の表示装置にすることができる。
すなわち、金属薄板のL形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有するR付き形状とし、前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する枠体98の外面形状を、前記金属薄板の凸部の前記R付き形状に沿った丸みあるいはR(アール)付き形状をを成すR付き形状とすることで、金属板を枠体に、不要な隙間が無く、枠体を損傷せずに適切に組み込むことができ、組み立てた後では、表示装置の強度、外力に対して耐久性が極めて向上する効果が得られる。
また、金属薄板99は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ対向する平面の一方の平面が開口している。この開口部は対向する平面部の一方を平面部を全面開口とし、他方の平面部の一部分に部分開口部を設けても良く、対向する平面を共に部分開口部としても良い。また側面の部位に部分開口部を設けても良く、側面と平面に共に部分開口部あるいは全面開口部を設けても良い。
この箱状に形成した金属薄板99の内面(光源90や導光板92に面する側)は鏡面仕
上げを施している。金属薄板99のステンレス板は白色味のかかった色調をなしており、しかも、鏡面仕上げを施すと高反射率の面が得られる。このため、金属薄板99に入射する光の多くが反射され、導光板92内に入射していく。
本実施例2においては、この金属薄板99に鏡面仕上げを施して反射率を高めることで、通常、導光板の下に設けられる反射板、あるいは反射シートを削除している。従って、反射板あるいは反射シートの厚み分、薄型化が得られている。
金属薄板99の鏡面仕上げは電解研磨方法で行う。
ステンレス板の鏡面エッチングはりん酸40〜45重量%、硫酸37〜34重量%、無水クロム酸3〜4重量%のエッチング組成溶液を用い、35〜50A/dm2、65〜80°Cの条件下で10〜15分のエッチングを行うことで鏡面が得られる。
以上の構成をなした表示装置100の厚みは表示部材41の厚みと、導光板92、光拡散シート93、プリズムシート94a、94bの積層厚みと、金属薄板99の厚みとの和で示され、隙間のない、そして、これ以上構成部品を省くことのできないミニマム寸法での薄い表示装置が得られる。
そして、その中にあって光源90の光を有効に利用した輝度の明るい表示照明が得られる。また、表示装置100の落下などによる破損危険も少ない。また、表示装置100の裏面に延出して配設される接続回路基板48を金属薄板99に両面粘着テープなどで固定すると、コンパクトに纏まった取り扱い易い表示装置になる。
尚、本実施例2においては、金属薄板99に電解研磨による鏡面仕上げを施すことで反射機能を高め、反射板あるいは反射シートを削除した。金属薄板99に反射機能を高める他の方法として光沢のあるアルミ金属被膜を設ける方法も取ることが可能である。光沢のあるアルミ金属被膜を設けるとシールド性にも優れ、高反射率が得られる。
このアルミ金属被膜は真空蒸着方法、スパッタリング方法、イオンプレーティング方法などの方法で形成することができる。
例えば、真空蒸着方法などで行う場合は、チャンバー内の載品台に金属薄板99を載置し、真空蒸着機のチャンバー内の蒸着時の圧力を、1×10−6〜5×10−5torr(1.33×10−4〜6.65×10−3Pa)に設定して、所要の被膜厚になるまで時間管理して蒸着を行えば良い。
尚、金属被膜はバックライトユニット96に面する側で良いので、被膜を設けない部分はマスキングを施して行うようにする。真空蒸着被膜を設けると鏡面なる被膜が得られる。
以上詳細に本発明の表示装置、取り分け液晶表示装置を取り上げて説明したが、本発明の表示装置は液晶表示装置のみならず他の表示装置、例えば、プラズマディスプレイ表示装置やエレクトロルミネッセンス表示装置などの表示装置にも適用できるものである。
本発明の実施形態に係る表示装置の要部断面図である。 図1における表示装置の分解斜視図である。 図2における楕円で囲ったA部における枠体と金属薄板との係止状態を説明する説明断面図である。 図2における円で囲ったB部の拡大平面図と断面図で、図4の(a)は平面図、図4の(b)は図4の(a)におけるX−X断面図である。 図2における金属薄板の製造方法を説明する斜視図で、図5の(a)は外形抜き加工を終えた斜視図、図5の(b)は絞り加工を終えた斜視図、図5の(c)はトリミング加工を終えた斜視図である。 図2における光源回路基板の一部分を描いた回路図である。 本発明の実施例1に係る表示装置の上面側から見た平面図、断面図、下面側から見た平面図で、図7の(a)は上面側から見た平面図、図7の(b)は図7の(a)におけるD−D断面図、図7の(c)は下面側から見た平面図である。 図7における金属薄板の斜視図である。 金属薄板の他の形状を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る表示装置の要部断面図である。 図10における金属薄板の斜視図である。 特許文献1に示された部位の放熱特性を高めた構成の一つを示した液晶表示装置の要部断面図ある。 特許文献2に示された部位の放熱特性を高めた構成の一つを示した液晶表示装置の分解斜視図である。 図13に示す液晶表示装置の要部断面図である。
符号の説明
41 表示部材
42 上基板
43 下基板
44、45 偏光板
46 液晶駆動IC
47 保護樹脂膜
48、68 接続回路基板
49、69、89 光源回路基板
50、70、90 光源
51、71、91 光源ユニット
52、72、92 導光板
53、73a1、73a2、93 光拡散シート
54a、54b、74a1、74a2、74b1、74b2 プリズムシート
55 反射シート
58、78、98 枠体
58b、59b、79b、89b、99b 角
58c フック
58d、78d、98d 段差部
58e 切欠部
59、79、89、99 金属薄板
59a、79a、89a、89h、89i、99a 凸部
59c、79c、89c、99c 小孔
59d、79d、 内周面
59−1 平板ブランク
59−2 絞りブランク
60、80、100 表示装置
61 ノイズ対策用電子部品
65 サブ表示部材
68b 開口切欠部
75 半透過反射板
76、96 バックライトユニット
79f ガイド
79g 取付け窓
79e、89e 底
94a、94b プリズムシート
99d (金属薄板99の凸部99aの)内周面

Claims (20)

  1. 少なくとも一対の対向する基板間に電気光学変換部材を封止した表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、
    前記金属薄板が前記枠体の外周の少なくとも一部をお覆い、且つ前記光源の発熱を放熱し且つシールドする様に前記金属薄板の一部が該光源と接触していることを特徴とする表示装置。
  2. 前記光源の前記金属薄板と接触する面と対向する面が、光源接続基板を介してあるいは直接前記表示部材の基板と接触していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示部材の前記一対の基板の少なくとも前記光源と対向する側の基板が、ガラスからなることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部には、凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または2または3に記載の表示装置。
  5. 前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部には、1の角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記金属薄板の前記L形状を成す凸部の角部が、丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成すことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記金属薄板の前記L形状を成す凸部に対向する前記枠体の外面形状が、前記金属薄板の凸部の前記丸みあるいはR(アール)付き形状に沿った形状を成すことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記金属薄板は、側面と平面を有する箱形状をなし、かつ少なくとも対向する平面の一方の平面が開口していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の表示装置。
  9. 前記金属薄板が一対の対向する辺の少なくとも一部分に凸辺部が設けられ、該凸辺部の前記金属薄板側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、表示装置が組みたてられた状態で前記小孔と対向する前記枠体の外周壁に突出したフックを配設し前記小穴と前記フックを係止しすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の表示装置。
  10. 前記枠体の側面の外周壁は内側に向かって凹なる段差部を有し、該段差部に前記金属薄板の凸部を整合させたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の表示装置。
  11. 前記金属薄板がステンレス材から成ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の表示装置。
  12. 前記光源がLEDであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一に記載の表示装置。
  13. 前記光源が実装された前記光源接続基板には、前記光源の近傍位置にノイズ対策用電子部品を配設したことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一に記載の表示装置。
  14. 前記ノイズ対策用電子部品がツェナダイオードあるいはコンデンサーであることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
  15. 少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、
    前記枠体の外周壁の角は丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成し、
    前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿い前記枠体の外周壁に倣った形状であり前記金属薄板の平面の部位の少なくとも4つの角部に1の前記角を挟む側方の2辺に跨りL形状を成す凸部が設けられ平面の側辺には平面と側辺に跨りL形状を成すところの側面側に凸辺部を設け、該凸辺部の平面側の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止したことを特徴とする表示装置。
  16. 少なくとも表示部材と光源を収納した枠体の一方の面側に電気的シールド機能を有する金属薄板を配設した表示装置において、
    前記光源は前記金属薄板と接触し、且つ、前記金属薄板と接触した面と対向する面が光源接続基板を介してあるいは直接前記表示部材の基板と接触しており、
    前記枠体の外周壁の4隅は丸みあるいはR(アール)付き形状を有する形状を成し、
    前記金属薄板は前記枠体の外周壁に沿って、且つ、外周壁に倣った形状でL形状を成す凸部を設け、
    該凸部の根元にかかって、あるいは根元に近接して少なくとも1対の対向する小孔を設け、該小孔と前記枠体の外周壁に設けた突出したフックとを係止したことを特徴とする表示装置。
  17. 前記請求項1乃至16のいずれか一に記載の表示装置の製造方法において、
    前記金属薄板を外形抜き加工と、絞り加工と、トリミング加工とを経て形成したことを特徴とする表示装置の製造方法。
  18. 前記外形抜き加工の中に少なくとも1対の小孔抜き加工が含まれていることを特徴とする請求項17に記載の表示装置の製造方法。
  19. 前記トリミング加工に代えて切削加工を行ったことを特徴とする請求項17に記載の表示装置の製造方法。
  20. 前記金属薄板がステンレス材から成ることを特徴とする請求項17または18または19に記載の表示装置の製造方法。
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